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JP4875406B2 - コンクリート構造物用解体装置 - Google Patents
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本発明は、コンクリート構造物で、特に地下構造物を解体するにあたり、低騒音であり、低振動にして、なおかつ施工能力を高めて現場稼働率を向上させるコンクリート構造物用解体装置に関するものである。
従来、例えば、地下におけるコンクリート構造物の壁、柱等の解体には、繰り返しの打撃によるジャイアントブレーカや、圧砕用のニブラなど、種々の破砕・解体機により解体することが知られている(特許文献1参照)。また、ウォールソーや高温ジェットのプラズマアーク切断(特許文献2参照)によるコンクリート壁を切断する方法も知られている。
特開平09−53330号公報 特開2001−234633号公報
しかし、従来のコンクリート構造物用解体装置では、例えば、都会のビルディングの解体、特に地下コンクリート構造物の解体においては、大きな騒音や激しい振動が近隣への騒音問題となって、作業時間が著しく制限され、稼働率が大きく低下する。また、切梁があることで、それにより地下の作業空間が狭くなり、大型重機の使用が制限されることになり、施工能率が著しく低下する。また、一般的な解体機器であるニブラでは背面に山留壁がある外周部の外壁では、コンクリートを掴めないので使用することができない。更に、ニブラやウォールソー、プラズマアーク切断等の特殊機器による解体では、騒音等の被害は少ないが施工能率が低く、準備に時間が掛かるとともに、高所作業の場合には足場が必要となり手間が掛かる。本発明に係るコンクリート構造物用解体装置は、このような課題を解決するために提案されたものである。
本発明に係るコンクリート構造物用解体装置の上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、移動装置と、該移動装置上に回転自在に設けられた操作室と、該操作室とともに一体に回転自在にされて設けられるアームと、該アームの先端部に取り付けられる電動鋸装置とからなる解体装置であって、前記電動鋸装置は、
前記アームの先端部に当該アーム軸心周りに回転可能で且つ当該アーム軸心に直交する2方向に回転可能に支持された直線状のスライド用レールと、前記レールに摺動自在に取り付けられた電動鋸と、前記レールの解体対象物に対する押し付け圧力が所定の値を超えたことを知らせる押圧力測定装置と、前記押圧力測定装置により測定された押圧力が所定圧力値を超えていない場合には、前記電動鋸の回転が停止するように制御する制御装置とからなり、前記押圧力が所定圧力値を超えた場合には前記制御装置を介して前記電動鋸のブレードが回転し、スライド用レールにおける解体対象物に当接する押圧面に、前記解体対象物の当接面の凹凸を吸収して前記押圧力測定装置の押圧力測定の信頼性を向上させるべく均一な押圧力にする弾性パッドが設けられていることである。
本発明のコンクリート構造物用解体装置によれば、電動鋸装置が移動装置に取り付けられているので、解体対象物を解体する際の電動鋸のための段取りが不要となって、工期が略半分に短縮される。また、解体対象物に押し付けられるスライド用レールが所定の圧力値以上になっているかを測定する押圧力測定装置があることで、電動鋸が安定した姿勢で解体対象物を切断するようになって、解体作業の安全性が向上する。
更に、制御装置によって、前記押圧力が所定圧力値を超えない場合に、電動鋸の回転が停止するように制御されるので、解体作業の安全性が更に向上するものである。
スライド用レールにおける解体対象物に当接する押圧面に、弾性パッドが設けられているので、前記レールが当接する解体対象物の当接面に凹凸があっても当該弾性パッドで吸収され、レールによる押圧が均一となる。これにより、レール沿って移動する電動鋸のブレードを均一な押圧力で解体対象物に押し付けることができる。また、押圧力測定装置による押圧力の測定において、測定箇所によって押圧力値(応力値)が偏ることがなく、当該測定の信頼性が向上するものである。
本発明に係るコンクリート構造物用解体装置1は、図1に示すように、キャタピラーを備えた移動装置2と、該移動装置2上に回転自在に設けられ当該移動装置2と後述のアーム4を操作する操作室3と、該操作室3とともに前記移動装置2の上に一体に回転自在にされて設けられる屈曲自在なアーム4と、該アーム4の先端部4aに取り付けられる電動鋸装置5とからなる解体装置である。
前記電動鋸装置5は、前記アーム4の先端部4aに、鋼製等の剛性なアタッチメント6を介して取り付けられている。そして、前記アタッチメント6は、図2乃至図3に示すように、回転体6aと回転駆動装置6bとにより、前記アーム4の軸心周りに回転可能である。
更に、前記アタッチメント6は、図1に示す油圧シリンダ9とアーム9aとの作用により、及び、図3に示す油圧シリンダ10とアーム10aとの作用により、前記アーム4の軸心に直交する2方向に回転可能に支持されている。また、図2乃至図3に示すように、このアタッチメント6に直線状で長さが約2m程度の金属製でスライド用のレール7が、当該アタッチメント6の軸心に直交する方向にセットされて固定されている。
前記レール7には、図1に示すように、壁等の解体対象物12との当接面となる部分に、解体対象物の段差調整用として若しくは緩衝材用としての弾性パッドであるゴムパッド7aが、直線状に適宜間隔をおいて貼着されている。
このレール7は、図7に示すように、壁等の解体対象物12に向かって押し付けるように、油圧シリンダ11によって前記解体対象物12に前進・後退させられる。
そして、図1乃至図3に示すように、前記レール7に沿って摺動自在に移動するように取り付けられた電動鋸8がある。更に、図5に示すように、前記レール7の解体対象物12に対する、前記油圧シリンダ11による押し付け圧力(応力値)が所定の値を超えたことを知らせる、安全装置としての押圧力測定装置13がある。これは、圧力スイッチと圧力測定計器及び制御装置とで構成されている。所定の圧力を超えると、表示手段である表示ランプ15において赤ランプから青ランプに切り替わる。前記油圧シリンダ11は、高圧油を供給するホースの途中に前記押圧力測定装置13が設けられていて、前記圧力スイッチと前記制御装置とによって、当該油圧シリンダ11のON/OFFが操作される。
押圧力測定装置13により測定された押圧力(解体対象物12からの反力)が、所定圧力値(応力値)を超えていない場合には、電動鋸8の回転が停止するように、前記制御装置によって制御される。この制御装置には、電源盤及び信号中継盤15aを介して前記電動鋸8用の電源回路も併設され、その電源の供給のON/OFFが制御される。図4に示すように、操作者14が、リモコンボックス13aでのリモートコントロールにより、解体対象物12へのレール7の押圧と、電動鋸8の駆動とを操作する。
前記電動鋸8は、前記レール7に沿って、電動モータなどの走行装置(図示せず)の回転により自由に摺動する。このようなコンクリート構造物用解体装置1を使用して、地下構造物の解体の様子を説明する。図7に示すように、地下構造物に当該解体装置1を搬入する。この解体装置1は、大型重機ではないので、容易に地下室内に入り込めるものである。
そして、操作室3で操作者14が、アーム4を水平方向に旋回させたり、上下移動させたりして、図8乃至図9に示すように、アーム4先端の電動鋸装置5を任意の姿勢にセットする。更に、アタッチメント6を介して、電動鋸8をアーム4の軸心周りに自由に、回転させたり、直交する2方向に回動させたり、油圧シリンダ11で解体対象物12に対して前進・後退等させて、コンクリート壁等の解体対象物12を任意の方向に切断して解体する。
前記コンクリート構造物用解体装置1で解体対象物12を切断する際には、図4に示すように、リモコンボックス13aを操作して、油圧シリンダ11を伸長させて、解体対象物12にアーム4を所定の押圧力で押圧するように作動させる。これにより、アーム4の先端のアタッチメント6を介して、レール7が解体対象物12の、例えば、床面や壁面等に任意の角度で当接する。
前記油圧シリンダ11の押圧によって、解体対象物12からの反力が押圧力測定装置13で測定され、該押圧力測定装置13に接続されている表示ランプ15において点灯するランプが青ランプになったら、前記押圧力測定装置13における制御装置を介して電動鋸8のブレード8aの回転を始動させる。
前記レール7には、解体対象物12の当接面における凹凸を吸収して、その悪影響を除くゴムパッド7aが貼着されているので、前記電動鋸8のブレード8aを均一な押圧力で解体対象物12に押し付けることができる。同時に、このブレード8aの刃先に水を供給する。電動鋸装置5における電動鋸8をレール7に沿って、一端部から他端部へと走行装置で移動させながら、ブレード8aで解体対象物12を切断するものである。
このようにして、前記コンクリート構造物用解体装置1を使用すれば、前記電動鋸8は、移動装置2とアーム4とで目的の切断箇所に迅速に移動することができ、更に、アーム4の先端部のアタッチメント6をアーム4の軸芯周りに回転させたり、軸心に直交する方向に首振りさせて、図8乃至図9に示すように、解体対象物12の所望の位置に容易にセットすることができるので、ほとんど段取りが不要となって工期が短縮されとともに稼働率が大幅に向上する。従来のジャイアントブレーカに比べて、狭い作業空間の地下室に容易に入り込めて、ブレード8aによる切断中の騒音も著しく静かになり、低振動である。なお、前記ブレード8aにカバーを被せて、更なる低騒音にするとともに、刃先に供給した水を回収して再利用することもできる。
また、安全装置としての押圧力測定装置13があるので、アタッチメント6のレール7が固定に必要な反力が得られた状態においてしか、電動鋸8に電気の供給を行わないように制御装置で制御されるので、不安定な状態で電動鋸を作動させることが無く、解体作業の安全性が向上する。よって、電動鋸8が安定して切断作業をしていることが確認できるものである。
本発明に係るコンクリート構造物用解体装置1の使用状態の側面図である。 同本発明のコンクリート構造物用解体装置1におけるレール7と電動鋸8との平面図である。 同コンクリート構造物用解体装置1におけるアタッチメント6とレール7と電動鋸8との一部拡大正面図である。 同コンクリート構造物用解体装置1における、電動鋸装置5による切断の様子を示す概略構成図である。 同電動鋸装置5の構成を示す概略構成図である。 アタッチメント6における油圧シリンダ11により、解体対象物12に向かって伸長する様子を示す説明図である。 コンクリート構造物用解体装置1の使用状態を示す説明図である。 コンクリート構造物用解体装置1による、アタッチメント6の回転や首振りによる電動鋸8の姿勢や位置決めの多様性を示す説明図である。 コンクリート構造物用解体装置1による、アタッチメント6の回転や首振りによる電動鋸8の姿勢や位置決めの多様性を示す説明図である。
符号の説明
1 コンクリート構造物用解体装置、
2 移動装置、
3 操作室、
4 アーム、 4a 先端部、
5 電動鋸装置、
6 アタッチメント、 6a 回転体、
6b 回転駆動装置、
7 レール、 7a ゴムパッド、
8 電動鋸、
9 油圧シリンダ、 9 アーム、
10 油圧シリンダ、 10a アーム、
11 油圧シリンダ、
12 解体対象物、
13 押圧力測定装置、 13a リモコンボックス、
14 操作者、
15 表示ランプ、 15a 電源盤及び信号中継盤。

Claims (1)

  1. 移動装置と、該移動装置上に回転自在に設けられた操作室と、該操作室とともに一体に回転自在にされて設けられるアームと、該アームの先端部に取り付けられる電動鋸装置とからなる解体装置であって、
    前記電動鋸装置は、
    前記アームの先端部に当該アーム軸心周りに回転可能で且つ当該アーム軸心に直交する2方向に回転可能に支持された直線状のスライド用レールと、
    前記レールに摺動自在に取り付けられた電動鋸と、
    前記レールの解体対象物に対する押し付け圧力が所定の値を超えたことを知らせる押圧力測定装置と、
    前記押圧力測定装置により測定された押圧力が所定圧力値を超えていない場合には、前記電動鋸の回転が停止するように制御する制御装置とからなり、
    前記押圧力が所定圧力値を超えた場合には前記制御装置を介して前記電動鋸のブレードが回転し、
    スライド用レールにおける解体対象物に当接する押圧面に、前記解体対象物の当接面の凹凸を吸収して前記押圧力測定装置の押圧力測定の信頼性を向上させるべく均一な押圧力にする弾性パッドが設けられていること
    を特徴とするコンクリート構造物解体装置。
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