上記従来構成は、精米処理を実行するときに、使用者が白度設定手段を操作することで、予め設定されている複数段階の基準白度のうちのいずれか自分が希望する基準白度を選択的に指令することができるようにしたものであるが、このような構成では、前記複数段階の基準白度以外の白度は選択することができないので、より細かな白度への変更調整を希望するような使用者にとっては使い勝手が悪いものとなっていた。
説明を加えると、より細かな白度の変更調整を希望するような使用者としては、例えば、最近では、米の表層部に栄養分を含む澱粉層等が多めに残存する低めの白度を希望するような使用者等は、一般的に健康志向が高く白度を細かく変更させるようにすることを希望する場合がある。しかしながら、上記従来構成では、前記複数段階の基準白度以外の白度は選択することができないので、このようなより細かな白度の変更調整を希望するような使用者の好みに対応することができず、使い勝手が悪いものとなっていた。
ところで、精米処理設備を使用する不特定多数の使用者のうちで、上記したような細かな白度の変更調整を希望するような使用者以外のその他の使用者については、前記白度設定手段を操作することで設定される前記複数段階の基準白度のうちのいずれかの基準白度が選択できればよく細かな白度の変更調整は必要としない場合が多いが、このような使用者にとっては、基準白度以外にも変更可能なように細かな白度の変更調整を行うようにすると扱い難いものとなる不利がある。
本発明の目的は、多数の使用者が扱い易い形態で使用者の好みに応じた白度に調整することが可能となる精米処理設備を提供する点にある。
本発明に係る精米処理設備は、投入部に投入された処理対象米を精米処理して取出部に排出する精米処理手段と、この精米処理手段における白度調整状態を変更調整する白度調整手段と、予め設定されている複数段階の基準白度に対応する複数の基準白度情報のうちのいずれかを指令する手動操作式の白度設定手段と、前記精米処理手段及び前記白度調整手段の作動を制御する運転制御手段とが備えられ、前記運転制御手段が、設備の使用に対する対価の支払が行われたことを示す対価支払情報を少なくとも含む状態で定めた運転開始条件が満たされると、前記精米処理手段にて精米処理を行い且つ前記白度設定手段にて指令される前記基準白度情報に対応する白度調整状態に前記白度調整手段を調整するように、前記精米処理手段及び前記白度調整手段の作動を制御する精米運転制御処理を実行するように構成されているものであって、
その第1特徴構成は、前記白度設定手段にて指令される複数の基準白度情報のうちの少なくともいずれか1つの基準白度情報に対する微調節情報を指令する手動操作式の白度微調節手段が、前記微調節情報として、前記基準白度情報を微調節しない無調節状態に対応する情報、前記基準白度情報よりも白度増大側に微調節する情報、及び、前記基準白度情報よりも白度減少側へ微調節する情報を指令可能な状態で設けられ、
前記運転制御手段が、
前記白度微調節手段による微調節の対象となる基準白度情報が前記白度設定手段にて指令されている場合には、前記白度設定手段にて指令される基準白度情報と前記白度微調節手段にて指令される微調節情報とに基づいて求めた調節白度情報に対応する白度調整状態に前記白度調整手段を調整する形態で、前記精米運転制御処理を実行するように構成され、且つ、
前記白度微調節手段をリセットするための条件として定めたリセット用判別条件が満たされると、前記白度微調節手段を前記無調節状態に対応する情報を指令する状態に復帰させるリセット処理を実行するように構成されている点にある。
第1特徴構成によれば、前記運転制御手段は、前記白度微調節手段による微調節の対象となる基準白度情報が前記白度設定手段にて指令されている場合には、前記白度設定手段にて指令される基準白度情報と前記白度微調節手段にて指令される微調節情報とに基づいて求めた調節白度情報に対応する白度調整状態に前記白度調整手段を調整する形態で、前記精米運転制御処理を実行する。
説明を加えると、使用者が投入部に処理対象米を投入して、前記対価の支払を行う等の上記運転開始条件が満たされると、精米処理手段が精米処理を開始して処理対象米を精米処理して取出部に排出することになるが、取出部に排出された精米処理された処理対象米を目視することで希望する白度になっているか否かを確認することになる。そのとき、前記白度微調節手段による微調節の対象となる基準白度情報が前記白度設定手段にて指令されており、取出部に排出された処理対象米の白度が希望する白度とは異なっているときには、使用者が前記白度微調節手段を手動操作することにより、基準白度情報に対する微調節情報を指令すると、基準白度情報に対する微調節情報とに基づいて求めた調節白度情報に対応する白度調整状態に前記白度調整手段を調整するので、精米処理にて実際に精米処理される処理対象米の白度が変更調整されるのである。
前記白度微調節手段の前記微調節情報について説明を加えると、前記白度微調節手段により前記微調節情報として前記基準白度情報を微調節しない無調節状態に対応する情報が指令されると、前記調節白度情報は前記白度設定手段にて指令される基準白度情報に対応するものとなる。又、前記白度微調節手段により前記微調節情報として前記基準白度情報よりも白度増大側に微調節する情報が指令されると、前記調節白度情報は前記白度設定手段にて指令される基準白度情報を白度増大側に微調節した情報となる。そして、前記白度微調節手段により前記微調節情報として前記基準白度情報よりも白度減少側に微調節する情報が指令されると、前記調節白度情報は前記白度設定手段にて指令される基準白度情報を白度減少側に微調節した情報となる。
つまり、精米処理後の処理対象米の白度が使用者が希望する白度と異なっていれば、使用者が前記白度微調節手段により微調節情報を指令することで、精米処理後の処理対象米の白度が使用者が希望する白度になるように、精米処理手段における白度調整状態を変更調整することが可能となる。その結果、細かな白度の変更調整を希望するような使用者にとっては、前記白度微調節手段を操作するという扱い易い形態で好みに応じた白度に調整することが可能となる。
そして、前記白度微調節手段をリセットするための条件として定めたリセット用判別条件が満たされると、前記運転制御手段は、前記リセット処理を実行して前記白度微調節手段を前記無調節状態に対応する情報を指令する状態に復帰させることになる。前記リセット用判別条件としては、例えば、それまで当該設備を使用していた使用者が設備の使用を終了したことに対応する条件等、前記白度微調節手段による微調節の状態を前記無調節状態に対応する状態に復帰すべき条件である。
その結果、別の使用者が処理対象米を投入して精米処理を開始するときには、前記白度微調節手段が前記無調節状態に対応する情報を指令する状態に復帰しているので、前記白度微調節手段の操作を行わなくても、前記白度設定手段にて指令される基準白度情報に対応する白度調整状態に前記白度調整手段が調整されることになる。
ところで、このような構成に代えて、例えば、使用者が設備の使用を終了した場合であっても、前記リセット処理を実行することなく、前記白度微調節手段を前回の使用者が調節した微調節情報を指令する状態に維持させるようにすることも考えられるが、この種の精米処理設備においては、不特定多数の使用者が使用するものであるから、前回の使用者が前記白度微調節手段を自分が希望する調節位置に操作して精米処理を行った場合に、その後、例えば、白度設定手段にて指令される基準白度情報に対して微調節を必要としない別の使用者が精米処理する際に、前記白度微調節手段が前記無調節状態に対応する情報を指令する状態に戻し操作することを忘れると、前記白度微調節手段が前回の使用者が調節した微調節情報を指令する状態に維持されるので、実際に精米された後の処理対象米の白度が使用者が希望する白度とは異なったものになるおそれがある。このように基準白度情報に対して微調節を必要としない使用者等にとってはかえって使い勝手が悪いものとなる。
これに対して第1特徴構成によれば、前回の使用者とは異なる別の使用者が設備を使用するときは、前記白度微調節手段が前記無調節状態に対応する情報を指令する状態に復帰しており、前記白度微調節手段に対して何ら操作を行わなくても、前記白度設定手段にて指令される基準白度情報に対応する白度調整状態に前記白度調整手段が調整されることになるから、基準白度情報に対して微調節を必要としない別の使用者が使用する場合であっても、煩わしさなく扱い易い形態で好みに応じた白度に調整することが可能となる。
従って、第1特徴構成によれば、多数の使用者が扱い易い形態で使用者の好みに応じた白度に調整することが可能となる精米処理設備を提供できるに至った。
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成に加えて、前記白度微調節手段が、前記基準白度情報よりも白度増大側に微調節する情報として、複数段階の微調節量に対応する複数の情報を指令可能に、及び、前記基準白度情報よりも白度減少側へ微調節する情報として、複数段階の微調節量に対応する複数の情報を指令可能に構成されている点にある。
第2特徴構成によれば、使用者が前記白度微調節手段を手動操作して前記微調節情報を指令する場合、前記微調節情報として、前記基準白度情報よりも白度増大側に微調節する情報、及び、前記基準白度情報よりも白度減少側へ微調節する情報を指令するときは、複数段階の微調節量に対応する複数の情報を指令可能であるから、複数段階の微調節量にて微調節されるので、使用者は、前記白度微調節手段を複数段階のうちのどの微調節量に調整すれば処理対象米の白度が所望の状態になるかを経験的に知ることにより、例えば、無段階に微調節するような構成に比べて、希望する白度にするために微調節操作を行うときの目安として微調節量を定めることが可能であり微調節操作が行い易いものとなる。
従って、第2特徴構成によれば、微調節するときの目安を定め易いものとなって微調節操作が行い易いものとなる精米処理設備を提供できるに至った。
本発明の第3特徴構成は、第1特徴構成又は第2特徴構成に加えて、前記白度微調節手段が、前記基準白度情報よりも白度増大側に微調節する情報よりも、前記基準白度情報よりも白度減少側へ微調節する情報の方が、大きな微調節量を指令するように構成されている点にある。
この種の精米処理設備を使用する使用者のうち、例えば標準的な白米の白度に相当するような大きめの白度を希望する使用者は、白度の微調節を大きい範囲にわたって行うという要求は比較的少ないが、米の表層部に栄養分を含む澱粉層等が多めに残存する低めの白度を希望する使用者は、一般的には、健康志向が高く白度の微調節を大きい範囲にわたって行えるようにすることを希望する傾向がある。
そこで、前記基準白度情報よりも白度増大側に微調節する情報より前記基準白度情報よりも白度減少側へ微調節する情報の方が大きな微調節量を指令する構成とすることで、白度増大側へ微調節する場合には微調節量はそれほど大きくないが、白度減少側へ微調節する場合には、大きな微調節量を指令することになるから白度の微調節を大きい範囲にわたって行い易いものとなり、好みの白度に対応する微調節情報を指令する微調節操作が行い易いものとなる。
従って、第3特徴構成によれば、微調節操作を行い易いものにすることが可能となる精米処理設備を提供できるに至った。
本発明の第4特徴構成は、第1特徴構成〜第3特徴構成のいずれかに加えて、前記白度微調節手段が、前記処理対象米の温度情報又は季節情報に基づいて、前記微調節情報に対応する微調節量を補正するように構成されている点にある。
第4特徴構成によれば、前記白度微調節手段が、前記処理対象米の温度情報又は季節情報に基づいて前記微調節情報に対応する微調節量を補正することになる。説明を加えると、処理対象米の温度が異なったり、例えば夏季と冬季等のように精米を行う季節が異なると、例えば、前記微調節情報として同じ情報を指令した場合であっても、精米処理後の白度が異なった状態になることがある。
説明を加えると、高温の処理対象米を精米する場合、又は、湿度及び温度が高い夏季に精米を行う場合には、処理対象米は含有水分が多めであり且つ比較的軟い状態となって、精米処理において米の表層部が精白化し易い傾向がある。一方、低温の処理対象米を精米する場合、又は、湿度及び温度が低い冬季に精米を行う場合には、処理対象米は含有水分が少なめであり且つ比較的硬い状態となって、精米処理において米の表層部が精白化し難い傾向がある。
そこで、処理対象米の温度情報又は季節情報に基づいて前記微調節情報に対応する微調節量を補正することによって、精米処理を行うときの処理対象米の温度の違いや季節の違いに対応した適切な微調節情報を指令することができ、例えば、処理対象米の温度や季節が異なっても、同じ微調節情報を指令すると精米処理後の白度が同じになるようにすることができ、互いに異なった微調節情報を指令する等の煩わしさがなく、扱い易い形態で微調節操作を行うことができる。
従って、第4特徴構成によれば、前記処理対象米の温度の違いや季節の違いに拘らず、同じ微調節情報であれば精米処理後の白度が同じになるようにすることができ、扱い易い形態で微調節操作を行うことが可能となる精米処理設備を提供できるに至った。
本発明の第5特徴構成は、第1特徴構成〜第4特徴構成のいずれかに加えて、前記白度微調節手段が、前記取出部の近傍に設けられている点にある。
第5特徴構成によれば、前記白度微調節手段が前記取出部の近傍に設けられているから、使用者は、取出部から排出される精米処理後の処理対象米の実際の白度を目視で確認しながら、取出部の近傍に設けられている白度微調節手段を手動操作して所望の白度になるように微調節情報を指令することができる。
従って、第5特徴構成によれば、使用者が精米処理後の処理対象米の実際の白度を目視で確認しながら適切な微調節情報を指令する状態に白度微調節手段を操作することができて使用者にとって使い勝手がよい精米処理設備を提供できるに至った。
本発明の第6特徴構成は、第1特徴構成〜第5特徴構成のいずれかに加えて、前記精米処理手段における前記投入部及び前記取出部に対する作業のために使用者が出入りする作業用空間を備えた建物が設けられ、前記作業用空間内に使用者が存在している存在状態であるか存在していない非存在状態であるかを検出する人体存否検出手段が備えられ、前記運転制御手段が、前記対価に対応して設定された使用可能時間が経過し、且つ、前記人体存否検出手段が前記非存在状態を検出すると、前記リセット用判別条件が満たされたと判別するように構成されている点にある。
第6特徴構成によれば、使用者は、前記作業用空間内に自己の処理対象米を持ち込んで、投入部に投入し且つ設備の使用に対する対価の支払を行う。そして、精米処理が終了すると、取出部から排出される処理対象米を取り出して、作業用空間から外部に退出していくことになる。
そこで、運転制御手段が、対価に対応して設定された使用可能時間が経過し、且つ、人体存否検出手段が作業用空間内に使用者が存在していない非存在状態を検出すると、当該使用者による設備の使用が終了してリセット用判別条件が満たされたと判別して、白度微調節手段を無調節状態に対応する情報を指令する状態に復帰させるリセット処理を実行するようにしているのである。
ところで、前記リセット用判別条件として、例えば、対価に対応して設定された使用可能時間が経過して精米処理が終了すると直ちに、リセット用判別条件が満たされたと判別する構成とすることも考えられるが、このような構成にすると、処理すべき処理対象米の量が多く一回の投入処理による精米処理では処理仕切れない場合等において、同一の使用人が複数回にわたって精米処理を行うことがあるが、そのような場合には、精米処理が終了する毎に前記リセット処理を実行することになり、使用者は精米処理を開始するとき、その都度、微調節情報を調整し直さなければならず、操作の煩わしさがあるが、上記したようなリセット用判別条件とすることで、同一使用者が作業用空間内に居る間はリセットされないので、上述したような不利がない。
従って、第6特徴構成によれば、微調節情報を調整し直す等の操作の煩わしさがない状態で良好に精米処理を行うことが可能となる精米処理設備が提供できるに至った。
以下、本発明にかかる精米処理設備の実施形態を図面に基づいて説明する。
図2及び図3に示すように、この精米処理設備は、仕切壁1により建物の一例としての建屋2の内部が、利用客が出入口扉6を通して自由に出入りできる作業用空間としての客室3と、管理用扉7を通して係員や管理人などが出入り可能な機械室4とに仕切られた構造となっている。
前記機械室4には、図4にも示すように、処理対象米である玄米が投入される投入部としての投入ホッパ8、投入された処理対象米から石などの異物を取り除く石抜機9、投入ホッパ8内に投入された処理対象米を石抜機9側に搬送する張込昇降機10、石抜機9で異物が取り除かれた処理対象米を精米機11側に搬送する精米昇降機12、投入ホッパ8に投入された処理対象米を精米処理して取出部としての取出ホッパ19に排出する精米処理手段としての精米機11、精米機11で発生した糠を糠回収袋13側に排出するための糠排出用送風機14や糠排出用ダクト15、糠排出用サイクロン16などが配設されている。また、機械室4における精米機11の略上方箇所に、精米機11へ供給する処理対象米を一時的に溜める精米タンク17が配置され、さらに、石抜機9の上方には、石抜機9への処理対象米が一時的に溜められたり、精米タンク17で溢れた処理対象米が一時的に溜められたりする玄米タンク18が配設されている。
精米機11は、図5に示すように、縦方向に配置された本体ケーシング21内に、精米用駆動モータ27(図4参照)により駆動プーリ25を介して回転される中空の回転軸22が配設され、この回転軸22の上部には送りロール23が取り付けられ、回転軸22の下部には突条部を有する精米ロール24がそれぞれ取り付けられ、これらの送りロール23および精米ロール24が回転軸22とともに一体的に回転する。また、送りロール23の外周側には金属製の網26が設けられ、網26内の糠を糠排出部29を介して空気とともに糠排出用送風機14により吸引して糠回収袋13内に排出することができるようになっている。
又、本体ケーシング21の上部には横向きの供給用スクリュ30が供給用ケーシング31内に設けられ、玄米供給用モータ36によって供給用スクリュ30を駆動して精米タンク17からの玄米を精米室28内に送り込むようになっており、精米室28に送り込まれた玄米は精米室28内で精米処理され、本体ケーシング21の下端部に設けられた排出筒33から下方の取出ホッパ19に排出されることになる。
このように前記精米機11における投入ホッパ8及び取出ホッパ19に対する作業のために使用者が出入りする客室3を備えた建物としての建屋2が設けられ、客室3内の出入口扉6が設けられている箇所の上方に、例えば人体より発せられる赤外線の有無などにより客室3内の利用者の有無を検知する人体存否検出手段としての人体存否センサ80が設けられている。尚、精米済みの白米は、図1及び図3に示すように、取出し用の操作ペダル19aを足踏み操作することで取出用ホッパ19から白米収納袋5に向けて取り出すことができるようになっている。
そして、この精米処理設備では、前記精米機11における白度調整状態を変更調整することが可能な構成となっている。すなわち、図5に示すように、本体ケーシング21の下端部に備えられた排出筒33には、精米の際の圧力などを調整する開度規制部材32が昇降自在に嵌合されており、開度調整用モータ34を作動させることで天秤揺動自在な開度調整用アーム35を介して開度規制部材32に上方付勢すべく作用する付勢バネ38の付勢力を変えて、白度調整状態を調整する構成となっている。つまり、開度調整用モータ34に連結されたねじ軸に螺合してねじ軸の回転に伴うねじ送り作用により昇降される開度調整用ブロック37の昇降位置の変化により付勢ばね38の下方への押圧力が調整され、それに伴って開度調整用アーム35を介して開度規制部材32による上方付勢力が調整され、所定の負荷状態になるように調整されるのである。従って、開度調整用モータ34が精米機11における白度を変更調整する白度調整手段を構成する。
図1に示すように、投入ホッパ8の上面開口部分である投入口40の上方箇所には、仕切壁1から機械室4側(奥側)に入り込むように一体形成されてなる投入フード41が設けられ、この投入フード41によって投入空間部42が形成されている。又、図2に示すように、仕切壁1の表側には投入フード41の下方箇所において手前側に突出する状態で米載置台20が設けられ、使用者が持参した処理対象米入りの袋などを載せることができるようになっている。
図1に示すように、客室3に対してその前面部が臨むように操作制御盤60が配設されている。操作制御盤60の前面部には、設備の使用に対する対価としてのコインを投入するコイン投入口61や、複数段階の基準白度に対応する複数の基準白度情報のうちのいずれかを指令する手動操作式の白度設定手段としての複数の白度選択ボタン62などが設けられている。操作制御盤60の内部には、図6に示すように、コイン投入部61からコインが投入されたこと、すなわち対価の支払が行われたことを示す対価支払情報を出力するコイン検知器63、複数の白度選択ボタン62の操作を検出する複数の検出スイッチS1〜S4、及び、そのコイン検知器63の対価支払情報や白度選択ボタン62にて指令される基準白度情報等に基づいて精米機11及び開度調整用モータ34等を制御するマイクロコンピュータ等からなる制御部64が設けられている。従って、この制御部64を利用して運転制御手段100が構成されている。尚、図6では図示は省略しているが、制御部64は、投入ホッパ8に投入された処理対象米を精米機11に搬送する張込昇降機10や精米昇降機12並びに糠排出用の各装置の運転も制御することになる。
前記白度選択ボタン62は、図9に示すように、「分つき」白度選択ボタン62a、「標準」白度選択ボタン62b、「上白」白度選択ボタン62c、「クリーン」白度選択ボタン62dの4つがあり、そのうち、「標準」の白度選択ボタン62bを操作すると予め標準的な値として設定される基準白度が選択され、「上白」の白度選択ボタン62cを操作すると標準の基準白度よりも白度が高い基準白度が選択され、「クリーン」の白度選択ボタン62dを操作すると「上白」のときよりも更に白度が高く、炊飯前に水による研ぎ作業の回数を減らすことができる、いわゆる無洗米相当の白度が選択される。
又、「分つき」の白度選択ボタン62aを操作すると、基本的には基準白度として7分の白度が選択されるが、後述するように、この「分つき」の白度選択ボタン62aを操作したときには白度の微調節が行えるようになっている。
すなわち、この精米処理設備では、前記白度選択ボタン62にて指令される複数の基準白度情報のうちの少なくともいずれか1つの基準白度情報、具体的には、「分つき」の白度選択ボタン62aの操作に対応する基準白度情報に対する微調節情報を指令する手動操作式の白度微調節手段BTが、前記微調節情報として、前記基準白度情報を微調節しない無調節状態に対応する情報、前記基準白度情報よりも白度増大側に微調節する情報、及び、前記基準白度情報よりも白度減少側へ微調節する情報を指令可能な状態で設けられている。
しかも、前記白度微調節手段BTが、前記基準白度情報よりも白度増大側に微調節する情報として、複数段階の微調節量に対応する複数の情報を指令可能に、及び、前記基準白度情報よりも白度減少側へ微調節する情報として、複数段階の微調節量に対応する複数の情報を指令可能に構成され、さらに、前記基準白度情報よりも白度増大側に微調節する情報よりも、前記基準白度情報よりも白度減少側へ微調節する情報の方が、大きな微調節量を指令するように構成されている。
次に、白度微調節手段BTの具体的な構成について説明する。
この白度微調節手段BTは、図6に示すように、使用者が手動操作するための微調節用の操作パネル部69と、その操作パネル部69における操作状態に基づいて前記微調節情報を求めて運転制御手段100に指令する微調節処理手段200とからなり、前記微調節用の操作パネル部69は、図1に示すように、取出ホッパ19の近傍、すなわち、取出ホッパ19よりも上方側における仕切壁1の客室3側の壁面の使用者が操作し易い箇所に設けられている。
前記微調節用の操作パネル部69は、図6に示すように、手動操作自在な回転つまみ65によって操作されるロータリースイッチ66と、微調整状態を表示する複数の表示ランプ67からなる表示部68とを備えて構成され、この表示部68は、合計9個の表示ランプ67が回転つまみ65の外周側に周方向に適宜間隔をあけて並ぶ状態で設けられ、それらのうちのいずれか1つが点灯することで現在の微調節情報を表示するように構成されている。
前記微調節処理手段200は、前記制御部64を利用して構成されており、この微調節処理手段200は、前記ロータリースイッチ66の検出情報に基づいて検出される回転つまみの回転操作方向並びに回転操作量から微調節情報を求めて運転制御手段100に指令する処理並びにその微調節情報に対応する表示状態になるように表示部68の動作を制御する処理を実行するように構成されている。
説明を加えると、前記微調節処理手段200は、新たな使用者が設備の使用を開始する際には、常に、前記微調節情報として、前記基準白度情報を微調節しない無調節状態に対応する情報を指令するようになっており、そのときは、中央(±0)に位置する表示ランプ67を点灯させる。そして、使用者が、その無調節状態から回転つまみ65を右方向に回転させると、前記微調節情報として、基準白度情報よりも白度増大側に微調節する情報を指令し、回転つまみ65を左方向に回転させると、前記微調節情報として、基準白度情報よりも白度減少側に微調節する情報を指令することになる。
説明を加えると、前記無調節状態に対応する情報を指令している状態から、回転つまみ65を右方向に単位量操作したことを検出すると、処理対象米の白度が増大側設定単位量増大する白度調整情報に対応する微調節情報を指令し、且つ、右1番目(+1)の表示ランプ67が点灯するように表示部68の表示状態を切り換える。以下、順次、回転つまみ65を右方向に単位量操作する毎に最大4段階まで増大側設定単位量ずつ白度が増大する白度調整情報に対応する微調節情報を指令し、併せて順次隣接する表示ランプ67が点灯するように表示部68の表示状態を切り換える。
一方、前記無調節状態に対応する情報を指令している状態から、回転つまみ65を左方向に単位量操作したことを検出すると、処理対象米の白度が減少側設定単位量減少する白度調整情報に対応する微調節情報を指令し、且つ、左1番目(-1)の表示ランプ67が点灯するように表示部68の表示状態を切り換える。以下、順次、回転つまみ65を左方向に単位量操作する毎に最大4段階まで減少側設定単位量ずつ白度が減少する白度調整情報に対応する微調節情報を指令し、併せて順次隣接する表示ランプ67が点灯するように表示部68の表示状態を切り換える。そして、前記減少側設定単位量が前記増大側設定単位量よりも大きい値になるように設定されている。
このように前記基準白度情報よりも白度増大側及び減少側の夫々に微調節する情報として、複数段階(4段階)の微調節量に対応する複数の情報を指令するようになっており、白度増大側に微調節する情報よりも白度減少側へ微調節する情報の方が、大きな微調節量を指令するようになっている。
そして、前記運転制御手段100が、前記コイン検知器63から対価支払情報が出力され、且つ、いずれかの白度選択ボタン62が操作されて白度が指令されると、運転開始条件が満たされたものとして、精米機11にて精米処理を行い且つ白度選択ボタン62にて指令される基準白度情報に対応する白度調整状態に調整するように、精米機11及び開度調整用モータ34の作動を制御する精米運転制御処理を実行するように構成されている。
すなわち、前記運転制御手段100は、前記精米運転制御処理として、投入された玄米の搬送処理や糠排出処理に加えて、精米機11における精米用駆動モータ27及び玄米供給用モータ36の駆動を開始して精米機11にて精米処理を行い、開度調整用モータ34を駆動して基準白度情報に対応する白度調整状態に調整するのである。そして、コイン投入口61から投入されるコイン(100円)の個数によって、精米を実行する使用可能時間が設定されるようになっており、精米処理を開始してその使用可能時間が経過すると自動的に精米処理を停止するように構成されている。ちなみに、対価が100円のときは10Kg、200円のときは20Kg、300円のときは30Kgの処理対象米の精米処理を実行するのに要する処理時間が使用可能時間として設定されることになる。但し、精米処理を開始したのちに使用可能時間が経過するまでの間に、精米タンク17に備えられた玄米存否センサ(図示せず)にて玄米の非存在が検出され、その状態が設定時間継続すると精米処理を停止するようにしている。
前記運転制御手段100は、白度微調節手段BTによる微調節の対象となる基準白度情報が指令されている場合、すなわち、「分つき」の白度選択ボタン62aが操作されている場合には、白度選択ボタン62にて指令される基準白度情報と白度微調節手段BTにて指令される微調節情報とに基づいて求めた調節白度情報(具体的には、後述するような目標電力値)に対応する白度調整状態に開度調整用モータ34を調整する形態で、前記精米運転制御処理を実行するように構成されている。
説明を加えると、精米用の条件を種々変化させて実際に精米処理を行った実験結果等から、予め、「分つき」の白度選択ボタン62aにて指令される基準白度情報に対して白度微調節手段BTにて指令される複数の微調節情報に対応させて、各微調節情報に対応する白度を得ることができる精米用駆動モータ27の目標電力値を求めておき、複数の微調節情報、すなわち、前記無調節状態に対応する情報、並びに、白度増大側の4段階並びに白度減少側の4段階の夫々の情報(−4〜+4の9段階の情報)に対応する複数の目標電力値を示すマップデータとして記憶しておき、実際の精米処理を実行するときに、指令された調整状態に対応する目標電力値をマップデータより求め、実測される精米用駆動モータ27の電力値が目標電力値になるように開度調整用モータ34を調整するのである。従って、上記マップデータにおけるいずれかの微調節情報の目標電力値と基準白度情報に対応する目標電力値との差が、その微調節情報に対応する微調節量に相当するものになる。
そして、前記白度微調節手段BTは、季節情報に基づいて前記微調節情報に対応する微調節量を補正するように構成されている。
具体的には、上記マップデータは、季節の違いに応じて同じ微調節情報を指令しても目標電力値が互いに異なる複数のマップデータが用意されており、実際に精米を行うときの季節の状況に応じて複数のマップデータのうちのいずれか適切なものを用いて精米用駆動モータ27の目標電力値を求めるようになっている。つまり、図8に示すように、複数のマップデータとして、春季(3月〜5月)及び秋季(9月〜11月)に対応する標準的な値を有するもの、夏季(6月〜8月)に対応する値を有するもの、冬季(12月〜2月)に対応する値を有するものがある。尚、図8に示す例では、4個の白度選択ボタン62にて指令される基準白度情報に対応する目標電力値はいずれの季節も同じ値を用いるようになっている。
説明を加えると、夏季に精米を行う場合には、処理対象米は含有水分が多めであり且つ比較的軟い状態となって、精米処理において削れ易い傾向があり、一方、冬季に精米を行う場合には、処理対象米は含有水分が少なめであり且つ比較的硬い状態となって、精米処理において削れ難い傾向があるが、それに対応させて、どのような季節であっても、同じ微調節情報を指令すると精米処理後の米が同じ又は略同じ白度になるように、実験結果等により定めた微調節量が設定される。
季節を判別する構成としては、前記制御部64が、カレンダー機能を備え且つ現在はどの季節であるかを時間の経過に伴って判別可能な構成となっており、その季節の判別結果に応じて上記したように予め記憶されている複数種のマップデータのうちの適切なマップデータを用いるようにしている。このような構成により、季節情報に基づいて前記微調節情報に対応する微調節量を補正するようになっている。
又、運転制御手段100は、白度微調節手段BTをリセットするための条件として定めたリセット用判別条件が満たされると、前記白度微調節手段BTを前記無調節状態に対応する情報を指令する状態に復帰させるリセット処理を実行するように構成され、前記対価に対応して設定された使用可能時間が経過し、且つ、前記人体存否センサ80にて使用者の非存在状態を検出すると、前記リセット用判別条件が満たされたと判別するように構成されている。
前記精米機11における白度調整状態の調整について説明を加える。
精米ロール24を駆動させる精米用駆動モータ27には、精米室28の内部圧力に応じて負荷がかかり、負荷の変化に伴ってその電力値が変化する。又、精米室28の負荷の変化は精米を行うときの白度調整状態の変化に対応することになる。そこで、精米用駆動モータ27の実電力量を測定する電力計71(図6参照)を設け、その電力計71の出力情報により精米ロール24の負荷を検出しながら、その負荷が所定の負荷となるように、つまり、精米用駆動モータ27の電力量が目標電力値となるように前記開度調整用モータ34を作動させることで前記付勢バネ38の付勢力を変えて、使用者が希望する白度の米が得られるように白度調整状態を調整するのである。
以下、制御部64による精米運転制御処理についてフローチャートに基づいて説明する。
図7に示すように、前記コイン検知器63から対価支払情報が出力され、且つ、いずれかの白度選択ボタン62が操作されて基準白度情報が指令されると、精米用駆動モータ27及び玄米供給用モータ36の駆動を開始して精米機11にて精米処理を開始する(ステップ1,2,3)。「分つき」の白度選択ボタン62aが操作されている場合に、白度微調節手段BTにおける回転つまみ65が操作されて微調節操作が行われると、ロータリースイッチ66の検出情報に基づいてその操作状態に対応する微調節情報を表示するように表示部68の表示状態を切り換える(ステップ4,5,6)。そして、回転つまみ65が操作されて微調節操作が行われると、その操作状態に対応する微調節情報を指令すべき微調節情報として求め、微調節操作が行われていなければ現在設定されている微調節情報を指令すべき微調節情報として求める(ステップ7)。そして、上述したように、カレンダー機能と時間の経過状態の計測結果からそのときの季節を判別して適切なマップデータを選択して、そのマップデータに基づいて、精米用駆動モータ27の目標電力値を求め(ステップ8)、電力計71にて計測される精米用駆動モータ27の実電力値が目標電力値になるように、開度調整用モータ34を制御する(ステップ9)。
「分つき」の白度選択ボタン62a以外の白度選択ボタン62が操作されている場合には、操作された白度選択ボタン62に対応する基準白度情報より目標電力値を求め(ステップ10)、電力計71にて計測される精米用駆動モータ27の実電力値が目標電力値になるように、開度調整用モータ34を制御する(ステップ9)。
精米処理を開始してから、支払われた対価すなわち投入されたコインの個数に応じて設定された使用可能時間が経過すると、精米処理を停止する(ステップ11,12)。尚、図示は省略しているが、精米処理を開始したのちに使用可能時間が経過するまでの間に、精米タンク17に備えられた玄米存否センサにて玄米の非存在が検出され、その後非存在状態が設定時間継続すると精米処理を停止するようにしている。
そして、使用可能時間が経過するか又は精米タンク17内の玄米の非存在在状態が設定時間継続すると精米処理を停止し、且つ、人体存否センサ80が使用者の非存在状態を検出すると、前記白度微調節手段BTをリセットするための条件として定めたリセット用判別条件が満たされたものとして、微調節情報として前記無調節状態に対応する情報を指令する状態に復帰させるリセット処理を実行する(ステップ13,14)。このとき、表示部68を前記無調節状態に対応する表示状態、つまり、中央(±0)に位置する表示ランプ67が点灯する表示状態に切り換えることになる。精米処理を停止したのちに人体存否センサ80が非存在状態を検出しない状態でコイン投入が行われると、ステップ2に移行して再度、同一の処理状態で精米処理を実行することになる(ステップ15)。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、前記白度微調節手段BTが、ロータリースイッチ66の操作状態を検出して前記微調節情報を指令する構成とし、表示ランプ67が円弧状に並ぶ構成としたが、このような構成に代えて、次のように構成するものでもよい。
例えば、図10に示すように、押し操作することにより現在の微調節情報から1段階ずつ白度を増大させる増大用スイッチ75と、押し操作することにより現在の微調節情報から1段階ずつ白度を減少させる減少用スイッチ76とを備える構成としてもよく、又、表示部68の表示ランプ67の並び状態を円弧状に代えて横方向に一列に並ぶ状態としてもよい。
前記表示部の構成として、複数の表示ランプに代えて移動針式の表示装置等により微調節情報を表示する構成としてもよい。
一つの回転つまみとロータリースイッチとを設けるものに代えて、複数段階の微調節量の夫々に対応させて複数の操作スイッチを備えて、いずれかの操作スイッチを操作することで、その操作スイッチに対応する微調節量の微調節情報を前記運転制御手段に指令する構成としてもよい。
さらに、白度微調節手段をリセット処理可能にする構成として、次のように構成するものでもよい。
すなわち、前記回転つまみ及び前記ロータリースイッチに代えて、中立位置から正逆方向に回動操作自在で且つ回動操作量に応じて複数段階に異なる微調節量の情報を上記実施形態における微調節処理手段に指令するポテンショメータにて構成し、前記リセット処理が行われるとこのポテンショメータの操作位置を強制的に中立位置に戻し操作する復帰操作手段を備える構成としてもよい。
又、前記白度微調節手段として、上記実施形態における前記付勢ばね38の付勢力を変更調整可能なように連動連係されて、中立位置から正逆方向に移動操作自在で且つ中立位置に復帰付勢される手動操作式の操作具と、その操作具を正逆方向いずれかに操作すると、その操作位置で位置保持する電気操作式の保持手段とを備え、前記リセット処理が行われると電気操作式の保持手段が保持状態を解除するような構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、前記白度微調節手段が、前記基準白度情報よりも白度増大側に微調節する情報として、複数段階の微調節量に対応する複数の情報を指令可能に、及び、前記基準白度情報よりも白度減少側へ微調節する情報として、複数段階の微調節量に対応する複数の情報を指令可能に構成されているものを例示したが、このような構成に代えて、微調節量を無段階に変更させる形態で微調節情報を指令可能な構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、前記白度微調節手段が、前記基準白度情報よりも白度増大側に微調節する情報よりも、前記基準白度情報よりも白度減少側へ微調節する情報の方が、大きな微調節量を指令するように構成されているものを例示したが、このような構成に代えて、前記基準白度情報として、例えば5分の白度を設定しておき、前記基準白度情報よりも白度増大側及び白度減少側の夫々において同じ微調節量を指令するように構成するものでもよい。
(4)上記実施形態では、目標電力値を求めるための複数のマップデータとして、前記複数の基準白度情報に対応する目標電力値はいずれの季節も同じ値を用いる構成を例示したが、このような構成に限らず、例えば、図11に示すように、春季(3月〜5月)及び秋季(9月〜11月)に対応するもの、夏季(6月〜8月)に対応するもの、冬季(12月〜2月)に対応するものの夫々について、前記複数の基準白度情報に対応する目標電力値が互いに異なる値に設定されるように構成するものでもよい。ちなみに、この実施形態では、上記実施形態と同様に、季節の違いに応じて変化する米の状態の違いに応じて、予め実験結果等により同じ微調節情報が指令されると同じ又は略同じ白度になるように予め求めた値が前記複数の基準白度情報に対応する目標電力値として設定される。
(5)上記実施形態では、前記白度微調節手段が季節情報に基づいて前記微調節情報を補正するように構成されるものを例示したが、このような構成に代えて、前記処理対象米の温度情報に基づいて前記微調節情報を補正する構成としてもよい。
つまり、上記実施形態における投入ホッパ8あるいは精米タンク17等の処理対象米が一時貯留される箇所に米温を検出するための穀温センサを備えておき、この穀温センサの検出情報に基づいて、例えば、温度が夏季の温度に対応する高い温度であれば、上記実施形態における夏季のマップデータに対応する情報を用い、温度が冬季の温度に対応する低い温度であれば、上記実施形態における冬季のマップデータに対応する情報を用いるような構成としてもよい。
又、このようにマップデータに対応する情報を用いるものに代えて、穀温の検出値と予め設定されている基準値との差の情報、あるいは、外気温度と予め設定されている基準外気温度との差の情報等から前記白度設定手段にて指令される前記基準白度情報を補正するための補正量を求め、且つ、その補正量にて前記基準白度情報を補正する演算処理を行うようにしてもよい。
(6)上記実施形態では、前記運転制御手段が、前記白度設定手段にて指令される基準白度情報と前記白度微調節手段にて指令される微調節情報とに基づいて調節白度情報としての目標電力値を求める構成として、マップデータに基づいて求めるようにしたが、このような構成に限らず、前記白度設定手段の指令内容に対応する複数の基準白度情報だけを予め記憶しておき、前記白度微調節手段にて指令される微調節情報として、基準白度情報を増減させるための補正量の情報が入力される構成とし、前記白度設定手段にて指令される基準白度情報を前記白度微調節手段にて指令される補正量にて増減補正すべく演算処理して調節白度情報としての目標電力値を求める構成としてもよい。
(7)上記実施形態では、前記リセット用判別条件として、使用者によって支払われる対価に対応して設定された使用可能時間が経過するか又は精米タンク内の玄米の非存在在状態が設定時間継続すると精米処理を停止し、且つ、前記人体存否検出手段が前記非存在状態を検出すると、前記リセット用判別条件が満たされたと判別するように構成したが、このような構成に代えて、例えば、精米タンク内の玄米の非存在在状態を検知することなく、使用者によって支払われる対価に対応して設定された使用可能時間が経過し、且つ、前記人体存否検出手段が前記非存在状態を検出すると、前記リセット用判別条件が満たされたと判別する構成としたり、あるいは、対価に対応して設定された使用可能時間が経過すると前記リセット用判別条件が満たされたと判別する構成、さらには、精米タンク内の処理対象米が無くなってから設定時間が経過すると前記リセット用判別条件が満たされたと判別する構成等、種々の条件を設定することが可能であり、要するに、使用者が投入した処理対象米についての精米処理が終了して当該使用者による設備の使用が終了したことを判別するものであればよく、具体的な判別処理の構成は適宜変更が可能である。
(8)上記実施形態では、複数の白度選択ボタン62のうち「分つき」の白度選択ボタン62aを操作したときに白度の微調節が行えるように構成したが、「分つき」の白度選択ボタン62a以外の他の白度選択ボタン62を操作したときにも白度の微調節が行えるように構成するものでもよい。
(9)上記実施形態では、設備の使用に対する対価の支払としてコインが投入される構成としたが、コインに限らず紙幣で支払うようにしたり、あるいは、プリペイド式の磁気カードや無接触式のICカードによる代金決裁等の種々の方法で対価の支払いを行う形式を適用できる。
(10)上記実施形態では、前記精米処理手段として、精米ロールが縦軸芯周りで回転して処理対象米を上下方向に沿って移動させながら精米処理を行う縦軸型の精米機を例示したが、精米ロールが横軸芯周りで回転して処理対象米を水平方向に沿って移動させながら精米処理を行う横軸型の精米機を用いてもよい。
(11)上記実施形態では、前記運転制御手段100が、前記白度設定手段にて指令される基準白度情報と前記白度微調節手段にて指令される微調節情報とに基づいて求める調節白度情報として、前記精米用駆動モータ27の目標電力値を求め、その精米用駆動モータ27の実際の電力値が目標電力値になるように白度調整手段としての前記開度調整用モータ34を制御する構成としたが、このような構成に代えて、前記調節白度情報として前記開度規制部材32に掛かる圧力の目標値を求め、実際に掛かる圧力の検出値が目標値になるように前記開度調整用モータ34を制御する構成等の種々の構成を適用できる。
(12)上記実施形態では、処理対象米が玄米である場合を述べたが、これに限るものではなく、籾摺装置を備えて、投入口に投入される処理対象米が籾である精米処理設備にも適用できる。