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JP4883030B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム - Google Patents
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JP4883030B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、カメラ撮影画像等の多値で撮影された画像データにおいて、2値化を行う画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
スチルカメラやビデオカメラといった撮影システムで撮影した画像の認識を行う場合には、撮影状況に応じて入力画像の画質補正を行うことで、認識率の精度向上が望める。特に、名刺やホワイトボードに書かれた文字画像、スキャナで取り込まれた文字画像を認識する場合、画質補正方法として2値化処理がよく用いられる。
画像の2値化処理は、各画素が白か黒かの2レベルのうち、ある閾値に基づいて、いずれかの値をとるように決定する処理である。これまでに、2値化処理として、(1)固定閾値法、(2)微分ヒストグラム法(非特許文献1)、(3)判別分析法(非特許文献2)などが提案されている。また、上記を応用した方法も提案されている。例えば、画質劣化を補正する方法(特許文献1乃至3)や、濃度ヒストグラムに基づいて閾値を決定する方法(特許文献4)、画像の部分領域に対して求められた閾値を周囲の閾値を元に補正する方法(特許文献5)等が提案されている。また、補正量を算出する手法については、特許文献6及び7にも開示されている。
特開2006−195622号公報 特開2002−6474号公報 特開2001−245148号公報 特開2004−180000号公報 特公平6−14374号公報 特開2001−060266号公報 特開2007−025935号公報 酒井幸市著、「ディジタル画像処理の基礎と応用」、CQ出版、2003年8月、p47 大津展之著、「判別及び最小2乗基準に基づく自動しきい値選定法」、電子通信学会論文誌、vol.J63−D、no4、pp.349−356,1980
しかしながら、上記のような従来技術では、撮影された画像の画質劣化を補正する処理(ノイズ除去・ぼけ除去など)を施した後に2値化処理を行う必要があり、2値化処理にとって画質劣化補正結果が最適なものかどうかを確かめる必要がある。そのため、従来技術では、2値化を行う前に画質劣化用補正パラメータの調整に手間がかかるという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、画質劣化補正による補正結果が2値化処理にとって最適なものかどうかを確かめる必要がなく、精度よく劣化補正及び2値化を行うことができる画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像処理装置の一態様は、入力画像に基づいて、前記入力画像を2値化するための2値化用処理用の補正量と前記撮影対象の原画像からの劣化を補正するための画質劣化用の補正量を統合して補正量を算出する画質補正量算出部と、前記補正量に基づいて、撮影対象の原画像を推定した推定画像を生成する推定画像生成部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の画像処理装置の一態様によれば、2値化用の補正量と画像劣化用の補正量とを統合した補正量を求め、この補正量に基づいて推定画像を作成することで、2値化処理にとって画質劣化補正結果が最適なものかどうかを確かめる必要がなく、精度よく劣化補正及び2値化を行うことができる。
以下、添付した図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置10の概略構成例を示す機能ブロック図である。この画像処理装置10は、入力画像に基づいて、入力画像を2値化するための2値化用処理用の補正量と撮影対象の原画像からの劣化を補正するための画質劣化用の補正量を統合して補正量を算出する画質補正量算出部121と、補正量に基づいて、撮影対象の原画像を推定した推定画像を生成する推定画像生成部122を備えている。ここで、原画像とは、画質劣化が起こりえない環境で撮影対象が撮影された際に取得される画像を意味する。例えば、白黒の2値画像を撮影した場合、撮影画像の原画像は白と黒から構成される。
実環境で撮影対象を撮影した場合には、カメラレンズのひずみや暗電流ノイズ、フォーカス外れ等の劣化が発生する。そのため、完全な白黒画像にはならず、中間色である灰色の画像が撮影される。推定画像とは、このような実環境で撮影された撮影画像から、画質劣化を低減しながら原画像に近づけていく処理を行う際に生成される画像を意味する。完全に原画像に近づけることができた場合、推定画像と原画像は等しくなる。
図2は、画像処理装置10の更に詳細な構成例を示す機能ブロック図である。図2に示すように、画像処理装置10は、画像入力部110、データ処理部120、データ記憶部130および画像出力部140を有している。データ処理部120は、前述した画質補正量算出部121及び推定画像生成部122に加え、推定画像評価部123、パラメータ更新部124を有している。
画像入力部110は、スチルカメラやビデオカメラといった撮像システムで撮影した画像を入力し、画質補正量算出部121に渡す機能を有している。画質補正量算出部121は、撮影画像の観測モデルや、事前知識関数記憶部132に格納された事前知識を用い、最大事後確率推定の枠組みに基づいて、画質補正量を算出する機能を有している。ここで、事前知識とは、予め既知である撮影画像の特徴であり、例えば、撮影対象が2値画像である等の情報である。
推定画像生成部122は、画質補正量算出部121で算出された画質補正量を用いて、推定画像を生成する機能を有している。推定画像評価部123は、推定画像生成部122で生成された推定画像が原画像に近づいたか否か評価を行う機能を有している。パラメータ更新部124は、画質補正量を算出する際に使用したパラメータや、推定画像を生成する際に使用する関数パラメータや収束パラメータといった各種のパラメータを更新し、前回の補正処理までに使用された各パラメータをパラメータ記憶部131に格納する機能を有している。例えば、パラメータ更新部124は、画質補正量算出部121によって算出された画質補正量の画質補正係数λや、推定画像生成部122で使用された劣化関数hのパラメータを更新し、パラメータ記憶部131に格納する。
なお、画像の画質補正処理は、反復処理を経て推定画像を生成するため、反復回数に応じて補正係数λや劣化関数h(i,j)等で使用するパラメータを更新してもよい。画像出力部140は、推定画像評価部123において、画質補正処理が終了したと判断された際に、生成された推定画像y(i,j)をディスプレイ等の表示デバイス(図示せず)に出力する。
データ記憶部130は、パラメータ記憶部131と事前知識関数記憶部132を有している。パラメータ記憶部131は、推定画像を生成するために用いられる関数の変数パラメータや収束パラメータが格納されている。事前知識関数記憶部132は、画質補正量算出部121で使用する画質補正係数λや劣化関数hといった関数が格納されている。
次に、画質補正量算出部121が、画質補正量を算出する際の算出方法について説明する。一般的に、画像の観測モデル、すなわち入力画像である撮影画像g(i,j)は、式1によって表すことができる。
ここで、h(i,j)は劣化関数、f(i,j)は原画像、n(i,j)はノイズ成分を表す。劣化関数h(i,j)は画像撮影時に生じる劣化を関数で表現したものである。例えば、劣化関数h(i,j)としては、フォーカス外れを表すぼけ関数が挙げられる。
撮影画像g(i,j)に基づいて算出される推定画像が原画像f(i,j)と一致する事後確率が最大となる画像fmapは、式2によって示される。
Pr(f(i,j)|g(i,j))を、logで表現し、ベイズの定理を用いると、式2は、式3と表される。
式3において、ノイズ成分n(i,j)の発生確率分布がガウス分布に従う場合には、Pr(g(i,j)|f(i,j))を式4とおくことができる。
また、式3より、fmapは、式5Aと示すことができる。
ここで、式5Aのf(i,j)についての2次関数の最大値maxを求めることは、式5Bの二次関数の最小値minを求めることと等しい。
画質補正量算出部121によって算出される補正量をL(i,j)と置くと、補正量L(i,j)は、式6によって示すことができる。
Pr(f(i,j))は、2値画像の事前確率分布を表す。この事前確率分布Pr(f(i,j))を、事前知識関数b(i,j)とおく。なお、事前知識関数b(i,j)は、事前知識関数記憶部132に格納されている。また、推定画像をy(x,y)とおくと式6は、式7のように示すことができる。
式7が最小となるy(i,j)を求めることで、推定画像y(i,j)は原画像f(i,j)を推定したといえる。式7は2次関数であるため、2次関数の最小化問題は最急降下法や共役勾配法などの解法が知られている。例えば、最急降下法を用いて最小値y(i,j)を求める場合、式8として解く事が可能である。
ただし、nは反復回数を表し、λは画質補正量係数を示す。また、L'(i,j)は、Ln(i,j)の微分を意味し、式9で表される。また、b'(i,j)は、事前知識関数bn(i,j)の微分を意味する。画質補正量算出部121では、式8の右辺第2項を画質補正量とし、画質補正量λL'(i,j)を算出する。
推定画像生成部122は、画質補正量算出部121で算出された画質補正量λn−1L'n−1(i,j)とn−1回目の推定画像yn−1(i,j)を用いて、n回目の推定画像y(i,j)を式8により生成する。なお、nは反復回数を表し、画質補正係数λは、処理回数ごとに異なった係数がパラメータ記憶部131に格納されている。
画質補正量算出部121は、式9を用いて画質補正量λL'(i,j)を算出する。式7で定義された2値画像の事前知識関数b(i,j)を下記のように定義する。
撮影画像は2値で構成されていることを想定しているので、多少の撮影時の画質劣化はあるものの、ヒストグラムを作成した場合、双峰性のヒストグラムが得られる。ヒストグラムの山の部分を2値の代表値α、βとおく(図3)。b(i,j)は、式10A、式10Bのどちらを採用するかは画素値I(i,j)や周囲の画素値の関係性を考慮して決定する。
画素値I(i,j)について、式10A又は式10Bを採用するかを判断するために、しきい値を設ける。画素値I(i,j)が予め設定されたしきい値よりも小さければ式10Aを採用し、画素値I(i,j)がしきい値よりも大きければ式10Bを採用する。しきい値は、例えば、代表値であるα、βを用いて、(α+β)/2として設定することができる。ここで、y(i,j)が画素値90で、2値代表値α:36、β:240であるとすると、しきい値として((α+β)/2))=138が設定される(図4)。y(i,j)の画素値90は、しきい値138よりも小さいので、y(i,j)は式10Aが採用される。なお、(α+β)/2の値を比較対象として用いるのではなく、パラメータ記憶部131に格納された固定しきい値を用いても良い。
L'(i,j)を算出するために式10A、Bを式9に代入すると、式11A、11Bが得られる。
なお、式11A、式11Bのどちらを採用するかは、上記b(i,j)決定手段に準じる。上記L'(i,j)とパラメータ記憶部131に格納された画質補正係数λを用いて、画質補正量λL'(i,j)を算出する。L'(i,j)には、画質劣化用の補正量として用いられる第1項と、2値化用の補正量として用いられる第2項b'(i,j)が含まれている。すなわち、画質補正量λL'(i,j)には、画質劣化用の補正量及び2値化用の補正量が統合されている。
前述したように、推定画像生成部122は、画質補正量算出部121で算出された画質補正量λn−1L'n−1(i,j)とn−1回目の推定画像yn−1(i,j)を用いて、n回目の推定画像y(i,j)を式8により生成する。このように生成された推定画像y(i,j)は、推定画像評価部123によって原画像f(i,j)にどれくらい近似しているかが評価される。推定画像評価部123は、画像の観測モデル(式1)に基づいて評価を行う。原画像f(i,j)を推定した推定画像y(i,j)は式1を用いて以下の式12のように表される。
式12を変形することで式12が得られる。
ここで、式13の左辺の式の値が小さいほど、原画像f(i,j)と推定画像y(i,j)は近似していると評価することができる。そこで、左辺を式14とおく。
評価値Eが小さければ、推定画像y(i,j)は原画像f(i,j)に近づいたと判断し、評価値Eが大きければ、生成された推定画像y(i,j)が原画像f(i,j)に十分に似通っていないと判断する。推定画像評価部123は、評価値Eが予め設定されたしきい値Eval以上であるか否かを判断することにより、推定画像y(i,j)が撮影対象の原画像に近似しているか否かを判断する。なお、推定画像評価部123によって、推定画像y(i,j)が原画像f(i,j)に十分近づいたと判断されると、画質補正処理を終了する。また、推定画像評価部123によって、推定画像y(i,j)が原画像f(i,j)に対して、十分に近似されていないと判断されると、画像処理装置10は、画質補正量算出部121によって再度画像補正量を算出し、この画像補正量に基づいて推定画像y(i,j)を生成する。
次に、このように構成された画像処理装置の動作について処理手順について説明する。図5は、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置10の処理手順を示すフローチャートである。はじめに、スチルカメラやビデオカメラなどの撮影デバイスで撮影対象を撮影する(ステップS10)。画像入力部110は、撮影された撮影画像を入力し、データ処理部120に出力する。画質補正量算出部121は、画素値I(i,j)や周囲の画素値の関連性を考慮して、2値化のための補正量としてb(i,j)を設定する(ステップS11)。なお、本実施形態においては、b(i,j)は、予め事前知識関数として事前知識関数記憶部132に保存されているため、画質補正量算出部121は、取得された撮影画像に基づいて最適なb(i,j)を選択する。例えば、画素値I(i,j)がαに近い場合には、式10Aを選択し、βに近い場合は式10Bを選択する。
また、画質補正量算出部121は、式11A又は式11Bに対してL'(i,j)とパラメータ記憶部131に格納された画質補正係数λを用いることで、2値化用の補正量と劣化用の補正量とが統合された画質補正量λL'(i,j)を算出する(ステップS12)。ここで、画質補正量を用いて推定画像を生成する処理回数が1回であれば(ステップS13においてYes)、推定画像生成部122は、ノイズ除去や画像の鮮鋭化処理を行う(ステップS14)。処理回数が1回目の場合には、0回目の推定画像y(i,j)である撮影画像g(i,j)は、ノイズやぼけによって画質劣化が発生しているものとし、予め設定されたパラメータを元に、y(i,j)に対してノイズ除去や、鮮鋭化処理を行う。一方、画質補正量を用いて推定画像を生成する処理回数が2回目以降であれば(ステップS13においてNo)、推定画像生成部122は、画質補正量算出部121によって生成された画質補正量λL'(i,j)と、n−1回目に生成された推定画像yn−1(i,j)を用いて、n回目の推定画像y(i,j)を式8により生成する(ステップS15)。
推定画像評価部123は、式14によって評価値Eを生成し推定画像を評価する(ステップS16)。推定画像評価部123は、算出された評価値Eが、予め設定されたしきい値Eval以上であるか否かを判断することにより、推定画像y(i,j)が撮影対象の原画像に近似しているか否かを判断する(ステップS17)。ここで、評価値Eがしきい値Eval以内であれば(ステップS17においてYes)、推定画像が十分に原画像に近似しているとして画像補正処理を終了する(END)。評価値Eがしきい値Eval以内でなければ(ステップS17においてNo)、生成された推定画像が原画像に近似していないと判断し、パラメータ更新部124によって、補正量を算出する際に用いるパラメータを更新する(ステップS18)。
具体的には、パラメータ更新部124は、劣化関数h(i,j)のパラメータや、画質補正係数λ、2値補正係数γといったパラメータを更新する。そして、ステップS11に戻り、再び補正量を算出する。例えば、撮影によって生じた画質劣化がぼけである場合、当該推定処理を行うたびに画質劣化は補正され、ぼけの大きさは小さくなる。よって、処理回数に応じて劣化関数hn(i,j)のパラメータを小さくすることになる。ぼけを表現する代表的な劣化関数h(i,j)は2次元ガウス関数で表現することができる(式15)。この場合パラメータσnがぼけの大きさを表すことになり、σnの値を処理回数に応じて小さくする。また、画質補正係数λnに関しても処理回数に応じて係数を更新することで推定精度を向上させる。
ここで、2値補正係数γは、2値補正量である式10A、式10Bに対する重み係数である。2値補正係数γを大きくすると収束時間は短くなるが、精度は低下する。また、小さくすると収束時間は長くなるが、精度はよくなる。当該処理を適用するシステム要件に応じて2値補正係数γを決定すればよい。
このように構成された画像処理装置10では、2値画像の事前確率分布を考慮した補正量と撮影時の画質劣化を考慮した補正量を画質補正量算出部121で統合して求めるので、劣化した画像を補正しながら2値化処理を行うことができる。すなわち、2値化処理前に、2値化処理のための画質劣化補正処理パラメータをあらかじめ調整する必要がない。
図6〜8は、本実施形態に係る画像処理装置による処理結果を示す図である。図6は撮影対象の撮影画像である。図7は、目視による画質劣化補正を行った後に、判別分析法を用いた2値化処理結果画像を表した図である。図8は、本実施形態に係る画像処理装置によって画質補正処理を実行した2値化処理結果画像である。このように、本実施形態に係る画像処理装置によって画質補正処理が行われた画像(図8)は、図7に示す目視による画質劣化補正を行った画像に比べて、より鮮鋭に図6に示される撮影画像に対して補正処理が実行されたことが分かる。
このように、本実施形態の画像処理装置によれば、ユーザが画質劣化補正処理のパラメータを前もって試行錯誤する必要がなく、最適な2値化処理を行うことが可能となる。
なお、上記の説明では、画素値I(i,j)に応じて式11A又は式11Bを用いるか判断しているが、周囲の画素値の関係性を考慮してb(i,j)を決定してもよい。例えば、画素値I(i,j)の周囲8近傍の画素値が画素値I(i,j)よりも小さく、周囲8近傍の画素値に対する2値代表値がαの場合、画素値I(i,j)の2値代表値をβと設定する。つまり、画素値I(i,j)が撮影時の画質劣化によって、周囲の画素値の影響を受けることを考慮する方式を用いても良い。
[第2の実施形態]
図9は、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。なお、第1の実施形態と略同一の構成要素については、同一符号を付すことによりその説明を省略する。第2の実施形態の特徴は、データ処理部120Aに、プレーン分解部151及びプレーン合成部152が更に備えられている点にある。データ処理部120Aは、プレーン分解部151とプレーン合成部152を有しており、プレーン分解部151は、撮影画像をカラープレーンに分解する機能を有している。プレーン分解部151は、入力画像がRGBで構成されている場合はRプレーン、Gプレーン、Bプレーンに分解することができ、YUVで構成されている場合は、Yプレーン、Uプレーン、Vプレーンに分解することが可能である。
プレーン合成部152は、分解されたカラープレーンを合成する機能を有している。プレーン合成部152は、全てのカラープレーンでの推定画像の評価値Eがしきい値Eval以内となった場合に、カラープレーンの合成を行う。
なお、図9の構成要素である121〜124は、図2に示される各構成要素121〜124と同じ機能を有しているが、プレーン分解部151によって分解されたカラープレーン毎に画質補正処理を行うことが可能である。
次に、このように構成された画像処理装置11の画像補正処理について説明する。図10は、本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置11の処理方法のフローチャートである。
図9のステップS10〜S18は、図5のステップS10〜S18と同じであるためその説明を省略する。第2の実施形態においては、ステップS10において撮影対象を撮影した後、撮影画像をプレーン分解部151によって複数のカラープレーンに分解する(ステップS100)。そして、分解されたカラープレーンごとに2値補正量、画質補正量を算出し(ステップS11、S12)、処理回数に応じた処理を行う(ステップS13〜S15)。また、推定画像評価部123では、カラープレーンごとに推定画像評価を行う(ステップS16)。そして、評価値Eがしきい値Eval以内であれば(ステップS17においてYes)、カラープレーンを合成(ステップS101)して画質補正処理を終了する。一方、評価値Eがしきい値Evalより大きければ(ステップS17においてNo)、パラメータ更新部124によって、パラメータを更新し(ステップS18)、ステップ11に戻る。
上記第2の実施形態に係る画像処理装置11は、第1の実施形態と同様の効果を有し、さらに以下の効果を有している。すなわち、画像処理装置11においては、プレーン分解部151が撮影画像を例えばRGBの3プレーンに分解し、各々のカラープレーンに対して補正量を求め画質補正処理を行い、ブレーン合成部が分解されたプレーンを合成することで、カラー画像が生成される。したがって、画像処理装置11は、道路標識や看板などカラーの2値成分で構成された物体についても精度良く2値化をすることができる。例えば「駐車禁止」標識は赤と青から構成されており、撮影画像を赤と青の2値に精度良く分離することができる。
このように、本実施形態によれば、撮影画像をカラープレーンに分解し、それぞれのカラープレーンに対して画像補正処理を行うことで、カラー画像であっても精度よく画質補正処理を行うことができる。
尚、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の更に詳細な構成例を示す機能ブロック図である。 撮影画像のヒストグラムを示す図である。 ヒストグラムと2値の代表値α、βとの関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の画質補正処理を示すフローチャートである。 撮像画像である。 目視による画質劣化補正を行った画像である。 本実施形態に係る画像処理装置によって画質補正処理が行われた画像である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の画質補正処理のフローチャートである。
符号の説明
10、11 画像処理装置
110 画像入力部
120、120A データ処理部
121 画質補正量算出部
122 推定画像生成部
123 推定画像評価部
124 パラメータ更新部
130 データ記憶部
131 パラメータ記憶部
132 事前知識関数記憶部
140 画像出力部
151 プレーン分解部
152 プレーン合成部
b 事前知識関数
E 評価値
val しきい値
f 原画像
map 画像
g 撮影画像
h 劣化関数
画素値
n ノイズ成分
Pr 事前確率分布
y 推定画像
α、β 代表値
γ 2値補正係数
λ 画質補正係数
λL 画質補正量
σ パラメータ

Claims (17)

  1. 入力画像に基づいて、前記入力画像を2値化するための2値化用の補正量と前記撮影対象の原画像からの劣化を補正するための画質劣化用の補正量を統合して補正量を算出する画質補正量算出部と、
    前記補正量に基づいて、撮影対象の原画像を推定した推定画像を生成する推定画像生成部と、を備えた画像処理装置。
  2. 前記推定画像生成部によって推定された前記推定画像が、前記撮影対象の原画像に近似するか否かを評価する推定画像評価部を更に備えた
    請求項1記載の画像処理装置。
  3. 予め既知である前記撮影対象の特徴に応じて補正関数を記憶する事前知識関数記憶部を更に備え、前記画質補正算出部は、前記事前知識関数記憶部によって記憶された前記補正関数を用いて前記2値化用の補正量を算出する
    請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 前記画質補正量算出部は、前記推定画像評価部によって、推定された前記推定画像が前記撮影対象の原画像に十分に近似していると判定されるまで前記補正量を繰り返し算出し、
    前記推定画像生成部は、n−1回目に推定した前記推定画像と、前記画質補正量算出部がn回目に算出した前記補正量に基づいてn回目に推定する推定画像を生成する
    請求項2又は3記載の画像処理装置。
  5. 前記推定画像評価部は、前記推定画像が前記撮影対象の原画像に近似するか否かを評価する評価値を算出し、前記評価値と予め設定されたしきい値とを比較することにより、前記推定画像が前記撮影対象の原画像に近似するか否かを判定する
    請求項2乃至4のうちいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記推定画像評価部によって前記推定画像が前記撮影対象の原画像に近似していないと判定した場合には、前記推定画像生成部は、n−1回目に推定した前記推定画像と、前記画質補正量算出部がn回目に算出した前記補正量に基づいてn回目に推定する推定画像を生成する
    請求項4又は5記載の画像処理装置。
  7. 以前に前記補正量を算出する際に用いたパラメータを記憶するパラメータ記憶部を更に備え、
    前記補正量算出部は、前記パラメータ記憶部から前記パラメータを取得して、前記補正量を算出する際に使用するパラメータを最適値に設定する
    請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記入力画像を複数のカラープレーンに分解するプレーン分解部を更に備え、
    前記推定画像生成部は、前記プレーン分解部によって分解されたカラープレーン毎に前記推定画像を生成する
    請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 入力画像に基づいて、前記入力画像を2値化するための2値化用の補正量と前記撮影対象の原画像からの劣化を補正するための画質劣化用の補正量を統合して補正量を算出し、
    前記補正量に基づいて、撮影対象の原画像を推定した推定画像を生成する
    画像処理方法。
  10. 前記推定画像が、前記撮影対象の原画像に近似するか否かを評価する
    請求項9記載の画像処理方法。
  11. 予め既知である前記撮影対象の特徴に応じて補正関数を記憶し、
    記憶された前記補正関数を用いて前記2値化用の補正量を算出する
    請求項9又は10記載の画像処理方法。
  12. 前記推定画像が前記撮影対象の原画像に十分に近似していると判定されるまで補正量を繰り返し算出し、
    n−1回目に推定した前記推定画像と、n回目に算出した前記補正量に基づいてn回目に推定する推定画像を生成する
    請求項9乃至11のうちいずれか1項記載の画像処理方法。
  13. 前記推定画像が前記撮影対象の原画像に近似するか否かを評価する評価値を算出し、
    前記評価値と予め設定されたしきい値とを比較することにより、前記推定画像が前記撮影対象の原画像に近似するか否かを判定する
    請求項9乃至12のうちいずれか1項に記載の画像処理方法。
  14. 前記推定画像が前記撮影対象の原画像に近似していないと判定した場合には、n−1回目に推定した前記推定画像と、前記画質補正量算出部がn回目に算出した前記補正量に基づいてn回目に推定する推定画像を生成する
    請求項12又は13記載の画像処理方法。
  15. 以前に前記補正量を算出する際に用いたパラメータを記憶すし、
    記憶された前記パラメータを用いて、前記補正量を算出する際に使用するパラメータを最適値に設定する
    請求項9乃至14のうちいずれか1項に記載の画像処理方法。
  16. 前記入力画像を複数のカラープレーンに分解し、
    分解された前記カラープレーン毎に前記推定画像を生成する
    請求項9乃至15のうちいずれか1項に記載の画像処理方法。
  17. 請求項9乃至16のうちいずれか1項に記載の画像処理を実行させるための画像処理プログラム。
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