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JP4875460B2 - 複合ケーブルおよび複合ケーブルの製造方法 - Google Patents
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JP4875460B2 - 複合ケーブルおよび複合ケーブルの製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、光電話用のメタルケーブルと光インドアケーブルを一体化した複合ケーブルおよび複合ケーブルの製造方法に関する。
従来、光電話の加入者宅に新規に光インドアケーブルを配線する場合、電話用のメタルケーブルと光インドアケーブルを別々に敷設する必要がある。例えば、図9に示すように、電話機100とPC(パーソナルコンピュータ)101が異なる階にある場合、光インドアケーブル102をケース103内の光コネクタキャビネットからONUなどを介してPC101まで配線すると共に、メタルケーブル104をPC101から電話機(専用のIP電話機)100まで配線する必要がある。或いは、電話機が一般の電話機である場合には、メタルケーブル104をVoIPアダプタ(変換器)から電話機まで配線する必要がある。
なお、符号105は、ケース103内の保安器から電話機100まで配線されているメタルケーブルである。また、図9で、符号110は光ケーブルの引き込み線であり、符号111はメタルケーブルの引き込み線である。光ケーブルの引き込み線110はケース103内の光コネクタキャビネットで光インドアケーブル102と接続され、メタルケーブルの引き込み線111はケース103内の保安器でメタルケーブル105と接続される。
従来、銅線と光ファイバを外被内に収容した複合ケーブルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−201447号公報
ところで、上記特許文献1に記載された複合ケーブルでは、工具を使って外被を剥ぎ取らないと、銅線を有するメタルケーブルと光ファイバを有する光インドアケーブルとを分離できないという問題があった。
また、一般に従来のメタルケーブルは、複数の銅線を絶縁体で被覆した絶縁線を内部に有し、樹脂をチューブ状にして外被を形成することで、外被と内部の絶縁線との融着を防止し、絶縁線の取り出し性を保持している。また、一般に従来の光インドアケーブルは、光ファイバ心線或いは光ファイバテープ心線およびテンションメンバーを内部に有し、これらの周囲を覆う外被は、樹脂を加圧成型することにより形成される。
このように、従来のメタルケーブルと従来の光インドアケーブルとでは、樹脂の流れが異なる方法で外被を形成する。そのため、メタルケーブルにおける外被(被覆)と絶縁線との融着を防止して絶縁線の取り出し性を保持しつつ、メタルケーブルと光インドアケーブルを同時に製造することはできなかった。
本発明は、上述した従来の問題に鑑みてなされ、その目的は、メタルケーブルと光インドアケーブルの分離が容易で、メタルケーブルの絶縁線の取り出し性を保持でき、製造コストの低減を図った複合ケーブルおよび複合ケーブルの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る複合ケーブルは、導体を絶縁体でそれぞれ被覆した少なくとも1対の絶縁線と、前記少なくとも1つの絶縁線に巻いた引きちぎれやすいテープとを有するメタルケーブルと、光ファイバ心線或いは光ファイバテープ心線と、テンションメンバーとを有する光インドアケーブルと、を備え、前記テープの周囲を覆うメタルケーブル側被覆と、光ファイバ心線或いは光ファイバテープ心線およびテンションメンバーの周囲を覆う光インドアケーブル側被覆とが、前記テープと接着性が高い樹脂を用いて加圧成型により一体形成されていることを特徴とする。
この態様によれば、メタルケーブルにあっては少なくとも1対の絶縁線にテープを巻いてあるので、メタルケーブル側被覆と光インドアケーブル側被覆を加圧成型する際における加圧樹脂の熱によるメタルケーブル側被覆と絶縁線の融着が防止される。これにより、メタルケーブル側被覆を剥ぎ取って内部の絶縁線を露出させる絶縁線の取り出し作業が容易になる。つまり、メタルケーブルの絶縁線の取り出し性を保持することができる。特に、本願では、絶縁線に巻くテープは、ちぎれ易くかつ加圧成型する樹脂と接着性が高いので、メタル側被覆を剥ぎとるだけで、該被覆にくっついた状態で被覆と一緒にテープが引きちぎられる。そのため、絶縁線の取り出し作業がより楽になる。
また、絶縁線の取り出し性を保持しつつ、メタルケーブルと光インドアケーブルを同時に製造できるので、製造コストを低減することができる。
また、メタルケーブルと光インドアケーブルは、メタルケーブル側被覆と光インドアケーブル側被覆とを加圧成型により一体化してできる連結部を介して連結されているので、その連結部を引き裂くだけで両ケーブルを簡単に分離することができる。
さらに、光インドアケーブルは、光ファイバ心線或いは光ファイバテープ心線とテンションメンバーとが光インドアケーブル側被覆で被覆された状態でメタルケーブルと一体化されている。つまり、メタルケーブルと一体化された光インドアケーブルは、上述した一般的な従来の光インドアケーブルと同様の構造であり、メタルケーブルと一体化するために光インドアケーブル側被覆とは別にチューブ状の外被を特別に形成する必要がない。これにより、チューブ状の外被を形成する工程が不要になり、その分製造コストの低減を図れると共に、光ファイバ心線或いは光ファイバテープ心線を外部に露出させる際に、チューブ状の外被を除去する作業も不要になる。
従って、メタルケーブルと光インドアケーブルの分離が容易で、メタルケーブルから絶縁線を容易に取り出すことができ、製造コストの低減を図った複合ケーブルを得ることができる。
本発明の他の態様に係る複合ケーブルは、前記少なくとも1対の絶縁線は互いに撚り合わされており、前記絶縁線を撚り合わせてできる一つの線条体に前記テープが巻かれていることを要旨とする。この態様によれば、メタルケーブルからの絶縁線取り出し性が向上する。
本発明の他の態様に係る複合ケーブルは、前記メタルケーブル内における前記少なくとも1対の絶縁線の間に、少なくとも1本の紐が配置されており、前記紐と前記絶縁線とが撚り合わされて前記テープで巻かれていることを要旨とする。この態様によれば、メタルケーブルからの絶縁線取り出し性が向上するうえ、メタルケーブルの断面形状を円形に近づけることができる。
本発明の他の態様に係る複合ケーブルは、前記絶縁体は、高密度の絶縁材で形成されていることを要旨とする。この態様によれば、加圧樹脂の熱によるメタルケーブル側被覆と絶縁線の融着がより一層防止され、メタルケーブルからの絶縁線の取り出し性がさらに向上する。
ここにいう「高密度」とは、0.941〜0.965g/mの範囲内の密度をいう。また、「低密度」とは、0.910〜0.925g/mの範囲内の密度をいう。なお、絶縁材として、例えばポリエチレン(PE)などが使用される。
本発明の他の態様に係る複合ケーブルは、前記光ファイバ心線或いは光ファイバテープ心線は、前記光インドアケーブル側被覆の中心部に配置されており、前記光インドアケーブル側被覆には、該被覆を引き裂いて前記光ファイバ心線或いは光ファイバテープ心線を外部に露出させるための切り欠き部が長手方向に沿って形成されていることを要旨とする。
この態様によれば、メタルケーブルと光インドアケーブルを分離した状態で、光インドアケーブル側被覆を切り欠き部の箇所で引き裂くことで、内部の光ファイバ心線或いは光ファイバテープ心線が露出する。これにより、メタルケーブルと光インドアケーブルを一体化した複合ケーブルにおいても、従来の光インドアケーブルと同様に光ファイバ心線或いは光ファイバテープ心線を外部に容易に露出させることができる。
本発明の他の態様に係る複合ケーブルは前記メタルケーブル側被覆には、該被覆を引き裂いて前記テープを外部に露出させるための切り欠き部が長手方向に沿って形成されていることを要旨とする。この態様によれば、メタルケーブル側被覆を切り欠き部の箇所で引き裂くことで、内部の絶縁線を外部に容易に露出させることができる。
本発明の他の態様に係る複合ケーブルは、前記メタルケーブル側被覆の表面には、前記少なくとも1対の絶縁線或いは前記少なくとも1対の絶縁線および前記紐を撚り合わせてできる一つの線条体の外形形状によってできる周期的な凹凸が長手方向に沿って形成されていることを要旨とする。
この態様によれば、メタルケーブル側被覆の表面には周期的な凹凸が長手方向に沿って形成されているので、メタルケーブルと光インドアケーブルを分離して各ケーブルを相手方にそれぞれ接続する際に、表面に周期的な凹凸のあるメタルケーブルと、凹凸の無い光インドアケーブルとを薄暗い箇所でも指の触感で容易に判別することができる。
本発明の第の態様に係る複合ケーブルの製造方法は、導体を絶縁体でそれぞれ被覆した少なくとも1対の絶縁線に引きちぎれやすいテープを巻く工程と、前記テープの周囲を覆うメタルケーブル側被覆と、光ファイバ心線或いは光ファイバテープ心線およびテンションメンバーの周囲を覆う光インドアケーブル側被覆とを、前記テープと接着性が高い樹脂を用いて加圧成型により一体形成する工程と、を備えることを特徴とする。
この態様によれば、少なくとも1対の絶縁線にテープを巻いた状態で、メタルケーブル側被覆と光インドアケーブル側被覆とを加圧成型により一体化するので、加圧樹脂の熱によるメタルケーブル側被覆と絶縁線の融着が防止される。これにより、メタルケーブルからの絶縁線の取り出し性を保持することができる。また、絶縁線の取り出し性を保持しつつ、メタルケーブルと光インドアケーブルを同時に製造できるので、製造コストを低減することができる。また、加圧成型により一体化してできる連結部を引き裂くだけで両ケーブルを簡単に分離することができる。さらに、メタルケーブルと一体化された光インドアケーブルは、メタルケーブルと一体化するために光インドアケーブル側被覆とは別にチューブ状の外被を特別に形成する必要がない。これにより、チューブ状の外被を形成する工程が不要になり、その分製造コストの低減を図ることができる。従って、メタルケーブルと光インドアケーブルの分離が容易で、メタルケーブルの絶縁線の取り出し性を保持でき、製造コストの低減を図った複合ケーブルを得ることができる。
本発明の他の態様に係る複合ケーブルの製造方法は、前記少なくとも1対の絶縁線を撚り合わせる工程を含み、前記絶縁線の撚り合わせによりできる線条体に前記テープを巻くことを要旨とする。この態様によれば、メタルケーブルからの絶縁線取り出し性が向上する。
本発明を具体化した各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態の説明において同様の部位には同一の符号を付して重複した説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る複合ケーブル1を図1乃至図7に基づいて説明する。
図1は複合ケーブル1の概略構成を示す断面図で、図3のA−A線に沿った断面図である。
図2は実際に製造した複合ケーブル1の断面を示す写真である。また、図3は長尺の複合ケーブル1の一部を示す平面図、図4は複合ケーブル1の一部を拡大して示した平面図である。
図1および図3に示すように、複合ケーブル1は、メタルケーブル2と光インドアケーブル3を一体化したものである。
メタルケーブル2は、導体4,5を絶縁体6,7でそれぞれ被覆した1対の絶縁線8,9と、絶縁線8,9の間にそれぞれ配置された紐10,11と、テープ12とを備える。1対の絶縁線8,9と2本の紐10,11とは、互いに撚り合わされてテープ12で巻かれている。
導体4,5の材質は、例えば軟銅線である。絶縁体6,7の材質は、例えばポリエチレン(PE)である。また、絶縁体6,7は、0.910〜0.925g/mの範囲内の高密度の絶縁材(例えばPE)で形成されている。
紐10,11の材質は、例えばテトロンである。そして、テープ12は、薄くて強度のある材料、例えば、雁皮紙などの和紙で作製されている。このように、テープ12として雁皮紙などちぎれ易いものを用いることで、メタルケーブル側被覆31を引き裂く際に、テープ12がメタルケーブル側被覆31にくっついて引きちぎれるので、より絶縁線の取り出し作業が容易になる。
光インドアケーブル3は、光ファイバ心線21と、テンションメンバー22,23とを備える。光ファイバ心線21は、コアとクラッドからなるガラス光ファイバ24と、被覆層25とからなる。
テープ12の周囲を覆うメタルケーブル側被覆31と、光ファイバ心線21およびテンションメンバー22,23の周囲を覆う光インドアケーブル側被覆32とが加圧成型(加圧押出し成型)により同時に形成されて、メタルケーブル2と光インドアケーブル3とが一体化されている。
光ファイバ心線21は、光インドアケーブル側被覆32の中心部に配置されている。光インドアケーブル側被覆32の厚さ方向の両側には、該被覆を引き裂いて光ファイバ心線21を外部に露出させるための切り欠き部41,42が長手方向に沿って形成されている。
また、メタルケーブル2と光インドアケーブル3は、メタルケーブル側被覆31と光インドアケーブル側被覆32とを加圧成型により一体化してできる連結部33(図3参照)を介して連結されている。
そして、メタルケーブル2のメタルケーブル側被覆31の表面には、図4に示すように、1対の絶縁線8,9および2本の紐10,11を撚り合わせてできる一つの線条体の外形形状によってできる周期的な凹凸が長手方向に沿って形成されている。
次に、複合ケーブル1の製造方法の一例を簡単に説明する。
この複合ケーブル1の製造方法は、次の工程を備える。
○1対の絶縁線8,9と2本の紐10,11とを互いに撚り合わる工程。
○撚り合わされた1対の絶縁線8,9と2本の紐10,11の周囲にテープ12を巻く工程。
○テープ12の周囲を覆うメタルケーブル側被覆31と、光ファイバ心線21およびテンションメンバー22,23の周囲を覆う光インドアケーブル側被覆32とを、加圧成型により一体化する工程。
この製造方法により実際に製造された複合ケーブル1の断面を、図2の写真で示してある。この写真および図1から、1対の絶縁線8,9と2本の紐10,11の周囲に巻いたテープ12が、加圧成型時の樹脂の圧力で一対の絶縁線8,9および2本の紐10,11の外周面に密着していることが分かる。
また、図7は、本実施形態に係る複合ケーブル1を、光電話の加入者宅に新規に配線する場合の説明図である。光電話の加入者宅に新規に光インドアケーブルを配線する場合、複合ケーブル1をケース103内の光コネクタキャビネットおよび保安器と、PC101との間に配線するだけでよい。
複合ケーブル1の光インドアケーブル3の一端側は、ケース103内の光コネクタキャビネットで光ケーブルの引き込み線110と接続され、その他端側はONUなどを介してPC101まで配線される。一方、複合ケーブル1のメタルケーブル2の一端側は、ケース103内の保安器でメタルケーブル105と接続され、その他端側はPC101に配線する。
以上の構成を有する第1実施形態によれば、以下のような作用効果を奏する。
○メタルケーブル2にあっては1対の絶縁線8,9および2本の紐10,11にテープ12を巻いてあるので、メタルケーブル側被覆31と光インドアケーブル側被覆32を加圧成型する際における加圧樹脂の熱によるメタルケーブル側被覆31と絶縁線8,9の融着が防止される。これにより、図6に示すように、メタルケーブル側被覆31の端部を剥ぎ取って内部の絶縁線8,9を露出させる絶縁線の取り出し作業が容易になる。つまり、メタルケーブル2の絶縁線の取り出し性を保持することができる。
○メタルケーブル側被覆31と光インドアケーブル側被覆32を加圧成型により一体に形成することで、メタルケーブル2の絶縁線の取り出し性を保持しつつ、メタルケーブル2と光インドアケーブル3を同時に製造できるので、複合ケーブル1の製造コストを低減することができる。
○メタルケーブル2と光インドアケーブル3は、メタルケーブル側被覆31と光インドアケーブル側被覆32とを加圧成型により一体化してできる連結部33を介して連結されているので、その連結部33を図5に示すように手で引き裂くだけで両ケーブル2,3を簡単に分離することができる。
○光インドアケーブル3は、光ファイバ心線21とテンションメンバーとが光インドアケーブル側被覆32で被覆され状態でメタルケーブル2と一体化されている。つまり、メタルケーブル2と一体化された光インドアケーブル3は、上述した一般的な従来の光インドアケーブルと同様の構造であり、メタルケーブル2と一体化するために光インドアケーブル側被覆32とは別にチューブ状の外被を特別に形成する必要がない。これにより、チューブ状の外被を形成する工程が不要になり、その分製造コストの低減を図れると共に、光ファイバ心線21を外部に露出させる際に、チューブ状の外被を除去する作業も不要になる。
○メタルケーブル2と光インドアケーブル3の分離が容易で、メタルケーブル2の絶縁線8,9の取り出し性を保持でき、製造コストの低減を図った複合ケーブル1を得ることができる。
○1対の絶縁線8,9および2本の紐10,11は互いに撚り合わされており、これらを撚り合わせてできる一つの線条体にテープ12が巻かれているので、メタルケーブル2からの絶縁線8,9取り出し性が向上するうえ、メタルケーブルの断面形状を円形に近づけることができる。
○1対の絶縁線8,9の絶縁体6,7は、0.910〜0.925g/mの範囲内の高密度の絶縁材(例えばPE)で形成されているので、加圧樹脂の熱によるメタルケーブル側被覆31と絶縁線8,9の融着がより一層防止され、メタルケーブル2の絶縁線の取り出し性がさらに向上する。
○光ファイバ心線21は、光インドアケーブル側被覆32の中心部に配置されており、光インドアケーブル側被覆32には、該被覆を引き裂いて光ファイバ心線21を外部に露出させるための切り欠き部41,42が長手方向に沿って形成されている。このため、メタルケーブル2と光インドアケーブル3を分離した状態で、光インドアケーブル側被覆32を切り欠き部41,42の箇所で引き裂くことで、内部の光ファイバ心線21が露出する。これにより、メタルケーブル2と光インドアケーブル3を一体化した複合ケーブル1においても、従来の光インドアケーブルと同様に光ファイバ心線21を外部に容易に露出させることができる。
○メタルケーブル側被覆31の表面には周期的な凹凸(図4参照)が長手方向に沿って形成されているので、メタルケーブル2と光インドアケーブル3を分離して各ケーブル2,3を相手方にそれぞれ接続する際に、表面に周期的な凹凸のあるメタルケーブル2と、凹凸の無い光インドアケーブル3とを薄暗い箇所でも指の触感で容易に判別することができる。
○光電話の加入者宅に新規に光インドアケーブルを配線する場合、図7に示すように、複合ケーブル1をケース103内の光コネクタキャビネットおよび保安器と、PC101との間に配線すればよく、図9に示す上記従来例のように、メタルケーブル104をPC101から電話機100まで配線する必要がない。従って、本実施形態に係る複合ケーブル1を使用することで、図9に示すメタルケーブル104の配線を省略でき、工事の簡略化を図ることができる。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態に係る複合ケーブル1Aの概略構成を示す断面図である。
この複合ケーブル1Aは、上記第1実施形態に係る複合ケーブル1において、メタルケーブル側被覆31に、該被覆を引き裂いてテープ12を外部に露出させるための切り欠き部35,36を長手方向に沿って形成したものである。その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
以上の構成を有する第2実施形態によれば、上記第1実施形態の奏する作用効果に加えて以下のような作用効果を奏する。
○メタルケーブル側被覆31を切り欠き部35,36の箇所で引き裂くことで、内部の絶縁線8,9を外部に容易に露出させることができる。
なお、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
・上記各実施形態では、テープ12を雁皮紙などの和紙で作製したが、テープ12は、和紙に限らず、薄くて強度のある材料、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂など作製した不織布であっても良い。
・上記各実施形態では、1本の光ファイバ心線21を有する光インドアケーブル3とメタルケーブルを一体化した複合ケーブル1,1Aについて説明したが、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、複数本の光ファイバ心線を有する構成或いは複数の光ファイバ心線が1或いは複数列に配置した光ファイバテープ心線を有する構成の光インドアケーブル3とメタルケーブルを一体化した複合ケーブルにも本発明は適用可能である。
・上記各実施形態では、1対の絶縁線8,9と2本の紐10,11を有するメタルケーブル2と光インドアケーブル3を一体化した複合ケーブルについて説明したが、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、複数対の絶縁線のみを有する構成、或いは複数対の絶縁線と1本或いは複数本の紐とを有する構成のメタルケーブル2と光インドアケーブル3を一体化した複合ケーブルにも本発明は適用可能である。
・上記各実施形態では、メタルケーブル2の断面が円形であるが、その断面形状は円形に限らず、矩形或いは楕円形であっても良い。
・上記各実施形態では、光インドアケーブル3の断面が矩形であるが、その断面形状は矩形に限らず、楕円形或いは円形であっても良い。
・上記第1実施形態の複合ケーブル1における切り欠き部41,42や、第2実施形態の複合ケーブル1Aにおける切り欠き部35,36の形状、大きさ或いは深さなどは、図1、図2および図8に示す構成のものに限らず、その形状や大きさなどを適宜変更した構成の複合ケーブルにも本発明は適用可能である。
本発明の第1実施形態に係る複合ケーブルの概略構成を示す断面図。 実際に製造した複合ケーブルの断面を示す写真。 長尺の複合ケーブルの一部を示す平面図。 複合ケーブル1の一部を拡大して示した平面図。 メタルケーブルと光インドアケーブルの端部を引き裂いた状態を示す平面図。 メタルケーブル内部の絶縁線を外部に露出させた状態を示す平面図。 第1実施形態に係る複合ケーブル1を加入者宅に配線する場合の説明図。 本発明の第1実施形態に係る複合ケーブルの概略構成を示す断面図。 従来例で加入者宅に配線する場合の説明図。
符号の説明
1,1A…複合ケーブル、2…メタルケーブル、3…光インドアケーブル、4,5…導体、6,7…絶縁体、8,9…絶縁線、10,11…紐、12…テープ、21…光ファイバ心線、22,23…テンションメンバー、24…ガラス光ファイバ、25…被覆層、31…メタルケーブル側被覆、32…光インドアケーブル側被覆、33…連結部、35,36…切り欠き部、41,42…切り欠き部。

Claims (9)

  1. 導体を絶縁体でそれぞれ被覆した少なくとも1対の絶縁線と、前記少なくとも1つの絶縁線に巻いた引きちぎれやすいテープとを有するメタルケーブルと、
    光ファイバ心線或いは光ファイバテープ心線と、テンションメンバーとを有する光インドアケーブルと、を備え、
    前記テープの周囲を覆うメタルケーブル側被覆と、光ファイバ心線或いは光ファイバテープ心線およびテンションメンバーの周囲を覆う光インドアケーブル側被覆とが、前記テープと接着性の高い樹脂を用いて加圧成型により一体形成されていることを特徴とする複合ケーブル。
  2. 前記少なくとも1対の絶縁線は互いに撚り合わされており、前記絶縁線をより合わせてできる一つの線条体に前記テープが巻かれていることを特徴とする請求項1に記載の複合ケーブル。
  3. 前記メタルケーブル内における前記少なくとも1対の絶縁線の間に、少なくとも1本の紐が配置されており、前記紐と前記絶縁線とがより合わされて前記テープで巻かれていることを特徴とする請求項2に記載の複合ケーブル
  4. 前記絶縁体は、高密度の絶縁材で形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の複合ケーブル。
  5. 前記光ファイバ心線或いは光ファイバテープ心線は、前記光インドアケーブル側被覆の中心部に配置されており、前記光インドアケーブル側被覆には、該被覆を引き裂いて前記光ファイバ心線或いは光ファイバテープ心線を外部に露出させるための切り欠き部が長手方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の複合ケーブル。
  6. 前記メタルケーブル側被覆には、該被覆を引き裂いて前記テープを外部に露出させるための切り欠き部が長手方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の複合ケーブル。
  7. 前記メタルケーブル側被覆の表面には、前記少なくとも1対の絶縁線或いは前記少なくとも1対の絶縁線および前記紐をより合わせてできる一つの線条体の外形形状によってできる周期的な凹凸が長手方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の複合ケーブル。
  8. 導体を絶縁体でそれぞれ被覆した少なくとも1対の絶縁線に引きちぎれやすいテープを巻く工程と、
    前記テープの周囲を覆うメタルケーブル側被覆と、光ファイバ心線或いは光ファイバテープ心線およびテンションメンバーの周囲を覆う光インドアケーブル側被覆とを、前記テープと接着性が高い樹脂を用いて加圧成型により一体形成する工程と、を備えることを特徴とする複合ケーブルの製造方法。
  9. 前記少なくとも1対の絶縁線を撚り合わせる工程を含み、前記絶縁線の撚り合わせによりできる線条体に前記テープを巻くことを特徴とする請求項8に記載の複合ケーブルの製造方法。
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