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JP4866051B2 - 除草機 - Google Patents
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JP4866051B2 - 除草機 - Google Patents

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Description

本発明は、苗の植付け後に圃場の雑草を除去する除草機に関する。
従来複数の杆状の弾性体(タイン)からなる除草用のレーキが公知となっている(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。上記レーキは、各タインを株間において圃場内に挿入して苗列に沿って移動させることによって、除草を行う構造となっている。
特開2000−50702号公報 特許第3280925号公報
一般的に水田における無農薬栽培時には、移植後約10日目に第1回目の除草を行い、その後約10日毎に合計3〜4回除草を行う必要がある。移植直後の苗の株元は極端に弱く、第1〜2回目の除草時にタインによって容易に倒伏させられる可能性がある。苗は倒伏により生育障害を起こす場合があるため、タインの苗株に対する弾力的な作用幅を小さくし、除草時のタインによる倒伏を避ける必要がある。
一方3〜4回目の除草時には、雑草の根張りは強くなっているため、タインの苗株に対する弾力的な作用幅が小さいと、除草が不完全になる場合がある。ただし3〜4回目の除草時期には、苗の株元も強くなっているため、苗は除草時にタインにより容易に倒伏することはなく、タインの苗株に対する弾力的な作用幅を大きくし、除草作用の効果を高める必要がある。このため上記2つの作業を行わせることができるレーキが望まれていた。
上記課題を解決するための本発明の除草機は、走行機体1に、弾性材からなるレーキ38,39,41,42を備えた除草作業機16を連結し、植え付けられた苗の株間側を除草するように、レーキ38,39,41,42を、先端が株間の近傍に位置するように配置した除草機において、走行機体1の後方に除草作業機16を連結し、レーキ38,41の苗株に対する弾力的な作用幅を調節する調節具45L,45Rを設け、調節具45L,45Rが、作用幅Aの拡大に伴ってレーキ38,41の剛性を高くするように、レーキ38,41の剛性を調節可能な構造とし、レーキ38,39,41,42を前後に配置し、前側のレーキ38,41が主に株間の除草を行うように構成されるとともに、後側のレーキ39,42が株に近接する側方である株際の除草を主に行うように構成され、後側のレーキ39,42の弾性力を前側のレーキ38,41の弾性力よりも小さくしたことを第1の特徴としている。
第2に湾曲成形された杆状の弾性材TIを左右対称に設けてレーキ38,41を構成し、左右両方の弾性材TI側に調節具45L,45Rを設けたことを特徴としている。
以上のように構成される本発明の構造によると、移植直後の株元が弱い状態の苗の除草作業を、作用幅を短くして行うことにより、レーキによる除草時の苗の倒伏を防止して生育障害を防止することができ、移植後、苗の株元が強くなり、雑草の根張りも強くなった時期には、作用幅を長くして除草作業を行うことによって、除草効果を向上させることができるという効果がある。上記調節具により、1つのレーキで上記2つの作業を行わせることができるという利点がある。
また調節具を、作用幅の拡大に伴ってレーキの剛性を高くするように、レーキの剛性調節が可能な構成とすることによって、移植直後の株元が弱い状態の苗の除草作業を、短い作用幅且つ剛性が低い状態のレーキで行うことができる。これによりレーキによる除草時に苗の倒伏をより効果的に防止することができ、生育障害の防止効果が向上する。
一方移植後、苗の株元が強くなり、雑草の根張りも強くなった時期の除草作業を、作用幅を長く且つ剛性が高い状態のレーキで行うことができる。これにより除草効果を一層向上させることができる。
そして湾曲成形された杆状の弾性材を左右対称に設けてレーキを構成し、左右両方の弾性材側に調節具を設けることによって、レーキの作用幅や剛性を左右対称に調節することができ、株の左右に略均等に除草作用をかけることができ、安定した除草作業を行うことができるという利点がある。
図1,図2は、走行機体の後方に除草作業機を連結した除草機の平面図及び側面図、図3は除草作業機の背面図である。走行機体1は従来公知の乗用田植機のものである。走行機体1は左右の前輪2及び後輪3を備えている。圃場(水田)に植え付けられた苗条N1,N2,N3,N4,N5,N6,N7,N8をまたいで移動することができる。
走行機体1の前部には、エンジンルームを覆うボンネット4が設けられている。ボンネット4の後方には運転席6が設けられている。運転席6内には座席7が設けられている。座席7の前方にはフロント操作パネル8が設けられている、フロント操作パネル8にはステアリングハンドル9や主変速レバー11等が備えられている。
走行機体1の後部には昇降リンク機構12が設けられている。該昇降リンク機構12は油圧シリンダ13の伸縮動作によって上下昇降駆動される。該昇降リンク機構12には、終端部に設けられるヒッチホルダ14を介して除草作業機16が着脱可能に取り付けられている。
ヒッチホルダ14には、ローリング自在にブラケット15が取り付けられている。該ブラケット15には、ローリングフレーム17が取り付けられている。ローリングフレーム17は、走行機体1の幅方向(左右方向)の角パイプからなる。
図4に示されるように、上記ブラケット15には、下部に延出した支持部材18が取り付けられている。上記支持部材18にはセンタフロート19が上下昇降自在に取り付けられている。センタフロート19は、走行機体1に設けられる従来公知の油圧感知機構のセンサ(センサフロート)として使用される。上記油圧感知機構によって田面の湛水状態や土質に応じた除草作業機16の高さ調節を自動的に行うことができる。
上記ローリングフレーム17には、複数の支持杆20が上下位置調節可能に垂下して取り付けられている。左右の最外側に位置する支持杆20に隣接する支持杆20には、上下揺動可能にサイドフロート21が取り付けられている。サイドフロート21はセンタフロート19の左右両側に位置する。左右のサイドフレーム17は前輪2及び後輪3の後方に位置しており、前後輪2,3の車輪跡を消しながら整地を行う。
上記ブラケット15側にはブラケットアーム24が後方に向かって取り付けられている。該ブラケットアーム24に支持杆26が上下位置調節可能に垂下して取り付けられている。該支持杆26には、支持ブラケット22を介して回転式の除草手段である前後の田車23F,23Rが1組の田車(2連式田車)として設けられている。
ローリングフレーム17側の他の支持杆20には、図5に示されるように、支持ブラケット22を介して回転式の除草手段である前後の田車23F,23Rが1組の田車(2連式田車)として設けられている。全ての田車23F,23Rは、走行機体1の進行方向に対する横軸を中心として自由回転する。全ての田車23F,23Rは田面との接地抵抗によって回転し、この回転により従来同様に除草を行う。なおモータ等の駆動源によって田車23F,23Rを回転駆動させることもできる。
本除草作業機16は、上記前後の田車23F,23Rによる2連式田車によって2度掛けの除草を行うことができる。支持杆20,26の高さ調節によって各2連式田車は田車23F,23Rの高さが同時に調節される。
中央の2連式田車27は、センターフロート19の真後に配置されている。該田車27は植え付けられた中央の苗条N4とN5との条間に位置して除草を行う。上記中央の2連式田車27の左右両側に位置する2連式田車28,29は、中央の2連式田車27の右側に隣接する苗条N5とN6との条間と、中央の2連式田車27の左側に隣接する苗条N4とN3との間の条間に位置して除草を行う。
左右のサイドフロート21の外側に位置する2連式田車31,32は、左側のサイドフレーム21の外側に隣接する苗条N2とN1との条間と、右側のサイドフレーム21の外側に隣接する苗条N7とN8との条間に位置して除草を行う。
中央の2連式田車27は、他の2連式田車28,29,31,32に比較して後方に位置し、センタフロート19を前後方向に避けている。中央の2連式田車27以外の2連式田車28,29,31,32は、サイドフロート21の側方に位置している。除草作業機16の走行機体1との連結状態で、中央の2連式田車27以外の2連式田車28,29,31,32は、走行機体1に近接する。
上記ローリングフレーム17の左右両側には、後方に向かって支持フレーム33が取り付けられている。両支持フレーム33には、3つの横方向の取付けバー34,36,37が前後に所定間隔を介して取り付けられている。各取付けバー34,36,37には、除草手段である複数のレーキ38,39,41,42が取り付けられている。各レーキ38,39,41,42は取付けバー34,36,37に対して高さ調節が可能となっている。
前方側の取付けバー34に取り付けられたレーキ38は、植え付けられた苗条N2,N3,N6,N7に対応して配置されている。図6に示されるように、レーキ38は、湾曲成形された複数の杆状の弾性材(タイン)TI,TOを左右対称に配置した構成とされている。各タインTI,TOは、基端部がブラケット40に固定されて取り付けられている。
レーキ38は、向かい合う内側の左右の両内側タインTIと、左右の内側タインTIの外側に配置される外側タインTOとからなる。内側タインTI及び外側タインTOは外側に向かって中央部分が膨らむように湾曲している。内側タインTI及び外側タインTOの先端部分は内側に向かって屈曲している。レーキ38は全体として苗条N2,N3,N6,N7の株を挟み込むような形状となっている。
上記ブラケット40の各内側タインTIの基端部に近接する位置からは、杆状のガイド杆35が内側タインTIに沿うように設けられている。両ガイド杆35は内側タインTIよりバネ定数が高く、且つ高剛性な弾性部材からなる。両ガイド杆35は、各々近接する内側タインTIの略中央部分内側に向かって延出している。ただし両ガイド杆35の先端部分は内側タインTIの内側において外側に向かって屈曲し、先端は内側タインTIの略中央部分の近傍において、内側タインTIより僅かに外側に突出している。
左側のガイド杆35と内側タインTIとが1つのチューブ45Lにまとめて挿入されている。右側のガイド杆35と内側のタインTIとは別の(もう1つの)チューブ45Rにまとめて挿入されている。両チューブ45L,45Rは同じ構造である。チューブ45L,45Rはガイド杆35の先端屈曲部分までの長さの範囲でスライド可能である。
ガイド杆35は内側タインTIに比較して曲がり難い(剛性が高い)ため、強い力で弾力的に外側に膨らもうとする。このためストッパ等を設けることなくチューブ45L,45Rを任意の位置で固定することができる。チューブ45L,45Rのスライドは、作業者の手等によってガイド杆35の付勢力によるチューブ45L,45Rとガイド杆35及び内側タインTIとの摩擦力に抗して行うことができる。
図6に示されるように、チューブ45L,45Rをガイド杆35と内側タインTIの基端部の近傍に位置させると、左右の両内側タインTIは、その先端間の隙間が略0となるように、レーキ38全体の左右の略中央で接する。図7に示されるように、チューブ45L,45Rをガイド杆35の略先端部分に位置させると、両内側タインTIは、先端部分が平面視及び背面視で交差する。
チューブ45L,45Rの位置を、ガイド杆35と内側タインTIの基端部の近傍とガイド杆35の略先端部分との間で位置調節すると、左右の内側タインTIの交差する長さ(範囲)が調節される。チューブ45L,45Rをガイド杆35の先端に近づけるに従って左右の内側タインTIの交差する長さが長くなる。
内側タインTIは基端部からチューブ45L,45Rの位置までは、ガイド杆35と一体的となるため、ガイド杆35の剛性の影響を受ける。このためチューブ45L,45Rをガイド杆35と内側タインTIの基端部の近傍に位置させた場合は、内側タインTIはガイド杆35の弾性力をほとんど受けることがないため、その剛性は内側タインTI単独の場合と略同じである。
これに対してチューブ45L,45Rをガイド杆35の略先端部分に位置させると、内側タインTIはガイド杆35の弾性力を略最大限受ける。ガイド杆35の単独の剛性は、内側タインTIの単独の剛性より大きいため、上記状態では内側タインTIの剛性は大きくなり、内側タインTIは曲がり難くなる。
チューブ45L,45Rの位置を、ガイド杆35と内側タインTIの基端部の近傍とガイド杆35の略先端部分との間で位置調節すると、内側タインTIの剛性(内側タインTIの曲がり難さ度合い)が調節される。内側タインTIの剛性変化によってレーキ38全体の剛性が変化する。
両外側タインTOの先端は、両内側タインTIの外側に位置し、先端間には、所定の間隙が形成される。各レーキ38は、図3に示されるように、内側タインTIと外側タインTOの先端部が圃場内に挿入される。レーキ38(内側タインTIと外側タインTO)が圃場内に挿入された状態で、除草機を苗条に沿って走行させると、内側タインTIと外側タインTOとによって除草を行う。
各レーキ38の内側タインTIは、各苗条N2,N3,N6,N7の真後を通過し、除草機の進行に伴い苗の株元に接触すると、株元によって弾力的に開かれ、株元を通過すると再度閉じる。これにより株間に位置する雑草を掻き取り株間の除草を行う。外側タインTOは株元から所定距離離れた位置を通過し、株際(株に近接する側方)の雑草を掻き取り除草を行う。ただし外側タインTOは、株元に比較的近い株際を通過するため、各苗条N2,N3,N6,N7の株元に近接する株際の除草を行う。
内側タインTIは上記のように株元に接触するため、左右の交差長さが長いほど、株元に最初に接する部分が基端部側に近づき、株元に接触する長さが長くなる。内側タインTIの株元との左右方向の接触幅を作用幅A(図7参照)とすると、左右の交差長さが長いほど、作用幅Aが大きくなる。
一方内側タインTIの剛性が高くなるほど、内側タインTIを開くための力が大きく必要となるため、強い力で雑草を掻き取り、除草作用力が向上する。ただし内側タインTIの剛性が高くなるほど、内側タインTIは苗の株元に強い力で接触する。
以上によりチューブ45L,45Rをガイド杆35の先端に近づけるに従って作用幅Aを大きく、且つ除草作用力を強くすることができ、チューブ45L,45Rをガイド杆35と内側タインTIの基端部の近傍に位置させると、作用幅A及び除草作用力を極小さなもの(限りなく0に近いもの)とすることができる。チューブ45L,45Rによってレーキ38の作用幅Aと作用力を同時に調節することができる。
中間位置の取付けバー36に取り付けられたレーキ39,41は、植え付けられた苗条N2,N3,N4,N5,N6,N7に対応して配置されている。苗条N2,N3,N6,N7に対応しているレーキ39は、上記前方側の取付けバー34に取り付けられたレーキ38の真後に配置されている。
上記中間位置の取付けバー36に取り付けられた苗条N2,N3,N6,N7に対応しているレーキ39は、前方側の取付けバー34に取り付けられたレーキ38に比較してバネ定数が小さなタインからなる。レーキ39は、向かい合う内側の左右の両内側タインと、左右の内側タインの外側に配置される外側タインとを備えている。
内側タイン及び外側タインは外側に向かって中央部分が膨らむように湾曲しているとともに、先端部分が内側に向かって屈曲し、苗条N2,N3,N6,N7の株を挟み込むような形状となっている。左右の内側タインの先端間及び左右の外側タインの先端間には、所定の間隙が形成される。
該間隙は上記レーキ39の先端が株際を通過するように設定されている。ただしレーキ39(内側タイン及び外側タイン)は、上記レーキ38の外側タインTOより更に株元から離れた位置を通過する。上記レーキ39は、図3に示されるように、先端部が圃場内に挿入され、各苗条N2,N3,N6,N7の株際の除草を行う。
中間位置の取付けバー36に取り付けられ、苗条N4,N5に対応しているレーキ41は、前方側の取付けバー34に取り付けられたレーキ38と同じものであり、苗条N4,N5の株を挟み込むような形状となっている。上記各レーキ41の先端部が圃場内に挿入され、内側タインが上記各苗条N4,N5の真後を通過し、各苗条N4,N5の株間で除草を行う。
後方側の取付けバー37に取り付けられたレーキ42は、植え付けられた苗条N4,N5に対応して配置され、上記中間位置の取付けバー36に取り付けられた苗条N4,N5に対応するレーキ41の真後に配置されている。
後方側の取付けバー37に取り付けられたレーキ42は、上記中間位置の取付けバー36に取り付けられた苗条N2,N3,N6,N7に対応しているレーキ39と同じものであり、図3に示されるように、先端部が圃場内に挿入され、各苗条N4,N5の株際の除草を行う。なお後方側の取付けバー37には、本除草作業機16を接地姿勢で支持する左右一対のスタンド43が上下移動自在に取り付けられている。
各レーキは上記のように配置されており、各苗条N2,N3,N4,N5,N6,N7に対して前後のレーキ38と39又は41と42が1組の2連レーキとなって、2度掛けの除草を行う。ただし中央の苗条N4とN5に対応する2連レーキ44は、他の2連レーキ46より後方に位置する。
なお左右の後輪3の後方、すなわち苗条N2とN3との条間及び苗条N6とN7との条間は、後輪3のラグによる田面の泥土の巻き込み作用によって得られる除草効果と、後輪3の後方に配置したサイドフロート21による車輪跡消し作用による整地効果が期待されるため、特別な除草手段は設けていない。
本除草機は以上のように構成されており、センタフロート19及びサイドフロート21が田面に接地するように除草作業機16を下降させ、走行機体1を走行させることによって、2連田車27,28,29,31,32と、2連レーキ44,46によって除草作業を行う。
このとき各条間は対応する2連田車27,28,29,31,32によって、株間は各苗条N2,N3,N4,N5,N6,N7に対応する2連レーキ44,46によってそれぞれ1度の走行で2度掛けの除草が行われ、除草効率は高い。特に2連レーキ44,46のうち前方側のレーキ38,41で株間を、後方側のレーキ39,42で株際をそれぞれ分担して除草するため、より一層の除草効率の向上が図られている。
なお畦際等において、田車23F,23Rの除草のための攪拌深さを維持するために、傾斜センサを設け、除草作業機16側の左右傾斜を自動的に制御し、田車23F,23Rの除草能力を確保するように構成することもできる。
走行機体1が左右に蛇行した場合、走行機体1に連結されている除草作業機16の構成物は、走行機体1に前後位置で近いものほど、及び走行機体1の左右の中心線に近いものほど変位量は小さくてすむ。
本除草作業機16は、上記のように、2連田車27,28,29,31,32が走行機体1の近傍に位置している。このため走行機体の左右蛇行時の田車23F,23Rの左右振れ量は小さく抑えられ、走行機体1の左右蛇行時に本来条間に位置する田車23F,23Rにより苗を押し倒し、植え付けられている苗を損傷させるという不都合が防止される。
なおレーキ38,39,41,42は田車23F,23Rに比較して走行機体1から後方に離れた位置に配置され、且つ各レーキ38,39,41,42が弾性材からなるため、走行機体1の左右蛇行によって左右の振れは比較的大きくなるが、レーキ38,39,41,42と苗側とが接触しても、レーキ38,39,41,42の弾力性によって苗の折れや引き抜き等は容易に発生することはない。
また本実施形態においては、センタフロートの後方に位置する2つの2連レーキ44に比較して、走行機体1の側方側に位置する4つの2連レーキ46は走行機体1に近づけて配置されている。
これにより走行機体1の左右蛇行時に、左右蛇行の影響が少ない走行機体1の左右の中心線の近傍に位置する中央の2連レーキ44の変位量が少ないことに加えて、左右蛇行の影響が大きい左右側方側の4つの2連レーキ46が走行機体1の近傍に位置して左右振れ量が抑えられている。
上記のようにレーキ38,39,41,42の左右振れ量が全体として抑えられるため、走行機体1の左右蛇行に伴うレーキ38,39,41,42の先端と苗の根部との不要な接触が抑制され、レーキ38,39,41,42と苗の根部とが特に強く接触して、植え付けられている苗を損傷させるという不都合を防止することができる。
なお田車23F,23R及びレーキ38,39,41,42を上記のように配置することによって除草作業機16の全長を短くすることができ、旋回時の旋回半径を抑えることができ、除草機の取り扱いが容易である。
一方上記実施形態においては、各2連レーキ44,46とも後方側のレーキ39,42は前方側のレーキ38,41に比較して弾性力が小さいため、比較的走行機体1の左右蛇行による左右振れが大きく出る後方側のレーキ39,42による苗の損傷を防止することができる。
本除草機は、水田における無農薬栽培に使用することもできる。一般的に水田における無農薬栽培時には、苗の圃場への移植後約10日目に第1回目の除草を行い、その後約10日毎に合計3〜4回除草を行う必要がある。
移植直後の苗の株元は極端に弱く、第1〜2回目の除草時にタインによって容易に倒伏させられる可能性がある。このため本除草機(除草作業機)を使用する場合は、第1〜2回目の除草時には、チューブ45L,45Rによってレーキ38,41の内側タインTIの剛性を低く(作用力を小さく)し、且つ作用幅Aを小さくすることによって、レーキ38,41による除草時の苗の倒伏を防止して生育障害を防止することができる。
一方3〜4回目の除草時には、雑草の根張りは強くなっているため、タインの苗株に対する弾力的な作用幅が小さいと、除草が不完全になる場合がある。このため3〜4回目の除草時には、チューブ45L,45Rによってレーキ38,41の内側タインTIの剛性を高く(作用力を大きく)し、且つ作用幅Aを大きくすることによって、雑草の除草を効果的に行うことが可能となる。
なお3〜4回目の除草時期には、苗の株元も強くなっているため、内側タインTIの剛性が高く、且つ作用幅Aが大きい場合でも苗は除草時に内側タインTIにより容易に倒伏することはない。上記レーキ38,41は上記2つの作業(第1〜2回目の除草作業と3〜4回目の除草作業)をチューブ45L,45Rのスライド調節によって容易に行うことができる。内側タインTIの作用力と作用幅Aの設定は、苗の状況に合わせて行うことができ、様々な苗や圃場条件に合わせた除草作業が可能である。
チューブ45L,45Rは左右の内側タインTIに設けられているため、左右のチューブ45L,45Rを略同じような位置に調節することによって、左右の内側タインTIが略対称に調節され、除草作業を左右対称にバランスよく、且つ効率よく行うことができる。
ただし場合によっては左右のチューブ45L,45Rの位置を異なるものとし、左右非対称に除草作業を行わせることもできる。また左右一方の内側タインTIのみに対してガイド杆35とチューブ45L又は45Rを設け、一方の内側タインTIによりレーキ38,41の作用幅と作用力を調節するように構成してもよい。
なおチューブ45L,45Rとガイド杆35を用いたレーキ38,41の構造を他のレーキ39,42に適応することもできる。
一方特に株間での除草効果を向上させたい場合等においては、2連レーキ44,46のいずれか、又は全てを、図8,図9に示されるように、レーキ38又は41と同じレーキを前後に連続して配置した構造とすることもできる。これにより特に株元の除草効果を向上させることができる。
なお図8,図9に示されるように、レーキ38又は41の基端部に、取付けバー34,36に回動自在に外嵌するボス47を一体的に設け、該ボス47に軸心に直交する方向の押しボルト48を取り付け、ボス47と押しボルト48を介してレーキ38又は41を取付けバー34,37に取り付けるように構成してもよい。図8,図9は最外側の2連レーキ46を前後に連続するレーキ38によって構成した例を示している。
押しボルト48は、ボス47の周面を貫通するようにボス47に螺合して取り付けられている。押しボルト48をねじ込み、押しボルト48の端面を取付けバー34,37の周面に押圧することによって、レーキ38又は41が取付けバー34,36に一体的に取り付けられる。
このときボス47は取付けバー34,36に対して回動可能であるため、押しボルト48を緩め、ボス47を取付けバー34,36に対して回動させることによって、レーキ38又は41の取付け角度を上下に調節することができる。レーキ38又は41を任意の角度に調節して、押しボルト48をねじ込むことによって、レーキ38又は41の上下角度(上下位置)を調節して位置決めすることができる。
レーキ38又は41を、株の植付状態や圃場状態等に合わせて上下位置調節することによって、除草効果を更に向上させることもできる。なお前述の実施形態の他のレーキ38,39,41,42を上記同様に上下回動自在に取り付け、上下角度(上下位置)を任意に調節して位置決めすることができるように構成してもよい。
除草機の平面図である。 除草機の側面図である。 除草作業機の要部背面図である。 センタフロート部分の側面図である。 サイドフロート部分の側面図である。 チューブを備えたレーキの背面図である 内側タインを交差させた状態のチューブを備えたレーキの背面図である。 他の実施形態の2連レーキを示す要部平面図である。 他の実施形態の2連レーキを示す要部側面図である。
1 走行機体
16 除草作業機
23F 田車
23R 田車
38 レーキ
39 レーキ
41 レーキ
42 レーキ
45L チューブ(調節具)
45R チューブ(調節具)
A 作用幅
TI 内側タイン(弾性材)

Claims (2)

  1. 走行機体(1)に、弾性材からなるレーキ(38),(39),(41),(42)を備えた除草作業機(16)を連結し、植え付けられた苗の株間側を除草するように、レーキ(38),(39),(41),(42)を、先端が株間の近傍に位置するように配置した除草機において、走行機体(1)の後方に除草作業機(16)を連結し、レーキ(38),(41)の苗株に対する弾力的な作用幅を調節する調節具(45L),(45R)を設け、調節具(45L),(45R)が、作用幅(A)の拡大に伴ってレーキ(38),(41)の剛性を高くするように、レーキ(38),(41)の剛性を調節可能な構造とし、レーキ(38),(39),(41),(42)を前後に配置し、前側のレーキ(38),(41)が主に株間の除草を行うように構成されるとともに、後側のレーキ(39),(42)が株に近接する側方である株際の除草を主に行うように構成され、後側のレーキ(39),(42)の弾性力を前側のレーキ(38),(41)の弾性力よりも小さくした除草機。
  2. 湾曲成形された杆状の弾性材(TI)を左右対称に設けてレーキ(38),(41)を構成し、左右両方の弾性材(TI)側に調節具(45L),(45R)を設けた請求項1の除草機。
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