図1は本発明による燃料供給装置の一実施例を示す斜視図である。図1に示されるように、燃料供給システム10は、給液エリア12に設置された燃料供給装置16と、事務所18内に設置された管理コンピュータ20とを有する。管理コンピュータ20は、給液所に設置された各機器を管理しており、燃料供給装置16から給液要求信号が出力されると、係員が当該燃料供給装置16の周囲の状態が異常ないことを確認して給液許可を出力するための許可釦を操作することにより許可信号を当該燃料供給装置16へ送信する。
尚、管理コンピュータ20と燃料供給装置16に搭載された制御回路との間は、SS−LAN22を介して双方向で通信可能に接続されている。
燃料供給装置16は、セルフサービス給液方式の計量機24と、計量機24に搭載された設定器26と、油種単価、給液量を表示する表示器27とを有する。また、計量機24は、計量機本体28の前面及び背面に設定器26が設けられており、さらに各油種(本実施例では、例えば、軽油、ハイオクガソリン、レギュラーガソリンの3種類の油種)毎の給液ノズル30が保持されるノズル掛け32が設けられている。
給液ノズル30は、後述するようにノズル表示ユニット90が設けられている。ノズル表示ユニット90は、給液している流量や油種などの給液に関する情報を表示するものであり、給液ノズル30を操作する操作者が給液口を見ながら給液量を確認できるように設けられている。
また、ノズル表示ユニット90は、後述する表示器や制御部を樹脂モールドにより保持すると共に、給液ノズル30の背面側に密着した状態で取り付けられている。従って、給液ノズル30が給液するために背面側が上方を向くように操作する状態になると、ノズル表示ユニット90が操作者と対向する向きとなり、操作者はノズル表示ユニット90に表示された流量などの情報を視認することができる。
さらに、計量機本体28には、ノズル表示ユニット90に表示器27に表示される流量や油種などの給液に関する情報を無線により送信する無線送信機92が設けられている。尚、無線送信機92では、狭域通信またはDSRC(Dedicated Short Range Communication)と呼ばれる通信方式を用いて無線通信を行なっており、他の計量機と混信しないようになっている。
また、各給液ノズル30には、燃料が供給される給液ホース34が接続されており、給液ホース34は計量機本体28の上部に設けられたホース支持部35から吊下されている。
各給液ホース34は計量機本体28の内部に配置された給液管路(図示せず)に連通されており、各給液管路には流量計、電磁弁、給液ポンプなどの機器が設けられている。
図2は給液ノズル30の側面図である。図2に示されるように、給液ノズル30は、車両側の給液口に挿入される吐出パイプ30aと、液面検知により自動閉弁動作する自動閉弁機構を有するノズル本体30bと、ノズル本体30bの上部に搭載されたノズル表示ユニット90とを有する。また、ノズル本体30bは、ノズル表示ユニット90の手前側に操作者が把持するグリップ部30cと、グリップ部30cの下方で回動操作されるノズルレバー30dとを有する。
操作者は、吐出パイプ30aから燃料を吐出させる給液操作を行なう場合、グリップ部30cを把持してノズルレバー30dを開弁方向に操作する。その際、操作者は、ノズルレバー30dを操作しながら、グリップ部30cの前方に配置されたノズル表示ユニット90と吐出パイプ30aが挿入された給液口とを同時にみることが可能になる。従って、給液操作時には、ノズル表示ユニット90に表示された積算給液量を確認しながら給液口からの吹き溢れの有無を確認して合せ込み操作することができる。
図3はノズル表示ユニット90を示す図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。図3(A)(B)に示されるように、ノズル表示ユニット90は、箱状に形成された樹脂製ケース91の上面に太陽電池パネル94と、液晶パネル(LCD)からなる表示器96と、計量機側の無線送信機92から送信された表示データを受信するための平面アンテナ142とが設けられている。また、樹脂製ケース91の上部開口91aは、太陽電池パネル94及び表示器96の上面を覆う保護ガラス98がはめ込まれた防水構造になっている。平面アンテナ142は、基板上にアンテナとしての導電性金属パターンが形成された小型で薄い形状であるため、樹脂製ケース91の内部に配置することが可能である。また、上記平面アンテナ142の代りに樹脂製ケース91の内部または外部に他の形式のアンテナを設けるようにしても良いのは勿論である。
図4はノズル表示ユニット90、計量機本体28の概略構成を模式的に示すブロック図である。図4に示されるように、制御回路36は、給液ノズル30による給液が開始されると、流量計42から出力された流量パルスを積算し、その積算流量値を表示器27に表示させると共に、無線送信機92を介して給液ノズル30に搭載されたノズル表示ユニット90にも同じ積算流量値を表示させるように流量表示データを送信する。
ノズル表示ユニット90は、小型の表示器96と、マイクロコンピュータからなる制御部130と、計量機24から送信された無線信号を受信する無線受信機140と、無線受信機140に接続された平面アンテナ142と、太陽電池ユニット150とを有する。太陽電池ユニット150は、太陽電池パネル94と、太陽電池パネル94から発電された電流を蓄える充電池154とを有する。ノズル表示ユニット90の表示器96、制御部130、無線受信機140は、充電池154を電源として作動する。
図5(A)〜図5(C)は計量機側の無線送信機92から送信される流量表示データの送信周期とノズル側の無線受信機140の受信周期を示すタイミングチャートである。図5(A)に示されるように、制御回路36は、給液ノズル30による給液が開始されると、流量計42から出力された流量パルスを積算し、無線送信機92を介して流量表示データを10msec毎に送信する。
図5(B)に示されるように、ノズル表示ユニット90の制御部130は、無線送信機92を介して流量表示データを無線受信機140により50msec毎に受信する。従って、制御部130は、計量機側から送信された流量表示データを全て受信するのではなく、10msec毎に送信されたデータを5倍の50msec毎に受信することで消費電力を節約している。
図5(C)に示されるように、さらに、制御部130は、50msec毎に受信した流量表示データを200msec毎に表示器120に表示させる。これにより、表示器120における消費電力を節約することができる。
図6は燃料供給装置16の各機器の構成を示すブロック図である。図6に示されるように、燃料供給装置16の制御回路36は、マイクロコンピュータから構成されており、設定器26、表示器27、電源回路37、各給液管路に設けられた2段閉弁式電磁弁38、給液ポンプ40、流量計42、メモリ44、人検出センサ46、インタホン48、ノズル掛け32に設けられたノズル掛けスイッチ50、静電気除去検出スイッチ54、設定器26、伝票を発行する伝票発行機58、音声案内を行うスピーカ60、無線送信機92と接続されている。
メモリ44には、燃料を供給しているときに、予め設定されたプリセット値または満タン供給の終了が近づいたか否かを判定する制御プログラム(判定手段)と、燃料供給の終了が近づいたと判定された場合、給液ノズル30の表示器96に表示される文字(数字、アルファベット、漢字、ひらがな、カタカナ、記号を含む)を拡大表示するように表示方法を切替える制御プログラム(表示切替手段)と、指示された表示方法により給液ノズル30の表示器96に表示させるように表示データを送信する制御プログラム(通信手段)とが格納されている。制御回路36は、メモリ44に格納された各種制御プログラムを読み込んで各制御処理を実行する。
電源回路37は、制御回路36だけでなく燃料供給装置16を構成する他の全て機器の電源供給を行うように電源ケーブル(図示せず)を介して接続されている。
さらに、制御回路36には、静電気除去ランプ52、伝票発行ランプ56、油種選択釦64〜66、満タン選択釦68、プリセット給液量選択釦70〜73、プリセット給液金額量選択釦76〜79などの各種表示ランプが接続されている。
そして、制御回路36は、操作者の入力操作に応じて次に行う操作に対応するランプを点灯または点滅させると共に、スピーカ60から音声案内を発声させる。
ここで、図7を参照して設定器26に設けられた各操作部の配置及び操作手順について説明する。
図7に示されるように、設定器26には、人検出センサ46、静電気除去シート62、静電気除去ランプ52、インタホン48、油種選択釦64〜66、満タン選択釦68、プリセット給液量選択釦70〜73、プリセット給液金額量選択釦76〜79、スピーカ60、伝票発行機58、伝票発行ランプ56が設けられている。
また、設定器26には、左側から操作手順の順番に静電気除去、設定、給液、精算を行うように各操作部が設けられており、顧客(操作者)は設定器26に記載された手順及びスピーカ60からの音声案内に応じて入力操作を行なう。
人検出センサ46は、赤外線センサあるいは超音波センサ等からなり、設定器26の前に人が立つと、人からの反射波を検知して人検出信号を制御回路36に出力する。
制御回路36は、人検出信号の入来により音声案内をスタートさせると共に静電気除去ランプ52を点滅させる。顧客(操作者)が静電気除去シート62に触れると、静電気除去検出スイッチ54がオンになり、静電気除去ランプ52を消灯させる。
続いて、顧客(操作者)は、油種選択釦64〜66の何れかを押圧操作して油種設定を行う。そして、満タン選択釦68、プリセット給液量選択釦70〜73、プリセット給液金額量選択釦76〜79の何れかを押圧操作して給液モードを設定する。
この後、顧客(操作者)が、給液ノズル30をノズル掛け32から外すことにより、ノズル掛けスイッチ50がオフになると、給液ポンプ40が起動される。そして、顧客(操作者)が車両の給液口(図示せず)に給液ノズル30を挿入して、ノズルレバー30dを開弁方向に操作することにより給液が開始される。その後、給液が終了して給液ノズル30をノズル掛け32に戻すと、ノズル掛けスイッチ50がオンになって給液ポンプ40が停止されると共に伝票発行機58から伝票が発行される。
ここで、給液開始に伴って計量機24の無線送信機92から送信されるデータについて説明する。図8は無線送信機92から送信されるデータの電文フォーマットを示す図である。図8に示されるように、無線送信機92から送信される表示データ200は、電文開始を表すコード「STX」と、IDを表すコード「21」と、表示方法を表すコード「01」と、積算給液量を表す数値データと、電文終了を表す「ETX」と、電子エラーを確認するためのパリティ検査によるビット誤り検出を行なうBCC(ブロック・チェック・キャラクタ)を表すコード「0x06」とを有する。
表示方法を表すコード「00」は、例えば、通常の大きさで文字や数値を表示する表示方法を表し、「01」は例えば、通常よりも2倍程度大きい文字や数値を表示する表示方法を表す。この電文を受信した給液ノズル30の制御部130は、表示器96に指示された大きさの数値で現在の積算給液量を表示する。
図9は積算給液量を拡大表示した表示例を示すノズル表示ユニット90の平面図である。図9に示されるように、上記制御部130が無線送信機92から送信された表示データ200を無線受信機140により受信した場合、表示方法を表すコードが拡大表示を示す「01」であるので、ノズル表示ユニット90の表示器94に拡大した数字で現在の積算給液量を表示する。
図10(A)(B)は満タン給液する場合の流速変化に対する表示器94の表示方法の切替タイミングを示すタイミングチャートである。図10(A)のグラフIaに示すように、給液開始から所定時間T1が経過すると、給液ノズル30の液面検知機構の液面検知により自動閉弁機構が閉弁動作することで流速がゼロになる。
図10(A)のグラフIbに示すように、その後、操作者が給液ノズル30のノズルレバー30dを開弁方向に操作して合せ込み操作することで流速がゼロから上昇、所定時間T2が経過すると、給液ノズル30の液面検知機構の2回目の液面検知により自動閉弁機構が閉弁動作することで流速が再度ゼロになる。
図10(B)のグラフIIに示すように、計量機24の制御回路36は、1回目の自動閉弁機構が閉弁動作した時点(T1)で、上記表示コードを「01」とした表示データ200を無線送信機92から送信する。そして、給液ノズル30の制御部130は、表示データ200を受信することでノズル表示ユニット90の表示器94の表示方法を図9に示す拡大表示に切替える。
図11は計量機24の制御回路36が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。図11において、制御回路36は、S11で、ノズル掛けスイッチ50がオフか否かをチェックする。操作者が給液操作を行なうため、ノズル掛け23から給液ノズル30を持ち上げると、ノズル掛けスイッチ50がオフに切り替わる。従って、S11でノズル掛けスイッチ50がオフになると、S12に進み、給液ポンプ40を起動する。これと共に、S13では表示器27,94の表示をゼロにリセットする。
次のS14では、流量計42から流量パルスが出力されたか否かをチェックする。操作者が給液ノズル30のノズルレバー30dを開弁方向に操作して給液を開始すると、流量計42は給液の流量に比例した周期の流量パルスを出力する。そのため、S14において、流量パルスが出力されると、S15で流量パルスを積算して積算流量を演算する。
続いて、S16に進み、計量機24の表示器27に現在の積算流量を表示させる。これと共に、S17では、給液ノズル30の制御部130に対して上記表示コードを「00(通常の大きさ)」とした表示データ200を無線送信機92から送信する。これにより、給液ノズル30の制御部130は、図3(A)に示されるように、表示器96に通常の大きさの数字で積算流量を表示する。そのため、操作者は、給液操作を行ないながら、ノズル表示ユニット90と吐出パイプ30aが挿入された給液口とを同時にみることが可能になる。
次のS18では、流量パルスの有無により燃料の流速がゼロか否かをチェックする。S18において、流速がゼロになったものと判定されたときは(図10(A)のT1参照)、S19で給液ノズル30の自動閉弁機構が液面検知により閉弁動作したものと判定する。
そのため、S20では、給液ノズル30の制御部130に対して、図8に示されるように、上記表示コードを「01(通常より拡大した大きさ)」とした表示データ200を無線送信機92から送信する。これにより、給液ノズル30の制御部130は、図9に示されるように、表示器96に通常よりも拡大した数字で積算流量を表示する。
次のS21では、ノズル掛け32のノズルスイッチ50がオンに切り替わったか否かをチェックする。S21において、ノズル掛け32のノズルスイッチ50がオフのときは、給液中であるので、上記S20に戻る。また、操作者が給液を終了して給液ノズル30をノズル掛け32に戻すと、ノズルスイッチ50がオンに切り替わる。そのため、S21において、ノズル掛け32のノズルスイッチ50がオンになると、S22に進み、給液ポンプ40を起動する。これで、一連の制御処理が終了する。
図12はノズル表示ユニット90の制御部130が実行する制御処理を説明するためのフローチャートである。図12において、ノズル表示ユニット90の制御部130は、S31で計量機24側から送信された表示データ200(図8参照)が無線受信機140を介して入力されたか否かをチェックする。S31において、表示コードを「00(通常の大きさ)」とした表示データ200が入力されたときは、S32に進み、表示器96に表示される積算流量の数値を通常の大きさで表示する。
次のS33では、燃料の流速がゼロか否かをチェックする。S33において、流速がゼロ以上であるときは、上記S31に戻り、S31以降の処理を行なう。また、S33において、流速がゼロになったときは(図10(A)のT1参照)、給液ノズル30の自動閉弁機構が液面検知により閉弁動作したものと認識する。
次いでS34に進み、計量機24側から送信された表示データ200(図8参照)が無線受信機140を介して入力されたか否かをチェックする。S34において、表示コードを「01(通常より拡大した大きさ)」とした表示データ200が入力されたときは、S35に進み、表示器96に表示される積算流量の数値を通常よりも大きく表示する。
これにより、操作者は、表示器96に拡大表示された積算流量が見やすくなるため、積算流量の小数点以下の数字がゼロとなるように合せ込み操作を行ないながら吐出パイプ30aが挿入された給液口も同時にみることが可能になる。そのため、合せ込み操作時に燃料が給液口から溢れそうになったときは、直ちにノズルレバー30dを閉弁方向に戻して給液を停止することで、燃料の吹き溢しを防止することができる。
また、上記S34において、表示データ200が入力されないときは、合せ込み操作を行なわないものと判断してS36に移行する。
続いて、S36に進み、今回の給液操作が終了したか否かをチェックする。そして、S36において、給液終了のデータが計量機24側から送信されない場合は、上記S34の処理に戻る。また、S36において、ノズル掛け32のノズルスイッチ50がオンになって給液終了のデータが計量機24側から送信された場合は、S37に進み、表示器96の表示をオフにする。
次に本実施例の変形例1について説明する。
図13は積算給液量の1桁以下を拡大表示した変形例1を示すノズル表示ユニット90の平面図である。図13に示されるように、上記制御部130が無線送信機92から送信された表示データ200を無線受信機140により受信した場合、表示方法を表すコードが拡大表示を示す「02」であるので、ノズル表示ユニット90の表示器94に積算給液量の1桁以下を拡大した数字で表示する。
図14(A)(B)は変形例1の流速変化に対する表示器94の表示方法の切替タイミングを示すタイミングチャートである。図14(A)のグラフIaに示すように、給液開始から所定時間T1が経過すると、給液ノズル30の液面検知機構の液面検知により自動閉弁機構が閉弁動作することで流速がゼロになる。
図14(A)のグラフIbに示すように、その後、操作者が給液ノズル30のノズルレバー30dを開弁方向に操作して合せ込み操作することで流速がゼロから上昇、所定時間T2が経過すると、給液ノズル30の液面検知機構の2回目の液面検知により自動閉弁機構が閉弁動作することで流速が再度ゼロになる。
図14(B)のグラフIIIに示すように、計量機24の制御回路36は、1回目の自動閉弁機構が閉弁動作した時点(T1)で、上記表示コードを「02」とした表示データ200を無線送信機92から送信する。そして、給液ノズル30の制御部130は、上記表示コードを「02」を有する表示データ200を受信することでノズル表示ユニット90の表示器94の表示方法を図12に示すように積算給液量の1桁以下を拡大した数字で表示する。
図15は計量機24の制御回路36が実行する変形例1の制御処理を説明するためのフローチャートである。図15において、上記図11の制御処理と同じ処理は、同じステップ番号で示し、その説明は省略する。図15で図11と異なる処理は、S20aであり、給液ノズル30の制御部130に対して、上記表示コードを「02(1桁以下を通常より拡大した大きさ)」とした表示データ200を無線送信機92から送信する。
図16はノズル表示ユニット90の制御部130が実行する変形例1の制御処理を説明するためのフローチャートである。図16において、上記図12の制御処理と同じ処理は、同じステップ番号で示し、その説明は省略する。また、図16で図11と異なる処理は、S35aであり、図13に示すように、表示器96に表示される積算流量のうち1桁以下の数値を通常よりも大きく表示する。
これにより、操作者は、表示器96に拡大表示された積算流量の1桁以下の数値が見やすくなるため、積算流量の小数点以下の数字がゼロとなるように合せ込み操作を行ないながら吐出パイプ30aが挿入された給液口も同時にみることが可能になる。そのため、合せ込み操作時に燃料が給液口から溢れそうになったときは、直ちにノズルレバー30dを閉弁方向に戻して給液を停止することで、燃料の吹き溢しを防止することができる。
次に本実施例の変形例2について説明する。
図17(A)(B)は変形例2の流速変化に対する表示器94の表示方法の切替タイミングを示すタイミングチャートである。図17(A)のグラフIに示すように、給液開始から所定時間T1が経過すると、給液ノズル30の液面検知機構の液面検知により自動閉弁機構が閉弁動作することで流速がゼロになる。計量機24の制御回路36は、1回目の自動閉弁機構が閉弁動作した時点(T1)で、上記表示コードを「02」とした表示データ200を無線送信機92から送信する。
図17(A)のグラフIbに示すように、その後、操作者が給液ノズル30のノズルレバー30dを開弁方向に操作して合せ込み操作することで流速がゼロから上昇、所定時間T2が経過すると、給液ノズル30の液面検知機構の2回目の液面検知により自動閉弁機構が閉弁動作することで流速が再度ゼロになる。
図17(B)は、表示器94の表示更新を指示する信号の周期を示しており、そして、給液ノズル30の制御部130は、上記表示コードを「00」を有する表示データ200を受信することでノズル表示ユニット90の表示器94の表示方法を図3に示すように積算給液量を全桁通常の大きさの数字で表示すると共に、表示更新の周期を200msecにして積算流量の変化を間引いて表示する。尚、図5(A)〜図5(C)に示されるように、流量表示データは、計量機24から10msec毎に送信されているのに対して、給液ノズル30の表示器94の表示は、200msec間隔で更新される。これにより、ノズル表示ユニット90の電力消費が節約される。
さらに、制御部130は、上記表示コードを「02」を有する表示データ200を受信することでノズル表示ユニット90の表示器94の表示方法を図12に示すように積算給液量の1桁以下を拡大した数字で表示すると共に、表示更新の周期を100msecにして積算流量の変化を極め細かく表示する。
図18はノズル表示ユニット90の制御部130が実行する変形例2の制御処理を説明するためのフローチャートである。図18において、上記図16の制御処理と同じ処理は、同じステップ番号で示し、その説明は省略する。また、図18で図16と異なる処理は、S32a,S35bである。
S32aでは、図17(B)に示すように、表示器94の更新周期を200msecに設定している。
S35bでは、S33で満タン検知による自動閉弁機構が閉弁動作した後なので、表示器94の更新周期を100msecに設定している。これにより、操作者は、表示器94の更新周期が早くなったことにより、合せ込み操作による積算流量の変化を正確に把握することができるので、給液ノズル30のノズルレバー30dの操作の精度が高まり、燃料の吹き溢しを防止することができる。
尚、変形例2では、満タン検知後に表示器94の更新周期を200msecから100msecに変更する代りに、流量表示の単位を、例えば、通常の更新単位を5リットル単位に設定し、満タン検知後は0.1からリットル単位に変更しても良い。
次に本実施例の変形例3について説明する。
図19(A)(B)は変形例3の流速変化に対する表示器94の表示方法の切替タイミングを示すタイミングチャートである。ここでは、図19(A)のグラフIa〜Icに示すように、3回の給液開始、給液停止が間欠的に行なわれた場合について説明する。
給液ノズル30のノズルレバー30dの回動角度によって、給液ノズル30から吐出される流量を調整することができる。そのため、操作者の操作によって給液中の流速が一定でなく、その都度、異なる流速で給液している。
本変形例では、給液時の流速に対する閾値Q1を予め設定しておくことにより、給液時の流速が閾値Q1以上かあるいは閾値Q1未満かを判定する。そして、図19(B)のグラフIVに示されるように、給液時の流速が閾値Q1以上であるときは、ノズル表示ユニット90の表示器94に表示される数値を通常の大きさで表示する。また、給液時の流速が閾値Q1未満であるときは、ノズル表示ユニット90の表示器94に表示される数値を通常よりも大きく表示する。従って、表示器94に表示される数値は、流速の変化に応じて小さく表示されたり、大きく表示されたりする。そのため、操作者は、表示器94に表示される数値を大きく表示させたい場合には、ノズルレバー30dの回動角度を小さく(半開以下)し、表示器94に表示される数値を小さく表示させたい場合には、ノズルレバー30dの回動角度を大きく(半開〜全開)する。
図20はノズル表示ユニット90の制御部130が実行する変形例3の制御処理を説明するためのフローチャートである。図20において、制御部130は、S41で計量機24側から送信された表示データ200(図8参照)が無線受信機140を介して入力されたか否かをチェックする。S41において、表示コードを「01(通常より大きい)」とした表示データ200が入力されたときは、S42に進み、表示器96に表示される積算流量の数値を通常よりも大きく表示する(図9参照)。
次のS43では、給液中の流速が予め設定された所定の閾値Q1(例えば、Q1=5リットル/分)以上か否かをチェックする。S43において、流速が閾値Q1以上であるときは、S44に進み、表示器96に表示される積算流量の数値を通常の大きさで表示する(図3参照)。
また、上記S43において、流速が閾値Q1未満であるときは、S45に進み、表示器96に表示される積算流量の数値を通常よりも大きく表示する(図9参照)。続いて、S46では、今回の給液操作が終了したか否かをチェックする。そして、S46において、給液終了のデータが計量機24側から送信されない場合は、まだ給液中であるので上記S43の処理に戻る。そして、上記S43で流速が閾値Q1以上か閾値Q1未満かを判定する。
また、S46において、ノズル掛け32のノズルスイッチ50がオンになって給液終了のデータが計量機24側から送信された場合は、S47に進み、表示器96の表示をオフにする。
このように、給液中は、流速が閾値Q1以上であれば表示器96に表示される積算流量の数値を通常の大きさで表示し、流速が閾値Q1未満であれば表示器96に表示される積算流量の数値を通常よりも大きく表示するため、操作者によるノズルレバー30dの操作角度に応じて自動的に表示器96に表示される数値の大きさを切替えることができる。これにより、合せ込み操作による積算流量の変化を正確に把握することができるので、給液ノズル30のノズルレバー30dの操作の精度が高まり、燃料の吹き溢しを防止することができる。
次に本実施例の変形例4について説明する。
図21は合せ込み操作時に吹き溢し注意を表示した変形例4を示すノズル表示ユニット90の平面図である。図21に示されるように、上記制御部130は、満タン検知後の合せ込み操作が行なわれる場合、ノズル表示ユニット90の表示器94に積算流量値、及び「吹きこぼし注意」といった文字を表示する。これにより、操作者は、表示器94に表示された積算流量の数値を確認しながら合せ込み操作を行なう場合、給液ノズル30のノズルレバー30dの操作量(回動角度)を加減することで、給液口からの吹き溢しを防止することができる。
図22はノズル表示ユニット90の制御部130が実行する変形例4の制御処理を説明するためのフローチャートである。図22において、前述した図12と同じ処理(S31〜S37)の説明は省略する。図22で上記図12と異なる処理は、S36において、給液中であるときは、S38に進み、予め設定されたプリセット値に達するまでの追加給液量が所定量(例えば、2リットル)以上か否かをチェックする。
S36において、追加給液量が所定量(例えば、2リットル)以上のときは、高流速で給液する可能性が高いので、S39に進み、ノズル表示ユニット90の表示器94に積算流量値、及び「吹きこぼし注意」といった文字を表示する(図21参照)。また、S36において、追加給液量が所定量(例えば、2リットル)未満のときは、低流速で給液する可能性が高いので、S39の処理を省略してS34に戻る。
このように、制御部130は、追加給液量が所定量以上か、あるいは追加給液量が所定量未満かによって給液口からの吹き溢しが発生するか否かを判定し、追加給液量が所定量以上の場合に「吹きこぼし注意」といった文字をノズル表示ユニット90の表示器94に表示するため、合せ込み操作を行なう操作者は、ノズルレバー30dの回動操作を小さくして給液口からの吹き溢しを防止することができる。
また、本変形例では、「吹きこぼし注意」といった文字をノズル表示ユニット90の表示器94に通常の文字の大きさで表示したが、これに限らず、通常よりも大きい文字で表示しても良いし、あるいは「吹きこぼし注意」といった文字を点滅させることで操作者に対して強調するようにしても良い。
次に本実施例の変形例5について説明する。
図23(A)(B)は変形例5の流速変化に対する表示器94の表示方法の切替タイミングを示すタイミングチャートである。図23(A)のグラフVに示すように、プリセット給液開始から所定時間T3が経過すると、積算給液量がプリセット値の所定量前(例えば、2リットル前)になると、計量機24の燃料供給経路に配置された2段閉弁式電磁弁38が1段閉弁(半開)するため、流速が半分程度に低下する。この後、プリセット値に達するまで、流速を絞った半開状態で給液が行なわれ、プリセット値に達する直前に2段閉弁式電磁弁38が全閉して給液を終了する。
図23(B)のグラフVIに示すように、計量機24の制御回路36は、2段閉弁式電磁弁38が1段閉弁(半開)になったとき、上記表示コードを「01」とした表示データ200を無線送信機92から送信する。そして、給液ノズル30の制御部130は、上記表示コードを「01」を有する表示データ200を受信することでノズル表示ユニット90の表示器94の表示方法を図9に示すように積算給液量を拡大した数字で表示する。
図24は計量機24の制御回路36が実行する変形例5の制御処理を説明するためのフローチャートである。図24において、上記図11の制御処理と同じ処理は、同じステップ番号で示し、その説明は省略する。図24で図11と異なる処理は、S18a,S19a〜S19cである。S18aでは、今回の給液方法が定額または定量をプリセットするプリセット給液か満タン給液か否かをチェックする。なお、本実施例においては、設定器26の満タン選択釦68がオンに操作された場合は、満タン給液方法が設定され、設定器26のプリセット給液量選択釦70〜73がオンに操作された場合は、プリセット給液方法が設定される。
S18aにおいて、満タン給液の場合は、S19aに進み、流速がゼロか否かをチェックする。S19aで流速がゼロのときは、満タン検知による自動閉弁機構が閉弁動作したものと判断し、S20に移行して給液ノズル30の制御部130に対して、上記表示コードを「01(通常より拡大した大きさ)」とした表示データ200を無線送信機92から送信する。また、S19aで流速がゼロでないときは、給液中であるので、上記S18aに戻り、S18a以降の処理を行なう。
また、上記S18aにおいて、プリセット給液が設定されている場合は、S19bに進み、積算流量値がプリセットされた設定給液量の所定前(2リットル前)に達したか否かをチェックする。S19bにおいて、設定給液量の所定前(2リットル前)に達していないときは、まだ給液中であるので、S19cに進み、流速がゼロか否かをチェックする。
S19cにおいて、流速がゼロでないときは、上記S18aに戻り、S18a以降の処理を行なう。しかしながら、S19bにおいて、設定給液量の所定前(2リットル前)に達したとき、あるいはS19cにおいて、流速がゼロであるときは、プリセット給液を中止して満タン給液に切替えたものと判断してS20に進み、給液ノズル30の制御部130に対して、上記表示コードを「01(通常より拡大した大きさ)」とした表示データ200を無線送信機92から送信する。
図25はノズル表示ユニット90の制御部130が実行する変形例5の制御処理を説明するためのフローチャートである。図25において、上記図12の制御処理と同じ処理は、同じステップ番号で示し、その説明は省略する。図25で図12と異なる処理は、S33a〜S33dである。
図25において、制御部130は、S33aで、今回の給液方法は定額または定量をプリセットするプリセット給液か満タン給液か否かをチェックする。
S33aにおいて、満タン給液の場合は、S33bに進み、流速がゼロか否かをチェックする。上記S33aにおいて、プリセット給液が設定されている場合は、S33cに進み、積算流量値がプリセットされた設定給液量の所定前(2リットル前)に達したか否かをチェックする。S33cにおいて、設定給液量の所定前(2リットル前)に達していないときは、まだ給液中であるので、S33dに進み、流速がゼロか否かをチェックする。
S33dにおいて、流速がゼロでないときは、上記S33aに戻り、S33a以降の処理を行なう。しかしながら、S33cにおいて、設定給液量の所定前(2リットル前)に達したとき、あるいはS33dにおいて、流速がゼロであるときは、プリセット給液を中止して満タン給液に切替えたものと判断してS34に進み、計量機24側から送信された表示データ200(図8参照)が無線受信機140を介して入力されたか否かをチェックする。
上記S33bで流速がゼロのときは、満タン検知による自動閉弁機構が閉弁動作したものと判断し、S34に移行して計量機24側から送信された表示データ200(図8参照)が無線受信機140を介して入力されたか否かをチェックする。また、S33bで流速がゼロでないときは、給液中であるので、上記S33aに戻り、S33a以降の処理を行なう。
このように、給液方法が満タン給液かプリセット給液かに応じて満タン給液終了またはプリセット給液による1段閉弁(半開)になったときは、表示器96に表示される積算流量の数値を通常よりも大きく表示するため、操作者は表示器96に表示される数値の大きさによって給液終了間近であることを確認することができる。これにより、合せ込み操作を行なう場合、積算流量の変化を正確に把握することができるので、給液ノズル30のノズルレバー30dの操作の精度が高まり、燃料の吹き溢しを防止することができる。