JP4882325B2 - インキ供給径路の洗浄方法及び洗浄装置 - Google Patents
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Description
このようなインクジェット印刷装置においては定期的な清掃時や、前記インクジェット印刷装置でのインキを交換する場合などにおいて、上記タンクなどのインキ供給源への接続部分をインキ供給方向での経路上流とし、上記インクジェットヘッドをインキ供給方向での経路下流とするインキ供給径路をその都度、洗浄している(特許文献1参照)。
そこで本発明は上記事情に鑑み、インキ洗浄性が互いに異なる複数の洗浄液を共に用いてインキ供給径路の洗浄を行なえるようにすることを課題とし、インキ供給径路の洗浄作業が短時間のものとなるようにすることを目的とするものである。
請求項1の発明は、タンクなどのインキ供給源への接続部分をインキ供給方向での経路上流とするとともに、ガラス基板などの被印刷体に対してインキを微細なインキ液滴状にして吐出するインクジェットヘッドをインキ供給方向での経路下流とし、前記インキ供給源のインキが前記インクジェットヘッドから吐出されるようにポンプなどからなるインキ供給手段によって経路上流から経路下流に送り出されるインキ供給径路に洗浄液を通液させて、前記インキ供給径路を洗浄する方法であって、インキ洗浄能力が互いに異なる複数の洗浄液を用い、インキ洗浄能力が異なる洗浄液のインキ供給径路への通液時を互いに異ならせることを特徴とするインキ供給径路の洗浄方法であり、このインキ供給径路の洗浄方法を提供して上記課題を解消するものである。
(請求項2)
上記発明において、洗浄液の通液と不活性ガスの通気とを交互に行なうものとすることが可能である。
(請求項3)
上記発明において、不活性ガスの通気の前後に通液する洗浄液は、同一の洗浄液であるとすることが可能である。
(請求項4)
上記発明において、不活性ガスの通気の前後に通液する洗浄液は、インキ洗浄能力が互いに異なる洗浄液とすることが可能である。
(請求項5)
上記発明において、上記インキ洗浄能力が互いに異なる複数の洗浄液を用いた洗浄工程における終了段階に、不活性ガスの通気を行なってインキ供給経路を乾燥させるものとすることが可能である。
また、もう一つの発明は、タンクなどのインキ供給源への接続部分をインキ供給方向での経路上流とするとともに、ガラス基板などの被印刷体に対してインキを微細なインキ液滴状にして吐出するインクジェットヘッドをインキ供給方向での経路下流とし、前記インキ供給源のインキが前記インクジェットヘッドから吐出されるようにポンプなどからなるインキ供給手段によって経路上流から経路下流に送り出されるインキ供給径路に洗浄液を通液させて、前記インキ供給径路を洗浄する装置であって、インキ洗浄能力が互いに異なる複数の洗浄液それぞれをインキ供給径路への通液時を異ならせて通液する洗浄液通液手段を備えていることを特徴とするインキ供給径路の洗浄装置であり、このインキ供給径路の洗浄装置を提供して上記課題を解消するものである。
(請求項7)
上記発明において、上記洗浄液通液手段はインキ供給径路への不活性ガスの通気が可能に設けられ、洗浄液の通液と不活性ガスの通気とを交互に行なう構成を備えているものとすることが可能である。
(請求項8)
上記発明において、不活性ガスの通気の前後に通液する洗浄液は、同一の洗浄液とすることが可能である。
(請求項9)
上記発明において、不活性ガスの通気の前後に通液する洗浄液は、インキ洗浄能力が互いに異なる洗浄液とすることが可能である。
(請求項10)
上記発明において、上記インキ洗浄能力が互いに異なる複数の洗浄液を用いた洗浄工程における終了段階に、不活性ガスの通気を行なってインキ供給経路を乾燥させる構成を備えるものとすることが可能である。
上記請求項1の発明によれば、インキ洗浄能力(インキ洗浄性)が高い高洗浄性洗浄液の通液時間をこの高洗浄性洗浄液のみで洗浄する場合に比べて短くしてインキの凝集物やゲル物を生じさせない状態で経路内面からインキの除去を行ない、そしてインキ洗浄能力が低い低洗浄性洗浄液はインキとの相溶性が高いことから経路内面で残存しているインキをその表面側から徐々に除去するようになり、経路内面に残るインキの量を減らして前記高洗浄性洗浄液を通液する際のソルベントショックを生じさせ難くしながらそのインキの除去が行なわれるようになる。よって、インキ洗浄能力が互いに異なる洗浄液を通液時を異ならせてインキ供給径路に通すので、経路内面に残っているインキを短時間で経路外に排出することができるようになる。
(請求項2の効果)
請求項2の発明によれば、不活性ガスの通気と洗浄液の通液とが交互に行なわれるので、インキ供給径路の経路内面をガス部分と洗浄液部分との界面が通過する度に発生する気液分配平衡によってその経路内面に付着しているインキが洗浄液部分に溶出され、洗浄液側へのインキの溶け出しがより一層向上するようになる。
(請求項3の効果)
請求項3の発明によれば、インキ供給径路の経路内面をガス部分と洗浄液部分との界面が通過する度に発生する気液分配平衡によってその経路内面に付着しているインキが洗浄液部分に溶出され、不活性ガスの通気で前後に分けられる同一の洗浄液へのインキの溶け出しがより一層向上するようになる。
(請求項4の効果)
請求項4の発明によれば、インキ洗浄能力が異なる洗浄液が不活性ガスを間にしてインキ供給径路を通るようになり、そのインキ洗浄能力が異なる洗浄液が互いに交じり合わないようになる。
(請求項5の効果)
請求項5の発明によれば、洗浄工程が終了すればインキ供給径路の内部が乾燥しており、前塗工工程で使用していた同一のインキや異なる色彩のインキをインキ供給経路に送り込みしてもソルベントショックを生じさせることがない。
上記請求項6の発明によれば、インキ洗浄能力が高い高洗浄性洗浄液の通液時間をこの高洗浄性洗浄液のみで洗浄する場合に比べて短くしてインキの凝集物やゲル物を生じさせない状態で経路内面からインキの除去を行ない、そしてインキ洗浄能力が低い低洗浄性洗浄液はインキとの相溶性が高いことから経路内面で残存しているインキをその表面側から徐々に除去するようになり、経路内面に残るインキの量を減らして前記高洗浄性洗浄液を通液する際のソルベントショックを生じさせ難くしながらそのインキの除去が行なわれるようになる。よって、インキ洗浄能力が互いに異なる洗浄液を通液時を異ならせてインキ供給径路に通すので、経路内面に残っているインキを短時間で経路外に排出することができるようになる。
(請求項7の効果)
請求項7の発明によれば、不活性ガスの通気と洗浄液の通液とが交互に行なわれるので、インキ供給径路の経路内面をガス部分と洗浄液部分との界面が通過する度に発生する気液分配平衡によってその経路内面に付着しているインキが洗浄液部分に溶出され、洗浄液側へのインキの溶け出しがより一層向上するようになる。
(請求項8の効果)
請求項8の発明によれば、インキ供給径路の経路内面をガス部分と洗浄液部分との界面が通過する度に発生する気液分配平衡によってその経路内面に付着しているインキが洗浄液部分に溶出され、不活性ガスの通気で前後に分けられる同一の洗浄液へのインキの溶け出しがより一層向上するようになる。
(請求項9の効果)
請求項9の発明によれば、インキ洗浄能力が異なる洗浄液が不活性ガスを間にしてインキ供給径路を通るようになり、そのインキ洗浄能力が異なる洗浄液が互いに交じり合わないようになる。
(請求項10の効果)
請求項10の発明によれば、洗浄工程が終了すればインキ供給径路の内部が乾燥しており、前塗工工程で使用していた同一のインキや異なる色彩のインキをインキ供給経路に送り込みしてもソルベントショックを生じさせることがない。
図中1はインキ供給径路の洗浄装置で、該洗浄装置1はインキをインクジェット方式により被印刷物に吐出して詳細なパターンを形成するインクジェット印刷装置Aに接続して用いられるものであり、図1に示すように、インクジェット印刷装置Aでは、インクを収容したタンクからなるインキ供給源Bへの配管による接続部分Cをインキ供給方向での経路上流とするとともに、インキを吐出するインクジェットヘッドDをインキ供給方向での経路下流とするインキ供給径路Eに切り換えバルブFが介装され、この切り換えバルブFに前記洗浄装置1が接続されている。
なお、インキ供給径路E中、GはインキをインクジェットヘッドDから吐出されるように経路上流から経路下流にインキを送り出すポンプなどからなるインキ供給手段であり、Hはストレーナである。そして、上記切り換えバルブFは前記ストレーナHよりインキ供給方向上流側の経路位置に配置されている。
ここで、インキ洗浄性が高いものとは、インキ供給配管内壁に付着したインキを溶解、剥離する作用が強く、色残りさせないものをいう。そして、面粗度Ra=0.5μmのインキ供給配管内壁に付着したインキを色残りさせることなく洗浄可能な洗浄液である。
インキ洗浄性が中となるものとは、インキ供給配管内壁に付着したインキを溶解、剥離する作用が中程度で、多少の色残りがあるものをいう。そして、面粗度Ra=0.5μmのインキ供給配管内壁に付着したインキを洗浄した場合、多少の色残りが発生する洗浄液である。
インキ洗浄性が低いものとは、インキ供給配管内壁に付着したインキを溶解、剥離する作用が弱く、色残りするものをいう。そして、面粗度Ra=0.5μmのインキ供給配管内壁に付着したインキを洗浄した場合、色残りが発生する洗浄液である。
なお、実施の形態では用いる洗浄液の種類は三種類であるが、用いる洗浄液の種類が三種類に限定されるものではなく、インキの種類により洗浄液の種類が増減してもよい。
例えば、図2(イ)に示すように洗浄工程Iの初期段階に洗浄液aを連続通液させ、中期段階に洗浄液cを連続通液させ、終了段階に洗浄液aを連続通液させることができる。この場合、洗浄液の切り換えは連続させている。
また、図2(ロ)に示すように、洗浄工程Iを四段階に分け、洗浄液a、洗浄液b、洗浄液c、洗浄液aの順に通液するようにしてもよい。この場合も、洗浄液の切り換えは連続させている。
さらに、洗浄工程Iの一部の工程I′を示している図2(ハ)のように洗浄工程Iの全体を通じて、また一部分において各通液時間を短くして洗浄液a、洗浄液b、洗浄液cの順で繰り返しながら通液させることもできる。
いずれの場合も、洗浄工程の始めに低洗浄性洗浄液aを通液させ、終わりにおいても低洗浄性洗浄液aを通液させることがソルベントショックを生じさせない上で有利である。勿論、後述する乾燥などによってインキ供給径路から洗浄液を除去する場合には、洗浄工程の終了段階に高洗浄性洗浄液cを通液することも可能である。
また、洗浄工程Iの一部の工程I′を示している図3(ロ)のように洗浄工程Iの全体を通じて、また一部分において各通液時間を短くして洗浄液a、洗浄液b、洗浄液cの順で繰り返しながら通液させ、かつ洗浄液の切り換えの間に不活性ガスdの通気を行ない、不活性ガスdの通気の前後に通液する洗浄液が、インキ洗浄能力が互いに異なる洗浄液となるようにすることもできる。
また、洗浄工程Iの一部の工程I′を示している図3(ハ)のように洗浄工程Iの全体を通じて、また一部分において各通液時間を短くして洗浄液a、洗浄液b、洗浄液cの順で繰り返しながら通液させ、かつ同種の洗浄液の通液を複数に分けてその間に不活性ガスdの通気を行なうこともできる。
さらに、洗浄工程における終了段階や洗浄作業後に、不活性ガスの通気を行なってインキ供給経路を乾燥させるようにすることも可能であり、このインキ供給径路を乾燥させることはインキ送り込み時のソルベントショックを回避する上で、また、洗浄前に塗工に用いたインキとは異なる色彩のインキを送り込む時に有用である。
2…洗浄液供給部
3…不活性ガス供給部
4…送出手段
a…低洗浄性洗浄液
b…中洗浄性洗浄液
c…高洗浄性洗浄液
d…不活性ガス
A…インクジェット印刷装置
B…インキ供給源
D…インクジェットヘッド
E…インキ供給径路
F…切り換えバルブ
I…洗浄工程
Claims (10)
- タンクなどのインキ供給源への接続部分をインキ供給方向での経路上流とするとともに、ガラス基板などの被印刷体に対してインキを微細なインキ液滴状にして吐出するインクジェットヘッドをインキ供給方向での経路下流とし、前記インキ供給源のインキが前記インクジェットヘッドから吐出されるようにポンプなどからなるインキ供給手段によって経路上流から経路下流に送り出されるインキ供給径路に洗浄液を通液させて、前記インキ供給径路を洗浄する方法であって、
インキ洗浄能力が互いに異なる複数の洗浄液を用い、インキ洗浄能力が異なる洗浄液のインキ供給径路への通液時を互いに異ならせることを特徴とするインキ供給径路の洗浄方法。 - 洗浄液の通液と不活性ガスの通気とを交互に行なう請求項1に記載のインキ供給径路の洗浄方法。
- 不活性ガスの通気の前後に通液する洗浄液は、同一の洗浄液である請求項2に記載のインキ供給径路の洗浄方法。
- 不活性ガスの通気の前後に通液する洗浄液は、インキ洗浄能力が互いに異なる洗浄液である請求項2に記載のインキ供給径路の洗浄方法。
- 上記インキ洗浄能力が互いに異なる複数の洗浄液を用いた洗浄工程における終了段階に、不活性ガスの通気を行なってインキ供給経路を乾燥させる請求項1から4に記載のインキ供給径路の洗浄方法。
- タンクなどのインキ供給源への接続部分をインキ供給方向での経路上流とするとともに、ガラス基板などの被印刷体に対してインキを微細なインキ液滴状にして吐出するインクジェットヘッドをインキ供給方向での経路下流とし、前記インキ供給源のインキが前記インクジェットヘッドから吐出されるようにポンプなどからなるインキ供給手段によって経路上流から経路下流に送り出されるインキ供給径路に洗浄液を通液させて、前記インキ供給径路を洗浄する装置であって、
インキ洗浄能力が互いに異なる複数の洗浄液それぞれをインキ供給径路への通液時を異ならせて通液する洗浄液通液手段を備えていることを特徴とするインキ供給径路の洗浄装置。 - 上記洗浄液通液手段はインキ供給径路への不活性ガスの通気が可能に設けられ、洗浄液の通液と不活性ガスの通気とを交互に行なう構成を備えている請求項6に記載のインキ供給径路の洗浄装置。
- 不活性ガスの通気の前後に通液する洗浄液は、同一の洗浄液である請求項7に記載のインキ供給径路の洗浄装置。
- 不活性ガスの通気の前後に通液する洗浄液は、インキ洗浄能力が互いに異なる洗浄液である請求項7に記載のインキ供給径路の洗浄装置。
- 上記インキ洗浄能力が互いに異なる複数の洗浄液を用いた洗浄工程における終了段階に、不活性ガスの通気を行なってインキ供給経路を乾燥させる構成を備える請求項6から9に記載のインキ供給径路の洗浄装置。
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