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JP4869961B2 - 保護柵 - Google Patents
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本発明は、保育所、幼稚園のような子供用施設や家庭等において、囲いスペースを設けてその中で乳幼児を遊ばせる等の場合に用いる保護柵に関する。
従前、この種の保護柵として、二面の柵状セグメントからなる自立式のL型タイプのものが知られている。他方、4面の柵状セグメントで四方を囲むタイプのサークルも使用されている。
しかし、前者には、使用しない場合、折畳んで他のところに移動し、別途、保管しなければならず、その折畳みの作業や仕舞い込みの作業、また再使用に当ってはこれら作業の逆作業を行わなければならず、面倒な作業を必要とした。
また、後者には、前者と同様の弱点に加え、4面の柵状セグメントが連結された構成であるので、折畳んだ場合、そのサイズおよび重さがほぼ倍になり、しかも高コストである等の欠点があった。
さらに、前者には、固定物にビス等で固定することが往々にあった。このため、使用しなくなった場合、ビス等を外す手間隙がかかる面倒な作業が必要になるのみならずその痕が残って目立つ等の問題があった。また、ときには蝶番を一時的に外す等の解体・再組付作業を必要とすることもあった。また、多数台を倉庫等に保管するなどの場合には多人数で持ち運んで格納するという時間・経費のかかる作業も発生していた。
本発明は、前記したような実情に鑑み、使用しないときは、外すことをせずに、部屋のコーナーを形成する二面の壁や固定したパネル等の固定物の内側に添接状態に所謂押し付けて置くだけの簡単な作業で邪魔にならないようにできる工夫を施し、これにより前記のような諸々の弱点及び問題点を一挙に解決することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る保護柵は、同じ長さの柵セグメントの一対を回動自在に連結し、その両端をコーナーを形成する二面の固定物への取付部に軸着し、前記少なくとも一方の柵セグメントに折曲自在部を形成し、前記他方の柵セグメントの内方向への直角回動時に、前記一方の柵セグメントも前記固定物の一面に直線状に添接することを特徴とする。
請求項2に係る保護柵は、取付部は、取付板であることを特徴とする。
請求項3に係る保護柵は、折曲自在部が一方の柵セグメントの取付側端から3分の1の位置を限界として連結端の側に設けたことを特徴とする。
請求項4に係る保護柵は、折曲自在部が、一方の柵セグメントの2分の1位置に設けたことを特徴とする。
請求項5に係る保護柵は、折曲自在部に折曲不能の状態に保持する係止装置を備えたことを特徴とする。
請求項6に係る保護柵は、両方の柵セグメントがその下面にキャスターを備えていることを特徴とする。
本発明のうち請求項1の発明によれば、部屋のコーナーを形成する二面の壁等の固定物の適宜個所に取付部を固定することにより、四面の囲いスペースを容易且つ迅速に構成することができる。しかも、一対の柵状セグメントを外すことをせずに、引き操作と押し操作で前記二面の固定物に添接の状態に所謂押し付けて置くだけの簡単な作業で邪魔にならない片付けの状態にすることも、これを戻した状態にすることも迅速にすることができる。このため、倉庫等へ片付ける等、移動の必要がなくなるから、前記したような諸々の弱点及び問題点を一挙に解決できる。
本発明のうち請求項2の発明によれば、取付部が取付板であるので、前記二面の壁等の固定物への固定がビス止、釘等で容易にできる。
本発明のうち請求項3の発明によれば、折曲自在部が、一方の柵セグメントの取付端から3分の1の位置を限界として連結端の側に設けられたので、作動中にロック状態を惹起する惧れのない製品を提供できる。
本発明のうち請求項4の発明によれば、折曲自在部を一方の柵セグメントの2分の1位置に設けたので、一方の柵セグメントの大きさの比率を変える必要がなく、等長な分割セグメントを折曲自在に連結するだけでよく、製造が容易、迅速かつ安価となる。
本発明のうち請求項5の発明によれば、前記折曲自在部が一時的に折曲できない状態に保持する係止装置を備えているので、折曲自在部を設けたことに起因する危険性を回避できる。
本発明のうち請求項6の発明によれば、両方の柵セグメントがその下面にキャスターを備えているので、後述するように、取付部(取付板)を壁等の固定物に取り付ける操作の際には、キャスターを利用して移動することで位置合せが容易にできるのは勿論、柵セグメントの開閉作業を容易かつ迅速にすることができる。
図1〜4は、本発明の実施の形態を示すものである。この実施の形態の保護柵10は、同じ長さの柵セグメント11a、11bの一対を蝶番12により連結することで二つ折り可能に構成されており、その両端には、固定物、例えば部屋13のコーナー13aを形成する二面の壁14a,14bに固定するための取付板15a、15bが設けられている。
前記各柵セグメント11a、11bは、正面から視て長方形の横長枠状を呈し、その上・下辺部材16a、16b間には多数本の縦桟17が設けられていると共に、同上・下辺部材16a、16bの連結側端18a,18b間には対向する配置で一対の角柱部材19a,19bが連結用として固定されている。そして、一方の角柱部材19aはその断面が長方形にされ、他方の角柱部材19bは断面が正方形にされている。また、前記上・下辺部材16a、16bの取付側端20a、20bには、前記取付板15a、15bの上・下端が縦向きの支軸21により軸着され、各柵セグメント11a、11bは同支軸21を中心として回転可能に支承されている。
なお、前記断面長方形の角柱部材19aが固定されている方の柵セグメント11aは、蝶番22により連結されることで構成された折曲自在部23がその中間の縦線個所に設けられ、二つ折り自在な引き側柵セグメントとして使用されるものである。また、正方形の角柱部材19bが固定されている方の柵セグメント11bは、二つ折りにはできない構成にされており、押し側柵セグメントとして使用されるものである。
前記折曲自在部23は、一つの柵セグメントに複数設けること又は両方の柵セグメントに設けることは自由である。また、折曲自在部23を設けずに連結部を分離自在及び再連結可能な構成にすることで、両柵セグメントを前記二面の壁14a,14bに押付けて片付けるようにしてもよい。
前記引き側柵セグメント11aは、前記折曲自在部23の外側に同部23を一時的に折曲できない状態に保持するための係止装置24が設けられている。この係止装置24は、先端に頭大部25を有するピン状の受け体26と、当該受け体26に掛け止める切欠27を先端部に有する掛け体28とにより構成されており、当該掛け体28をその支軸29を中心として廻すことによって切欠27を受け体26に掛けたときには、折曲自在部23を二つ折りにできない状態に保持し、反対に廻したときには外れて当該保持を解放するようになっている。なお、このような係止装置としては、抜き差し操作で掛け外すことができる留めピンを利用した構造のもの、イタズラ防止のためにキーを付けたもの等が考えられる。
また、前記押し側柵セグメント11bは、図5で示すように上辺の中央個所が凹状にされ、大人が子供を抱いたまま跨いで出入りできるようにされている。この凹状出入口30には、手摺31が開閉式として設けられている。なお、この手摺31には、閉じた状態に保持するためのストッパー(図示せず)が設けられているが、本発明の要点ではないから、ここではその詳細な説明は省略する。
図1・2中、符号32は、前記引き側柵セグメント11aの作動及び押し側柵セグメント11bの作動をスムーズにするために、具体的には蝶番12が支障なく機能できるようにするために削ぎ落とした傾斜面部である。また符号33は前記引き側柵セグメント11aの作動及び押し側柵セグメント11bの移動を容易にするキャスターである。
すなわち、この実施の形態の保護柵10は、まず、部屋13のコーナー13aを形成する二面の壁14a,14bの近くに自立させる。しかるのち、この自立状態のままキャスター33を使って移動させることにより前記壁14a,14bに対する両方の取付板15a、15bの位置合せをすると共に、この位置合せの状態で前記壁14a,14bに各取付板15a、15bを固定する。よって、前記二面の壁14a,14bを一部とする囲いスペース34を形成することができ、また、当該囲いスペース34を使用しなくなったときには、次に述べるように、引き側柵セグメント11aを引出したのち押し側柵セグメント11bを押すという作業を行って片付けられる。
つまり、前記実施の形態の保護柵10は、自立性とキャスター移動により取付板15a、15bの固定作業すなわち組立作業が簡単且つ容易にでき、しかも引き側柵セグメント11aの引出し操作及び押し側柵セグメント11bの押し操作を行う要領で片付が簡単且つ容易にできるので、前記のような弱点及び問題点の一挙解決ができる。
次に、前記引き側柵セグメント11aの引出し操作及び押し側柵セグメント11bの押し操作について説明する。
囲いスペース34が形成されている場合には、先ず、係止装置24を外してから、折曲自在部23を図3に示す矢印Aの方向に引出して例えば図5の状態にし、その後、この引出しにより動いた押し側柵セグメント11bを図3に示す矢印Bの方向に押して図6の状態にし、最後に引き側柵セグメント11aと押し側柵セグメント11bとの連結部分を図3に示す矢印C、矢印Dの方向に押して図7に示す囲いスペース34を片付の状態にする。また、囲いスペース34が必要になった場合には、先ず、引き側柵セグメント11aを矢印Cと逆向きに僅かに引いてから、押し側柵セグメント11bを矢印Dの操作と逆向きに引いて引き側柵セグメント11aが直線状になったところで止め、最後に係止装置24を掛けて図1及び2に示す状態にすればよい。
ここで、図8を説明する。この図8は、前記折曲自在部23を設けることができる位置をCADによる作図により検証しようとして得たものであり、補助線入りのまま示している。
この図8は、引き側柵セグメント11aが水平回転する場合の折曲自在部23すなわち折曲点1a〜1eと、押し側柵セグメント11bが水平回転する場合の連結端すなわち連結点2a〜2eを示すプロットであり、引き側柵セグメント11aを10分割した取付端すなわち支軸20aから5つ目の分割点3a(2等分位置)、4つ目の分割点3b、3つ目の分割3c及び2つ目の分割点3dと、3分の1の点3eに折曲自在部23を想定した理論上の5種類の仕切装置を上から見た状態を模式図的に線4a〜4eで表わしている。なお、素材の厚等を考慮していない。
線4a;5つ目の分割点3a(折曲点1a)に折曲自在部を設けた保護柵を示している。
線4b;4つ目の分割点3b(折曲点1b)に折曲自在部を設けた保護柵を示している。
線4c;3つ目の分割点3c(折曲点1c)に折曲自在部を設けた保護柵を示している。
線4d;2つ目の分割点3d(折曲点1d)に折曲自在部を設けた保護柵を示している。
線4e;3分の1(引き側柵セグメント11aの支軸20aから3分の1)の点3e(折曲点1e)に折曲自在部を設けた保護柵を示している。
・ 線4aは、前記実施の態様の保護柵を示しているもので、連結点2aが押し側柵セグメント11bの連結端の軌跡線5の上に位置し、折曲点1aが壁14aに接していない。したがって、前記矢印A及び矢印Bで示した操作が可能である。
・ 線4bは、連結点2bが前記軌跡線5上に位置し、折曲点1bが壁14aに接していない。したがって、前記矢印A及び矢印Bで示した操作が可能である。
・ 線4cは、連結点2cが前記軌跡線5上に位置し、折曲点1cが壁14aに接している。したがって、前記矢印A及び矢印Bで示した操作が不可能である。
・ 線4dは、連結点2dが前記軌跡線5上に位置し、折曲点1dが壁14aに接している。したがって、前記矢印A及び矢印Bで示した操作が不可能である。
・ 線4eは、連結点2eが前記軌跡線5上に位置し、折曲点1eが壁14aに接している。したがって、前記矢印Aで示す操作は制限を受ける状態になるが、取付端側20bから一直線であるので矢印Bで示した操作は可能である。
これらのことから、折曲自在部23が前記3分の1より大きい位置に設けられた場合は、矢印A、B、C、Dの操作が可能であるが、これより小さい位置に設けられた場合は、壁14aから邪魔を受けてロック状態になることが分かる。
してみると、折曲自在部23を設ける個所は、取付側20aから3分の1より大きい位置に設けてロック状態にならないようにすべきである。
また、図9を説明する。この図9は、取付端側20aからの2等分点2aの位置より大きい位置に折曲自在部23を設けた場合をCADによる作図により検証しようとして得たものであり、補助線入りのまま示している。
この図9は、引き側柵セグメント11aが水平回転する場合の折曲自在部23すなわち折曲点6f〜6hと、押し側柵セグメント11bが水平回転する場合の連結端すなわち連結点7f〜7hを示すプロットであり、引き側柵セグメント11aを10分割した取付端すなわち取付側端20aから7つ目の分割点8f、8つ目の分割点8g及び9つ目の分割8hを想定した理論上の3種類の保護柵を上から見た状態を模式図的に線9f〜9hで表わしている。なお、素材の厚等を考慮していない。
線9f;7つ目の分割点7f(折曲点6f)に折曲自在部を設けた保護柵を示している。
線9g;8つ目の分割点8g(折曲点6g)に折曲自在部を設けた保護柵を示している。
線9h;9つ目の分割点9h(折曲点6h)に折曲自在部を設けた保護柵を示している。
前記線9f〜9hは、前記矢印Aの操作を行った状態を示しているものであるが、これら線9f〜9hから次のようなことが可能になる。
すなわち、折曲げ点6f〜6hがいずれも壁14aに接触することがなく、前記矢印A、B、C、Dの操作が可能である。
しかし、実施にあたっては分割点を引き側柵セグメント11aの2等分位置(分割点3a)にした場合が最も製造しやすく、安定しており、最も好ましい。
本発明は、前記実施の形態では、縦桟を有する木製の横長枠状体を各柵セグメントとしたが、プラスチック製、金属製等の各柵セグメントとすることでも実施できる。
本発明の実施の形態を示す一部省略斜視図である。 囲いスペースの形態にした状態で示す全体の斜視図である。 同じく平面図である 中間省略したA−A断面図である 引き操作を行った状態で示す全体の斜視図である。 押し操作を行った状態で示す全体の斜視図である。 片付の形態にした状態で示す全体の斜視図である。 作動のパターンを示す説明図である。 別異の作動のパターンを示す説明図である。
符号の説明
10 実施の形態の保護柵
11a、11b 柵セグメント
13a コーナー
14a,14b 壁
15a、15b 取付板
16a、16b 上・下辺部材
18a,18b 連結端
20a、20b 取付側端
21 支軸
23 折曲自在部
24 係止装置
33 キャスター

Claims (6)

  1. 同じ長さの柵セグメントの一対を回動自在に連結し、その両端をコーナーを形成する二面の固定物への取付部に軸着し、前記少なくとも一方の柵セグメントに折曲自在部を形成し、前記他方の柵セグメントの内方向への直角回動時に、前記一方の柵セグメントも前記固定物の一面に直線状に添接することを特徴とする保護柵。
  2. 取付部は、取付板であることを特徴とする請求項1記載の保護柵。
  3. 折曲自在部は、一方の柵セグメントの取付側端から3分の1の位置を限界として連結端の側に設けたことを特徴とする請求項1記載の保護柵。
  4. 折曲自在部は、一方の柵セグメントの2分の1位置に設けたことを特徴とする請求項1記載の保護柵。
  5. 折曲自在部に、折曲不能の状態に保持する係止装置を備えたことを特徴とする請求項1・3または4の保護柵。
  6. 両方の柵セグメントは、その下面にキャスターを備えていることを特徴とする請求項1記載の保護柵。
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