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JP4880402B2 - クローラ式走行装置 - Google Patents
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本発明は、クローラベルトにテンション力を付与するテンション輪を備えているクローラ式走行装置に関する。
テンション輪を、クローラベルトにテンション力を与える作用位置とテンション力を解除する非作用位置とに切り換えるのに、ネジ軸やシリンダロッド等によって、そのテンション輪を駆動することによって、行っていた(特許文献1、2参照)。
また、クローラベルトを案内する接地転輪の構造は、トラックフレームから延出された支軸に対して二つのベアリングを介して接地転輪のボス部を外嵌装着するとともに、ボス部の左右端部から大径の左右接地転輪部を立設して構成されている(特許文献2)。
特開平10−16839号公報(段落番号〔0015〕、及び、図1) 特開2005−335614号公報(段落番号〔0015〕、及び、図2、5)
テンション輪によるテンション力を解除する為に、テンション輪を非作用位置に移動させた場合に、最後尾に位置する接地転輪と干渉しないように、テンション輪を小径のものに構成したり(特許文献1)、テンション輪の非作用位置より接地転輪を前方に位置させている(特許文献2)。
上記した場合、テンション輪が小径であれば、クローラベルトのテンション輪での案内角度が十分に確保できず、クローラベルトが急角度で折り曲げられることとなり、クローラベルトが傷み易くなる虞があった。
また、テンション輪と接地転輪との間隔を大きく採る場合には、接地転輪の設置個数が少なくなり、クローラベルトの接地長が十分確保できない、と言った問題がある。
このような点を考慮して、テンション輪を大径のもので、接地転輪に近接する状態で配置した構成を採るとすると、クローラベルト等をメインテナンスの為に取外す際に、テンション輪によるテンション力を解除する為に、テンション輪を接地転輪側に引退させようとしても困難となるところから、テンション輪を取り外す等の措置を必要とし、作業が煩雑になる虞もあった。
本発明の目的は、テンション輪と接地転輪との配置関係に工夫を凝らすことによって、テンション輪を取り外すことなく非作用位置に移動させることのできるクローラ式走行装置を提供する点にある。
〔構成〕
請求項1に係る発明の特徴構成は、接地転輪によってガイドされるクローラベルトに対してテンション力を付与するテンション輪を、テンション力を付与する作用位置とテンション力を解除する非作用位置とに切り換え可能に構成し、前記接地転輪のボス部を機体フレームに軸支することによって、前記接地転輪を遊転自在に支持し、前記接地転輪における支軸に対して外嵌支持されるボス部に一対の大径の接地転輪部を形成し、両接地転輪部間に位置すべく前記テンション輪を前記両接地転輪部間に入り込み移動させて、前記テンション輪を前記非作用位置に位置させるべく構成し、前記接地転輪における支軸に対して外嵌支持されるボス部を、中間小径部とその中間小径部の両側方に位置し、前記中間小径部の外径よりも大きな外径を有しかつ前記中間小径部の内径よりも大きな内径を有する大径ベアリング保持部とで構成し、前記各大径ベアリング保持部の前記中間小径部が位置する側の端部より前記大径ベアリング保持部の径方向外側に向けて円盤状の基端部を延出し、前記各基端部の先端から前記接地転輪の横外側向き及び前記支軸の軸線方向に前記接地転輪部を延出し、前記両接地転輪部間の間隔を前記テンション輪の幅より大きくし、前記両基端部のうちの機体横外側の基端部の前記両接地転輪部間に位置する側の側面と前記中間小径部の外周面とが断面円弧状の曲面で接続して横外側角部が形成されるとともに、前記両基端部のうちの機体横内側の基端部の前記両接地転輪部間に位置する側の側面と前記中間小径部の外周面とが断面円弧状の曲面で接続して横内側角部が形成され、前記横外側角部と前記横内側角部との間の機体横幅方向での中心から前記両大径ベアリング保持部のうちの機体横外側の大径ベアリング保持部と前記支軸の間に保持される横外側のベアリングの前記両接地転輪部間側の端までの距離が、前記機体横幅方向での中心から前記両大径ベアリング保持部のうちの機体横内側の大径ベアリング保持部と前記支軸の間に保持される横内側のベアリングの前記両接地転輪部間側の端までの距離より大となるように、前記横外側のベアリング及び前記横内側のベアリングを前記機体横幅方向での中心に対して機体横幅方向に非対称に配置するとともに、前記横外側のベアリングの前記両接地転輪部間側の端が、前記横外側角部の機体横外側端より機体横外側に位置するように、前記横外側のベアリングを配置してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用〕
接地転輪として支軸に外嵌されるボス部とそのボス部に一対の大径の接地転輪部を立設する構成を採っているので、両大径の接地転輪部の間に空き空間が形成される。この点に着目して、非作用位置においてテンション輪を両大径の接地転輪部間に入り込み位置させることとした。
〔効果〕
これによって、クローラベルトのテンション力を十分に解除できるとともに、テンション輪を取り外す必要はなく、かつ、テンション輪として大径のもので接地転輪とテンション輪とを近接する状態でも配置することができたのである。
〔作用効果〕
ボス部を二つに構成し、ベアリングを保持する部分は、大径の接地転輪部の内側の空き空間部分に形成することができて、そのベアリング保持部も大径のものとし、かつ、両大径の接地転輪部間に位置する中間小径部は小径のものに構成して、テンション輪が両大径の接地転輪部間に入り込み易くしてある。
このように、ベアリングを保持する部分を大径化できたので、ベアリングの仕様等を変更せずに、ボス部の小径化を達成できたのである。
請求項2に係る発明の特徴構成は、請求項1に係る発明において、前記両接地転輪部のうちの機体横外側の接地転輪部の接地幅を、前記両接地転輪部のうちの機体横内側の接地転輪部の接地幅より広く設定してある点にある。
請求項3に係る発明の特徴構成は、請求項1又は2に係る発明において、前記両接地転輪部のうちの機体横外側の接地転輪部の接地転輪半径方向での肉厚を、前記両接地転輪部のうちの機体横内側の接地転輪部の接地転輪半径方向での肉厚より厚く設定してある点にある。
請求項4に係る発明の特徴構成は、請求項1〜3のいずれか一つに係る発明において、前記支軸がトラックフレームから機体横外側方に突出され、前記トラックフレームから機体横外側方に向けて突出されている前記支軸の片持ち部分に前記接地転輪のボス部が外嵌支持され、前記トラックフレームから横向きに前後一対の支持椀が延出され、前記前後一対の支持椀の延出端部に前記テンション輪の支持台が連結されている点にある。
コンバインに使用されるクローラ式走行装置について説明する。クローラ式走行装置は左右一対のものであるが、ここでは、左側のクローラ式走行装置について説明する。図1及び図2に示すように、クローラ式走行装置は、機体フレーム1に対して上下に昇降自在なトラックフレーム2と、トラックフレーム2に取り付けられている接地転輪3と、接地転輪3の機体前方側に駆動輪4と、接地転輪3の機体後方側にテンション輪5と、接地転輪3の上方にキャリア輪6とを配置するとともに、各輪体に亘って巻回されるクローラベルト7と、トラックフレーム2に対する昇降装置8とを備えて、構成されている。
ここで、クローラ走行装置の昇降駆動構造について説明する。図1及び図2に示すように、昇降装置8は、機体フレーム1に前後一対の昇降シリンダ9,10を装備しており、昇降シリンダ9,10とトラックフレーム2との間に前後揺動リンク機構11,12を装備している。
前揺動リンク機構11について説明する。図1及び図2に示すように、前揺動リンク機構11は、機体フレーム1を横向きに貫通する状態でその機体フレーム1に支持される前回動軸11Aと、その前回動軸11Aの機体フレーム1より機体横幅方向中心側に突出する内端に一体回転する状態で取付けられている第1揺動リンク11Bと、前回動軸11A
の機体フレーム1より機体横幅方向外側に突出する外端に一体回転する状態で取付けられている第2揺動リンク11Cとで構成される。
第2揺動リンク11Cは、トラックフレーム2に取り付け固定されているボス部2Aに対してピン連結されて、トラックフレーム2を機体フレーム1に対して相対揺動自在に駆動する。第1揺動リンク11Bは、機体フレーム1の内向き面に取付固定された前昇降シ
リンダ9に連結され、その前昇降シリンダ9によって揺動駆動される。
以上のような構成によって、前揺動リンク機構11は、後記する後揺動リンク機構12のトラックフレーム2との連結点を中心にして、トラックフレーム2の前端を上下揺動可能である。
後揺動リンク機構12について説明する。図1及び図2に示すように、後揺動リンク機構12は、機体フレーム1を横向きに貫通する状態でその機体フレーム1に支持される後回動軸12Aと、その後回動軸12Aの機体フレーム1より機体横幅方向中心側に突出する内端に一体回転する状態で取付けられている第3揺動リンク12Bと、後回動軸12Aの機体フレーム1より機体横幅方向外側に突出する外端に一体回転する状態で取付けられている第4揺動リンク12Cと、その第4揺動リンク12Cの先端に連結される第5揺動リンク12Dで構成される。
第5揺動リンク12Dは、トラックフレーム2に取り付け固定されているボス部2Bに対してピン連結されて、トラックフレーム2を機体フレーム1に対して相対揺動自在に駆動する。第3揺動リンク12Bは、機体フレーム1の内向き面に取付固定された後昇降シリンダ10に連結され、その後昇降シリンダ10によって揺動駆動される。
以上のような構成によって、後揺動リンク機構12は、前記した前揺動リンク機構11のトラックフレーム2との連結点を中心にして、トラックフレーム2の後端を上下揺動可能である。
前後揺動リンク機構11,12によって、両リンク機構11,12のトラックフレーム2に対する昇降量を同一に設定すれば、トラックフレーム2は平行昇降することとなる。両リンク機構11,12のトラックフレーム2に対する昇降量を異なる量に設定すれば、トラックフレーム2は、前後方向に傾斜しながら昇降することとなる。
以上においては、左のクローラ式走行装置について説明したが、同仕様の昇降駆動機構が右のクローラ走行装置にも設けてある。したがって、左右の前後揺動リンク機構11,12を一定量で昇降させると、機体を平行昇降可能であり、左右の前後揺動リンク機構11,12を異なる昇降量に設定すれば、機体を左右にローリング作動させることができる。
接地転輪3について説明する。接地転輪3は前後に8個で一組2個づつ計4組設けてあり、前2つの第1、第2接地転輪と後2つの第7、第8接地転輪の前後2組の接地転輪3
を固定転輪3Aに構成してある。中間の4個2組の第3から第6までの接地転輪3を揺動転輪3Bに構成してある。
第3接地転輪から第6接地転輪までの揺動転輪3Bの取り付け構造について説明する。図1及び図2に示すように、トラックフレーム2に横向きに支持ボスを貫通するとともに、その支持ボスに揺動軸13を挿入支持し、揺動軸13を横外側方に突出させる。
一方、揺動軸13に外嵌してその揺動軸13の軸芯回りに揺動する中間本体フレーム3aを設けるとともに、中間本体フレーム3aとして揺動軸13に外嵌するボス部とそのボス部の前後に配置された軸受部とを一体連結して形成する。前後二つの軸受部に対して夫々左右一対の大径転輪部3bを軸支して、遊転自在に構成する。
以上のような構成によって、前後一対の揺動転輪3B、3Bは、揺動軸13の軸芯回りで中間本体フレーム3aと一体で前後に揺動しながら、個々の転輪3Bは中間本体フレーム3aの一部を構成する軸受部の横向き軸芯周りで遊転すべく構成してある。これにより、中間に位置する2組の揺動転輪3B、3Bは、組毎に揺動軸13の軸芯を中心にして揺動可能である。
図1及び図2に示すように、中間本体フレーム3aの下端部には一定の横幅を有する橇状部分が設けてあり、この橇状部分がクローラベルト7の左右一対の芯金突起7a、7a間に位置して、クローラベルト7から揺動転輪3Bが脱輪しないように、揺動クローラガイド3Dを構成してある。
次に第1、第2接地転輪、第7、第8接地転輪としての固定転輪3Aの取り付け構造について説明する。図1及び図3に示すように、トラックフレーム2に横向きに支持ボス2Cを貫通する状態で取付け固定するとともに、支持ボス2C内に固定転輪3Aを個々に遊転支持する支軸15を挿通支持し、横側方に支持ボス2Cより突出させる。
図3に示すように、支軸15には、中間位置に大径部15Aが設けてあり、この大径部15Aの一端を支持ボス2Cの一端に当接する状態で支軸15を支持ボス2Cに挿通支持することによって、支軸15の支持ボス2Cに対する挿通支持状態を位置決めできるようにしてある。支持ボス2Cの前記一端とは反対側には、支軸15の端部に位置決めプレート16がボルト止め固定してあり、この位置決めプレート16が支持ボス2Cの反対側端に当接して、前記大径部15Aとの協働で支軸15の支持ボス2Cに対する位置決めを行っている。
図3に示すように、支軸15における支持ボス2Cより機体横外側方に向けて突出されている片持ち部分には、所定間隔を持って二つのベアリング14、14が外嵌装着されている。支持ボス2Cに近い側のベアリング14は支軸15の大径部15Aの一端に当接して位置決めされている。片持ち部分には、後記するような固定転輪3Aが外嵌装着されることとなる。
図3に示すように、固定転輪3Aは、支軸15に対して外嵌支持されるボス部を、中間小径部3cとその中間小径部3cの両側方に位置する大径ベアリング保持部3dとで構成し、前記大径ベアリング保持部3dと中間小径部3cの境界位置より径方向の外方に向けて円盤状の基端部3f、3fを延出するとともに、基端部3f、3fの先端から支軸15の軸線方向に平行な大径の接地転輪部3e、3eを形成してある。
ボス部には、支軸15を挿通する貫通孔とともにその貫通孔の両端部分には前記した大径ベアリング保持部3dが設けてあり、この大径ベアリング保持部3dは、接地転輪部3eを支持する基端部3fと中間小径部3cとの接合部位からその接地転輪部3eに平行に片持ち状に延出されている。
大径ベアリング保持部3dには、前記貫通孔より大径の保持部分が形成され、ベアリング14、及び、オイルシール28等を保持すべく構成してある。貫通孔と保持部分との間には段差部分が形成され、固定転輪3Aをベアリング14、14に外嵌した場合に、ベアリングの角に段差部分が当接して、固定転輪3Aが位置決めされるようになっている。横外側のベアリング14及び横内側のベアリング14は、機体横外側の基端部3fの両接地転輪部間に位置する側の側面と中間小径部3cの外周面とで形成される角部Kと、機体横内側の基端部3fの両接地転輪部間に位置する側の側面と中間小径部3cの外周面とで形成される角部Kとの間の機体横幅方向での中心Cから横外側のベアリング14の両接地転輪部間側の端14aまでの距離が、機体横幅方向での中心Cから横内側のベアリング14の両接地転輪部間側の端14bまでの距離より大となるように、かつ横外側のベアリング14の両接地転輪部間側の端14aが、機体横外側の基端部3fの両接地転輪部間に位置する側の側面と中間小径部3cの外周面とで形成される角部Kの機体横外側端Kaより機体横外側に位置するように配置されている。
図中17はベアリング14の支軸15からの抜け出しを阻止するプレートであり、18はグリース保持プレートである。
ここで、ベアリング14に外嵌固定された固定転輪3Aにおけるボス部の中間小径部3cの外径はベアリング14の外径と略同一である。一方、固定転輪3Aの両接地転輪部3e、3eの間隔は、後記するテンション輪5の幅より大きく採ってあり、テンション輪5が中間小径部3cに近接する状態で両接地転輪部3e、3e間に入り込むことができる構成となっている。
固定転輪3Aの構造を詳述すると、次ぎのようになっている。図3に示すように、ボス部から径方向外方に延出されている円盤状の基端部3f、3fとその基端部3f、3fの先端から延出されている接地転輪部3e、3eについては、ボス部の中間小径部3cを挟んで左右一対形成されている。
そして、機体横外側方側に位置する基端部3fと接地転輪部3eとを、機体幅方向中心側に位置する基端部3fと接地転輪部3eに対して、肉厚Tを厚く、かつ、接地転輪部3eの接地幅Wを広くして、走行時の安定感を確保すべく構成してある。
ただし、肉厚Tを厚くするか又は接地幅Wを広くするかのいずれか一方の構成を採用してもよい。
尚、図中7は、前記したクローラベルトであり、両接地転輪部3e,3eの基端部に沿って立ち上げてあるのは、芯金突起7aである。つまり、図1及び図3に示すように、クローラベルト7には、芯金7Aが設けてあり、芯金7Aはクローラベルト7内に組み込まれており、クローラベルト7の進行方向に沿った長さが短く横幅方向に沿った長さが長い長方形状のものであり、図1に示すように、クローラベルト7の進行方向に沿って所定間隔aを持って複数個のものが配置してある。
次に、クローラベルト7にテンション力を付与するテンション機構Aに対する支持構造について説明する。図4及び図5に示すように、トラックフレーム2における接地転輪3側に向かう横外側面から更に横向きに角パイプ状の第1支持腕19を延出するとともに、延出端より機体後方側に向けて角パイプ状の第1載置台20を延出する。この第1載置台20の上面に更に後向きに角パイプ状の第2載置台21を延出し、第2載置台21を第1載置台20の後端よりオーバーハングさせて後方に延出してある。
一方、第2載置台21の後端に向けてトラックフレーム2の上面から第2支持腕22を延出してあり、第2支持腕22の延出端を第2載置台21の後端側面に連結し、第1、第2支持腕19,22と第1、第2載置台20,21とでテンション機構Aを支持する支持台を構成する。
テンション機構Aについて説明する。図4〜図7に示すように、角パイプ状の第2載置台21内には、シリンダ23がスライド自在に収納されており、シリンダ23は外面形状が第2載置台21の四角形状断面に沿う四角形断面に形成されている。尚、第2載置台21の断面形状が六角形であれば、シリンダ23の外面形状を六角形断面とする。
シリンダ23の後端にはブラケット24が形成されており、ブラケット24は、板部材をチャンネル状に形成して、ウエブ部分をシリンダ23の後端に取付け、ウエブ部分の両端から延出したフランジ部分にテンション輪5を回転自在に取り付け固定する。
図5及び図6に示すように、シリンダ23は、四角形外形内に円形のピストン収納室23Aを形成するとともに、ピストン収納室23Aの後端からブラケット24に掛けて細径のグリス導入路23Bを形成してある。グリス導入路23Bに対してグリスニップル25が取り付けてあり、グリス導入路23Bを介してピストン収納孔内にグリスを投入すべく構成してある。
図4〜図7に示すように、ピストン収納室23A内にはピストン26が収納してあり、ピストン26の前端部分はシリンダ23の前端より突出し更に第2載置台21の前端よりも前方に突出している。
一方、トラックフレーム2の上面から第1支持腕19を介して第1載置台20の上面に至る長さに亘ってアングル材製のストッパ27が取付固定されており、このストッパ27によってピストン26の前端を受け止めるべく構成してある。
以上のような機構をテンション機構Aと称し、グリスをシリンダ23内に供給することによって、図5に示すように、ピストン26がストッパ27に当接して前方への移動が規制されるとともに、更に、グリスを供給してピストン収納空間内に充満させると、さらなるグリスの供給を受けてそのグリスを収納する為に、シリンダ23が後方に突出移動し、クローラベルト7にテンション力を付与することとなる。
このようなテンション機構Aの採用によって、従来構成に比べて部品点数を削減することができたのである。つまり、従来(特開平8−150966号公報の図3を参照)は、テンション輪5を支持するブラケットと、グリス圧で作動するシリンダ23は別部品であったが、今回、両者を一体化することによって、部品点数の削減を図ることができた。
次に、第8接地転輪としてのクローラ走行装置の最後尾に位置する固定転輪3Aとテンション輪5との関係を説明する。図8に示すように、クローラベルト7にテンション力を与えるには、グリスを供給してシリンダ23を伸長させて、テンション輪5を後方に移動させることによって行う。この状態よりテンション力を解除するには、グリスをピストン収納室23Aからグリス導入路23Bを介して抜き出すことによって、テンション輪5を機体前方側に移動させることができる。そうすることによって、クローラベルト7に対するテンション力を解除できる。
クローラベルト7に対するテンション力を解除する際に、図3及び図8(ロ)に示すように、テンション輪5を前記した最後尾に位置する固定転輪3Aにおけるボス部と干渉することなく両接地転輪部3e、3eの間に入れ込むことができる。これによって、固定転輪3Aを十分機体前方側に移動させることができ、クローラベルト7を十分に弛ませることができる。クローラベルト7が十分に弛むことによって、クローラベルト7に対する取り換え等のメインテナンス作業がより容易に行えるようになった。
次に、キャリア輪6の取付構造について説明する。図1及び図9に示すように、機体フレーム1より横外側方に向けて円形断面の支持パイプ29を延出するとともに、この支持パイプ29内に支持軸30を差込み装着し、この支持パイプ29と支持軸30との重なり部分において接続ピン31を貫通させることによってキャリア輪6を取付支持している。
このように、接続ピン31によって支持パイプ29と支持軸30とを連結する構成によって、支持軸30を支持パイプ29の途中までの長さに留めることができ、支持軸30を支持パイプ29の全長に亘って設ける必要がなく、重量減等を図ることができる。
図9に示すように、キャリア輪6は、支持軸30に二つのベアリング32、32を介して支持されるボス部6Aとボス部6Aの両端部に一体的に固定されている大径の受止転輪部6B、6Bによって構成されており、受止転輪部6B、6Bによって、クローラベルト7を支持案内するものである。
固定転輪3A用の固定クローラガイド33の構成について説明する。図1、図2及び図10に示すように、トラックフレーム2の横側面より横外側方に向けて水平にブラケット34を延出するとともに、このブラケット34に固定クローラガイド33をネジ止め固定してある。固定クローラガイド33は、ネジ挿通用の孔を上下二箇所に形成したボス部33Aと、ボス部33Aの下方にクローラベルト7に接触する一定の横幅を備えた橇部33Bと、ボス部33Aと橇部33Bとを一体連結する連結フレーム部33Cとからなる。
固定クローラガイド33は、クローラ走行装置の駆動輪4に近接して配置される前側に位置する固定クローラガイド33と、テンション輪5に至る前のクローラベルト7を案内する後側に位置する固定クローラガイド33とがある。図10(イ)に示すように、前側に位置する固定クローラガイド33においては、橇部33Bが前上がりに傾斜する姿勢に形成されるとともに、ボス部33Aから橇部33Bの前端までの間隔を、ボス部33Aから橇部33Bの後端までの間隔より長くしてある。これに対して、図10(ロ)に示すように、後側に位置する固定クローラガイド33においては、橇部33Bが後上がりに傾斜する姿勢に形成されるとともに、ボス部33Aから橇部33Bの前端までの間隔を、ボス部33Aから橇部33Bの後端までの間隔より短くしてある。
上記のように、固定クローラガイド33は、前側に取り付けられるものと、後側に取り付けられるものとで形状が異なるが、前側クローラガイド33の後端に後側クローラガイド33の前端を位置合わせして前後に並べた場合に、前側クローラガイド33の後端に後側クローラガイド33の前端を位置合わせした位置合わせ部位を基準線として、前側クローラガイド33と後側クローラガイド33とは、前後対象形となっている。
そこで、本願発明においては、クローラガイド33として、ボス部33Aと橇部33Bと連結フレーム部33Cとを備え、橇部33Bが前上がりに傾斜する姿勢に形成されるとともに、ボス部33Aから橇部33Bの前端までの間隔を、ボス部33Aから橇部33Bの後端までの間隔より長くしてある、構成を維持する。
このような構成において、連結フレーム部33Cの厚さの中心を基準線として、クローラガイド33を左右対称な形状に構成する。このように左右対称な形状に形成することによって、図1及び図10(イ)(ロ)に示すように、一つのクローラガイド33を前側のクローラガイドとして使用しながら、裏返して取り付けることによって後側のクローラガイドとしても使用できる。
したがって、クローラガイド33としては、一種類のものを製作すればよく、取り付ける際に、一方のクローラガイド33は表向きに、他方のクローラガイド33は裏向きにして取り付ければよい。
固定転輪3Aの設置間隔について説明する。図1に示すように、第2接地転輪である固定転輪3Aと第7接地転輪である固定転輪3Aとの設置間隔Lをクローラベルト7に設けてある芯金7A同士の間隔aの(整数+0.5)倍に設定してある。このような設置間隔Lに設定することによって、第1、第2接地転輪3Aのいずれもが芯金7A上に至ることはない。また、第7、第8接地転輪3Aのいずれもが芯金7A上に至ることはない。
つまり、第1、第2接地転輪3A同士の間隔b、第7、第8接地転輪3A同士の間隔bを芯金7A同士の間隔aと異なる間隔に設定してある。この状態で更に、前記したように、第2接地転輪3Aと第7接地転輪との設置間隔Lを芯金7A同士の間隔aの(整数+0.5)倍に設定してある。
したがって、第2接地転輪3Aが芯金7A上にある場合には、第7接地転輪3Aは芯金7A上にはなく、第7接地転輪3Aが芯金7A上にある場合には、第2接地転輪3Aは芯金7A上にはないこととなる。
以上のような構成により、走行安定性が確保でき、走行振動が低減する。
〔別実施形態〕
前記した実施形態においては、ベアリング14の外径を中間小径部3cの外径と略同一の径に設定したものを示したが、中間小径部3cをベアリング14の外径より小さくしたものでもよい。
クローラ走行装置の側面図 クローラ走行装置の平面図 固定接地転輪の取り付け状態を示す縦断正面図 クローラベルトに対するテンション機構を示す平面図 クローラベルトに対するテンション機構を示す側面図 グリスシリンダを示す横断平面図 グリスシリンダを示す斜視図 (イ)テンション輪を作用位置に位置させる状態を示す側面図、(ロ)テンション輪を非作用位置に位置させる状態を示す側面図 キャリア輪の支持構造を示す縦断正面図 (イ)前側クローラガイドを示す側面図、(ロ)後側クローラガイドを示す側面図
1 機体フレーム
トラックフレーム
3 接地転輪
3c 中間小径部
3d 大径ベアリング保持
3e 接地転輪部
3f 基端部
5 テンション輪
7 クローラベルト
14 ベアリング
14a 横外側のベアリングの端
14b 横内側のベアリングの端
15 支軸
19,22 支持椀
中心
肉厚
角部
Ka 角部の機体横外側端
接地幅

Claims (4)

  1. 接地転輪によってガイドされるクローラベルトに対してテンション力を付与するテンション輪を、テンション力を付与する作用位置とテンション力を解除する非作用位置とに切り換え可能に構成し、前記接地転輪のボス部を機体フレームに軸支することによって、前記接地転輪を遊転自在に支持し、前記接地転輪における支軸に対して外嵌支持されるボス部に一対の大径の接地転輪部を形成し、両接地転輪部間に位置すべく前記テンション輪を前記両接地転輪部間に入り込み移動させて、前記テンション輪を前記非作用位置に位置させるべく構成し、
    前記接地転輪における支軸に対して外嵌支持されるボス部を、中間小径部とその中間小径部の両側方に位置し、前記中間小径部の外径よりも大きな外径を有しかつ前記中間小径部の内径よりも大きな内径を有する大径ベアリング保持部とで構成し、前記各大径ベアリング保持部の前記中間小径部が位置する側の端部より前記大径ベアリング保持部の径方向外側に向けて円盤状の基端部を延出し、前記各基端部の先端から前記接地転輪の横外側向き及び前記支軸の軸線方向に前記接地転輪部を延出し、
    前記両接地転輪部間の間隔を前記テンション輪の幅より大きくし、
    前記両基端部のうちの機体横外側の基端部の前記両接地転輪部間に位置する側の側面と前記中間小径部の外周面とが断面円弧状の曲面で接続して横外側角部が形成されるとともに、前記両基端部のうちの機体横内側の基端部の前記両接地転輪部間に位置する側の側面と前記中間小径部の外周面とが断面円弧状の曲面で接続して横内側角部が形成され、
    前記横外側角部と前記横内側角部との間の機体横幅方向での中心から前記両大径ベアリング保持部のうちの機体横外側の大径ベアリング保持部と前記支軸の間に保持される横外側のベアリングの前記両接地転輪部間側の端までの距離が、前記機体横幅方向での中心から前記両大径ベアリング保持部のうちの機体横内側の大径ベアリング保持部と前記支軸の間に保持される横内側のベアリングの前記両接地転輪部間側の端までの距離より大となるように、前記横外側のベアリング及び前記横内側のベアリングを前記機体横幅方向での中心に対して機体横幅方向に非対称に配置するとともに、
    前記横外側のベアリングの前記両接地転輪部間側の端が、前記横外側角部の機体横外側端より機体横外側に位置するように、前記横外側のベアリングを配置してあるクローラ式走行装置。
  2. 前記両接地転輪部のうちの機体横外側の接地転輪部の接地幅を、前記両接地転輪部のうちの機体横内側の接地転輪部の接地幅より広く設定してある請求項1記載のクローラ式走行装置。
  3. 前記両接地転輪部のうちの機体横外側の接地転輪部の接地転輪半径方向での肉厚を、前記両接地転輪部のうちの機体横内側の接地転輪部の接地転輪半径方向での肉厚より厚く設定してある請求項1又は2記載のクローラ式走行装置。
  4. 前記支軸がトラックフレームから機体横外側方に突出され、前記トラックフレームから機体横外側方に向けて突出されている前記支軸の片持ち部分に前記接地転輪のボス部が外嵌支持され、
    前記トラックフレームから横向きに前後一対の支持椀が延出され、前記前後一対の支持椀の延出端部に前記テンション輪の支持台が連結されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のクローラ式走行装置。
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