以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
なお、トランジスタはゲート、ソース、ドレインの3端子を有するが、ソース電極端子(ソース電極)、ドレイン電極端子(ドレイン電極)に関しては、トランジスタの構造上、明確に区別が出来ない。よって、トランジスタのソース電極又はドレイン電極を表すときは、一方及び他方のいずれかの電極と記載する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、画素構成について図1を用いて説明する。
図1に示す画素は、信号線10、走査線11、スイッチング素子13、駆動用トランジスタ14、発光素子15、パス用素子16を有する。本実施の形態では、駆動用トランジスタとして、p型のトランジスタを用いる場合で説明するが、本発明はトランジスタの極性に限定されるものではない。
このような画素の接続関係を説明する。スイッチング素子13は、信号線10及び走査線11に接続されている。またスイッチング素子13は駆動用トランジスタ14に接続され、さらに駆動用トランジスタ14を介して発光素子15に接続されている。パス用素子は、駆動用トランジスタからのオフ電流を外部へ流すことができるような位置に設けられ、駆動用トランジスタ14及び発光素子15に接続されている(P1)。このようなパス用素子16は、駆動用トランジスタに接続された素子と表記することができる。
なお本発明は、パス用素子が駆動用トランジスタからのオフ電流を外部へ流すことができるよう、駆動用トランジスタ14及び発光素子15に接続されていることが特徴であり、その他の構成は図1に限定されるものではない。
このような画素の動作について説明する。走査線11によりスイッチング素子13が選択されるとき、信号線10からビデオ信号がスイッチング素子13を介して駆動用トランジスタ14へ入力される。そして駆動用トランジスタ14に基づいて、発光素子15は点灯、又は非点灯となる。
このような本発明の画素構成を用いると、発光素子15が非点灯となるとき、駆動用トランジスタ14のオフ電流は、パス用素子16に流れる。これは、発光素子15の抵抗がパス用素子16の抵抗より高いからである。その結果、駆動用トランジスタ14のオフ電流により、発光素子が点灯してしまう恐れがなくなる。
但し、発光素子15が点灯時には、パス用素子16には電流が流れないようにしなければならない。パス用素子16へ電流が流れてしまうと、所定の輝度で発光素子が点灯することができなくなるからである。
そのため、パス用素子16の抵抗値:Rpは、発光素子の点灯時、つまり発光素子が点灯となるときの抵抗をR(on)とし、発光素子の非点灯時、つまり発光素子が非点灯となるときの抵抗をR(off)とすると、R(off)>Rp≫R(on)、より好ましくはR(off)≫Rp≫R(on)を満たすようにする。R(off)≫Rp≫R(on)の場合、駆動用トランジスタ14のオフ電流を、パス用素子16へ流すことができ好ましい。その結果、発光素子の非点灯時のみに、パス用素子16へ電流を流すことができる。
上記抵抗値を満たすため、例えばパス用素子のP1でない一端は、発光素子の対向電極と接続するとよい。発光素子の対向電極が低電位電源となっており、対向電極へ電流が流れるからである。
図2には、パス用素子16の具体例を示す。図2(A)に示すように、パス用素子16として抵抗素子19を用いることができる。
またパス用素子16として半導体素子を用いることができる。例えば図2(B)に示すように、p型の薄膜トランジスタ(TFT)20を用いることができる。薄膜トランジスタのゲート電極は、当該薄膜トランジスタがオフとなる電位に接続されていればよい。薄膜トランジスタを用いる場合、発光素子が点灯時、薄膜トランジスタの抵抗値R(TFT)はR(TFT)>R(on)、好ましくはR(TFT)≫R(on)となる。すなわち発光素子が点灯時、薄膜トランジスタはオフとなっているとよい。また、発光素子が非点灯時、薄膜トランジスタの抵抗値R(TFT)はR(off)>R(TFT)、好ましくはR(off)≫R(TFT)となる。すなわち発光素子が非点灯のとき、薄膜トランジスタはオフとなっているとよい。
また図2(C)に示すように、p型の薄膜トランジスタのゲート電極と、ソース電極とを接続したダイオード素子81を用いることができる。また図2(D)に示すように、n型の薄膜トランジスタのゲート電極とドレイン電極とを接続したダイオード素子82を用いることができる。
このような抵抗素子19、薄膜トランジスタ20、ダイオード素子81、82では、P1でない一端と、発光素子の対向電極とを接続するとよい。対向電極は、低電位電源に接続しているからである。
図2(B)に示す薄膜トランジスタ20の動作を説明すると、発光素子の点灯時、駆動用トランジスタ14から電流が供給される。このとき、薄膜トランジスタ20は、ゲート電極が高電位に保持されているため、オフとなる。すなわち、Rp≫R(on)を満たすように、薄膜トランジスタ20の抵抗値が設定されており、オフとなっている薄膜トランジスタ20には電流が流れない。
次いで発光素子の非点灯時の薄膜トランジスタ20は、P1でない一端が、発光素子の対向電極と接続している。この状態で、駆動用トランジスタ14からオフ電流が流れると、R(off)>Rpを満たし、当該オフ電流は薄膜トランジスタ20へ流れる。その結果、発光素子へ駆動用トランジスタ14のオフ電流が流れることはない。
本実施の形態では、発光素子の対向電極が低電位電源となるような画素構成であるため、パス用素子をp型の薄膜トランジスタを用いて説明したが、発光素子の対向電極が高電位電源となるような画素構成であってもよい。その場合、パス用素子をn型の薄膜トランジスタを用いるとよい。またこのとき、駆動用トランジスタもn型とするとよい。
以上のように、パス用素子16を設けることによって、非点灯時、発光素子へ駆動用トランジスタのオフ電流が流れることがなく、表示装置は正確な黒表示を行うことができる。特に発光素子15に逆方向電圧を印加する際、発光素子15が非点灯となるとき、当該発光素子に駆動用トランジスタのオフ電流が流れることがなく、表示装置は正確な黒表示を行うことができる。
このようなパス用素子により、駆動用トランジスタの構造をダブルゲート構造としたり、LDD構造とする必要がないため、作製工程を不要に増加させることがない。しかしながら、本発明はパス用素子を設けることを特徴としており、駆動用トランジスタの構造をLDD構造やGOLD構造としたり、ダブルゲート構造としても構わない。本発明のパス用素子と、LDD構造やGOLD構造、又はダブルゲート構造の駆動用トランジスタを組み合わせることにより、さらなるオフ電流の低下が期待できる。
このようなパス用素子を設ける画素構成は、本実施の形態に限定されない。すなわち、ビデオ信号として電流が入力される電流入力方式、ビデオ信号として電圧が入力される電圧入力方式、ビデオ信号がデジタル値として入力されるデジタル駆動方法、ビデオ信号がアナログ値として入力されるアナログ駆動方法、駆動用トランジスタを線形領域で動作させる定電圧駆動方法、駆動用トランジスタを飽和領域で動作させる定電流駆動方法、のいずれの方式、又は駆動方法に対応した画素構成であっても、パス用素子を適用することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、スイッチング用トランジスタ、駆動用トランジスタ、発光素子、パス用素子を少なくとも有する画素構成について説明する。
図3に示す画素は、信号線10、走査線11、スイッチング用トランジスタ21、駆動用トランジスタ14、発光素子15、パス用素子16、電源線12、容量素子22を有する。容量素子22は、駆動用トランジスタ14のゲート電極と、ソース電極又はドレイン電極の一方との間に接続されている。その他の構成は図1と同様のため説明を省略する。
なお本発明は、パス用素子が駆動用トランジスタからのオフ電流を外部へ流すことができるよう、駆動用トランジスタ14及び発光素子15に接続されていることが特徴であり、その他の構成は図3に限定されるものではない。
本実施の形態では、スイッチング用トランジスタとしてn型のトランジスタを、駆動用トランジスタとしてp型のトランジスタを用いる場合で説明する。
走査線11により、スイッチング用トランジスタ21が選択されると、信号線10からビデオ信号が入力される。ビデオ信号は、デジタル値であっても、アナログ値であってもよい。
デジタル値のビデオ信号の場合、当該ビデオ信号の情報、つまり電荷が容量素子22に蓄積される。この蓄積された電荷が駆動用トランジスタのVthを越えると、駆動用トランジスタ14がオンとなる。すると、電源線12からの電流が発光素子15へ供給され、所定の輝度で発光素子15が点灯する。
次いで、発光素子15を非点灯とする場合、駆動用トランジスタ14をオフとする。このとき、駆動用トランジスタ14がオフ電流を有する場合、発光素子15へ当該オフ電流が供給されてしまう。そのため、R(off)>Rp≫R(on)、より好ましくはR(off)≫Rp≫R(on)を満たすパス用素子16を設ける。当該パス用素子16へ駆動用トランジスタ14のオフ電流を流すことによって、発光素子へ当該オフ電流が供給されないようにすることができる。なお、R(off)≫Rp≫R(on)の場合、駆動用トランジスタ14のオフ電流を、パス用素子16へ流すことができ好ましい。その結果、きれいな黒表示を行うことができる。なおパス用素子には、図2に示すような素子を用いることができる。
特に発光素子15に逆方向電圧を印加する際、発光素子15が非点灯となるとき、本発明を適用すると、当該発光素子に、駆動用トランジスタのオフ電流が流れることがなく、表示装置は正確な黒表示を行うことができ好ましい。
なお、上述したようにデジタル値のビデオ信号が入力される場合、このままでは多階調表示ができないが、発光素子の点灯時間を制御した時間階調表示を用いて多階調表示を行うことができる。
図17には、図3に示す画素構成を用いて、時間階調表示を行ったタイミングチャートを示す。縦軸は、1行目から最終行目の走査線を示し、横軸は時間を示す。図17に示すように、3つのサブフレーム期間(SF1〜SF3)を設けることにより、8階調表示を行うことができる。各サブフレーム期間には、書き込み期間Ta1〜Ta3が設けられている。書き込み期間は、信号線10からビデオ信号が入力される期間に加えて、信号線10から消去用信号が入力される期間(消去期間)Te1〜Te3が設けられている。このように発光素子の点灯時間を制御し、8階調表示を行うことができる。
このように1つの書き込み期間、つまり1ゲート選択期間にビデオ信号又は消去用信号を入力することによって書き込み期間Taに消去期間Teを設けることによって、階調を制御する。そのため、消去用のトランジスタを設ける必要がなく、画素におけるトランジスタ数を不要に増加させることがないため、高開口率を達成することができる。
なお本実施の形態では、3つのサブフレーム期間を設ける場合で説明したが、これに限定されない。2つのサブフレーム期間、4つ以上のサブフレーム期間を設けてもよい。
さらに、書き込み期間、点灯期間以外に、発光素子へ逆電圧を印加する期間を設けると好ましい。発光素子へ逆電圧を印加することにより、発光素子の状態を改善したり、寿命を延ばすことができるからである。図20には、逆方向電圧を印加する場合のタイミングチャートを示す。なお、逆方向電圧を印加する期間Trは、1フレーム期間の最後に設ける必要はなく、フレーム毎に設ける必要もない。逆方向電圧を印加する期間では、電源線12の電位と、発光素子の陰極の電位(Vca)とを反転させる。その結果、発光素子15に逆方向電圧を印加することができる。
図17において、サブフレーム期間を順に設ける場合を説明したが、ランダムに設けてもよい。その結果、擬似輪郭を防止することができる。
本実施の形態において、駆動用トランジスタ14は線形領域又は飽和領域のいずれで動作させてもよい。なお駆動用トランジスタ14を線形領域で動作させる場合、駆動電圧を高める必要がないため、低消費電力化を図ることができる。
なお本実施の形態において、駆動用トランジスタの構造をLDD構造やGOLD構造としたり、ダブルゲート構造としても構わない。そしてパス用素子と、LDD構造やGOLD構造、又はダブルゲート構造の駆動用トランジスタを組み合わせることにより、さらなるオフ電流の低下が期待できる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、実施の形態2の画素構成に加えて、消去用トランジスタを設けた画素構成について説明する。
図4に示す画素は、信号線10、走査線11、消去用走査線23、スイッチング用トランジスタ21、駆動用トランジスタ14、消去用トランジスタ24、発光素子15、パス用素子16、電源線12、容量素子22を有する。消去用トランジスタ24は、容量素子22に蓄積された電位を放電することができるように、容量素子22の両端に接続されている。その他の構成は図3と同様のため説明を省略する。
なお本発明は、パス用素子が駆動用トランジスタからのオフ電流を外部へ流すことができるよう、駆動用トランジスタ14及び発光素子15に接続されていることが特徴であり、その他の構成は図4に限定されるものではない。
本実施の形態では、スイッチング用トランジスタ、及び消去用トランジスタとしてn型のトランジスタを、駆動用トランジスタとして、p型のトランジスタを用いる場合で説明する。
走査線11により、スイッチング用トランジスタ21が選択されると、信号線10からビデオ信号が入力される。ビデオ信号は、デジタル値であっても、アナログ値であってもよい。例えばデジタル値のビデオ信号の場合、当該ビデオ信号の情報、つまり電荷が、容量素子22に蓄積される。この蓄積された電荷が駆動用トランジスタのVgsを越えると、駆動用トランジスタ14がオンとなる。すると、電源線12からの電流が発光素子15へ供給され、所定の輝度で発光素子15が点灯する。
次いで、発光素子15を非点灯とする場合、消去用走査線23より、消去用トランジスタをオンとし、容量素子22に蓄積された電荷を放電させる。すると、駆動用トランジスタ14がオフとなる。このとき、駆動用トランジスタ14にオフ電流が生じる場合、発光素子へ当該オフ電流が供給されてしまう。そのため、R(off)>Rp≫R(on)、より好ましくはR(off)≫Rp≫R(on)を満たすパス用素子16に、駆動用トランジスタ14のオフ電流を流すことによって、発光素子15へ当該オフ電流が供給されないようにする。R(off)≫Rp≫R(on)の場合、駆動用トランジスタ14のオフ電流を、パス用素子16へ流すことができ好ましい。その結果、きれいな黒表示を行うことができる。なおパス用素子には、図2に示すような素子を用いることができる。
特に発光素子15に逆方向電圧を印加する際、発光素子15が非点灯となるとき、本発明を適用すると、当該発光素子に駆動用トランジスタのオフ電流が流れることがなく、表示装置は正確な黒表示を行うことができ好ましい。
なお、上述したようにデジタル値のビデオ信号が入力される場合、このままでは多階調表示ができないため、発光素子の点灯時間を制御した時間階調表示を用いて多階調表示を行うとよい。
図18には、図4に示す画素構成を用いて、時間階調表示を行う場合のタイミングチャートを示す。縦軸は、1行目から最終行目の走査線を示し、横軸は時間を示す。図18に示すように、3つのサブフレーム期間(SF1〜SF3)を設けることにより、8階調表示を行うことができる。各サブフレーム期間には、書き込み期間Ta1〜Ta3が設けられている。書き込み期間後、それぞれ点灯期間Ts1〜Ts3となる。このようにして8階調表示を行うことができる。さらにTs3のように短い点灯期間では、次のフレームの最初の書き込み期間Ta1を開始させるため、消去用トランジスタ24により容量素子22の電荷を放電させ、発光素子15を強制的に非点灯とする消去期間SEを設けるとよい。その結果、デューティを高めることができる。
図18において、サブフレーム期間を順に設ける場合を説明したが、ランダムに設けてもよい。その結果、擬似輪郭を防止することができる。
なお本実施の形態では、3つのサブフレーム期間を設ける場合で説明したが、これに限定されない。2つのサブフレーム期間、4つ以上のサブフレーム期間を設けてもよい。
さらに、書き込み期間、点灯期間以外に、発光素子へ逆電圧を印加する期間を設けてもよい。発光素子へ逆電圧を印加することにより、発光素子の状態を改善したり、寿命を延ばすことができる。例えば図20に示すタイミングチャートと同様に、1フレームの最後に逆方向電圧を印加する期間Trを設けることができる。
本実施の形態において、駆動用トランジスタ14は線形領域又は飽和領域のいずれで動作させてもよい。なお駆動用トランジスタ14を線形領域で動作させる場合、駆動電圧を高める必要がないため、低消費電力化を図ることができる。
なお本実施の形態において、駆動用トランジスタ、消去用トランジスタの構造をLDD構造やGOLD構造としたり、ダブルゲート構造としても構わない。そしてパス用素子と、LDD構造やGOLD構造、又はダブルゲート構造の駆動用トランジスタを組み合わせることにより、さらなるオフ電流の低下が期待できる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態2及び実施の形態3の画素構成において、さらに電流制御用トランジスタを設けた画素構成について説明する。
図5(A)に示す画素は、信号線10、走査線11、固定電位線26、スイッチング用トランジスタ21、駆動用トランジスタ14、電流制御用トランジスタ25、発光素子15、パス用素子16、電源線12、容量素子22を有する。電流制御用トランジスタ25は、駆動用トランジスタのゲート電位を固定できるよう、駆動用トランジスタ14と電源線12との間に接続されている。その他の構成は図4と同様のため説明を省略する。
なお本発明は、パス用素子が駆動用トランジスタからのオフ電流を外部へ流すことができるよう、駆動用トランジスタ14及び発光素子15に接続されていることが特徴であり、その他の構成は図5に限定されるものではない。
本実施の形態では、スイッチング用トランジスタとしてn型のトランジスタを、駆動用トランジスタ、及び電流制御用トランジスタとして、p型のトランジスタを用いる場合で説明する。
走査線11により、スイッチング用トランジスタ21が選択されると、信号線10からビデオ信号が入力される。ビデオ信号は、デジタル値であっても、アナログ値であってもよい。例えばデジタル値のビデオ信号の場合、当該ビデオ信号の情報、つまり電荷が、容量素子22に蓄積される。この蓄積された電荷が電流制御用トランジスタ25のVgsを越えると、電流制御用トランジスタ25がオンとなる。このとき、電流制御用トランジスタ25と同時に駆動用トランジスタ14がオンとなる。すると、電源線12からの電流が発光素子15へ供給され、所定の輝度で発光素子15が点灯する。駆動用トランジスタ14のゲート電極は、固定電位線26に接続しているため、トランジスタのゲート・ソース間の電圧Vgsは常に一定となる。駆動用トランジスタのゲート電位を固定電位とすることにより、寄生容量や配線容量によるゲート・ソース間の電圧Vgsが変化しないように動作させることができる。そのため、駆動用トランジスタの特性のばらつきに起因する、輝度ムラを抑えることができる。よって、表示ムラの要因がさらに減り、表示装置の画質を大いに高めることができる。
次いで、発光素子15を非点灯とする場合、駆動用トランジスタ14をオフとする。このとき、駆動用トランジスタ14にオフ電流が生じる場合、発光素子へオフ電流が供給されてしまう。そのため、R(off)>Rp≫R(on)、より好ましくはR(off)≫Rp≫R(on)を満たすパス用素子16に、駆動用トランジスタ14のオフ電流を流すことによって、発光素子へ当該オフ電流が供給されないようにすることができる。その結果、きれいな黒表示を行うことができる。なおパス用素子には、図2に示すような素子を用いることができる。
特に発光素子15に逆方向電圧を印加する際、発光素子15が非点灯となるとき、図5(A)に示す画素を適用すると、当該発光素子に駆動用トランジスタのオフ電流が流れることがなく、表示装置は正確な黒表示を行うことができ好ましい。
なお、上述したようにデジタル値のビデオ信号が入力される場合、このままでは階調表示ができないため、発光素子の点灯時間を制御した時間階調表示を用いて階調表示を行うとよい。
図6には、図5(A)に示す等価回路と同様な機能を奏する等価回路例を示す。またパス用素子として、p型の薄膜トランジスタ20を用い、p型の薄膜トランジスタの一方の電極は、発光素子の対向電極と接続する場合で説明する。
図6(A)に示す等価回路では、発光素子15にp型の薄膜トランジスタ20が接続され、当該薄膜トランジスタのゲート電極は電源線12に接続されている。その他の構成は、図5(A)と同様であるため説明を省略する。このような画素回路において、発光素子15を非点灯とする場合、駆動用トランジスタ14をオフとする。このとき、駆動用トランジスタ14にオフ電流が生じる場合、発光素子へ当該オフ電流が供給されてしまう。そのため、R(off)>Rp≫R(on)、より好ましくはR(off)≫Rp≫R(on)を満たすように設けられたp型の薄膜トランジスタ20に当該オフ電流を流すことによって、発光素子へ当該オフ電流が供給されない。R(off)≫Rp≫R(on)の場合、駆動用トランジスタ14のオフ電流を、p型の薄膜トランジスタ20へ流すことができる。その結果、きれいな黒表示を行うことができる。
特に発光素子15に逆方向電圧を印加する際、発光素子15が非点灯となるとき、図6(A)に示した画素を適用すると、当該発光素子に駆動用トランジスタのオフ電流が流れることがなく、表示装置は正確な黒表示を行うことができ好ましい。
図6(B)に示す等価回路図は、図6(A)と異なり、駆動用トランジスタ14のゲート電極が、走査線11と同一層、つまり同一材料で形成される制御用走査線30と接続されている。そのため、電源線の数を削減することができる。その他の構成は、図6(A)と同様であるため、図5(A)を参照することができる。このような画素回路において、発光素子15を非点灯とする場合、駆動用トランジスタ14をオフとする。このとき、駆動用トランジスタ14にオフ電流が生じる場合、発光素子へ当該オフ電流が供給されてしまう。そのため、R(off)>Rp≫R(on)、より好ましくはR(off)≫Rp≫R(on)を満たすように設けられたp型の薄膜トランジスタ20に当該オフ電流を流すことによって、発光素子へ駆動用トランジスタのオフ電流が供給されないようにする。R(off)≫Rp≫R(on)の場合、駆動用トランジスタのオフ電流を、p型の薄膜トランジスタ20へ流すことができる。その結果、きれいな黒表示を行うことができる。
特に発光素子15に逆方向電圧を印加する際、発光素子15が非点灯となるとき、図6(B)に示した画素を適用すると、当該発光素子に駆動用トランジスタのオフ電流が流れることがなく、表示装置は正確な黒表示を行うことができ好ましい。
図6(C)に示す等価回路図は、図6(A)と異なり、電流制御用トランジスタ25のゲート電極が、駆動用トランジスタ14のゲート電極を接続されている。そのため、制御用走査線や電源線の数を削減することができる。その他の構成は、図6(A)と同様であるため、図5(A)を参照することができる。このような画素回路において、発光素子15を非点灯とする場合、駆動用トランジスタ14をオフとする。このとき、駆動用トランジスタ14にオフ電流が生じる場合、発光素子へ当該オフ電流が供給されてしまう。そのため、R(off)>Rp≫R(on)、より好ましくはR(off)≫Rp≫R(on)を満たすように設けられたp型の薄膜トランジスタ20に当該オフ電流を流すことによって、発光素子へ駆動用トランジスタ14のオフ電流が供給されないようにする。R(off)≫Rp≫R(on)の場合、駆動用トランジス14タのオフ電流を、p型の薄膜トランジスタ20へ流すことができる。その結果、きれいな黒表示を行うことができる。
特に発光素子15に逆方向電圧を印加する際、発光素子15が非点灯となるとき、図6(C)に示した画素を適用すると、当該発光素子に駆動用トランジスタのオフ電流が流れることがなく、表示装置は正確な黒表示を行うことができ好ましい。
なお図6において、パス用素子にp型の薄膜トランジスタを用いたが、図2で示した素子を用いてもよい。
次に図5(B)に示す画素を説明する。当該画素は、信号線10、走査線11、消去用走査線23、固定電位線26、スイッチング用トランジスタ21、駆動用トランジスタ14、消去用トランジスタ24、電流制御用トランジスタ25、発光素子15、パス用素子16、電源線12、容量素子22を有する。なお本実施の形態では、スイッチング用トランジスタ、及び消去用トランジスタとしてn型のトランジスタを、駆動用トランジスタ、及び電流制御用トランジスタとして、p型のトランジスタを用いる場合で説明する。
走査線11により、スイッチング用トランジスタ21が選択されると、信号線10からビデオ信号が入力される。ビデオ信号は、デジタル値であっても、アナログ値であってもよい。例えばデジタル値のビデオ信号の場合、当該ビデオ信号の情報、つまり電荷が、容量素子22に蓄積される。この蓄積された電荷が電流制御用トランジスタ25のVgsを越えると、電流制御用トランジスタ25がオンとなる。このとき、電流制御用トランジスタ25と同時に駆動用トランジスタ14がオンとなる。すると、電源線12からの電流が発光素子15へ供給され、所定の輝度で発光素子15が点灯する。駆動用トランジスタ14のゲート電極は、固定電位線26に接続しているため、トランジスタのゲート・ソース間の電圧Vgsは常に一定となる。駆動用トランジスタのゲート電位を固定電位とすることにより、寄生容量や配線容量によるゲート・ソース間の電圧Vgsが変化しないように動作させることができる。そのため、駆動用トランジスタの特性のばらつきに起因する、輝度ムラを抑えることができる。よって、表示ムラの要因がさらに減り、表示装置の画質を大いに高めることができる。
次いで、発光素子15を非点灯とする場合、消去用走査線23より、消去用トランジスタをオンとし、容量素子22に蓄積された電荷を放電させる。すると、駆動用トランジスタ14がオフとなる。このとき、駆動用トランジスタ14にオフ電流が生じる場合、発光素子へ当該オフ電流が供給されてしまう。そのため、R(off)>Rp≫R(on)、より好ましくはR(off)≫Rp≫R(on)を満たすように設けられたパス用素子16に駆動用トランジスタのオフ電流を流し、発光素子へ当該オフ電流が供給されないようにする。R(off)≫Rp≫R(on)の場合、駆動用トランジスタのオフ電流を、パス用素子16へ流すことができる。その結果、きれいな黒表示を行うことができる。
特に発光素子15に逆方向電圧を印加する際、発光素子15が非点灯となるとき、図5(B)に示した画素を適用すると、当該発光素子に駆動用トランジスタのオフ電流が流れることがなく、表示装置は正確な黒表示を行うことができ好ましい。
なお、上述したようにデジタル値のビデオ信号が入力される場合、このままでは多階調表示ができないため、発光素子の点灯時間を制御した時間階調表示を用いて多階調表示を行うとよい。
図7には、図5(B)に示す等価回路と同様な機能を奏する等価回路例を示す。またパス用素子として、p型の薄膜トランジスタ20を用い、p型の薄膜トランジスタの一方の電極は、発光素子の対向電極と接続する場合で説明する。
図7(A)に示す等価回路では、発光素子15にp型の薄膜トランジスタ20が接続され、当該薄膜トランジスタのゲート電極は電源線12に接続されている。その他の構成は、図5(B)と同様であるため説明を省略する。このような画素回路において、発光素子15を非点灯とする場合、駆動用トランジスタ14をオフとする。このとき、駆動用トランジスタ14にオフ電流が生じる場合、発光素子へ当該オフ電流が供給されてしまう。そのため、R(off)>Rp≫R(on)、より好ましくはR(off)≫Rp≫R(on)を満たすように設けられたp型の薄膜トランジスタ20に当該オフ電流を流すことによって、発光素子へ当該オフ電流が供給されないようにする。R(off)≫Rp≫R(on)の場合、駆動用トランジスタのオフ電流を、p型の薄膜トランジスタ20へ流すことができる。その結果、きれいな黒表示を行うことができる。
特に発光素子15に逆方向電圧を印加する際、発光素子15が非点灯となるとき、図7(A)に示した画素を適用すると、当該発光素子に、駆動用トランジスタのオフ電流が流れることがなく、表示装置は正確な黒表示を行うことができ好ましい。
図7(B)に示す等価回路図は、図7(A)と異なり、駆動用トランジスタ14のゲート電極が、走査線11と同一層、つまり同一材料で形成される制御用走査線30に接続されている。そのため、電源線の数を削減することができる。その他の構成は、図7(A)と同様であるため、図5(B)を参照することができる。このような画素回路において、発光素子15を非点灯とする場合、駆動用トランジスタ14をオフとする。このとき、駆動用トランジスタ14にオフ電流が生じる場合、発光素子へ当該オフ電流が供給されてしまう。そのため、R(off)>Rp≫R(on)、より好ましくはR(off)≫Rp≫R(on)を満たすように設けられたp型の薄膜トランジスタ20に当該オフ電流を流すことによって、発光素子へ駆動用トランジスタのオフ電流が供給されないようにする。その結果、きれいな黒表示を行うことができる。
特に発光素子15に逆方向電圧を印加する際、発光素子15が非点灯となるとき、図7(B)に示した画素を適用すると、当該発光素子に、駆動用トランジスタのオフ電流が流れることがなく、表示装置は正確な黒表示を行うことができ好ましい。
図7(C)に示す等価回路図は、図7(A)と異なり、電流制御用トランジスタ25のゲート電極が、駆動用トランジスタ14のゲート電極と接続されている。そのため、制御用走査線や電源線の数を削減することができる。その他の構成は、図7(A)と同様であるため、図5(B)を参照することができる。このような画素回路において、発光素子15を非点灯とする場合、駆動用トランジスタ14をオフとする。このとき、駆動用トランジスタ14にオフ電流が生じる場合、発光素子へ当該オフ電流が供給されてしまう。そのため、R(off)>Rp≫R(on)、より好ましくはR(off)≫Rp≫R(on)を満たすように設けられたp型の薄膜トランジスタ20に当該オフ電流を流すことによって、発光素子へ当該オフ電流が供給されないようにする。R(off)≫Rp≫R(on)の場合、駆動用トランジスタのオフ電流を、p型の薄膜トランジスタ20へ流すことができる。その結果、きれいな黒表示を行うことができる。
特に発光素子15に逆方向電圧を印加する際、発光素子15が非点灯となるとき、図7(C)に示した画素を適用すると、当該発光素子に駆動用トランジスタのオフ電流が流れることがなく、表示装置は正確な黒表示を行うことができ好ましい。
なお図7において、パス用素子にp型の薄膜トランジスタを用いたが、図2に示すようなその他の素子を用いてもよいことは言うまでもない。
本実施の形態において、駆動用トランジスタ14は線形領域又は飽和領域のいずれで動作させてもよい。なお駆動用トランジスタ14を線形領域で動作させる場合、駆動電圧を高める必要がないため、低消費電力化を図ることができる。
なお本実施の形態において、駆動用トランジスタ、消去用トランジスタ、電流制御用トランジスタの構造をLDD構造やGOLD構造としたり、ダブルゲート構造としても構わない。そしてパス用素子と、LDD構造やGOLD構造、又はダブルゲート構造の駆動用トランジスタを組み合わせることにより、さらなるオフ電流の低下が期待できる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、本発明の画素を有する表示装置の一形態を説明する。
図10に示すように、上記実施の形態で示した画素を有する表示装置は、上述したような構成を有する画素がマトリクス状に複数配置された画素領域201と、第1のゲートドライバ41と、第2のゲートドライバ42と、ソースドライバ43とを有する。第1のゲートドライバ41と第2のゲートドライバ42は、画素領域201を挟んで対向するように配置するか、画素領域201の上下左右の四方のうち一方に配置する。
ソースドライバ43は、パルス出力回路44、ラッチ45及び選択回路46を有する。ラッチ45は第1のラッチ47と第2のラッチ48を有する。選択回路46は、トランジスタ49(以下、TFT49と表記する)と、アナログスイッチ50を有する。TFT49とアナログスイッチ50は、信号線(S1・・・Sm)に対応して、各列に設けられる。インバータ51は、WE(Write Erase)信号の反転信号を生成するためのものであり、外部からWE信号の反転信号を供給する場合には設けなくてもよい。TFT49のゲート電極は選択信号線52に接続し、ソース電極及びドレイン電極の一方は信号線(S1・・・Sm)に接続し、他方は電源53に接続する。アナログスイッチ50は、第2のラッチ48と信号線(S1・・・Sm)の間に設けられる。つまり、アナログスイッチ50の入力ノードは第2のラッチ48に接続し、出力ノードは信号線Smに接続する。アナログスイッチ50の2つの制御ノードの一方は選択信号線52に接続し、他方はインバータ51を介して選択信号線52に接続する。電源53の電位は、画素が有する駆動用トランジスタ14をオフにする電位であり、駆動用トランジスタ14がn型の場合は電源53の電位をL(Low)レベルとし、駆動用トランジスタ14がP型の場合は電源53の電位をH(High)レベルとする。
第1のゲートドライバ41はパルス出力回路54と選択回路55を有する。第2のゲートドライバ42はパルス出力回路56と選択回路57を有する。選択回路55、57は、選択信号線52に接続する。但し、第2のゲートドライバ42が含む選択回路57は、インバータ58を介して選択信号線52に接続する。つまり、選択信号線52を介して、選択回路55、57に入力されるWE信号は、互いに反転した関係となる。
選択回路55、57の各々はトライステートバッファを有する。トライステートバッファの入力ノードはパルス出力回路54又はパルス出力回路56に接続し、当該トライステートバッファの制御ノードは選択信号線52に接続する。トライステートバッファの出力ノードはそれぞれ走査線(G1・・・Gn)に接続する。トライステートバッファは、選択信号線52から伝達される信号がHレベルのときに動作状態となり、Lレベルのときに不定状態となる。
ソースドライバ43が含むパルス出力回路44、第1のゲートドライバ41が含むパルス出力回路54、第2のゲートドライバ42が含むパルス出力回路56は、複数のフリップフロップ回路からなるシフトレジスタやデコーダ回路を有する。パルス出力回路44、54、56として、デコーダ回路を適用すれば、信号線(S1・・・Sm)又は走査線(G1・・・Gn)をランダムに選択することができる。信号線(S1・・・Sm)又は走査線(G1・・・Gn)をランダムに選択すると、時間階調方式を適用した場合に生じる疑似輪郭の発生を抑制することができる。
なおソースドライバ43の構成は上記の記載に制約されず、レベルシフタやバッファを設けてもよい。また、第1のゲートドライバ41と第2のゲートドライバ42の構成も上記の記載に制約されず、レベルシフタやバッファを設けてもよい。また、ソースドライバ43、第1のゲートドライバ41、第2のゲートドライバ42は、保護回路を有してもよい。保護回路により、静電気破壊等を低減することができる。
また本発明の表示装置は、電源制御回路を有してもよい。電源制御回路は、発光素子15に電源を供給する電源回路とコントローラを有する。電源回路は、駆動用トランジスタ14と電源線(V1・・・Vm)を介して発光素子15の画素電極に接続する。また、電源回路は、電源線を介して、発光素子15の対向電極に接続する。
このような電源制御回路により、発光素子15に順方向バイアスの電圧(順方向電圧)を印加して、発光素子15に電流を流して点灯させるときは、第1の電源17の電位が、対向電極18の電位よりも高くなるように、第1の電源17と対向電極18の電位差を設定する。一方、発光素子15に逆方向電圧を印加する際は、第1の電源17の電位が、対向電極18の電位よりも低くなるように、第1の電源17と対向電極18の電位を設定する。このような電源の設定は、コントローラから電源回路に所定の信号を供給することにより、行うことができる。
このように逆方向電圧を印加する結果、発光素子15の経時劣化を抑制し、信頼性を向上させることができる。また、発光素子15は、異物の付着や、陽極又は陰極にある微細な突起によるピンホール、電界発光層の不均一性を起因として、陽極と陰極が短絡する初期不良を低減させることができる。
また表示装置は、モニター回路と制御回路を有してもよい。モニター回路は、周囲の温度(以下環境温度と表記)に基づき動作する。制御回路は定電流源とバッファを有する。またモニター回路は、モニター用発光素子を有する。モニター回路と制御回路とを合わせて、温度補償機能回路と表記する。
このような制御回路は、モニター回路の出力に基づき、電源電位を変更する信号を、電源制御回路に供給することができる。そして電源制御回路は、制御回路から供給される信号に基づき、画素領域201に供給する電源電位を変更する。その結果、環境温度の変化に起因した電流値の変動を抑制して、信頼性を向上させることができる。このような制御回路は発光素子を有する画素領域と、発光素子を駆動するトランジスタへ供給する信号を生成するドライバとの間に設けることができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、画素を動作するための信号について説明する。なお本実施の形態で示す動作は、図17に示したタイミングチャートのように、1ゲート選択期間に、ビデオ信号を書き込む期間と、消去信号を書き込む期間とを設ける。このような動作方法は、上記実施の形態で示した画素構成のいずれを有する表示装置も適用するこができる。またこのような動作方法を用いると、消去用トランジスタを有する画素構成では、消去用トランジスタを削除することができ、高開口率化を図ることができる。なお表示装置の形態については、図10を参照することができる。
表示装置の動作について図11を参照して説明する。まず図11(A)を用いて、ソースドライバの動作について説明する。パルス出力回路44には、クロック信号(以下、SCKと表記する)、クロック反転信号(以下、SCKBと表記する)及びスタートパルス(以下、SSPと表記する)が入力され、これらの信号のタイミングに従って、第1のラッチ47にサンプリングパルスを出力する。データが入力される第1のラッチ47は、サンプリングパルスが入力されるタイミングに従って、1列目から最終列目までビデオ信号を保持する。第2のラッチ48は、ラッチパルスが入力されると、第1のラッチ47に保持されていたビデオ信号を、一斉に第2のラッチ48に転送する。
ここで、選択信号線52から伝達されるWE信号がLレベルのときを期間T1とし、WE信号がHレベルのときを期間T2として、各期間における選択回路46の動作について説明する。期間T1、T2は水平走査期間の半分の期間に相当し、期間T1を第1のサブゲート選択期間、期間T2を第2のサブゲート選択期間と呼ぶことができる。
期間T1(第1のサブゲート選択期間)において、選択信号線52から伝達されるWE信号はLレベルであり、TFT49はオン、アナログスイッチ50は非導通状態となる。そうすると、複数の信号線(S1・・・Sm)は、各列に配置されたTFT49を介して、電源53と電気的に接続する。つまり、複数の信号線(S1・・・Sm)は、電源53と同電位になる。このとき、画素が有するスイッチング素子13はオンとなっており、当該スイッチング素子13を介して、電源53の電位が駆動用トランジスタ14のゲート電極に伝達される。そうすると、駆動用トランジスタ14はオフとなり、発光素子15が含む2つの電極は同電位となる。つまり、発光素子15が含む両電極間には電流が流れず非点灯となる。このように、ビデオ信号の状態に関係なく、電源53の電位が駆動用トランジスタ14のゲート電極に伝達されて、当該スイッチング素子13がオフになり、発光素子15が有する2つの電極の電位が同電位になる動作を消去動作とよぶ。
期間T2(第2のサブゲート選択期間)において、選択信号線52から伝達されるWE信号はHレベルであり、TFT49はオフ、アナログスイッチ50は導通状態となる。そうすると、第2のラッチ48に保持されたビデオ信号は、1行分が同時に複数の信号線(S1・・・Sm)に伝達される。このとき、画素が有するスイッチング素子13はオンとなっており、当該スイッチング素子13を介して、ビデオ信号が駆動用トランジスタ14のゲート電極に伝達される。そうすると、入力されたビデオ信号に従って、駆動用トランジスタ14はオン又はオフとなり、発光素子15が有する2つの電極は、互いに異なる電位又は同電位となる。より詳しくは、駆動用トランジスタ14がオンになると、発光素子15が有する2つの電極は互いに異なる電位となり、発光素子15に電流が流れる。そして、発光素子15は点灯する。なお発光素子15に流れる電流は、駆動用トランジスタ14のソースとドレイン間に流れる電流と同じである。一方、駆動用トランジスタ14がオフとなると、発光素子15が含む2つの電極は同電位となり、発光素子15に電流は流れない。つまり、発光素子15は非点灯となる。このように、ビデオ信号に従って、駆動用トランジスタ14がオン又はオフとなり、発光素子15が有する2つの電極の電位が互いに異なる電位又は同電位となる動作を書き込み動作とよぶ。
次に、図11(B)を用いて第1のゲートドライバ41、第2のゲートドライバ42の動作について説明する。パルス出力回路54には、G1CK(第1のゲートドライバ用クロック信号)、G1CKB(第1のゲートドライバ用クロック反転信号)、G1SP(第1のゲートドライバ用スタートパルス信号)が入力され、これらの信号のタイミングに従って、選択回路55に順次パルスを出力する。パルス出力回路56には、G2CK(第2のゲートドライバ用クロック信号)、G2CKB(第2のゲートドライバ用クロック反転信号)、G2SP(第2のゲートドライバ用スタートパルス信号)が入力され、これらの信号のタイミングに従って、選択回路57に順次パルスを出力する。図11(B)には、i行目、j行目、k行目、p行目(i、j、k、pは自然数、1≦i、j、k、p≦n)の各列の選択回路55、57に供給されるパルスの電位を示す。
ここで、ソースドライバ43の動作の説明と同様に、選択信号線52から伝達されるWE信号がLレベルのときを期間T1とし、WE信号がHレベルのときを期間T2として、各期間における第1のゲートドライバ41が含む選択回路55と、第2のゲートドライバ42が含む選択回路57の動作について説明する。なお、図11(B)のタイミングチャートでは、第1のゲートドライバ41から信号が伝達された走査線(G1・・・Gn)の電位をGn41と表記し、第2のゲートドライバ42から信号が伝達された走査線(G1・・・Gn)の電位をGn42と表記する。また、Gn41とGn42は、同じ配線を示す。
期間T1(第1のサブゲート選択期間)において、選択信号線52から伝達されるWE信号はLレベルである。そうすると、第1のゲートドライバ41が含む選択回路55には、LレベルのWE信号が入力され、選択回路55は不定状態となる。一方、第2のゲートドライバ42が含む選択回路57には、WE信号が反転したHレベルの信号が入力され、選択回路57は動作状態となる。つまり、選択回路57はHレベルの信号(行選択信号)をi行目の走査線Giに伝達し、走査線GiはHレベルの信号と同電位となる。つまり、第2のゲートドライバ42によりi行目の走査線Giが選択される。その結果、画素が有するスイッチング素子13はオンとなる。そして、ソースドライバ43が含む電源53の電位が駆動用トランジスタ14のゲート電極に伝達され、駆動用トランジスタ14はオフとなり、発光素子15の両電極の電位は同電位となる。つまり、この期間では、発光素子15が非点灯となる消去動作が行われる。
期間T2(第2のサブゲート選択期間)において、選択信号線52から伝達されるWE信号はHレベルである。そうすると、第1のゲートドライバ41が有する選択回路55には、HレベルのWE信号が入力され、選択回路55は動作状態となる。つまり、選択回路55はHレベルの信号をi行目の走査線Giに伝達し、走査線GiはHレベルの信号と同電位となる。そして、第1のゲートドライバ41により、i行目の走査線Giが選択される。その結果、画素が有するスイッチング素子13はオンとなる。そして、ソースドライバ43が含む第2のラッチ48からビデオ信号が駆動用トランジスタ14のゲート電極に伝達され、駆動用トランジスタ14はオン又はオフとなり、発光素子15が含む2つの電極の電位は、互いに異なる電位又は同電位となる。つまり、この期間では、発光素子15は点灯又は非点灯となる書き込み動作が行われる。一方、第2のゲートドライバ42が含む選択回路57には、Lレベルの信号が入力され、不定状態となる。
このように、走査線Gnは、期間T1(第1のサブゲート選択期間)において第2のゲートドライバ42により選択され、期間T2(第2のサブゲート選択期間)において第1のゲートドライバ41により選択される。つまり、走査線は、第1のゲートドライバ41と第2のゲートドライバ42により、相補的に制御される。そして、第1及び第2のサブゲート選択期間において、一方で消去動作を行って、他方で書き込み動作を行う。
なお第1のゲートドライバ41がi行目の走査線Giを選択する期間では、第2のゲートドライバ42は動作していない状態(選択回路57が不定状態)、又はi行目を除く他の行の走査線に行選択信号を伝達する。同様に、第2のゲートドライバ42がi行目の走査線Giに行選択信号を伝達する期間は、第1のゲートドライバ41は不定状態、又はi行目を除く他の行の走査線に行選択信号を伝達する。
また上記のような動作を行う本発明は、発光素子15を強制的にオフとすることができるために、階調数が多くなった場合にも、デューティ比の向上を実現することができる。さらに、発光素子15を強制的にオフにすることができるにも関わらず、容量素子の電荷を放電するTFTを設ける必要がないために、高開口率を実現する。高開口率を実現すると、光を発する面積の増加に伴い発光素子の輝度を下げることができる。すなわち、駆動電圧を下げることができるため、消費電力を削減することができる。
なお、本発明は、ゲート選択期間を2分割する上記の形態に制約されない。ゲート選択期間を3つ以上に分割してもよい。本実施の形態は、上記の実施の形態と自由に組み合わせることができる。
なお、ゲート選択期間の前半(第1のサブゲート選択期間)には、画素に消去信号が入力され、ゲート選択期間の後半(第2サブゲート選択期間)には、画素に画像(ビデオ)信号が入力されているが、これに限定されない。ゲート選択期間の前半(第1のサブゲート選択期間)には、画素にビデオ信号が入力され、ゲート選択期間の後半(第2サブゲート選択期間)には、画素に消去信号が入力されてもよい。
またあるいは、ゲート選択期間の前半(第1のサブゲート選択期間)にも、画素にビデオ信号が入力され、ゲート選択期間の後半(第2サブゲート選択期間)にも、画素にビデオ信号が入力されてもよい。各々には、異なるサブフレームに相当する信号を入力すればよい。その結果、消去期間を設けずに、点灯期間が連続的に配置されるようにして、サブフレーム期間を設けることが出来る。この場合は、消去期間を設ける必要が無いため、デューティ比を高くすることが出来る。
(実施の形態7)
本実施の形態では、上記実施の形態と異なる画素構成について説明する。
図8に示すように画素は、発光素子15、スイッチ用トランジスタ103、保持用トランジスタ104、駆動用トランジスタ14、変換用トランジスタ102とパス用素子16と容量素子112とを有する。スイッチ用トランジスタ103のゲート電極は第1の走査線107に接続し、ソース電極およびドレイン電極の一方は信号線10に接続し、他方は変換用トランジスタ102のゲート電極に接続される。また、変換用トランジスタ102のソース電極およびドレイン電極の一方は電源線110に接続し他方は変換用トランジスタ102のゲート電極と接続される。保持用トランジスタ104のゲート電極は第2の走査線108に接続し、ソース電極およびドレイン電極の一方は変換用トランジスタ102のゲート電極と接続し、他方は駆動用トランジスタ14のゲート電極に接続する。駆動用トランジスタ14のソース電極およびドレイン電極の一方は電源線110に接続し、他方は発光素子15の画素電極に接続する。また、発光素子15の対向電極は第2の電源114に接続する。容量素子112は駆動用トランジスタ14のゲート電極と電源線110の間に接続され、パス用素子16は、発光素子15の画素電極に接続される。信号線10には輝度情報に応じて制御される電流源106が接続され、電源線110には第1の電源111が接続される。
スイッチ用トランジスタ103、保持用トランジスタ104の導電型は制約されず、N型、P型のどちらの導電型でもよい。また、駆動用トランジスタ14と変換用トランジスタ102の導電型も制約されないが、両者とも同じ導電型である必要がある。発光素子15において、画素電極から対向電極に電流が流れて発光する場合は、図8に示すように駆動用トランジスタ14と変換用トランジスタ102はP型である方が望ましい。また、対向電極から画素電極に電流が流れる方向に電流が流れて発光する場合は、駆動用トランジスタ14と変換用トランジスタ102はN型である方が望ましい。
パス用素子16は、発光素子15が点灯するときにはオフとなり、発光素子15が非点灯となるときに、駆動用トランジスタのオフ電流を流すような機能を有する。パス用素子16は、図2に示すようなp型の薄膜トランジスタ20、その他の素子を用いることができる。
パス用素子は、非点灯期間において、駆動用トランジスタ14にオフ電流が生じる場合、当該オフ電流がパス用素子へ流れるように設定する。具体的には、R(off)>Rp≫R(on)、より好ましくはR(off)≫Rp≫R(on)を満たすようにパス用素子16は設けられる。R(off)≫Rp≫R(on)の場合、駆動用トランジスタのオフ電流を、パス用素子16へ流すことができる。このパス用素子16に駆動用トランジスタのオフ電流を流すことによって、発光素子へ当該オフ電流が供給されないため、きれいな黒表示を行うことができる。
図8に示す画素構成の動作について説明する。図9(A)〜(C)に示すように、画素の動作はプログラミング期間、点灯期間、非点灯期間に分けることができる。
まず、図9(A)に示すプログラミング期間では、第1の走査線107、第2の走査線108にHレベルの信号が入力され、スイッチ用トランジスタ103および保持用トランジスタ104はオンし、電流源106と変換用トランジスタ102を接続することで、輝度情報に応じた信号電流Idataが変換用トランジスタ102のソースとドレイン間に流れる。このとき、変換用トランジスタ102のゲート電極とドレイン電極は互いに接続しているため、変換用トランジスタ102は飽和領域で動作し、変換用トランジスタ102のソースとドレイン間に信号電流Idataが流れるのに必要なゲート・ソース間電圧が、容量素子112に蓄えられる。この後、第1の走査線107および第2の走査線108にLレベルの信号が入力され、スイッチ用トランジスタ103および保持用トランジスタ104がオフし、プログラミング期間が終了し、点灯期間に推移する。このとき、第1の走査線107よりも先に、第2の走査線108にLレベルの信号を出力し、また、スイッチ用トランジスタ103よりも保持用トランジスタ104が先にオフする方が好ましい。
図9(B)に示す点灯期間では、プログラミング期間において、容量素子112に蓄えられた電位差に応じて駆動用トランジス14により発光素子15に電流Idrivが供給される。ただし、駆動用トランジスタ14が飽和領域で動作するように、第2の電源114を制御する必要がある。このとき、発光素子15に供給される電流値Idrivは、駆動用トランジスタ14と変換用トランジスタ102の移動度および閾値が同一であるならば、信号電流Idata、駆動用トランジスタ14および変換用トランジスタ102のチャネル幅とチャネル長の比によって決まり、駆動用トランジスタ14のチャネル長をL1、チャネル幅をW1、変換用トランジスタ102のチャネル長をL2、チャネル幅をW2とすると、発光素子15に供給される電流値Idrivは式(1)で表される。
Idriv=(W1/L1)/(W2/L2)×Idata・・・(1)
このように、画素間でトランジスタの特性にばらつきがあったとしても、隣接するトランジスタ(駆動用トランジスタ14と変換用トランジスタ102)で移動度および閾値にばらつきがない場合には、各画素404の発光素子に供給される電流は、電流源106から供給される信号電流Idataにのみ依存するため、発光輝度にばらつきのない高画質な表示が可能となる。
次に、図9(C)に示す非点灯期間では、駆動用トランジスタ14をオフとする。このとき、駆動用トランジスタ14にオフ電流が生じる場合、発光素子へ当該オフ電流が流れてしまう。そのため、R(off)>Rp≫R(on)、より好ましくはR(off)≫Rp≫R(on)を満たすように設けられたパス用素子16に駆動用トランジスタ14のオフ電流を流すことによって、発光素子へ当該オフ電流が供給されないようにする。R(off)≫Rp≫R(on)の場合、駆動用トランジスタのオフ電流を、パス用素子16へ流すことができる。その結果、きれいな黒表示を行うことができる。
なお図8に示す画素回路において、発光素子15に逆方向電圧を印加する構成を設けてもよい。通常、発光素子15は逆方向電圧を印加しても電流は流れないが、発光素子15内にショート箇所があると、ショート箇所に電流が集中するため、ショート箇所を焼き切り、発光素子15の劣化を低減し信頼性を高めることができる。このような逆方向電圧を印加することにより、初期のショート箇所だけでなく、進行性のショート箇所を焼き切り、発光素子15の劣化を低減し信頼性を高めることができる。
本実施の形態で示した画素構成は、パス用素子により、非点灯期間において、駆動用トランジスタのオフ電流を発光素子へ供給することがないため、きれいな黒表示を行うことができる。また本実施の形態で示した画素構成は、トランジスタばらつきに関わらず高画質であり、信頼性の高い表示装置を提供することができる。
(実施の形態8)
本実施の形態では、上記実施の形態で示した画素の断面構造について説明する。
図12には、スイッチング素子13、駆動用トランジスタ14、及び発光素子15の断面図を示す。絶縁基板60上に設けられた下地絶縁膜61上には、スイッチング素子13として薄膜トランジスタが、駆動用トランジスタ14として薄膜トランジスタが設けられている。本実施の形態では、薄膜トランジスタ13の導電型をp型とし、薄膜トランジスタ14の導電型をn型とする。
絶縁基板60としては、バリウムホウケイ酸ガラスや、アルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、石英基板等が挙げられる。またその他の絶縁表面を有する基板としては、ポリエチレン−テレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)に代表されるプラスチックや、アクリル等の可撓性を有する合成樹脂からなる基板がある。
薄膜トランジスタ13、14は、活性層となる半導体膜、半導体膜上に設けられたゲート絶縁膜62、ゲート電極を有する。
半導体膜は、非晶質半導体、非晶質状態と結晶状態とが混在したセミアモルファスシリコン(SAS)、非晶質半導体中に0.5nm〜20nmの結晶粒を観察することができる微結晶半導体、及び結晶性半導体から選ばれたいずれの状態を有してもよい。
本実施の形態では、非晶質半導体膜を形成し、加熱処理により結晶化された結晶性半導体膜を用いる。加熱処理とは、加熱炉、レーザ照射、若しくはレーザ光の代わりにランプから発する光の照射(以下、ランプアニールと表記する)、又はそれらを組み合わせて用いることができる。
レーザ照射を用いる場合、連続発振型のレーザビーム(CWレーザビーム)やパルス発振型のレーザビーム(パルスレーザビーム)を用いることができる。レーザビームとしては、Arレーザ、Krレーザ、エキシマレーザ、YAGレーザ、Y2O3レーザ、YVO4レーザ、YLFレーザ、YAlO3レーザ、ガラスレーザ、ルビーレーザ、アレキサンドライトレーザ、Ti:サファイヤレーザ、銅蒸気レーザまたは金蒸気レーザのうち一種または複数種から発振されるものを用いることができる。このようなレーザビームの基本波、及び当該基本波の第2高調波、第3高調波、又は第4高調波のレーザビームを照射することで、大粒径の結晶を得ることができる。例えば、Nd:YVO4レーザ(基本波1064nm)の第2高調波(562nm)や第3高調波(655nm)を用いることができる。このときレーザのエネルギー密度は0.01〜100MW/cm2程度(好ましくは0.1〜10MW/cm2)が必要である。そして、走査速度を10〜2000cm/sec程度として照射する。
なお連続発振の基本波のレーザビームと連続発振の高調波のレーザビームとを照射するようにしてもよいし、連続発振の基本波のレーザビームとパルス発振の高調波のレーザビームとを照射するようにしてもよい。複数のレーザビームを照射することにより、エネルギーを補うことができる。
またパルス発振型のレーザビームであって、半導体膜がレーザ光によって溶融してから固化するまでに、次のパルスのレーザ光を照射できるような発振周波数でレーザを発振させるレーザビームを用いることもできる。このような周波数でレーザビームを発振させることで、走査方向に向かって連続的に成長した結晶粒を得ることができる。具体的なレーザビームの発振周波数は10MHz以上であって、通常用いられている数十Hz〜数百Hzの周波数帯よりも著しく高い周波数帯を使用する。
また、希ガスや窒素などの不活性ガス雰囲気中でレーザビームを照射するようにしてもよい。これにより、レーザビームの照射による半導体表面の荒れを抑えたり、平坦性を高めることができ、界面準位密度のばらつきによって生じる閾値のばらつきを抑えることができる。
またSiH4とF2、又はSiH4とH2を用いて微結晶半導体膜を形成し、その後上記のようなレーザ照射を行って結晶化してもよい。
その他の加熱処理として、加熱炉を用いる場合、非晶質半導体膜を500〜550℃で2〜20時間かけて加熱する。このとき、徐々に高温となるように温度を500〜550℃の範囲で多段階に設定するとよい。最初の低温加熱工程により、非晶質半導体膜の水素等が出てくるため、結晶化の際の膜荒れを低減する、所謂水素出しを行なうことができる。さらに、結晶化を促進させる金属元素、例えばニッケル(Ni)を非晶質半導体膜上に形成すると、加熱温度を低減することができ好ましい。このような金属元素を用いた結晶化であっても、600〜950℃の加熱処理を施しても構わない。
但し、金属元素を形成する場合、半導体素子の電気特性に悪影響を及ぼすことが懸念されるので、該金属元素を低減又は除去するためのゲッタリング工程を施す必要が生じる。例えばゲッタリング工程として、非晶質半導体膜をゲッタリングシンクとして金属元素を捕獲するよう工程を行なえばよい。
また直接下地絶縁膜上に、結晶性半導体膜を形成してもよい。この場合、GeF4、又はF2等のフッ素系ガスと、SiH4、又はSi2H6等のシラン系ガスとを用い、熱又はプラズマを利用して直接、結晶性半導体膜を形成することができる。
このような半導体膜の作製方法であって、高温処理が必要となるときは、耐熱性の高い石英基板を用いるとよい。
このように形成される半導体膜上にゲート絶縁膜、ゲート電極を順に形成する。ゲート絶縁膜は、珪素を有する酸化膜、又は珪素を有する窒化膜を用いることができる。
その後ゲート電極をマスクとして自己整合的に不純物元素を添加する。すると、不純物元素が添加されたソース領域及びドレイン領域、並びにゲート電極下方にチャネル形成領域が形成される。このとき、ゲート電極の端面をテーパ形状とすることにより、低濃度不純物領域(LDD領域)を形成することができる。低濃度不純物領域を有する構造が、LDD構造である。LDD構造は、ホットキャリア劣化耐性を強くでき、またオフリーク電流も低減できるといった特徴を有している。低濃度不純物領域のうち、ゲート電極と重なっている領域を有する構造が、GOLD構造である。GOLD構造は高電流駆動力で、かつホットキャリア劣化耐性に非常に優れた特徴を有している。例えばゲート電極を積層構造とし、第1のゲート電極のテーパ形状と、第2のゲート電極のテーパ形状を異ならせることによりLDD構造やGOLD構造を形成することができる。このようなLDD構造、又はGOLD構造を用いて駆動用トランジスタを形成し、さらにパス用素子を設けることによって、さらなるオフ電流の低下が期待できる。
またゲート電極は、第1の導電膜を窒化タンタル(TaN)で形成し、第2の導電膜をタングステン(W)とする組み合わせ、第1の導電膜を窒化タンタル(TaN)で形成し、第2の導電膜をチタン(Ti)とする組み合わせ、第1の導電膜を窒化タンタル(TaN)で形成し、第2の導電膜をアルミニウム(Al)とする組み合わせ、第1の導電膜を窒化タンタル(TaN)で形成し、第2の導電膜を銅(Cu)とする組み合わせで形成することが好ましい。第1の導電膜及び第2の導電膜としてリン(P)等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコン膜に代表される半導体膜や、AgPdCu合金を用いてもよい。またチャネル形成領域が微細化するにつれて生じる短チャネル効果を防止するためには、ゲート電極の側面に絶縁物を形成し、当該絶縁物下方に低濃度不純物領域が形成される、所謂サイドウォール構造とすると好ましい。
その後、ゲート絶縁膜を開口して、ソース領域及びドレイン領域に接続する配線(それぞれソース配線及びドレイン配線と表記する)を形成し、薄膜トランジスタとして完成することができる。
さらに本実施の形態では、ゲート電極、及び半導体膜を覆ってパッシベーション膜63を形成する。当該パッシベーション膜63により、ゲート電極表面の酸化を防止することができる。加えて、パッシベーション膜が有する水素により、半導体膜の欠陥(ダングリングボンド)の終端を行うことができる。パッシベーション膜63として、珪素を有する酸化膜、又は珪素を有する窒化膜、具体的には酸化珪素(SiOx)、窒化珪素(SiNx)、酸化窒化珪素(SiOxNy)(x>y)、窒化酸化珪素(SiNxOy)(x>y)(x、y=1、2・・・)等を用いることができる。さらに本実施の形態では、層間絶縁膜を設け、平坦性を高めることを特徴とする。層間絶縁膜は、有機材料や無機材料を用いることができる。有機材料としては、ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド、レジスト、ベンゾシクロブテン、シロキサン、又はポリシラザンを用いることができる。シロキサンとは、珪素(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造が構造され、化合物(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)を有するポリマー材料を出発原料として形成される。置換基として、フッ素を用いてもよく、フッ素に加えて少なくとも水素を含む化合物を合わせて用いてもよい。またポリシラザンとは、珪素(Si)と窒素(N)の結合を有するポリマー材料を含む液体材料を出発原料として形成されるものである。無機材料としては、酸化珪素(SiOx)、窒化珪素(SiNx)、酸化窒化珪素(SiOxNy)(x>y)、窒化酸化珪素(SiNxOy)(x>y)(x、y=1、2・・・)等の酸素、又は窒素を有する絶縁膜を用いることができる。また、層間絶縁膜として、これら絶縁膜の積層構造を用いてもよい。例えば有機材料を用いて層間絶縁膜を形成すると、平坦性は高まるが、水分や酸素が吸収されやすい状態となってしまう。これを防止するため、有機材料上に、無機材料を有する絶縁膜を形成するとよい。無機材料に、窒素を有する絶縁膜を用いると、水分に加えてNa等のアルカリイオンの侵入を防ぐことができる。本実施の形態では、第1の層間絶縁膜64に有色性有機材料、第2の層間絶縁膜65に透光性を有する有機材料を用いる。なおカーボンブラック等の粒子を有機材料へ分散させることにより、有色性を得ることができる。有色性有機材料により、配線等による光の回り込みを抑えることができる。所謂ブラックマトリクスとしての機能を奏することができる。
その後、第1及び第2の層間絶縁膜64、65、パッシベーション膜63及びゲート絶縁膜62に開口部を設け、ソース配線及びドレイン配線66を形成する。ソース配線及びドレイン配線は、導電性材料により単層又は積層で形成する。例えば、チタン(Ti)/アルミニウムシリコン(Al−Si)/Ti、Mo/Al−Si/Mo、MoN/Al−Si/MoNの積層構造を用いることができる。また導電性材料として、炭素及びニッケル(1〜20wt%)を含むアルミニウム合金(Al(C+Ni)と表記する)膜を用いてもよい。(Al(C+Ni))膜は、通電又は熱処理後も耐熱性が高く以下に示す画素電極(ITOやITSO)と酸化還元電位が近いため、電池効果による電食反応が生じにくく、コンタクト抵抗値に大きな変動がない材料である。
その後、薄膜トランジスタ13及び14を接続するソース配線及びドレイン配線66に、画素電極(第1の電極)73を接続する。画素電極73は透光性又は非透光性を有する材料から形成する。例えば、透光性を有する場合、インジウム錫酸化物(ITO、Indium Tin Oxide)、酸化インジウムに2〜20%の酸化亜鉛(ZnO)を混合したIZO(indium zinc oxide)、酸化インジウムに2〜20%の酸化珪素(SiO2)を混合したITO−SiOx(便宜上ITSOと表記する)、有機インジウム、有機スズ等を用いることもできる。また非透光性を有する材料として、銀(Ag)以外にタンタル、タングステン、チタン、モリブデン、アルミニウム、銅から選ばれた元素、又は前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料を用いることができる。
画素電極73の端を覆うように、絶縁膜67を形成する。絶縁膜67は、電界発光層を形成するときの隔壁(土手)として機能する。絶縁膜67は、層間絶縁膜と同様に無機材料と有機材料のどちらの材料を用いて形成してもよい。
次いで絶縁膜67に開口部を形成し、当該開口部に電界発光層74を形成する。このとき絶縁膜67に接するように電界発光層を形成するため、当該電界発光層にピンホールなどが生じないように、絶縁膜67は曲率半径が連続的に変化する形状を有するとよい。また絶縁膜67の加熱処理から電界発光層74の形成までを、大気に曝すことなく連続して行うとよい。
電界発光層の材料は、有機材料(低分子又は高分子を含む)、又は有機材料と無機材料の複合材料として用いることができる。また電界発光層は、液滴吐出法、塗布法又は蒸着法により形成することができる。高分子材料は、液滴吐出法又は塗布法が好ましく、低分子材料は蒸着法、特に真空蒸着法が好ましい。本実施の形態では、電界発光層として、低分子材料を真空蒸着法により形成する。
なお電界発光層が形成する分子励起子の種類としては一重項励起状態と三重項励起状態が可能である。基底状態は通常一重項状態であり、一重項励起状態からの発光は蛍光と呼ばれる。また、三重項励起状態からの発光は燐光と呼ばれる。電界発光層からの発光とは、どちらの励起状態が寄与する場合も含まれる。さらに、蛍光と燐光を組み合わせて用いてもよく、各RGBの発光特性(発光輝度や寿命等)により蛍光及び燐光のいずれかを選択することができる。例えばR用の電界発光層には、三重項励起状態となる材料を使用し、G、B用には、一重項励起状態となる材料を使用することができる。
詳細な電界発光層は、画素電極73側から順に、HIL(ホール注入層)、HTL(ホール輸送層)、EML(発光層)、ETL(電子輸送層)、EIL(電子注入層)の順に積層されている。なお電界発光層は、積層構造以外に単層構造、又は混合構造をとることができる。
具体的には、HILとしてCuPcやPEDOT、HTLとしてα−NPD、ETLとしてBCPやAlq3、EILとしてBCP:LiやCaF2をそれぞれ用いる。また例えばEMLは、R、G、Bのそれぞれの発光色に対応したドーパント(Rの場合DCM等、Gの場合DMQD等)をドープしたAlq3を用いればよい。
なお、電界発光層は上記材料に限定されない。例えば、CuPcやPEDOTの代わりに酸化モリブデン(MoOx:x=2〜3)等の酸化物とα−NPDやルブレンを共蒸着して形成し、ホール注入性を向上させることもできる。また電子注入層にベンゾオキサゾール誘導体(BzOSと示す)を用いてもよい。
さらに各RGBの電界発光層を形成する場合、カラーフィルターを用いて、高精細な表示を行うこともできる。カラーフィルターにより、各RGBの発光スペクトルにおけるブロードなピークを鋭くなるように補正できるからである。
以上、各RGBの電界発光層を形成する場合を説明したが、単色の発光を示す電界発光層を形成してもよい。この場合、カラーフィルターや色変換層を組み合わせることによりフルカラー表示を行うこともできる。例えば、白色又は橙色の発光を示す電界発光層を形成する場合、カラーフィルターやカラーフィルターと色変換層とを組み合わせたものを設ければ、フルカラー表示を行うことができる。
もちろん単色の発光を示す電界発光層を形成して単色表示を行ってもよい。例えば、単色発光を用いてエリアカラータイプの表示を行うことができる。エリアカラータイプは、主に文字や記号を表示する場合に適している。
その後、電界発光層74及び絶縁膜67を覆うように発光素子15の対向電極(第2の電極)75を形成する。
なお、画素電極73及び対向電極75の材料は、仕事関数を考慮して選択する必要がある。そして画素電極73及び対向電極75は、画素構成により、いずれも陽極、陰極となりうる。以下に、陽極及び陰極に用いる電極材料について説明する。
陽極として用いる電極材料としては、仕事関数の大きい(仕事関数4.0eV以上)金属、合金、電気伝導性化合物、及びこれらの混合物などを用いることが好ましい。具体例な材料としては、ITO、ZnO、IZO、ITSO、金、白金、ニッケル、タングステン、クロム、モリブデン、鉄、コバルト、銅、パラジウム、又は金属材料の窒化物(例えば、窒化チタン等)を用いることができる。
また、陰極として用いる電極材料としては、仕事関数の小さい(仕事関数3.8eV以下)金属、合金、電気伝導性化合物、及びこれらの混合物などを用いることが好ましい。具体的な材料としては、元素周期律の1族又は2族に属する元素、すなわちリチウムやセシウム等のアルカリ金属、及びマグネシウム、カルシウム、ストロンチウム等、及びこれらを含む合金(Mg:Ag、Al:Li)や化合物(LiF、CsF、CaF2)の他、希土類金属を含む遷移金属を用いて形成することができる。
このような画素電極又は対向電極を、透光性又は非透光性とすることにより、電界発光層からの光の射出方向を選択することができる。例えば、画素電極及び対向電極を、透光性を有する材料で形成する場合、電界発光層からの光が絶縁基板60側及び封止基板側へ射出する両面発光型の表示を行うことができる。
電界発光層からの光を基板60へ射出する場合、画素電極を透光性とし、対向電極を非透光性とすればよい。その結果、下面発光型の表示装置を提供することができる。また電界発光層からの光を封止基板側へ射出する場合、画素電極を非透光性とし、対向電極を透光性とすればよい。その結果、上面発光型の表示装置を提供することができる。このような光の出射方向とならない側に設けられた非透光性の電極には、反射性の高い導電膜を用いることにより光を有効利用することができる。
本実施の形態では、第1の層間絶縁膜64に有色性有機材料を使用することができ、これをブラックマトリクスとして使用できる。そして、画素電極に非透光性材料を用い、対向電極にITO等の透光性材料を用いることにより、上面発光型とする。また第1の層間絶縁膜64に有色性有機材料を用いず、画素電極にITO等の透光性材料を用いることにより、下面発光型とすることができる。
また、本実施の形態において画素電極及び対向電極のうち、透光性とする必要がある場合、金属、又はこれら金属を含む合金を非常に薄く形成して用いてもよい。また薄くした金属上にITO、IZO、ITSO又はその他の透明導電膜(合金を含む)との積層により形成することができる。
以上のようにして画素部を形成することができる。
また信号線と、走査線との間に生じるクロストークを防止するため、層間絶縁膜を厚くすると好ましい。このとき、クロストークが生じないような膜厚を確保するため、層間絶縁膜の一部には有機材料を用いるとよく、さらに積層構造とすることもできる。また層間絶縁膜に無機材料を用いる場合、低誘電率材料(low−k材料)を使用すると好ましい。
また層間絶縁膜を積層した場合であって、発光素子からの光を下方へ出射するとき、異種材料界面での光の屈折を防止するとよい。例えば、第1の層間絶縁膜に開口部を形成し、当該開口部を埋めるように第2の層間絶縁膜を形成する。その結果、第1の層間絶縁膜及び第2の層間絶縁膜の界面での光の屈折を防止することができ、光の取り出し効率を高めることができる。
このような層間絶縁膜を積層する構成例を図12(B)に示す。
図12(B)は、図12(A)と異なり層間絶縁膜を積層し、第1の層間絶縁膜に開口部を設けることを特徴とする。また当該開口部は、電界発光層が設けられる領域に形成することを特徴とする。またスイッチング素子13として半導体膜上に複数のゲート電極が形成されたマルチゲート構造を有する薄膜トランジスタを用いることを特徴とする。その他の構成は図12(A)と同様であるため説明を省略する。その結果、第1の層間絶縁膜に有色性有機材料を用いる場合であっても、下面発光を行うことができる。また有色性有機材料を用いない場合であっても、第1の層間絶縁膜に開口部を設けることにより、層間絶縁膜等の界面での光の屈折を低減させることができる。
また図12(A)と同様に、画素電極及び対向電極を透光性材料とすることにより、両面発光型とすることができる。もちろん、画素電極を非透光性材料とし、対向電極を透光性材料とすることにより上面発光を行うことができる。
図13(A)は、図12(A)と異なり、画素電極73を形成した後、配線66を形成することを特徴とする。その他の構成は図12(A)と同様であるため説明を省略する。
図13(B)は、図13(A)と異なり第1の層間絶縁膜に開口部を設けることを特徴とする。また電界発光層が設けられる領域において、第1の層間絶縁膜に開口部を設けることを特徴とする。またスイッチング素子13として半導体膜上に複数のゲート電極が形成されたマルチゲート構造を有する薄膜トランジスタを用いることを特徴とする。その他の構成は図13(A)と同様であるため、図12(A)を参照することができる。その結果、第1の層間絶縁膜に有色性有機材料を用いる場合であっても、下面発光を行うことができる。また有色性有機材料を用いない場合であっても、第1の層間絶縁膜に開口部を設けることにより、層間絶縁膜等の界面での光の屈折を低減させることができる。
またさらに図12(A)と同様に画素電極及び対向電極を透光性材料とすることにより、図13(B)に示すように両面発光型とすることができる。もちろん、画素電極を非透光性材料とし、対向電極を透光性材料とすることにより上面発光を行うことができる。
図14(A)は、図12(A)と異なり、パッシベーション膜を積層構造とし、層間絶縁膜形成前に、配線66を形成し、層間絶縁膜64に開口部を形成し、配線66と接続する要に画素電極73を形成することを特徴とする。パッシベーション膜には、第一層目に酸化窒化珪素(SiNO)膜を用い、第二層目に窒化酸化珪素(SiON)膜を用いることができる。図14(A)に示す画素において、第1の層間絶縁膜64及び第2の層間絶縁膜65を積層した構造を用いてもよい。その他の構成は図12(A)と同様であるため説明を省略する。
図14(B)は、図14(A)と異なり第1の層間絶縁膜に開口部を設けることを特徴とする。また電界発光層が設けられる領域において、第1の層間絶縁膜に開口部を設けることを特徴とする。またスイッチング素子13として半導体膜上に複数のゲート電極が形成されたマルチゲート構造を有する薄膜トランジスタを用いることを特徴とする。その他の構成は図14(A)と同様であるため、図12(A)を参照することができる。その結果、第1の層間絶縁膜に有色性有機材料を用いる場合であっても、下面発光を行うことができる。また有色性有機材料を用いない場合であっても、第1の層間絶縁膜に開口部を設けることにより、層間絶縁膜等の界面での光の屈折を低減させることができる。
またさらに図12(A)と同様に、画素電極及び対向電極を透光性材料とすることにより、図14(B)に示すように両面発光型とすることができる。もちろん、画素電極を非透光性材料とし、対向電極を透光性材料とすることにより上面発光を行うことができる。
図15(A)は、図12(A)と異なり、配線66を2層にして設けることを特徴とする。すなわち、第1の層間絶縁膜64に開口部を設けて配線66aを形成し、次いで第2の層間絶縁膜65を形成し、当該第2の層間絶縁膜65に開口部を設けて配線66bを形成する。例えば配線66aとして炭素及びニッケルを含むアルミニウム合金(Al(C+Ni))を用い、配線66bとしてTi/Al−Si/Tiの積層構造を用いることができる。その他の構成は図14(A)と同様であるため、図12(A)の説明を参照することができる。
図15(B)は、図15(A)と異なり第1の層間絶縁膜に開口部を設けることを特徴とする。また電界発光層が設けられる領域において、第1の層間絶縁膜に開口部を設けることを特徴とする。またスイッチング素子13として半導体膜上に複数のゲート電極が形成されたマルチゲート構造を有する薄膜トランジスタを用いることを特徴とする。その他の構成は図15(A)と同様であるため、図12(A)を参照することができる。その結果、第1の層間絶縁膜に有色性有機材料を用いる場合であっても、下面発光を行うことができる。また有色性有機材料を用いない場合であっても、第1の層間絶縁膜に開口部を設けることにより、層間絶縁膜等の界面での光の屈折を低減させることができる。またさらに画素電極及び対向電極を透光性材料とすることにより、図15(B)に示すように両面発光型とすることができる。もちろん、画素電極を非透光性材料とし、対向電極を透光性材料とすることにより上面発光を行うことができる。
このように画素電極73を層間絶縁膜等の平坦面上に形成すると、均一に電圧を印加することができる。その結果、良好な画像表示を行うことができる。
またこのように形成された表示装置には、コントラストの向上を図るために、偏光板、円偏光板を設けてもよい。この場合、発光素子の光の出射側に、その発光波長帯を中心波長とし、当該波長領域を偏光するフィルム(偏光フィルム)を設けた構成とすると、コントラストの向上や、配線等による鏡面化(映り込み)の防止を図ることができる。
また上述の画素部と同一基板上に、信号線駆動回路又は走査線駆動回路といった駆動回路部を形成することができる。この場合、半導体膜には多結晶珪素膜を用いると好ましい。
また図16には、図10で示した画素部、及び第1のゲートドライバ41、第2のゲートドライバ42の領域の断面図を示す。図14では図示しなかったが、容量素子22は、ゲート電極の材料と、層間絶縁膜64等の絶縁材料と、配線66とにより形成することができる。第1及び第2のゲートドライバ領域の一部上には封止材408が設けられている。封止材により、対向基板406を張り合わせることができる。対向基板406を張り合わせるときに形成される空間には、窒素等の不活性ガス、樹脂材料を充填させたり、乾燥剤を設けるとよい。水分や酸素による発光素子15の劣化を防止することができる。
また図16に示すように、封止材をゲートドライバ上に設けることにより、表示装置の狭額縁化を達成することができる。またソースドライバ上に封止材を設けてもよい。ただし、引き出し配線等が多く設けられているため、注意が必要である。
このような封止構造は、図12(A)(B)、図13(A)(B)、図14(B)、図15(A)(B)で示したいずれの画素構成にも適用することができる。
なお本実施の形態は、その他の実施の形態と自由に組み合わせることができる。
(実施の形態9)
本発明のパス用素子を含む画素領域を備えた電子機器として、テレビジョン装置(テレビ、テレビジョン受信機)、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話装置(携帯電話機)、PDA等の携帯情報端末、携帯型ゲーム機、モニター、コンピュータ、カーオーディオ等の音響再生装置、家庭用ゲーム機等の記録媒体を備えた画像再生装置等が挙げられる。その具体例について、図19を参照して説明する。
図19(A)に示す本発明の表示装置を用いた携帯情報端末は、本体9201、表示部9202等を含み、本発明によりきれいな黒表示を行うことができる。また駆動用トランジスタを線形領域で動作させることによって、低消費電力化を図ることもできる。図19(B)に示す本発明の表示装置を用いたデジタルビデオカメラは、表示部9701、9702等を含み、本発明によりきれいな黒表示を行うことができる。また駆動用トランジスタを線形領域で動作させることによって、低消費電力化を図ることもできる。図19(C)に示す本発明の表示装置を用いた携帯端末は、本体9101、表示部9102等を含み、本発明によりきれいな黒表示を行うことができる。また駆動用トランジスタを線形領域で動作させることによって、低消費電力化を図ることもできる。図19(D)に示す本発明の表示装置を用いた携帯型のテレビジョン装置は、本体9301、表示部9302等を含み、本発明によりきれいな黒表示を行うことができる。また駆動用トランジスタを線形領域で動作させることによって、低消費電力化を図ることもできる。図19(E)に示す本発明の表示装置を用いた携帯型のコンピュータは、本体9401、表示部9402等を含み、本発明によりきれいな黒表示を行うことができる。また駆動用トランジスタを線形領域で動作させることによって、低消費電力化を図ることもできる。図19(F)に示す本発明の表示装置を用いたテレビジョン装置は、本体9501、表示部9502等を含み、本発明によりきれいな黒表示を行うことができる。また駆動用トランジスタを線形領域で動作させることによって、低消費電力化を図ることもできる。上記に挙げた電子機器において、パス用素子を設けることにより、駆動用トランジスタのオフ電流は、パス用素子を介して、外部へ流すことができる。その結果、きれいな黒表示を行う電子機器を提供することができる。