JP4867254B2 - 複数クラッチ式変速機の制御装置 - Google Patents
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Description
また、請求項2の発明は、スリップ制御可能な複数の発進クラッチの入力側に動力源が連結されるとともに、それらの発進クラッチの出力側と出力部材との間にそれぞれ所定の変速比を有する複数の伝達機構が選択的にトルク伝達状態となるように設けられ、いずれかの発進クラッチを係合状態から解放状態に切り換えるとともに他の発進クラッチを解放状態から係合させることにより変速を実行する複数クラッチ式変速機の制御装置において、変速比を低下させるアップシフトの判断が成立した後に、そのアップシフトを達成するための解放側の発進クラッチをその出力側回転数が前記動力源に連結された入力側回転数より小さくなるようにスリップ制御している状態で、その解放側発進クラッチを解放する解放指令値を出力するとともに、係合側発進クラッチが所定の滑り状態となるよう係合指令値を出力するアップシフト制御手段と、前記解放側発進クラッチの解放指令値が前記解放側発進クラッチを完全解放状態にする値になった状態で前記入力側回転数が予め定めた所定値まで低下したことを判断する回転数判断手段と、前記入力側回転数が予め定めた所定値まで低下したことの判断が成立したことに基づいて、前記係合側発進クラッチをスリップ制御して前記入力側回転数を前記アップシフト後の変速比に応じた回転数に低下させるスリップ制御手段と、前記動力源の出力増大要求時のアップシフトの際に、前記解放側発進クラッチの滑り回転数を検出する第1滑り回転数検出手段と、その第1滑り回転数検出手段で検出された前記滑り回転数が予め定めた第1所定回転数以下となったことを判定する第1滑り判定手段と、その第1滑り判定手段によって、前記滑り回転数が前記第1所定回転数以下となったことが判定された場合に、前記動力源の出力トルクを低下させる第1出力トルク低減手段と、前記係合側発進クラッチの滑り回転数を検出する第2滑り回転数検出手段と、その第2滑り回転数検出手段で検出された前記係合側発進クラッチの滑り回転数が予め定めた第2所定回転数以下となったことを判定する第2滑り判定手段と、その第2滑り判定手段によって前記係合側発進クラッチの滑り回転数が前記第2所定回転数以下となったことが判定された場合に、前記第1出力トルク低減手段によって低下させた動力源の出力トルクを増大させる出力トルク増大手段とを備え、かつ前記係合側発進クラッチは、係合油圧をフィードバック制御することにより係合状態を変化させることのできる係合装置を含み、前記第1出力トルク低減手段によって前記動力源の出力トルクを低下させている間は、前記係合側発進クラッチについての係合油圧のフィードバック制御を禁止するフィードバック禁止手段を更に備えていることを特徴とするものである。
さらに、請求項3の発明は、スリップ制御可能な複数の発進クラッチの入力側に動力源が連結されるとともに、それらの発進クラッチの出力側と出力部材との間にそれぞれ所定の変速比を有する複数の伝達機構が選択的にトルク伝達状態となるように設けられ、いずれかの発進クラッチを係合状態から解放状態に切り換えるとともに他の発進クラッチを解放状態から係合させることにより変速を実行する複数クラッチ式変速機の制御装置において、変速比を低下させるアップシフトの判断が成立した後に、そのアップシフトを達成するための解放側の発進クラッチをその出力側回転数が前記動力源に連結された入力側回転数より小さくなるようにスリップ制御している状態で、その解放側発進クラッチを解放する解放指令値を出力するとともに、係合側発進クラッチが所定の滑り状態となるよう係合指令値を出力するアップシフト制御手段と、前記解放側発進クラッチの解放指令値が前記解放側発進クラッチを完全解放状態にする値になった状態で前記入力側回転数が予め定めた所定値まで低下したことを判断する回転数判断手段と、前記入力側回転数が予め定めた所定値まで低下したことの判断が成立したことに基づいて、前記係合側発進クラッチをスリップ制御して前記入力側回転数を前記アップシフト後の変速比に応じた回転数に低下させるスリップ制御手段と、前記係合側発進クラッチの滑り回転数が、変速の生じていない通常走行時における目標滑り回転数に対する所定偏差範囲内に入っている状態が所定時間継続することにより変速の終了を判定する変速終了判定手段と、その変速終了判定手段による変速終了の判定が成立した際の前記係合側発進クラッチの係合圧指令値に基づいて通常走行時における前記係合側発進クラッチの係合油圧指令値を学習補正する学習手段とを備えていることを特徴とするものである。
請求項2の発明によれば、上述した請求項1の発明と同様の効果に加えて、パワーオンアップシフトの際に、解放側発進クラッチの滑り回転数、すなわちその入力側の回転数と出力側の回転数との差が第1所定回転数となった時点に動力源の出力トルクを低下させるので、その動力源の回転数がアップシフト後の変速比での同期回転数に向けて低下する。その結果、発進クラッチによるエネルギー吸収量を低減できるため、発進クラッチの耐久性を向上させることができる。さらに、上記にように、発進クラッチに大きい滑りが生じている状態で、動力源の出力トルクを低下させるので、そのトルク変化が駆動トルクとして現れにくく、駆動力の不足感などが防止される。また、スリップ量が低下した時点で、動力源の出力トルクを増大させるので、変速終了後の駆動力を確保することができる。さらに、動力源の出力トルク低下中は、係合側発進クラッチの係合指令値に対するフィードバック制御を禁止するので、フィードバック制御に伴う駆動トルクの変動を抑制することができ、それに伴って変速ショックを抑制することができる。
さらに、請求項3の発明によれば、前述した請求項1の発明と同様の効果に加えて、各発進クラッチの個体差や、経時変化によるばらつきなどによる終了判定時期の変化を抑制することができるとともに、変速制御時と通常制御への切り換え時におけるショックを抑制することができる。
DPUPAPLSW=(PUPAPLSWPE−PUPAPLBAS)/TUPAPLSW
ここで、PUPAPLSWPEはエンジン入力トルクと変速前後のエンジン回転数差のマップ値であり、PUPAPLBASはピストンストロークエンド圧近傍の油圧であり、TUPAPLSWはスリップ量の変更時間であって、入力トルクに基づいて決定される値である。すなわち、エンジン出力トルクと、エンジン回転数と、スリップ量の変更時間と、待機圧とによって求められる。
Claims (13)
- スリップ制御可能な複数の発進クラッチの入力側に動力源が連結されるとともに、それらの発進クラッチの出力側と出力部材との間にそれぞれ所定の変速比を有する複数の伝達機構が選択的にトルク伝達状態となるように設けられ、いずれかの発進クラッチを係合状態から解放状態に切り換えるとともに他の発進クラッチを解放状態から係合させることにより変速を実行し、所定の変速比を設定する状態で係合している発進クラッチは目標スリップ量となるようにスリップ制御される複数クラッチ式変速機の制御装置において、
前記動力源に対する出力増大要求に伴って変速比を低下させるアップシフトの判断が成立した後に、そのアップシフト前の変速比で前記スリップ制御されている解放側発進クラッチを変速比に応じた前記スリップ制御によるスリップ状態を維持しつつ解放する解放指令値を出力するとともに、前記アップシフト後の変速比で係合させるべき係合側発進クラッチの油圧を次第に増大させる係合指令値を出力するアップシフト制御手段と、
前記解放側発進クラッチの解放指令値が前記解放側発進クラッチを完全解放状態にする値になった状態で、前記係合側発進クラッチの油圧の増大に伴って前記入力側回転数が予め定めた所定値まで低下したことを判断する回転数判断手段と、
前記入力側回転数が予め定めた所定値まで低下したことの判断が成立したことに基づいて、前記入力側回転数を前記アップシフト後の変速比に応じた回転数に低下させるとともにアップシフト後の変速比に応じた目標スリップ量となるように前記係合側発進クラッチをスリップ制御するスリップ制御手段と
を備えていることを特徴とする複数クラッチ式変速機の制御装置。 - スリップ制御可能な複数の発進クラッチの入力側に動力源が連結されるとともに、それらの発進クラッチの出力側と出力部材との間にそれぞれ所定の変速比を有する複数の伝達機構が選択的にトルク伝達状態となるように設けられ、いずれかの発進クラッチを係合状態から解放状態に切り換えるとともに他の発進クラッチを解放状態から係合させることにより変速を実行する複数クラッチ式変速機の制御装置において、
変速比を低下させるアップシフトの判断が成立した後に、そのアップシフトを達成するための解放側の発進クラッチをその出力側回転数が前記動力源に連結された入力側回転数より小さくなるようにスリップ制御している状態で、その解放側発進クラッチを解放する解放指令値を出力するとともに、係合側発進クラッチが所定の滑り状態となるよう係合指令値を出力するアップシフト制御手段と、
前記解放側発進クラッチの解放指令値が前記解放側発進クラッチを完全解放状態にする値になった状態で前記入力側回転数が予め定めた所定値まで低下したことを判断する回転数判断手段と、
前記入力側回転数が予め定めた所定値まで低下したことの判断が成立したことに基づいて、前記係合側発進クラッチをスリップ制御して前記入力側回転数を前記アップシフト後の変速比に応じた回転数に低下させるスリップ制御手段と、
前記動力源の出力増大要求時のアップシフトの際に、前記解放側発進クラッチの滑り回転数を検出する第1滑り回転数検出手段と、
その第1滑り回転数検出手段で検出された前記滑り回転数が予め定めた第1所定回転数以下となったことを判定する第1滑り判定手段と、
その第1滑り判定手段によって、前記滑り回転数が前記第1所定回転数以下となったことが判定された場合に、前記動力源の出力トルクを低下させる第1出力トルク低減手段と、
前記係合側発進クラッチの滑り回転数を検出する第2滑り回転数検出手段と、
その第2滑り回転数検出手段で検出された前記係合側発進クラッチの滑り回転数が予め定めた第2所定回転数以下となったことを判定する第2滑り判定手段と、
その第2滑り判定手段によって前記係合側発進クラッチの滑り回転数が前記第2所定回転数以下となったことが判定された場合に、前記第1出力トルク低減手段によって低下させた動力源の出力トルクを増大させる出力トルク増大手段と
を備え、かつ
前記係合側発進クラッチは、係合油圧をフィードバック制御することにより係合状態を変化させることのできる係合装置を含み、
前記第1出力トルク低減手段によって前記動力源の出力トルクを低下させている間は、前記係合側発進クラッチについての係合油圧のフィードバック制御を禁止するフィードバック禁止手段を更に備えている
ことを特徴とする複数クラッチ式変速機の制御装置。 - スリップ制御可能な複数の発進クラッチの入力側に動力源が連結されるとともに、それらの発進クラッチの出力側と出力部材との間にそれぞれ所定の変速比を有する複数の伝達機構が選択的にトルク伝達状態となるように設けられ、いずれかの発進クラッチを係合状態から解放状態に切り換えるとともに他の発進クラッチを解放状態から係合させることにより変速を実行する複数クラッチ式変速機の制御装置において、
変速比を低下させるアップシフトの判断が成立した後に、そのアップシフトを達成するための解放側の発進クラッチをその出力側回転数が前記動力源に連結された入力側回転数より小さくなるようにスリップ制御している状態で、その解放側発進クラッチを解放する解放指令値を出力するとともに、係合側発進クラッチが所定の滑り状態となるよう係合指令値を出力するアップシフト制御手段と、
前記解放側発進クラッチの解放指令値が前記解放側発進クラッチを完全解放状態にする値になった状態で前記入力側回転数が予め定めた所定値まで低下したことを判断する回転数判断手段と、
前記入力側回転数が予め定めた所定値まで低下したことの判断が成立したことに基づいて、前記係合側発進クラッチをスリップ制御して前記入力側回転数を前記アップシフト後の変速比に応じた回転数に低下させるスリップ制御手段と、
前記係合側発進クラッチの滑り回転数が、変速の生じていない通常走行時における目標滑り回転数に対する所定偏差範囲内に入っている状態が所定時間継続することにより変速の終了を判定する変速終了判定手段と、
その変速終了判定手段による変速終了の判定が成立した際の前記係合側発進クラッチの係合圧指令値に基づいて通常走行時における前記係合側発進クラッチの係合油圧指令値を学習補正する学習手段と
を備えていることを特徴とする複数クラッチ式変速機の制御装置。 - 前記動力源の出力増大要求時のアップシフトの際に、前記解放側発進クラッチの滑り回転数を検出する第1滑り回転数検出手段と、
その第1滑り回転数検出手段で検出された前記滑り回転数が予め定めた第1所定回転数以下となったことを判定する第1滑り判定手段と、
その第1滑り判定手段によって、前記滑り回転数が前記第1所定回転数以下となったことが判定された場合に、前記動力源の出力トルクを低下させる第1出力トルク低減手段と
を備えていることを特徴とする請求項1または3に記載の複数クラッチ式変速機の制御装置。 - 前記係合側発進クラッチの滑り回転数を検出する第2滑り回転数検出手段と、
その第2滑り回転数検出手段で検出された前記係合側発進クラッチの滑り回転数が予め定めた第2所定回転数以下となったことを判定する第2滑り判定手段と、
その第2滑り判定手段によって前記係合側発進クラッチの滑り回転数が前記第2所定回転数以下となったことが判定された場合に、前記第1出力トルク低減手段によって低下させた動力源の出力トルクを増大させる出力トルク増大手段と
を更に備えていることを特徴とする請求項4に記載の複数クラッチ式変速機の制御装置。 - 前記係合側発進クラッチは、係合油圧をフィードバック制御することにより係合状態を変化させることのできる係合装置を含み、
前記第1出力トルク低減手段によって前記動力源の出力トルクを低下させている間は、前記係合側発進クラッチについての係合油圧のフィードバック制御を禁止するフィードバック禁止手段を更に備えていることを特徴とする請求項4または5に記載の複数クラッチ式変速機の制御装置。
- 前記アップシフト中での前記解放側発進クラッチの滑り回転数が、予め定めた第3の所定回転数以下に低下した際に、スリップ制御するべき発進クラッチを前記解放側発進クラッチから前記係合側発進クラッチに切り換えるスリップ制御対象切替手段を更に備えていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の複数クラッチ式変速機の制御装置。
- スリップ制御するべき発進クラッチが前記スリップ制御対象切替手段によって前記解放側発進クラッチから前記係合側発進クラッチに切り替えられた後の目標滑り回転数を、前記解放側発進クラッチにおける入力側の回転数と出力側の回転数との差から、前記係合側発進クラッチにおける入力側の回転数と出力側の回転数との差に変更する目標滑り回転数変更手段を更に備えていることを特徴とする請求項7に記載の複数クラッチ式変速機の制御装置。
- 前記係合側発進クラッチの滑り回転数が、変速の生じていない通常走行時における目標滑り回転数に対する所定偏差範囲内に入っている状態が所定時間継続することにより変速の終了を判定する変速終了判定手段と、
その変速終了判定手段による変速終了の判定が成立した際の前記係合側発進クラッチの係合圧指令値に基づいて通常走行時における前記係合側発進クラッチの係合油圧指令値を学習補正する学習手段とを更に備えていることを特徴とする請求項1,2,5ないし8のいずれかに記載の複数クラッチ式変速機の制御装置。 - 前記学習手段は、前記変速終了の判定成立時における前記係合側発進クラッチについての油圧指令値と通常走行時の油圧指令値との差分を、前記係合側発進クラッチの係合油圧のフィードバック制御補正量に加算することにより実行する手段を含むことを特徴とする請求項3または9に記載の複数クラッチ式変速機の制御装置。
- 前記アップシフトの際に前記係合側発進クラッチの係合油圧の指令値を所定の勾配で増大させ、かつその勾配を前記動力源の出力トルクと変速の前後における前記動力源の回転数差と前記係合側発進クラッチの滑り回転数の変化継続時間と前記係合側発進クラッチを係合直前の状態に維持する待機圧との少なくともいずれかに基づいて設定する増圧勾配設定手段と、
前記動力源の出力トルクと前記係合側発進クラッチの前記指令値に基づく伝達トルク容量との差が前記解放側発進クラッチの伝達トルク容量となるように前記解放側発進クラッチについての油圧指令値を設定する油圧制御手段と
を更に備えていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の複数クラッチ式変速機の制御装置。 - 前記解放側発進クラッチの解放指令値もしくは前記係合側発進クラッチの係合指令値を変速中にフィードバック制御する場合に、そのフィードバックゲインを変速中以外におけるフィードバックゲインよりも大きくするゲイン設定手段を更に備えていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の複数クラッチ式変速機の制御装置。
- 前記解放側発進クラッチの滑り回転数が予め定めた第4の所定回転数以下であることが判定された場合、および前記解放側発進クラッチの油圧が予め定めた所定値以下になった場合に、前記動力源の出力トルクを低下させる第2出力トルク低減手段を更に備えていることを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の複数クラッチ式変速機の制御装置。
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