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JP4876159B2 - カーナビゲーションシステム - Google Patents
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Description

本発明は、車両のエネルギ消費量を予測する、カーナビゲーションシステムに関する。
環境問題の拡大などにより、車両におけるエネルギの効率的な利用が求められている。このため、カーナビゲーションシステムについても、エネルギ消費量を最小とする経路探索を行うアプリケーションの需要が高まっている。このようなアプリケーションにおいては、探索する経路について車両のエネルギ消費量を予測する技術が必要とされている。なお、ここで述べるエネルギ消費量とは、電気自動車であれば電気エネルギ消費量、ガソリン車またはディーゼル車であれば燃料消費量、複数の動力源を用いる車両であればそれぞれの動力源におけるエネルギの消費量を含むことになる。
車両のエネルギ消費量を決める要因としては、地形,交通情報,車両特性パラメータなどが考えられる。特に車両特性パラメータは、エネルギ消費量に大きな影響を持つため、予測に反映することが必要である。車両特性パラメータとしては、車重や、エンジンまたはモーターのエネルギ消費特性などが考えられる。
このような車両特性を反映したエネルギ消費量の予測を行う方法としては、大きく2つの方法が考えられる。1つは走行時のエネルギ消費実績に基づく方法であり、対象車両や同一車種車両が道路を走行した際のエネルギ消費量を記録しておき、その結果に基づいた予測を行う。この方法の例としては、特開2006−118479号公報,特開2008−20382号公報に記載の発明が挙げられる。
もう1つは、エネルギ消費量を表す物理モデルに基づいて、エネルギ消費量予測を行う方法である。この場合、カーナビゲーションシステムには様々な車種の車両についてエネルギ消費量予測を行うため、ユーザーがエネルギ消費量予測に必要な車両特性パラメータを予め設定しておく必要がある。よく知られた車両のエネルギ消費特性を表す情報としては、モード走行時の燃費データがある。これは規定のモード走行を実施した際のエネルギ消費量を測定したものであり、一定距離あたりのエネルギ消費量や、一定エネルギ消費量あたりの走行距離などを示している。モード走行の手順や、モード走行時の燃費は公開されていることから、ユーザーは予定走行距離を乗じることで、エネルギ消費量を予測することができる。
特開2006−118479号公報 特開2008−20382号公報
走行時のエネルギ消費実績に基づきエネルギ消費量を予測する方法の場合、エネルギ消費量予測が実施できるのは、予測対象車両または対象車両と同一車種の他の車両において走行実績が取得できた道路に限られるため、最小エネルギ消費量の経路探索を実施できない場合がある。
物理モデルを用いてエネルギ消費量予測を行う方法の場合、前述の様に予めユーザーが予測対象車両の車両特性パラメータを設定する必要がある。しかし、エンジンまたはモーターの特性など、専門知識を要する設定を実施することは困難であり、車両のカタログなどから一般的に入手可能な情報や、車両に搭載されているセンサから得た情報に基づき、車両特性パラメータを設定する必要がある。
一般的に入手可能な、車両のエネルギ消費量に関する情報としては、モード走行燃費が存在しており、これと走行距離の情報から、エネルギ消費量を予測することは可能である。しかし、モード走行燃費の値は規定のモード走行手順に従って走行した場合における距離あたりのエネルギ消費量を表す値であり、モード走行燃費の値から走行する経路の地形や交通情報を反映した、精度の高い予測値を得ることはできない。このため、正確な最小エネルギ消費量の経路探索を実施することが困難であるという問題がある。
前記課題を解決するため、所定のモード走行における燃費情報を用いて、探索した経路の燃費を予測するカーナビゲーション装置において、
モード走行時の走行条件における車両の燃料または電気エネルギのエネルギ消費量の理論値である走行特性データを記憶する走行特性データ記憶手段と、
対象車両の車重とモード走行燃費の値を含む基礎情報の入力を受け付ける基本情報設定手段と、
走行特性データと基礎情報から車両のエンジンあるいはモーターにおけるエネルギ消費に関する特性パラメータであるエネルギ消費特性パラメータの推定を行うエネルギ消費特性算出手段と、
基礎情報とエネルギ消費特性パラメータと道路リンクの地形情報及び交通情報を用いて各道路リンクにおけるエネルギ消費量の予測を行うエネルギ消費量予測手段とを備え、
算出された道路リンクごとの予測エネルギ消費量をリンクコストに用いて経路探索を行う経路探索手段を備える。
また、エネルギ消費特性パラメータの推定においては、アイドリング時の電気エネルギ消費量または燃料消費量と、走行時の燃料の燃焼エネルギまたは電気エネルギから運動エネルギへの変換効率を求める。
また、モード走行における燃費情報としては、10.15モードやJC08モードなどの規定のモード走行における燃費を利用する。
また、エネルギ消費特性算出においては、入力された排気量からアイドリング時の電気エネルギ消費量または燃料消費量を推定する。
本発明によれば、専門知識を持たないユーザーにおいても、エンジンまたはモーターのエネルギ消費特性を取得し、交通状況や地形を反映したエネルギ消費量予測と、この予測値に基づいたエネルギ消費量が最小となる経路探索を実施し、探索結果のルートを誘導することで、エネルギ消費量削減の実現が可能となる。
本発明を用いたカーナビゲーションシステムの構成図。 走行手順DB1100格納される走行手順のフォーマットを説明する図。 車両特性DB1300のデータ構造を示した図。 走行特性データ生成部1200における処理のフローチャート。 道路地図3400のデータ構造を示した図。 基本情報設定部3800における処理のフローチャート。 基本情報設定部におけるモード走行種別と燃費の入力画面表示例。 基本情報設定部における動力タイプの入力画面例。 エネルギ消費特性算出部3900における処理のフローチャート。 車両情報設定用パラメータDB4000のデータ構造を示した図。 車両特性データ保存部4100のデータ構造を示した図。 経路探索部4200における処理のフローチャート。 エネルギ消費量予測算出部4500における処理のフローチャート。 走行パターン分析処理S4507における走行パターンの概念図。 走行パターン分析処理S4507における処理のフローチャート。 車両情報設定部36000の構成図。 基本情報設定部38000における処理のフローチャート。 エネルギ消費特性算出部39000における処理のフローチャート。 車両情報設定部36500の構成図。 エネルギ消費特性算出部39500における処理のフローチャート。
以下、図面を参照して本発明を用いたカーナビゲーションシステムの実施例について詳しく説明する。
図1は本発明を用いたカーナビゲーションシステムの構成図である。図1に示すカーナビゲーションシステムは、ナビサーバー1000とナビ端末3000で構成される。
ナビサーバー1000は、走行手順DB1100と走行特性データ生成部1200と走行特性DB1300を備えている。走行手順DB1100は、モード走行燃費を測定する際の、走行手順を格納したデータベースである。図2に、走行手順DB1100に格納されている走行手順のフォーマット例を示す。図2に示すように、走行手順は、走行する時間と速度、および走行区間の勾配の関係を各走行ステップごとに規定した情報として、モード走行の種別ごとに格納されているものとする。以降、対象とするモード走行の走行ステップiにおける走行時間をT(i)、走行速度をV(i)、走行区間の勾配をθ(i)とする。
走行特性データ生成部1200では、走行手順DB1100に格納された走行手順に従って走行した際の、所要時間TT[sec],走行距離L[m]と、単位質量当たりの車両の走行に伴うエネルギ消費を表す走行指数K[J/kg]とを、車両の運動方程式から算出し、走行特性DB1300に保存する。本発明ではこれらの3つの量を纏めて、走行特性データと呼ぶ。走行特性DB1300における走行特性データのデータ構造を、図3に示す。図3に示すように、走行特性データはモード走行種別毎に保存される。
図4に、走行特性データ生成部1200における処理のフローチャートを示す。本処理では、処理対象とするモード走行種別の走行手順におけるステップ数だけS1211からS1218までの走行手順ステップ処理のループが繰り返し実行される。
走行手順読み込み処理S1212では、走行手順DB1100から現在のステップと1つ前のステップの走行手順を読み込む。即ち現在のステップをiとすると、ステップiの走行手順と、ステップi−1での走行手順を読み込む。ただし、ステップ1(i=1)の場合は、T(0)=0,V(0)=V(1),θ(0)=θ(1)であるものとする。
所要時間算出処理S1213では、i番目のステップにおける1ステップあたりの所要時間t(i)[sec]を、t(i)=T(i)−T(i−1)として算出し、全体での所要時間TTに、TT=TT+t(i)として加算する。次に、走行距離算出処理S1214では、i番目のステップにおける1ステップあたりの走行距離l(i)[m]を、l(i)=V(i)×T(i)として算出し、全体での走行距離Lに、L=L+l(i)として加算する。
運動エネルギ消費算出処理S1215では、i番目のステップにおける1ステップあたりの、単位質量あたり運動エネルギ消費k(i)[J/kg]を、k(i)=(μ+sin(θ))×g×l(i)+(V(i)−V(i−1))×l(i)として計算する。ここで摩擦係数μ[N/m]に関しては、車種間での摩擦係数の差違は小さいと考えて、全車種共通の値を用いるものとする。例えばここでは、μ=0.02[N/m]とする。またgは、重力加速度g[m/sec2]であるものとする。
そしてS1216では、単位質量あたり運動エネルギ消費k(i)が0より大きいか否かを判定する。これは、単位質量あたり運動エネルギ消費k(i)が正の場合は、走行に伴う車両のエネルギ消費が発生するが、負の場合は、車両のエネルギ消費が発生しないため、走行指数Kを算出するに当たっては、単位質量あたり運動エネルギ消費k(i)が正の場合のみを考慮する必要があるためである。k(i)が0より大の場合は、走行指数算出処理S1217を実行して、k(i)を走行指数Kに、K=K+k(i)として加算する。一方、k(i)が負の場合は走行指数算出処理S1217をスキップする。
こうしてステップiにおける走行指数Kの増分を計算し終えると、S1218では、処理対象とするモード走行種別の走行手順の全てのステップについて処理が済んだか否かを判断し、処理が済んでいなければ、iを1つ進めて、ループ先頭のS1211へ戻る。
走行手順の全てのステップiについての処理が完了した後、走行特性データ保存処理S1219において、S1211からS1218までのループ処理により作成された走行特性データ(所要時間TT,走行距離L,走行指数K)を、走行特性DB1300に、使用した走行手順のモード走行種別と共に格納する。この手順により作成された走行特性データは、車種に依存せず、モード走行手順のみで定められる値となっている。
以上の処理によりナビサーバー1000において作成された走行特性DB1300のモード走行種別毎の走行特性データは、DVD2100または不揮発性の半導体メモリ2200等のメディアを通じて、ナビ端末3000に渡され、ナビ端末3000中の走行特性DB3700に保存される。
次に、ナビ端末3000の構成について説明する。ナビ端末3000は、表示装置3100,入力装置3200,GPS3300,道路地図3400,外部メディア読み取り部3500,車両情報設定部3600,車両特性データ保存部4100,経路探索部4200,エネルギ消費量予測部4300,経路案内部4600を備えている。表示装置3100は、LCD(Liquid Crystal Display)などにより、任意の図形や文字をカラー表示可能なものである。入力装置3200は、ボタン、あるいは表示装置3100のLCDと一体化されたタッチパネルであり、ユーザーからの各種入力を受け付けるものである。GPS3300は、GPS(Global Positioning System)により、自車の現在の座標を取得する装置である。
道路地図3400には、各道路リンクのリンク情報が格納されているものとする。なお、道路リンクとは、例えば交差点から交差点の間などの、道路上の一定区間を表すものであり、道路地図の構成単位となるものである。以下、リンクと言えば道路リンクを指すものとする。図5に道路地図3400におけるリンク情報のデータ構造を示す。リンク情報には、リンク番号,リンク長,「高速道路」/「一般道路」といった道路種別、緯度・経度による道路リンクの始端/終端のリンク座標,道路リンクの始端/終端に接続する他の道路リンクのリンク番号により接続関係を表した接続リンク番号、リンク内の平均勾配を表すためのリンク始終端高度差などの情報を含んでいる。また、リンク情報としては、同じ道路の同じ区間であっても、道路の上下線に対してそれぞれ別のリンク番号を付与するものとし、リンクの始端・終端は道路の走行方向に合わせて定義する。
外部メディア読み取り部3500では、DVD2100,不揮発性の半導体メモリ2200などのメディアを読み取り、ナビサーバー1000により作成された走行特性DB1300に格納されたモード走行種別毎の走行特性データを、これらのメディアを介して読み出して、後述する車両情報設定部3600の走行特性DB3700に保存する。
車両情報設定部3600は、走行特性DB3700と基本情報設定部3800とエネルギ消費特性算出部3900と車両情報設定用パラメータDB4000とで構成される。この走行特性DB3700は、前述のようにナビサーバー1000の走行特性DB1300から走行特性データをコピーしたものであり、走行特性DB1300と同一のデータ構造を持つものとする。車両情報設定部3600の処理は、ナビ端末3000の初回起動時などのように、ナビ端末3000に車両特性パラメータが設定されていない場合、あるいは、ユーザーからの指示により車両情報の設定が行われる場合に実行される。この時、始めに基本情報設定部3800の処理が開始される。
基本情報設定部3800は、入力装置3200と表示装置3100を通じて、車重W[kg],モード走行種別,モード走行燃費R[km/L](電気自動車の場合はR[km/Wh]),ハイオクガソリンエンジン・レギュラーガソリンエンジン・ディーゼルエンジン・電気自動車といった動力タイプ,排気量D[cc]などの、ユーザーからの入力を受け付ける。これらの各項目は、車両の専門知識を有さない一般ユーザーでも、車両の車検証、カタログ、あるいはWebサイトなどから入手可能な情報である。本発明では基本情報設定部3800において入力される情報を、纏めて基本情報と呼ぶ。
基本情報設定部3800における処理のフローチャートを図6に示す。車重入力処理S3811では、入力装置3200を介してユーザーからの車重の入力を受け付ける。モード走行種別入力処理S3812では、始めに走行特性DB3700に保存されている走行特性データについてモード走行種別の一覧を作成し、この一覧を表示装置3100に表示してユーザーへ提示し、車両情報の設定に使用する走行特性データのモード走行種別の選択を入力装置3200を介してユーザーから受け付ける。図7(a)にモード走行種別の一覧を表示した時の画面表示例を示す。
モード走行燃費入力処理S3813では、モード走行種別入力処理S3812においてユーザーが選択したモード走行種別に対する燃費値を、入力装置3200を介してユーザーにから受け付ける。燃費値を入力する際の表示装置3100における画面表示の例を図7(b)に示す。この画面表示では、選択されているモード走行種別に対応した選択ボタンの色を変更したり、選択していないモード走行種別に対応した選択ボタンを淡色表示するなどして、選択されているモード走行種別を強調して表示することで、誤入力を防ぐことが考えられる。
動力タイプ入力処理S3814では、図8に示すように、表示装置3100へ車両の動力タイプの一覧を表示した選択画面をユーザーに提示して、対象車両が用いられている動力源の入力を受け付ける。
S3815では、動力タイプ入力処理S3814における動力源の入力結果に基づき、対象車両の動力源が、ハイオクガソリンエンジン,レギュラーガソリンエンジン,ディーゼルエンジンといった内燃機関の場合は、排気量入力処理S3816に進み、電気自動車の場合は排気量Dの値は設定不要であるため排気量入力処理S3816をスキップする。排気量入力処理S3816では、ユーザーから対象車両の排気量Dの数値を入力装置3200を介して受け付ける。以上の処理によりユーザーによる基本情報の入力を受け付けて、基本情報設定部3800における処理が終了する。
基本情報設定部3800における処理終了後に、エネルギ消費特性算出部3900の処理を実施する。エネルギ消費特性算出部3900では、基本情報設定部3800において設定された基本情報と、走行特性DB3700の走行特性データを元にして、車両のエネルギ消費特性パラメータを求める。ここでエネルギ消費特性パラメータとは、車両の動力源であるエンジンまたはモーターのエネルギ消費の特性を表す量であり、車両の特性によって決まる量である。ここでは以下に示す基礎消費係数Fとエネルギ効率Eの2つの量をまとめて、エネルギ消費特性パラメータと呼ぶ。車両のエネルギ消費量Q[J]と、走行時間S[sec],車両の運動エネルギ消費K′[J]の間には、以下のような(式1)の関係が成り立つ。
Q=F×S+1/E×K′ (式1)
ここで、基礎消費係数Fは、エンジンや駆動系の内部抵抗に対して消費される単位時間当たりのエネルギ量で、アイドリング時に消費されるエネルギ量に当たり、単位はJ/secである。またエネルギ効率Eは、電気エネルギまたは燃料の燃焼エネルギから、運動エネルギへの変換効率を表すものである。
エネルギ消費特性算出部3900におけるエネルギ消費特性パラメータの算出処理のフローチャートを図9に示す。基本情報受領処理S3911では、前述の処理でユーザーが入力した基本情報を基本情報設定部3800から受領する。続く車両情報設定用パラメータ取得処理S3912では、以降の処理で使用するため、受領した基本情報における動力源の種別に基づく車両情報設定用パラメータを、車両情報設定用パラメータDB4000より取得する。ここで、車両情報設定用パラメータDB4000は、図10に示すように、動力源種別によって異なるデータを含む。車両情報設定用パラメータに含まれるデータの内、排気量−基礎消費係数関係αの意味については後述する。またエネルギ当量Hは、燃費Rの単位を通常用いられるkm/Lあるいはkm/Whなどから、燃費R×Hとすることで、km/Jの単位に変換するために用いられる係数であり、単位量の燃料・電力あたりの発生エネルギ量を示している。
S3913では、基本情報における動力源種別によって処理を分岐する。この時、ハイオクガソリンエンジン,レギュラーガソリンエンジン,ディーゼルエンジンといった、内燃機関を搭載した車両の場合は内燃機関用基礎消費係数算出処理S3914に進み、電気自動車の場合は、電気自動車用基礎消費係数算出処理S3915に進む。
内燃機関用基礎消費係数算出処理S3914では、内燃機関搭載車における、基礎消費係数Fの決定を行う。基礎消費係数Fはアイドリング時のエネルギ消費であり、排気量にほぼ比例すると考えることができる。従って、排気量と基礎消費係数の比例関係をあらかじめ定めておき、この比例関係を比例係数である排気量−基礎消費係数関係αとして表せば、基礎消費係数Fは基本情報中の排気量Dを用いて、F=αDとして決定できる。
比例係数であるαの決定方法としては、例えばナビゲーションシステムの搭載対象車両のうち、動力源種別毎に、代表的な車種において排気量D′とアイドリング時のエネルギ消費量F′の計測を行い、α=F′/D′として決定することが考えられる。これにより、動力源種別毎に1車種で計測を行うのみで、様々な排気量の車種における基礎消費係数を決定できる。本方式ではこの比例係数のαが車両情報設定用パラメータDB4000にあらかじめ作成され、保存されているものとする。
電気自動車用基礎消費係数算出処理S3915では、電気自動車における基礎消費係数Fの決定を行う。電気自動車の場合は、アイドリングによるエネルギ消費量は発生しないと考えられるので、F=0とする方法が考えられる。
また、内燃機関搭載車,電気自動車ともに、電装品やエアコンなどによるエネルギ消費量が無視できない程度に見込まれる場合は、基礎消費係数に電装品やエアコンなどによるエネルギ消費量の時間平均値を加算しておくことで、より正確なエネルギ消費量の予測が可能となる。
走行特性データ読み込み処理S3916では走行特性DB3700より、基本情報に含まれるモード走行種別における、走行特性データを取得する。
エネルギ効率算出処理S3917では、エネルギ効率Eの算出を行う。基本情報受領処理S3911で受領した基本情報に設定されているモード走行種別で表されるモード走行を行った場合におけるエネルギ消費量Qは、走行特性データ読み込み処理S3916で取得した走行特性データから、基本情報のモード走行燃費Rと、走行特性データの走行距離Lより、Q=L/(R×H)と求めることができる。またエネルギ消費量Qについては(式1)が成り立ち、(式1)の右辺の第1項F×Sについては、今Fが内燃機関用基礎消費係数算出処理S3914または電気自動車用基礎消費係数算出処理S3915において定められており、また旅行時間Sは、走行特性データの所要時間TTから、S=TTとすることができる。また運動エネルギ消費K′は、走行特性データの走行指数Kが、モード走行種別における単位質量あたりの総運動エネルギであることから、基本情報の車重Wを用いて、K′=W×Kのように定めることができる。
このように、(式1)におけるE以外の全ての量を定めることができることから、(式1)を解くことで、エネルギ効率Eを、以下の(式2)のように定めることが可能である。
E=W×K/(L/(R×H)−F×TT) (式2)
車両特性データ保存処理S3918では、内燃機関用基礎消費係数算出処理S3914または電気自動車用基礎消費係数算出処理S3915で求めた基礎消費係数F及びエネルギ効率算出処理S3917で求めたエネルギ効率Eからなるエネルギ消費特性パラメータと、基本情報受領処理S3911で受領した基本情報とを、車両特性データとして車両特性データ保存部4100に保存する。車両特性データ保存部4100のデータフォーマット例を図11に示す。
次に、経路探索部4200の処理について説明する。経路探索部4200における処理のフローチャートを図12に示す。経路探索部4200では、探索開始指示受付処理S4201において、入力装置3200を通じてユーザーからの出発地,目的地、および出発時間の入力と経路探索の実施指示を受け付ける。出発地はGPS3300で取得した自車位置を入力しても良い。また、出発時間についても、ユーザーからの入力の他に、図示されていないタイマーから取得した現在時刻を用いても良い。
次に、予測対象リンクリスト生成処理S4202において、エネルギ消費量の予測対象とする道路リンクを抽出した予測対象リンクリストを生成する。予測対象のリンクとしては、出発地・目的地間の経路に含まれる可能性が高いリンクを抽出する。これは例えば、リンクの始端または終端のいずれかが、出発地・目的地間を結ぶ直線から一定距離以内にある全てのリンクを道路地図3400から抽出する方法が考えられる。
次に、予測エネルギ消費量要求処理S4203においては、エネルギ消費量予測部4300に、予測対象リンクリストと出発時間を引き渡し、予測対象リンクリストに含まれるリンクにおけるエネルギ消費量を予測する。エネルギ消費量予測部4300での処理については、後述する。
予測エネルギ消費量受領処理S4204では、エネルギ消費量予測部4300によって算出された、予測対象リンクリストに含まれるリンクの予測エネルギ消費量を受領する。
経路探索処理S4205では、受領した予測エネルギ消費量をリンクのコストとして、道路地図3400中の接続リンク番号として表されるリンク間接続情報と合わせて、ダイクストラ法などの最小コスト経路探索アルゴリズムを用いることで、出発地と目的地との間のエネルギ消費量が最小となる経路を探索する。探索されたエネルギ消費量が最小となる経路は、経路案内部4600に引き渡される。
ここで、本発明におけるエネルギ消費量の予測処理について説明する。本発明では、エネルギ消費量予測部4300により、地形と交通情報と車両特性パラメータを考慮して、リンク単位でのエネルギ消費量予測を実施する。このエネルギ消費量予測部4300は、交通情報予測部4400と、エネルギ消費量予測算出部4500から構成される。
交通情報予測部4400は、各リンクについて過去に収集されたリンク旅行時間を日種や時間帯別に分類し集計することによって作成した統計交通情報から、エネルギ消費量の予測対象とするリンクそれぞれについて推定通過時刻に対応する時間帯の旅行時間を取得して、これを各リンクについての予測リンク旅行時間TPREDとし、エネルギ消費量予測算出部4500に引き渡す。なお、ここでリンクの推定通過時刻は、例えば、経路探索実施時点での現在位置と現在時刻を用いて現在位置からエネルギ消費量予測対象リンク始端あるいは終端までの直線距離を算出し、あらかじめ統計交通情報により算出した予測対象リンクが含まれる地域/地図メッシュにおける平均の車両速度で、この直線距離を割って得た時間を、現在時刻に加算するなどして得る方法が考えられる。
エネルギ消費量予測算出部4500は、道路地図3400と、交通情報予測部4400による予測リンク旅行時間と、車両情報設定部3600による車両特性データとから、経路探索部4200から引き渡された予測対象リンクリストに含まれる予測対象リンクについてエネルギ消費量予測を行う。
図13に、エネルギ消費量予測算出部4500における処理のフローチャートを示す。まず車両特性データ取得処理S4501では、車両情報設定部3600で求め車両特性データ保存部に格納した、エネルギ消費量予測の対象とする車両の車両特性データを取得する。
予測対象リンクリスト・出発時間受領処理S4502では、経路探索部4200より、エネルギ消費量予測を実施するリンクからなる予測対象リンクリストと、エネルギ消費量予測の対象とする各リンク毎の推定通過時間帯を算出するための基準となる出発時間を受領する。
エネルギ消費量予測算出部4500では、S4503からS4508の予測対象リンクリスト処理のループを繰り返すことにより予測対象リンクリスト内の全リンクに対して、エネルギ消費量予測を実施する。
始めに予測リンク旅行時間取得処理S4504では、交通情報予測部4400から、処理対象リンクについて上記のようにして求めた予測リンク旅行時間TPREDを受領する。道路地図情報取得処理S4505においては、処理対象リンクのリンク番号と、道路地図3400に含まれるリンク番号を対応させて、処理対象リンクのリンク情報を道路地図3400より読み込む。
走行パターン分析処理S4506では、予測リンク旅行時間TPREDから、処理対象リンク内における走行速度および加減速といった走行パターンを分析する。本発明ではこの走行パターンを予測リンク旅行時間TPREDから求める。図14に示す本発明における走行パターン予測の概念図のように、本発明では、リンク内での最大速度VMAXによる一定速度での走行状態と、最大速度VMAXと時速0km/h(つまり停止状態)との間の加減速状態の発生回数N回の組み合わせとして走行パターンを表す。
図15に、走行パターン分析処理S4506における処理の詳細を示す。リンク内平均速度算出処理S45061では、リンク内での平均速度VAVEを算出する。これはリンク長Lと、予測リンク旅行時間TPREDとから、VAVE=L/TPREDとして算出される。
リンク内最大速度算出処理S45062では、VAVEに一定速度VADDを加算することでリンク内での最大速度VMAXを定める。例えば、加算するVADDは、道路地図3400から取得したリンク情報における道路種別から、一般道路ではVADD=10km/h、高速道路ではVADD=20km/hなどとすることが考えられる。
加減速回数算出処理S45063では、最大速度VMAXと時速0km/h間の加減速発生回数Nを、予測リンク旅行時間TPREDと道路種別に基づいて予測する。走行中は信号や速度のゆらぎなどによる加減速が発生するため、一定時間ごとに加減速が発生すると近似することができる。そこで、典型的な加減速間隔をTCとして、N=TPRED/TCとすることで、Nを定めることが可能である。このとき、一般道路では信号などの影響を反映して加減速間隔は短く、高速道路では速度変化が小さくなることから、加減速間隔を長く設定することが考えられる。例えば、一般道路ではTC=60[sec]とし、高速道路では、TC=120[sec]などとすることが考えられる。以上のようにして、処理対象リンクの走行パターンを表す最大速度VMAX、加減速状態の発生回数Nが求まる。
次にエネルギ消費量予測計算処理S4507では、(式1)に示した車両のエネルギ消費モデルに基づく関係式を用いて、エネルギ消費量Qを予測する。この処理では(式1)の基礎消費係数Fとして、車両情報設定部3600で計算され、車両特性データ保存部4100に格納された車両特性データのエネルギ消費特性パラメータにおける基礎消費係数Fを用い、(式1)の走行時間Sとしては、予測リンク旅行時間TPREDを用いる。また、道路地図3400より処理対象リンクについて取得したリンク情報から求めたリンク長をl、リンクの平均勾配をθとし、摩擦係数μおよび重力加速度gは、走行特性データ生成部1200の処理で用いた値と同じであるものとし、車両特性データに設定されている車重Wから、車両の運動エネルギ消費K′[J]は、摩擦,勾配,走行パターンにおける加減速の影響を考慮することで、
K′=W×MAX(0,((μ+sin(θ))×g×l+N×VMAX 2/2)) (式3)
のように計算される。なお、関数MAXは引数のうち最大値を返す関数であり、走行特性データ生成部1200における走行指数Kの算出時に運動エネルギ消費が正の値だけを累計したのと同様に、K′が負の値にならないようにしている。ここで、リンク始終端高度差hとリンク長lからsin(θ)=h/lとなるため、(式1)のエネルギ消費量モデルによって、
Q=F×TPRED+1/E×W×MAX(0,(μ×g×l+g×h+N×VMAX 2/2))
(式4)
のようにして、処理対象リンクにおけるエネルギ消費量Qの予測を実施する。
上記S4503からS4508までの予測対象リンクリスト処理を繰り返し、S4508において予測対象リンクリストの全てのリンクについて処理が済んでいた場合には、このループ処理を終了する。全てのリンクについて処理が終了いていない場合には、未処理のリンクを予測対象リンクリストから1つ選んで処理対象リンクとして、再び予測対象リンクリスト処理を実行する。このループ処理の終了後、予測対象リンクリストの全てのリンクに対して算出された予測エネルギ消費量は、予測エネルギ消費量引き渡し処理S4509によって、経路探索部4200に引き渡される。
次に、経路案内部4600の処理について説明する。経路案内部4600では、経路探索部4200から取得した経路の情報を、道路地図3400やGPS3300から取得した自車の現在位置とともに、表示装置3100に表示する。これによりドライバは、ナビ端末3000の案内に従うことで、エネルギ消費量が最小となる経路を走行可能となる。
以上の構成により、専門知識を持たないユーザーにおいても、車両のエネルギ消費量特性パラメータを設定し、交通状況や地形を反映したエネルギ消費量予測と、それに基づいたエネルギ消費量最小の経路探索を実施し、探索結果のルートを走行することで、エネルギ消費量削減が可能となる、カーナビゲーションシステムが実現する。
次に実施例1の変形を説明する。この実施例2のカーナビゲーションシステムにおいては、実施例1で説明したカーナビゲーションシステムのナビ端末3000において、車両情報設定部のみが異なる。図16に、実施例2における車両情報設定部36000の構成を示す。
実施例2における車両情報設定部36000は、実施例1における車両情報設定部3600とその概略構成は同一であり、走行特性DB3700,基本情報設定部38000,エネルギ消費特性算出部39000,車両情報設定用パラメータDB40000を備えている。
実施例1における車両情報設定用パラメータDB4000と比べ、車両情報設定用パラメータDB40000には、実施例1の車両情報設定用パラメータDB4000に格納される情報の内、エネルギ当量Hの情報のみを記憶しておくものとする。
また基本情報設定部38000は、実施例1の基本情報設定部3800と同様、入力装置3200と表示装置3100を通じて、車重W[kg],二種類以上のモード走行種別および、各モード走行種別に対応するモード走行燃費R[km/L](または[km/Wh]単位)、動力タイプなど基本情報の、ユーザーからの入力を受け付ける。しかし、排気量の入力は求めない。図17に、基本情報設定部38000における処理のフローチャートを示す。このフローチャートも図6に示した実施例1における基本情報設定部3800の処理と同様であり、車重入力処理S3811では、ユーザーによる車重の入力を受け付ける。モード走行種別入力処理S3812では、モード走行種別一覧からのユーザーの選択を受け付ける。モード走行燃費入力処理S3813でも、モード走行種別に対応した燃費の値をユーザーから受け付ける。
しかしS38101では、別のモード走行種別とモード走行燃費の情報があるかを、ユーザーに問い合わせ、別の情報がある場合にはS3812に戻り、他のモード走行種別に関する入力を受け付ける。別の情報が無い場合は動力タイプ入力処理S3814に進み、動力タイプ入力処理S3814では、ユーザーからの動力タイプの入力を受け付ける。そして、実施例1の基本情報設定部3800の処理とは異なり、排気量の入力処理は行わず、ユーザーによる基本情報の入力を終了する。基本情報設定部38000の処理終了後は、エネルギ消費特性算出部39000の処理を実施する。
エネルギ消費特性算出部39000では、基本情報設定部38000において設定された基本情報と、走行特性DB37000の情報を元にして、車両のエネルギ消費特性パラメータを定める。設定するエネルギ消費特性パラメータの種類は、実施例1と同一とする。
以下、図18に示すエネルギ消費特性算出部39000のフローチャートを用いて、実施例2におけるエネルギ消費特性算出部39000の処理について説明する。基本情報受領処理S39101では、基本情報設定部38000からユーザーが入力した基本情報を受領する。車両情報設定用パラメータ取得処理S3912は、車両情報設定用パラメータDB40000より、動力タイプに対応するエネルギ当量Hのデータを読み込む。
S39103では、ユーザーが入力した基本情報に2種類以上のモード走行種別とその燃費データが含まれるかを判定し、2種類以上のモード走行種別に対応した燃費データが基本情報に含まれているならば走行特性データ読み込み処理S39104に進み、モード走行種別が1種類のみの場合は、続く車両情報設定を行わずに処理を終了する。以下の説明では、入力されたモード走行種別とこれに対応した燃費データの個数をM個とする。
走行特性データ読み込み処理S39104では、走行特性DB3700より、基本情報に含まれる全てのモード走行種別に対する走行特性データを取得する。
エネルギ消費特性推定処理S39105では、エネルギ消費特性パラメータである基礎消費係数Fとエネルギ効率Eの推定処理を行う。基本情報受領処理S39101により基本情報として受領した複数のモード走行特性に対応する燃費と、走行特性データ読み込み処理S39104で取得した各モード走行特性の走行特性データについて、複数のモード走行種別を区別する添え字をiとしたとき、i番目のモード走行種別における走行距離Li,所要時間TTi,走行指数Kiから、実施例1におけるエネルギ効率算出処理S3917の場合と同様に、エネルギ消費量Q=Li/(Ri×H),旅行時間S=TTi,運動エネルギ消費K′=車重W×Kiと定めることで、(式1)に対応するエネルギ消費の式は、
i/(Ri×H)=F×TTi+1/E×W×Ki (式5)
となり、モード走行種別についてこのようなM個の式を得ることができる。
このM個の式を連立して、基礎消費係数F,エネルギ効率Eについて解くことで、目的のエネルギ消費特性パラメータが得られる。ただし、M>3の場合は、解が求まらない可能性もあるので、その場合は例えば、誤差の2乗和であるe=Σ(Li/(Ri×H)−F×TTi+1/E×W×Ki)2を評価関数として、このeを最小とするような基礎消費係数Fとエネルギ効率Eの値をエネルギ消費特性パラメータの推定値とする。
車両特性データ保存処理S39106では、受領した基本情報と、計算したエネルギ消費特性パラメータの推定値を、実施例1の車両特性データ保存処理S3918と同様に、車両特性データ保存部4100に保存する。
以上に示した手順により、実施例2におけるエネルギ消費特性パラメータの算出が実施される。実施例2では、実施例1と比較して、排気量が不明である場合でもエネルギ消費特性を設定できる。また、基礎消費係数Fの推定のために予め代表的な車種においてアイドリング時のエネルギ消費量F′の計測を行う必要が無い。
次に実施例1の他の変形を説明する。この実施例3のカーナビゲーションシステムにおいては、実施例1のカーナビゲーションシステムにおけるナビ端末3000において、車両情報設定部のみが異なる。図19に、実施例3における車両情報設定部36500の構成を示す。実施例3における車両情報設定部36500は、走行特性DB3700と基本情報設定部38500とエネルギ消費特性算出部39500とエネルギ消費量センサ40500と車速センサ41500と車両情報設定用パラメータDB42500を備える。
エネルギ消費量センサ40500は、車両のエネルギ消費量を測定するセンサであり、動力源種別が電気自動車の場合は電力計などの計測手段であり、動力源としてハイオクガソリンエンジン,レギュラーガソリンエンジン,ディーゼルエンジンといった内燃機関を搭載した車両の場合は、燃料流量計やインジェクタなど燃料供給に関する情報を取得できるものであり、例えばインジェクタ開弁時間の情報などにもとづいて求めた燃料の噴出量や燃料流量計の値から求めた燃料の供給量を消費した燃料の量とし、これを使用している燃料の種類に応じてエネルギ消費量に換算した値を出力するものとする。
車速センサ41500は、タイヤの回転数測定などによって車両の速度を測定するセンサである。
車両情報設定用パラメータDB42500は、実施例2の車両情報設定用パラメータDB40000と同様、エネルギ当量Hの情報のみを含むものとする。
基本情報設定部38500は、入力装置3200と表示装置3100を通じて、車重W[kg],モード走行種別および、モード走行燃費R[km/J]など基本情報のユーザーからの入力を受け付ける。しかし、実施例2の場合と同様に、排気量の入力は求めない。
エネルギ消費特性算出部39500は、基本情報設定部38500においてユーザーが設定した基本情報と、走行特性DB37500と、エネルギ消費量センサ40500の情報を元にして、車両のエネルギ消費特性パラメータを定める。設定するエネルギ消費特性パラメータの種類は、実施例1の場合と同一とする。
図20は、エネルギ消費特性算出部39500における処理のフローチャートである。本実施例3において、エネルギ消費特性算出部39500の処理は、基本情報設定部38500の処理が終了したのち、実際に車両が走行を開始してから実行される。
基本情報受領処理S39501では、基本情報設定部38500においてユーザーから入力された基本情報を受領する。次に、車両情報設定用パラメータ取得処理S39502は、受領した基本情報で設定された動力タイプに対応する車両情報設定用パラメータを、車両情報設定用パラメータDB42500から読み込む。
センサ情報取得処理S39503では、エネルギ消費量と車速の値を、それぞれエネルギ消費量センサ40500と車速センサ41500から取得する。センサ情報の取得は一定時間行うものとし、例えば10分間行うものとする。
基礎消費係数算出処理S39504では、センサ情報取得処理S39503で取得したエネルギ消費量と車速の値から、車速が0km/hとなっている場合をアイドリング状態と判定し、アイドリング状態の時に取得したエネルギ消費量の平均値を基礎消費係数Fとして設定する。ただし、上記のように一定時間取得したセンサ情報にアイドリング状態と判定されるデータが存在しなかった場合は、基礎消費係数Fの設定を行わない。
S39505では、基礎消費係数Fの算出が成功したかを判定する。即ち前述のように、アイドリング状態と判定されるセンサ情報が存在しなかった場合は、ここで算出失敗と判定され、再びセンサ情報取得処理S39503が実施され、センサ情報が取得される。基礎消費係数Fの算出に成功した場合は、走行特性データ読み込み処理S39506に進む。
走行特性データ読み込み処理S3916,エネルギ効率算出処理S3917,車両特性データ保存処理S3918は、それぞれ図9における、対応する処理と同一であり、エネルギ効率算出処理S3917ではエネルギ効率Eが算出され、車両特性データ保存処理S3918では求めた基礎消費係数F及びエネルギ効率算出処理S3917で求めたエネルギ効率Eからなるエネルギ消費特性パラメータと、基本情報受領処理S39501で受領した基本情報とを、車両特性データとして車両特性データ保存部4100に保存する。
実施例3は実施例1と比較して、排気量の入力および、事前の代表的な車種におけるアイドリング時のエネルギ消費量の計測が不要となる。
1000 ナビサーバー
1100 走行手順DB
1200 走行特性データ生成部
1300 走行特性DB
3000 ナビ端末
3100 表示装置
3200 入力装置
3300 GPS
3400 道路地図
3500 外部メディア読み取り部
3600,36000,36500 車両情報設定部
3700 走行特性DB
3800,38000,38500 基本情報設定部
3900,39000,39500 エネルギ消費特性算出部
4000,40000,42500 車両情報設定用パラメータDB
4100 車両特性データ保存部
4200 経路探索部
4300 エネルギ消費量予測部
4400 交通情報予測部
4500 エネルギ消費量予測算出部
40500 エネルギ消費量センサ
41500 車速センサ

Claims (6)

  1. 所定の走行条件の下での燃費情報を用いて、探索した経路の燃費を予測するカーナビゲーション装置において、
    前記所定の走行条件における車両の燃料または電気エネルギのエネルギ消費量の理論値である走行特性データを記憶する走行特性データ記憶手段と、
    少なくとも車重と前記所定の走行条件における対象車両の燃費の値を含む基礎情報の入力を受け付ける基本情報設定手段と、
    前記走行特性データと前記基礎情報を用いて、車両のエンジンあるいはモーターにおけるエネルギ消費に関する特性パラメータであるエネルギ消費特性パラメータの推定を行うエネルギ消費特性算出手段と、
    前記基礎情報と前記エネルギ消費特性パラメータと道路リンクの地形情報及び交通情報を用いて各道路リンクにおけるエネルギ消費量の予測を行うエネルギ消費量予測手段とを備え、
    算出された道路リンクごとの予測エネルギ消費量をリンクコストに用いて経路探索を行う経路探索手段を備える
    ことを特徴とするカーナビゲーション装置。
  2. 前記エネルギ消費特性算出手段において、エネルギ消費特性パラメータとして、アイドリング時の電気エネルギ消費量または燃料消費量と、走行時の燃料の燃焼エネルギまたは電気エネルギから運動エネルギへの変換効率を設定することを特徴とする、請求項1に記載のカーナビゲーション装置。
  3. 前記基本情報設定手段において、ユーザーから入力される車両特性として、車両重量,排気量,10.15モードやJC08モードなどのモード走行の種類、該モード走行における燃費の入力を受け、走行特性データ生成手段において、該モード走行での規定の走行状況を特定の走行状況として利用し、車両の走行距離,所要時間,単位質量当たりエネルギ消費量を、該モード走行の手順に従い、運動方程式から算出することを特徴とする、請求項1に記載のカーナビゲーション装置。
  4. 前記エネルギ消費特性算出手段において、基本情報設定手段において取得した排気量からアイドリング時の電気エネルギ消費量または燃料消費量を推定し、走行特性データと車両特性から算出される理論燃費と入力された燃費との比較時に代入することで、走行時の燃料の燃焼エネルギまたは電気エネルギから運動エネルギへの変換効率を算出することを特徴とする、請求項1から3に記載のカーナビゲーション装置。
  5. 前記エネルギ消費特性算出手段において、複数のモード走行での理論燃費算出式を連立し、これらの算出式を同時に満たす或いは誤差を最小とするように、エネルギ消費特性パラメータを設定することを特徴とする、請求項1から3に記載のカーナビゲーション装置。
  6. 前記基本情報設定手段において、センサ手段からの情報よりアイドリング状態を認識し、アイドリング時の電気エネルギ消費量または燃料消費量を設定することを特徴とする、請求項1から2に記載のカーナビゲーション装置。
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