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JP4880652B2 - パターン形成方法 - Google Patents
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JP4880652B2 - パターン形成方法 - Google Patents

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本発明は、1回目の露光でパターンを形成し、1回目に形成されたパターンのスペース部分に2回目の露光でラインパターンを形成して、パターン間の距離を縮小するパターン形成方法を利用して、より微細なパタ−ンを基板上に形成する方法に関するものである。
近年、LSIの高集積化と高速度化に伴い、パターンルールの微細化が求められている中、現在汎用技術として用いられている光露光では、光源の波長に由来する本質的な解像度の限界に近づきつつある。
レジストパターン形成の際に使用する露光光として、1980年代には水銀灯のg線(436nm)もしくはi線(365nm)を光源とする光露光が広く用いられた。更なる微細化のための手段として、露光波長を短波長化する方法が有効とされ、1990年代の64Mビット(加工寸法が0.25μm以下)DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリー)以降の量産プロセスには、露光光源としてi線(365nm)に代わって短波長のKrFエキシマレーザー(248nm)が利用された。しかし、更に微細な加工技術(加工寸法が0.2μm以下)を必要とする集積度256M及び1G以上のDRAMの製造には、より短波長の光源が必要とされ、10年ほど前からArFエキシマレーザー(193nm)を用いたフォトリソグラフィーが本格的に検討されてきた。
当初ArFリソグラフィーは180nmノードのデバイス作製から適用されるはずであったが、KrFエキシマリソグラフィーは130nmノードデバイス量産まで延命され、ArFリソグラフィーの本格適用は90nmノードからである。更に、NAを0.9にまで高めたレンズと組み合わせて65nmノードデバイスの検討が行われている。次の45nmノードデバイスには露光波長の短波長化が推し進められ、波長157nmのFリソグラフィーが候補に挙がった。しかしながら、投影レンズに高価なCaF単結晶を大量に用いることによるスキャナーのコストアップ、ソフトペリクルの耐久性が極めて低いためのハードペリクル導入に伴う光学系の変更、レジストのエッチング耐性低下等の種々問題により、Fリソグラフィーの先送りと、ArF液浸リソグラフィーの早期導入が提唱された(非特許文献1)。
ArF液浸リソグラフィーにおいて、投影レンズとウェーハの間に水を含浸させることが提案されている。193nmにおける水の屈折率は1.44であり、NA(開口数)1.0以上のレンズを使ってもパターン形成が可能で、理論上はNAを1.44近くにまで上げることができる。当初、水温変化に伴う屈折率変化による解像性の劣化やフォーカスのシフトが指摘された。水温を1/100℃以内にコントロールすることと、露光によるレジストからの発熱による影響もほぼ心配ないことが確認され、屈折率変化の問題が解決された。水中のマイクロバブルがパターン転写されることも危惧されたが、水の脱気を十分に行うことと、露光によるレジストからのバブル発生の心配がないことが確認された。1980年代の液浸リソグラフィーの初期段階では、ステージを全て水に浸ける方式が提案されていたが、高速スキャナーの動作に対応するために投影レンズとウェーハの間のみに水を挿入し、水の給排水ノズルを備えたパーシャルフィル方式が採用された。しかし、水を用いた液浸によって原理的にはNAが1以上のレンズ設計が可能になったが、従来の屈折率系による光学系では巨大なレンズになってしまい、レンズが自身の自重によって変形してしまう問題が生じた。よりコンパクトなレンズ設計のために反射屈折(Catadioptric)光学系が提案され、NA1.0以上のレンズ設計が加速された。NA1.2以上のレンズと強い超解像技術の組み合わせで45nmノードの可能性が示され(非特許文献2)、更にはNA1.35のレンズの開発も行われている。
32nmノードのリソグラフィー技術としては、波長13.5nmの真空紫外光(EUV)リソグラフィーが候補に挙げられている。EUVリソグラフィーの問題点としてはレーザーの高出力化、レジストの高感度化、高解像度化、低ラインエッジラフネス(LWR)化、無欠陥MoSi積層マスク、反射ミラーの低収差化などが挙げられ、克服すべき問題が山積している。
NA1.35レンズを使った水液浸リソグラフィーの最高NAで到達できる解像度は40〜38nmであり、32nmには到達できない。そこで更にNAを高めるための高屈折率材料の開発が行われている。レンズのNAの限界を決めるのは投影レンズ、液体、レジストの中で最小の屈折率である。水液浸の場合、投影レンズ(合成石英で屈折率1.5)、レジスト(従来のメタクリレート系で屈折率1.7)に比べて水の屈折率が最も低く、水の屈折率によって投影レンズのNAが決まっていた。最近、屈折率1.65の高透明な液体が開発されてきている。この場合、合成石英による投影レンズの屈折率が最も低く、屈折率の高い投影レンズ材料を開発する必要がある。LUAG(LuAl12)ガーネットは屈折率が2以上であり、最も期待される材料ではあるが、副屈折率と吸収が大きい問題を持っている。また、屈折率1.8以上の投影レンズ材料が開発されたとしても屈折率1.65の液体ではNAは1.55止まりであり、32nmを解像できない。32nmを解像するには屈折率1.8以上の液体が必要である。今のところ吸収と屈折率がトレードオフの関係にあり、この様な材料は未だ見つかっていない。アルカン系化合物の場合、屈折率を上げるためには直鎖状よりは有機環式化合物の方が好ましいが、環式化合物は粘度が高いために露光装置ステージの高速スキャンに追随できない問題も孕んでいる。また、屈折率1.8の液体が開発された場合、屈折率の最小がレジストになるために、レジストも1.8以上に高屈折率化する必要がある。
ここで最近注目を浴びているのは1回目の露光と現像でパターンを形成し、2回目の露光で1回目のパターンの丁度間にパターンを形成するダブルパターニングプロセスである(非特許文献3)。ダブルパターニングの方法としては多くのプロセスが提案されている。例えば、(1)1回目の露光と現像でラインとスペースが1:3の間隔のフォトレジストパターンを形成し、ドライエッチングで下層のハードマスクを加工し、その上にハードマスクをもう1層敷いて1回目の露光のスペース部分にフォトレジストの露光と現像でラインパターンを形成してハードマスクをドライエッチングで加工して初めのパターンのピッチの半分のラインアンドスペースパターンを形成する方法である。また、(2)1回目の露光と現像でスペースとラインが1:3の間隔のフォトレジストパターンを形成し、ドライエッチングで下層のハードマスクをドライエッチングで加工し、その上にフォトレジストを塗布してハードマスクが残っている部分に2回目のスペースパターンを露光しハードマスクをドライエッチングで加工する方法である。(1)、(2)いずれの方法においても、2回のドライエッチングでハードマスクを加工する必要がある。
このように(1)の方法では、ハードマスクを2回敷く必要があり、(2)の方法ではハードマスクが1層で済むがラインパターンに比べて解像が困難なトレンチパターンを形成する必要がある。(2)の方法では、トレンチパターンの形成にネガレジストを使う方法があるが、この場合、ポジパターンでラインを形成するのと同じ高コントラストの光を用いることが出来る。しかしながら、ポジ型レジストに比べてネガ型レジストでは溶解コントラストが低いので、ポジレジストでラインを形成する場合に比較して、ネガレジストで同じ寸法のトレンチパターンを形成しようとすると、ネガレジストでは解像性が低くなる。
一方、(2)の方法で、ポジ型レジストを用いて広いトレンチパターンを形成してから、基板を加熱してトレンチパターンをシュリンクさせるサーマルフロー法や、現像後のトレンチパターンの上に水溶性膜をコートしてから加熱してレジスト表面を架橋させることによってトレンチをシュリンクさせるRELAX法を適用させることも考えられるが、プロキシミティーバイアスが劣化するという欠点やプロセスが更に煩雑化し、スループットが低下する欠点が生じる。
(1)、(2)いずれの方法においても、基板加工のエッチングは2回必要なため、スループットの低下と2回のエッチングによるパターンの変形や位置ずれが生じる問題がある。そこでエッチングを1回で済ませるために、1回目の露光でネガレジストを用い、2回目の露光でポジレジストを用いる方法がある。1回目の露光でポジ型レジストを用い、2回目の露光でポジ型レジストが溶解しない炭素4以上の高級アルコールに溶解させたネガレジストを用いる方法もある。これらの場合、解像性が低いネガレジストを使うため解像性の劣化が生じる可能性が高い。
1回目の露光と2回目の露光の間にPEB、現像を行わない方法は、最もシンプルな方法である。例えば、1回目の露光を行った後、位置をずらしたパターンが描画されたマスクに交換して2回目の露光を行い、PEB、現像、ドライエッチングを行う。1回の露光毎にマスクを交換するとスループットが非常に低下するので、ある程度まとめて1回目の露光を行った後に2回目の露光を行う。そうすると1回目の露光と2回目の露光の間の放置時間によっては酸の拡散による寸法変動やT−top形状発生などの形状の変化が生じる場合がある。このようなT−topの発生を抑えるためにはレジスト保護膜の適用は効果的である。
例えば、液浸用レジスト保護膜を適用することによって、2回の露光と1回のPEB、現像、ドライエッチングを行うプロセスを行うことが出来る。2台のスキャナーを並べて1回目の露光と2回目の露光を連続して行うことも出来る。この場合は2台のスキャナー間のレンズの収差によって生じる位置ズレや、スキャナーコストが倍になる問題が生じる。1回目の露光と2回目の露光をピッチの半分だけずらして同一レジスト面を露光すると、1回目の光と2回目の光とが相殺して通常ではパターンが形成されない。
ところが、コントラスト増強膜(CEL)を適用すると、レジストに入射する光が非線形になることによってコントラストが増加し、ピッチの半分だけずらした露光においても相殺されることがない。ダブルパターニング用のレジスト保護膜としては、CELとしての機能を有していることが望ましい。また、二光子吸収による非線形の酸発生剤を用いた場合はCELなしのレジストだけで上記ダブルパターニング露光を行うことは理論的には可能である。しかしながら、波長200nm以下の露光で、二光子吸収の酸発生剤はまだ報告されていない。
ダブルパターニングにおいて最もクリティカルな問題となるのは、1回目のパターンと2回目のパターンの合わせ精度である。位置ずれの大きさがラインの寸法のバラツキとなるために、例えば32nmのラインを10%の精度で形成しようとすると3.2nm以内の合わせ精度が必要となる。現状のスキャナーの合わせ精度が8nm程度であるので、大幅な精度の向上が必要である。
また、レジストパターンのラインエッジラフネスの問題が深刻になっている。ゲート電極の寸法バラツキはトランジスタの性能を左右する問題であるが、微細化の進行と共にラインエッジラフネスの大きさがトランジスタの閾値電流のバラツキを生む要因になってきている。レジスト材料や、ドライエッチング技術の改良によって、あるいはプロセスの改良によってラフネスの低減が図られている。レジスト材料については、酸発生剤とクエンチャー両方の添加量の増大によるコントラスト増大や、フルオロアルコールやラクトンなどの密着性基導入によるアルカリ現像中の膨潤低減などがラフネス低減に寄与した。フォトレジストプロセスにおいては、現像後の熱フローや、臭素プラズマ処理などのフロープロセスが効果的であった。但しフロープロセスはパターンの変形やパターンのシュリンクによって寸法が変化してしまう問題があった。
Proc.SPIE Vol.4690xxix Proc.SPIE Vol.5040p724 Proc.SPIE Vol.5992,p557(2005)
前述のように、2回の露光と現像により作成したレジストパターンを、2回のドライエッチングで基板に加工を行おうとすると、スループットが半分に低下する。また、ドライエッチングによるパターンの位置ずれの問題が生じる。本発明においては、1回のドライエッチングで基板を加工するダブルパターニングプロセスを可能にするパターン形成方法を提案することを目的とする。
本発明者らは、上記の課題を以下のような工程を含むパターン形成方法により解決した。
すなわち、本発明ではリソグラフィーにより基板にパターンを形成する方法において、少なくとも、基板上に有機下層膜を成膜し、該有機下層膜上に第1のケイ素含有膜を成膜し、該第1のケイ素含有膜の上に主要構成成分にケイ素含有樹脂を含まないレジストを第1のレジスト膜として成膜して、露光、現像により第1のレジストパターンを形成する工程と、該工程で形成された前記第1のレジストパターンの上に第2のケイ素含有膜を成膜して、更に該第2のケイ素含有膜の上に主要構成成分にケイ素含有樹脂を含まないレジストを第2のレジスト膜として成膜し、露光、現像により第2のレジストパターンを形成する工程と、該工程で形成された前記第2のレジストパターンをエッチングマスクとしてドライエッチングにより前記第2のケイ素含有膜をエッチングすると共に、同時に露出する前記第1のレジストパターンをエッチングマスクとして前記第1のケイ素含有膜をエッチングして、前記第1のレジストパターンと前記第2のレジストパターンを併せたパターンを前記第1および第2のケイ素含有膜に転写してケイ素含有膜パターンを形成する工程と、更に得られた前記ケイ素含有膜パターンをエッチングマスクとしてドライエッチングにより前記有機下層膜にパターンを転写して有機下層膜パターンを形成する工程と、更に得られた前記有機下層膜パターンをエッチングマスクとしてドライエッチングにより前記基板を加工する工程を行うことによって基板にパターンを形成することを特徴とするパターン形成方法を提供する(請求項1)。
このように、上記のような工程を含む本発明のパターン形成方法によれば、ダブルパターニングにおいて2回の露光、現像によって作製されたレジストパターンを1回のドライエッチングで基板に加工することが可能となり、スループットの低下やパターンのずれが生じることなく、解像度や精度を高くすることができ、より微細なパターンを基板上に形成することができる。
また、前記第2のケイ素含有膜を成膜して、該第2のケイ素含有膜の上に第2のレジスト膜を成膜する前に、前記第2のケイ素含有膜の上に、第3のケイ素含有膜を成膜することが好ましい(請求項2)。
このように、第2のケイ素含有膜上に第3のケイ素含有膜を成膜することによって、第2のケイ素含有膜と第1のレジストパターンによって形成された膜に対しての反射率制御が可能になり、より微細なパターンを基板上に形成することができる。
前記第3のケイ素含有膜を形成するためのケイ素含有膜形成用組成物として、前記第1のケイ素含有膜を形成するためのケイ素含有膜形成用組成物を用いることが好ましい(請求項3)。
このように、第3のケイ素含有膜を形成するためのケイ素含有膜形成用組成物として第1のケイ素含有膜を形成するためのケイ素含有膜形成用組成物を用いることによって、パターン形成工程で使用する材料数を削減出来るため、経済的である。
また、前記第1、第2及び第3のケイ素含有膜を形成するためのケイ素含有膜形成用組成物として、酸を触媒として用いて加水分解性ケイ素化合物を加水分解縮合することにより得られるケイ素含有化合物を用いることが好ましい(請求項4)。
このように、前記第1、第2及び第3のケイ素含有膜を形成するためのケイ素含有膜形成用組成物として、酸を触媒として用いて加水分解性ケイ素化合物を加水分解縮合することにより得られるケイ素含有化合物を用いることによって、寸法変動や、T−top形状発生などの形状変化を効果的に防止することができ、解像性が高く、より微細なパターンを基板上に形成することができる。
また、前記ケイ素含有化合物の加水分解縮合触媒として、無機酸及びスルホン酸誘導体から選ばれる1種類以上の化合物を用いることが好ましい(請求項5)。
このように、前記ケイ素含有化合物の加水分解触媒として、無機酸及びスルホン酸誘導体から選ばれる1種類以上の化合物を用いると、矩形製の良いレジストパターンを形成することができる。
また、前記ケイ素含有膜形成用組成物は、前記ケイ素含有化合物に、更に、少なくとも熱架橋促進剤と有機溶剤を配合してなるものとするのが好ましい(請求項6)。
このように、前記ケイ素含有膜形成用組成物として前記ケイ素含有化合物に、更に、熱架橋促進剤と有機溶剤を配合してなるものを用いれば、塗布性を向上させたり、塗布後のベーク等により、ケイ素含有膜内での架橋反応を促進させたりすることができる。従って、このような組成物から形成されたケイ素含有膜は、膜厚均一性が良くレジスト膜とのインターミキシングの恐れが少なく、レジスト膜等への低分子成分の拡散が少ないものとすることができる。
また、前記熱架橋促進剤は、少なくとも下記一般式(1)又は(2)で表わされる1種以上の化合物とするのが好ましい(請求項7)。
X (1)
(式中、Lはリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム又はセシウム、Xは水酸基、又は炭素数1〜30の1価又は2価以上の有機酸基、aは1以上の整数、bは0又は1以上の整数で、a+bは水酸基又は有機酸基の価数である。)
MA (2)
(式中、Mはスルホニウム、ヨードニウム又はアンモニウムであり、Aは非求核性対向イオンである。)
このように、前記熱架橋促進剤として、少なくとも上記一般式(1)又は(2)で表わされる1種以上の化合物を用いれば、より効果的にケイ素含有膜形成時の架橋反応を促進することができ、効果的にレジスト膜とのインターミキシングを防ぐことができる。更に、第2、第3のケイ素含有膜形成時には、パターン形成されたフォトレジストのシュリンクを防止するため、低温硬化が必要となるが、本架橋促進剤を添加することで、硬化温度の低減化を達成できる。
また、前記ケイ素含有膜形成用組成物は、前記ケイ素含有化合物に、更に、炭素数が1〜30の1価又は2価以上の有機酸を配合してなるものとするのが好ましい(請求項8)。
このように、炭素数が1〜30の1価又は2価以上の有機酸を添加することにより、保存安定性の良いケイ素含有化合物を得ることが出来る。
また、前記加水分解縮合することにより得られるケイ素含有化合物の反応混合物から酸触媒を実質的に除去して得られるケイ素含有化合物を用いることが好ましい(請求項9)。
このように反応触媒を除去することにより、保存安定性の良いケイ素含有化合物を得ることが出来る。
また、本発明のパターン形成方法において、前記ケイ素含有樹脂を含まないレジストとして、ポジ型の化学増幅型レジストを用いるのが好ましい(請求項10)。
このように、主要構成成分にケイ素含有樹脂を含まないレジストとしてポジ型の化学増幅型レジストを用いて、すなわち上記の第1及び第2のレジスト膜をポジ型の化学増幅型レジスト膜とすることで、解像度を効果的に高め、基板上により微細なパターンを形成することができる。
さらに、前記有機下層膜は、芳香族骨格を有する有機膜とするのが好ましい(請求項11)。
このように、基板とケイ素含有膜との間に成膜される有機下層膜を、芳香族骨格を有する有機膜とすれば、ケイ素含有膜が高いエッチング耐性を示すエッチング条件でエッチング加工できるという特性を持つと共に、基板をエッチング加工する条件に対しては高いエッチング耐性を持つ有機下層膜とすることができ、解像性が高く、基板上により微細なパターンを形成することができる。
本発明の2重露光プロセスを使えば、2回の露光と1回のエッチングで解像度を2倍(パターン幅を半分)することが可能である。したがって、スループットの低下やパターンのずれが生じることなく、解像度や精度を高くすることができ、より微細なパターンを基板上に形成することができる。
本発明は、リソグラフィーにより基板にパターンを形成する方法において、少なくとも、基板上に有機下層膜を成膜し、該有機下層膜上に第1のケイ素含有膜を成膜し、該第1のケイ素含有膜の上に主要構成成分にケイ素含有樹脂を含まないレジストを第1のレジスト膜として成膜して、露光、現像により第1のレジストパターンを形成する工程と、該工程で形成された前記第1のレジストパターンの上に第2のケイ素含有膜を成膜して、更に該第2のケイ素含有膜の上に主要構成成分にケイ素含有樹脂を含まないレジストを第2のレジスト膜として成膜し、露光、現像により第2のレジストパターンを形成する工程と、該工程で形成された前記第2のレジストパターンをエッチングマスクとしてドライエッチングにより前記第2のケイ素含有膜をエッチングすると共に、同時に露出する前記第1のレジストパターンをエッチングマスクとして前記第1のケイ素含有膜をエッチングして、前記第1のレジストパターンと前記第2のレジストパターンを併せたパターンを前記第1および第2のケイ素含有膜に転写してケイ素含有膜パターンを形成する工程と、更に得られた前記ケイ素含有膜パターンをエッチングマスクとしてドライエッチングにより前記有機下層膜にパターンを転写して有機下層膜パターンを形成する工程と、更に得られた前記有機下層膜パターンをエッチングマスクとしてドライエッチングにより前記基板を加工する工程を行うことによって基板にパターンを形成することを特徴とするパターン形成方法である。
上記本発明の一態様を、図を用いて説明する。図1は本発明に係るパターン形成方法の一例を示す説明図である。
まず、図1(a)〜(f)に示されるように、基板1上に有機下層膜2を形成し、その有機下層膜2上に第1のケイ素含有膜3を成膜し、第1のケイ素含有膜3の上に第1のレジスト膜4として主要構成成分にケイ素含有樹脂を含まないレジストを成膜して露光、現像により第1のレジストパターン4’を形成する工程を行う。
次に図1(g)〜(j)に示されるように、上記工程で形成された第1のレジストパターン4’の上に第2のケイ素含有膜5を成膜して、更に第2のケイ素含有膜5の上に第2のレジスト膜6として主要構成成分にケイ素含有樹脂を含まないレジスト膜を形成、露光現像により第2のレジストパターン6’を形成する工程を行う。
次に図1(k)に示されるように、上記工程で形成された第2のレジストパターン6’をマスクとしてドライエッチングにより第2のケイ素含有膜5をエッチングすると共に、同時に露出する第1のレジストパターン4’をエッチングマスクとして第1のケイ素含有膜3をエッチングして第1のレジストパターン4’と第2のレジストパターン6’を併せたパターンを第1および第2のケイ素含有膜に転写してケイ素含有膜パターン7を形成する工程を行う。
さらに、図1(l)に示されるように、上記工程で得られたケイ素含有膜パターン7をエッチングマスクとしてドライエッチングにより有機下層膜2にパターンを転写し、有機下層膜パターン8を形成する工程を行う。
そして、図1(l)〜(n)に示されるように、上記工程で得られた有機下層膜パターンをエッチングマスクとしてドライエッチングにより基板1を加工する工程を行い、基板上にパターン1’を形成する。なお、以上の工程によって基板上にパターンを形成した後、最終的に基板上に残っている有機下層膜2’は、例えば酸素ガスプラズマ、あるいは水素−窒素によるエッチング等により除去することができる。
以下、各工程を具体的に説明する。
図1(a)→(b)基板1に有機下層膜2を回転塗布焼成により形成する工程。
図1(b)→(c)第1のケイ素含有膜3を回転塗布焼成により形成する工程。
図1(c)→(d)第1のフォトレジスト膜4を回転塗布により形成する工程。
図1(d)→(e)第一の露光をする工程。
図1(e)→(f)第一の現像により第1のレジストパターン4’を形成する工程。
図1(f)→(g)第2のケイ素含有膜形成材料で第1のレジストパターン4’を回転塗布により埋め込み、焼成により第2のケイ素含有膜5を形成する工程。
図1(g)→(h)第2のフォトレジスト膜6を回転塗布により形成する工程。
図1(h)→(i)第二の露光をする工程。
図1(i)→(j)第二の現像により第2のレジストパターン6’を形成する工程。
図1(j)→(k)第1のレジストパターン4’および第2のレジストパターン6’をエッチングマスクとして第1及び第2のケイ素含有膜3、5を反応性エッチングで加工し、ケイ素含有膜パターン7を形成する工程。
図1(k)→(l)上記工程で形成されたケイ素含有膜パターン7をエッチングマスクとして有機下層膜2を反応性エッチングで加工し、有機下層膜パターン8を形成する工程。
図1(l)→(m)上記工程で形成された有機下層膜パターン8をエッチングマスクとして基板をエッチング加工し、基板上にパターン1’を形成する工程。
図1(m)→(n)残った有機下層膜2’を除去する工程。
このように、本発明では2回の露光、現像によって作製されたレジストパターンを1回のドライエッチングで基板に加工することが可能となり、スループットの低下やパターンのずれが生じることなく、解像度や精度を高くすることができ、より微細なパターンを基板上に形成することができる。
さらに、第2のケイ素含有膜を成膜して、第2のケイ素含有膜の上に第2のレジスト膜を成膜する前に、第2のケイ素含有膜の上に、第3のケイ素含有膜を成膜することによって、より微細なパターンを形成することができる。図2は、第3のケイ素含有膜を成膜する工程を含むパターン形成方法の一例を示す説明図であり、以下に工程を説明する。
まず、図2(a)〜(f)に示されるように、基板1上に有機下層膜2を形成し、その有機下層膜2上に第1のケイ素含有膜3を成膜し、第1のケイ素含有膜3の上に第1のレジスト膜4として主要構成成分にケイ素含有樹脂を含まないレジストを成膜して露光、現像により第1のレジストパターン4’を形成する工程を行う。
次に図2(g)〜(j)に示されるように、上記工程で形成された第1のレジストパターン4’の上に第2のケイ素含有膜5を成膜して、第2のケイ素含有膜5の上に第3のケイ素含有膜9を成膜し、更に第3のケイ素含有膜9の上に第2のレジスト膜6として主要構成成分にケイ素含有樹脂を含まないレジスト膜を形成、露光現像により第2のレジストパターン6’を形成する工程を行う。
次に図2(k)に示されるように、上記工程で形成された第2のレジストパターン6’をマスクとしてドライエッチングにより第2のケイ素含有膜5と第3のケイ素含有膜9をエッチングすると共に、同時に露出する第1のレジストパターン4’をエッチングマスクとして第1のケイ素含有膜3をエッチングして第1のレジストパターン4’と第2のレジストパターン6’を併せたパターンを第1および第2のケイ素含有膜に転写してケイ素含有膜パターン7を形成する工程を行う。
さらに、図2(l)に示されるように、上記工程で得られたケイ素含有膜パターン7をエッチングマスクとしてドライエッチングにより有機下層膜2にパターンを転写し、有機下層膜パターン8を形成する工程を行う。
そして、図2(l)〜(n)に示されるように、上記工程で得られた有機下層膜パターンをエッチングマスクとしてドライエッチングにより基板1を加工する工程を行い、基板上にパターン1’を形成する。なお、以上の工程によって基板上にパターンを形成した後、最終的に基板上に残っている有機下層膜2’は、例えば酸素ガスプラズマ、あるいは水素−窒素によるエッチング等により除去することができる。
以下、各工程を具体的に説明する。
図2(a)→(b)基板1に有機下層膜2を回転塗布焼成により形成する工程。
図2(b)→(c)第1のケイ素含有膜3を回転塗布焼成により形成する工程。
図2(c)→(d)第1のフォトレジスト膜4を回転塗布により形成する工程。
図2(d)→(e)第一の露光をする工程。
図2(e)→(f)第一の現像により第1のレジストパターン4’を形成する工程。
図2(f)→(g)第2のケイ素含有膜形成材料で第1のレジストパターン4’を回転塗布により埋め込み、焼成により第2のケイ素含有膜5を形成する工程、更に第3のケイ素含有膜9を回転塗布焼成により形成する工程。
図2(g)→(h)第2のフォトレジスト膜6を回転塗布により形成する工程。
図2(h)→(i)第二の露光をする工程。
図2(i)→(j)第二の現像により第2のレジストパターン6’を形成する工程。
図2(j)→(k)第1のレジストパターン4’および第2のレジストパターン6’をエッチングマスクとして第1、第2及び第3のケイ素含有膜3、5、9を反応性エッチングで加工し、ケイ素含有膜パターン7を形成する工程。
図2(k)→(l)上記工程で形成されたケイ素含有膜パターン7をエッチングマスクとして有機下層膜2を反応性エッチングで加工し、有機下層膜パターン8を形成する工程。
図2(l)→(m)上記工程で形成された有機下層膜パターン8をエッチングマスクとして基板をエッチング加工し、基板上にパターン1’を形成する工程。
図2(m)→(n)残った有機下層膜2’を除去する工程。
このように、第2のケイ素含有膜上に、第3のケイ素含有膜を形成することで、第2のケイ素含有膜と第1のレジストパターンによって形成された膜に対しての反射率制御が可能になり、より微細なパターンを形成することができる。なお、第3のケイ素含有膜を形成するためのケイ素含有組成物として、第1のケイ素含有膜を形成するためのケイ素含有形成組成物を用いることで材料数の削減が可能になる。
上記本発明のリソグラフィーにより基板にパターンを形成する方法において、エッチングマスク用として有効なケイ素含有膜は、ケイ素含有膜形成用組成物からフォトレジスト膜と同様にスピンコート法等で基板上に作製することが可能である。スピンコート後、溶剤を蒸発させ、上層レジスト膜とのミキシング防止のため、架橋反応を促進させるためにベークをすることが望ましい。ベーク温度は50〜400℃の範囲内で、10〜300秒の範囲内が好ましく用いられる。特に好ましい温度範囲は、第1のケイ素含有膜では下層の有機下層膜への熱ダメージを少なくするため、300℃以下が好ましい。第2、第3のケイ素含有膜では耐熱性の劣るフォトレジスト膜が形成されているため、特に好ましい温度範囲は200℃以下である。
ここで、本発明においては、基板の被加工部分の上に有機下層膜を介して上記ケイ素含有膜を形成し、その上にフォトレジスト膜を形成して、パタ−ン形成を行うことができる。
この場合、基板の被加工部分としては、k値が3以下の低誘電率絶縁膜、一次加工された低誘電率絶縁膜、窒素及び/又は酸素含有無機膜、金属膜等を挙げることができる。
更に詳しくは、基板は、ベース基板上に被加工層(被加工部分)を形成したものとすることができる。ベース基板としては、特に限定されるものではなく、Si、アモルファスシリコン(α−Si)、p−Si、SiO、SiN、SiON、W、TiN、Al等で被加工層と異なる材質のものが用いられてもよい。被加工層としては、Si、SiO、SiN、SiON、p−Si、α−Si、W、W−Si、Al、Cu、Al−Si等及び種々の低誘電膜及びそのエッチングストッパー膜が用いられ、通常50〜10,000nm、特に100〜5,000nmの厚さに形成し得る。
本発明では、上記ケイ素含有膜と上層のレジスト膜の間に市販の有機反射防止膜を形成してもよい。このとき、反射防止膜の構造としては芳香族置換基を有する化合物となる。本反射防止膜は上層レジスト膜のパターンをドライエッチングで転写する際に上層レジスト膜に対してエッチング負荷とならないようにすることが好ましい。例えば、上層レジスト膜に対して、厚さで80%以下、好ましくは50%以下の膜厚であれば、ドライエッチング時の負荷としては非常に小さなものになる。また、この場合、反射防止膜は、最低反射が2%以下、好ましくは1%以下、より好ましくは0.5%以下になるように調整するのが好ましい。
本発明において使用されるレジストは、ケイ素含有レジストを除けば、一般的な有機系レジストが使用可能であり、基本的にはネガ型でもポジ型でも良く、また、化学増幅型でも、そうでないものでも良いが、本発明のリソグラフィーにより基板にパターンを形成する方法において使用されるレジストは、化学増幅型レジストとするのが好ましく、ポジ型の化学増幅型レジストとするのがより好ましい。化学増幅型レジストとしては、KeFエキシマレーザーによる露光に用いられる芳香族骨格を樹脂中に持つものや、ArFエキシマレーザーによる露光に用いられる脂肪族多環状化合物骨格を樹脂中に持つものが、何れのものについても多数開示されているが、本発明のパターン形成方法においては、いずれのレジストも使用し得るが、100nm以下のパターンルールで用いるためには、事実上、ArF露光が必要になる。
本発明のケイ素含有膜をArFエキシマレーザー光による露光プロセスに使用する場合、上層のレジスト膜としては、通常のArFエキシマレーザー光用レジスト組成物はいずれも使用可能である。ArFエキシマレーザー光用レジスト組成物は多数の候補がすでに公知であり、ポジ型であれば、酸の作用により酸不安定基が分解してアルカリ水溶液に可溶性となる樹脂と光酸発生剤及び酸の拡散を制御するための塩基性物質が、ネガ型であれば、酸の作用により架橋剤と反応してアルカリ水溶液に不溶性になる樹脂と光酸発生剤、架橋剤及び酸の拡散を制御するための塩基性物質が主要成分であるが、どのような樹脂を使用するかにより特性に差がある。すでに公知の樹脂を大別すると、ポリ(メタ)アクリル系、COMA(CycloOlefinMaleicAnhydride)系、COMA−(メタ)アクリルハイブリッド系、ROMP(RingOpeningMethathesisPolymerization)系、ポリノルボルネン系等があるが、このうち、ポリ(メタ)アクリル系樹脂を使用したレジスト組成物は、側鎖に脂環式骨格を導入することでエッチング耐性を確保しているため、解像性能は、他の樹脂系に比較して優れる。
ポリ(メタ)アクリル系樹脂を使用したArFエキシマレーザー用レジスト組成物は多数のものが公知になっているが、ポジ型用としては、いずれも主要機能としてエッチング耐性を確保するためのユニット、酸の作用により分解してアルカリ可溶性に変化するユニット、密着性を確保するためのユニット等の組み合わせ、あるいは場合により1つのユニットが上記の機能の2以上を兼ねるユニットを含む組み合わせによりポリマーが構成される。このうち、酸によりアルカリ溶解性が変化するユニットとしては、アダマンタン骨格を持つ酸不安定基を持つ(メタ)アクリル酸エステル(特開平9−73173号公報)や、ノルボルナンやテトラシクロドデカン骨格を持つ酸不安定基を有する(メタ)アクリル酸エステル(特開2003−84438号公報)は高い解像性とエッチング耐性を与え、特に好ましく使用される。また、密着性を確保するためのユニットとしては、ラクトン環を持つノルボルナン側鎖を有する(メタ)アクリル酸エステル(国際公開第00/01684号パンフレット)、オキサノルボルナン側鎖を有する(メタ)アクリル酸エステル(特開2000−159758号公報)や、ヒドロキシアダマンチル側鎖を有する(メタ)アクリル酸エステル(特開平8−12626号公報)が良好なエッチング耐性と高い解像性を与えることから特に好ましく使用できる。また、更に隣接位がフッ素置換されることにより酸性を示すアルコールを官能基として持つユニット(例えば、Polym.Mater.Sci.Eng.1997.77.pp449)をポリマーが含有するものは、ポリマーに膨潤を抑制する物性を与え、高い解像性を与えることから、特に近年注目されているイマージョン法に対応するレジストポリマーとして注目されているが、ポリマー中にフッ素が含有されることにより、エッチング耐性が低下することが問題になっている。本発明のエッチングマスク用ケイ素含有膜は、このようなエッチング耐性が確保しにくい有機レジスト材料に対して特に有効に使用することができる。
上記ポリマーを含有するArFエキシマレーザー用レジスト組成物には、他に酸発生剤、塩基性化合物等が含有されるが、酸発生剤は、本発明のケイ素含有膜形成用組成物に添加可能なものとほぼ同一のものが使用でき、特にオニウム塩が、感度や解像性の点から有利である。また、塩基性物質についても多数のものが公知であり、最近公開となった特開2005−146252号公報に多数例示されており、それらから有利に選択し得る。
エッチングマスク用ケイ素含有膜層を作製した後、その上にフォトレジスト組成物溶液を用いてフォトレジスト層を作製するが、エッチングマスク用ケイ素含有膜層と同様にスピンコート法が好ましく用いられる。レジスト組成物をスピンコート後、プリベークを行うが、80〜180℃で10〜300秒の範囲が好ましい。その後露光を行い、ポストエクスポジュアーベーク(PEB)、現像を行い、レジストパタ−ンを得る。
エッチングマスク用ケイ素含有膜のエッチングは、フロン系ガス、窒素ガス、炭酸ガス等を使ってエッチングを行う。本発明のエッチングマスク用ケイ素含有膜は前記ガスに対するエッチング速度が速く、上層のレジスト膜の膜減りが小さいという特徴がある。
また、本発明のケイ素含有膜を用いる多層レジスト法では、本発明のケイ素含有膜と基板の間に有機下層膜を設ける。有機下層膜を基板のエッチングマスクとする場合には、有機下層膜は芳香族骨格を有する有機膜であることが好ましいが、有機下層膜が犠牲膜である場合等は、有機膜だけではなく、ケイ素含量が15質量%以下のものであればケイ素含有材料であってもよい。
有機下層膜として基板のエッチングマスクとなる有機膜を使用した多層レジスト法の場合、有機膜には、パターン形成されたレジストパターンをケイ素含有膜に転写した後、更にそのパターンをもう一度転写させる膜であり、ケイ素含有膜が高いエッチング耐性を示すエッチング条件でエッチング加工できるという特性を持つと共に、基板をエッチング加工する条件に対しては高いエッチング耐性を持つという特性が要求される。
そのような下層膜としての有機膜は既に3層レジスト法用、あるいはシリコンレジスト組成物を使用した2層レジスト法用の下層膜として多数公知であり、特開2005−128509号公報記載の4,4’−(9H−フルオレン−9−イリデン)ビスフェノールノボラック樹脂(分子量11,000)の他、ノボラック樹脂をはじめとする多数の樹脂が、2層レジスト法や3層レジスト法のレジスト下層膜材料として公知であり、それらをいずれも使用することができる。また、通常のノボラックよりも耐熱性を上げたい場合には、4,4’−(9H−フルオレン−9−イリデン)ビスフェノールノボラック樹脂のような多環式骨格を入れることもでき、更にポリイミド系樹脂を選択することもできる(例えば、特開2004−153125号公報)。また、低温で有機膜を形成する場合であれば、ヒドロキシスチレン系樹脂も選択することができるが、これのエッチング耐性を高めるためにも多環式骨格の導入効果があり、例えばインデン、フルオレン等を共重合することができる。また、有機膜の成膜等で特に耐熱性が要求されるようなケースでは、ポリイミド系樹脂を使用することもできる(特開2004−153124)。
樹脂の溶解に使用する溶剤は、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートの他ジエチレングリコールジメチルエーテルや1−エトキシ−2−プロパノール、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテル及びこれらの混合溶剤等も用いることができ、樹脂100部に対して200〜10,000部、特に300〜5,000部程度の量を用いて溶解され、塗布される。
上記有機下層膜は、組成物溶液を用い、フォトレジスト組成物と同様にスピンコート法等で基板上に形成することが可能である。スピンコート法等でレジスト下層膜を形成した後、有機溶剤を蒸発させるためベークをすることが望ましい。ベーク温度は80〜300℃の範囲内で、10〜300秒の範囲内が好ましく用いられる。
なお、特に限定されるものではないが、エッチング加工条件により異なるが有機下層膜の厚さは10nm以上、特に50nm以上であり、50,000nm以下であることが好ましい。有機下層膜の膜厚幅が大きくとれることは一般的多層レジスト法の利点であるが、本発明のパターン形成方法でも、基板の材料、加工条件等にもよるが、30〜20000nm特に50〜15000nmの範囲で良好な結果が得られる。また、本発明に係るケイ素含有膜の厚さは1nm以上200nm以下であるのが好ましく、フォトレジスト膜の厚さは1nm以上300nm以下であることが好ましい。
また、本発明に用いられるケイ素含有膜形成用組成物に含まれるケイ素含有化合物は、たとえば酸触媒でモノマー(加水分解性ケイ素化合物)を加水分解縮合して得られる。好ましいケイ素含有化合物の製造方法として以下の方法が例示できるが、この方法に限られるものではない。
出発物質となるモノマーは、下記一般式(3)で表すことができる。
m1 m2 m3Si(OR)(4−m1−m2−m3) (3)
(Rは炭素数1〜3のアルキル基であり、R、R、Rはそれぞれ独立して水素原子、又は炭素数1〜30の1価の有機基であり、m1、m2、m3は独立して0又は1である。)
本発明に用いられるケイ素含有膜形成用組成物に含まれるケイ素含有化合物としては、この一般式(3)で示されるモノマーから選ばれる1種又は2種以上の混合物を加水分解縮合したものを用いることができる。
ここで、有機基は炭素を含む基の意味であり、更に水素を含み、また窒素、酸素、硫黄、ケイ素等を含んでもよい。R,R,Rの有機基としては、直鎖状、分岐状、環状のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラルキル基等の非置換の1価炭化水素基、及びこれらの基の水素原子の1個又はそれ以上がエポキシ基、エステル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基等で置換された基や、−O−,−CO−,−OCO−,−COO−,−OCOO−が介在された基等の後述する一般式(4)で示される基、ケイ素−ケイ素結合を含む有機基等を挙げることができる。
一般式(3)で示されるモノマーのR、R、Rとして好ましいものは、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、2−エチルブチル基、3−エチルブチル基、2,2−ジエチルプロピル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基等のアルキル基、ビニル基、アリル基等のアルケニル基、エチニル基等のアルキニル基、更に光吸収性基としてフェニル基、トリル基等のアリ−ル基、ベンジル基、フェニチル基等のアラルキル基が挙げられる。
例えば、m1=0、m2=0、m3=0であるテトラアルコキシシランとして、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−iso−プロポキシシランをモノマーとして例示できる。好ましくは、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシランである。
例えば、m1=1、m2=0、m3=0であるトリアルコキシシランとして、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、トリ−n−プロポキシシラン、トリ−iso−プロポキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリ−n−プロポキシシラン、メチルトリ−iso−プロポキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、エチルトリ−n−プロポキシシラン、エチルトリ−iso−プロポキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリ−n−プロポキシシラン、ビニルトリ−iso−プロポキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、n−プロピルトリ−n−プロポキシシラン、n−プロピルトリ−iso−プロポキシシラン、i−プロピルトリメトキシシラン、i−プロピルトリエトキシシラン、i−プロピルトリ−n−プロポキシシラン、i−プロピルトリ−iso−プロポキシシラン、n−ブチルトリメトキシシラン、n−ブチルトリエトキシシラン、n−ブチルトリ−nプロポキシシラン、n−ブチルトリ−iso−プロポキシシラン、sec−ブチルトリメトキシシラン、sec−ブチル−トリエトキシシラン、sec−ブチル−トリ−n−プロポキシシラン、sec−ブチル−トリ−iso−プロポキシシラン、t−ブチルトリメトキシシラン、t−ブチルトリエトキシシラン、t−ブチルトリ−nプロポキシシラン、t−ブチルトリ−iso−プロポキシシラン、シクロプロピルトリメトキシシラン、シクロプロピルトリエトキシシラン、シクロプロピル−トリ−n−プロポキシシラン、シクロプロピル−トリ−iso−プロポキシシラン、シクロブチルトリメトキシシラン、シクロブチルトリエトキシシラン、シクロブチル−トリ−n−プロポキシシラン、シクロブチル−トリ−iso−プロポキシシラン、シクロペンチルトリメトキシシラン、シクロペンチルトリエトキシシラン、シクロペンチル−トリ−n−プロポキシシラン、シクロペンチル−トリ−iso−プロポキシシラン、シクロヘキシルトリメトキシシラン、シクロヘキシルトリエトキシシラン、シクロヘキシル−トリ−n−プロポキシシラン、シクロヘキシル−トリ−iso−プロポキシシラン、シクロヘキセニルトリメトキシシラン、シクロヘキセニルトリエトキシシラン、シクロヘキセニル−トリ−n−プロポキシシラン、シクロヘキセニル−トリ−iso−プロポキシシラン、シクロヘキセニルエチルトリメトキシシラン、シクロヘキセニルエチルトリエトキシシラン、シクロヘキセニルエチル−トリ−n−プロポキシシラン、シクロヘキセニルエチルトリ−iso−プロポキシシラン、シクロオクタニルトリメトキシシラン、シクロオクタニルトリエトキシシラン、シクロオクタニル−トリ−n−プロポキシシラン、シクロオクタニル−トリ−iso−プロポキシシラン、シクロペンタジエニルプロピルトリメトキシシラン、シクロペンタジエニルプロピルトリエトキシシラン、シクロペンタジエニルプロピル−トリ−n−プロポキシシラン、シクロペンタジエニルプロピル−トリ−iso−プロポキシシラン、ビシクロヘプテニルトリメトキシシラン、ビシクロヘプテニルトリエトキシシラン、ビシクロヘプテニル−トリ−n−プロポキシシラン、ビシクロヘプテニル−トリ−iso−プロポキシシラン、ビシクロヘプチルトリメトキシシラン、ビシクロヘプチルトリエトキシシラン、ビシクロヘプチル−トリ−n−プロポキシシラン、ビシクロヘプチル−トリ−iso−プロポキシシラン、アダマンチルトリメトキシシラン、アダマンチルトリエトキシシラン、アダマンチル−トリ−n−プロポキシシラン、アダマンチル−トリ−iso−プロポキシシラン等を例示できる。また、光吸収性モノマーとして、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリ−n−プロポキシシラン、フェニルトリ−iso−プロポキシシラン、ベンジルトリメトキシシラン、ベンジルトリエトキシシラン、ベンジルトリ−n−プロポキシシラン、ベンジルトリ−iso−プロポキシシラン、トリルトリメトキシシラン、トリルトリエトキシシラン、トリルトリ−n−プロポキシシラン、トリルトリ−iso−プロポキシシラン、フェネチルトリメトキシシラン、フェネチルトリエトキシシラン、フェネチルトリ−n−プロポキシシラン、フェネチルトリ−iso−プロポキシシラン、ナフチルトリメトキシシラン、ナフチルトリエトキシシラン、ナフチルトリ−n−プロポキシシラン、ナフチルトリ−iso−プロポキシシラン等を例示できる。
好ましくは、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、iso−プロピルトリメトキシシラン、iso−プロピルトリエトキシシラン、n−ブチルトリメトキシシラン、n−ブチルトリエトキシシラン、iso−ブチルトリメトキシシラン、iso−ブチルトリエトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、アリルトリエトキシシラン、シクロペンチルトリメトキシシラン、シクロペンチルトリエトキシシラン、シクロヘキシルトリメトキシシラン、シクロヘキシルトリエトキシシラン、シクロヘキセニルトリメトキシシラン、シクロヘキセニルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ベンジルトリメトキシシラン、ベンジルトリエトキシシラン、フェネチルトリメトキシシラン、フェネチルトリエトキシシランである。
例えば、m1=1、m2=1、m3=0であるジアルコキシシランとして、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、メチルエチルジメトキシシラン、メチルエチルジエトキシシラン、ジメチル−ジ−n−プロポキシシラン、ジメチル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチル−ジ−n−プロポキシシラン、ジエチル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジ−n−プロピルジメトキシシラン、ジ−n−プロピルジエトキシシラン、ジ−n−プロピル−ジ−n−プロポキシシラン、ジ−n−プロピル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジ−iso−プロピルジメトキシシラン、ジ−iso−プロピルジエトキシシラン、ジiso−プロピル−ジ−n−プロポキシシラン、ジ−iso−プロピル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジ−n−ブチルジメトキシシラン、ジ−n−ブチルジエトキシシラン、ジ−n−ブチルジ−n−プロポキシシラン、ジ−n−ブチル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジ−sec−ブチルジメトキシシラン、ジ−sec−ブチルジエトキシシラン、ジ−sec−ブチル−ジ−n−プロポキシシラン、ジ−sec−ブチル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジ−t−ブチルジメトキシシラン、ジ−t−ブチルジエトキシシラン、ジ−t−ブチル−ジ−n−プロポキシシラン、ジ−t−ブチル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジ−シクロプロピルジメトキシシラン、ジ−シクロプロピルジエトキシシラン、ジ−シクロプロピル−ジ−n−プロポキシシラン、ジ−シクロプロピル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジ−シクロブチルジメトキシシラン、ジ−シクロブチルジエトキシシラン、ジ−シクロブチル−ジ−n−プロポキシシラン、ジ−シクロブチル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジ−シクロペンチルジメトキシシラン、ジ−シクロペンチルジエトキシシラン、ジ−シクロペンチル−ジ−n−プロポキシシラン、ジ−シクロペンチル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジ−シクロヘキシルジメトキシシラン、ジ−シクロヘキシルジエトキシシラン、ジ−シクロヘキシル−ジ−n−プロポキシシラン、ジ−シクロヘキシル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジ−シクロヘキセニルジメトキシシラン、ジ−シクロヘキセニルジエトキシシラン、ジ−シクロヘキセニル−ジ−n−プロポキシシラン、ジ−シクロヘキセニル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジ−シクロヘキセニルエチルジメトキシシラン、ジ−シクロヘキセニルエチルジエトキシシラン、ジ−シクロヘキセニルエチル−ジ−n−プロポキシシラン、ジ−シクロヘキセニルエチル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジ−シクロオクタニルジメトキシシラン、ジ−シクロオクタニルジエトキシシラン、ジ−シクロオクタニル−ジ−n−プロポキシシラン、ジ−シクロオクタニル−ジ−iso−プロポキシシラン、ジ−シクロペンタジエニルプロピルジメトキシシラン、ジ−シクロペンタジエニルプロピルジエトキシシラン、ジ−シクロペンタジエニルプロピル−ジ−n−プロポキシシラン、ジ−シクロペンタジエニルプロピル−ジ−iso−プロポキシシラン、ビス−ビシクロヘプテニルジメトキシシラン、ビス−ビシクロヘプテニルジエトキシシラン、ビス−ビシクロヘプテニル−ジ−n−プロポキシシラン、ビス−ビシクロヘプテニル−ジ−iso−プロポキシシラン、ビス−ビシクロヘプチルジメトキシシラン、ビス−ビシクロヘプチルジエトキシシラン、ビス−ビシクロヘプチル−ジ−n−プロポキシシラン、ビス−ビシクロヘプチル−ジ−iso−プロポキシシラン、ビス−アダマンチルジメトキシシラン、ビス−アダマンチルジエトキシシラン、ビス−アダマンチル−ジ−n−プロポキシシラン、ビス−アダマンチル−ジ−iso−プロポキシシラン等を例示できる。また、光吸収性モノマーとして、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニル−ジ−エトキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラン、メチルフェニルジエトキシシラン、ジフェニル−ジ−nプロポキシシラン、ジフェニル−ジ−iso−プロポキシシラン等を例示できる。
好ましくは、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、メチルエチルジメトキシシラン、メチルエチルジエトキシシラン、ジ−n−プロピル−ジ−メトキシシラン、ジ−n−ブチルジ−メトキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラン、メチルフェニルジエトキシシラン等を例示できる。
例えば、m1=1、m2=1、m3=1であるモノアルコキシシランとして、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、ジメチルエチルメトキシシラン、ジメチルエチルエトキシシラン等を例示できる。また、光吸収性モノマーとして、ジメチルフェニルメトキシシラン、ジメチルフェニルエトキシシラン、ジメチルベンジルメトキシシラン、ジメチルベンジルエトキシシラン、ジメチルフェネチルメトキシシラン、ジメチルフェネチルエトキシシラン等を例示できる。
好ましくは、トリメチルメトキシシラン、ジメチルエチルメトキシシラン、ジメチルフェニルメトキシシラン、ジメチルベンジルメトキシシラン、ジメチルフェネチルメトキシシラン等を例示できる。
上記R,R,Rで表される有機基の別の例として、炭素−酸素単結合又は炭素−酸素二重結合を1以上有する有機基を挙げることができる。具体的には、エポキシ基、エステル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基からなる群から選択される1以上の基を有する有機基である。一般式(3)中の炭素−酸素単結合、炭素−酸素二重結合の1以上を有する有機基は、例として次の一般式(4)で示されるものを挙げることができる。
(P−Q−(Sv1−Q−)−(T)v2−Q−(Sv3−Q− (4)
(上記式中、Pは水素原子、ヒドロキシル基、下記式で示されるエポキシ環を有する基、
Figure 0004880652
炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜6のアルキルカルボニルオキシ基、又は炭素数1〜6のアルキルカルボニル基であり、Q1と2と3とは各々独立して−CqH(2q−p)−(式中、Pは上記と同様であり、pは0〜3の整数であり、qは0〜10の整数である。)、uは0〜3の整数であり、S1と2は各々独立して−O−、−CO−、−OCO−、−COO−又は−OCOO−を表す。v1、v2、v3は、各々独立して0又は1を表す。これらとともに、Tは脂環又は芳香環からなる2価の基であり、Tの例を以下に示す。TにおいてQ2とと結合する位置は、特に限定されないが、立体的な要因による反応性や反応に用いる市販試薬の入手性等を考慮して適宜選択できる。)
Figure 0004880652
一般式(3)中の炭素−酸素単結合又は炭素−酸素二重結合を1以上有する有機基の好ましい例として、以下のものが挙げられる。なお、下記式中において、(Si)はSiとの結合箇所を示すために記載した。
Figure 0004880652
Figure 0004880652
Figure 0004880652
また、R,R,Rの有機基の例として、ケイ素−ケイ素結合を含む有機基を用いることもできる。具体的には下記のものを挙げることができる。
Figure 0004880652
これらのモノマーから1種又は2種類以上を選択して、反応前又は反応中に混ぜてケイ素含有化合物を形成する反応原料とすることができる。
ケイ素含有化合物は、好ましくは無機酸及びスルホン酸誘導体から選ばれる一種以上の化合物を酸触媒として用いて、モノマーを加水分解縮合することで製造することが好ましい。
このとき使用される酸触媒として好ましくは、フッ酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、リン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸を挙げることができる。触媒の使用量は、ケイ素モノマー1モルに対して10−6モル〜10モル、好ましくは10−5モル〜5モル、より好ましくは10−4モル〜1モルである。
これらのモノマーから加水分解縮合によりケイ素含有化合物を得るときの水の量は、モノマーに結合している加水分解性置換基1モル当たり0.01〜100モル、より好ましくは0.05〜50モル、更に好ましくは0.1〜30モルを添加することが好ましい。このように0.01〜100モルの範囲内で添加すれば、反応に使用する装置が過大になる恐れがなく経済的である。
操作方法として、触媒水溶液にモノマーを添加して加水分解縮合反応を開始させる。このとき、触媒水溶液に有機溶剤を加えてもよいし、モノマーを有機溶剤で希釈しておいてもよいし、両方行っても良い。反応温度は0〜100℃、好ましくは5〜80℃である。モノマーの滴下時に5〜80℃に温度を保ち、その後20〜80℃で熟成させる方法が好ましい。
触媒水溶液に加えることのできる、又はモノマーを希釈することのできる有機溶剤としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、アセトン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、トルエン、ヘキサン、酢酸エチル、シクロヘキサノン、メチル−2−n−アミルケトン、ブタンジオールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ブタンジオールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ピルビン酸エチル、酢酸ブチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、酢酸tert−ブチル、プロピオン酸tert−ブチル、プロピレングリコールモノtert−ブチルエーテルアセテート、γ−ブチルラクトン及びこれらの混合物等が好ましい。
これらの溶剤の中で好ましいものは水可溶性のものである。例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール等のアルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール等の多価アルコール、ブタンジオールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ブタンジオールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ブタンジオールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル等の多価アルコール縮合物誘導体、アセトン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン等を挙げることができる。
この中で特に好ましいのは、沸点が100℃以下のものである。
なお、有機溶剤の使用量は、モノマー1モルに対して0〜1,000ml、特に0〜500mlが好ましい。有機溶剤の使用量が1,000ml以下であれば反応容器が過大となる恐れがなく経済的である。
その後、必要であれば触媒の中和反応を行い、加水分解縮合反応で生成したアルコールを減圧除去し、反応混合物水溶液を得る。このとき、中和に使用することのできるアルカリ性物質の量は、触媒で使用された酸に対して0.1〜2当量が好ましい。このアルカリ性物質は水中でアルカリ性を示すものであれば、任意の物質でよい。
続いて、反応混合物から加水分解縮合反応で生成したアルコールを取り除く。このとき反応混合物を加熱する温度は、添加した有機溶剤と反応で発生したアルコールの種類に依るが、好ましくは0〜100℃、より好ましくは10〜90℃、更に好ましくは15〜80℃である。またこのときの減圧度は、除去すべき有機溶剤及びアルコールの種類、排気装置、凝縮装置及び加熱温度により異なるが、好ましくは大気圧以下、より好ましくは絶対圧で80kPa以下、更に好ましくは絶対圧で50kPa以下である。この際除去されるアルコール量を正確に知ることは難しいが、生成したアルコールのおよそ80質量%以上が除かれることが望ましい。
次に、反応混合物から加水分解縮合に使用した酸触媒を除去するため、ケイ素含有化合物を有機溶剤で抽出する。このとき使用する有機溶剤としては、ケイ素含有化合物を溶解でき、水と混合させると2層分離するものが好ましい。例えばメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、アセトン、テトラヒドロフラン、トルエン、ヘキサン、酢酸エチル、シクロヘキサノン、メチル−2−n−アミルケトン、ブタンジオールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ブタンジオールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ブタンジオールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ピルビン酸エチル、酢酸ブチル、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、酢酸tert−ブチル、プロピオン酸tert−ブチル、プロピレングリコールモノtert−ブチルエーテルアセテート、γ−ブチルラクトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンチルメチルエーテル等及びこれらの混合物を挙げることができる。
更に、水溶性有機溶剤と水難溶性有機溶剤の混合物を使用することも可能である。例えばメタノール+酢酸エチル、エタノール+酢酸エチル、1−プロパノール+酢酸エチル、2−プロパノール+酢酸エチル、ブタンジオールモノメチルエーテル+酢酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテル+酢酸エチル、エチレングリコールモノメチルエーテル+酢酸エチル、ブタンジオールモノエチルエーテル+酢酸エチル、プロピレングリコールモノエチルエーテル+酢酸エチル、エチレングリコールモノエチルエーテル+酢酸エチル、ブタンジオールモノプロピルエーテル+酢酸エチル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル+酢酸エチル、エチレングリコールモノプロピルエーテル+酢酸エチル、メタノール+メチルイソブチルケトン、エタノール+メチルイソブチルケトン、1−プロパノール+メチルイソブチルケトン、2−プロパノール+メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテル+メチルイソブチルケトン、エチレングリコールモノメチルエーテル+メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノエチルエーテル+メチルイソブチルケトン、エチレングリコールモノエチルエーテル+メチルイソブチルケトン、プロピレングリコールモノプロピルエーテル+メチルイソブチルケトン、エチレングリコールモノプロピルエーテル+メチルイソブチルケトン、メタノール+シクロペンチルメチルエーテル、エタノール+シクロペンチルメチルエーテル、1−プロパノール+シクロペンチルメチルエーテル、2−プロパノール+シクロペンチルメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル+シクロペンチルメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル+シクロペンチルメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル+シクロペンチルメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル+シクロペンチルメチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル+シクロペンチルメチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル+シクロペンチルメチルエーテル、メタノール+プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、エタノール+プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、1−プロパノール+プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、2−プロパノール+プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル+プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテル+プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテル+プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテル+プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテル+プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノプロピルエーテル+プロピレングリコールメチルエーテルアセテートなどの組合せを上げることが出来る。
更に、炭素数が4以上の高級アルコールと水難容性有機溶剤の混合物も使用することが可能である。炭素数が4以上の高級アルコールとしては、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、3−メチル−2−ブタノール、1、1−ジメチル−1−プロパノール、2、2−ジメチル−1−プロパノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、3−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ペンタノール、2−メチル−2−ペンタノール、3−メチル−2−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、2−メチル−3−ペンタノール、3−メチル−3−ペンタノール、2、2−ジメチル−1−ブタノール、2、3−ジメチル−1−ブタノール、2、3−ジメチル−2−ブタノール、3、3−ジメチル−1−ブタノール、3、3−ジメチル−2−ブタノール、2−エチル−1−ブタノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、4−ヘプタノール、2−メチル−1−ヘキサノール、3−メチル−1−ヘキサノール、4−メチル−1−ヘキサノール、5−メチル−1−ヘキサノール、2−メチル−2−ヘキサノール、3−メチル−2−ヘキサノール、4−メチル−2−ヘキサノール、5−メチル−2−ヘキサノール、2−メチル−3−ヘキサノール、3−メチル−3−ヘキサノール、4−メチル−3−ヘキサノール、5−メチル−3−ヘキサノール、2、2−ジメチル−1−ペンタノール、2、3−ジメチル−1−ペンタノール、2、4−ジメチル−1−ペンタノール、2−エチル−1−ペンタノール、3−エチル−1−ペンタノール、2、3−ジメチル−2−ペンタノール、2、4−ジメチル−2−ペンタノール、3、3−ジメチル−2−ペンタノール、3、4−ジメチル−2−ペンタノール、4、4−ジメチル−2−ペンタノール、3−エチル−2−ペンタノール、2、2−ジメチル−3−ペンタノール、2、3−ジメチル−3−ペンタノール、2、4−ジメチル−3−ペンタノール、3−エチル−3−ペンタノール、1−オクタノール、2−オクタノール、3−オクタノール、4−オクタノール、2−メチル−1−ヘプタノール、3−メチル−1−ヘプタノール、4−メチル−1−ヘプタノール、5−メチル−1−ヘプタノール、6−メチル−1−ヘプタノール、2−メチル−2−ヘプタノール、3−メチル−2−ヘプタノール、4−メチル−2−ヘプタノール、5−メチル−2−ヘプタノール、6−メチル−2−ヘプタノール、2−メチル−3−ヘプタノール、3−メチル−3−ヘプタノール、4−メチル−3−ヘプタノール、5−メチル−3−ヘプタノール、6−メチル−3−ヘプタノール、2、2−ジメチル−1−ヘキサノール、2、3−ジメチル−1−ヘキサノール、2、4−ジメチル−1−ヘキサノール、2、5−ジメチル−1−ヘキサノール、2−エチル−1−ヘキサノール、3−エチル−1−ヘキサノール、4−エチル−1−ヘキサノール、2、3−ジメチル−2−ヘキサノール、2、4−ジメチル−2−ヘキサノール、2、5−ジメチル−2−ヘキサノール、3、3−ジメチル−2−ヘキサノール、3、4−ジメチル−2−ヘキサノール、3、5−ジメチル−2−ヘキサノール、4、4−ジメチル−2−ヘキサノール、4、5−ジメチル−2−ヘキサノール、3−エチル−2−ヘキサノール、4−エチル−2−ヘキサノール、2、2−ジメチル−3−ヘキサノール、2、3−ジメチル−3−ヘキサノール、2、4−ジメチル−3−ヘキサノール、2、5−ジメチル−3−ヘキサノール、3−エチル−3−ヘキサノール、4−エチル−3−ヘキサノール、2、2、3−トリメチル−1−ペンタノール、2、2、4−トリメチル−1−ペンタノール、2、3、3−トリメチル−1−ペンタノール、2、3、4−トリメチル−1−ペンタノール、2、4、4−トリメチル−1−ペンタノール、3、3、4−トリメチル−1−ペンタノール、3、4、4−トリメチル−1−ペンタノール、2−エチル−2−メチル−1−ペンタノール、2−エチル−3−メチル−1−ペンタノール、2−エチル−4−メチル−1−ペンタノール、3−エチル−2−メチル−1−ペンタノール、3−エチル−3−メチル−1−ペンタノール、3−エチル−4−メチル−1−ペンタノール、3−エチル−3−メチル−2−ペンタノール、3−エチル−4−メチル−2−ペンタノール、2−プロピル−1−ペンタノール、1−ノナノール、2−ノナノール、3−ノナノール、3、5、5−トリメチル−1−ヘキサノール、2、6−ジメチル−4−ヘプタノール、3−エチル−2、2−ジメチル−3−ペンタノール、1−デカノール、2−デカノール、3−デカノール、4−デカノール、3、7−ジメチル−1−オクタノール、3、7−ジメチル−3−オクタノール、1−ウンデカノール、2−ウンデカノール、1−ドデカノール、2−ドデカノール、1−トリデカノール、1−テトラデカノール、1−ペンタデカノールなどが例示される。これらの高級アルコールと酢酸エチル、メチルイソブチルケトン、シクロペンチルメチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテートなどの組合せにより得られる混合溶剤が好ましいが、これらに限定されることはない。
なお、水溶性有機溶剤または高級アルコールと水難溶性有機溶剤との混合割合は、適宜選定されるが、水難溶性有機溶剤100質量部に対して、水溶性有機溶剤または高級アルコールは0.1〜1,000質量部、好ましくは1〜500質量部、更に好ましくは2〜100質量部である。
続いて、中性水で洗浄して酸触媒を除去することができる。この水は、通常脱イオン水や超純水と呼ばれているものを使用すればよい。この水の量は、ケイ素含有化合物溶液1Lに対して、0.01〜100L、好ましくは0.05〜50L、より好ましくは0.1〜5Lである。この洗浄の方法は、両方を同一の容器にいれ掻き混ぜ後、静置して水層を分離すればよい。洗浄回数は、1回以上あればよいが、10回以上洗浄しても洗浄しただけの効果は得られないため、好ましくは1〜5回程度である。
その他に酸触媒を除去する方法として、イオン交換樹脂による方法や、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等のエポキシ化合物で中和したのち除去する方法を挙げることができる。これらの方法は、反応に使用された酸触媒に合わせて適宜選択することができる。
なお、本発明において、酸触媒が実質的に除去されたとは、反応に使用された酸触媒がケイ素含有化合物中10質量%以下、好ましくは5質量%以下程度残存しているものは許容されることを意味する。
このときの水洗操作により、ケイ素含有化合物の一部が水層に逃げ、実質的に分画操作と同等の効果が得られている場合があるため、水洗回数や洗浄水の量は触媒除去効果と分画効果を鑑みて適宜選択すれば良い。
このように酸触媒が実質的に除去されることで、保存安定性の良いケイ素含有化合物を得ることができる。
酸触媒が除去されたケイ素含有化合物溶液に最終的な溶剤を加え、減圧で溶剤交換することでケイ素含有化合物溶液を得る。このときの溶剤交換の温度は、除去すべき抽出溶剤の種類に依るが、好ましくは0〜100℃、より好ましくは10〜90℃、更に好ましくは15〜80℃である。またこのときの減圧度は、除去すべき抽出溶剤の種類、排気装置、凝縮装置及び加熱温度により異なるが、好ましくは大気圧以下、より好ましくは絶対圧で80kPa以下、更に好ましくは絶対圧で50kPa以下である。
このとき、溶剤が変わることによりケイ素含有化合物が不安定になる場合がある。これは最終的な溶剤とケイ素含有化合物との相性により発生するが、これを防止するため、安定剤として後述する炭素数が1〜30の1価又は2価以上の有機酸を加えてもよい。加える量としては溶剤交換前の溶液中のケイ素含有化合物100質量部に対して0〜25質量部、好ましくは0〜15質量部、より好ましくは0〜5質量部であるが、添加する場合は0.5質量部以上が好ましい。溶剤交換前の溶液に必要であれば、酸を添加して溶剤交換操作を行えばよい。
ケイ素含有化合物溶液に加える最終的な溶剤として好ましいものはアルコール系溶剤であり、特に第2のケイ素含有膜形成組成物に使用される溶剤はレジストパターンを溶解しない溶剤、例えば、炭素数が4個以上の高級アルコールが好ましい。具体的には、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、3−メチル−2−ブタノール、1、1−ジメチル−1−プロパノール、2、2−ジメチル−1−プロパノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、3−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ペンタノール、2−メチル−2−ペンタノール、3−メチル−2−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、2−メチル−3−ペンタノール、3−メチル−3−ペンタノール、2、2−ジメチル−1−ブタノール、2、3−ジメチル−1−ブタノール、2、3−ジメチル−2−ブタノール、3、3−ジメチル−1−ブタノール、3、3−ジメチル−2−ブタノール、2−エチル−1−ブタノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、4−ヘプタノール、2−メチル−1−ヘキサノール、3−メチル−1−ヘキサノール、4−メチル−1−ヘキサノール、5−メチル−1−ヘキサノール、2−メチル−2−ヘキサノール、3−メチル−2−ヘキサノール、4−メチル−2−ヘキサノール、5−メチル−2−ヘキサノール、2−メチル−3−ヘキサノール、3−メチル−3−ヘキサノール、4−メチル−3−ヘキサノール、5−メチル−3−ヘキサノール、2、2−ジメチル−1−ペンタノール、2、3−ジメチル−1−ペンタノール、2、4−ジメチル−1−ペンタノール、2−エチル−1−ペンタノール、3−エチル−1−ペンタノール、2、3−ジメチル−2−ペンタノール、2、4−ジメチル−2−ペンタノール、3、3−ジメチル−2−ペンタノール、3、4−ジメチル−2−ペンタノール、4、4−ジメチル−2−ペンタノール、3−エチル−2−ペンタノール、2、2−ジメチル−3−ペンタノール、2、3−ジメチル−3−ペンタノール、2、4−ジメチル−3−ペンタノール、3−エチル−3−ペンタノール、1−オクタノール、2−オクタノール、3−オクタノール、4−オクタノール、2−メチル−1−ヘプタノール、3−メチル−1−ヘプタノール、4−メチル−1−ヘプタノール、5−メチル−1−ヘプタノール、6−メチル−1−ヘプタノール、2−メチル−2−ヘプタノール、3−メチル−2−ヘプタノール、4−メチル−2−ヘプタノール、5−メチル−2−ヘプタノール、6−メチル−2−ヘプタノール、2−メチル−3−ヘプタノール、3−メチル−3−ヘプタノール、4−メチル−3−ヘプタノール、5−メチル−3−ヘプタノール、6−メチル−3−ヘプタノール、2、2−ジメチル−1−ヘキサノール、2、3−ジメチル−1−ヘキサノール、2、4−ジメチル−1−ヘキサノール、2、5−ジメチル−1−ヘキサノール、2−エチル−1−ヘキサノール、3−エチル−1−ヘキサノール、4−エチル−1−ヘキサノール、2、3−ジメチル−2−ヘキサノール、2、4−ジメチル−2−ヘキサノール、2、5−ジメチル−2−ヘキサノール、3、3−ジメチル−2−ヘキサノール、3、4−ジメチル−2−ヘキサノール、3、5−ジメチル−2−ヘキサノール、4、4−ジメチル−2−ヘキサノール、4、5−ジメチル−2−ヘキサノール、3−エチル−2−ヘキサノール、4−エチル−2−ヘキサノール、2、2−ジメチル−3−ヘキサノール、2、3−ジメチル−3−ヘキサノール、2、4−ジメチル−3−ヘキサノール、2、5−ジメチル−3−ヘキサノール、3−エチル−3−ヘキサノール、4−エチル−3−ヘキサノール、2、2、3−トリメチル−1−ペンタノール、2、2、4−トリメチル−1−ペンタノール、2、3、3−トリメチル−1−ペンタノール、2、3、4−トリメチル−1−ペンタノール、2、4、4−トリメチル−1−ペンタノール、3、3、4−トリメチル−1−ペンタノール、3、4、4−トリメチル−1−ペンタノール、2−エチル−2−メチル−1−ペンタノール、2−エチル−3−メチル−1−ペンタノール、2−エチル−4−メチル−1−ペンタノール、3−エチル−2−メチル−1−ペンタノール、3−エチル−3−メチル−1−ペンタノール、3−エチル−4−メチル−1−ペンタノール、3−エチル−3−メチル−2−ペンタノール、3−エチル−4−メチル−2−ペンタノール、2−プロピル−1−ペンタノール、1−ノナノール、2−ノナノール、3−ノナノール、3、5、5−トリメチル−1−ヘキサノール、2、6−ジメチル−4−ヘプタノール、3−エチル−2、2−ジメチル−3−ペンタノール、1−デカノール、2−デカノール、3−デカノール、4−デカノール、3、7−ジメチル−1−オクタノール、3、7−ジメチル−3−オクタノール、1−ウンデカノール、2−ウンデカノール、1−ドデカノール、2−ドデカノール、1−トリデカノール、1−テトラデカノール、1−ペンタデカノールなどである。
一方、第1と第3のケイ素含有膜形成用組成物に加える最終的な溶剤として好ましいものはアルコール系溶剤であり、特に好ましいものはエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブタンジオールなどのモノアルキルエーテル誘導体である。具体的には、ブタンジオールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ブタンジオールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ブタンジオールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル等が好ましい。これらの溶剤のうち第1のレジストパーンを溶解させないものであれば、第2のケイ素含有膜形成用組成物の最終溶剤として使用しても良い。
また、別の反応操作としては、モノマー又はモノマーの有機溶液に、水又は含水有機溶剤を添加し、加水分解反応を開始させる。このとき触媒はモノマー又はモノマーの有機溶液に添加しても良いし、水又は含水有機溶剤に添加しておいてもよい。反応温度は0〜100℃、好ましくは10〜80℃である。水の滴下時に10〜50℃に加熱し、その後20〜80℃に昇温させて熟成させる方法が好ましい。
有機溶剤を使用する場合は、水溶性のものが好ましく、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、アセトン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ブタンジオールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ブタンジオールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ブタンジオールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテル等の多価アルコール縮合物誘導体及びこれらの混合物等を挙げることができる。
有機溶剤の使用量は、前記の量と同様で良い。得られた反応混合物の後処理は、前記の方法と同様で後処理し、ケイ素含有化合物を得る。
得られるケイ素含有化合物の分子量は、モノマーの選択だけでなく、重合時の反応条件制御により調整することができるが、質量平均分子量が100,000以下のものを用いれば、異物の発生や塗布斑が生じる恐れが少ない。従って、100,000以下、より好ましくは200〜50,000、更に好ましくは300〜30,000のものを用いることが好ましい。なお、上記質量平均分子量に関するデ−タは、検出器としてRIを用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により、標準物質としてポリスチレンを用いて、ポリスチレン換算で分子量を表したものである。
本発明のケイ素含有膜形成用組成物は、酸性条件下で製造されたものであれば、組成及び/又は反応条件が異なる2種類以上のケイ素含有化合物を含んでいても良い。
上記ケイ素含有化合物に、更に、熱架橋促進剤、炭素数が1〜30の1価又は2価以上の有機酸及び有機溶剤を配合してケイ素含有膜形成用組成物を作ることができる。
本発明ではケイ素含有膜形成時の架橋反応を更に促進させるため、熱架橋促進剤を含有するのが好ましい。このようなものとして、一般式(1)及び(2)で示される化合物を挙げることが出来る。
X (1)
(式中、Lはリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム又はセシウム、Xは水酸基、又は炭素数1〜30の1価又は2価以上の有機酸基、であり、aは1以上の整数、bは0又は1以上の整数で、a+bは水酸基又は有機酸基の価数である。)
MA(2)
(式中、Mはスルホニウム、ヨードニウム又はアンモニウムであり、Aは非求核性対向イオンである。)
一般式(1)で示される化合物として、アルカリ金属有機酸塩を例示できる。例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムの水酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、ブタン酸塩、ペンタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヘプタン酸塩、オクタン酸塩、ノナン酸塩、デカン酸塩、オレイン酸塩、ステアリン酸塩、リノール酸塩、リノレン酸塩、安息香酸塩、フタル酸塩、イソフタル酸塩、テレフタル酸塩、サリチル酸塩、トリフルオロ酢酸塩、モノクロロ酢酸塩、ジクロロ酢酸塩、トリクロロ酢酸塩等の1価の塩、1価または2価のシュウ酸塩、マロン酸塩、メチルマロン酸塩、エチルマロン酸塩、プロピルマロン酸塩、ブチルマロン酸塩、ジメチルマロン酸塩、ジエチルマロン酸塩、コハク酸塩、メチルコハク酸塩、グルタル酸塩、アジピン酸塩、イタコン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、シトラコン酸塩、クエン酸塩、炭酸塩等が挙げられる。
具体的には、ギ酸リチウム、酢酸リチウム、プロピオン酸リチウム、ブタン酸リチウム、ペンタン酸リチウム、ヘキサン酸リチウム、ヘプタン酸リチウム、オクタン酸リチウム、ノナン酸リチウム、デカン酸リチウム、オレイン酸リチウム、ステアリン酸リチウム、リノール酸リチウム、リノレン酸リチウム、安息香酸リチウム、フタル酸リチウム、イソフタル酸リチウム、テレフタル酸リチウム、サリチル酸リチウム、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム、トリフルオロ酢酸リチウム、モノクロロ酢酸リチウム、ジクロロ酢酸リチウム、トリクロロ酢酸リチウム、水酸化リチウム、シュウ酸水素リチウム、マロン酸水素リチウム、メチルマロン酸水素リチウム、エチルマロン酸水素リチウム、プロピルマロン酸水素リチウム、ブチルマロン酸水素リチウム、ジメチルマロン酸水素リチウム、ジエチルマロン酸水素リチウム、コハク酸水素リチウム、メチルコハク酸水素リチウム、グルタル酸水素リチウム、アジピン酸水素リチウム、イタコン酸水素リチウム、マレイン酸水素リチウム、フマル酸水素リチウム、シトラコン酸水素リチウム、クエン酸水素リチウム、炭酸水素リチウム、シュウ酸リチウム、マロン酸リチウム、メチルマロン酸リチウム、エチルマロン酸リチウム、プロピルマロン酸リチウム、ブチルマロン酸リチウム、ジメチルマロン酸リチウム、ジエチルマロン酸リチウム、コハク酸リチウム、メチルコハク酸リチウム、グルタル酸リチウム、アジピン酸リチウム、イタコン酸リチウム、マレイン酸リチウム、フマル酸リチウム、シトラコン酸リチウム、クエン酸リチウム、炭酸リチウム、ギ酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、ブタン酸ナトリウム、ペンタン酸ナトリウム、ヘキサン酸ナトリウム、ヘプタン酸ナトリウム、オクタン酸ナトリウム、ノナン酸ナトリウム、デカン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、リノール酸ナトリウム、リノレン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、フタル酸ナトリウム、イソフタル酸ナトリウム、テレフタル酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、トリフルオロメタンスルホン酸ナトリウム、トリフルオロ酢酸ナトリウム、モノクロロ酢酸ナトリウム、ジクロロ酢酸ナトリウム、トリクロロ酢酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、シュウ酸水素ナトリウム、マロン酸水素ナトリウム、メチルマロン酸水素ナトリウム、エチルマロン酸水素ナトリウム、プロピルマロン酸水素ナトリウム、ブチルマロン酸水素ナトリウム、ジメチルマロン酸水素ナトリウム、ジエチルマロン酸水素ナトリウム、コハク酸水素ナトリウム、メチルコハク酸水素ナトリウム、グルタル酸水素ナトリウム、アジピン酸水素ナトリウム、イタコン酸水素ナトリウム、マレイン酸水素ナトリウム、フマル酸水素ナトリウム、シトラコン酸水素ナトリウム、クエン酸水素ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、シュウ酸ナトリウム、マロン酸ナトリウム、メチルマロン酸ナトリウム、エチルマロン酸ナトリウム、プロピルマロン酸ナトリウム、ブチルマロン酸ナトリウム、ジメチルマロン酸ナトリウム、ジエチルマロン酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、メチルコハク酸ナトリウム、グルタル酸ナトリウム、アジピン酸ナトリウム、イタコン酸ナトリウム、マレイン酸ナトリウム、フマル酸ナトリウム、シトラコン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、ギ酸カリウム、酢酸カリウム、プロピオン酸カリウム、ブタン酸カリウム、ペンタン酸カリウム、ヘキサン酸カリウム、ヘプタン酸カリウム、オクタン酸カリウム、ノナン酸カリウム、デカン酸カリウム、オレイン酸カリウム、ステアリン酸カリウム、リノール酸カリウム、リノレン酸カリウム、安息香酸カリウム、フタル酸カリウム、イソフタル酸カリウム、テレフタル酸カリウム、サリチル酸カリウム、トリフルオロメタンスルホン酸カリウム、トリフルオロ酢酸カリウム、モノクロロ酢酸カリウム、ジクロロ酢酸カリウム、トリクロロ酢酸カリウム、水酸化カリウム、シュウ酸水素カリウム、マロン酸水素カリウム、メチルマロン酸水素カリウム、エチルマロン酸水素カリウム、プロピルマロン酸水素カリウム、ブチルマロン酸水素カリウム、ジメチルマロン酸水素カリウム、ジエチルマロン酸水素カリウム、コハク酸水素カリウム、メチルコハク酸水素カリウム、グルタル酸水素カリウム、アジピン酸水素カリウム、イタコン酸水素カリウム、マレイン酸水素カリウム、フマル酸水素カリウム、シトラコン酸水素カリウム、クエン酸水素カリウム、炭酸水素カリウム、シュウ酸カリウム、マロン酸カリウム、メチルマロン酸カリウム、エチルマロン酸カリウム、プロピルマロン酸カリウム、ブチルマロン酸カリウム、ジメチルマロン酸カリウム、ジエチルマロン酸カリウム、コハク酸カリウム、メチルコハク酸カリウム、グルタル酸カリウム、アジピン酸カリウム、イタコン酸カリウム、マレイン酸カリウム、フマル酸カリウム、シトラコン酸カリウム、クエン酸カリウム、炭酸カリウムなどを例示できる。
一般式(2)で示される化合物として、(Q−1)、(Q−2)及び(Q−3)で示されるスルホニウム化合物、ヨードニウム化合物、アンモニウム化合物を挙げることが出来る。
Figure 0004880652
(式中、R204、R205、R206はそれぞれ炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基、アルケニル基、オキソアルキル基又はオキソアルケニル基、炭素数6〜20の置換あるいは非置換のアリール基、又は炭素数7〜12のアラルキル基又はアリールオキソアルキル基を示し、これらの基の水素原子の一部又は全部がアルコキシ基等によって置換されていてもよい。また、R205とR206とは環を形成してもよく、環を形成する場合には、R205、R206はそれぞれ炭素数1〜6のアルキレン基を示す。Aは非求核性対向イオンを表す。R207、R208、R209、R210は、R204、R205、R206と同様であるが、水素原子であってもよい。R207とR208、R207とR208とR209とは環を形成してもよく、環を形成する場合には、R207とR208及びR207とR208とR209は炭素数3〜10のアルキレン基を示す。)
上記R204、R205、R206、R207、R208、R209、R210は互いに同一であっても異なっていてもよく、具体的にはアルキル基として、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロプロピルメチル基、4−メチルシクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等が挙げられる。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、プロぺニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基等が挙げられる。オキソアルキル基としては、2−オキソシクロペンチル基、2−オキソシクロヘキシル基等が挙げられ、2−オキソプロピル基、2−シクロペンチル−2−オキソエチル基、2−シクロヘキシル−2−オキソエチル基、2−(4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル基等を挙げることができる。アリ−ル基としては、フェニル基、ナフチル基等や、p−メトキシフェニル基、m−メトキシフェニル基、o−メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、p−tert−ブトキシフェニル基、m−tert−ブトキシフェニル基等のアルコキシフェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、エチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−ブチルフェニル基、ジメチルフェニル基等のアルキルフェニル基、メチルナフチル基、エチルナフチル基等のアルキルナフチル基、メトキシナフチル基、エトキシナフチル基等のアルコキシナフチル基、ジメチルナフチル基、ジエチルナフチル基等のジアルキルナフチル基、ジメトキシナフチル基、ジエトキシナフチル基等のジアルコキシナフチル基等が挙げられる。アラルキル基としてはベンジル基、フェニルエチル基、フェネチル基等が挙げられる。アリ−ルオキソアルキル基としては、2−フェニル−2−オキソエチル基、2−(1−ナフチル)−2−オキソエチル基、2−(2−ナフチル)−2−オキソエチル基等の2−アリ−ル−2−オキソエチル基等が挙げられる。
の非求核性対向イオンとしては水酸イオン、ギ酸イオン、酢酸イオン、プロピオン酸イオン、ブタン酸イオン、ペンタン酸イオン、ヘキサン酸イオン、ヘプタン酸イオン、オクタン酸イオン、ノナン酸イオン、デカン酸イオン、オレイン酸イオン、ステアリン酸イオン、リノール酸イオン、リノレン酸イオン、安息香酸イオン、p−メチル安息香酸イオン、p−t−ブチル安息香酸イオン、フタル酸イオン、イソフタル酸イオン、テレフタル酸イオン、サリチル酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、モノクロロ酢酸イオン、ジクロロ酢酸イオン、トリクロロ酢酸イオン、フッ化物イオン、塩化物イオン、臭素化物イオン、ヨウ素化物イオン、硝酸イオン、塩素酸イオン、過塩素酸イオン、臭素酸イオン、ヨウ素酸イオン等の1価のイオン、1価または2価のシュウ酸イオン、マロン酸イオン、メチルマロン酸イオン、エチルマロン酸イオン、プロピルマロン酸イオン、ブチルマロン酸イオン、ジメチルマロン酸イオン、ジエチルマロン酸イオン、コハク酸イオン、メチルコハク酸イオン、グルタル酸イオン、アジピン酸イオン、イタコン酸イオン、マレイン酸イオン、フマル酸イオン、シトラコン酸イオン、クエン酸イオン、炭酸イオン等が挙げられる。
具体的には、スルホニウム化合物として、ギ酸トリフェニルスルホニウム、酢酸トリフェニルスルホニウム、プロピオン酸トリフェニルスルホニウム、ブタン酸トリフェニルスルホニウム、ペンタン酸トリフェニルスルホニウム、ヘキサン酸トリフェニルスルホニウム、ヘプタン酸トリフェニルスルホニウム、オクタン酸トリフェニルスルホニウム、ノナン酸トリフェニルスルホニウム、デカン酸トリフェニルスルホニウム、オレイン酸トリフェニルスルホニウム、ステアリン酸トリフェニルスルホニウム、リノール酸トリフェニルスルホニウム、リノレン酸トリフェニルスルホニウム、安息香酸トリフェニルスルホニウム、p−メチル安息香酸トリフェニルスルホニウム、p−t−ブチル安息香酸トリフェニルスルホニウム、フタル酸トリフェニルスルホニウム、イソフタル酸トリフェニルスルホニウム、テレフタル酸トリフェニルスルホニウム、サリチル酸トリフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、トリフルオロ酢酸トリフェニルスルホニウム、モノクロロ酢酸トリフェニルスルホニウム、ジクロロ酢酸トリフェニルスルホニウム、トリクロロ酢酸トリフェニルスルホニウム、水酸化トリフェニルスルホニウム、シュウ酸トリフェニルスルホニウム、マロン酸トリフェニルスルホニウム、メチルマロン酸トリフェニルスルホニウム、エチルマロン酸トリフェニルスルホニウム、プロピルマロン酸トリフェニルスルホニウム、ブチルマロン酸トリフェニルスルホニウム、ジメチルマロン酸トリフェニルスルホニウム、ジエチルマロン酸トリフェニルスルホニウム、コハク酸トリフェニルスルホニウム、メチルコハク酸トリフェニルスルホニウム、グルタル酸トリフェニルスルホニウム、アジピン酸トリフェニルスルホニウム、イタコン酸トリフェニルスルホニウム、マレイン酸トリフェニルスルホニウム、フマル酸トリフェニルスルホニウム、シトラコン酸トリフェニルスルホニウム、クエン酸トリフェニルスルホニウム、炭酸トリフェニルスルホニウム、塩化トリフェニルスルホニウム、臭化トリフェニルスルホニウム、ヨウ化トリフェニルスルホニウム、硝酸トリフェニルスルホニウム、塩素酸トリフェニルスルホニウム、過塩素酸トリフェニルスルホニウム、臭素酸トリフェニルスルホニウム、ヨウ素酸トリフェニルスルホニウム、シュウ酸ビストリフェニルスルホニウム、マロン酸ビストリフェニルスルホニウム、メチルマロン酸ビストリフェニルスルホニウム、エチルマロン酸ビストリフェニルスルホニウム、プロピルマロン酸ビストリフェニルスルホニウム、ブチルマロン酸ビストリフェニルスルホニウム、ジメチルマロン酸ビストリフェニルスルホニウム、ジエチルマロン酸ビストリフェニルスルホニウム、コハク酸ビストリフェニルスルホニウム、メチルコハク酸ビストリフェニルスルホニウム、グルタル酸ビストリフェニルスルホニウム、アジピン酸ビストリフェニルスルホニウム、イタコン酸ビストリフェニルスルホニウム、マレイン酸ビストリフェニルスルホニウム、フマル酸ビストリフェニルスルホニウム、シトラコン酸ビストリフェニルスルホニウム、クエン酸ビストリフェニルスルホニウム、炭酸ビストリフェニルスルホニウムなどが挙げられる。
また、ヨードニウム化合物として具体的には、ギ酸ジフェニルヨードニウム、酢酸ジフェニルヨードニウム、プロピオン酸ジフェニルヨードニウム、ブタン酸ジフェニルヨードニウム、ペンタン酸ジフェニルヨードニウム、ヘキサン酸ジフェニルヨードニウム、ヘプタン酸ジフェニルヨードニウム、オクタン酸ジフェニルヨードニウム、ノナン酸ジフェニルヨードニウム、デカン酸ジフェニルヨードニウム、オレイン酸ジフェニルヨードニウム、ステアリン酸ジフェニルヨードニウム、リノール酸ジフェニルヨードニウム、リノレン酸ジフェニルヨードニウム、安息香酸ジフェニルヨードニウム、p−メチル安息香酸ジフェニルヨードニウム、p−t−ブチル安息香酸ジフェニルヨードニウム、フタル酸ジフェニルヨードニウム、イソフタル酸ジフェニルヨードニウム、テレフタル酸ジフェニルヨードニウム、サリチル酸ジフェニルヨードニウム、トリフルオロメタンスルホン酸ジフェニルヨードニウム、トリフルオロ酢酸ジフェニルヨードニウム、モノクロロ酢酸ジフェニルヨードニウム、ジクロロ酢酸ジフェニルヨードニウム、トリクロロ酢酸ジフェニルヨードニウム、水酸化ジフェニルヨードニウム、シュウ酸ジフェニルヨードニウム、マロン酸ジフェニルヨードニウム、メチルマロン酸ジフェニルヨードニウム、エチルマロン酸ジフェニルヨードニウム、プロピルマロン酸ジフェニルヨードニウム、ブチルマロン酸ジフェニルヨードニウム、ジメチルマロン酸ジフェニルヨードニウム、ジエチルマロン酸ジフェニルヨードニウム、コハク酸ジフェニルヨードニウム、メチルコハク酸ジフェニルヨードニウム、グルタル酸ジフェニルヨードニウム、アジピン酸ジフェニルヨードニウム、イタコン酸ジフェニルヨードニウム、マレイン酸ジフェニルヨードニウム、フマル酸ジフェニルヨードニウム、シトラコン酸ジフェニルヨードニウム、クエン酸ジフェニルヨードニウム、炭酸ジフェニルヨードニウム、塩化ジフェニルヨードニウム、臭化ジフェニルヨードニウム、ヨウ化ジフェニルヨードニウム、硝酸ジフェニルヨードニウム、塩素酸ジフェニルヨードニウム、過塩素酸ジフェニルヨードニウム、臭素酸ジフェニルヨードニウム、ヨウ素酸ジフェニルヨードニウム、シュウ酸ビスジフェニルヨードニウム、マロン酸ビスジフェニルヨードニウム、メチルマロン酸ビスジフェニルヨードニウム、エチルマロン酸ビスジフェニルヨードニウム、プロピルマロン酸ビスジフェニルヨードニウム、ブチルマロン酸ビスジフェニルヨードニウム、ジメチルマロン酸ビスジフェニルヨードニウム、ジエチルマロン酸ビスジフェニルヨードニウム、コハク酸ビスジフェニルヨードニウム、メチルコハク酸ビスジフェニルヨードニウム、グルタル酸ビスジフェニルヨードニウム、アジピン酸ビスジフェニルヨードニウム、イタコン酸ビスジフェニルヨードニウム、マレイン酸ビスジフェニルヨードニウム、フマル酸ビスジフェニルヨードニウム、シトラコン酸ビスジフェニルヨードニウム、クエン酸ビスジフェニルヨードニウム、炭酸ビスジフェニルヨードニウムなどが挙げられる。
一方、アンモニウム化合物として具体的には、ギ酸テトラメチルアンモニウム、酢酸テトラメチルアンモニウム、プロピオン酸テトラメチルアンモニウム、ブタン酸テトラメチルアンモニウム、ペンタン酸テトラメチルアンモニウム、ヘキサン酸テトラメチルアンモニウム、ヘプタン酸テトラメチルアンモニウム、オクタン酸テトラメチルアンモニウム、ノナン酸テトラメチルアンモニウム、デカン酸テトラメチルアンモニウム、オレイン酸テトラメチルアンモニウム、ステアリン酸テトラメチルアンモニウム、リノール酸テトラメチルアンモニウム、リノレン酸テトラメチルアンモニウム、安息香酸テトラメチルアンモニウム、p−メチル安息香酸テトラメチルアンモニウム、p−t−ブチル安息香酸テトラメチルアンモニウム、フタル酸テトラメチルアンモニウム、イソフタル酸テトラメチルアンモニウム、テレフタル酸テトラメチルアンモニウム、サリチル酸テトラメチルアンモニウム、トリフルオロメタンスルホン酸テトラメチルアンモニウム、トリフルオロ酢酸テトラメチルアンモニウム、モノクロロ酢酸テトラメチルアンモニウム、ジクロロ酢酸テトラメチルアンモニウム、トリクロロ酢酸テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラメチルアンモニウム、シュウ酸テトラメチルアンモニウム、マロン酸テトラメチルアンモニウム、メチルマロン酸テトラメチルアンモニウム、エチルマロン酸テトラメチルアンモニウム、プロピルマロン酸テトラメチルアンモニウム、ブチルマロン酸テトラメチルアンモニウム、ジメチルマロン酸テトラメチルアンモニウム、ジエチルマロン酸テトラメチルアンモニウム、コハク酸テトラメチルアンモニウム、メチルコハク酸テトラメチルアンモニウム、グルタル酸テトラメチルアンモニウム、アジピン酸テトラメチルアンモニウム、イタコン酸テトラメチルアンモニウム、マレイン酸テトラメチルアンモニウム、フマル酸テトラメチルアンモニウム、シトラコン酸テトラメチルアンモニウム、クエン酸テトラメチルアンモニウム、炭酸テトラメチルアンモニウム、塩化テトラメチルアンモニウム、臭化テトラメチルアンモニウム、ヨウ化テトラメチルアンモニウム、硝酸テトラメチルアンモニウム、塩素酸テトラメチルアンモニウム、過塩素酸テトラメチルアンモニウム、臭素酸テトラメチルアンモニウム、ヨウ素酸テトラメチルアンモニウム、シュウ酸ビステトラメチルアンモニウム、マロン酸ビステトラメチルアンモニウム、メチルマロン酸ビステトラメチルアンモニウム、エチルマロン酸ビステトラメチルアンモニウム、プロピルマロン酸ビステトラメチルアンモニウム、ブチルマロン酸ビステトラメチルアンモニウム、ジメチルマロン酸ビステトラメチルアンモニウム、ジエチルマロン酸ビステトラメチルアンモニウム、コハク酸ビステトラメチルアンモニウム、メチルコハク酸ビステトラメチルアンモニウム、グルタル酸ビステトラメチルアンモニウム、アジピン酸ビステトラメチルアンモニウム、イタコン酸ビステトラメチルアンモニウム、マレイン酸ビステトラメチルアンモニウム、フマル酸ビステトラメチルアンモニウム、シトラコン酸ビステトラメチルアンモニウム、クエン酸ビステトラメチルアンモニウム、炭酸ビステトラメチルアンモニウム、ギ酸テトラプロピルアンモニウム、酢酸テトラプロピルアンモニウム、プロピオン酸テトラプロピルアンモニウム、ブタン酸テトラプロピルアンモニウム、ペンタン酸テトラプロピルアンモニウム、ヘキサン酸テトラプロピルアンモニウム、ヘプタン酸テトラプロピルアンモニウム、オクタン酸テトラプロピルアンモニウム、ノナン酸テトラプロピルアンモニウム、デカン酸テトラプロピルアンモニウム、オレイン酸テトラプロピルアンモニウム、ステアリン酸テトラプロピルアンモニウム、リノール酸テトラプロピルアンモニウム、リノレン酸テトラプロピルアンモニウム、安息香酸テトラプロピルアンモニウム、p−メチル安息香酸テトラプロピルアンモニウム、p−t−ブチル安息香酸テトラプロピルアンモニウム、フタル酸テトラプロピルアンモニウム、イソフタル酸テトラプロピルアンモニウム、テレフタル酸テトラプロピルアンモニウム、サリチル酸テトラプロピルアンモニウム、トリフルオロメタンスルホン酸テトラプロピルアンモニウム、トリフルオロ酢酸テトラプロピルアンモニウム、モノクロロ酢酸テトラプロピルアンモニウム、ジクロロ酢酸テトラプロピルアンモニウム、トリクロロ酢酸テトラプロピルアンモニウム、水酸化テトラプロピルアンモニウム、シュウ酸テトラプロピルアンモニウム、マロン酸テトラプロピルアンモニウム、メチルマロン酸テトラプロピルアンモニウム、エチルマロン酸テトラプロピルアンモニウム、プロピルマロン酸テトラプロピルアンモニウム、ブチルマロン酸テトラプロピルアンモニウム、ジメチルマロン酸テトラプロピルアンモニウム、ジエチルマロン酸テトラプロピルアンモニウム、コハク酸テトラプロピルアンモニウム、メチルコハク酸テトラプロピルアンモニウム、グルタル酸テトラプロピルアンモニウム、アジピン酸テトラプロピルアンモニウム、イタコン酸テトラプロピルアンモニウム、マレイン酸テトラプロピルアンモニウム、フマル酸テトラプロピルアンモニウム、シトラコン酸テトラプロピルアンモニウム、クエン酸テトラプロピルアンモニウム、炭酸テトラプロピルアンモニウム、塩化テトラプロピルアンモニウム、臭化テトラプロピルアンモニウム、ヨウ化テトラプロピルアンモニウム、硝酸テトラプロピルアンモニウム、塩素酸テトラプロピルアンモニウム、過塩素酸テトラプロピルアンモニウム、臭素酸テトラプロピルアンモニウム、ヨウ素酸テトラプロピルアンモニウム、シュウ酸ビステトラプロピルアンモニウム、マロン酸ビステトラプロピルアンモニウム、メチルマロン酸ビステトラプロピルアンモニウム、エチルマロン酸ビステトラプロピルアンモニウム、プロピルマロン酸ビステトラプロピルアンモニウム、ブチルマロン酸ビステトラプロピルアンモニウム、ジメチルマロン酸ビステトラプロピルアンモニウム、ジエチルマロン酸ビステトラプロピルアンモニウム、コハク酸ビステトラプロピルアンモニウム、メチルコハク酸ビステトラプロピルアンモニウム、グルタル酸ビステトラプロピルアンモニウム、アジピン酸ビステトラプロピルアンモニウム、イタコン酸ビステトラプロピルアンモニウム、マレイン酸ビステトラプロピルアンモニウム、フマル酸ビステトラプロピルアンモニウム、シトラコン酸ビステトラプロピルアンモニウム、クエン酸ビステトラプロピルアンモニウム、炭酸ビステトラプロピルアンモニウム、ギ酸テトラブチルアンモニウム、酢酸テトラブチルアンモニウム、プロピオン酸テトラブチルアンモニウム、ブタン酸テトラブチルアンモニウム、ペンタン酸テトラブチルアンモニウム、ヘキサン酸テトラブチルアンモニウム、ヘプタン酸テトラブチルアンモニウム、オクタン酸テトラブチルアンモニウム、ノナン酸テトラブチルアンモニウム、デカン酸テトラブチルアンモニウム、オレイン酸テトラブチルアンモニウム、ステアリン酸テトラブチルアンモニウム、リノール酸テトラブチルアンモニウム、リノレン酸テトラブチルアンモニウム、安息香酸テトラブチルアンモニウム、p−メチル安息香酸テトラブチルアンモニウム、p−t−ブチル安息香酸テトラブチルアンモニウム、フタル酸テトラブチルアンモニウム、イソフタル酸テトラブチルアンモニウム、テレフタル酸テトラブチルアンモニウム、サリチル酸テトラブチルアンモニウム、トリフルオロメタンスルホン酸テトラブチルアンモニウム、トリフルオロ酢酸テトラブチルアンモニウム、モノクロロ酢酸テトラブチルアンモニウム、ジクロロ酢酸テトラブチルアンモニウム、トリクロロ酢酸テトラブチルアンモニウム、水酸化テトラブチルアンモニウム、シュウ酸テトラブチルアンモニウム、マロン酸テトラブチルアンモニウム、メチルマロン酸テトラブチルアンモニウム、エチルマロン酸テトラブチルアンモニウム、プロピルマロン酸テトラブチルアンモニウム、ブチルマロン酸テトラブチルアンモニウム、ジメチルマロン酸テトラブチルアンモニウム、ジエチルマロン酸テトラブチルアンモニウム、コハク酸テトラブチルアンモニウム、メチルコハク酸テトラブチルアンモニウム、グルタル酸テトラブチルアンモニウム、アジピン酸テトラブチルアンモニウム、イタコン酸テトラブチルアンモニウム、マレイン酸テトラブチルアンモニウム、フマル酸テトラブチルアンモニウム、シトラコン酸テトラブチルアンモニウム、クエン酸テトラブチルアンモニウム、炭酸テトラブチルアンモニウム、塩化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウム、ヨウ化テトラブチルアンモニウム、硝酸テトラブチルアンモニウム、塩素酸テトラブチルアンモニウム、過塩素酸テトラブチルアンモニウム、臭素酸テトラブチルアンモニウム、ヨウ素酸テトラブチルアンモニウム、シュウ酸ビステトラブチルアンモニウム、マロン酸ビステトラブチルアンモニウム、メチルマロン酸ビステトラブチルアンモニウム、エチルマロン酸ビステトラブチルアンモニウム、プロピルマロン酸ビステトラブチルアンモニウム、ブチルマロン酸ビステトラブチルアンモニウム、ジメチルマロン酸ビステトラブチルアンモニウム、ジエチルマロン酸ビステトラブチルアンモニウム、コハク酸ビステトラブチルアンモニウム、メチルコハク酸ビステトラブチルアンモニウム、グルタル酸ビステトラブチルアンモニウム、アジピン酸ビステトラブチルアンモニウム、イタコン酸ビステトラブチルアンモニウム、マレイン酸ビステトラブチルアンモニウム、フマル酸ビステトラブチルアンモニウム、シトラコン酸ビステトラブチルアンモニウム、クエン酸ビステトラブチルアンモニウム、炭酸ビステトラブチルアンモニウム、等を例示することが出来る。
なお、上記熱架橋促進剤は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。熱架橋促進剤の添加量は、ベースポリマー(上記方法で得られたケイ素含有化合物)100質量部に対して、好ましくは0.01〜50質量部、より好ましくは0.1〜40質量部である。
本発明のケイ素含有膜形成用組成物の安定性を確保するため、ケイ素含有化合物に炭素数が1〜30の1価又は2価以上の有機酸を添加するのが好ましい。このとき添加する酸としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、オレイン酸、ステアリン酸、リノール酸、リノレン酸、安息香酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、サリチル酸、トリフルオロ酢酸、モノクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、シュウ酸、マロン酸、メチルマロン酸、エチルマロン酸、プロピルマロン酸、ブチルマロン酸、ジメチルマロン酸、ジエチルマロン酸、コハク酸、メチルコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、クエン酸等を例示することができる。特にシュウ酸、マレイン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、クエン酸等が好ましい。また、安定性を保つため、2種類以上の酸を混合して使用しても良い。添加量は組成物に含まれるケイ素含有化合物100質量部に対して0.001〜25質量部、好ましくは0.01〜15質量部、より好ましくは0.1〜5質量部である。あるいは、上記有機酸を組成物のpHに換算して、好ましくは0≦pH≦7、より好ましくは0.3≦pH≦6.5、更に好ましくは0.5≦pH≦6となるように配合することがよい。
本発明のプロセスを達成するために使用されるケイ素含有組成物を製造する際に添加される有機溶剤としては、レジストパターンを溶解しない溶剤、例えば、炭素数が4個以上の高級アルコールが好ましい。具体的には、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル−1−ブタノール、3−メチル−2−ブタノール、1、1−ジメチル−1−プロパノール、2、2−ジメチル−1−プロパノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、3−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−1−ペンタノール、2−メチル−2−ペンタノール、3−メチル−2−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、2−メチル−3−ペンタノール、3−メチル−3−ペンタノール、2、2−ジメチル−1−ブタノール、2、3−ジメチル−1−ブタノール、2、3−ジメチル−2−ブタノール、3、3−ジメチル−1−ブタノール、3、3−ジメチル−2−ブタノール、2−エチル−1−ブタノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノール、3−ヘプタノール、4−ヘプタノール、2−メチル−1−ヘキサノール、3−メチル−1−ヘキサノール、4−メチル−1−ヘキサノール、5−メチル−1−ヘキサノール、2−メチル−2−ヘキサノール、3−メチル−2−ヘキサノール、4−メチル−2−ヘキサノール、5−メチル−2−ヘキサノール、2−メチル−3−ヘキサノール、3−メチル−3−ヘキサノール、4−メチル−3−ヘキサノール、5−メチル−3−ヘキサノール、2、2−ジメチル−1−ペンタノール、2、3−ジメチル−1−ペンタノール、2、4−ジメチル−1−ペンタノール、2−エチル−1−ペンタノール、3−エチル−1−ペンタノール、2、3−ジメチル−2−ペンタノール、2、4−ジメチル−2−ペンタノール、3、3−ジメチル−2−ペンタノール、3、4−ジメチル−2−ペンタノール、4、4−ジメチル−2−ペンタノール、3−エチル−2−ペンタノール、2、2−ジメチル−3−ペンタノール、2、3−ジメチル−3−ペンタノール、2、4−ジメチル−3−ペンタノール、3−エチル−3−ペンタノール、1−オクタノール、2−オクタノール、3−オクタノール、4−オクタノール、2−メチル−1−ヘプタノール、3−メチル−1−ヘプタノール、4−メチル−1−ヘプタノール、5−メチル−1−ヘプタノール、6−メチル−1−ヘプタノール、2−メチル−2−ヘプタノール、3−メチル−2−ヘプタノール、4−メチル−2−ヘプタノール、5−メチル−2−ヘプタノール、6−メチル−2−ヘプタノール、2−メチル−3−ヘプタノール、3−メチル−3−ヘプタノール、4−メチル−3−ヘプタノール、5−メチル−3−ヘプタノール、6−メチル−3−ヘプタノール、2、2−ジメチル−1−ヘキサノール、2、3−ジメチル−1−ヘキサノール、2、4−ジメチル−1−ヘキサノール、2、5−ジメチル−1−ヘキサノール、2−エチル−1−ヘキサノール、3−エチル−1−ヘキサノール、4−エチル−1−ヘキサノール、2、3−ジメチル−2−ヘキサノール、2、4−ジメチル−2−ヘキサノール、2、5−ジメチル−2−ヘキサノール、3、3−ジメチル−2−ヘキサノール、3、4−ジメチル−2−ヘキサノール、3、5−ジメチル−2−ヘキサノール、4、4−ジメチル−2−ヘキサノール、4、5−ジメチル−2−ヘキサノール、3−エチル−2−ヘキサノール、4−エチル−2−ヘキサノール、2、2−ジメチル−3−ヘキサノール、2、3−ジメチル−3−ヘキサノール、2、4−ジメチル−3−ヘキサノール、2、5−ジメチル−3−ヘキサノール、3−エチル−3−ヘキサノール、4−エチル−3−ヘキサノール、2、2、3−トリメチル−1−ペンタノール、2、2、4−トリメチル−1−ペンタノール、2、3、3−トリメチル−1−ペンタノール、2、3、4−トリメチル−1−ペンタノール、2、4、4−トリメチル−1−ペンタノール、3、3、4−トリメチル−1−ペンタノール、3、4、4−トリメチル−1−ペンタノール、2−エチル−2−メチル−1−ペンタノール、2−エチル−3−メチル−1−ペンタノール、2−エチル−4−メチル−1−ペンタノール、3−エチル−2−メチル−1−ペンタノール、3−エチル−3−メチル−1−ペンタノール、3−エチル−4−メチル−1−ペンタノール、3−エチル−3−メチル−2−ペンタノール、3−エチル−4−メチル−2−ペンタノール、2−プロピル−1−ペンタノール、1−ノナノール、2−ノナノール、3−ノナノール、3、5、5−トリメチル−1−ヘキサノール、2、6−ジメチル−4−ヘプタノール、3−エチル−2、2−ジメチル−3−ペンタノール、1−デカノール、2−デカノール、3−デカノール、4−デカノール、3、7−ジメチル−1−オクタノール、3、7−ジメチル−3−オクタノール、1−ウンデカノール、2−ウンデカノール、1−ドデカノール、2−ドデカノール、1−トリデカノール、1−テトラデカノール、1−ペンタデカノールである。
更に、これらの有機溶剤に安定剤として以下の有機溶剤を添加すると安定性を向上させることができる。例えば、分子内に1個以上の水酸基又はニトリル基を有する水溶性有機溶剤(添加溶剤)を添加することが好ましい。この有機溶剤としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、1,2−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、グリセリン、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−プロポキシエタノール、2−イソプロポキシエタノール、2−ブトキシエタノール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、1−プロポキシ−2−プロパノール、1−イソプロポキシ−2−プロパノール、2−メトキシ−1−プロパノール、2−エトキシ−1−プロパノール、2−プロポキシ−1−プロパノール、2−イソプロポキシ−1−プロパノール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ジアセトンアルコール、トリフルオロエタノール、乳酸メチル、乳酸エチル、アセトニトリル等が挙げられる。
更に、以下の構造で示されるエーテル化合物も安定剤として添加することによりケイ素含有膜形成用組成物の安定性を向上させることができる。即ち、分子内に1個以上の水酸基を置換基として持つ環状エーテル化合物である。このようなものとして、下記で示される化合物を挙げることが出来る。
Figure 0004880652
ここで、R90aは、水素原子、炭素数1から10の直鎖状、枝分状、環状炭化水素基、R91O−(CHCHO)n1−(CHn2−(ここで、0≦n1≦5、0≦n2≦3、R91は水素原子またはメチル基)、R92O−〔CH(CH)CHO〕n3−(CHn4−(ここで、0≦n3≦5、0≦n4≦3、R92は水素原子またはメチル基)、であり、R90bは、水酸基、1個または2個以上の水酸基を有する炭素数1から10の直鎖状、枝分状、環状炭化水素基、HO−(CHCHO)n5−(CHn6−(ここで、1≦n5≦5、1≦n6≦3)、HO−〔CH(CH)CHO〕n7−(CHn8−(ここで、1≦n7≦5、1≦n8≦3)である。
なお、上記安定剤は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。酸安定剤の添加量は、ベースポリマー(上記方法で得られたケイ素含有化合物)100質量部に対して、好ましくは0.001〜50質量部、より好ましくは0.01〜40質量部である。また、これらの酸安定剤は1種を単独で又は2種以上を混合して使用することができる。このような酸安定剤を添加すると、酸の電荷がより安定化し、組成物中のケイ素含有化合物の安定化に寄与する。
本発明では組成物に水を添加しても良い。水を添加すると、ケイ素含有化合物が水和されるため、リソグラフィー性能が向上する。組成物の溶剤成分における水の含有率は0%を超え50%未満であり、特に好ましくは0.3〜30%、更に好ましくは0.5〜20%である。それぞれの成分は、添加量が多すぎると、塗布膜の均一性が悪くなり、最悪の場合はじきが発生してしまう。一方、添加量が少ないとリソグラフィー性能が低下するため好ましくない。なお、水を含む全溶剤の使用量は、ベースポリマー100質量部に対して500〜100,000質量部、特に400〜50,000質量部が好適である。
本発明では、ケイ素含有膜形成用組成物に光酸発生剤を添加しても良い。本発明で使用される光酸発生剤としては、
(A−I)下記一般式(P1a−1),(P1a−2)又は(P1b)のオニウム塩、
(A−II)下記一般式(P2)のジアゾメタン誘導体、
(A−III)下記一般式(P3)のグリオキシム誘導体、
(A−IV)下記一般式(P4)のビススルホン誘導体、
(A−V)下記一般式(P5)のN−ヒドロキシイミド化合物のスルホン酸エステル、
(A−VI)β−ケトスルホン酸誘導体、
(A−VII)ジスルホン誘導体、
(A−VIII)ニトロベンジルスルホネート誘導体、
(A−IX)スルホン酸エステル誘導体
等が挙げられる。
Figure 0004880652
(式中、R101a、R101b、R101cはそれぞれ炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基、アルケニル基、オキソアルキル基又はオキソアルケニル基、炭素数6〜20の置換あるいは非置換のアリール基、又は炭素数7〜12のアラルキル基又はアリールオキソアルキル基を示し、これらの基にある水素原子の一部又は全部がアルコキシ基等によって置換されていてもよい。また、R101bと101cとは環を形成してもよく、環を形成する場合には、R101b、R101cはそれぞれ炭素数1〜6のアルキレン基を示す。Kは非求核性対向イオンを表す。)
上記R101a、R101b、R101cは互いに同一であっても異なっていてもよく、具体的にはアルキル基として、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロプロピルメチル基、4−メチルシクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等が挙げられる。アルケニル基としては、ビニル基、アリル基、プロぺニル基、ブテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基等が挙げられる。オキソアルキル基としては、2−オキソシクロペンチル基、2−オキソシクロヘキシル基等が挙げられ、2−オキソプロピル基、2−シクロペンチル−2−オキソエチル基、2−シクロヘキシル−2−オキソエチル基、2−(4−メチルシクロヘキシル)−2−オキソエチル基等を挙げることができる。アリ−ル基としては、フェニル基、ナフチル基等や、p−メトキシフェニル基、m−メトキシフェニル基、o−メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、p−tert−ブトキシフェニル基、m−tert−ブトキシフェニル基等のアルコキシフェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、エチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−ブチルフェニル基、ジメチルフェニル基等のアルキルフェニル基、メチルナフチル基、エチルナフチル基等のアルキルナフチル基、メトキシナフチル基、エトキシナフチル基等のアルコキシナフチル基、ジメチルナフチル基、ジエチルナフチル基等のジアルキルナフチル基、ジメトキシナフチル基、ジエトキシナフチル基等のジアルコキシナフチル基等が挙げられる。アラルキル基としてはベンジル基、フェニルエチル基、フェネチル基等が挙げられる。アリールオキソアルキル基としては、2−フェニル−2−オキソエチル基、2−(1−ナフチル)−2−オキソエチル基、2−(2−ナフチル)−2−オキソエチル基等の2−アリール−2−オキソエチル基等が挙げられる。Kの非求核性対向イオンとしては塩化物イオン、臭化物イオン等のハライドイオン、トリフレ−ト、1,1,1−トリフルオロエタンスルホネート、ノナフルオロブタンスルホネート等のフルオロアルキルスルホネート、トシレート、ベンゼンスルホネート、4−フルオロベンゼンスルホネート、1,2,3,4,5−ペンタフルオロベンゼンスルホネート等のアリ−ルスルホネート、メシレート、ブタンスルホネート等のアルキルスルホネートが挙げられる。
Figure 0004880652
(式中、R102a、R102bはそれぞれ炭素数1〜8の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基を示す。R103は炭素数1〜10の直鎖状、分岐状又は環状のアルキレン基を示す。R104a、R104bはそれぞれ炭素数3〜7の2−オキソアルキル基を示す。Kは非求核性対向イオンを表す。)
上記R102a、R102bとして具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロプロピルメチル基、4−メチルシクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基等が挙げられる。R103としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、へキシレン基、へプチレン基、オクチレン基、ノニレン基、1,4−シクロへキシレン基、1,2−シクロへキシレン基、1,3−シクロペンチレン基、1,4−シクロオクチレン基、1,4−シクロヘキサンジメチレン基等が挙げられる。R104a、R104bとしては、2−オキソプロピル基、2−オキソシクロペンチル基、2−オキソシクロヘキシル基、2−オキソシクロヘプチル基等が挙げられる。Kは式(P1a−1)、(P1a−2)及び(P1a−3)で説明したものと同様のものを挙げることができる。
Figure 0004880652
(式中、R105、R106は炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基又はハロゲン化アルキル基、炭素数6〜20の置換あるいは非置換のアリ−ル基又はハロゲン化アリール基、又は炭素数7〜12のアラルキル基を示す。)
105、R106のアルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、アミル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等が挙げられる。ハロゲン化アルキル基としてはトリフルオロメチル基、1,1,1−トリフルオロエチル基、1,1,1−トリクロロエチル基、ノナフルオロブチル基等が挙げられる。アリール基としてはフェニル基、p−メトキシフェニル基、m−メトキシフェニル基、o−メトキシフェニル基、エトキシフェニル基、p−tert−ブトキシフェニル基、m−tert−ブトキシフェニル基等のアルコキシフェニル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、エチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−ブチルフェニル基、ジメチルフェニル基等のアルキルフェニル基が挙げられる。ハロゲン化アリール基としてはフルオロフェニル基、クロロフェニル基、1,2,3,4,5−ペンタフルオロフェニル基等が挙げられる。アラルキル基としてはベンジル基、フェネチル基等が挙げられる。
Figure 0004880652
(式中、R107、R108、R109は炭素数1〜12の直鎖状、分岐状又は環状のアルキル基又はハロゲン化アルキル基、炭素数6〜20のアリール基又はハロゲン化アリール基、又は炭素数7〜12のアラルキル基を示す。R108、R109は互いに結合して環状構造を形成してもよく、環状構造を形成する場合、R108、R109はそれぞれ炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のアルキレン基を示す。)
107、R108、R109のアルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリール基、ハロゲン化アリール基、アラルキル基としては、R105、R106で説明したものと同様の基が挙げられる。なお、R108、R109のアルキレン基としてはメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレン基等が挙げられる。
Figure 0004880652
(式中、R101a、R101bは上記と同様である。)
Figure 0004880652
(式中、R110は炭素数6〜10のアリーレン基、炭素数1〜6のアルキレン基又は炭素数2〜6のアルケニレン基を示し、これらの基に含まれる水素原子の一部又は全部は更に炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキル基又はアルコキシ基、ニトロ基、アセチル基、又はフェニル基で置換されていてもよい。R111は炭素数1〜8の直鎖状、分岐状又は置換のアルキル基、アルケニル基又はアルコキシアルキル基、フェニル基、又はナフチル基を示し、これらの基の水素原子の一部又は全部は更に炭素数1〜4のアルキル基又はアルコキシ基;炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシ基、ニトロ基又はアセチル基で置換されていてもよいフェニル基;炭素数3〜5のヘテロ芳香族基;又は塩素原子、フッ素原子で置換されていてもよい。)
ここで、R110のアリーレン基としては、1,2−フェニレン基、1,8−ナフチレン基等が、アルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、フェニルエチレン基、ノルボルナン−2,3−ジイル基等が、アルケニレン基としては、1,2−ビニレン基、1−フェニル−1,2−ビニレン基、5−ノルボルネン−2,3−ジイル基等が挙げられる。R111のアルキル基としては、R101a〜R101cと同様のものが、アルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、アリル基、1−ブテニル基、3−ブテニル基、イソプレニル基、1−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、ジメチルアリル基、1−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基、1−ヘプテニル基、3−ヘプテニル基、6−ヘプテニル基、7−オクテニル基等が、アルコキシアルキル基としては、メトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、ブトキシメチル基、ペンチロキシメチル基、ヘキシロキシメチル基、ヘプチロキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシエチル基、プロポキシエチル基、ブトキシエチル基、ペンチロキシエチル基、ヘキシロキシエチル基、メトキシプロピル基、エトキシプロピル基、プロポキシプロピル基、ブトキシプロピル基、メトキシブチル基、エトキシブチル基、プロポキシブチル基、メトキシペンチル基、エトキシペンチル基、メトキシヘキシル基、メトキシヘプチル基等が挙げられる。
なお、更に置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基等が、炭素数1〜4のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基等が、炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシ基、ニトロ基又はアセチル基で置換されていてもよいフェニル基としては、フェニル基、トリル基、p−tert−ブトキシフェニル基、p−アセチルフェニル基、p−ニトロフェニル基等が、炭素数3〜5のヘテロ芳香族基としては、ピリジル基、フリル基等が挙げられる。
具体的には、例えば下記の光酸発生剤が挙げられる。トリフルオロメタンスルホン酸ジフェニルヨードニウム、トリフルオロメタンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)フェニルヨードニウム、p−トルエンスルホン酸ジフェニルヨードニウム、p−トルエンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)フェニルヨードニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸ビス(p−tert−ブトキシフェニル)フェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリス(p−tert−ブトキシフェニル)スルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸ビス(p−tert−ブトキシフェニル)フェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリス(p−tert−ブトキシフェニル)スルホニウム、ノナフルオロブタンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、ブタンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリメチルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、p−トルエンスルホン酸シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸ジメチルフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸ジメチルフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸ジシクロヘキシルフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸ジシクロヘキシルフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリナフチルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸(2−ノルボルニル)メチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、エチレンビス[メチル(2−オキソシクロペンチル)スルホニウムトリフルオロメタンスルホナ−ト]、1,2’−ナフチルカルボニルメチルテトラヒドロチオフェニウムトリフレ−ト等のオニウム塩。
ビス(ベンゼンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(p−トルエンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(キシレンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロペンチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(sec−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−プロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソプロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(tert−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−アミルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソアミルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(sec−アミルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(tert−アミルスルホニル)ジアゾメタン、1−シクロヘキシルスルホニル−1−(tert−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、1−シクロヘキシルスルホニル−1−(tert−アミルスルホニル)ジアゾメタン、1−tert−アミルスルホニル−1−(tert−ブチルスルホニル)ジアゾメタン等のジアゾメタン誘導体。
ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−α−ジフェニルグリオキシム、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−α−ジシクロヘキシルグリオキシム、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−2,3−ペンタンジオングリオキシム、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−2−メチル−3,4−ペンタンジオングリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−α−ジフェニルグリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−α−ジシクロヘキシルグリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−2,3−ペンタンジオングリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−2−メチル−3,4−ペンタンジオングリオキシム、ビス−O−(メタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(トリフルオロメタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(1,1,1−トリフルオロエタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(tert−ブタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(パ−フルオロオクタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(シクロヘキサンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(ベンゼンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(p−フルオロベンゼンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(p−tert−ブチルベンゼンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(キシレンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(カンファースルホニル)−α−ジメチルグリオキシム等のグリオキシム誘導体。
ビスナフチルスルホニルメタン、ビストリフルオロメチルスルホニルメタン、ビスメチルスルホニルメタン、ビスエチルスルホニルメタン、ビスプロピルスルホニルメタン、ビスイソプロピルスルホニルメタン、ビス−p−トルエンスルホニルメタン、ビスベンゼンスルホニルメタン等のビススルホン誘導体。
2−シクロヘキシルカルボニル−2−(p−トルエンスルホニル)プロパン、2−イソプロピルカルボニル−2−(p−トルエンスルホニル)プロパン等のβ−ケトスルホン酸誘導体。
ジフェニルジスルホン、ジシクロヘキシルジスルホン等のジスルホン誘導体。
p−トルエンスルホン酸2,6−ジニトロベンジル、p−トルエンスルホン酸2,4−ジニトロベンジル等のニトロベンジルスルホネ−ト誘導体。
1,2,3−トリス(メタンスルホニルオキシ)ベンゼン、1,2,3−トリス(トリフルオロメタンスルホニルオキシ)ベンゼン、1,2,3−トリス(p−トルエンスルホニルオキシ)ベンゼン等のスルホン酸エステル誘導体。
N−ヒドロキシスクシンイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドトリフルオロメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドエタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−プロパンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド2−プロパンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−ペンタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−オクタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドp−トルエンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドp−メトキシベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド2−クロロエタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド−2,4,6−トリメチルベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−ナフタレンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド2−ナフタレンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシ−2−フェニルスクシンイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシマレイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシマレイミドエタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシ−2−フェニルマレイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシグルタルイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシグルタルイミドベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシフタルイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシフタルイミドベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシフタルイミドトリフルオロメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシフタルイミドp−トルエンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシナフタルイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシナフタルイミドベンゼンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミドトリフルオロメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミドp−トルエンスルホン酸エステル等のN−ヒドロキシイミド化合物のスルホン酸エステル誘導体等。
これらの中で、特にトリフルオロメタンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリス(p−tert−ブトキシフェニル)スルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸(p−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリス(p−tert−ブトキシフェニル)スルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリナフチルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸シクロヘキシルメチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸(2−ノルボルニル)メチル(2−オキソシクロヘキシル)スルホニウム、1,2’−ナフチルカルボニルメチルテトラヒドロチオフェニウムトリフレ−ト等のオニウム塩、ビス(ベンゼンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(p−トルエンスルホニル)ジアゾメタン、ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(sec−ブチルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(n−プロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(イソプロピルスルホニル)ジアゾメタン、ビス(tert−ブチルスルホニル)ジアゾメタン等のジアゾメタン誘導体、ビス−O−(p−トルエンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム、ビス−O−(n−ブタンスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム等のグリオキシム誘導体、ビスナフチルスルホニルメタン等のビススルホン誘導体、N−ヒドロキシスクシンイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドトリフルオロメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−プロパンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド2−プロパンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミド1−ペンタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシスクシンイミドp−トルエンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシナフタルイミドメタンスルホン酸エステル、N−ヒドロキシナフタルイミドベンゼンスルホン酸エステル等のN−ヒドロキシイミド化合物のスルホン酸エステル誘導体が好ましく用いられる。
なお、上記光酸発生剤は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。酸発生剤の添加量は、ベースポリマー(上記方法で得られたケイ素含有化合物)100質量部に対して、好ましくは0.01〜50質量部、より好ましくは0.05〜40質量部である。
更に、本発明ではケイ素含有膜形成用組成物に、改質剤として、必要に応じて界面活性剤を配合することが可能である。ここで、界面活性剤としては非イオン性のものが好ましく、パーフルオロアルキルポリオキシエチレンエタノール、フッ素化アルキルエステル、パーフルオロアルキルアミンオキサイド、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、含フッ素オールガノシロキサン系化合物が挙げられる。例えばフロラード「FC−430」「FC−431」、「FC−4430」(いずれも住友スリーエム(株)製)、サーフロン「S−141」、「S−145」、「KH−10」、「KH−20」、「KH−30」、「KH−40」(いずれも旭硝子(株)製)、ユニダイン「DS−401」、「DS−403」、「DS−451」(いずれもダイキン工業(株)製)、メガファック「F−8151」(大日本インキ工業(株)製)、「X−70−092」、「X−70−093」(いずれも信越化学工業(株)製)等を挙げることができる。好ましくは、フロラード「FC−4430」、「KH−20」、「KH−30」、「X−70−093」が挙げられる。
なお、界面活性剤の添加量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量とすることができ、ベースポリマー100質量部に対し、0〜10質量部、特に0〜1質量部とすることが好ましい。
なお、上記のタイプの他、ケイ素含有膜を形成する材料はすでに多数公知になっており、基本的には何れの公知のものを使用できるが、次の2つ機能を持つものである必要がある。一つは露光光を吸収する機能であり、屈折率の光吸収能と膜厚の調整により、最適化する必要がある。もう一つは、反射防止膜上にレジストを塗布した際、レジスト樹脂と界面付近で交じり合ってしまう、所謂インターミキシングを起こさないよう、レジスト溶剤に不溶化されていることである。通常この不溶化は樹脂間の架橋により行う。一般にケイ素含有反射防止膜を形成する材料は、上記のような成膜工程中シラノール基同士で架橋反応の起きるSOGタイプの他に側鎖間、あるいは側鎖とシラノール間で架橋反応が起こるタイプがあり、いずれのタイプも使用できる。
以下に本発明の実施例および比較例をあげてさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
合成例(1)
メタノール60g、イオン交換水200g、35%塩酸1gを1,000mlガラスフラスコに仕込み、テトラエトキシシラン50g、メチルトリメトキシシラン50g及びフェニルトリメトキシシラン10gの混合物を室温で加えた。そのまま、8時間室温で加水分解縮合させた後、メタノール及び副生エタノールを減圧で留去した。そこにプロピレングリコールプロピルエーテル300mlを加え、減圧で濃縮してケイ素含有化合物のプロピレングリコールプロピルエーテル溶液300g(ポリマー濃度20%)を得た。このもののポリスチレン換算分子量を測定したところMw=2,000であった。
合成例(2)
合成例1で示した製造方法のうち、プロピレングリコールプロピルエーテルを4−メチル−2−ペンタノールに代えた以外は同様の方法でケイ素含有化合物の4−メチル−2−ペンタノール溶液300g(ポリマー濃度20%)を得た。得られた溶液をイオンクロマトグラフでクロルイオンを分析したところ、検出されなかった。このもののポリスチレン換算分子量を測定したところMw=2,500であった。
合成例(3)
メタノール60g、イオン交換水200g、35%塩酸1gを1,000mlガラスフラスコに仕込み、テトラエトキシシラン50g、メチルトリメトキシシラン100g及びフェニルトリメトキシシラン10gの混合物を室温で加えた。そのまま、8時間室温で加水分解縮合させた後、メタノール及び副生エタノールを減圧で留去した。そこに、酢酸エチル800ml及び4−メチル−2−ペンタノール300mlを加え、水層を分液し、反応で使用した塩酸を除去した。残った有機層に1%マレイン酸水溶液100mlを加えて撹拌、静置、分液した。これを2回繰り返した後、イオン交換水100mlを加えて撹拌、静置、分液した。これを3回繰返した。残った有機層に4−メチル−2−ペンタノールを200ml加えて、減圧で濃縮してケイ素含有化合物の4−メチル−2−ペンタノール溶液300g(ポリマー濃度20%)を得た。得られた溶液をイオンクロマトグラフでクロルイオンを分析したところ、検出されなかった。このもののポリスチレン換算分子量を測定したところMw=2,800であった。
(実施例1)
まず、基板上に4,4’−(9H−フルオレン−9−イリデン)ビスフェノールノボラック樹脂(分子量11000)(特開2005−128509)のプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート溶液(樹脂28質量部、溶剤100部)を回転塗布し、300℃、1分間、加熱成膜して、膜厚300nmの有機下層膜を形成した。
次に、上記有機下層膜上に第1のケイ素含有樹脂膜を成膜した。第1のケイ素含有膜形成用組成物として、合成例1の樹脂を用いた。
合成例1の樹脂:10質量部(溶液としては50質量部)
熱架橋促進剤:塩化トリフェニルスルホニウム 1質量部
有機溶剤:プロピレングリコールプロピルエーテル 200質量部
上記組成物を上記有機下層膜上に回転塗布し、ホットプレ−ト上、250℃で60秒間加熱し、200nmのケイ素含有反射防止膜を形成した。
更に上記ケイ素含有反射防止膜上に第1のレジスト膜をArFエキシマレーザー光露光用レジスト組成物を用いて形成した。
樹脂
Figure 0004880652
10質量部
光酸発生剤:トリフェニルスルホニウムノナフルオロブタンスルホネート 0.2質量部
塩基性添加物:トリエタノールアミン 0.02質量部
溶剤:プロピレングリコールメチルエーテルアセテート 800質量部
上記組成物を、第1のケイ素含有樹脂膜を成膜した基板上に回転塗布し、120℃で60秒間加熱し、膜厚150nmの第1のレジスト膜を成膜した。
次に、第1のレジスト膜は、定法に従い、レジストに応じた光源、例えばKrFエキシマレーザー光や、ArFエキシマレーザー光、あるいはFレーザー光を用いて、パターン露光後、個々のレジストに合わせて、必要な処理の後、現像操作を行うことでレジストパターンを得ることができる。
上記レジストの場合、例えばArF露光装置(ニコン社製;S307E、NA0.85、σ0.93、通常照明、6%ハーフトーン位相シフトマスク)で露光し、110℃で60秒間加熱後、2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液で現像し、280nmのピッチで、70nmのラインと210nmのスペースパターンの繰り返しパターンを得た。得られたポジ型の第1のレジストパターンには、フッティング等は観察されなかった。
次に、この第1のレジストパターンを第2のケイ素含有膜形成用組成物で埋め込む。第2のケイ素含有膜形成用組成物として、前記合成例2で示した樹脂を用いた。
合成例2の樹脂:20質量部(溶液としては100質量部)
熱架橋促進剤:塩化トリフェニルスルホニウム 1質量部
有機溶剤:4−メチル−2−ペンタノール 100質量部
上記組成物を上記で得られた第1のレジストパターン上に回転塗布し、ホットプレート上で、150℃で60秒間加熱し、200nmの第2のケイ素含有反射防止膜を形成した。
最後に第2のケイ素含有膜上に第1のレジスト膜を成膜したレジスト組成物と同じ組成物を回転塗布し、120℃で60秒間加熱し、膜厚150nmの第2のレジスト膜を成膜した。
第1のレジストパタ−ン形成時と同様に、ArF露光装置で露光し、同様の手順を経て現像し、280nmのピッチで、70nmのラインと210nmのスペースパターンの繰り返しパターンを得た。この時、第1のレジストパターンのスペース部分の中央に第2のレジストパターンが形成出来るように露光マスクを調整した。出来上がったポジ型のパターンには、フッティング等は観察されなかった。
(実施例2)
まず、基板上に実施例1と同様に、膜厚300nmの有機下層膜を成膜した。次に、上記有機下層膜上に、第1のケイ素含有膜を成膜した。第1のケイ素含有膜形成用組成物として、合成例1の樹脂を用いた。
合成例1の樹脂:10質量部(溶液としては50質量部)
熱架橋促進剤:塩化トリフェニルスルホニウム 1質量部
有機溶剤:プロピレングリコールプロピルエーテル 200質量部
上記組成物を上記有機下層膜上に回転塗布し、ホットプレート上、250℃で60秒間加熱し、200nmのケイ素含有反射防止膜を成膜した。
更に上記ケイ素含有反射防止膜上に実施例1と同じ第1のレジスト組成物を、第1のケイ素含有樹脂膜上に回転塗布し、120℃で60秒間加熱し、膜厚150nmの第1のレジスト膜を成膜した
実施例1と同様の処理により、280nmのピッチで、70nmのラインと210nmのスペースパターンの繰り返しパターンを得た。得られたポジ型の第1のレジストパターンには、フッティング等は観察されなかった。
次に、この第1のレジストパターンを第2のケイ素含有膜形成用組成物で埋め込む。第2のケイ素含有膜形成用組成物として、前記合成例3で示した樹脂を用いた。
合成例3の樹脂:20質量部(溶液としては100質量部)
熱架橋促進剤:塩化トリフェニルスルホニウム 2質量部
有機溶剤:4−メチル−2−ペンタノール 100質量部
上記組成物を上記で得られた第1のレジストパターン上に回転塗布し、ホットプレート上で、150℃で60秒間加熱し、200nmの第2のケイ素含有反射防止膜を形成した。
次に、この第2のケイ素含有膜上に、第3のケイ素含有樹脂膜を成膜した。第3のケイ素含有膜形成用組成物として、合成例1の樹脂を用いた。
合成例1の樹脂:10質量部(溶液としては50質量部)
熱架橋促進剤:塩化トリフェニルスルホニウム 1質量部
有機溶剤:プロピレングリコールプロピルエーテル 200質量部
最後に第3のケイ素含有膜上に第1のレジスト膜を成膜したレジスト組成物と同じ組成物を回転塗布し、120℃で60秒間加熱し、膜厚150nmの第2のレジスト膜を成膜した。
第1のレジストパタ−ン形成時と同様に、ArF露光装置で露光し、同様の手順を経て現像し、280nmのピッチで、70nmのラインと210nmのスペースパターンの繰り返しパターンを得た。この時、第1のレジストパターンのスペース部分の中央に第2のレジストパターンが形成出来るように露光マスクを調整した。出来上がったポジ型のパターンには、フッティング等は観察されなかった。
上記、実施例1及び2で得られた基板を下記の操作でドライエッチング加工した。
まず、第2のレジストパターンをエッチングマスクとして、有機物材料に対し、酸化ケイ素のエッチング速度が優位に高いドライエッチング条件でのエッチングを行った。条件として、東京エレクトロン社製ドライエッチング装置TE−8500Pを用い、チャンバー圧力40Pa、RFパワー1300W、ギャップ9mm、CHF3ガス流量30ml/min、CFガス流量30ml/min、ArFガス流量100ml/minを使用した。このドライエッチングにより、第2、第3のケイ素含有膜をエッチング加工すると、レジスト膜のサイドエッチングによるパターン変化の影響を殆ど受けずに、ケイ素含有膜パターンを得ることができる。すなわち、第1のレジストパターンの方がケイ素含有膜に比べてエッチング速度が遅いため、第2のレジストパターンのスペース部分に第1のレジストパターンが残ってくる。更にエッチングを続けて、第1のケイ素含有膜をエッチング加工することで、露光時に形成されたパターンの半分のピッチでエッチングパターンが形成される。
次に上記で得たパターン転写されたケイ素含有膜を持つ基板に対し、さらにケイ素に対し、有機下層膜材料のエッチング速度が優位に高いドライエッチング条件として、上記酸素プラズマによる反応性ドライエッチング(チャンバー圧力60Pa、RFパワー600W、Arガス流量40sccm、Oガス流量60sccm、ギャップ9mm)により、有機膜をエッチング加工し、レジストパターンとして得られた露光パターンが半分のピッチで有機下層膜に転写させた。
この際使用されるドライエッチング条件例としては、上記酸素を含有するガスプラズマによる方法の他、水素−窒素を含有するガスプラズマによる方法等が使用できる。このエッチング工程により有機下層膜のパターンが得られるが、同時に最上層のレジスト膜層は、通常失われ、最表層は反射防止膜あるいはより強いエッチングを行なった場合には、酸化ケイ素膜となる。
さらにここで得られた有機下層膜パターンをエッチングマスクとして、基板のドライエッチングを行った。ここでは、例えば、上記フッ素系ドライエッチング条件を再び使用すると、基板である、酸化ケイ素あるいは金属ケイ素等にパターンが高精度に転写される。このエッチングは、基本的には単グ条件を何れも使用することができ、例えば塩素系ドライエッチングを行っても良い層レジスト法に使用するドライエッチン。なお、このドライエッチング条件を例えばフッ素系ガスプラズマを使用した場合には、基板のエッチングと同時に、有機下層膜上に残っている反射防止膜および酸化ケイ素膜はエッチング除去される。
以上の工程の後に、基板へのパターン転写が終了するが、最終的に基板上に残っている有機下層膜は、例えば酸素ガスプラズマ、あるいは水素−窒素によるエッチング等によって除去できる。このように、本発明のパターン形成方法によれば、露光時に形成されたパタ−ンのピッチを1回のエッチング工程で2倍の密度で形成出来るようになる。
本発明に係るパターン形成プロセスの一例を示す説明図である。 第3のケイ素含有膜を形成する工程を含んだ本発明に係るパターン形成プロセスの一例を示す説明図である。
符号の説明
1…基板、 2、2’…有機下層膜、 3…第1のケイ素含有膜、
4…第1のレジスト膜、 4’…第1のレジストパターン、
5…第2のケイ素含有膜、 6…第2のレジスト膜、
6’…第2のレジストパターン、 7…ケイ素含有膜パターン、
8…有機下層膜パターン、 9…第3のケイ素含有膜
1’…基板に形成されるパターン。

Claims (11)

  1. リソグラフィーにより基板にパタ−ンを形成する方法において、少なくとも、基板上に有機下層膜を成膜し、該有機下層膜上に第1のケイ素含有膜を成膜し、該第1のケイ素含有膜の上に主要構成成分にケイ素含有樹脂を含まないレジストを第1のレジスト膜として成膜して、露光、現像により第1のレジストパターンを形成する工程と、該工程で形成された前記第1のレジストパターンの上に第2のケイ素含有膜を成膜して、更に該第2のケイ素含有膜の上に主要構成成分にケイ素含有樹脂を含まないレジストを第2のレジスト膜として成膜し、露光、現像により第2のレジストパターンを形成する工程と、該工程で形成された前記第2のレジストパターンをエッチングマスクとしてドライエッチングにより前記第2のケイ素含有膜をエッチングすると共に、同時に露出する前記第1のレジストパターンをエッチングマスクとして前記第1のケイ素含有膜をエッチングして、前記第1のレジストパターンと前記第2のレジストパターンを併せたパターンを前記第1および第2のケイ素含有膜に転写してケイ素含有膜パターンを形成する工程と、更に得られた前記ケイ素含有膜パターンをエッチングマスクとしてドライエッチングにより前記有機下層膜にパターンを転写して有機下層膜パタ−ンを形成する工程と、更に得られた前記有機下層膜パターンをエッチングマスクとしてドライエッチングにより前記基板を加工する工程を行うことによって基板にパターンを形成することを特徴とするパタ−ン形成方法。
  2. 前記第2のケイ素含有膜を成膜して、該第2のケイ素含有膜の上に第2のレジスト膜を成膜する前に、前記第2のケイ素含有膜の上に、第3のケイ素含有膜を成膜することを特徴とする請求項1に記載のパターン形成方法。
  3. 前記第3のケイ素含有膜を形成するためのケイ素含有膜形成用組成物として、前記第1のケイ素含有膜を形成するためのケイ素含有膜形成用組成物を用いることを特徴とする請求項2に記載のパターン形成方法。
  4. 前記第1、第2及び第3のケイ素含有膜を形成するためのケイ素含有膜形成用組成物として、酸を触媒として用いて加水分解性ケイ素化合物を加水分解縮合することにより得られるケイ素含有化合物を用いることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のパターン形成方法。
  5. 前記ケイ素含有化合物の加水分解縮合触媒として、無機酸及びスルホン酸誘導体から選ばれる1種類以上の化合物を用いることを特徴とする請求項4に記載のパターン形成方法。
  6. 前記ケイ素含有膜形成用組成物は、前記ケイ素含有化合物に、更に、少なくとも熱架橋促進剤と有機溶剤を配合してなるものとすることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のパターン形成方法。
  7. 前記熱架橋促進剤は、少なくとも下記一般式(1)又は(2)で表わされる1種以上の化合物とすることを特徴とする請求項6に記載のパターン形成方法。
    X (1)
    (式中、Lはリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム又はセシウム、Xは水酸基、又は炭素数1〜30の1価又は2価以上の有機酸基、aは1以上の整数、bは0又は1以上の整数で、a+bは水酸基又は有機酸基の価数である。)
    MA (2)
    (式中、Mはスルホニウム、ヨードニウム又はアンモニウムであり、Aは非求核性対向イオンである。)
  8. 前記ケイ素含有膜形成組成物は、更に、炭素数が1〜30の1価または2価以上の有機酸を配合してなるものとすることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか一項に記載のパターン形成方法。
  9. 前記加水分解縮合することにより得られるケイ素含有化合物の反応混合物から酸触媒を実質的に除去して得られるケイ素含有化合物を用いることを特徴とする請求項4乃至8のいずれか一項に記載のパターン形成方法。
  10. 前記ケイ素含有樹脂を含まないレジストとして、ポジ型の化学増幅型レジストを用いることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載のパターン形成方法。
  11. 前記有機下層膜は、芳香族骨格を有する有機膜とすることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のパターン形成方法。

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