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JP4865605B2 - 光回路基板及びその製造方法 - Google Patents
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JP4865605B2 - 光回路基板及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、光導波路の光軸を略垂直に変換する光路変換手段を備えた光回路基板及びその製造方法に関するものである。
近年、半導体からなる集積素子の分野では、高速・高密度化への進展が著しく、従来の電気的な配線による相互接続では、信号の遅延、減衰、干渉等により、十分な特性が期待できなくなることが問題となっている。この問題は、IOボトルネックといわれ、これを解決するために光インターコネクション技術が注目されている。光インターコネクション技術は、通信機器相互間や通信機器内のボード間にとどまらず、1つのボード内の集積回路素子間にも適用することが検討されている。
従来のボード内光インターコネクションを実現するための光回路基板としては、特許文献1に開示されている光導波路が形成された多層プリント基板が知られている。ここでは、基板表面に実装された面発光型素子(VCSEL)から基板に垂直な方向に出射された信号光を、光配線に形成された光路変換ミラーで反射させることで光導波路を導波させ、導波した信号光を別の光路変換ミラーで反射させて面受光型光素子(プレーナー型フォトダイオード)によって受光するものである。
このような光回路基板では、光回路基板内の光導波路を伝播する光を基板表面に取り出す必要があるが、その取り出し方向は光導波路の光軸と直交する方向となるため、光導波路を伝搬する光の光軸を90°変換させる手段が必要となる。
このような光路変換手段として、例えば特許文献2に開示されている図8に示すものが従来から知られている。ここでは、光導波路901の途中に光軸に対して45°傾斜した反射面902が形成されており、この反射面902を光路変換手段に用いている。反射面902は、空孔903内の空気と光導波路901のコアとの界面により形成されており、コアの屈折率と空孔903内の空気の屈折率との差が比較的大きいことを利用したものである。コアの屈折率を1.55とした場合、反射面902の法線方向に対する臨界角はおおよそ40度となり、光導波路901の光軸に対する反射面の傾斜角度を45度とすることで全反射が可能となり、結果として90度の伝搬方向の変換が可能となる。
また、別の光路変換手段として、光路変換手段である反射面に金属膜を形成することで、効率よく光軸を変換させるようにしたものも知られている(特許文献3)。反射面に形成される金属膜としては、金(Au)や銀(Ag)等の金属が用いられている。
特開2006−120956号 特開2006−337748号 特開2004−341454号
しかしながら、上記従来の光回路基板では、以下のような問題があった。すなわち、光導波路の光軸に対し45°傾斜させた傾斜面を形成し、光路変換手段である反射面を、当該光導波路の傾斜面と空気との界面で形成すると、反射面の部分において光回路基板が肉薄となり、光回路基板の強度が低下してしまうといった問題があった。また、温度の変化等によって、反射面が変形してしまう恐れもあり、信頼性が低いといった問題があった。
一方、特許文献3に開示されているような反射面に金属膜を形成した光路変換手段を用いた場合には、金属膜の剥離が大きな問題となる。金属膜として金を用いた場合には、反射率を高くできる一方、剥離しやすいといった問題がある。また、金属膜に銀を用いた場合には、銀の酸化による剥離がやはり問題となる。これらの金属は、樹脂との密着性が高くないため、剥離の問題が生じる可能性がある。
そこで、本発明はこれらの問題を解決するためになされたものであり、所定の屈折率の補填材を用いて光路変換手段を形成することにより、反射面の劣化や強度低下のない信頼性の高い光回路基板及びその製造方法を提供することを目的としている。
この発明の光回路基板の第1の態様は、プリント配線板と、前記プリント配線板と平行に形成されたコア及びこれを取り囲むクラッドを有する光導波路と、前記光導波路の光軸を前記プリント配線板の主面に対し略垂直に変換する光路変換手段とを備えた光回路基板であって、前記光路変換手段は、前記コアを所定の角度で横断する1つの平面からなる第1の反射面と、前記コアと前記プリント配線板とで挟まれた一方の前記クラッドを、前記第1の反射面と連続して横断する1以上の平面からなる第2の反射面と、前記第1の反射面及び前記第2の反射面を界面として前記コア及び前記クラッドに隣接して設置された補填材と、を備え、前記第2の反射面は、前記主面となす角度が前記第1の反射面より垂直に近い角度に設定され、前記光導波路の光軸が、前記第1の反射面と前記第2の反射面とで少なくとも2回変換されることを特徴とする。
この発明の光回路基板の他の態様は、前記第2の反射面は2以上の平面からなり、前記第1の反射面端部に接する前記平面から前記プリント配線板に接する前記平面まで、前記主面となす角度が順次垂直に近づいていくように形成されていることを特徴とする。
この発明の光回路基板の他の態様は、前記補填材の屈折率は、前記第1の反射面及び前記第2の反射面で入射光を全反射させるよう前記コアの屈折率又は前記クラッドの屈折率に基づいて決定されていることを特徴とする。
この発明の光回路基板の他の態様は、前記補填材は、前記第1の反射面を界面として前記コアに隣接する第1の補填材と、前記第2の反射面を界面として前記クラッドに隣接する第2の補填材とからなり、前記第1の補填材の屈折率及び前記第2の補填材の屈折率は、それぞれ前記第1の反射面及び前記第2の反射面で入射光を全反射させるよう前記コアの屈折率及び前記クラッドの屈折率に基づいて決定されていることを特徴とする。
この発明の光回路基板の製造方法の第1の態様は、プリント配線板と、前記プリント配線板と平行に形成されたコア及びこれを取り囲むクラッドを有する光導波路と、前記光導波路の光軸を前記プリント配線板の主面に対し略垂直に変換する光路変換手段とを備えた光回路基板の製造方法であって、先端が第1の角度で形成された切削面を有する第1のダイシングブレードを用いて、前記主面と垂直な軸に沿って前記光導波路の前記プリント配線板と接する面と対向する面から前記コアを横断するまで切削していく第1の工程と、先端が前記第1の角度より小さな第2の角度の切削面を有する第2のダイシングブレードを用いて、前記第1の工程と同じ軸に沿って前記プリント配線板に向かって所定の位置まで前記プリント配線板と前記コアとの間の前記クラッドを切削していく第2の工程と、前記第1の工程と前記第2の工程とで形成された前記光導波路の空孔に所定の屈折率を有する補填材を充填する第3の工程と、を有することを特徴とする。
この発明の光回路基板の製造方法の他の態様は、前記第1の工程と前記第2の工程との間で、先端が前記第2の角度より大きく、前記第1の角度より小さい角度の切削面を有する1以上の別のダイシングブレードを用いて、前記第1の工程と同じ軸に沿って前記プリント配線板と前記コアとの間の前記クラッドを所定の位置まで切削していく1以上の工程をさらに有することを特徴とする。
この発明の光回路基板の製造方法の他の態様は、プリント配線板と、前記プリント配線板と平行に形成されたコア及びこれを取り囲むクラッドを有する光導波路と、前記光導波路の光軸を前記プリント配線板の主面に対し略垂直に変換する光路変換手段とを備えた光回路基板の製造方法であって、底面となす角度が注入口から底面に向かって順次大きくなる2以上の平面からなる側面を有する型枠に、所定の屈折率を有する樹脂を前記注入口から充填して補填材を形成する第1の工程と、コア材及びクラッド材が未硬化のときに、上面を前記プリント配線板に接触させ、かつ前記2以上の平面からなる側面を前記コア材及び前記クラッド材に接触させて前記補填材を配置する第2の工程と、前記コア材及び前記クラッド材が前記側面の所定の平面と接触するよう前記コア材及び前記クラッド材を整形して硬化させる第3の工程と、を有することを特徴とする。
この発明の光回路基板の製造方法の他の態様は、プリント配線板と、前記プリント配線板と平行に形成されたコア及びこれを取り囲むクラッドを有する光導波路と、前記光導波路の光軸を前記プリント配線板の主面に対し略垂直に変換する光路変換手段とを備えた光回路基板の製造方法であって、底面と第1の角度をなす平面からなる側面を有する第1の型枠に所定の屈折率を有する第1の樹脂を充填して第1の補填材を形成する第1の工程と、底面となす角度が前記第1の角度より垂直に近い平面からなる側面を有する第2の型枠に所定の屈折率を有する第2の樹脂を充填して第2の補填材を形成する第2の工程と、前記プリント配線板上に配置された未硬化の第1のクラッド材に、上面が前記プリント配線板に接するまで前記第2の補填材を圧入する第3の工程と、前記第1のクラッド材上に配置された未硬化のコア材に、上面が前記第2の補填材に接するまで前記第1の補填材を圧入する第4の工程と、前記コア材の上部に第2のクラッド材を配置して硬化させる第5の工程と、を有することを特徴とする。
この発明の光回路基板の製造方法の他の態様は、前記第2の樹脂には、前記第1の樹脂と同じ屈折率を有する樹脂を用いることを特徴とする。
この発明の光回路基板の製造方法の他の態様は、前記第2の樹脂には、前記第1の樹脂と異なる所定の屈折率を有する樹脂を用いることを特徴とする。
以上説明したように本発明によれば、所定の屈折率の補填材を用いて形成された2以上の反射面を有する光路変換手段を備えることにより、反射面の劣化や強度低下のない信頼性の高い光回路基板を提供することができる。また、2以上の反射面を有する光路変換手段を、低コストで容易に製造可能な製造方法を提供することができる。
本発明によれば、1つの反射面での1回の反射による光路変換角度を小さくすることが可能となることから、光導波路材との屈折率差が小さい補填材を用いて光回路基板の強度を低下させることなく光路変換手段を実現することが可能となる。
図面を参照して本発明の好ましい実施の形態における光回路基板の構成及びその製造方法について詳細に説明する。なお、同一機能を有する各構成部については、図示及び説明簡略化のため、同一符号を付して示す。
本発明の光回路基板の第1の実施の形態を、図1を用いて以下に説明する。本実施形態の光回路基板100は、プリント配線板110と、これに平行に配置された光導波路120とを備えており、光導波路120の所定の位置に光路変換手段130が設けられ、これに対応してプリント配線板110には光開口部140が設けられている。
プリント配線板110は、絶縁層111を挟んでその両面に導体パターン層112が形成されている。また、光導波路120は、コア121とこれを取り囲むクラッド122で構成されており、コア121の光軸がプリント配線板110の主面112aと平行になっている。
光路変換手段130は、コア121の光軸をプリント配線板110の方向に略垂直に変換するものであり、従来は、コア121の光軸に対し45°傾斜させた1つの反射面を有するよう形成されていた。これに対し、本実施形態の光回路基板100では、光路変換手段130が第1の反射面131と第2の反射面132の2つの反射面を有するよう形成されている。反射面を2つ有するように光路変換手段130を形成することで、コア121の光軸を2回に分けて変換させるようにしている。光路変換手段130は、光導波路120と異なる屈折率を有する補填材133を用いて形成しており、第1の反射面131及び第2の反射面132は、光導波路120と補填材133との界面で形成されている。
コア121の光軸を光路変換手段130で効率よく変換するためには、コア121を伝播する光を光路変換手段130の反射面で全反射させる必要がある。反射面131及び132で全反射させるためには、反射面131、132の傾斜角度を好適に設定するともに、光導波路120の屈折率より所定値以上小さい屈折率を有する補填材133を反射面131、132の形成に用いる必要がある。
コア121の光軸を1つの反射面で90°変換するためには、光軸に対し45°傾斜させた反射面を用いる必要があり、反射面に45°で入射した光を反射面で全反射させるためには、反射面を形成する補填材の屈折率が以下の条件を満たす必要がある。すなわち、コア121の屈折率を1.55としたとき、コア121内を直線進行する光を全反射させるためには、補填材の屈折率を1.09以下とする必要がある。このような条件を満足できるものとしては空気があるが、空気以外の材料は非常に少ない。
これに対し本実施形態の光路変換手段130は、2つの反射面131、132を有してコア121の光軸を2回に分けて変換するようにしており、2回の反射の合計で90°の光軸の変換ができればよい。このため、各反射面131、132による光軸の変換角度を90°より小さくすることができ、反射面131、132を形成する補填材133の屈折率を、1.09より大きくすることが可能となる。
一例として、コア121の屈折率を1.55、クラッドの屈折率を1.53とし、反射面131、132を形成する補填材133の屈折率を1.42としたとき、コア121内を直線進行する光は、各反射面131、132に入射する方向と各反射面とのなす角度がそれぞれ23.6°、21.8°以下のときに全反射させることができ、各反射面において47.2°、43.6°光軸が変換され、合計でほぼ90°の光軸の変換が可能となる。
上記のように、本実施形態の光路変換手段130は、2つの反射面131、132を有することで、屈折率が1.42以下の材料を補填材133に用いて形成することが可能となる。このような屈折率の材料は樹脂等から広く選択することが可能となり、材料の選択範囲を大幅に拡大することが可能となる。また、反射面131、132を空気との界面で形成するのではなく、樹脂等の補填材133を用いて形成することが可能となることから、光路変換手段130を形成することで光回路基板100の強度を低下させてしまうといった恐れもない。さらに、反射面131、132に金、銀等の金属膜を形成することなく全反射させることが可能となることから、金属膜の剥離の問題はなくなる。
図1において、第1の反射面131はコア121を所定の傾斜角度で横断するように形成されており、第2の反射面132はコア121とプリント配線板110との間のクラッド122を横断するように形成されている。そして、プリント配線板110の主面112aと第2の反射面132とのなす角度が、主面112aと反射面131とのなす角度よりも大きく、2つの反射面によってコア121を進行する光の光軸の受ける角度変化が合計で90°となるように形成されている。
本発明の光回路基板の第2の実施の形態を、図2を用いて以下に説明する。本実施形態の光回路基板200では、光路変換手段230が第1の補填材233aと第2の補填材233bとから構成されており、それぞれ屈折率の異なる材質を用いている。このように、コア221との界面で第1の反射面231を形成している補填材233aと、クラッド222との界面で第2の反射面232を形成している補填材233bのそれぞれの屈折率を変えて設定できるようにすることで、それぞれに最適な補填材を用いることが可能となる。
すなわち、コア221から入射した光が第1の反射面231で全反射されるよう、コア221の屈折率に基づいて決定された屈折率を有する材料を補填材233aに用いることができる。また、第1の反射面231で反射して第2の反射面232に入射した光がここで再び全反射されるよう、クラッド222の屈折率に基づいて決定された屈折率を有する材料を補填材233bに用いることができる。
コア221の屈折率とクラッド222の屈折率が異なっていることから、本実施形態では、補填材230aと補填材230bの屈折率も異なるように設定できるようにしている。これにより、第1の反射面231で全反射されるように決定された屈折率の材料と第2の反射面232で全反射されるように決定された屈折率の材料とを、それぞれ補填材230aと補填材230bとに用いることができる。
本発明の光回路基板の第3の実施の形態を、図3を用いて以下に説明する。本実施形態の光回路基板300では、光路変換手段330の第2の反射面332を2以上の平面で形成するようにしている。反射面の傾きは、第1の反射面331が最も小さく(コア321の光軸に最も近く)、反射面332a、332bの順に大きくなっていく。各反射面をこのように形成することにより、コア321を伝播してきた光は、第1の反射面331で反射された後、第2の反射面332の一方の反射面332aで反射され、さらに他方の反射面332bで反射されることで、プリント配線板310の主面312aと略垂直な方向に光軸を変更している。
このように、本実施形態の光路変換手段330では、第1の反射面331と2つの第2の反射面332a、332bの3つの反射面を形成していることから、1つの反射面で光軸を変更する角度を小さくすることができる。例えば、3つの反射面でそれぞれ等角度ずつ光軸を変更させるとした場合には、1つの反射面で30°だけ光軸を変更させればよい。このように、光軸と反射面とのなす角度をより小さくして全反射させる場合には、コア321及びクラッド322の屈折率により近い屈折率を有する材料を補填材333に用いることができ、補填材333としての材料の選択範囲をさらに拡げることができる。
次に、本発明の光回路基板の製造方法について、図面を用いて以下に説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態に係る光回路基板の製造方法を説明する図である。本実施形態の光回路基板の製造方法は、図4(a)に示す光回路基板材401をもとに、図4(e)に示す光回路基板400を製造するまでの工程を提供するものである。
光回路基板材401は、プリント配線板410と、コア421及びクラッド422を備えた光導波路420とを一体化させたものである。本実施形態の光回路基板の製造方法は、光回路基板材401を加工して光路変換手段430を形成することで、光回路基板400を製造している。
まず、図4(b)に示す第1の工程では、光導波路420のプリント配線板410と接する面とは反対の面(以下では下面という)420aから、先端が所定角度の切削面451aを有する第1のダイシングブレード451を光導波路420の光軸と垂直な軸に沿って移動させながら光導波路420を切削していく。第1のダイシングブレード451は、切削面451aにより切削形成される角度が図4(e)に示す第2の反射面431の傾きと等しくなっており、コア421を横断するまで光導波路420を切削していく。これにより、第1の反射面431が形成される。
次の図4(c)に示す第2の工程では、第1のダイシングブレード451よりも小さい角度の切削面を有する第2のダイシングブレード452を用いて光導波路420の加工を行う。第2のダイシングブレード452の切削面452aにより切削形成される角度は、図4(e)に示す第1の反射面432の傾きと等しくなっており、第1の工程で第1のダイシングブレード451を移動させた同じ軸上で第2のダイシングブレード452を移動させる。そして、切削面452aがプリント配線板410と接する光導波路420の上面420bに達した時点で第2のダイシングブレード452による切削を終了する。
上記の第1の工程と第2の工程により、光路変換手段430の第1の反射面431と第2の反射面432とが形成される。このとき、第1の反射面431と第2の反射面432とは、コア421とクラッド422の界面において連なった状態となっている。次の図4(d)に示す第3の工程では、第1の工程と第2の工程で光導波路420に形成された空孔453に、所定の屈折率を有する補填材433を充填する。補填材433には、上記の第1の実施形態の光回路基板100で説明した屈折率を有するものを用いる。
さらに、図4(e)に示す第4の工程では、少なくとも第2の反射面432の垂直方向上部に位置するプリント配線板410の一部を切除して光開口部440を設ける。これにより、光回路基板400が製造される。
本実施形態の光回路基板の製造方法では、切削面の角度が異なる2種類のダイシングブレード451、452を用いて2つの反射面431、432を形成しており、光路変換手段430が有する反射面と同数の異なる種類のダイシングブレードを用いることで光路変換手段430を形成することができる。
また、反射面を3面有する第3の実施形態の光回路基板300では、切削面の傾き角度の異なる3種類のダイシングブレードを用いることで、図4を用いて説明した工程と同様の工程で光路変換手段330を形成することができる。すなわち、上記第1の工程と第2の工程との間に、先端が第2の角度より大きく、第1の角度より小さい角度の切削面を有する別のダイシングブレードを用いて、第1の工程と同じ軸に沿ってプリント配線板とコアとの間のクラッドを所定の位置まで切削していく工程をさらに有するようにする。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る光回路基板の製造方法を、図5を用いて説明する。本実施形態の光回路基板の製造方法は、所定形状の型枠を用いて補填材を形成し、これを光導波路の所定の位置に設置することで光路変換手段を製造するものである。
まず、図5(a)に示す第1の工程では、平板501上に補填材533を形成する樹脂502をポッティングし、次の図5(b)に示す第2の工程で、所定形状の型枠503を用いて樹脂502を成型する。型枠503には、補填材533と同形状の凹部503aが形成されており、この凹部503a内に樹脂502が充填されるように平板501上の樹脂502の上部から押下する。そして、凹部503a内に樹脂502が充填された状態でこれを硬化させる。
次の図5(c)に示す第3の工程では、第2の工程で成型され硬化された補填材533を型枠503から取り出し、コア521及びクラッド522が未硬化の状態で所定の位置に設置する。このとき、光路変換手段530の第1の反射面531がコア521と接し、第2の反射面532がクラッド522と接する配置となるよう、補填材533の位置決めを行う。その後、コア521とクラッド522を硬化させ、さらにコア521及び補填材533上にクラッド522を塗布し、硬化させる。
さらに、所定の位置にプリント配線板510の所定の位置に光開口部540を形成することで、図5(d)に示す光回路基板500を製造する。上記の本実施形態の光回路基板の製造方法では、複数個のダイシングブレードを用いることなく、1つの型枠503のみで光路変換手段530を成型することが可能となる。
本発明の第3の実施の形態に係る光回路基板の製造方法を、図6、7を用いて説明する。図7(d)に本実施形態の製造方法で製造された光回路基板600を示す。本実施形態の製造方法では、上記の第2の実施形態の製造方法と同様に、型枠を用いて補填材633を成型するものであるが、本実施形態では、コア621との界面で第1の反射面631を形成するための第1の補填材633aと、クラッド622との界面で第2の反射面632を形成するための第2の補填材633bとをそれぞれ別々の型枠で成型するようにしている。
図6において、(a)〜(c)に示す第1の工程から第3の工程で第1の補填材633aを成型し、(d)〜(f)に示す第4の工程から第6の工程で第2の補填材633bを成型している。(成型手順は、第2の実施形態に係る図5(a)、(b)に関して説明したところと同様である。)
このようにして成型された第1の補填材633aと第2の補填材633bとを用いて、図7に示す各工程で光回路基板600を形成する。まず,図7(a)に示す第7の工程において、プリント基板610の一方の面に未硬化の下部クラッド622aが載置された状態で、第2の補填材633bをプリント基板610に接するまで押下した後、下部クラッド622aを硬化させる。
次の図7(b)に示す第8の工程では、下部クラッド622aの上に未硬化のコア621を載置し、未硬化の状態のまま第1の補填材633aを第2の補填材633bに接するまで押下する。このとき、第1の補填材633aの第1の反射面631と第2の補填材633bの第2の反射面632とが連続して繋がるように第1の補填材633aの位置決めを行う。その後、コア621を硬化させる。
次の,図7(c)に示す第9の工程では、コア621の上部に未硬化の上部クラッド622bを載置し、これを硬化させることで光導波路620を完成させている。図7(d)に示す第10の工程では、少なくとも第2の反射面632の垂直方向にあるプリント基板610の一部を切除して光開口部640を形成している。
上記のように、コア621と界面を形成する補填材633aと、クラッド622と界面を形成する補填材633bとを別の工程で別の型枠を用いて成型する場合には、下部クラッド622aを硬化させるときに補填材633bを固定することができ、コア621を硬化させるときに補填材633aを固定することができる。これにより、補填材633の位置決めが容易になり、光回路基板600を効率よく製造することが可能となる。
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係る光回路基板及びその製造方法の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態における光回路基板等の細部構成及び詳細な動作等に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の光回路基板の第1の実施形態を説明する図である。 本発明の光回路基板の第2の実施形態を説明する図である。 本発明の光回路基板の第3の実施形態を説明する図である。 本発明の光回路基板の製造方法の第1の実施形態を説明する図である。 本発明の光回路基板の製造方法の第2の実施形態を説明する図である。 本発明の光回路基板の製造方法の第3の実施形態を説明する図である。 本発明の光回路基板の製造方法の第3の実施形態を説明する図である。 従来の光路変換手段を説明する図である。
符号の説明
100、200、300、400、500、600 光回路基板
110、210、310、410、510、610 プリント配線板
111 絶縁層
112 導体パターン層
120、220、320、420、520、620 光導波路
121、221、321、421、521、621 コア
122、222、322、422、522、622 クラッド
130、230、330、430、530、630 光路変換手段
131、231、331、431、531、631 第1の反射面
132、232、332、432、532、632 第2の反射面
133、233、330、430、530、630 補填材
140、240、340、440、540、640 光開口部
401 光回路基板材
451、452 ダイシングブレード
502、602 樹脂
503、603 型枠
901 光導波路
902 反射面
903 空孔

Claims (10)

  1. プリント配線板と、前記プリント配線板と平行に形成されたコア及びこれを取り囲むクラッドを有する光導波路と、前記光導波路の光軸を前記プリント配線板の主面に対し略垂直に変換する光路変換手段とを備えた光回路基板であって、
    前記光路変換手段は、
    前記コアを所定の角度で横断する1つの平面からなる第1の反射面と、
    前記コアと前記プリント配線板とで挟まれた一方の前記クラッドを、前記第1の反射面と連続して横断する1以上の平面からなる第2の反射面と、
    前記第1の反射面及び前記第2の反射面を界面として前記コア及び前記クラッドに隣接して設置された補填材と、を備え、
    前記第2の反射面は、前記主面となす角度が前記第1の反射面より垂直に近い角度に設定され、
    前記光導波路の光軸が、前記第1の反射面と前記第2の反射面とで少なくとも2回変換される
    ことを特徴とする光回路基板。
  2. 前記第2の反射面は2以上の平面からなり、
    前記第1の反射面端部に接する前記平面から前記プリント配線板に接する前記平面まで、前記主面となす角度が順次垂直に近づいていくように形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光回路基板。
  3. 前記補填材の屈折率は、前記第1の反射面及び前記第2の反射面で入射光を全反射させるよう前記コアの屈折率又は前記クラッドの屈折率に基づいて決定されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光回路基板。
  4. 前記補填材は、前記第1の反射面を界面として前記コアに隣接する第1の補填材と、前記第2の反射面を界面として前記クラッドに隣接する第2の補填材とからなり、
    前記第1の補填材の屈折率及び前記第2の補填材の屈折率は、それぞれ前記第1の反射面及び前記第2の反射面で入射光を全反射させるよう前記コアの屈折率及び前記クラッドの屈折率に基づいて決定されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光回路基板。
  5. プリント配線板と、前記プリント配線板と平行に形成されたコア及びこれを取り囲むクラッドを有する光導波路と、前記光導波路の光軸を前記プリント配線板の主面に対し略垂直に変換する光路変換手段とを備えた光回路基板の製造方法であって、
    先端が第1の角度で形成された切削面を有する第1のダイシングブレードを用いて、前記主面と垂直な軸に沿って前記光導波路の前記プリント配線板と接する面と対向する面から前記コアを横断するまで切削していく第1の工程と、
    先端が前記第1の角度より小さな第2の角度の切削面を有する第2のダイシングブレードを用いて、前記第1の工程と同じ軸に沿って前記プリント配線板に向かって所定の位置まで前記プリント配線板と前記コアとの間の前記クラッドを切削していく第2の工程と、
    前記第1の工程と前記第2の工程とで形成された前記光導波路の空孔に所定の屈折率を有する補填材を充填する第3の工程と、を有する
    ことを特徴とする光回路基板の製造方法。
  6. 前記第1の工程と前記第2の工程との間で、先端が前記第2の角度より大きく、前記第1の角度より小さい角度の切削面を有する1以上の別のダイシングブレードを用いて、前記第1の工程と同じ軸に沿って前記プリント配線板と前記コアとの間の前記クラッドを所定の位置まで切削していく1以上の工程をさらに有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の光回路基板の製造方法。
  7. プリント配線板と、前記プリント配線板と平行に形成されたコア及びこれを取り囲むクラッドを有する光導波路と、前記光導波路の光軸を前記プリント配線板の主面に対し略垂直に変換する光路変換手段とを備えた光回路基板の製造方法であって、
    底面となす角度が注入口から底面に向かって順次大きくなる2以上の平面からなる側面を有する型枠に、所定の屈折率を有する樹脂を前記注入口から充填して補填材を形成する第1の工程と、
    コア材及びクラッド材が未硬化のときに、上面を前記プリント配線板に接触させ、かつ前記2以上の平面からなる側面を前記コア材及び前記クラッド材に接触させて前記補填材を配置する第2の工程と、
    前記コア材及び前記クラッド材が前記側面の所定の平面と接触するよう前記コア材及び前記クラッド材を整形して硬化させる第3の工程と、を有する
    ことを特徴とする光回路基板の製造方法。
  8. プリント配線板と、前記プリント配線板と平行に形成されたコア及びこれを取り囲むクラッドを有する光導波路と、前記光導波路の光軸を前記プリント配線板の主面に対し略垂直に変換する光路変換手段とを備えた光回路基板の製造方法であって、
    底面と第1の角度をなす平面からなる側面を有する第1の型枠に所定の屈折率を有する第1の樹脂を充填して第1の補填材を形成する第1の工程と、
    底面となす角度が前記第1の角度より垂直に近い平面からなる側面を有する第2の型枠に所定の屈折率を有する第2の樹脂を充填して第2の補填材を形成する第2の工程と、
    前記プリント配線板上に配置された未硬化の第1のクラッド材に、上面が前記プリント配線板に接するまで前記第2の補填材を圧入する第3の工程と、
    前記第1のクラッド材上に配置された未硬化のコア材に、上面が前記第2の補填材に接するまで前記第1の補填材を圧入する第4の工程と、
    前記コア材の上部に第2のクラッド材を配置して硬化させる第5の工程と、を有する
    ことを特徴とする光回路基板の製造方法。
  9. 前記第2の樹脂には、前記第1の樹脂と同じ屈折率を有する樹脂を用いる
    ことを特徴とする請求項8に記載の光回路基板の製造方法。
  10. 前記第2の樹脂には、前記第1の樹脂と異なる所定の屈折率を有する樹脂を用いる
    ことを特徴とする請求項8に記載の光回路基板の製造方法。
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