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JP4871304B2 - 取鍋用ハンドル回転装置 - Google Patents
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JP4871304B2 - 取鍋用ハンドル回転装置 - Google Patents

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Description

この発明は、溶湯用の吊下げ式取鍋装置のアームを回動させる取鍋用ハンドル回転装置に関するものである。
鋳造工場などの溶湯を扱う工程において、溶湯を次工程へ運搬するために吊下げ式取鍋装置(鋳込み装置)が使用される。
従来の吊下げ式取鍋装置は、例えば、図6(a)に示すように、溶湯を収容可能な取鍋1に、水平方向に伸びる掛渡部3bの両端に下方に伸びる脚部3a,3aを備えた門型のアーム3が取付けられている。その掛渡部3bには、吊下げ用のフック2を備えている。
取鍋1は、円筒状の周壁部4と底部5とを有し、上方の開口から内部に溶湯を入れることができる。また、その取鍋1の内面に沿って断熱材6が設けられているので、内部に収容された溶湯の温度低下を防止できるようになっている。
取鍋の周壁部4には、外側に突出する支軸7が設けられている。支軸7は、その取鍋1の筒軸を挟んで両側にそれぞれ接合されて、両支軸7,7の軸心は同心となっている。
前記アーム3の両脚部3a,3aの下端部には、前記支軸を挿通可能な挿通孔3dを形成した保持部3cが設けられている。各保持部3c,3cの挿通孔3d,3d内に前記各支軸7,7が挿通されて、アーム3は取鍋1に対して横方向に回動自在に支持されている。
また、そのアーム3の保持部3cと取鍋1に接合した一方の支軸7との間に、回動手段10が取付けられている。
回動手段10の構成は、前記アーム3の保持部3cに一体に接合された載置板11上に、保持部材12が立ち上げられている。保持部材12には前記支軸7が回転自在に挿通されている。また、その支軸7の外周にウォームホイール17が取付けられている。
保持部材12には、図6(b)に示す平面視において、前記支軸7の軸方向に直交する方向に向くウォーム軸18が配置されており、そのウォーム軸18のウォーム(ネジ歯車)19が前記ウォームホイール17に噛み合っている。
また、前記保持部材12には、前記一方の支軸7の軸方向と平行な方向に向く操作軸13が挿通されている。操作軸13には、環状のハンドル16が取付けられており、そのハンドル16を手作業で回転させれば、操作軸13が軸周り回転するようになっている。
また、その操作軸13にはカサ歯車14が取付けられており、そのカサ歯車14が前記ウォーム軸18に設けたカサ歯車15に噛み合っている。
ところで、取鍋1内に収容した溶湯に、例えば、黒鉛球状化処理などの溶湯処理を施す場合、溶湯の噴出を防止するため、その取鍋1に蓋が取り付けられる。
蓋を取鍋1に被せる際、その取鍋1の上部にアーム3の掛渡部3bがあるので、前記回動手段10のハンドル16を回して、アーム3を取鍋1に対して倒れる方向へ回動させる。アーム3が倒れて、掛渡部3bが取鍋1の開口部上から退避すれば、取鍋1の真上から蓋を降ろすことができる。
また、溶湯処理が終わった後に蓋を取り外し、ハンドル16を逆方向に回せば、アーム3が上方へ立ち上がって元の状態に戻るので、掛渡部3bのフック2が取鍋1の真上に位置する。このため、そのフック2をクレーン等の吊り上げ機で引っ掛けることにより、取鍋1を吊り上げて次工程へ搬送することができる(例えば、特許文献1参照)。
また、取鍋1に対するアーム3の回動を、その取鍋1に一体に設けられた電動の駆動手段を用いて行う技術も開示されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
特開平2−179352号公報 特開平6−285615号公報 特開2001−179427号公報
取鍋1のアーム3を手動で回動させる場合、アーム3を回動させる工程毎に作業者を配置する必要があるので、コストアップに繋がる。
また、アーム3は非常に重量の大きい部材であるので、回動手段10のハンドル16を回す作業は大変な労力を要し、長い作業時間が必要である。
特に、重量の大きい取鍋1は、数トンにも及ぶものがあり、その重量物を支えるアーム3も相当な重量となる。このようなアーム3を回動させるためには、作業者はハンドル16に全体重をかけながら操作するほどの重労働である。
さらに、アーム3を立ち上げる方向に回動させる際には、アーム3を倒れる方向に回動させる場合よりもより大きな力を要し、より長い作業時間を要するという問題もある。
そこで、特許文献2,3のように、取鍋装置にアーム回動用の駆動手段を設け、その駆動手段の駆動力によってアームを回動させることが、作業の容易化、短時間化において有効である。
しかし、取鍋装置にアーム回動用の駆動手段を設けることは、装置の大型化、複雑化に繋がる。また、多数の取鍋装置にそれぞれ駆動手段を設けることは、設備投資のコストやメンテナンスのコストを増大させるので好ましくない。
さらに、その駆動装置を動作させるには電源が必要であるので、アームを回動させる工程において、その電源を接続したり外したりするための装置、又はそれを行う作業者が必要である。このため、取鍋装置に駆動手段を設けることは、コストダウンの観点から必ずしも有効であるとはいえない場合もある。
そこで、この発明は、アームの回動を容易に短時間で行うことができ、より低コストな装置とすることを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、取鍋の周壁部に外側に突出する支軸を設け、その支軸に吊下げ用のアームを設けてそのアームを前記支軸の軸周りに回動可能とし、前記アームと前記支軸との間に回動手段を設けて、その回動手段は操作軸とその操作軸に設けられた環状のハンドルとを備え、前記ハンドルを回転させることにより前記操作軸が回転し、その操作軸の回転により前記アームを前記支軸の軸周りに回動させる機能を有する吊下げ式取鍋装置に用いられ、前記ハンドルの外周又は内周に当接可能な駆動ローラを備え、その駆動ローラの外周を前記ハンドルの外周又は内周に当接させた状態を維持しながらその駆動ローラを駆動力で回転させることにより前記ハンドルに回転を伝達する機能を有し、前記吊下げ式取鍋装置とは別体に設けられる取鍋用ハンドル回転装置を採用した。
このようにすれば、人力によらず駆動力によってハンドルを回転させることができるので、アームの回動を容易に短時間で行うことができる。
また、駆動ローラをハンドルに当接させて回転を伝達する構成としたことから、駆動手段を吊下げ式取鍋装置とは別体にして、いわゆる「外付け式」とすることができる。ハンドル回転装置が「外付け式」であれば、取鍋装置毎に一体にアーム回動用の駆動手段を設ける必要がなく、そのハンドル回転装置を必要な際にのみ取鍋装置に作用させればよい。このため、装置を低コスト化することができる。
なお、この取鍋用ハンドル回転装置は定置式でも可搬式でもよい。また、定置式又は可搬式、いずれの場合においても、例えば、搬送ローラ等によって移動自在である前記吊下げ式取鍋装置が停止した位置に合わせて、前記駆動ローラがハンドルに当接するように、その駆動ローラの高さ及び水平方向の位置を調整できるようにしておくと便利である。
また、前記駆動ローラの外周をゴム層とした構成を採用することができる。駆動ローラの外周がゴム層であれば、駆動ローラとハンドルとの摩擦力が高まるので回転伝達のロスが少なくなる。
前記ハンドルは、前記アームと一体に前記支軸の軸周りに回動する保持部材に設けられて、前記アームが回動すると前記ハンドルの回転中心が前記支軸の軸周りに移動するようになっており、前記駆動ローラに押圧手段を設けて、前記アームが回動して前記駆動ローラと前記ハンドルとが相対移動した際に、前記押圧手段により、前記駆動ローラの外周面を常に一定の押圧力で前記ハンドルの外周又は内周に当接させた状態を維持するようにした構成を採用することができる。
アームの回動中心(支軸の軸心)とハンドルの回転中心(操作軸の軸心)とが一致している場合、アームが取鍋に対して回動した際にハンドルの回転中心は不動である。しかし、両回転中心が一直線上にない場合は、アームが取鍋に対して回動すると、ハンドルの回転中心が移動する。つまり、前記駆動ローラの位置が不動であれば、アームの回動とともに駆動ローラと前記ハンドルとが相対移動し、駆動ローラがハンドルから離れてしまう。このため、一定の押圧力が維持できないこととなる。
このため、前記押圧手段により、前記駆動ローラの外周面を常に一定の押圧力で前記ハンドルの外周又は内周に当接させた状態を維持するようにしたものである。すなわち、押圧手段は、アームの回動に伴う前記ハンドルの移動に合わせて、前記駆動ローラが常に一定の押圧力でハンドルに当接するようにその駆動ローラの位置を移動させ、その位置で駆動ローラによるハンドルへのその押圧力を維持し得るようにする機能を有するものである。
前記回動手段の構成としては、ハンドル及び操作軸の回転を、取鍋の支軸に対するアームの回動に変換する機能を備えた周知の伝達機構を採用することができる。例えば、歯車機構やリンク機構など周知の伝達機構を採用することができる。
また、前記回動手段の構成として、支軸の軸方向と操作軸の軸方向とが平行となる構成において、この発明の取鍋用ハンドル回転装置を採用することもできる。
支軸の軸方向と操作軸の軸方向とが平行となる構成とは、例えば、前記保持部材にウォーム軸が回転自在に設けられ、そのウォーム軸のウォームが前記支軸とともに回転するウォームホイールに噛み合っており、前記操作軸は前記支軸と平行に設けられて、その操作軸の回転がウォーム軸に伝達されるようになっている構成などが挙げられる。ウォーム機構を用いれば、ハンドルを回す力が比較的弱い力で重いアームを回動させることができるという利点がある。
このように、支軸の軸方向と操作軸の軸方向とが平行であれば、アームの回動とともに移動するハンドルは、前記支軸の軸方向に直交する同一面内、あるいはその同一面内に近い部分で軌跡を描くので、その軌跡を追う駆動ローラは、その同一面内における1軸方向の制御で対応できるようになる。このため、装置の構成を簡素化し得る。
また、前記押圧手段として、エアーシリンダーを採用することができる。押圧手段がエアシリンダーであれば、そのシリンダ室内を一定の圧力に維持し得るように設定しておけば、駆動ローラがハンドルに対して一定の押圧力となるように維持することができる。
また、エアーは油圧とは異なり圧縮性流体なのでクッション効果があり、駆動ローラとハンドルとの急激な相対位置変化にも対応させやすい。
この発明は、アームの回動を容易に短時間で行うことができ、より低コストな装置とすることができる。
この発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。この実施形態の取鍋用ハンドル回転装置は、鋳物工場の溶湯処理のライン40において、吊下げ式取鍋装置9の取鍋1に取付けられたアーム3を回動させるために用いられるものである。
まず、吊下げ式取鍋装置9の構成について説明する。吊下げ式取鍋装置9の構成は、従来例と同様であり、図2及び図3に示すように、溶湯を収容可能な取鍋1に、水平方向に伸びる掛渡部3bの両端に下方に伸びる脚部3a,3aを備えた門型のアーム3が取付けられている。その掛渡部3bは、中央部に吊下げ用のフック2を備えている。
取鍋1は、円筒状の周壁部4と底部5とを有する凹状を成し、上方の開口部から内部に溶湯を入れることができる。また、その取鍋1の内面に沿って断熱材6が設けられているので、内部に収容された溶湯の温度低下を防止できるようになっている。
取鍋の周壁部4には、外側に突出する支軸7が設けられている。支軸7は、その取鍋1の筒軸を挟んで両側にそれぞれ接合されて、両支軸7,7の軸心は同心となっている。
前記アーム3の両脚部3a,3aの下端部には、前記支軸7を挿通可能な挿通孔3dを形成した保持部3cがそれぞれ設けられている。各保持部3c,3cの挿通孔3d,3d内に前記各支軸7,7が挿通されて、アーム3は取鍋1に対して支軸7,7を中心として回動自在に支持されている。
また、そのアーム3の保持部3cと取鍋1に接合した一方の支軸7との間に、回動手段10が取付けられている。
回動手段10の構成は、従来例と同様であり、その回動手段10は操作軸13とその操作軸13に設けられた環状のハンドル16とを備えている。その操作軸13の軸心は前記ハンドル16の回転中心となっている。そのハンドル16を回転させることにより前記操作軸13が軸周り回転し、その操作軸13の回転により前記アーム3を前記支軸7の軸周りに回動させる。前記アーム3が図1(a)に示す矢印Aの方向へ回動すると、前記ハンドル16は、支軸7の軸心周りに、矢印Bに示すように移動していく。また、ハンドル16を逆方向へ回転させることにより、倒れたアーム3は矢印Aの反対方向へ回動し、元の立ち上がった状態に復帰する。
この操作軸13の回転を、前記アーム3が前記支軸7の軸周りに回動する動きとして伝達するウォーム機構、カサ歯車等の構成は、図6等に示す従来例と同様であるので、図示と説明を省略する。
つぎに、溶湯処理のライン40の構成について説明する。溶湯処理のライン40は、図5に示すように、取鍋装置9の取鍋1内に供給された鋳鉄の溶湯に黒鉛球状化処理を行うための添加装置41が設けられている。
このライン40における前記取鍋装置9の移動について説明すると、クレーンによって吊下げられた取鍋装置9(溶湯入り)が、図5の矢印aに示すように、クレーン搬送場50のパレット52上に取りおろされる。取鍋装置9が、クレーンによって吊下げられた状態を図4(b)に示す。
ライン40には、駆動力によって回転するローラ51が多数設けられている。このローラ51は、取鍋装置9がライン40上の所定の位置に到達したら、その回転が停止するようになっている。取鍋装置9は、ローラ51が回転することにより、矢印bに示すように、添加装置41へ向かって移動し、その添加装置41の直下で停止する。
添加装置41において、図4(a)に示すように、上方から取りおろされてくる蓋42が、前記取鍋1の上部開口を塞ぐように取付けられる。その蓋42に設けた貫通孔43から内部に、コイル53(図5参照)から引き出されたコアードワイヤwが差し入れられ、そのコアードワイヤwの金属が溶湯に溶け込んで黒鉛球状化処理が行われる。
溶湯に黒鉛球状化処理を行われた後、前記蓋42が取り外され、取鍋装置9は、矢印cに示すようにクレーン搬送場50へ向かって移動し、取鍋装置9がクレーン搬送場50上の所定の位置に到達したら、ローラ51の回転が止まって取鍋装置9が停止するようになっている。
クレーン搬送場50上の取鍋装置9は、図4(b)に示すように、クレーンによって吊り上げられ、図5に示す矢印dのように次工程へ搬出されていく。
つぎに、ハンドル回転装置20の構成について説明する。このライン40において、取鍋装置9をクレーンによってクレーン搬送場50に搬入された際には、取鍋装置9のアーム3は、図4(b)に示すように上方に立ち上がった状態である。アーム3の水平な掛渡部3bが取鍋1の開口部の真上に位置している。
このように、アーム3が立ち上がった状態であると、添加装置41において蓋42を着脱する際に、そのアーム3がじゃまになってしまう。このため、添加装置41では、図4(a)に示すように、取鍋1に対してアーム3を傾けておく必要がある。
また、添加装置41でアーム3を傾けた後、クレーン搬送場50において取鍋装置9を次工程へ搬出する際には、アーム3を立ち上げておく必要がある。
そこで、前記クレーン搬送場50に、取鍋用ハンドル回転装置20が設けられている。
ハンドル回転装置20は、取鍋装置9とは別体に設けられ、床面上に固定された定置式となっている。また、図2(a)(b)に示すように、ハンドル16の外周16aに当接可能な駆動ローラ21を備えている。
ライン40上の取鍋装置9が、ハンドル回転装置20に向かって近づいていくと、前記駆動ローラ21の直上にハンドル16が位置する場所で、取鍋装置9が停止するようになっている。
駆動ローラ21は、上下方向に伸びるガイド22に昇降自在に設けられた架台23に取付けられており、その架台23の下には、エアーシリンダーからなる押圧手段30が設けられている。
取鍋装置9が停止した状態で、駆動ローラ21は、図2(a)に鎖線で示す位置から実線で示す位置へと直上のハンドル16に向かって押し上げられ、その駆動ローラ21の外周面21aがハンドル16の外周16aに当接する。押圧手段30は、駆動ローラ21の外周面21aとハンドル16の外周16aとが所定の押圧力となるように維持できる設定となっている。
このように、駆動ローラ21の外周面21aを前記ハンドル16の外周16aに当接させた状態を維持しながら、その駆動ローラ21をモータMの駆動力で回転させる。図1(a)に示すように、駆動ローラ21が矢印n方向へ回転すると、その駆動ローラ21とハンドル16との接触部の摩擦によりそのハンドル16に回転が伝達され、ハンドル16は、図中矢印o方向へ回転する。このとき、駆動ローラ21の外周21aにゴム層24が設けられているので接触部の摩擦力が高まり、回転伝達のロスが少なくなっている(図1(c)参照)。
ハンドル16が矢印o方向に回転すると、そのハンドル16の回転中心は前記支軸7の軸心周りに、図1(a)に示す矢印B方向に回転移動する。これは、前述のように、ハンドル16と一体に回転する操作軸13は、前記アーム3と一体に前記支軸7の軸周りに回動する保持部材12に取り付けられているからである。
ハンドル16の回転中心が矢印B方向に回転移動すると、駆動ローラ21とハンドル16との相対的な位置関係が変化する。すなわち、ハンドル16が、図1(b)に実線で示す位置から鎖線で示す位置へと移動する。
このとき、前記押圧手段30は、ハンドル16の移動に合わせて、駆動ローラ21を図中に実線で示す位置から鎖線で示す位置へと徐々に押し上げて、その駆動ローラ21の外周面21aのハンドル16の外周16aに対する押圧力が常に一定となるように維持する。
このように、一定の押圧力が常に維持されるから、前記アーム3の回動に伴って、駆動ローラ21とハンドル16とが相対移動しても、前記駆動ローラ21から前記ハンドル16への回転の伝達は、図1(a)に鎖線で示すように、アーム3が完全に倒れるまで継続される。
また、このとき、前記操作軸13は前記支軸7と平行に設けられており、そのハンドル16の外周16aにおける前記駆動ローラ21との当接部は、常に、前記操作軸13に直交する同一面内、あるいはその同一面に近い部分に位置している。
このため、ハンドル16の回転中心が支軸7の軸心周りに移動しても、ハンドル16の外周16aにおける前記駆動ローラ21との当接部は、前記支軸7の軸方向に直交する同一面内、あるいはその同一面に近い部分で軌跡を描く。このため、駆動ローラ21は、その同一面に沿って動く前記外周16aの軌跡を追えばよいので、エアシリンダーによる上下方向のみの制御で対応できる。すなわち、駆動ローラ21を支軸7の軸方向に沿って移動させたり、あるいは、その支軸7の軸方向に直交する水平方向に移動させる必要もない。このため、ハンドル回転装置20の押圧手段30の構成は、駆動ローラ21を上下方向に移動させる1軸のみの制御で対応でき、装置の構成を簡素化し得る。
なお、取鍋装置9の停止位置には若干の誤差が生じる場合がある。例えば、取鍋装置9が、定置式のハンドル回転装置20に対して、図3(b)に矢印qで示す方向(支軸7の軸方向)に移動して、ハンドル回転装置20に近づいていく場合を例に説明すると、駆動ローラ21は、その回転軸方向に幅Lを有しているため、取鍋装置9と駆動ローラ21との相対的な位置が、図中の左右方向(支軸7の軸方向)に若干ずれていても、位置の微調整を行うことなく、ハンドル16への回転伝達を行うことができるようになっている。
また、ハンドル16にゆがみが生じていたり、あるいは、そのハンドル16を支える操作軸13等に軸ぶれが生じていても、そのゆがみやぶれが前記駆動ローラ21の幅Lの範囲内であれば、回転伝達が可能である。
もちろん、ハンドル回転装置20に、駆動ローラ21の位置を調整する機能を設けることはさしつかえない。すなわち、ハンドル16の位置に合わせて、駆動ローラ21を前記支軸7の軸方向に沿って移動させたり、あるいは、その支軸7の軸方向に直交する水平方向に移動させる機能を備えても良い。
また、上記実施形態では、取鍋装置9は、アーム3用の支軸7の軸方向に沿って移動する構成となっているが、例えば、取鍋装置9の移動方向を、支軸7の軸方向に直交する方向としてもよい。
また、ハンドル回転装置20と取鍋装置9との位置関係及び配置の向きは、その取鍋装置9のライン40上での移動を阻害しない限り自由に設定できる。
また、駆動ローラ21の外周面21aをハンドル16の内周16bに当接させることにより、回転を伝達するようにした構成を採用することもできる。
なお、アーム3を支える支軸7の軸心と、ハンドル16の回転中心に位置する操作軸13の軸心とが同心となる回動手段10を採用する場合は、アーム3の回動によって駆動ローラ21とハンドル16との相対移動が生じないので、押圧手段30であるエアーシリンダーの伸縮ストロークを短縮した構成を採用することができる。
また、この実施形態は、上記ライン40において、クレーン搬送場にのみハンドル回転装置20を配置したが、クレーンによる搬入、搬出が異なる場所となる場合には、その搬入場、搬出場の両方にハンドル回転装置20を配置した構成を採用することもできる。
また、この発明の取鍋用ハンドル回転装置20は、上記実施形態に示すライン40に限定されず、他の構成からなる溶湯を扱うラインにおいても採用することができる。
一実施形態を示し、(a)は吊下げ用取鍋装置及びハンドル回転装置の正面図、(b)は(a)の要部拡大図、(c)は(b)の要部拡大図 同実施形態のアームが立ち上がった状態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図 同実施形態のアームが倒れた状態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図 (a)は、溶湯処理において取鍋に蓋を取付けた状態を示す正面図、(b)は、クレーンで吊下げた状態を示す正面図 ラインの構成を示す全体図 吊下げ式取鍋装置の構成を示し、(a)は正面図、(b)は要部拡大平面図
符号の説明
1 取鍋
2 フック
3 アーム
3a 脚部
3b 掛渡部
3c 保持部
4 周壁部
5 底部
6 断熱材
7 支軸
9 吊下げ式取鍋装置(取鍋装置)
10 回動手段
11 載置板
12 保持部材
13 操作軸
14,15 カサ歯車
16 ハンドル
16a 外周
16b 内周
17 ウォームホイール
18 ウォーム軸
19 ウォーム
20 ハンドル回転装置
21 駆動ローラ
21a 外周面
22 ガイド
23 架台
24 ゴム層
30 押圧手段
40 ライン
41 添加装置
42 蓋
43 貫通孔
50 クレーン搬送場
51 ローラ
52 パレット
53 コイル
w コアードワイヤ

Claims (2)

  1. 取鍋1の周壁部4に外側に突出する支軸7を設け、その支軸7に吊下げ用のアーム3を設けてそのアーム3を前記支軸7の軸周りに回動可能とし、前記アーム3と前記支軸7との間に回動手段10を設けて、その回動手段10は操作軸13とその操作軸13に設けられた環状のハンドル16とを備え、前記ハンドル16を回転させることにより前記操作軸13が回転し、その操作軸13の回転により前記アーム3を前記支軸7の軸周りに回動させる機能を有する吊下げ式取鍋装置9に用いられ、
    前記ハンドル16の外周16a又は内周16bに当接可能な駆動ローラ21を備え、その駆動ローラ21の外周面21aを前記ハンドル16の外周16a又は内周16bに当接させた状態を維持しながらその駆動ローラ21を駆動力で回転させることにより前記ハンドル16に回転を伝達する機能を有し、前記吊下げ式取鍋装置9とは別体に設けられ、
    前記ハンドル16は、前記アーム3と一体に前記支軸7の軸周りに回動する保持部材12に設けられて、前記アーム3が回動すると前記ハンドル16の回転中心が前記支軸7の軸周りに移動するようになっており、
    前記駆動ローラ21に押圧手段30を設けて、前記アーム3が回動して前記駆動ローラ21と前記ハンドル16とが相対移動した際に、前記押圧手段30により、前記駆動ローラ21の外周面21aを常に一定の押圧力で前記ハンドル16の外周16a又は内周16bに当接させた状態を維持するようにしたことを特徴とす取鍋用ハンドル回転装置。
  2. 前記押圧手段30はエアーシリンダーであることを特徴とする請求項に記載の取鍋用ハンドル回転装置。
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