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JP4883924B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents
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JP4883924B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、横漏れ防止性能に優れた使い捨ておむつに関する。
特開平11−104170号公報(特許文献1)には、三日月型の大きな防漏カフを取付けることで、体液漏れを防止する使い捨ておむつが記載されている。また、特開平3−123553号公報(特許文献2)には、中央部に平坦に位置する第1の吸収体の両側に起立する第2の吸収体を配置した使い捨ておむつが記載されている。
特開平11−104170号公報。 特開平3−123553号公報。
特許文献1記載のおむつは、防漏カフを高くすることで、股下部の着用者とおむつとの隙間をなくすことが、ある程度可能であるが、防漏カフが高いために、装着時に防漏カフが体へ押し当てられ潰されたり、倒れたりすることがある。それにより、着用者に、装着時の違和感を与えてしまう。また、防漏カフは幅方向に倒して固定するので、防漏カフの長手方向の両端部では液吸収ゾーンを防漏カフが覆うことになる。この防漏カフの高さを大きくすることで、親水幅を確保することが困難となる。結局、お腹漏れ、横漏れ防止性能を充分に向上させることが難しい。特に、吸収体幅を狭くするおむつ製品では、性能向上が困難となる。
特許文献2記載のおむつは、防漏カフとして、第2吸収体を配置することで、排泄物が漏れ防止手段を超えて、外部へ漏れ出すのを防止しようとするものである。これは第1の吸収体で吸収中に流れ出そうとする排泄物が第2吸収体でせき止めようとするが、多量の尿が短時間にまとまって高速で排泄されたり、吸収されにくい水状便や軟便等が排泄された場合には、それらが、第2の吸収体を越えて漏れ出す恐れがある。即ち、第2吸収体を超えた排泄物は、サイドフラップに流出し、このサイドフラップ部に流出した排泄物は、そこに溜まっていられず、漏れに至ってしまう。
本発明の目的は、防漏カフの感触が良好であり、また、横漏れ防止性能に優れ、多量の尿が短時間に排泄されたり、水状便や軟便等が排泄された場合であってもその漏れ出しを防止することができる使い捨ておむつを提供することにある。
本発明は、表面シート、裏面シート及び液保持性の吸収性コアを具備し、股下部並びにその前後に延在する腹側部及び背側部を有する使い捨ておむつであって、股下部における前記吸収性コアの両側に、固定端及び自由端を有する一対の防漏カフが設けられており、前記防漏カフの前記固定端は、前記吸収性コアの両側縁部よりもおむつ幅方向内側に形成されており、前記吸収性コアに、屈曲性を向上させる屈曲補助部が形成されており、前記吸収性コアは、おむつ幅方向の前記固定端の位置より外方の部位が、その非肌当接面側から吸液可能である使い捨ておむつを提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の使い捨ておむつは、防漏カフの感触が良好であり、また、横漏れ防止性能に優れ、多量の尿が短時間に排泄されたり、水状便や軟便等が排泄された場合であってもその漏れ出しを防止することができる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本発明の一実施形態としての使い捨ておむつ1は、図1に示すように、パンツ型の幼児用おむつである。おむつ1は、図2〜図4に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シート3及び液保持性の吸収性コア4を有する吸収性本体5と、該吸収性本体5の非肌当接面(着用者の肌側とは反対側に向けられる面)5b側に位置して該吸収性本体5を固定している外装体10とを具備する。おむつ1は、着用者の股間部に配される股下部Cと、その前後に延在する腹側部A及び背側部Bを有している。腹側部Aは着用時に着用者の腹側に配され、背側部Bは着用時に着用者の背側に配される。
外装体10は、図1に示すように、腹側部Aに位置する部分における両側縁(図1の左右方向、おむつ幅方向の両端部)と背側部Bに位置する部分におけるおむつ幅方向の両側縁とが互いに接合されて一対のサイドシール部が形成されている。また、その接合によって、おむつ1に、ウエスト開口部7及び一対のレッグ開口部8,8が形成されている。
腹側部A、背側部B及び股下部Cは、展開且つ伸張状態(図2に示す状態)におけるおむつを、おむつ長手方向(おむつ1における吸収性本体の長手方向)の全長を略3等分するように3領域に区分したときの各領域である。
図2に示すように、吸収性本体5は縦長矩形状をなし、その長手方向を、おむつ前後方向(図2の上下方向,以下、おむつ長手方向ともいう)に一致させ、腹側部Aから背側部Bに亘るように、ホットメルト型接着剤等の公知の接合手段により外装体10の幅方向(おむつ左右方向:図2の左右方向、以下おむつ幅方向ともいう)中央部に接合されている。
外装体10は、図2〜4に示すように、2枚のシート11,12と、これら2枚のシート間に固定された各部の弾性部材とからなる。おむつ1においては、2枚のシート11,12間に、ウエスト開口部7の周縁部にウエストギャザーを形成するウエスト部弾性部材71,レッグ開口部8の周縁部にレッグギャザーを形成するレッグ部弾性部材81,及びウエスト開口部7の周縁端から下方に20mm離間した位置からレッグ開口部8の上端までの領域である胴回り部Dに左右に分割された状態の胴回りギャザーを形成する胴回り弾性部材91がそれぞれ伸張状態で固定されている。
レッグ部弾性部材81が配されたレッグ開口部8の周縁部は、おむつ1を着用時に、着用者の脚の鼠径部に沿う。
外装体10を構成するシート11及びシート12は、何れも通気性の不織布から構成されている。シート11は、シート12におけるおむつ前後方向に対する前後端縁から前後方向に延出した延出部を有し、それらの延出部はそれぞれ、外装体10のシート12上に吸収性本体5が配置された後、該吸収性本体5の前後端一部をそれぞれ覆うように該吸収性本体5側に折り返されて接着されている。それにより、吸収性本体5は外装体10により良く固定されている。
吸収性コア4は、図2に示すように、分割された複数の部分からなるが、全体として、おむつ長手方向(前後方向)に縦長の、矩形状の平面視形状を有している。
吸収性コア4には、屈曲性を向上させる屈曲補助部44,44が形成されている。屈曲補助部44は、吸収性コア4又は吸収性コア4を含む吸収性本体5を、屈曲補助部44付近でおむつ幅方向に屈曲させ易くするものである。
本実施形態における屈曲補助部44は、吸収性コア4中に形成された欠落部(吸収性コアの構成材料が配されていない部分)である。
欠落部は、本実施形態における吸収性コアを、複数の分割された吸収性コア(分割片)から構成し、分割された部分間の隙間を欠落部としても良い。
本実施形態における吸収性コア4は、図2〜図4に示すように、4つの分割片、即ち腹側片41A,背側片41B及び左右一対の側部片41S,41Sからなる下部吸収層41と、腹側片41Aと背側片41Bとの間に亘って設けられ、腹側片41A及び背側片41Bそれぞれに積層された部分を有する上部吸収層42とからなる。
本実施形態における欠落部(屈曲補助部)44は、図2に示すように、股下部Cのおむつ長手方向中央部付近においては、側部片41S,41Sそれぞれと上部吸収層42との間の隙間として形成され、股下部Cの腹側部A寄り部分及び背側部B寄り部分では、側部片41S,41Sそれぞれと腹側片41A又は背側片41Bとの間の隙間として形成されている。図4に示すように、おむつ幅方向の断面を見たときに、吸収性コア4の両側縁部43,43から離間した位置に形成されている。
本実施形態における吸収性コア4は、その全体が、ティッシュペーパや透水性の不織布からなる透水性の被覆シート(図示略)で被覆されている。そして、吸収性本体5の幅方向中央部においては、表面シート2と裏面シート3との間に接着剤により固定されており、吸収性本体5の両側部においては、吸収性コア4の肌当接面(着用者の肌に向けられる面)側に位置する表面シート2と、該表面シート2の吸収性コア4の非肌当接面(着用者の肌側とは反対側に向けられる面)45側に巻き下げられた部分との間に接着剤により固定されている。
吸収性コア4の長手方向に対して直交する幅方向の両側(吸収性本体5の両側)には、一対の防漏カフ6,6が、それぞれおむつ長手方向に沿って設けられている。
防漏カフ6は、図4に示すように、少なくとも股下部Cにおいて起立するように設けられている。
股下部Cにおける防漏カフは、図4に示すように、その幅方向の両端部に、固定端67及び自由端62を有しており、該固定端67は、吸収性コア4の両側縁部43,43(吸収性本体5の両側縁部5c,5c)よりもおむつ幅方向に対して内側に形成されている。
吸収性コア4の両側縁部43とは、本実施形態のように吸収性コアが複数の分割された部分からなる場合、分割された部分の各側縁部ではなく、被覆シート(図示略)で被覆されたそれらの集合体として吸収性コアを見たときの両側縁部である。
本実施形態における吸収性コア4の側縁部43は、腹側片41A,背側片41B及び左右の側部片41S,41Sのそれぞれにおける、吸収性本体5の側縁部5cの近傍において該側縁部5cに沿って延びる縁部と、それらの縁部のうちのおむつ左右の同じ側の縁部同士をおむつ長手方向に繋ぐ仮想部分(各吸収層41、42を被覆シートで被覆された側縁部)とからなる。
防漏カフ6は、防漏カフ形成用部材6Aによって形成されている。防漏カフ6の固定端67は、防漏カフ形成用部材6Aを、吸収性本体5の非肌当接面5bに、接着剤(粘着剤を含む)、ヒートシール、超音波シール、高周波シール等の公知の接合手段により接合することにより形成されている。尚、おむつ幅方向における固定端67の位置と同じ位置において、吸収性本体5と外装体10も、防漏カフ形成用部材6A、接着剤9等を介して互いに接合されている。
防漏カフ形成用部材6Aは、図5に示すように、一枚のシートを自由端62で折り返されて2枚重ねの構造とされた不織布60、その不織布60間に伸張状態で固定された3本の弾性部材61、及び後述する樹脂フィルム68からなる。
防漏カフ6は、図5に示すように、その幅方向における固定端側(固定端67から所定幅の部分)Eが、樹脂フィルム68と不織布60との積層体から構成され、その自由端側(自由端62から所定幅の部分)Fが、樹脂フィルムが積層されていない不織布60から構成されている。
詳細には、固定端67からカフ幅方向の所定位置までの部分Eは、液不透過性の樹脂フィルム68とその両側に張り合わされた不織布60からなる3層構造を有しており、カフ幅方向の前記所定位置から自由端62までの部分Fは、不織布60同士が張り合わされた2層構造を有している。尚、樹脂フィルム68とその両側の不織布60との間及び不織布60同士間は、所定位置から自由端62までの部分における通気性を阻害しないようなパターン(ドットパターン等)で塗工された接着剤により互いに接合されている。
防漏カフ6は、排泄物中の液状成分の滲み出しを防止する観点から、図6に示すように、樹脂フィルム68と不織布60との積層体からなる部分Eの幅Lが、固定端67から吸収性コアの側縁部43までの距離L1(又は固定端67から吸収性本体5の側縁部5cまでの距離L2)よりも大きいことが好ましく、両者の比(L/L1)は1.2〜10、特に1.5〜5であることがより好ましい。前記幅Lは、例えば20〜70mmとすることができ、20〜60mmとすることが好ましい。尚、幅L及び後述する幅L3は、何れも防漏カフの面に沿って測定する。また、幅L、距離L1、距離L2、幅L3は、展開且つ伸長状態にした状態のおむつ幅方向中央線(おむつの長手方向全長を2等分し幅方向に延びる中央線)の位置において測定するものとする。
排泄物中の液状成分の滲み出しを防止する観点及び樹脂フィルムのない自由端側F部分の幅を充分に確保して防漏カフの通気性及び/又は感触を向上させる観点から、外装体10に吸水性本体5を接合後にレッグ開口部を形成するように外装体を切除する場合には、防漏カフ6は、樹脂フィルム68と不織布60との積層体からなる部分Eの幅Lが、該防漏カフの幅L3の20〜90%、特に40〜75%であることが好ましい。
防漏カフの幅L3は、防漏性や収容空間Pでの吸水性を向上させる観点から、例えば、50〜100mm程度とすることことが好ましい。
また、外装体10に吸水性本体5を接合する前にレッグ開口部を形成するように外装体を切除する場合には、防漏カフ6は、樹脂フィルム68と不織布60との積層体からなる部分Eの幅Lが、該防漏カフの幅L3の20〜120%が好ましい。但し、おむつ幅方向に対して固定端67よりも外側に自由端62を形成し弾性部材81が配置できる幅を形成する方が好ましい。
更に、排泄物中の液状成分の滲み出しを防止する観点から、防漏カフ6における樹脂フィルム68と不織布60との積層体からなる部分は固定端67よりも内側で液不透過性の裏面シート3と接合されている方が好ましい。
また、吸収性本体5の両側部と防漏カフ6との間に、充分な大きさの排泄物捕捉収容空間P(図5参照)が形成され得るようにするために、吸収性コア4の左右の側部片41Sそれぞれの起立性を向上させる。このため、左右の側部片41Sそれぞれの起立端部5Cに、弾性部材66を導入することが望ましい。さらに吸収性コアの屈曲補助部44と固定端67の位置が重なることが望ましい。また、防漏カフ6と外装体10との接合部分は、上記固定端67よりも製品幅方向に対して外側に延出された幅広の領域で存在する(表面シート2と防漏カフ6との接合部分より、防漏カフ6と外装体10との接合部分の幅が広くする)ことで、吸収性本体5と防漏カフ6との折れ曲がり部位を異ならせることとなり、収容空間Pが形成され易い。
防漏カフ6と外装体10との接合部分は連続した接合である方が収容空間Pが形成され易いので好ましい。複数の接合から形成することで柔らか性を損なうことなく収容空間Pが形成され易いのでより好ましい。

収容空間Pの空間を広げる観点から、固定端67の位置と吸収性コアの側縁部43(又は吸収性本体5の側縁部5c)との距離L1は、5〜40mm、特に10〜30mmであることが好ましい。
防漏カフ形成用の不織布60としては、各種公知の不織布を特に制限なく用いることができ、例えば、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ヒートボンド不織布や、スパンボンド・メルトブローン・スパンボンドのような多層構造の複合不織布等を用いることができる。但し、防漏カフ6の自由端側Fに通気性及び柔軟性を付与してムレ防止や感触(肌触り)の向上を図る観点から、柔軟性に優れた、坪量が小さいスパンボンドとメルトブローンとからなる多層構造の不織布、例えば、SSMMS(スパンボンド/スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布、坪量12g/m2程度が好ましい。また、これらの不織布は、一般的なポリプロピレン系樹脂からなるものの他、ポリプロピレン/ポリエチレン系の複合樹脂の他、ポリプロピレン系、ポリエチレン系、ポリエステル系、ポリアミド系などの複合樹脂からなる不織布も挙げられる。
尚、固定端側Eに不織布を2枚重ねで用いる場合、本実施形態のように、一枚の不織布を二つ折りして用いても良いし、防漏カフの一面側と他面側とに別々の不織布を用いても良い。
また、自由端側Fは2枚の不織布で弾性部材61を挟み込んだ構成とする一方、固定端側Eを不織布1枚のみから構成しても良い。
防漏カフ形成用の不織布は、JIS L1092(1998年度)繊維製品の防水性試験方法における、耐水度試験(低水圧法)に準じて測定した耐水圧が3cm以上であることが好ましく、より好ましくは5cm以上である。耐水圧の測定の際には、水を入れた水準装置を10±0.5cm/minの速度で上昇させ、試験片の裏側に3カ所から水がでたことを目視にて観察し、その時点の水位を測定する。尚、試験片の取り付けが完了したら遅滞なく測定する。
防漏カフ形成用の樹脂フィルム68としては、従来、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の使い捨ておむつの裏面シートの材料として用いられる各種の液不透過性フィルムを好ましく用いることができ、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンのフィルムで、ポリエチレン(線状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン)と、有機及び無機フィラーを混練したものをフィルム状とし、一軸または、二軸方向に延伸したもの(開孔透湿フィルム)やポリプロピレンと鉱物オイル、パラフィンオイルとを開口透湿フィルムと同様に混練、フィルム化、延伸処理したものや、上記の共重合体、ポリウレタン、ポリエステルフィルム(非開口透湿フィルム)等を用いることができ、柔らかさ、装着感、透湿性、コストの観点からポリエチレン系のフィルムでその厚みが5μmから50μmのものが好ましい。
本実施形態における吸収性コア4は、図5に示すように、おむつ幅方向の固定端67の位置より外方の部位が、その非肌当接面45側から吸液可能である。具体的には、吸収性本体5における、おむつ幅方向における固定端67の位置より外方の部位5Sには液不透過性の裏面シート3が殆ど配されておらず、吸収性本体5の前記部位5Sにおける吸収性コア4は、その非肌当接面45側が、上述した透水性の被覆シート(図示略)及び表面シート2のみによって被覆されている。そのため、排泄物捕捉収容空間Pに収容された排泄物の液を、その非肌当接面45側から吸液可能である。
本実施形態の使い捨ておむつ1によれば、屈曲補助部44の存在によって吸収性コア4が屈曲しやすいため、排泄物が吸収性本体5の側縁部を乗り越えにくく、漏れ出しを防止できる。また、排泄物が吸収性本体5の側縁部を乗り越えても、それは、排泄物捕捉収容空間P内に誘導されて捕捉される。排泄物捕捉収容空間P内に捕捉された排泄物は、上記構成の防漏カフ6によって外部に滲み出さず、吸収性コア4の非肌当接面側から吸収される。このようにして、優れた横漏れ防止性能が安定して発現され、多量の尿や短時間に排泄されたり、水状便や軟便等が排泄された場合であってもその漏れ出しを確実に防止することができる。
また、防漏カフの自由端側Fは、フィルムが存在せずに、不織布からなるため、やわらかく、装着者に違和感を与えず、防漏カフの感触が良好である。また、追従性に優れるために、足回りのフィット性に優れ、隙間をつくらずに漏れ防止の効果が高まる。また、防漏カフ6の自由端側Fは、不織布からなり通気性を有するため、装着者にムレ感を与えにくく、カブレなどの皮膚トラブルを生じにくく、違和感を与えにくく、快適な装着感が得られる。
本実施形態のおむつ1においては、吸収性本体5における、固定部67よりもおむつ幅方向外方の部位に、該吸収性本体の側部立ち上げ用の弾性部材66が伸張状態で配されている。かかる構成により、吸収性コア4の左右の側部片41Sそれぞれの起立性が向上し、排泄物の吸収性・捕捉性が向上する。また、左右の側部片の起立性が向上することで、収容空間Pの領域が広くなり、吸収体コア排泄物捕捉収容空間P内に、排泄物が一層スムーズに取り込まれる。それにより、大量の尿や水状便、軟便など、一時的に吸収体本体上で取込めなかった排泄物が、該空間Pに一時的にストックされ、吸収体本体の非肌当設面45側から、吸液される。この空間Pの領域は、防漏カフ6の根本部分の樹脂フィルム68が存在することで、尿や便などの染み出し性を防止しているため、長時間、この空間Pに排泄物が存在したとしても、漏れの心配は少なく、漏れ防止性能に優れている。
本実施形態における弾性部材66は、吸収性本体5における幅方向の両側縁部(各側縁部43)に沿って且つ腹側部Aと背側部Bとの間に亘るように配されている。本実施形態における弾性部材66は、吸収性本体5の両側縁部43に配されているが、それに代えて、吸収性コア4とその肌当接面側に位置する表面シート2との間(部位X)、吸収性コア4とその非肌当接面側に位置する表面シート2との間(部位Y)、吸収性コア4の被覆シート内部(部位Z)等に配することもできる。この中で、吸収性コア4と、その非肌当接面側に位置する表面シート2との間に配された形態が、より両側縁部の起立性が向上することから好ましい。
但し、該弾性部材66は、吸収性本体5の両側縁部又はその近傍に配することが起立性を向上することから一番好ましいが、前記部位X、Y、Zと組み合わせることも可能である。
本実施形態における防漏カフ6は、図5に示すように、樹脂フィルム68が積層されていない不織布60からなる部分の一部(自由端62近傍部)に、3本の弾性部材61が配されており、これらの弾性部材の収縮により、股下部Cにおいて起立する。
防漏カフに配された複数本の弾性部材61は、吸収性本体5の長手方向の両端部それぞれにおいて、該吸収性本体5の幅方向に並べた状態で固定されており、それにより、起立した防漏カフの先端部分が着用者の肌に面接触する。面接触させることにより、体への密着性を向上させて防漏性を向上させることができると共に肌にやさしく接触させることができる。
上述した好ましい数値範囲等やおむつ幅方向の構成等(例えば、図6中のL,L1,L2,L3及びそれらの関係等)は、少なくとも股下部の一部において満たされていることが好ましく、そのような条件を満たす部分が、おむつ長手方向の股下部の全域に亘って、例えば、幼児用おむつの場合には、100mm以上に亘っていることが好ましく、特に120mm以上、とりわけ130mm以上であることが、吸収性や防漏性において好ましい。
防漏カフ形成用部材6Aは、腹側部A及び背側部Bそれぞれにおいて(より具体的には、吸収性本体5の長手方向の両端部それぞれにおいて)、吸収性コア5の長手方向両側部(幅方向両端部)における肌当接面側(表面シート側)の面上に固定されていることが好ましい。このような構成により、防漏カフが吸収性本体の両側部を包み易くなり、防漏性が向上する。更に、自由端に配された弾性部材61は、吸収性本体4の幅方向において、前記弾性部材66の配設位置よりも内側に配されている。これにより、防漏カフが吸収性本体の両側部を一層包み易くなり、防漏性が一層向上する。
本実施形態における防漏カフ6は、吸収性コア4の前後端部近傍において、図3に示すように、その自由端側Fの所定幅の部分が、3つ折り状態に折り畳まれて、吸収性本体5上に固定されている。3つ折りとは、2つの折り曲げ部63,64がそれぞれおむつの長手方向に沿って形成される折り畳み方であり、4つ折りとは、そのような折り曲げ部が3つ形成される折り畳み方である。即ち、3つ折り状態以上とは、そのような折り曲げ部が2つ以上形成される折り畳み方で折り畳まれた状態である。3つ折り状態以上に折り畳んだ状態で固定することにより、吸収性能等の低下を防止しつつ、股下部における防漏カフ6の高さ等を高められるため、一層の横漏れ防止性能の向上を図ることができる。尚、図2中のIII−III線断面は、吸収性コア4が、背側片41Bのみからなる単層構造である以外はI−I線断面と同様である。
本実施形態のおむつ1によれば、横漏れ防止性能を飛躍的に向上させることができるため、防漏性能を向上させ、或いはその低下を抑制しつつ、股下部における吸収性コアや吸収性本体の幅を狭くしてフィット性の向上を図ることもできる。
例えば、股下部Cにおける吸収性コア4の最大幅を60〜140mmとして、フィット性を向上させた使い捨ておむつとすることができる。股下部Cにおける吸収性コア4の幅の最小値は120mm、特に90mmであることが好ましい。
この吸収性コア4の最小幅は、吸収性コア4の両側縁部43間の距離を示しており、装着時における股下部の吸収性コア幅は、吸収性コア4の前記左右の側部片41S、41Sが起立することにより、実際の幅は狭くなる。すなわち、吸収性コア4の製品股下部Cにおける中心部(腹側片41Aから背側片41Bに亘る上部吸収層42の最小幅部位)42Cの幅W(図2参照)が装着時の吸収性コア幅となる。この製品中心部42Cの幅W、換言すれば一対の欠落部(屈曲補助部)間の幅は30〜80mm、特に40〜60mm以下が好ましい。
本発明においては、吸収性コア4が、それぞれ吸水性ポリマーと繊維とからなる混合積繊層である、少なくとも2層から構成されており、該吸収性コア4の長手方向の中心線〔長手方向全長L4(図2参照)を2等分する線〕を境にして、前記腹側部側に位置する部分と前記背側部側に位置する部分とに区分したときに、該腹側部側に位置する部分が、該背側部側に位置する部分よりも高重量であることが好ましい。即ち、吸収性コアの構成材料が、前記腹側部側に位置する部分に偏在している。
吸収性コア4は、パルプ繊維等の繊維の集合体及び吸水性ポリマーからなるものや、繊維集合体の繊維間隙に吸水性ポリマーが分散されたもの等から形成されていることが好ましい。吸収性や吸収性コア内での液拡散性等の観点から、吸収性コアを構成する材料や製造方法を選定することがより好ましい。
また、吸収性コア4を、吸水性ポリマーと繊維とからなる混合積繊層が少なくとも2枚重ねられた構成とすることで、吸収性能の偏在化が容易になる。これら繊維とポリマーの混合層は、繊維とポリマーとがほぼ均一分散された混合積繊層となることから、単位重量当たりの吸収容量が均一にさせることができ、その吸収性コアの形状と坪量(単位面積あたりの吸収素材の重量)をコントロールし、2枚の層を重ね合わせることで、精度良く、偏在化させることが可能となる。例えば前側偏在を構成する際にはパルプ若しくはポリマー、又はパルプとポリマーとの合計量がリッチな小さい面積の混合積繊層を吸収性コアの前側に配置することで達成できる。
吸水性ポリマーとしては、各種公知のものを特に制限なく用いることができ、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体、(でんぷん−アクリル酸)グラフト共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、ポリアスパラギン酸等が挙げられる。吸収性コアを構成する繊維としては、従来吸収性コアの構成材料として、公知のものを特に制限なく用いることができ、例えば、パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維、酢酸セルロース等の親水性繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエステル、ポリアミド等の縮合系繊維等を用いることできる。吸水性ポリマー及び繊維は、それぞれ一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。吸水性ポリマー及び繊維の吸収性コア中の合計含有量は70〜100%、特に80〜100%であることが好ましい。
本発明のおむつにおいては、上記したように吸収性コア4を腹部側に偏在することと、股下部に屈曲補助部44が存在することから、吸収性コアの製品幅方向の曲げ剛性が、腹側部A>股下部Cであり且つ背側部B>股下部Cであることが好ましく、更に、腹側部A>背側部B>股下部Cであることがより好ましい。股下部Cの剛性が弱いことにより、股下部Cでの装着時の違和感がなくなるだけでなく、股下部Cにポケットを形成しやすくさせることができ、防漏性や吸収性能に一層優れた使い捨ておむつが達成される。
本発明における吸収性コアの製品幅方向の曲げ剛性は、腹側部Aが、15〜50cN/50mmが好ましく、特に好ましくは17〜35cN/50mmであり、背側部Bが、5〜25cN/50mmが好ましく、特に好ましくは7〜18cN/50mmであり、股下部Cが、1〜15cN/50mmが好ましく、特に好ましくは1〜10cN/50mmである。
上記剛性は以下のように測定される。
測定にはテンシロン試験機(オリエンテック社製RTC−1150A)を用い、JIS
規格K7171法(プラスチック‐曲げ剛性の試験方法)に準拠して測定を行なう(圧子先端部の曲率半径R1=5.0±0.1mm、支持プレート先端部の曲率半径R2=5.0±0.2mm)。
本発明では、製品幅方向の吸収性コアの曲げ剛性を測定する。
試験片は使い捨ておむつから測定に影響するような折り目、シワなどが含まれないよう、吸収性コア(台紙込み)を取り出す。これをおむつ長手方向50mm、おむつ幅方向80mmの長方形にサンプリングする。曲げ剛性値の単位中の50mmは試験片の短辺の長さであり、試験時の圧子でたわませた試験片の幅である。股下部の試験片を測定する際は屈曲補助部がなるべく試験片の中心に位置するようにサンプリングする。吸収性コアが接着剤等の影響でうまく取り出せない場合にはコアを含む材料構成体での剛性を測定後、溶剤等で材料を分解し、コアを除いた材料の剛性を測定し、その数値を差し引くことでコアの剛性値を求める。
それぞれ断面円弧状の先端部を有し、両先端部の先端(上端)間の間隔を50mmとして、互いに平行に且つ両先端部の高さ位置を揃えて配置された一対の支持プレート上に、上記の試験片を、その長手方向を各プレートに直交する方向に向けて、掛け渡すように載置し、その試験片に僅かに接するように圧子先端部を配置する。ロードセル5kg(レンジ196cN)、速度30mm/minの条件で圧子を降下させ、荷重‐たわみ曲線を得る。得られた曲げ応力の最大値を曲げ剛性値(cN/50mm)とする。
本実施形態のおむつの各部を構成する材料としては当該技術分野において通常用いられているものを特に制限なく用いることができる。
例えば表面シート2としては、親水性且つ液透過性の不織布や、開孔フィルムを用いることができる。裏面シート3としては、樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート材等の他、高耐久性を備えた不織布等を用いることができる。
吸収性コア4を構成する上部吸収層及び下部吸収層それぞれとしては、フラッフパルプの積繊物、フラッフパルプと吸水性ポリマーの粒子との混合積繊物等を用いることができる。多層構造の吸収性コア4に代えて単層の吸収性コアを用いる場合も同様の積繊物等を用いることができる。また、この他に親水性の不織布シートの間に、吸水性ポリマーを積層させたものや、吸水性ポリマーを中に固定させた、エアレイド不織布等も用いることができる。
防漏カフ形成用の弾性部材61の形態としては、糸状のもの(糸ゴム等)、所定幅の帯状のもの(平ゴム等)等が好ましく、特に糸状のものが好ましい。弾性部材の素材としては、天然ゴム、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ウレタン等を挙げることができる。
弾性部材66,71,81,91の形態としては、糸状のもの及び所定幅の帯状のもの、更には薄膜状のもの等を用いることもできる。それらの素材としては、弾性部材61cの素材として記載のものを用いることができる。
本発明における吸収性コアは、全体又は一部を、長繊維コアから構成することもできる。長繊維コアとは、親水性を有する長繊維のウエブを含み、該長繊維は20〜90%の捲縮率を有し且つ該吸収性コアの平面方向に配向しており、該ウエブ中に高吸収性ポリマーが埋没担持されているものである。
例えば、図1〜4に示す使い捨ておむつ1は、吸収性コア4が、上部吸収層42を構成する部分も分割片として、合計5つの分割片41A,41B,41S、41S,42からなり、それら分割片間の隙間が、屈曲補助部(欠落部)44,44となっているが、それらの分割片のうちの全部又は一部の分割片を、長繊維コアから構成することができる。
長繊維コアから構成することが特に好ましい分割片としては、股下部Cの両側部に配された一対の側部片41S,41S、股下部Cの幅方向中央部に配された上部吸収層42、背側部B側に配された背側片41Bを挙げることができる。上述した5つの分割片のうちの他の分割片や、5つの分割片のうちの任意の組合せの2以上を長繊維コアから構成することもできる。
吸収性コアの全体又は一部を長繊維コアから構成することで、より柔軟でかつ伸縮性を有するため、装着者の動きに追従しやすい吸収体を得ることができ、おむつ1が脚周りに対して与える感触が軟らかくなり、装着感に優れた使い捨ておむつとなる。
以下、長繊維コアについて説明する。
図7は、長繊維コアの一例を示す模式断面図である。図7に示す長繊維コア101は、主として長繊維のウエブ(以下、ウエブという)102及び高吸収性ポリマーの散布層(以下、ポリマー層という)103を備えている。長繊維コア1はウエブ102を複数備えており、ウエブ102,102間にポリマー層103が位置している。ウエブの層数は3層以上とすることもできる。
親水性を有する長繊維には、本来的に親水性を有する長繊維、及び本来的には親水性を有さないが、親水化処理が施されることによって親水性が付与された長繊維の双方が包含される。好ましい長繊維は本来的に親水性を有する長繊維であり、特にアセテートやレーヨンの長繊維が好ましい。とりわけアセテートは湿潤しても嵩高性が保持されるので特に好ましい。
長繊維としては捲縮しているものを用いる。長繊維はその捲縮率(JIS L0208)が20〜90%であり、好ましくは40〜90%、更に好ましくは50〜80%である。捲縮した長繊維からウエブを形成することで、該ウエブ中に高吸収性ポリマーを安定的に且つ多量に埋没担持することが容易となる。捲縮を有さないか、又は捲縮の程度が小さい長繊維のみからウエブを構成し、これを吸収性コアとして用いると、高吸収性ポリマーを多量に用いた場合にその極端な移動や脱落が起こりやすい。逆に捲縮率が高すぎる長繊維を用いると、長繊維間に高吸収性ポリマーを入り込ませるのが容易でなく、やはり高吸収性ポリマーを多量に用いた場合にその極端な移動や脱落が起こりやすい。長繊維を捲縮させる手段に特に制限はない。また、捲縮は二次元的でもよく或いは三次元的でもよい。捲縮率は、長繊維を引き伸ばしたときの長さAと、元の長繊維の長さBとの差の、伸ばしたときの長さAに対する百分率で定義され、以下の式から算出される。
捲縮率=(A−B)/A × 100 (%)
元の長繊維の長さとは、長繊維が自然状態において、長繊維の両端部を直線で結んだ長さをいう。自然状態とは、長繊維の一方の端部を水平な板に固定し、繊維の自重で下方に垂らした状態をいう。長繊維を引き伸ばした時の長さとは、長繊維の捲縮がなくなるまで伸ばした時の最小荷重時の長さをいう。長繊維の捲縮率は前述の通りであり、捲縮数は1cm当たり2〜25個、特に4〜20個、とりわけ10〜20個であることが好ましい。
埋没担持とは、高吸収性ポリマーが、捲縮した長繊維によって形成される空間内に入り込んで、着用者の激しい動作によっても該ポリマーの極端な移動や脱落が起こりにくくなっている状態を言う。このとき、長繊維は高吸収性ポリマーに絡みつき、あるいは引っ掛かりを生じ、あるいはまた、高吸収ポリマーは自身の粘着性により長繊維に付着している。長繊維が形成する空間は、外部から応力を受けても変形しやすく、また、長繊維全体で応力を吸収することができるので、空間が破壊されるのを防いでいる。高吸収性ポリマーは、その一部がウエブ102中に埋没担持されている。長繊維コア101の製造条件によっては高吸収性ポリマーのほぼ全部がウエブ102中に均一に埋没担持される場合もある。
長繊維の繊維径に特に制限はない。一般に1.0〜7.8dtex、特に1.7〜5.6dtexの長繊維を用いることが好ましい。長繊維コアにおける長繊維とは、繊維長をJIS L1015の平均繊維長測定方法(C法)で測定した場合、好ましくは70mm以上、更に好ましくは80mm以上、一層好ましくは100mm以上である繊維のことをいう。ただし、測定対象とするウエブの全長が100mm未満である場合には、当該ウエブ中の繊維の好ましくは50%以上、更に好ましくは70%以上、一層好ましくは80%以上がウエブ全長にわたって延びている場合に、当該ウエブの繊維は長繊維であるとする。長繊維コアにおける長繊維は一般に連続フィラメントと呼ばれるものである。また、連続フィラメントの束が一方向に配向したものは一般にトウと呼ばれている。従って、長繊維コアにおける長繊維とは、連続フィラメントを含む概念のものである。また長繊維が配向したウエブとは、連続フィラメントのトウ層を含む概念のものである。
ウエブ中に埋没担持される高吸収性ポリマーとしては、一般に粒子状のものが用いられるが、繊維状のものでも良い。粒子状の高吸収性ポリマーを用いる場合、その形状が不定形タイプ、塊状タイプ又は俵状タイプである場合には、ウエブに対して同量以上、10倍以下の坪量で埋没担持させることができる。また、球粒凝集タイプや球状タイプの場合には、ウエブに対して同量以上、5倍以下の坪量で埋没担持させることができる。これらの粒子形状は、特に高吸収量と薄型化を両立させたい場合は前者を、風合い(高吸収性ポリマーのしゃり感の低減)を重視する場合は後者を選択することが望ましい。高吸収性ポリマーは、ウエブ102,2間に層状に散布されている。高吸収性ポリマーは、その一部がウエブ102中に埋没担持されている。長繊維コア1の製造条件によっては高吸収性ポリマーのほぼ全部がウエブ102中に均一に埋没担持される場合もある。「均一」とは、長繊維コア1の厚み方向あるいは幅方向において、高吸収性ポリマーが完全に一様に配されている場合、及び長繊維コア1の一部を取り出した時に、高吸収性ポリマーの存在量のばらつきが、坪量で2倍以内の分布を持つ場合をいう。このようなばらつきは、使い捨ておむつを製造する上で、まれに高吸収性ポリマーが過剰に供給され、部分的に散布量が極端に高い部分が生じることに起因して生ずるものである。つまり前記の「均一」は、不可避的にばらつきが生ずる場合を包含するものであり、意図的にばらつきが生じるように高吸収性ポリマーを分布させた場合は含まれない。
先に述べた通り、長繊維は捲縮を有するものであるから、粒子を保持し得る多数の空間を有している。その空間内に高吸収性ポリマーが保持される。その結果、多量の高吸収性ポリマーを散布してもその極端な移動や脱落が起こりにくくなる。また着用者が激しい動作を行っても長繊維コア101の構造が破壊されにくくなる。使用する高吸収性ポリマーによって、捲縮率や使用する長繊維の量を適宜調節する。以上の構造を有する長繊維コア101は、薄型で低坪量のものとなる。
高吸収性ポリマーは、捲縮した長繊維によって形成される空間内に安定的に保持されるので、長繊維コア101は高吸収性ポリマーを多量に保持することができる。具体的には、長繊維コア101全体で見たとき、好ましくは高吸収性ポリマーの坪量が長繊維の坪量以上、更に好ましくは2倍以上、更に好ましくは3倍以上である。ウエブへの高吸収性ポリマーの埋没担持性が十分でない時は、ホットメルト粘着剤、各種バインダー(例えばアクリル系エマルジョン粘着剤など)、カルボキシメチルセルロースやエチルセルロースなどの糖誘導体、ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂等をウエブに適宜添加できる。さらに、凹凸加工や植毛を施したシートなどを併用しても良い。
図7に示す長繊維コア101においては、ウエブ102を構成する長繊維が、長繊維コア101の平面方向に一方向に配向している。長繊維が一方向に配向していることに起因して、長繊維コア101に液が吸収されると、該液は長繊維の配向方向へ優先的に拡散する。つまり吸収体の平面方向に優先的に拡散する。逆に、長繊維の配向方向と直交する方向への拡散は抑制される。長繊維がおむつの長手方向に配向している場合には、おむつの側部からの液漏れ(横漏れ)が効果的に防止される。
長繊維の配向の程度は、配向度で表して1.2以上、特に1.4以上であることが好ましい。本実施形態において配向度はKANZAKI社のMicrowave molecular orientation analyzerMOA-2001Aを用いて測定する。サンプルサイズは長手方向100mm、幅50mmとし、3点の平均値を配向度とする。サンプルサイズがこの大きさに満たない場合は、複数のサンプルを互いに重ならないように配して測定する。
横漏れを一層防止する手段の一つとして、直線的な長繊維のウエブを用いることが挙げられる。かかる長繊維は、捲縮を有する長繊維のウエブに比較して、長繊維の配向方向への液の拡散性に優れているからである。この観点から、複数のウエブ102のうちの少なくとも一層における一部分の捲縮した長繊維を引き伸ばして直線的な状態にしておくことが好ましい。例えば長繊維コア101が2層のウエブ102を有する場合、表面シート側のウエブ102の一部分、例えば長手方向中央部に位置する捲縮長繊維を引き伸ばして直線的な状態にすることで、排泄された液を吸収体の前後方向へ優先的に導くことができる。或いは、捲縮した長繊維からなるウエブ102に加えて、捲縮を有さない親水性長繊維のウエブを更に用いても同様の効果を得ることができる。例えば、捲縮した長繊維からなるウエブ102を2層用い、上側の層の上に、ポリマー層を介して捲縮を有さない長繊維からなるウエブを配することができる。
長繊維が使い捨ておむつの幅方向に配向している場合には、使い捨ておむつの長手方向への拡散が抑制され、スポット吸収性が得られる。
長繊維コア101においては、高吸収性ポリマーが捲縮した長繊維によって形成される空間内に保持されているので、該ポリマーの極端な移動や脱落が起こりにくく、また着用者の激しい動作によっても長繊維コア101の破壊が起こりにくくなっている。これらの効果を一層顕著なものとするために、及び高吸収性ポリマーどうしが擦れ合うときに生じる「シャリ感」を低減させるために、長繊維コア101においては重なり合うウエブ102,102どうしが接着されている。この場合、先に述べた長繊維の配向方向への液の優先的な拡散が阻害されないようにするために、重なり合うウエブ102,102どうしは散点状に接着されている。散点状に接着されているとは、接着点の形状が大きな異方性を有しておらず、且つそのような接着点がウエブ102の平面方向全域に亘って均一に分散していることをいう。典型的な接着態様としては、重なり合うウエブ102,102どうしがドット状の多数の小さな接着点によって接着されている態様が挙げられる。散点状の接着には例えばホットメルト粘着剤をスプレー方式で塗工する方法が挙げられる。スプレー方式としては、スロットスプレー法、カーテンスプレー法、メルトブローン法、スパイラルスプレー法等が挙げられる。なお、このような塗工方法を用いると、ウエブ102どうしが接着することはもちろんのこと、ウエブ102と高吸収性ポリマーの一部も接着する場合がある。
長繊維コア101は、ウエブ102及びポリマー層103の積層体のみから構成されていてもよく、或いは該積層体が、例えばティッシュペーパーなどの紙や不織布によって包まれていてもよい。また、ウエブ102及びポリマー層103の積層体の上面及び下面にそれぞれに乾式パルプシートや、フラッフパルプの積繊層が配されていてもよく、更にそれら全体がティッシュペーパーなどの紙や不織布によって包まれていてもよい。長繊維コア101は、該長繊維コア101がどのような形態である場合でもその厚みが好ましくは10mm以下、更に好ましくは5mm以下である。
次に、上述した長繊維コア101の好ましい製造方法について説明する。先ず、先に述べた捲縮率を有する長繊維のウエブを用意する。このウエブを所定手段によって開繊する。開繊には例えば圧縮空気を利用した空気開繊装置を用いることができる。次に、開繊された長繊維からなるウエブ102を所定の長さに引き伸ばす。この場合、長繊維を完全に引き伸ばすことを要せず、高吸収性ポリマーがウエブ102内に安定的に埋没保持される程度に引き伸ばせば足りる。
長繊維を引き伸ばした状態下に、ホットメルト粘着剤などの各種接着剤をウエブ102にロールコーター方式やスクリーン印刷方式等の接触方式やスプレー方式等の非接触方式により塗工する。塗工には、非接触で各パターンの切り替えが容易で接着剤の量を調整可能なスプレー方式の塗工が好ましく、散点状の接着を首尾良く行い得るスプレー塗工を用いることが好ましい。スプレー方式としては、スロットスプレー法、カーテンスプレー法、メルトブローン法、スパイラルスプレー法等が挙げられる。接着剤の塗工は、ウエブ間での液の透過が妨げられない程度の低量であることが好ましい。この観点から、接着剤の塗工量は、3〜30g/m2、特に5〜15g/m2であることが好ましい。
接着剤の塗工完了後に、ウエブ102上に高吸収性ポリマーを層状に散布する。散布完了後に別途用意しておいたウエブ102を重ね合わせる。次いで長繊維の引き伸ばし状態を解除する。これによって引き伸ばされていた長繊維が収縮する。その結果、高吸収性ポリマーは長繊維の収縮によって形成された空間内に保持される。このようにして、ウエブ102中に高吸収性ポリマーが埋没担持される。これによって2つのウエブ102どうしが散点状に接着される。
別法として、ウエブ102上に高吸収性ポリマーが散布された後、該ウエブ102の引き伸ばし状態を解除し収縮させて得られた中間体を複数用意しておき、最後に該中間体を重ね合わせることで長繊維コア101を得ることもできる。なおこの場合には、長繊維コア101の最上層にポリマー層103が位置することになるので、高吸収性ポリマーの極端な移動や脱落が懸念されるが、ティッシュペーパーや不織布等を用いて長繊維コア101の全体を包むことでそのような不都合を回避することができる。
長繊維コアの他の例を、図8〜図10を参照しながら説明する。図8〜図10に示す長繊維コアについて特に説明しない点については、図7に示した長繊維コアに関して詳述した説明が適宜適用される。また、図8〜図10において、図7と同じ部材に同じ符号を付してある。図8〜図10においては、各図の上側が肌当接面側、下側が非肌当接面側である。
図8(a)に示す長繊維コア101は、単層のウエブ102から構成されている。そしてウエブ102中に高吸収性ポリマーが均一に埋没担持されている。図8(b)及び(c)に示す長繊維コア101も図8(a)に示す長繊維コア101と同様に単層のウエブ102から構成されているが、高吸収性ポリマーがウエブ102の厚さ方向に関して肌当接面側又は非肌当接面側に偏倚して埋没担持されている。
図9(a)に示す長繊維コア101は、フラッフパルプの積繊層104上にウエブ102を重ねた構造を有している。ウエブ102中には高吸収性ポリマーが埋没担持されている。図9(b)に示す長繊維コア101は、フラッフパルプの積繊層4上にウエブ102を重ねてなる積層体105を複数積層した構造を有している。図9(c)に示す長繊維コア101は、図9(a)に示す長繊維コア101において、フラッフパルプの積繊層4中に高吸収性ポリマーを混合させたものである。図に示すまでもなく当業者であれば明らかなように、図9(c)に示す長繊維コア101を用いて、図9(b)に示すような積層体を構成することも可能であり、更に図9(a)と図9(c)に示す吸収体を用いて、図9(b)に示すような積層体を構成することもまた可能である。図9(d)に示す長繊維コア101は、図9(c)に示す吸収体においてフラッフパルプの積繊層4とウエブ102との積層関係を上下逆転させたものである。
図10(a)及び(b)に示す長繊維コア101は、フラッフパルプの積繊層104の上下にウエブ102,102がそれぞれ配された構造を有している。図10(a)に示す吸収体では、各ウエブ102においては、高吸収性ポリマーが、ウエブ102の肌非対向面側に偏倚して埋没担持されている。一方、図10(b)に示す吸収体では、上側のウエブ102においては、高吸収性ポリマーが、ウエブ102の肌非対向面側に偏倚して埋没担持されているのに対して、下側のウエブ102においては、高吸収性ポリマーが、ウエブ102の肌対向面側に偏倚して埋没担持されている。図10(c)に示す長繊維コア101は、高吸収性ポリマーが埋没担持されているウエブ102の下側に、高吸収性ポリマーを含まない親水性を有する長繊維のウエブ106が配置された構造を有している。
ウエブ内には高吸収性ポリマーのほかに、他の粒子、例えば、活性炭やシリカ、アルミナ、酸化チタン、各種粘度鉱物(ゼオライト、セピオライト、ベントナイト、カンクリナイト等)等の有機、無機粒子(消臭剤や抗菌剤)を共存させることができる。また、ウエブの形態保持性を向上させて、ウエブの圧縮回復性を高め、またウエブのよれを起こりにくくし、更にウエブの搬送性を良好にすることを目的として、ウエブを構成する長繊維どうしを接合することが好ましい。また、ウエブの形態保持性を向上させるための別法として、ウエブの上下に紙や不織布などのシート材料を重ね合わせ、ウエブとシート材料とを接着剤によって接合するか、又は熱融着する方法が挙げられる。
図11〜13は、本発明の他の実施形態としての使い捨ておむつ1Aを示す図である。本実施形態の使い捨ておむつ1Aについては、上述した使い捨ておむつ1と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。特に説明しない点については、使い捨ておむつ1に関して上述した説明が適宜適用される。
本実施形態の使い捨ておむつ1Aは、吸収性コア4が、大型の下部吸収性コア4Bとその肌当接面側の一部に配置された上部吸収性コア4Aとからなり、下部吸収性コア4Bが、長繊維コアから構成されている。
下部吸収性コア4Bは、吸収性本体5の幅方向の略全幅に亘る幅を有している。上部吸収性コア4Aは、上述した使い捨ておむつ1の吸収性コア4と同様の構成を有しており、5つの分割片41A,41B,41S、41S,42からなる。下部吸収性コア4Bのおむつ長手方向の長さは、上部吸収性コア4Aの同方向の長さと略同じである。上部吸収性コア4Aは、フラッフパルプの積繊物(高吸収性ポリマーとの混合積繊物でも良い)から構成されている。
本おむつ1Aにおける股下部Bには、下部吸収性コア4B上に上部吸収性コア4Aが存在しない欠落部(分割片間の隙間)44が形成されており、該欠落部44を有する部分が屈曲補助部として機能する。おむつ1Aにおいては、股下部Cにおける吸収性コア4が、その両側縁部それぞれから離間した位置に、屈曲補助部を有するため、吸収性コア4の両側部が弾性部材66により良好に起立し、その起立した部分の非肌当接面側からの吸液も可能である。そのため、上記の使い捨ておむつ1と同様の効果が奏される。
また、大型の下部吸収性コア4Bが上部吸収性コア4Aの下に配されているため、排尿部付近に配置された上部吸収性コア4Aが、排泄物を十分吸収しオーバーフローした場合にも、下部吸収性コア4Bが即座にオーバーフローした排泄物を吸収するため、排泄物を効率よく吸収する機構を有し、漏れ防止性能に優れた吸収体を得ることができる。
特に、図13に示すように、欠落部44を設けて形成した屈曲補助部に、長繊維コアからなる下部吸収性コア4Bが存在するため、欠落部44において長繊維コアが屈曲するため、上部吸水性コアの左右の側部片41S、41Sが起立することを妨げず、且つ欠落部44を覆いこの部位よりの漏れを防止するため、漏れ防止機能に優れた吸収性コアが得られる。また、装着者の動きによって左右から加わる圧迫力により、上部吸収性コア4Aがヨレた場合にも、長繊維コアからなる下部吸収性コア4Bが伸縮性を有するため、吸収体の形状が復元しやすい。
排泄物は下部吸収性コア4Bを構成する長繊維コアの長繊維の配向方向へ優先的に拡散するため、排泄物の拡散挙動を制御することが可能である。このため、バリアカフス等漏れ防止手段の配置位置に合わせて、長繊維の配向方向を変えることが可能である。即ち、おむつ1の股部分からの漏れ防止性能を格段に向上させるバリアカフスが配置されている場合には、排泄物をおむつ1の横方向に優先的に拡散しおむつ1の長手方向に拡散させないことにより、腹側及び背側からの漏れを防止することが可能であり、逆におむつ1の腹側、背側にバリアカフスが配置されている場合には、排泄物をおむつ1の長手方向に優先的に拡散し、おむつ1の横方向に拡散させないことにより、股部分からの漏れを防止することが可能である。
尚、本実施形態の使い捨ておむつ1Aにおける防漏カフ6は、樹脂フィルムを含まない防漏カフ形成用部材6Aから構成されている。本実施形態の使い捨ておむつ1Aにおいても、股下部Cにおけるおむつ幅方向において 防漏カフ6の固定端67の位置と屈曲補助部の位置(欠落部44が形成されている位置)とが略一致しており、吸収性コアの側部の起立性が一層良好である。おむつ幅方向における、固定端67の位置と屈曲補助部の幅方向中央位置との間のズレは、20mm以内、特に10mm以内であることが好ましい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
例えば、屈曲補助部4は、複数の分割片で形成させた吸収性コアにおける欠落部の他に、1つの分割片や複数の分割片から形成された吸収性コアにおいて、厚み削減部(吸収性コアの構成材料の積層される坪量の削減等により、吸収性コアの厚みが削減された部分)や、エンボス処理部(エンボス処理されることで、その部分が屈曲しやすくなる)などであっても良い。
また、上記実施形態における屈曲補助部4は、欠落部であったが、欠落部に代えて、吸収性コアにスリットや、線状又は帯状の肉薄部等を設け、それらを屈曲補助部とすることもできる。また、欠落部は、吸収性コアの構成材料が完全に存在しない部分に限られず、吸収性コアの他の部分(特に隣接部位)に比して一定面積当たりの構成材料の量が顕著に少ない部分(例えば1/4以下)等であっても良い。
また、防漏カフ6形成用の樹脂フィルム68は、2枚の不織布60間に配するのに代えて、2枚の不織布のうちの、おむつ幅方向外側に配される不織布における、おむつ幅方向外側に向いた面に積層接着されていても良いし、おむつ幅方向内側に配される不織布における、おむつ幅方向内側に向いた面に積層接着されていても良い。また、樹脂フィルム68は、1枚の不織布の片面のみに張り合わされていても良い。また、使い捨ておむつ1の防漏カフと同一構成の防漏カフを、使い捨ておむつ1Aに設けても良く、使い捨ておむつ1Aの防漏カフと同一構成の防漏カフを、使い捨ておむつ1に設けても良い。
また、裏面シート3は、吸収性本体5に配するのに代えて、外装体5を構成する2枚のシート11,12間に配することもできる。
また、上述したおむつ1においては、防漏カフ形成用部材6Aが、腹側部A及び背側部Bのそれぞれにおいて、三つ折り状態に折り曲げられて、吸収性本体5の肌当接面側の面上に固定されていたが、これに代えて、二つ折り、又は折り曲げずに内側に伏倒させた状態で固定されていても良い。
上記実施形態のおむつは、幼児用のパンツ型おむつであったが、本発明の使い捨ておむつは、成人用のパンツ型おむつ、幼児又は成人用のいわゆる展開型おむつ、衛生ナプキン等のショーツ型吸収体であっても良い。但し、パンツ型のおむつに特に適している。
図1は、本発明の使い捨ておむつの一実施形態としてのパンツ型おむつを示す斜視図である。 図2は、図1に示すおむつをサイドシール部で切り離して展開し、各部の弾性部材を伸張させて平面状に拡げた状態(展開且つ伸張状態)を一部破断して示す平面図である。 図3は、図2のI−I線断面を模式的に示す断面図である。 図4は、おむつ使用状態における図2のII−II線断面を模式的に示す断面図である。 図5は、図4の一部を拡大して示す図である。 図6は、図1に示すおむつの防漏カフ周辺の構成を説明するための図であり、防漏カフを伸張させることなく平面状に延ばした状態を示す図である。 図7は、本発明の使い捨ておむつの吸収性コアの全体又は一部として採用し得る長繊維コアの一例を示す模式断面図である。 図8(a)〜(c)は、本発明の使い捨ておむつの吸収性コアの全体又は一部として採用し得る長繊維コアの他の例を示す模式断面図である。 図9(a)〜(d)は、本発明の使い捨ておむつの吸収性コアの全体又は一部として採用し得る長繊維コアの更に他の例を示す模式断面図である。 図10(a)〜(c)は、本発明の使い捨ておむつの吸収性コアの全体又は一部として採用し得る長繊維コアの更に他の例を示す模式断面図である。 図11は、本発明の使い捨ておむつの他の実施形態としてのパンツ型おむつを示す平面図(図2相当図)である。 図12は、図11のIV−IV線断面を模式的に示す断面図である。 図13は、おむつ使用状態における図11のV−V線断面を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1,1A 使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収性コア
44 欠落部(屈曲補助部)
5 吸収性本体
6 防漏カフ
62 自由端
67 固定端
10 外装体
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
E 防漏カフの固定端側
F 防漏カフの自由端側

Claims (8)

  1. 表面シート、裏面シート及び液保持性の吸収性コアを具備する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌当接面側に位置する外装体とからなり、股下部並びにその前後に延在する腹側部及び背側部を有する使い捨ておむつであって、
    股下部における前記吸収性コアの両側に、固定端及び自由端を有する一対の防漏カフが設けられており、前記防漏カフの前記固定端は、前記吸収性コアの両側縁部よりもおむつ幅方向内側に形成されており、
    前記防漏カフの前記固定端は、該防漏カフの前記吸収性本体に対する接合部のおむつ幅方向外側の端であり、
    前記防漏カフは、幅方向の前記固定端側が、樹脂フィルムと不織布との積層体から構成され、幅方向の前記自由端側が、樹脂フィルムが積層されていない不織布から構成されており、
    前記防漏カフにおける前記積層体から構成された部分が、該防漏カフの前記固定端よりおむつ幅方向内側で、液不透過性の裏面シートと接合されており、
    前記防漏カフと前記外装体との接合部分が、前記固定端よりもおむつ幅方向外側に延出された幅広の領域で存在しており、
    前記吸収性コアに、屈曲性を向上させる屈曲補助部が形成されており、
    前記吸収性コアは、おむつ幅方向の前記固定端の位置より外方の部位が、その非肌当接面側から吸液可能であり、
    前記吸収性コアは、前記腹側部、前記股下部及び前記背側部に亘って存在しており、
    腹側片、背側片及び左右一対の側部片からなる下部吸収層と、該腹側片と該背側片との間に亘って設けられ且つ該腹側片及び該背側片のそれぞれに積層された部分を有する上部吸収層とからなり、
    前記屈曲補助部は、前記側部片それぞれと、前記前側片、前記背側片及び前記上部吸収層との間の境界部又は隙間であり、前記股下部における該吸収性コアに、それぞれ該吸収性コアの長手方向に沿って延びるように左右一対形成されており、
    前記腹側部に位置する部分及び前記背側部に位置する部分の曲げ剛性が、それぞれ、前記股下部に位置する部分の曲げ剛性より大きく、
    前記吸収性本体は、その幅方向における前記固定端の位置より外方の部位に、該吸収性本体の側部立ち上げ用の弾性部材が配されている、使い捨ておむつ。
  2. 前記防漏カフは、樹脂フィルムと不織布との積層体からなる部分の幅Lが、前記固定端から前記吸収性コアの側縁部までの距離L1よりも大きい請求項記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記防漏カフは、樹脂フィルムと不織布との積層体からなる部分の幅Lが、該防漏カフの幅L3の20〜90%である請求項1又2記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記防漏カフは、前記吸収性コアの前後端部近傍において、該吸収性コアの肌当接面側に3つ折り状態以上に折り畳まれて固定されている請求項1〜の何れか1項記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記吸収性コアは、前記股下部における最大幅が60〜140mmである請求項1〜の何れか1項記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記吸収性コアは、それぞれ吸水性ポリマーと繊維とからなる混合積繊層である、少なくとも2層から構成され、該吸収性コアを、その長手方向の中心線を境にして、前記腹側部側に位置する部分と前記背側部側に位置する部分とに区分したときに、該腹側部側に位置する部分が、該背側部側に位置する部分よりも高重量である請求項1〜の何れか1項記載の使い捨ておむつ。
  7. 前記吸収性コアを構成する少なくとも一つの前記分割片は、親水性を有する長繊維のウエブを含み、該長繊維は20〜90%の捲縮率を有し且つ該分割片の平面方向に配向しており、該ウエブ中に高吸収性ポリマーが埋没担持されている請求項1〜の何れか1項記載の使い捨ておむつ。
  8. 前記吸収性コアは、下部吸収性コアとその肌当接面側の一部に配置された上部吸収性コアとからなり、前記下部吸収性コアは、親水性を有する長繊維のウエブを含み、該長繊維は20〜90%の捲縮率を有し且つ該下部吸収性コアの平面方向に配向しており、該ウエブ中に高吸収性ポリマーが埋没担持されており、前記屈曲補助部は、下部吸収性コア上に、上部吸収性コアが存在しない欠落部を設けて形成されている請求項1〜の何れか1項記載の使い捨ておむつ。
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