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JP4877616B2 - コイル部品 - Google Patents
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JP4877616B2 - コイル部品 - Google Patents

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Description

本発明はコイル部品に関し、特にトロイダルコアを用いたラインフィルタとして使用されるコイル部品に関する。
従来からトロイダルコアを用いたラインフィルタがあり、このラインフィルタの一例としては、特許文献1に示されるように、トロイダルコアを収容したコアカバーと、コアカバーに巻回される導線と、基板上に載置されるベース部とを備えており、ベース部にコアカバーが装着されて基板上にラインフィルタが実装されている。
特開昭58−25015号公報
従来のラインフィルタでは、上述のように、ベース部上にコアカバーが装着される構成を採るため、ラインフィルタの高さがベース部の厚さとコアカバーの厚さとの和により定められていた。
また近年では、電子機器等の小型化が推進されているため、ラインフィルタであるコイル部品にも低背化が求められるが、上述の構成を採るラインフィルタでは、コアカバーの厚さが基板からの上背に含まれる分、低背化が図られていなかった。よって本発明は、低背化を図ったコイル部品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、トロイダルコアと、トロイダルコアを収容し貫通孔が形成されて略環状体を成すコアカバーと、コアカバーに巻回されてそれぞれコイルを形成する複数の導線と、複数の導線のそれぞれの端部が連結される複数の端子台と、複数の端子台の間を接続し複数の端子台と共に円環を構成し複数の端子台に円環の周方向で接続される複数の端子台と同一の個数の複数の接続部と、複数の端子台を円環の半径方向で互いに接続する連結部とを有し、円環の軸方向一端側が開口すると共に円環内にコアカバーが装着されるベース部と、を備えたコイル部品を提供する。このコイル部品においてコアカバーには、環状体の軸方向における一端面から軸方向の一端側に突出し環状体の半径方向に延びる一端側リブ部を含んで構成される導線仕切部を導線の本数と同数設けられると共に、隣り合う導線仕切部の間に一の導線が巻回される導線巻回領域が規定され、一端側リブ部には、半径方向に延び連結部が係合する一端側溝が形成される。連結部は、軸方向一端側の一端縁と軸方向他端側の他端縁とを有すると共に、他端縁が一端側溝内に収容されてコアカバーと係合し、貫通孔内に延出され貫通孔内において導線仕切部と協働して複数の導線巻回領域を区切る位置に配置される仕切板が他端縁に設けられている。
この様な構成によると、一端側溝内に連結部を収容するため、コアカバーとベース部とが組み合わされて構成されるコイル部品の環状体軸方向における距離(上背)を小さく(低背化)することができる。またベース部の強度を増すことができる。またコアカバーに沿って接続部が配置されるため、接続部によりコアカバーを保護することができる。
上記構成のコイル部品において、一端縁はベース部の一端側端部を成して一端側リブ部の突出方向の端部と略同一平面上に位置し、一端縁から他端縁までの距離が一端側溝の深さと略同一若しくは短くなるように構成されることが好ましい。
この様な構成によると、導線仕切部が設けられたコアカバーの一端側端部とベース部の一端側端部とが同一平面上にあるため、コアカバーとベース部とから構成されるコイル部品の一端側端部とコアカバーの一端側端部とを同一平面上とすることができる。よってコアカバーが装着されるベース部の厚さがコイル部品の上背に含まれることが無く、コイル部品の低背化を図ることができる。
またそれぞれの導線仕切部は、コアカバーの貫通孔を画成する内周面から環状体の中心に向けて突出し内周面において軸方向に延びる内周リブ部を有し、仕切板は、貫通孔内に延出される延出方向延び内周リブ部と係合する側縁を導線仕切部の個数と同数有し、内周リブ部には、軸方向に延び仕切板の一の側縁と係合する内周側溝が形成され、それぞれの端子台には導線仕切部に対して一方の導線巻回領域側と他方の導線巻回領域側とに配置された一対の継線部を有し、一の導線は、一方の導線巻回領域に巻回された状態で、一方の導線巻回領域に隣り合う一の端子台の一方の導線巻回領域側に位置する継線部と、一方の導線巻回領域に隣り合う他の端子台の一方の導線巻回領域側に位置する継線部と、にそれぞれ両端が継線されることが好ましい。
この様な構成によると、内周リブ部の内周側溝と仕切板の側縁とが係合する構成を採るため、連結部と一端側端との係合と相俟って、より確実にベース部にコアカバーを装着することができる。また、仕切板及び導線仕切部はそれぞれ異なる巻回領域に巻回された導線を仕切っているが、内周側溝に側縁を嵌めるように内周リブ部と仕切板とが係合するため沿面距離を稼ぐことができ、より確実に隣り合う導線間の絶縁を測ることができる。
また一端側リブ部は連結部の一端から他端までの距離と等しい突出量に成るように構成され、一端側溝は連結部の一端から他端までの距離と等しい深さに形成されていることが好ましい。
この様な構成によると、一端側リブ部の突出量を最適化することができ、一端側リブ部の一端面からの突出量を抑えられるので、コイル部品の低背化を図ることができる。
また導線仕切部は、コアカバーの軸方向における他端面から軸方向の他端側に突出し半径方向に延びる他端側リブ部を有し、一端側リブ部の突出量は、導線巻回領域の一端面から、導線巻回領域に巻回された導線の軸方向における一端までの距離と略等しくなるように構成され、他端側リブ部の突出量は、導線巻回領域の他端面から、導線巻回領域に巻回された導線の軸方向における他端までの距離と略等しくなるように構成されていることが好ましい。
この様な構成によると、導線仕切部が設けられたコアカバーの一端側から他端側までの距離を最大限短くすることができるので、コイル部品の低背化を図ることができる。
またコアカバーは、軸方向において一端側と他端側とが対称な形状に形成されていることが好ましい。
この様な構成によると、軸方向においてコアカバーに裏表がない構造を採ることができる。よって製造時にコアカバーの裏表を考慮する必要が無く、製造を簡略化することができる。
また仕切板は、貫通孔内に延出される延出方向の先端に、延出方向と直交する方向に延びる端縁を有し、端縁と、他端側リブ部の軸方向他端側端部とは、同一平面に位置するように構成されていることが好ましい。
この様な構成によると、仕切板がコアカバーより他端側に突出することが抑制されるので、コイル部品の低背化を更に図ることができる。
また端子台において連結部が接続される箇所には、軸方向と直交する方向に並んで連結部を間に挟んだ一対の掛止部が設けられ、コアカバーには、一対の掛止部が掛止する被掛止部が設けられていることが好ましい。
この様な構成によると、掛止部及び被掛止部がコイル部品から出っ張ることがない状態で、コアカバーをベース部に装着することができる。また端子台の連結部が接続される箇所に掛止部を設けることにより、被掛止部への掛止部の掛止する構成と一端側溝への連結部の係合とを相互補完させることができ、コアカバーのベース部への装着強度を増すことができる。
また導線仕切部は、軸方向と直交する断面において、環状体の中心から外側に向かう方向で徐々に幅広になる形状を採ることが好ましい。
この様な構成によると、コアカバーにおいて環状体の外周位置での絶縁距離を確実に確保することができる。
また複数の端子台には、導線が継線される継線部を有し、複数の導線は、それぞれ両端近傍が継線部に継線されると共に、最端部分を実装基板に電気的に接続する実装端子として用いることが好ましい。
この様な構成によると、新たに端子ピン等を設ける必要が無く、コイル部品の構造を簡略化することができる。
本発明のコイル部品によれば、低背化することができる。
本発明の実施の形態に係るコイル部品の斜視図。 本発明の実施の形態に係るコイル部品のベース部の斜視図。 本発明の実施の形態に係るコイル部品のコアカバーの(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図。 図1のIV−IV線に沿ったコアカバーとベース部の断面図。 本発明の実施の形態の変形例に係るコイル部品の斜視図。
以下、本発明の実施の形態に係るコイル部品について、図1から図4に基づき説明する。図1に示されるコイル部品であるラインフィルタ1は、ベース部2と、コア3と、円環状体のコアカバー4と、第一導線5、第二導線6とから構成されている。以下の記述においては、円環状体を成すコアカバー4の中心軸Zが延びる方向を軸方向、中心軸Zの周回りを周方向として定義し、軸方向の一端側を下側、他端側を上側として説明する。
ベース部2は樹脂製であり、図2に示されるように、一対の端子台21、21と、一対の接続部24、24と、連結部25と、仕切板26と、一対の掛止部27、27とを主に備えて構成されている。またベース部2は、中心軸Z周りに180°回転させた時に同一形状を採るように構成されている。
一対の端子台21、21はそれぞれ同形状を成しており、中心軸Zを挟んで反対位置にそれぞれ配置されている。同形状であるので、一方の端子台21のみについて説明する。端子台21は、側壁部22と、平板部23とから構成されている。側壁部22は、軸方向に立設し、接続部24の後述の円弧形状と同じ曲率半径を有する内面を含む壁から構成され、接続部24と協働してコアカバー4が収容される収容空間2aを形成している。また側壁部22において内面の周方向の略中心位置であって軸方向における下端位置に連結部25が接続されている。平板部23は、側壁部22の上端位置から軸方向と直交する方向であって中心軸から離間する方向に延出され、軸方向と直交する平面状に構成されている。また平板部23の側壁部22からの延出方向端部であって、軸方向及び延出方向と直交する方向における両端部近傍には、第一導線5の一端近傍と、第二導線6の他端近傍とがそれぞれ継線される継線部である第一継線用凹部23a、第二継線用凹部23bがそれぞれ形成されている。第一継線用凹部23a、第二継線用凹部23bは平板部23の上面と下面とを貫通するようスリット状に軸方向と略平行に形成されており、第一導線5及び第二導線6が保持される位置の幅が第一導線5及び第二導線6の外形より僅かに小さくなるように形成されている。
一対の接続部24、24は、それぞれ一対の端子台21、21の間に介在し一の端子台21と他の端子台21とを接続している。具体的には、一の端子台21の周方向一端及び他端に一の接続部24と他の接続部24とがそれぞれ接続され、他の端子台21の周方向一端及び他端に他の接続部24と一の接続部24とがそれぞれ接続されている。接続部24は、上下方向の幅が側壁部22と同じであって側壁部22と一体であり、中心軸Zを中心とする円弧状に構成され、端子台21と協働してコアカバー4を収容する収容空間2aを形成している。また図2及び図4に示されるように、接続部24の下端縁は、側壁部22の下端縁と同一平面上に位置するように構成されている。図2に示されるように、接続部24の下端には中心軸Zに向けて突出する略環状のリブ24Aが一連に設けられている。リブ24Aは、周方向一端及び他端が、一の端子台21の側壁部22と他の端子台21の側壁部22まで延びている。リブ24Aを設けることにより、接続部24の強度を増し、ベース部2の剛性を増している。
連結部25は、中心軸Zと交わる位置を通過して軸方向と直交する方向に延出されて一の端子台21と他の端子台21とにそれぞれ接続され、延出される方向と直交する断面が軸方向を長辺とする長方形になるように構成されている。図4に示されるように、連結部25において、下端縁は、側壁部22、接続部24の下端縁と同一平面上に位置するように構成され、下端縁から上端縁までの距離(連結部25の軸方向長さ、以下連結部25の高さと定義する)は、後述の下側溝42a(図3(c))の溝深さと略同一になるように構成されている。また連結部25において、上述の断面における短辺方向の距離(以下、連結部25の幅と定義する)は、後述の下側溝42aの幅と略等しくなるように構成されている。
仕切板26は、一の端子台21から他の端子台21に向かう方向において略中央位置となる連結部25の上端縁から上方に向けて延出し、連結部25と一体に構成されている。仕切板26の延出方向の先端に一の端子台21から他の端子台21に向かう方向であって延出方向と直交する方向に延びる端縁26Aが規定され、仕切板26の端縁26Aの両端から連結部25の上端縁の間に延びる縁部に一対の側縁26B、26Bが規定されている。
仕切板26において、一の側縁26Bから他の側縁26Bまでの間の距離は、コアカバー4の後述の貫通孔4a(図3(a))の直径と略同一になるように構成され、仕切板26の基部である連結部25の上端縁から端縁26Aまでの距離は、図4に示されるように、コアカバー4の、後述の下面41Aから上側リブ部42Bの上端縁までの距離と略等しくなるように構成されている。また仕切板26においては、その板厚が、連結部25の幅と等しくなるように構成されている。
一対の掛止部27、27は、それぞれ一の端子台21と他の端子台21とに設けられており、略同一形状を採るため、一の掛止部27に設けられた係止部27のみについて説明する。掛止部27は、連結部25を挟んで周方向の一端側と他端側とに連結部25に接するように配置された掛止爪27Aと掛止爪27Bとを含んで構成されている。掛止爪27A及び掛止爪27Bは、それぞれ側壁部22の内面から中心軸Z側に向けて突出し、軸方向下側を向く下向面を備えるように構成されている。
コア3は、図1に示されるように、断面が略長方形(図4)となるような環状体のトロイダルコアであり、コアカバー4内に収容されている。尚コア3はコアカバー4内に収容されるため、特に絶縁性は必要とせず、導体、絶縁体のいずれの素材を基材としてもよい。
コアカバー4は、図3(a)〜(c)に示されるように、中央に貫通孔4aが形成されて、略環状体を成しており、コア収容部41と一対の導線仕切部42と一対の被掛止部43とから主に構成され、コア収容部41が上下二分割になるように、上下方向に分割可能に構成されている。またコアカバー4は、軸方向において下側と上側とが対称な形状に構成されると共に、中心軸Z周りに180°回転させた時に同一形状を採るように構成されている。
コア収容部41は、図3(a)に示されるように、断面が略長方形(図4)の環状体に構成され、内部にコア3を収容可能な空間が形成されるように構成されている。また図3(a)〜(c)に示されるように、コア収容部41の表面には、下端側に位置する下面41Aと、上端側に位置する上面41Bと、貫通孔4aを画成し下面41Aと上面41Bとを接続する内周面41Cと、下面41Aと上面41Bとを接続する外周面41Dとが規定されている。また一対の導線仕切部42、42により上面41A〜外周面41Dは周方向で二分割されており、二分割された一方の領域に第一導線巻回領域4Aが規定され、他方に第二導線巻回領域4Bが規定されている。
一対の導線仕切部42、42はそれぞれ同形状を成しており、コアカバー4の中心軸Zを挟んで反対に位置し、一の導線仕切部42が第一導線巻回領域4Aの周方向一端側と第二導線巻回領域4Bの周方向他端側とを区切り、他の導線仕切部42が第一導線巻回領域4Aの周方向他端側と第二導線巻回領域4Bの周方向一端側とを区切るように配置されている。一対の導線式リブ42、42は同形状であるので、一方の導線仕切部42のみについて説明する。導線仕切部42は、図3(b)及び(c)に示されるように、下面41Aから下側に向けて突出する下側リブ部42Aと、上面41Bから上側に向けて突出する上側リブ部42Bと、図3(a)に示されるように、内周面41Cから中心軸Zに向けて突出する内周リブ部42Cとが一連となって構成されている。図3(c)に示されるように、下側リブ部42Aには、中心軸Zに対する半径方向に延びる下側溝42aが形成され、上側リブ部42Bには中心軸Zに対する半径方向に延びる上側溝42bが形成され、図3(a)に示されるように、内周リブ部42Cには、軸方向に延びる内周側溝42cが形成され、この下側溝42a、内周側溝42c、上側溝42bは一連になっている。
下側溝42a及び上側溝42b内において、溝の底面はそれぞれ下面41A及び上面41Bと面一であり、内周側溝42cにおいても溝の底面は内周面41Cと面一に成るように形成されている。また下側リブ部42A及び上側リブ部42Bの下面41A及び上面41Bからの突出量は、連結部25の高さと等しくなるように構成されている。故に、下側溝42a及び上側溝42bの溝深さは、連結部25の高さと等しくなる。また下側リブ部42A、内周リブ部42C、上側リブ部42Bは、下側溝42a、内周側溝42c、上側溝42bの幅が、連結部25の幅と等しくなるように構成されている。
また上側リブ部42Bにおいては、軸方向と直交する断面において、中心軸Zから半径方向外方に向かう方向で徐々に幅広になるように形状化されており、同様に下側リブ部42Aにおいても幅広になるように形状化されている。
図(b)に示されるように、一対の被掛止部43、43は、それぞれ一の導線仕切部42と他の導線仕切部42とに対応した外周面41Dに設けられており、略同一形状を採るため、一の被掛止部43のみについて説明する。被掛止部43は、外周面41Dの下端位置において、下側溝42aを挟んで周方向の一端側と他端側とに下側リブ部42Aに接するように配置された被掛止爪43Aと被掛止爪43Bとを含んで構成されている。被掛止爪43A及び被掛止爪43Bは、それぞれ外周面41Dから反中心軸Z側に向けて突出し、軸方向上側を向く上向面を備えるように構成されている。また被掛止部43には、外周面41Dの上端位置に、軸方向と直交する平面を介して鏡面状に構成された疑似被掛止部43C、疑似被掛止部43Dを備えている。コアカバー4は上述のように上下対称な形状を採っているため、本実施の形態では特に使用しないが、製造時の利便性を考慮してこの様な構成を採っている。
第一導線5及び第二導線6は、いずれも絶縁体が被覆された被覆導線であり、図1に示されるように、それぞれ第一導線巻回領域4A及び第二導線巻回領域4Bに巻回されてコイル5A、6Aを形成している。このコイル5A、6Aは、軸方向における上端及び下端が、それぞれ上側リブ部42Bの上端縁及び下側リブ部42Aの下端縁と略同じ、若しくは軸方向において上側リブ部42Bの上端縁及び下側リブ部42Aの下端縁より内方に位置するように巻回されている。第一導線巻回領域4A及び第二導線巻回領域4Bは、一対の導線仕切部42、42によって仕切られているため、第一導線巻回領域4Aに巻回された第一導線5と第二導線巻回領域4Bに巻回された第二導線6とが接触することは防がれ、短絡等を防止することができる。
コア収容部41内にコア3を収容し、第一導線巻回領域4A及び第二導線巻回領域4Bに第一導線5及び第二導線6を巻回してコイル5A、5Bを形成した状態で、コアカバー4をベース部2に装着する。装着に際しては、一対の導線仕切部42、42のそれぞれの下側溝42a、42a内に連結部25を収容し、それぞれの内周側溝42c、42c内に仕切板26のそれぞれの側縁26B、26Bが収容されるようにベース部2にコアカバー4を組合せる。またコアカバー4の一対の被掛止部43、43がベース部2の一対の掛止部27、27を乗り越えて、被掛止爪43A、43Bの上向面を掛止爪27A、27Bの下向面と当接させる。この様な構成を採ることにより、コアカバー4がベース部2から脱落することが抑制される。また下側溝42aと連結部25とが係合し、かつ内周側溝42cと仕切板26とが係合することにより、ベース部2に対するコアカバー4のぐらつき等が抑制され脱落を更に抑制することができる。
コアカバー4のベース部2への装着と同時、若しくは前後して第一導線5の両端及び第二導線6の両端を一対の端子台21、21に装着する。具体的には、図1に示されるように、第一導線5の一端近傍を第一導線巻回領域4Aに隣接する一の端子台21の第一継線用凹部23aに挿入し一端を平板部23から下方に垂下させ、他端近傍を第一導線巻回領域4Aに隣接する他の端子台21の第二継線用凹部23bに挿入し他端を平板部23から下方に垂下させている。同様に第二導線6の一端近傍を他の端子台21の第一継線用凹部23aに挿入し一端を平板部23から下方に垂下させ、他端近傍を一の端子台21の第二継線用凹部23bに挿入し他端を平板部23から下方に垂下させている。それぞれの第一継線用凹部23a、第二継線用凹部23bは上述のように第一導線5、第二導線6の外径より狭いため、単に第一導線5、第二導線6をそれぞれの第一継線用凹部23a、第二継線用凹部23bに挿入することにより、端子台21、21で第一導線5、第二導線6を確実に保持することができる。
ベース部2にコアカバー4が装着され、第一導線5及び第二導線6が端子台21、21に継線された状態でラインフィルタ1が完成する。このラインフィルタ1においては、上述のように、連結部25が下側リブ部42Aの下側溝42a内に収容されることによりコアカバー4がベース部2に装着される。この状態では、図4に示されるように、導線仕切部42が設けられたコアカバー4の一端側端部である下側リブ部42Aの突出方向先端縁とベース部2の一端側端部である連結部25の下端縁とが同一平面上にあるため、ラインフィルタ1の一端側端部とコアカバー4の一端側端部とを同一平面上とすることができる。よってコアカバー4が装着されるベース部2の肉厚がラインフィルタ1の上背に含まれることが無く、ラインフィルタ1の上背をコアカバー4の上背により定めることができ、ラインフィルタ1の低背化を図ることができる。
またラインフィルタ1では、コアカバー4をベース部2に装着する際に、内周リブ部42Cの内周側溝42cと仕切板26の側縁26Bとが係合する構成を採る。特に仕切板26の一の側縁26Bから他の側縁26Bまでの距離は貫通孔4aの直径と略等しいため、溝の底面が内周面41Cと面一であり溝の幅が仕切板26の厚さと略等しい内周側溝42cと、仕切板26とは隙間ができない状態で係合する。よって連結部25と導線仕切部42の下側リブ部42Aとの係合と相俟って、内周側溝42cと側縁26Bとが係合することにより確実にベース部2にコアカバー4を装着することができる。また、仕切板26及び導線仕切部42はそれぞれ第一導線巻回領域4Aと第二導線巻回領域4Bとの異なる巻回領域に巻回された第一導線5、第二導線6を仕切っているが、内周側溝42cと側縁26Bとの間に隙間ができないように内周リブ部42Cと仕切板26とが係合するため第一導線5から第二導線6までの間の沿面距離を稼ぐことができ、より確実に隣り合う導線間の絶縁を図ることができる。
また下側リブ部42Aの突出量は、連結部25の高さと等しく成るように最適化されている。具体的には、下側溝42a内に連結部25を収容可能な最低限の突出量になるように構成されているため、下面41Aからの突出量を抑えられる。上述のようにラインフィルタ1の上背は、コアカバー4の上背に起因するため、この様な構成を採ることによりラインフィルタ1の低背化を更に図ることができる。
またコアカバー4は、上下方向において対称となる構成を採っているため、製造時にコアカバー4の上下を考慮する必要が無く、製造を簡略化することができる。また上側リブ部42Bも下側リブ部42Aと同様の突出量を採るように構成されているため、導線仕切部42が設けられたコアカバー4の下側から上側までの距離を最大限短くすることができる。故にラインフィルタ1の低背化を更に図ることができる。
また仕切板26は、上述のように連結部25から端縁26Aまでの距離が、下面41Aから上側リブ部42Bの上端縁までの距離と略等しくなるように構成されているため、図4に示されるように、上下方向における端縁26Aの位置が上側リブ部42Bの上端縁と略等しくなる。故に仕切板26がコアカバー4より上側に突出することが抑制されるので、ラインフィルタ1の低背化を更に図ることができる。
また掛止部27が連結部25を挟んで周方向の一端側と他端側とに連結部25に接するように配置され、被掛止部43がこの掛止部27と掛止するように構成されることにより、掛止部27及び被掛止部42がラインフィルタ1から出っ張ることがない状態で、コアカバー4をベース部2に装着することができる。また端子台21の連結部25が接続される箇所に掛止部27を設けることにより、被掛止部42への掛止部27の掛止と連結部25への下側溝42a内への係合とを相互補完させ、コアカバー4のベース部2への装着強度を増すことができる。
またベース部2においては、一対の端子台21、21を接続する一対の接続部24、24を備えており、この接続部24、24により、ベース部2の強度を増すことができる。またコアカバー4に沿って接続部21、21が配置されるため、接続部21、21によりコアカバー4を保護することができる。
また導線仕切部42は、上述のように中心軸Zから外側に向かう方向で徐々に幅広になるように形状化されているので、コアカバー4において環状体の外周位置での隣り合う第一導線5と第二導線6との間の絶縁距離を確実に確保することができる。更に導線仕切部42が幅広に形状化されることにより、被掛止部43が接する下側リブ42Aの外周面41D側を幅広になる。上述のように、被掛止部43は、外周面41Dで下側リブ部42Aに接するように構成されているが、この接する部分が幅広になることにより、被掛止部43を配置できる位置を大きく採ることができ、被掛止部43の設置の自由度を増すことができる。また被掛止部43を大きくすることができる。
また第一導線6及び第二導線6のそれぞれの両端は、平板部23からそれぞれ垂下するように構成されているが、この様な構成によると、第一導線6及び第二導線6のそれぞれの両端を、図示せぬ基板に電気的接続される端子ピンとして用いることができる。故に新たに端子ピン等を設ける必要が無く、ラインフィルタ1の構造を簡略化することができる。
本発明によるコイル部品は上述の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の改良や変形が可能である。例えば本実施の形態では二本の導線を用いた場合について説明したが、これに限らず三本の導線を用いてもよい。この場合には、リング状のコアカバーを周方向に三等分してコイルを形成し、そのコイルの間に導線仕切部及び仕切板が配置されるように構成すればよい。
また図5に示されるようなベース部102を用いたラインフィルタ101であってもよい。図5に示される構成においてコアカバー4、第一導線5、第二導線6に係る構成は、図1等に示されるコアカバー4等と同様な構成を採っており、詳細な説明は省略する。またベース部102においても、基本的な構成は図1等に示されるベース部2と同じであるため、差異部分のみについて説明する。ベース部102の一対の端子台121において、一の端子台121の平板部123には、第一継線用凹部123a近傍であって第一継線用凹部123aと導線仕切部41との間に第一導線5の一端側部分の上方への移動を規制する第一規制部材123Aが設けられており、第二継線用凹部123b近傍であって第二継線用凹部123aと導線仕切部41との間に第二導線6の他端側部分の上方への移動を規制する第二規制部材123Bが設けられている。
具体的には、第一規制部材123A、第二規制部123Bの両方は、いずれも平板部123と平行に延びる腕部を備えており、第一導線5と第二導線6とがそれぞれの腕部と平板部123との間を通るように配線し、その後に第一継線用凹部123a、第二継線用凹部123bに継線している。
また仕切板126において端縁126Aは、平板部123と平行かつ仕切板126の板厚よりも幅広な平面を含んで構成されており、この平面に捺印等が可能になっている。
上述したように、第一継線用凹部123a、第二継線用凹部123bにて継線された第一導線5及び第二導線6のそれぞれの端部は、平板部123から垂下されて端子ピンとしての役割を果たしている。しかし、端子ピンとしての役割を果たす第一導線5及び第二導線6のそれぞれの端部は、単に第一継線用凹部123a、第二継線用凹部123bに挿入されているだけであって過度の拘束は受けていないため、図示せぬ基板への実装時に第一継線用凹部123a、第二継線用凹部123bから抜けてしまうおそれがある。しかし、第一規制部材123A、第二規制部材123Bにより、第一導線5及び第二導線6のそれぞれの端部の上方への移動が規制されているため、第一導線5及び第二導線6のそれぞれの端部が端子ピンとして確実に機能することができる。
1・・ラインフィルタ 2・・ベース部 2a・・収容空間 3・・コア
4・・コアカバー 4A・・第一導線巻回領域 4B・・第二導線巻回領域
4a・・貫通孔 5・・第一導線 5A・・コイル 6・・第二導線 6A・・コイル
21・・端子台 22・・側壁部 23・・平板部 23a・・第一継線用凹部
23b・・第二継線用凹部 24・・接続部 24A・・リブ 25・・連結部
26・・仕切板 26A・・端縁 26B・・側縁 27・・掛止部 27A・・掛止爪
27B・・掛止爪 41・・コア収容部 41A・・下面 41B・・上面
41C・・内周面 41D・・外周面 42・・導線仕切部 42A・・下側リブ部
42B・・上側リブ部 42C・・内周リブ部 42a・・下側溝 42b・・上側溝
42c・・内周側溝 43・・被掛止部 43A・・被掛止爪 43B・・被掛止爪
43C・・疑似被掛止部 43D・・疑似被掛止部

Claims (10)

  1. トロイダルコアと、
    該トロイダルコアを収容し貫通孔が形成されて略環状体を成すコアカバーと、
    該コアカバーに巻回されてそれぞれコイルを形成する複数の導線と、
    該複数の導線のそれぞれの端部が連結される複数の端子台と、該複数の端子台の間を接続し該複数の端子台と共に円環を構成し該複数の端子台に該円環の周方向で接続される該複数の端子台と同一の個数の複数の接続部と、該複数の端子台を該円環の半径方向で互いに接続する連結部とを有し、該円環の軸方向一端側が開口すると共に該円環内に該コアカバーが装着されるベース部と、を備え、
    該コアカバーには、該環状体の軸方向における一端面から該軸方向の一端側に突出し該環状体の半径方向に延びる一端側リブ部を含んで構成される導線仕切部が該導線の本数と同数設けられると共に、隣り合う該導線仕切部の間に一の該導線が巻回される導線巻回領域が規定され、
    該一端側リブ部には、該半径方向に延び該連結部が係合する一端側溝が形成され、
    該連結部は、該軸方向一端側の一端縁と該軸方向他端側の他端縁とを有し、該他端縁は該一端側溝内に収容されて該コアカバーと係合すると共に、該貫通孔内に延出され該貫通孔内において該導線仕切部と協働して複数の該導線巻回領域を区切る位置に配置される仕切板が該他端縁に設けられていることを特徴とするコイル部品。
  2. 該一端縁は該ベース部の一端側端部を成して該一端側リブ部の突出方向の端部と略同一平面上に位置し、該一端縁から該他端縁までの距離が該一端側溝の深さと略同一若しくは短くなるように構成されることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. それぞれの該導線仕切部は、該コアカバーの該貫通孔を画成する内周面から該環状体の中心に向けて突出し該内周面において該軸方向に延びる内周リブ部を有し、
    該仕切板は、該貫通孔内に延出される延出方向延び内周リブ部と係合する側縁を該導線仕切部の個数と同数有し、
    該内周リブ部には、該軸方向に延び該仕切板の一の該側縁と係合する内周側溝が形成され、
    それぞれの該端子台には該導線仕切部に対して一方の該導線巻回領域側と他方の該導線巻回領域側とに配置された一対の継線部を有し、
    一の該導線は、一方の該導線巻回領域に巻回された状態で、一方の該導線巻回領域に隣り合う一の該端子台の一方の該導線巻回領域側に位置する該継線部と、一方の該導線巻回領域に隣り合う他の該端子台の一方の該導線巻回領域側に位置する該継線部と、にそれぞれ両端が継線されることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のコイル部品。
  4. 該一端側リブ部は該連結部の該一端から該他端までの該距離と等しい突出量に成るように構成され、該一端側溝は該連結部の該一端から該他端までの該距離と等しい深さに形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一に記載のコイル部品。
  5. 該導線仕切部は、該コアカバーの該軸方向における他端面から該軸方向の他端側に突出し該半径方向に延びる他端側リブ部を有し、
    該一端側リブ部の突出量は、該導線巻回領域の該一端面から、該導線巻回領域に巻回された該導線の該軸方向における一端までの距離と略等しくなるように構成され
    該他端側リブ部の突出量は、該導線巻回領域の該他端面から、該導線巻回領域に巻回された該導線の該軸方向における他端までの距離と略等しくなるように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一に記載のコイル部品。
  6. 該コアカバーは、該軸方向において一端側と他端側とが対称な形状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のコイル部品。
  7. 該仕切板は、該貫通孔内に延出される延出方向の先端に、該延出方向と直交する方向に延びる端縁を有し、
    該端縁と、該他端側リブ部の該軸方向他端側端部とは、同一平面に位置するように構成されていることを特徴とする請求項5または請求項6のいずれかに記載のコイル部品。
  8. 該端子台において該連結部が接続される箇所には、該軸方向と直交する方向に並んで該連結部を間に挟んだ一対の掛止部が設けられ、
    該コアカバーには、該一対の掛止部が掛止する被掛止部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一に記載のコイル部品。
  9. 該導線仕切部は、該軸方向と直交する断面において、該環状体の中心から外側に向かう方向で徐々に幅拡になる形状を採ることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一に記載のコイル部品。
  10. 該複数の端子台には、該導線が継線される継線部を有し、
    該複数の導線は、それぞれ両端近傍が該継線部に継線されると共に、最端部分を実装基板に電気的に接続する実装端子として用いることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一に記載のコイル部品。
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