JP4883924B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
本発明の一実施形態としての使い捨ておむつ1は、図1に示すように、パンツ型の幼児用おむつである。おむつ1は、図2〜図4に示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性の裏面シート3及び液保持性の吸収性コア4を有する吸収性本体5と、該吸収性本体5の非肌当接面(着用者の肌側とは反対側に向けられる面)5b側に位置して該吸収性本体5を固定している外装体10とを具備する。おむつ1は、着用者の股間部に配される股下部Cと、その前後に延在する腹側部A及び背側部Bを有している。腹側部Aは着用時に着用者の腹側に配され、背側部Bは着用時に着用者の背側に配される。
腹側部A、背側部B及び股下部Cは、展開且つ伸張状態(図2に示す状態)におけるおむつを、おむつ長手方向(おむつ1における吸収性本体の長手方向)の全長を略3等分するように3領域に区分したときの各領域である。
レッグ部弾性部材81が配されたレッグ開口部8の周縁部は、おむつ1を着用時に、着用者の脚の鼠径部に沿う。
吸収性コア4には、屈曲性を向上させる屈曲補助部44,44が形成されている。屈曲補助部44は、吸収性コア4又は吸収性コア4を含む吸収性本体5を、屈曲補助部44付近でおむつ幅方向に屈曲させ易くするものである。
欠落部は、本実施形態における吸収性コアを、複数の分割された吸収性コア(分割片)から構成し、分割された部分間の隙間を欠落部としても良い。
本実施形態における欠落部(屈曲補助部)44は、図2に示すように、股下部Cのおむつ長手方向中央部付近においては、側部片41S,41Sそれぞれと上部吸収層42との間の隙間として形成され、股下部Cの腹側部A寄り部分及び背側部B寄り部分では、側部片41S,41Sそれぞれと腹側片41A又は背側片41Bとの間の隙間として形成されている。図4に示すように、おむつ幅方向の断面を見たときに、吸収性コア4の両側縁部43,43から離間した位置に形成されている。
防漏カフ6は、図4に示すように、少なくとも股下部Cにおいて起立するように設けられている。
股下部Cにおける防漏カフは、図4に示すように、その幅方向の両端部に、固定端67及び自由端62を有しており、該固定端67は、吸収性コア4の両側縁部43,43(吸収性本体5の両側縁部5c,5c)よりもおむつ幅方向に対して内側に形成されている。
本実施形態における吸収性コア4の側縁部43は、腹側片41A,背側片41B及び左右の側部片41S,41Sのそれぞれにおける、吸収性本体5の側縁部5cの近傍において該側縁部5cに沿って延びる縁部と、それらの縁部のうちのおむつ左右の同じ側の縁部同士をおむつ長手方向に繋ぐ仮想部分(各吸収層41、42を被覆シートで被覆された側縁部)とからなる。
詳細には、固定端67からカフ幅方向の所定位置までの部分Eは、液不透過性の樹脂フィルム68とその両側に張り合わされた不織布60からなる3層構造を有しており、カフ幅方向の前記所定位置から自由端62までの部分Fは、不織布60同士が張り合わされた2層構造を有している。尚、樹脂フィルム68とその両側の不織布60との間及び不織布60同士間は、所定位置から自由端62までの部分における通気性を阻害しないようなパターン(ドットパターン等)で塗工された接着剤により互いに接合されている。
防漏カフの幅L3は、防漏性や収容空間Pでの吸水性を向上させる観点から、例えば、50〜100mm程度とすることことが好ましい。
また、外装体10に吸水性本体5を接合する前にレッグ開口部を形成するように外装体を切除する場合には、防漏カフ6は、樹脂フィルム68と不織布60との積層体からなる部分Eの幅Lが、該防漏カフの幅L3の20〜120%が好ましい。但し、おむつ幅方向に対して固定端67よりも外側に自由端62を形成し弾性部材81が配置できる幅を形成する方が好ましい。
防漏カフ6と外装体10との接合部分は連続した接合である方が収容空間Pが形成され易いので好ましい。複数の接合から形成することで柔らか性を損なうことなく収容空間Pが形成され易いのでより好ましい。
収容空間Pの空間を広げる観点から、固定端67の位置と吸収性コアの側縁部43(又は吸収性本体5の側縁部5c)との距離L1は、5〜40mm、特に10〜30mmであることが好ましい。
また、自由端側Fは2枚の不織布で弾性部材61を挟み込んだ構成とする一方、固定端側Eを不織布1枚のみから構成しても良い。
但し、該弾性部材66は、吸収性本体5の両側縁部又はその近傍に配することが起立性を向上することから一番好ましいが、前記部位X、Y、Zと組み合わせることも可能である。
防漏カフに配された複数本の弾性部材61は、吸収性本体5の長手方向の両端部それぞれにおいて、該吸収性本体5の幅方向に並べた状態で固定されており、それにより、起立した防漏カフの先端部分が着用者の肌に面接触する。面接触させることにより、体への密着性を向上させて防漏性を向上させることができると共に肌にやさしく接触させることができる。
例えば、股下部Cにおける吸収性コア4の最大幅を60〜140mmとして、フィット性を向上させた使い捨ておむつとすることができる。股下部Cにおける吸収性コア4の幅の最小値は120mm、特に90mmであることが好ましい。
また、吸収性コア4を、吸水性ポリマーと繊維とからなる混合積繊層が少なくとも2枚重ねられた構成とすることで、吸収性能の偏在化が容易になる。これら繊維とポリマーの混合層は、繊維とポリマーとがほぼ均一分散された混合積繊層となることから、単位重量当たりの吸収容量が均一にさせることができ、その吸収性コアの形状と坪量(単位面積あたりの吸収素材の重量)をコントロールし、2枚の層を重ね合わせることで、精度良く、偏在化させることが可能となる。例えば前側偏在を構成する際にはパルプ若しくはポリマー、又はパルプとポリマーとの合計量がリッチな小さい面積の混合積繊層を吸収性コアの前側に配置することで達成できる。
測定にはテンシロン試験機(オリエンテック社製RTC−1150A)を用い、JIS
規格K7171法(プラスチック‐曲げ剛性の試験方法)に準拠して測定を行なう(圧子先端部の曲率半径R1=5.0±0.1mm、支持プレート先端部の曲率半径R2=5.0±0.2mm)。
試験片は使い捨ておむつから測定に影響するような折り目、シワなどが含まれないよう、吸収性コア(台紙込み)を取り出す。これをおむつ長手方向50mm、おむつ幅方向80mmの長方形にサンプリングする。曲げ剛性値の単位中の50mmは試験片の短辺の長さであり、試験時の圧子でたわませた試験片の幅である。股下部の試験片を測定する際は屈曲補助部がなるべく試験片の中心に位置するようにサンプリングする。吸収性コアが接着剤等の影響でうまく取り出せない場合にはコアを含む材料構成体での剛性を測定後、溶剤等で材料を分解し、コアを除いた材料の剛性を測定し、その数値を差し引くことでコアの剛性値を求める。
例えば表面シート2としては、親水性且つ液透過性の不織布や、開孔フィルムを用いることができる。裏面シート3としては、樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート材等の他、高耐久性を備えた不織布等を用いることができる。
吸収性コア4を構成する上部吸収層及び下部吸収層それぞれとしては、フラッフパルプの積繊物、フラッフパルプと吸水性ポリマーの粒子との混合積繊物等を用いることができる。多層構造の吸収性コア4に代えて単層の吸収性コアを用いる場合も同様の積繊物等を用いることができる。また、この他に親水性の不織布シートの間に、吸水性ポリマーを積層させたものや、吸水性ポリマーを中に固定させた、エアレイド不織布等も用いることができる。
弾性部材66,71,81,91の形態としては、糸状のもの及び所定幅の帯状のもの、更には薄膜状のもの等を用いることもできる。それらの素材としては、弾性部材61cの素材として記載のものを用いることができる。
例えば、図1〜4に示す使い捨ておむつ1は、吸収性コア4が、上部吸収層42を構成する部分も分割片として、合計5つの分割片41A,41B,41S、41S,42からなり、それら分割片間の隙間が、屈曲補助部(欠落部)44,44となっているが、それらの分割片のうちの全部又は一部の分割片を、長繊維コアから構成することができる。
長繊維コアから構成することが特に好ましい分割片としては、股下部Cの両側部に配された一対の側部片41S,41S、股下部Cの幅方向中央部に配された上部吸収層42、背側部B側に配された背側片41Bを挙げることができる。上述した5つの分割片のうちの他の分割片や、5つの分割片のうちの任意の組合せの2以上を長繊維コアから構成することもできる。
図7は、長繊維コアの一例を示す模式断面図である。図7に示す長繊維コア101は、主として長繊維のウエブ(以下、ウエブという)102及び高吸収性ポリマーの散布層(以下、ポリマー層という)103を備えている。長繊維コア1はウエブ102を複数備えており、ウエブ102,102間にポリマー層103が位置している。ウエブの層数は3層以上とすることもできる。
捲縮率=(A−B)/A × 100 (%)
本実施形態の使い捨ておむつ1Aは、吸収性コア4が、大型の下部吸収性コア4Bとその肌当接面側の一部に配置された上部吸収性コア4Aとからなり、下部吸収性コア4Bが、長繊維コアから構成されている。
下部吸収性コア4Bは、吸収性本体5の幅方向の略全幅に亘る幅を有している。上部吸収性コア4Aは、上述した使い捨ておむつ1の吸収性コア4と同様の構成を有しており、5つの分割片41A,41B,41S、41S,42からなる。下部吸収性コア4Bのおむつ長手方向の長さは、上部吸収性コア4Aの同方向の長さと略同じである。上部吸収性コア4Aは、フラッフパルプの積繊物(高吸収性ポリマーとの混合積繊物でも良い)から構成されている。
また、大型の下部吸収性コア4Bが上部吸収性コア4Aの下に配されているため、排尿部付近に配置された上部吸収性コア4Aが、排泄物を十分吸収しオーバーフローした場合にも、下部吸収性コア4Bが即座にオーバーフローした排泄物を吸収するため、排泄物を効率よく吸収する機構を有し、漏れ防止性能に優れた吸収体を得ることができる。
特に、図13に示すように、欠落部44を設けて形成した屈曲補助部に、長繊維コアからなる下部吸収性コア4Bが存在するため、欠落部44において長繊維コアが屈曲するため、上部吸水性コアの左右の側部片41S、41Sが起立することを妨げず、且つ欠落部44を覆いこの部位よりの漏れを防止するため、漏れ防止機能に優れた吸収性コアが得られる。また、装着者の動きによって左右から加わる圧迫力により、上部吸収性コア4Aがヨレた場合にも、長繊維コアからなる下部吸収性コア4Bが伸縮性を有するため、吸収体の形状が復元しやすい。
例えば、屈曲補助部4は、複数の分割片で形成させた吸収性コアにおける欠落部の他に、1つの分割片や複数の分割片から形成された吸収性コアにおいて、厚み削減部(吸収性コアの構成材料の積層される坪量の削減等により、吸収性コアの厚みが削減された部分)や、エンボス処理部(エンボス処理されることで、その部分が屈曲しやすくなる)などであっても良い。
また、上記実施形態における屈曲補助部4は、欠落部であったが、欠落部に代えて、吸収性コアにスリットや、線状又は帯状の肉薄部等を設け、それらを屈曲補助部とすることもできる。また、欠落部は、吸収性コアの構成材料が完全に存在しない部分に限られず、吸収性コアの他の部分(特に隣接部位)に比して一定面積当たりの構成材料の量が顕著に少ない部分(例えば1/4以下)等であっても良い。
また、裏面シート3は、吸収性本体5に配するのに代えて、外装体5を構成する2枚のシート11,12間に配することもできる。
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収性コア
44 欠落部(屈曲補助部)
5 吸収性本体
6 防漏カフ
62 自由端
67 固定端
10 外装体
A 腹側部
B 背側部
C 股下部
E 防漏カフの固定端側
F 防漏カフの自由端側
Claims (8)
- 表面シート、裏面シート及び液保持性の吸収性コアを具備する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌当接面側に位置する外装体とからなり、股下部並びにその前後に延在する腹側部及び背側部を有する使い捨ておむつであって、
股下部における前記吸収性コアの両側に、固定端及び自由端を有する一対の防漏カフが設けられており、前記防漏カフの前記固定端は、前記吸収性コアの両側縁部よりもおむつ幅方向内側に形成されており、
前記防漏カフの前記固定端は、該防漏カフの前記吸収性本体に対する接合部のおむつ幅方向外側の端であり、
前記防漏カフは、幅方向の前記固定端側が、樹脂フィルムと不織布との積層体から構成され、幅方向の前記自由端側が、樹脂フィルムが積層されていない不織布から構成されており、
前記防漏カフにおける前記積層体から構成された部分が、該防漏カフの前記固定端よりおむつ幅方向内側で、液不透過性の裏面シートと接合されており、
前記防漏カフと前記外装体との接合部分が、前記固定端よりもおむつ幅方向外側に延出された幅広の領域で存在しており、
前記吸収性コアに、屈曲性を向上させる屈曲補助部が形成されており、
前記吸収性コアは、おむつ幅方向の前記固定端の位置より外方の部位が、その非肌当接面側から吸液可能であり、
前記吸収性コアは、前記腹側部、前記股下部及び前記背側部に亘って存在しており、
腹側片、背側片及び左右一対の側部片からなる下部吸収層と、該腹側片と該背側片との間に亘って設けられ且つ該腹側片及び該背側片のそれぞれに積層された部分を有する上部吸収層とからなり、
前記屈曲補助部は、前記側部片それぞれと、前記前側片、前記背側片及び前記上部吸収層との間の境界部又は隙間であり、前記股下部における該吸収性コアに、それぞれ該吸収性コアの長手方向に沿って延びるように左右一対形成されており、
前記腹側部に位置する部分及び前記背側部に位置する部分の曲げ剛性が、それぞれ、前記股下部に位置する部分の曲げ剛性より大きく、
前記吸収性本体は、その幅方向における前記固定端の位置より外方の部位に、該吸収性本体の側部立ち上げ用の弾性部材が配されている、使い捨ておむつ。 - 前記防漏カフは、樹脂フィルムと不織布との積層体からなる部分の幅Lが、前記固定端から前記吸収性コアの側縁部までの距離L1よりも大きい請求項1記載の使い捨ておむつ。
- 前記防漏カフは、樹脂フィルムと不織布との積層体からなる部分の幅Lが、該防漏カフの幅L3の20〜90%である請求項1又2記載の使い捨ておむつ。
- 前記防漏カフは、前記吸収性コアの前後端部近傍において、該吸収性コアの肌当接面側に3つ折り状態以上に折り畳まれて固定されている請求項1〜3の何れか1項記載の使い捨ておむつ。
- 前記吸収性コアは、前記股下部における最大幅が60〜140mmである請求項1〜4の何れか1項記載の使い捨ておむつ。
- 前記吸収性コアは、それぞれ吸水性ポリマーと繊維とからなる混合積繊層である、少なくとも2層から構成され、該吸収性コアを、その長手方向の中心線を境にして、前記腹側部側に位置する部分と前記背側部側に位置する部分とに区分したときに、該腹側部側に位置する部分が、該背側部側に位置する部分よりも高重量である請求項1〜5の何れか1項記載の使い捨ておむつ。
- 前記吸収性コアを構成する少なくとも一つの前記分割片は、親水性を有する長繊維のウエブを含み、該長繊維は20〜90%の捲縮率を有し且つ該分割片の平面方向に配向しており、該ウエブ中に高吸収性ポリマーが埋没担持されている請求項1〜6の何れか1項記載の使い捨ておむつ。
- 前記吸収性コアは、下部吸収性コアとその肌当接面側の一部に配置された上部吸収性コアとからなり、前記下部吸収性コアは、親水性を有する長繊維のウエブを含み、該長繊維は20〜90%の捲縮率を有し且つ該下部吸収性コアの平面方向に配向しており、該ウエブ中に高吸収性ポリマーが埋没担持されており、前記屈曲補助部は、下部吸収性コア上に、上部吸収性コアが存在しない欠落部を設けて形成されている請求項1〜6の何れか1項記載の使い捨ておむつ。
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