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JP4881819B2 - 電池電圧検出回路 - Google Patents
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JP4881819B2 - 電池電圧検出回路 - Google Patents

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Description

本発明は、電池電圧検出回路に関する。
充電式電池を用いるノートPC等の機器においては、直列に接続された電池の充電/放電を管理するために、各電池の電圧を精度良く検出する必要がある。図3は、電池電圧検出回路の一般的な構成を示す図である(特許文献1参照)。電池電圧検出回路100は、直列に接続された4つの電池BV1〜BV4の電圧を検出するためのものであり、オペアンプ110、抵抗R1〜R4、スイッチSW0M〜SW4M,SW0P〜SW3P、及び基準電圧VREFを出力する電源115を含んで構成されている。このような電池電圧検出回路100において、電池BV4の電圧VBV4を検出する場合、スイッチSW4M,SW3Pがオンとされ、その他のスイッチはオフとされる。これにより、電池BV4のプラス側の端子の電圧V4とマイナス側の端子の電圧V3との差に応じた電圧VOUTがオペアンプ110からADコンバータ(ADC)120に出力される。そして、ADC120で電圧VOUTをデジタル値に変化することにより、電池BV4の電圧VBV4を検出することができる。同様に、スイッチSW3M,SW2Pがオンとされ、その他のスイッチがオフとされることにより、電池BV3の電圧VBV3を検出することができる。また、スイッチSW2M,SW1Pがオンとされ、その他のスイッチがオフとされることにより、電池BV2の電圧VBV2を検出することができる。さらに、スイッチSW1M,SW0Pがオンとされ、その他のスイッチがオフとされることにより、電池BV1の電圧VBV1を検出することができる。
特開2002−243771号公報
電池BV1〜BV4にリチウムイオン電池を用いる場合、満充電時における各電池BV1〜BV4の両端間の電圧VBV1〜VBV4は4.5V近くに達する。設計上の余裕を考慮して各電池BV1〜BV4の電圧VBV1〜VBV4を5Vとすると、直列に接続された電池BV1〜BV4全体では20Vの電圧を発生することとなり、電池電圧検出回路100は高耐圧とする必要がある。一方、ADC120を含む制御系の回路は3.3V程度の電源電圧を用いることが一般的であり、電池電圧検出回路100から出力される電圧VOUTを3.3V以下とする必要がある。
ここで、抵抗R3,R4の抵抗値をそれぞれR3,R4とすると、オペアンプ110のゲインGAMPはR4/R3となる。したがって、電池BV4の電圧VBV4を検出する際に出力される電圧VOUTは、VOUT=VBV4/GAMP+VREF=(V4−V3)R3/R4+VREFとなる。そして、VBV4を5V、VREFを0.2Vとすると、VOUT≦3.3Vとするためのオペアンプ110のゲインGAMPの条件は、GAMP≦(VOUT−VREF)/VBV4=(3.3−0.2)/5≒0.6となる。これより、オペアンプ110のゲインGAMPが0.6程度となるように抵抗R3,R4の抵抗値を選択することにより、ADC120に出力される電圧VOUTの電圧を3.3V以下とすることができる。ただし、この場合、オペアンプ110を高耐圧とする必要があり、電池電圧検出回路100のコスト上昇を招くこととなる。
そこで、オペアンプ110を高耐圧不要とするためには、オペアンプ110に印加される電圧を3.3V以下とする必要がある。つまり、オペアンプ110の+入力端子に印加される電圧Vを3.3V以下とするためには、(V3−VREF)R4/(R3+R4)+VREF≦3.3を満たす必要がある。これより、R4/(R3+R4)≦(3.3−VREF)/(V3−VREF)=(3.3−0.2)/(15−0.2)=3.1/14.8≒0.21となる。したがって、オペアンプ110のゲインGAMPは、GAMP=R4/R3≦0.21/(1−0.21)≒0.26となる。したがって、オペアンプ110のゲインGAMPが0.26程度となるように抵抗R3,R4の抵抗値を選択することにより、オペアンプ110を高耐圧不要とすることができる。ただし、この場合、オペアンプ110のゲインGAMPが小さいため、ADC120に入力される電圧VOUTが低くなる。そのため、電池電圧を精度良く検出するためには、ADC120を高精度にする必要が生じ、コスト上昇を招くこととなる。
また、電池電圧検出回路100では、電池BV1〜BV4の電圧を検出する際にオペアンプの入力端子に接続された抵抗R1,R3に電流が流れる。したがって、この電流による電池BV1〜BV4の放電を抑制するためには、抵抗R1,R3の抵抗は数メガオーム程度の大きなものを用いる必要がある。また、電池BV1〜BV4の電圧を精度良く検出するためには、抵抗R1〜R4を、抵抗値の電圧依存性が少ないものとする必要がある。このように抵抗値が大きく電圧依存性が少ない抵抗を用いた集積回路を製造する場合、特別な工程を設ける必要が生じ、コスト上昇を招くこととなる。
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、低コストで高精度に電池の電圧を検出可能な電池電圧検出回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の電池電圧検出回路は、第1オペアンプと、一端が前記第1オペアンプの一方の入力端子と接続される第1キャパシタと、一端が前記第1オペアンプの出力端子と接続され、他端が前記第1オペアンプの一方の入力端子と接続される第2キャパシタと、一端が前記第1オペアンプの他方の入力端子と接続される第3キャパシタと、一端に基準電圧が印加され、他端が前記第1オペアンプの他方の入力端子と接続される第4キャパシタと、電池の一方の端子の電圧を前記第1キャパシタの他端に印加し、前記電池の他方の端子の電圧を前記第3キャパシタの他端に印加する第1スイッチ回路と、前記電池の一方の端子の電圧が前記第1キャパシタの他端に印加される際に、前記第1キャパシタを流れる過渡電流を通電させる通電回路と、前記過渡電流が流れる間は、前記第1オペアンプの一方の入力端子と、前記第1キャパシタの一端とを電気的に切断し、前記過渡電流が流れた後に、前記第1オペアンプの一方の入力端子と、前記第1キャパシタの一端とを電気的に接続する第2スイッチ回路と、前記第2及び第4キャパシタを放電させる放電回路と、前記第1オペアンプの一方の入力端子と、前記第1キャパシタの一端とが電気的に接続され、前記第2及び第4キャパシタが放電された後に、前記電池の他方の端子の電圧を前記第1キャパシタの他端に印加する第3スイッチ回路と、を備え、前記電池の他方の端子の電圧が前記第1キャパシタの他端に印加された後の前記第1オペアンプの出力端子の電圧に基づいて前記電池の電圧を検出することとする。
低コストで高精度に電池の電圧を検出可能な電池電圧検出回路を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態である電池電圧検出回路の構成を示す図である。電池電圧検出回路10は、オペアンプ20,21、キャパシタC1〜C4、スイッチSW0P〜SW3P,SW5P,SW6P,SW0M〜SW6M,SW7,SW8M,SWAM,SWAP,SWGM,SWGP、電源30〜32、スイッチ制御回路35、PチャネルMOSFET41〜45、電流源47、コンパレータ50、カウンタ51を含んで構成されている。
オペアンプ20は、各電池BV1〜BV4の電圧に応じた出力電圧VOUTを出力する回路であり、−入力端子にはキャパシタC1がスイッチSWAMを介して接続されており、+入力端子にはキャパシタC3がスイッチSWAPを介して接続されている。このように、オペアンプ20には直流電圧が印加されないため、オペアンプ20を高耐圧とする必要がない。
電源30〜32は、基準電圧VREF1〜VREF3を出力する電源回路であり、本実施形態では、VREF1=0.8V、VREF2=0.6V、VREF3=2.4Vであることとする。また、オペアンプ21は、電源30から出力される基準電圧VREF1を出力端子から出力するバッファ回路として用いられている。
スイッチ制御回路35は、端子SWを介してマイコン60から入力される信号に基づいて、スイッチSW0P〜SW3P,SW5P,SW6P,SW0M〜SW6M,SW7,SW8M,SWAM,SWAP,SWGM,SWGPのオンオフを制御する。なお、スイッチ制御回路35と同等の機能をソフトウェアにより実現することも可能である。
コンパレータ50は、オペアンプ20から出力される出力電圧VOUTと、電源32から出力される基準電圧VREF2との比較結果を示す信号CMPを出力する。本実施形態では、出力電圧VOUTが基準電圧VREF2より高い場合に信号CMPがHレベルとなり、出力電圧VOUTが基準電圧VREF2より低い場合に信号CMPがLレベルとなることとする。
カウンタ51は、各電池BV1〜BV4の電圧に応じたカウント値CNTを出力する回路であり、スイッチ制御回路35から出力される信号CHG、コンパレータ50から出力される信号CMP、例えばRC発振回路等により生成される所定周波数のクロック信号CLKが入力されている。そして、カウンタ51は、信号CHGがLレベルからHレベルに変化するとクロック信号CLKに基づいてカウント値CNTのカウントアップを開始し、信号CMPがHレベルからLレベルに変化するとカウントを停止する。
なお、本実施形態においては、キャパシタC1〜C4の容量をC1〜C4と表すこととする。また、C1/C2=C3/C4の関係が成り立っていることとする。また、キャパシタC1〜C4がそれぞれ本発明の第1〜第4キャパシタに相当する。また、スイッチSW0P〜SW3P,SW1M〜SW4M,SW6M,SW6Pが本発明の第1スイッチ回路に相当し、スイッチSWAM,SWAPが本発明の第2スイッチ回路に相当し、スイッチSW7が本発明の第3スイッチ回路に相当する。また、スイッチSW5M,SW5Pが本発明の放電回路に相当する。さらに、スイッチSWGM,SWGPが本発明の通電回路に相当する。そして、スイッチSWGMが本発明の第4スイッチ回路に相当し、スイッチSWGPが本発明の第5スイッチ回路に相当する。
ここで、電池BV1〜BV4にリチウムイオン電池を用いる場合を想定すると、満充電時における各電池BV1〜BV4の両端間の電圧VBV1〜VBV4は4.5V近くに達する。設計上の余裕を考慮して各電池BV1〜BV4の電圧VBV1〜VBV4を5Vとすると、直列に接続された電池BV1〜BV4全体では20Vの電圧を発生することとなり、キャパシタC1,C3は高耐圧とする必要がある。そこで、本実施形態では、一般的に電圧依存性の少ない配線容量によりキャパシタC1〜C4を構成している。
次に、電池電圧検出回路10の動作について説明する。図2は、電池電圧検出回路10の動作の一例を示すタイミングチャートである。なお、端子V1〜V4に印加される電圧を、それぞれV1〜V4と表すこととする。また、電池BV1〜BV4の電圧を、それぞれVBV1〜VBV4と表すこととする。また、図2において、スイッチSW0P〜SW3P,SW5P,SW6P,SW0M〜SW6M,SW7,SW8M,SWAM,SWAP,SWGM,SWGPは、Hレベルがオン状態、Lレベルがオフ状態であることとする。なお、図2に示す期間においては、スイッチSW2P,SW3M,SW3P,SW4Mはオフとなっている。
まず、時刻T1に、スイッチSWGM,SWGP,SW0M,SW0P,SW5M,SW5P,SW6P,SW6Mがオン、スイッチSWAM,SWAP,SW1P〜SW3P,SW1M〜SW4M,SW7,SW8Mがオフとなる。
このとき、スイッチSW5M,SW5Pがオンであるため、オペアンプ20はゲイン1のアンプとなり、+入力端子に印加される基準電圧VREF1=0.8Vが出力電圧VOUTとして出力される。また、スイッチSW5M,SW5Pがオンとなることにより、キャパシタC2,C4は放電される。
そして、スイッチ0M,SW6M,SWGMがオンであるため、キャパシタC1の両端間の電圧VC1はVC1=0Vとなる。同様に、スイッチSW0P,SW6P,SWGPがオンであるため、キャパシタC3の両端間の電圧VC3はVC3=0Vとなる。
その後、時刻T2にスイッチSWGM,SWGPがオフとなり、時刻T3にスイッチSWAM,SWAPがオンとなる。このとき、キャパシタC1のスイッチSWAM側の端子の電圧が0Vから0.8Vに変化し、出力電圧VOUTに基準電圧VREF1(0.8V)に応じた過渡応答が発生する。ただし、電圧変化量が0.8Vと小さいため、例えば、電圧変化量が、基準電圧VREF3(2.4V)や各電池BV1〜BV4の電圧(5V程度)である場合と比較して、過渡応答の期間は短いものとなる。
その後、時刻T4にスイッチSW5M,SW5P,SW6Mがオフとなり、時刻T5にスイッチSW7がオンとなる。このとき、キャパシタC1に印加される電圧は変化しないため、キャパシタC1,C2の両端間の電圧及び出力電圧VOUTは変化しない。
そして、時刻T6にスイッチSWAM,SWAPがオフとなり、時刻T7にスイッチSWGM,SWGPがオンとなる。続いて、時刻T8に、スイッチSW0M,SW0P,SW7がオフとなり、信号CHGがHレベルになる。信号CHGがHレベルになることにより、PチャネルMOSFET45がオフとなり、電流源47が生成する電流に応じた定電流がPチャネルMOSFET44からキャパシタC2、オペアンプ20の出力端子に向かって流れることとなる。この定電流によってキャパシタC2に蓄積された電荷が定速度で放電され、出力電圧VOUTが定速度で降下していく。また、信号CHGがHレベルになることにより、カウンタ51はクロック信号CLKに基づいてカウント値CNTのカウントアップを開始する。
その後、時刻T9に出力電圧VOUTがコンパレータ50の−入力端子に印加される基準電圧VREF2の0.6Vより低くなると、コンパレータ50の出力信号CMPがLレベルに変化し、カウンタ51がカウントを停止する。これにより、マイコン60では、時刻T8からT9までの時間T0Vを計測することができる。そして、計測された時間T0Vが、接地電圧VSS(=0V)に応じた時間となる。そして、時刻T10に、信号CHGがLレベルに変化すると、PチャネルMOSFET45がオンとなり、定電流によるキャパシタC2の放電が停止される。
なお、時間T0Vが計測されている間、スイッチSWAM,SWAPがオフ、スイッチSWGM,SWGPがオンとなっている。そのため、スイッチSWAM,SWAPからキャパシタC1,C3側の回路によるキャパシタC2,C4の電荷への影響を抑制することが可能となり、電圧の検出精度を高めることが可能となる。
さらに、時刻T10に、SW0P,SW5M,SW5P,SW6M,SW8Mがオンとなる。そして、スイッチSW5M,SW5Pがオンとなることにより、出力電圧VOUTが基準電圧VREF1=0.8Vとなるとともに、コンパレータ50の出力信号CMPがHレベルとなる。スイッチSW8M,SWGMがオンであるため、電源31からキャパシタC1を通ってスイッチSWGMに流れる電流I1(過渡電流)によってキャパシタC1が充電され、キャパシタC1の両端間の電圧VC1はVC1=VREF3となる。なお、スイッチSWAMがオフであるため、電流I1はオペアンプ20の出力端子には流れ込まず、電流I1による過渡応答が出力電圧VOUTに現れることがない。また、スイッチSW0P,SW6P,SWGPがオンであるため、キャパシタC3の電圧VC3はVC3=0Vとなる。
キャパシタC1の充電が完了して電流I1が流れなくなると、時刻T11にスイッチSWGM,SWGPがオフとなり、時刻T12にスイッチSWAM,SWAPがオンとなる。このとき、キャパシタC1のスイッチSWAM側の端子の電圧が0Vから0.8Vに変化し、キャパシタC1の電圧VC1はVC1=VREF3−VREF1なり、出力電圧VOUTに基準電圧VREF1(0.8V)に応じた過渡応答が発生する。ただし、電圧変化量が0.8Vと小さいため、例えば、電圧変化量が、基準電圧VREF3(2.4V)や各電池BV1〜BV4の電圧(5V程度)である場合と比較して、過渡応答の期間は短いものとなる。
なお、スイッチSWGM,SWGPをオフとするタイミングは、スイッチSWGM,SWGPがオンとなってから所定時間後としても良いし、スイッチSWGM,SWGPに流れる電流を検出する電流検出回路を設け、スイッチSWGM,SWGPに電流が流れていないことを検出した後としても良い。
その後、時刻T13にスイッチSW5M,SW5P,SW8Mがオフとなり、時刻T14にスイッチSW7がオンとなる。これにより、キャパシタC1の他端に接地電圧VSS(0V)が印加され、オペアンプ20の出力端子からキャパシタC2、スイッチSWAM、キャパシタC1、スイッチSW7、スイッチSW0P、端子VSSに向かって電流が流れ、キャパシタC2に電荷が蓄積されて出力電圧VOUTが上昇する。
キャパシタC1の電荷が安定すると、時刻T15にスイッチSWAM,SWAPがオフとなり、時刻T16にスイッチSWGM,SWGPがオンとなる。キャパシタC1の電荷が安定した状態においては、VC1=VSS−VREF1となっている。したがって、キャパシタC1の電荷QC1の変化量ΔQC1は、ΔQC1=(VREF3−VREF1)・C1−(VSS−VREF1)・C1=VREF3・C1となる。そして、キャパシタC2にも、ΔQC1と同量の電荷がキャパシタC2に蓄積されるため、キャパシタC2の電荷QC2は、QC2=VREF3・C1となる。そのため、キャパシタC2の両端間の電圧VC2は、VC2=VREF3・C1/C2となり、出力電圧VOUTは、VOUT=VREF1+VC2=VREF1+VREF3・C1/C2となる。
続いて、時刻T17に、スイッチSW0P,SW7がオフとなり、信号CHGがHレベルになる。信号CHGがHレベルになることにより、PチャネルMOSFET45がオフとなり、電流源47が生成する電流に応じた定電流がPチャネルMOSFET44からキャパシタC2、オペアンプ20の出力端子に向かって流れることとなる。この定電流によってキャパシタC2に蓄積された電荷が定速度で放電され、出力電圧VOUTが定速度で降下していく。また、信号CHGがHレベルになることにより、カウンタ51はクロック信号CLKに基づいてカウント値CNTのカウントアップを開始する。
その後、時刻T18に出力電圧VOUTがコンパレータ50の−入力端子に印加される基準電圧VREF2の0.6Vより低くなると、コンパレータ50の出力信号CMPがLレベルに変化し、カウンタ51がカウントを停止する。これにより、マイコン60では、時刻T17から時刻T18までの時間TREF3を計測することができる。そして、時刻T19に、信号CHGがLレベルに変化すると、PチャネルMOSFET45がオンとなり、定電流によるキャパシタC2の放電が停止される。
なお、時間TREF3が計測されている間、スイッチSWAM,SWAPがオフ、スイッチSWGM,SWGPがオンとなっている。そのため、スイッチSWAM,SWAPからキャパシタC1,C3側の回路によるキャパシタC2,C4の電荷への影響を抑制することが可能となり、電圧の検出精度を高めることが可能となる。
さらに、時刻T19にスイッチSW1M,SW0P,SW5M,SW5P,SW6Mがオンとなる。そして、スイッチSW5M,SW5Pがオンとなることにより、出力電圧VOUTが基準電圧VREF1=0.8Vとなるとともに、コンパレータ50の出力信号CMPがHレベルとなる。そして、スイッチSW1M,SW6M,SWGMがオンであるため、端子V1からキャパシタC1を通ってスイッチSWGMに流れる電流I1(過渡電流)によってキャパシタC1が充電され、キャパシタC1の両端間の電圧VC1はVC1=V1となる。なお、スイッチSWAMがオフであるため、電流I1はオペアンプ20の出力端子には流れ込まず、電流I1による過渡応答が出力電圧VOUTに現れることがない。また、スイッチSW0P,SW6P,SWGPがオンであるため、キャパシタC3の両端間の電圧VC3はVC3=0Vとなる。
キャパシタC1の充電が完了して電流I1が流れなくなると、時刻T20にスイッチSWGM,SWGPがオフとなり、時刻T21にスイッチSWAM,SWAPがオンとなる。このとき、キャパシタC1のスイッチSWAM側の端子の電圧が0Vから0.8Vに変化し、キャパシタC1の電圧VC1はVC1=V1−VREF1なり、出力電圧VOUTに基準電圧VREF1(0.8V)に応じた過渡応答が発生する。ただし、時刻T12の場合と同様に、電圧変化量が0.8Vと小さいため、過渡応答の期間は短いものとなる。
その後、時刻T22にスイッチSW5M,SW5P,SW6Mがオフとなり、時刻T23にスイッチSW7がオンとなる。これにより、キャパシタC1の他端に接地電圧VSS(0V)が印加され、オペアンプ20の出力端子からキャパシタC2、スイッチSWAM、キャパシタC1、スイッチSW7、スイッチSW0P、端子VSSに向かって電流が流れ、電圧VBV1に応じた電荷がキャパシタC2に蓄積される。
そして、時刻T24にスイッチSWAM,SWAPがオフとなり、時刻T25にスイッチSWGM,SWGPがオンとなる。さらに、時刻T26にSW0P,SW1M,SW7がオフとなり、信号CHGがHレベルになる。信号CHGがHレベルになることにより、キャパシタC2に蓄積された電荷が定速度で放電され、出力電圧VOUTが定速度で降下していく。そして、時刻T27に、出力電圧VOUTが基準電圧VREF2より低くなると、コンパレータ50の出力信号CMPがLレベルに変化し、カウンタ51がカウントを停止する。これにより、マイコン60では、時刻T26からT27までの時間TBV1を計測することができる。
そして、マイコン60は、カウンタ51により計測されたT0V,TREF3,TBV1に基づいて、電池BV1の電圧VBV1を求めることができる。具体的には、TREF3からT0Vを差し引いた時間が、電圧VREF3に応じた時間であり、TBV1からT0Vを差し引いた時間が、電圧VBV1に応じた時間となっている。したがって、VBV1/VREF3=(TBV1−T0V)/(TREF3−T0V)の関係が成立し、VBV1={(TBV1−T0V)/(TREF3−T0V)}VREF3となる。
このように、基準電圧VREF3の場合のカウント値TREF3と電池BV1の電圧VBV1の場合のカウント値TBV1との対比により電圧VBV1を求めることにより、電池電圧の検出精度を高めることができる。例えば、クロック信号CLKがRC発振回路等の精度の低い回路により生成される場合、カウンタ51で計測されたTBV1のみに基づいて電池BV1の電圧VBV1を求めることとすると、温度変化等によるクロック周波数の変化の影響により電圧VBV1の検出精度が低下してしまう。そこで、本実施形態に示すように、所定の基準電圧VREF3の場合のカウント値TREF3と対比させることにより、クロック周波数の変化による影響を打ち消し、電池の電圧を高精度に検出することが可能となる。
さらに、時刻T28にスイッチSW2M,SW1P,SW5M,SW5P,SW6Mがオンとなる。そして、スイッチSW5M,SW5Pがオンとなることにより、出力電圧VOUTが基準電圧VREF1=0.8Vとなるとともに、コンパレータ50の出力信号CMPがHレベルとなる。そして、スイッチSW2M,SW6M,SWGMがオンであるため、端子V2からキャパシタC1を通ってスイッチSWGMに流れる電流I1(過渡電流)によってキャパシタC1が充電され、キャパシタC1の両端間の電圧VC1はVC1=V2となる。なお、スイッチSWAMがオフであるため、電流I1はオペアンプ20の出力端子には流れ込まず、電流I1による過渡応答が出力電圧VOUTに現れることがない。また、スイッチSW1P,SW6P,SWGPがオンであるため、端子V1からキャパシタC3を通ってスイッチSWGPに流れる電流I2(過渡電流)によってキャパシタC3が充電され、キャパシタC3の両端間の電圧VC3はVC3=V1となる。なお、スイッチSWAPがオフであるため、電流I2はオペアンプ21の出力端子には流れ込まず、オペアンプ21の出力端子から出力される基準電圧VREF1に過渡応答が現れることがない。
キャパシタC1,C2の充電が完了して電流I1,I2が流れなくなると、時刻T29にスイッチSWGM,SWGPがオフとなり、時刻T30にスイッチSWAM,SWAPがオンとなる。このとき、キャパシタC1のスイッチSWAM側の端子の電圧が0Vから0.8Vに変化し、キャパシタC1の両端間の電圧VC1はVC1=V2−VREF1なり、出力電圧VOUTに基準電圧VREF1(0.8V)に応じた過渡応答が発生する。同様に、キャパシタC3のスイッチSWAP側の端子の電圧が0Vから0.8Vに変化し、キャパシタC3の両端間の電圧VC3はVC3=V1−VREF1なり、オペアンプ21の出力に、基準電圧VREF1(0.8V)に応じた過渡応答が発生する。ただし、時刻T12の場合と同様に、電圧変化量が0.8Vと小さいため、過渡応答の期間は短いものとなる。
その後、時刻T31にスイッチSW5M,SW5P,SW6Mがオフとなり、時刻T32にスイッチSW7がオンとなる。これにより、キャパシタC1の他端に電圧V1が印加され、オペアンプ20の出力端子からキャパシタC2、スイッチSWAM、キャパシタC1、スイッチSW7、スイッチSW1P、端子V1に向かって電流が流れ、電圧VBV2(=V2−V1)に応じた電荷がキャパシタC2に蓄積され、電圧VBV2が検出されることとなる。以後同様の処理により、電圧VBV3,電圧VBV4が検出される。
ここで、電池BV1〜BV4を例えばノートPCの駆動電源として用いる場合、処理負荷の増大時等に電圧V1〜V4が同時に同程度降下することがある。例えば、時刻T32にキャパシタC2の充電が開始されて出力電圧VOUTが安定した後に、電圧V1がV1'に降下する現象が生じたとする。これにより、キャパシタC1の他端に印加される電圧がV1からV1'に降下するため、オペアンプ20の出力端子からキャパシタC2、スイッチSWAM,キャパシタC1、スイッチSW7、スイッチSW1P、端子V1に向かって電流がさらに流れる。また、キャパシタC3の他端に印加される電圧もV1からV1'に降下するため、オペアンプ21の出力端子からキャパシタC4、スイッチSWAP,キャパシタC3、スイッチSW6P、スイッチSW1P、端子V1に向かって電流が流れる。
このとき、キャパシタC3の電荷QC3の変化量ΔQC3は、ΔQC3=(V1−V1')・C3となる。そして、ΔQC3と同量の電荷がキャパシタC4に蓄積されるため、キャパシタC4の電荷QC4は、QC4=(V1−V1')・C3となる。そのため、キャパシタC4の両端間の電圧VC4は、VC4=(V1−V1')・C3/C4となり、オペアンプ20の+入力端子に印加される電圧V+は、VREF1−VC4となる。また、キャパシタC1の電荷QC1の変化量ΔQC1は、ΔQC1=(V1−V1')・C1となる。そして、ΔQC1と同量の電荷がキャパシタC2にさらに蓄積されるため、キャパシタC2の電荷QC2は、QC2=(V2−V1)・C1+(V1−V1')・C1=(V2−V1')・C1となる。そのため、キャパシタC2の両端間の電圧VC2は、VC2=(V2−V1')・C1/C2となる。また、オペアンプ20の−入力端子に印加される電圧V-は、V-=V+=VREF1−VC4=VREF1−(V1−V1')・C3/C4となる。したがって、オペアンプ20の出力電圧VOUTは、VOUT=VREF1−(V1−V1')・C3/C4+(V2−V1')・C1/C2=VREF1+(V2−V1)・C1/C2=VREF1+VBV4・C1/C2となり、電圧V1の降下の影響を受けていないことがわかる。
つまり、電圧V1〜V4が同時に同程度降下したとしても、スイッチSW7がオンとなっていることにより、オペアンプ20の±入力端子の電圧の変化量が同程度となり、出力電圧VOUTは変化せず、タイミングによらず高精度に電池の電圧を検出することが可能となる。
なお、電池BV1〜BV4の電圧を検出する順序は、VBV1,VBV2,VBV3,VBV4の順に限られず、任意の順とすることができる。そして、電圧の検出順序によっては、スイッチSW1M〜SW4M,SW0P〜SW3Pがオンになるタイミングで、キャパシタC1,C2に印加される電圧が降下する場合がある。このような場合においても、スイッチSWGM,SWGPをオンとし、スイッチSWAM,SWAPをオフとし、キャパシタC1,C3を流れる過渡電流をスイッチSWGM,SWGPに通電させることにより、オペアンプ20,21の出力端子の過渡応答を抑制することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明した。前述したように電池電圧検出回路10では、オペアンプ20を用いて差動増幅するために、抵抗ではなくキャパシタC1〜C4を用いている。したがって、オペアンプ20に電池BV1〜BV4の直流電圧が印加されず、オペアンプ20を高耐圧とする必要がない。そして、キャパシタC1〜C4の容量比を調整することで出力電圧VOUTの電圧レベルを高くすることもできるため、高精度のADコンバータを用いる必要もない。したがって、低コストで高精度に電池電圧を検出することが可能となる。また、例えば処理負荷の増大等により電圧V1〜V4が同時に同程度降下したとしても、スイッチSW7がオンとなっていることにより、オペアンプ20の±入力端子の電圧の変化量が同じとなる。そのため、このような場合に出力電圧VOUTが変化せず、高精度に電池電圧を検出することが可能となる。
さらに、スイッチ5Mがオンの状態でキャパシタC1に電圧V1〜V4が印加される際には、スイッチSWAMがオフとなり、スイッチSWGMがオンとなっている。したがって、キャパシタC1に流れる電流によってオペアンプ20の出力に過渡応答が現れることを抑制することができる。なお、スイッチSWGMをオフ、スイッチSWAMをオンとする際に、基準電圧VREF1の電圧レベルに応じて過渡応答が現れるが、電池の電圧と比較して低レベルであるため過渡応答の期間は短いものである。そのため、電池電圧の検出結果を得るまでの時間を短くすることができる。
また、スイッチSW5Pがオンの状態でキャパシタC3に電圧VSS〜V3が印加される際には、スイッチSWAPがオフとなり、スイッチSWGPがオンとなっている。したがって、キャパシタC3に流れる電流によってオペアンプ21の出力に過渡応答が現れることを抑制することができる。なお、スイッチSWGPをオフ、スイッチSWAPをオンとする際に、基準電圧VREF1の電圧レベルに応じて過渡応答が現れるが、電池の電圧と比較して低レベルであるため過渡応答の期間は短いものである。そのため、電池電圧の検出結果を得るまでの時間を短くすることができる。なお、オペアンプ21を設けることにより、キャパシタC1側とキャパシタC3側とが対称な構成となり、電池電圧の検出精度を向上させることができる。
また、電池の電圧に応じた電荷がキャパシタC2に蓄積された後に、スイッチSWAM,SWAPがオフとなることにより、スイッチSWAM,SWAPからキャパシタC1,C3側の回路によってキャパシタC2の電荷が影響されることを抑制し、電池電圧の検出精度を高めることができる。
そして、スイッチSWAM,SWAPがオフとなった後に、スイッチSWGM,SWGPがオンとなってキャパシタC1,C3の一端が所定レベルとなることにより、スイッチSWAM,SWAPからキャパシタC1,C3側の回路が安定し、キャパシタC2の電荷への影響をさらに抑制することが可能となる。
なお、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
例えば、本実施形態では、キャパシタC1,C3に流れる過渡電流を通電させるための通電回路として、スイッチSWGM,SWGPを用いることとしたが、通電回路はこれに限られず、ダイオード等を用いることも可能である。
本発明の第1実施形態である電池電圧検出回路の構成を示す図である。 電池電圧検出回路の動作の一例を示すタイミングチャートである。 電池電圧検出回路の一般的な構成を示す図である。
符号の説明
10 電池電圧検出回路
20,21 オペアンプ
C1〜C4 キャパシタ
30〜32 電源
35 スイッチ制御回路
41〜45 PチャネルMOSFET
47 電流源
50 コンパレータ
51 カウンタ
60 マイコン
SW0P〜SW3P スイッチ
SW0M〜SW4M スイッチ
SW5M,SW5P,SW6M,SW6P,SW7,SW8M スイッチ
SWGM,SWGP,SWAM,SWAP スイッチ

Claims (5)

  1. 第1オペアンプと、
    一端が前記第1オペアンプの一方の入力端子と接続される第1キャパシタと、
    一端が前記第1オペアンプの出力端子と接続され、他端が前記第1オペアンプの一方の入力端子と接続される第2キャパシタと、
    一端が前記第1オペアンプの他方の入力端子と接続される第3キャパシタと、
    一端に基準電圧が印加され、他端が前記第1オペアンプの他方の入力端子と接続される第4キャパシタと、
    電池の一方の端子の電圧を前記第1キャパシタの他端に印加し、前記電池の他方の端子の電圧を前記第3キャパシタの他端に印加する第1スイッチ回路と、
    前記電池の一方の端子の電圧が前記第1キャパシタの他端に印加される際に、前記第1キャパシタを流れる過渡電流を通電させる通電回路と、
    前記過渡電流が流れる間は、前記第1オペアンプの一方の入力端子と、前記第1キャパシタの一端とを電気的に切断し、前記過渡電流が流れた後に、前記第1オペアンプの一方の入力端子と、前記第1キャパシタの一端とを電気的に接続する第2スイッチ回路と、
    前記第2及び第4キャパシタを放電させる放電回路と、
    前記第1オペアンプの一方の入力端子と、前記第1キャパシタの一端とが電気的に接続され、前記第2及び第4キャパシタが放電された後に、前記電池の他方の端子の電圧を前記第1キャパシタの他端に印加する第3スイッチ回路と、
    を備え、
    前記電池の他方の端子の電圧が前記第1キャパシタの他端に印加された後の前記第1オペアンプの出力端子の電圧に基づいて前記電池の電圧を検出すること、
    を特徴とする電池電圧検出回路。
  2. 請求項1に記載の電池電圧検出回路であって、
    前記通電回路は、
    一端が前記第1キャパシタの一端と接続され、他端に所定レベルの電圧が印加され、前記第1キャパシタの他端に前記電池の一端の電圧が印加される際にオンとなり、前記第1キャパシタを前記過渡電流が流れた後にオフとなる第4スイッチ回路を、
    含んで構成されることを特徴とする電池電圧検出回路。
  3. 請求項2に記載の電池電圧検出回路であって、
    一方の入力端子に前記基準電圧が印加され、他方の入力端子と出力端子とが接続され、出力端子が前記第4キャパシタの端と接続される第2オペアンプを更に備え、
    前記通電回路は、
    一端が前記第3キャパシタの一端と接続され、他端に所定レベルの電圧が印加され、前記第3キャパシタの他端に前記電池の他端の電圧が印加される際にオンとなり、前記第3キャパシタを前記過渡電流が流れた後にオフとなる第5スイッチ回路を、
    更に含んで構成され、
    前記第2スイッチ回路は、
    前記過渡電流が流れる間は、前記第1オペアンプの一方の入力端子及び他方の入力端子と、前記第1及び第3キャパシタの一端とを夫々電気的に切断し、前記過渡電流が流れた後に、前記第1オペアンプの一方の入力端子及び他方の入力端子と、前記第1及び第3キャパシタの一端とを夫々電気的に接続すること、
    を特徴とする電池電圧検出回路。
  4. 請求項3に記載の電池電圧検出回路であって、
    前記第2スイッチ回路は、
    前記電池の他方の端子の電圧が前記第1キャパシタの他端に印加されて前記第2キャパシタが充電された後に、前記第1オペアンプの一方の入力端子及び他方の入力端子と、前記第1及び第3キャパシタの一端とを夫々電気的に切断すること、
    を特徴とする電池電圧検出回路。
  5. 請求項4に記載の電池電圧検出回路であって、
    前記第4及び第5スイッチ回路は、
    前記電池の他方の端子の電圧が前記第1キャパシタの他端に印加されて前記第2キャパシタが充電され、前記第1オペアンプの一方の入力端子及び他方の入力端子と、前記第1及び第3キャパシタの一端とが夫々電気的に切断された後に、オンとなること、
    を特徴とする電池電圧検出回路。
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