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JP4863320B2 - 無線通信システム - Google Patents
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Description

本発明は、無線通信システム、特に、運用系の優先度を設定したホットスタンバイ方式を採用し、かつ現用系への切戻し機能を有する無線通信における送信切替え制御に関する。
マイクロ波帯の無線通信装置では、送信機を現用,予備の二系統用意し、通常は一方の送信機を運用し、故障時に他方の送信機に切り替えるホットスタンバイ方式が広く採用されている。
図5は、この種の従来のホットスタンバイ方式を用いた無線通信装置を示すブロック図である。図5において、入力端子1から入力された信号は、変調部2で変調され、送信部3で増幅される。他方も同様に、入力端子4から入力された信号が変調部5で変調され、送信部6で増幅される。
切替制御部7は、変調部2,5および送信部3,6で各々検出した警報情報2a,5aおよび3a,6aによって各部の異常を検出し、変調部と送信部の両方共が正常に動作している系を選択して切替制御情報7aを出力する。送信切替部8は、切替制御部7から出力された切替制御情報7aにより、送信部3または送信部6の内の正常に動作している、何れか一方の出力信号を選択して送信アンテナ9に出力し、送信アンテナ9から送出された信号は、受信アンテナ10により受信される。
受信アンテナ10の出力信号は分配部11により2つに分岐され、一方は受信部12により増幅された後に復調部13により復調され、出力端子14から出力される。他方は受信部15により増幅された後に復調部16により復調され、出力端子17から出力される。
通常、切替制御部7は、入力された警報情報により、正常に動作している系を選択し、その後、異常を検出していた系が正常に戻っても前状態を保持し、選択された送信部が切り替わることはないが、送信部3,6の内どちらか一方を優先度の高い系として利用者が任意に選択することも可能である。
例えば、送信部3を優先度の高い系として設定した場合は、変調部2からの警報情報2a、または送信部3からの警報情報3aの何れかを検出した場合は送信部6を選択するが、その後に警報情報2a,3aが消えて、送信部3が正常に戻った場合は優先度の高い送信部3に切り替える、いわゆる切戻し機能を有している。
しかし、上述した従来の無線通信装置では、優先度の高い系として選択した装置の状態が異常状態と正常状態を繰り返すような不安定な状態の場合、警報情報の発動/復旧を繰り返すことによって不要な切替えが連続するので回線障害が発生するのと同様な状態になるという問題がある。
このような問題に対して、現用系が障害状態となって現用系から予備系へ切り替わった時にその時刻を記憶しておき、現用系が回復状態となり予備系から現用系への切戻し制御が実行された後、再度現用系が障害状態となって現用系から予備系へ切り替わった時に、この間の切替発生時刻間隔を求め、予め設定された切替時間間隔と比較し、この時間間隔内に切替えが発生したときは、予備系への切替制御を行った後は以降の切戻しは抑止する制御を行うようにした方式が公知である。
しかしながら、この技術では、一度でも切替発生時刻間隔が切替時間間隔内になると、運用は予備系に固定されてしまうので、障害の発動と復旧を繰り返している状態ではなく、真に短い間隔で切替えが必要な場合であっても、切替えが行われなくなるという問題がある。また、切戻し条件が現用系の状態のみであるため、予備系の異常を検出して現用系に切り替えたいときにも切換えが行われなくなる。更に、一度予備系に固定されてしまうと、自動切戻しモードを再設定しない限り、自動切戻しモードを再開できないという問題点もある。
特開平5−37424
解決しようとする問題点は、送信系の不要な切戻しの抑止に伴って切替え制御が硬直する点である。
本発明は、送信系の切替え制御を柔軟化するため、利用者が任意に設定する切替監視時間と切替停止回数とにより切戻しを制御することを最も主要な特徴とする。
本発明の無線通信システムは、ホットスタンバイ方式における現用,予備の不要な送信切替えを回避して回線品質の劣化を防ぐと共に、利用者により設定された切替監視時間と切替停止回数とで切戻しを制御することによって、切替え制御を柔軟化できるという利点がある。
本発明の無線通信装置の一実施例を示すブロック図である。 切替制御部と制御値保持部と切替監視部の詳細を示すブロック図である。 送信系切替えの判定条件を表示する図である。 送信系切替え処理のフローチャートである。 従来の無線通信装置のブロック図である。
図1は、本発明の無線通信装置の一実施例を示すブロック図であって、1〜17は図5と同様である。この無線通信装置の送信側は、一方の送信系である変調部2,送信部3と、他方の送信系である変調部5,送信部6と、これら2つの送信系を切り替えるための切替制御部7,送信切替部8,制御値保持部18,切替監視部19および定周期タイマ20と、送信アンテナ9とで構成されている。2つ送信系は優先度の高い現用系と、優先度の低い予備系として扱われる。受信側は、図5と異なるところがなく、受信アンテナ10、分配部11、受信部12,15および復調部13,16から構成されている。
変調部2は、入力端子1から入力される信号を変調し、送信部3は変調部2の出力信号を増幅する。他方の変調部5は、入力端子4から入力される信号を変調し、送信部6は変調部5の出力信号を増幅する。
切替制御部7は変調部2,5から出力された警報情報2a,5aと、送信部3,6から出力された警報情報3a,6aによって対応する部の異常を検出し、変調部と送信部の両方共が正常に動作している系を選択して、切替停止情報19aの入力が無い限り、切替制御情報7aと切替情報7bを出力する。切替制御部7は、警報情報2a,5aと警報情報3a,6aによって、現在運用中の系を認識することができる。
送信切替部8は、切替制御部7から出力された切替制御情報7aにより、送信部3または送信部6の内の正常に動作している、何れか一方の出力信号を選択して送信アンテナ9に出力し、送信アンテナ9から送出された信号は、受信アンテナ10により受信される。
受信アンテナ10の出力信号は分配部11により2つに分岐され、受信部12は、受信アンテナ10を介して受信した信号を増幅し、復調部13は、受信部12の出力信号を復調して、出力端子14から出力する。他方の受信部15も同様に、受信アンテナ10を介して受信した信号を増幅し、復調部16は、受信部15の出力信号を復調して、出力端子17から出力する。
制御値保持部18には、切戻し制御の時間枠である切替監視時間182aと、切戻しを停止するための閾値となる切替停止回数181aが利用者によって任意に設定することができる。送信系の切替えは送信系の障害を回避する一方で回線障害を引き起こすので、そのトレードオフにより、切替監視時間182aと切替停止回数181aを適切に設定すべきである。即ち、切替監視時間182aと切替停止回数181aは、この無線通信システムの環境とユーザニーズによって定められ、制御値保持部18に設定される。
切替監視部19は、切替制御部7からの切替情報7bにより送信系の切戻回数を計数する。そして、切替監視時間182aに優先度の高い現用系への切戻しが切替停止回数181a以上発生した場合は、切替停止情報19aを出力して送信系を優先度の低い予備系に固定する。切替監視時間182aにおける切戻しの発生が切替停止回数181a未満なら予備系への固定はなく、また、切替監視時間182aを経過すれば、改めて切戻し回数が計数され始めることに留意されたい。この措置により、利用者は不要な切戻しによる回線障害の発生を回避すると共に、予備系への固定を防ぎ、柔軟なシステムの運用を図ることができるようになるのである。
定周期タイマ20は、一定の周期で起動信号20aを切替制御部7と切替監視部19へ出力して、これらを一定の周期で作動させる。
図2は、切替制御部7と制御値保持部18と切替監視部19の詳細を示すブロック図である。図2を参照すると、切替制御部7は、警報情報2a,3aの何れかが入力すると現用系の警報情報71aを出力するOR回路71と、警報情報5a,6aの何れかが入力すると予備系の警報情報72aを出力するOR回路72と、起動信号20aに応答して警報情報71a,72aにより切替情報7bを出力する切替判定部73と、切替停止情報19aが入力しない限り切替情報7bにより切替制御情報7aを出力する切替停止部74により構成される。切替情報7bは、現状維持、現用系への切替え、予備系への切替え、または現用系への切戻しを指定する情報を含んでいる。現用系への切戻しは、その判定条件(図3に示す)において現用系への切替えと異なる。
また、制御値保持部18は、設定された切替監視時間182aを保持する切替監視時間保持部182と、設定された切替停止回数181aを保持する切替停止回数保持部181により構成される。
また、切替監視部19は、起動信号20aに応答して切替情報7bにより切戻回数191aを計数する切戻回数カウント部191と、切替監視時間182aに切戻回数191aが切替停止回数181a以上発生した場合には切替停止情報19aを出力し、切替監視時間182aを超過すると切戻回数カウント部191へカウンタクリア情報192aを出力する切替停止判定部192により構成される。切替停止判定部192は、起動信号20aをカウントする切替えタイマを内蔵しており、この切替えタイマの値と切替監視時間182aを比較することにより、上記切替監視時間182aの超過を判定する。
以下、送信部3を優先度の高い系(現用系)として設定したものとして説明する。図3は、送信系切替えの判定条件を表示する。警報情報71a,72aの何れもがOFFであって、現用系と予備系が正常な場合は、現在の運用が現用系なら現状維持である。しかし、現在の運用が予備系なら現用系への切戻しが発生する。この場合は、予備系が正常にも拘らず現用系へ切り替え、このときのみ切戻回数カウンタ191がカウントアップされる。
これに対して、警報情報71aがOFF、警報情報72aがONであって、現用系が正常、予備系が異常な場合は、現在の運用が現用系なら現状維持であるが、現在の運用が予備系なら現用系への切替えが発生する。これは単純な切替えのケースであり切戻回数は不変である。警報情報71aがON、警報情報72aがOFFであって、現用系が異常、予備系が正常な場合も同様である。
図4は、送信系切替え処理のフローチャートである。図3に表示した送信系切替えの判定条件により、切替制御部7の切替判定部73は送信部3への切戻しが発生したか否かを判定する(図4のステップS1)。切戻しが発生した場合、切替情報7bで指定されるので、切替監視部19の切戻回数カウント部191は1カウントアップする(図4のステップS2)。切替停止判定部192は、切戻回数が切替停止回数181a未満であって(図4のステップS3でNo)、切替えタイマの値が切替監視時間182a以内なら(図4のステップS4でYes)、切替えタイマの値を1アップする(図4のステップS5)。この場合は、切戻しが実行される。
しかし、切戻回数カウント部191がカウントしている切戻回数191aが切替停止回数181a以上になると(図4のステップS3でYes)、切替停止判定部192は切替停止部74へ切替停止情報19aを出力して切戻しを停止し、予備系である送信部6に固定する(図4のステップS6)。従って、その後、現用系の変調部2と送信部3が正常に戻ったとしても、送信部3への切替えは行わない。
切替タイマの値が切替監視時間182a以上になると(図4のステップS4でNo)、切戻回数カウント部191は切替タイマと共に0クリアされる(図4のステップS7)ので当初の状態に戻る。
なお、図4に示した手順は、切替制御部7および切替監視部19を構成するCPUが実行するプログラムにより実現することもできる。
以上説明したように、切替監視時間182aに切替停止回数181a以上の切戻しが発生した場合は、送信部を優先度の低い系に固定することによって、不要な切替えを防止している。それと共に、送信部6に固定された後、送信部3が不安定な状態から回復できた時の対処方法として、所定の期間に1度も変調部2と送信部3の異常が検出されなかった場合は、送信部の固定モードを解除する機能も備えている。この時の解除時間についても利用者が任意に設定できることにより、状況に応じてより回線の信頼性を向上させることも可能である。
また、利用者がマニュアルで任意に固定モードを解除できるようにしても良い。なお、以上の説明は送信部3を優先系としたが、これとは逆に送信部6を優先系としても、本発明による送信切り替え制御を実行することができるのは言うまでもない。
1、4 入力端子
2、5 変調部
3、6 送信部
7 切替制御部
8 送信切替部
9 送信アンテナ
10 受信アンテナ
11 分配部
12、15 受信部
13、16 復調部
14、17 出力端子
18 制御値保持部
19 切替監視部
20 定周期タイマ
71,72 OR回路
73 切替判定部
74 切替停止部
181 切替停止回数保持部
182 切替監視時間保持部
191 切戻回数カウント部
192 切替停止判定部

Claims (7)

  1. 現用系を予備系に優先して使用するホットスタンバイ方式を採用した無線通信装置にお
    いて、
    運用中の前記現用系または前記予備系に異常が検出されると正常状態の前記予備系または前記現用系へ切り替え、
    前記予備系で運用中に前記現用系が正常状態に復した場合は前記予備系が正常状態であっても前記現用系へ切り替える切戻しが発生するが、
    所定の切替監視時間に前記切戻しが所定の切替停止回数以上発生すると前記切戻しを停
    止し前記予備系に固定して運用することを特徴とする無線通信装置。
  2. 現用系を予備系に優先して使用するホットスタンバイ方式を採用した無線通信装置にお
    いて、
    前記現用系と予備系それぞれの変調部と送信部の両方共が正常に動作している送信系を
    選択して切替停止情報の入力が無い限り切替制御情報と切替情報を出力する切替制御部と

    前記切替制御情報により、現用系または予備系の送信部の内の正常に動作している何れ
    か一方の出力信号を選択する送信切替部と、
    切替監視時間と切替停止回数が利用者によって任意に設定される制御値保持部と、
    前記予備系で運用中に前記現用系が正常状態に復した場合に前記予備系が正常状態であっても前記現用系へ切り替える切戻しの回数を前記切替情報により計数して前記切替監視時間に前記切戻しの回数が前記切替停止回数以上発生した場合は前記切替停止情報を出力して送信系を前記予備系に固定する切替監視部と、
    一定の周期で起動信号を前記切替制御部と前記切替監視部へ出力して一定の周期で作動
    させる定周期タイマと、
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  3. 前記切替制御部は、
    前記現用系の変調部と送信部の何れかから入力する警報情報を出力するOR回路と、
    前記予備系の変調部と送信部の何れかから入力する警報情報を出力するOR回路と、
    前記起動信号に応答して前記2つのOR回路からの警報情報により前記切替情報を出力する切替判定部と、
    前記切替停止情報が入力しない限り前記切替情報により前記切替制御情報を出力する切替停止部と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記切替監視部は、
    前記起動信号に応答して前記切替情報により前記切戻回数を計数する切戻回数カウント部と、
    前記切替監視時間内に前記切戻回数が前記切替停止回数以上発生した場合には前記切替停止情報を出力し、前記切替監視時間を超過すると前記切戻回数カウント部を0クリアする切替停止判定部と、
    を有することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記切替停止判定部は、前記起動信号をカウントする切替タイマを内蔵しており該切替タイマの値と前記切替監視時間を比較することにより上記切替監視時間の超過を判定することを特徴とする請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 現用系を予備系に優先して使用するホットスタンバイ方式を採用した無線通信装置にお
    ける送信系切替制御方法であって、
    切替監視時間と切替停止回数を利用者が任意に設定する手順と、
    前記現用系から入力する警報情報と前記予備系から入力する警報情報と現在の運用が前
    記現用系と前記予備系の何れであるかという情報から、前記予備系で運用中に前記現用系が正常状態に復した場合に前記予備系が正常状態であっても前記現用系へ切り替える切戻しが発生したか否かを判定する手順と、
    前記切戻しが発生した場合には切戻回数を1つ増数する手順と、
    前記切戻回数が前記切替停止回数以上の場合には前記切戻しを停止する手順と、
    前記切戻回数が前記切替停止回数未満であって前記切替監視時間内の場合は切替タイマ
    を1つ増数する手順と、
    前記切替監視時間を超過すると前記切戻回数および前記切替タイマを0クリアする手順
    とを有することを特徴とする送信系切替制御方法。
  7. 現用系を予備系に優先して使用するホットスタンバイ方式を採用した無線通信装置にお
    いて実行される送信系切替制御プログラムであって、
    前記現用系から入力する警報情報と前記予備系から入力する警報情報と現在の運用が前
    記現用系と前記予備系の何れであるかという情報から、前記予備系で運用中に前記現用系が正常状態に復した場合に前記予備系が正常状態であっても前記現用系へ切り替える切戻しが発生したか否かを判定するステップと、
    前記切戻しが発生した場合には切戻回数を1つ増数するステップと、
    前記切戻回数が所定の切替停止回数数以上の場合には前記切戻しを停止するステップと

    前記切戻回数が前記切替停止回数未満であって所定の切替監視時間内の場合は切替タイ
    マを1つ増数するステップと、
    前記切替監視時間を超過すると前記切戻回数および前記切替タイマを0クリアするステ
    ップとを有することを特徴とする送信系切替制御プログラム。
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