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JP4886882B2 - ヘッドスタックアッセンブリおよびこれを備えたディスク駆動装置 - Google Patents
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JP4886882B2 - ヘッドスタックアッセンブリおよびこれを備えたディスク駆動装置 - Google Patents

ヘッドスタックアッセンブリおよびこれを備えたディスク駆動装置 Download PDF

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Description

この発明の実施形態は、ディスク装置に用いるヘッドスタックアッセンブリおよびこれを備えたディスク装置に関する。
近年、パーソナルコンピュータ等の電子機器においては、大容量のディスク装置として、例えば、磁気ディスク装置が広く用いられている。一般に、磁気ディスク装置は、ケース内に配設された磁気ディスク、磁気ディスクを支持および回転駆動するスピンドルモータ、磁気ヘッドを支持した回動自在なヘッドスタックアッセンブリ(HSA)、HSAを駆動するボイスコイルモータ(以下、VCMと称する)、基板ユニット等を備えている。HSAは、複数のアームと、それぞれアームに支持された複数のヘッドジンバルアッセンブリ(HGA)を有している。
各HGAは、アームの先端部に取り付けられたサスペンションと、サスペンションに支持された磁気ヘッドと、を備えている。サスペンションは、ロードビームと、ロードビームの基端側に固定されたベースプレートと、を有し、このベースプレートがアームの先端部に固定されている。
HGAの構成部品であるベースプレートは、リペア性を考慮して、一般的にボールかしめ締結でアームと締結されている。ボールかしめ締結とは、ベースプレートに形成された環状の突起部をアームに形成された円形の開口内に係合した状態で、突起部の内径よりも径の大きいボールを突起部内に通すことで、突起部をアームに対して押し潰して塑性変形させ、両者を接合する方法である。
特開平7−287824号公報 特許第3030232号公報
近年の磁気ディスクドライブのヘッド浮上量は高密度記録のため十数ナノ程度となっている。そのため、上述したボールかしめ時に発生するベースプレートの変位は、磁気ヘッドの浮上量やロードアンロード特性に悪影響を及ぼす。例えば、アームの片面側に形成されたかしめ座面にベースプレートが配置された構成の場合、ベースプレートの突起部はボールにより塑性変形され、アームのかしめ孔に締結される。このとき、突起部の塑性変形に伴いベースプレートに反りが発生する。これに加えて、ベースプレートの突起部から受ける圧力によりベースプレートのかしめ座面も変位する。その結果、このようなアームの変位に伴い、ベースプレート先端も大きく変位する。ベースプレートがアームの片側のみに配置される場合、このアームの変位がベースプレート先端の変位の主要因となる。このようなアームおよびベースプレートの変位が生じた場合、サスペンションに支持されている磁気ヘッドの浮上量変動にも影響を与える。従って、HDDの信頼性向上を図るためには、ベースプレート先端の変位を小さくすることが課題となる。
ベースプレート先端の変位を小さくするためには、ベースプレートとアームとの締結力を小さくするか、アームの剛性を向上させてアームの変位を小さくすることが考えられる。しかしながら、締結力を小さくすると動作時や衝撃を受けた時にベースプレートが外れる危険性が増加するため、締結力を小さくするのも限界がある。また、アームのかしめ座面を厚くすることによりアームの剛性を上げることができるが、アームの重量が増加するというデメリットがある。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、アームとベースプレートとの締結によるアームおよびベースプレートの変形を低減し、信頼性の向上したヘッドスタックアッセンブリおよびこれを備えたディスク装置を提供することにある。
実施形態に係るヘッドジンバルアッセンブリは、先端部にかしめ孔を有するかしめ座面を備えるアームであって、前記アームの前記かしめ孔の近傍で前記アームの長手方向先端に位置する第1端部は、前記アームの前記かしめ孔近傍の第2部分よりも剛性が低いアームと、ヘッドを支持するロードビームを有するサスペンションと、前記ロードビームの端部に固定されているとともに、前記アームのかしめ孔内にかしめ固定された環状の突起部を有し、前記かしめ座面に固定されたベースプレートと、を備え、前記アームは、前記アームの第1端部に形成された切欠きを有している
図1は、第1の実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)を示す斜視図。 図2は、前記HDDのヘッドスタックアッセンブリ(HSA)を分解して示す分解斜視図。 図3は、前記HSAの断面図。 図4は、前記HSAの一部を拡大して示す断面図。 図5は、アーム先端部を示す平面図、および比較例に係るアーム先端部を示す平面図。 図6は、前記アームにベースプレートをかしめ止めする際に生じるアーム先端部の変形状態を模式的に示す断面図。 図7は、前記比較例に係るアームにベースプレートをかしめ止めする際に生じるアーム先端部の変形状態を模式的に示す断面図。 図8は、本実施形態に係るアームと前記比較例に係るアームとの変形状態を比較して示す図。 図9は、本実施形態に係るアームに取付けられたベースプレートおよび前記比較例に係るアームに取付けられたベースプレートについて、先端変形量および緩みトルクを比較して示す図。 図10は、前記アーム先端部の断面積とアームのかしめ孔の周囲における他の部分の断面積との比と、ベースプレートの先端変形量および緩みトルクと、の関係を示す図。 図11は、第2の実施形態に係るHDDのアーム先端部を示す平面図。 図12は、第3および第4の実施形態に係るHDDのアーム先端部をそれぞれ示す平面図。 図13は、第5、第6、第7の実施形態に係るHDDのアーム先端部をそれぞれ示す平面図。 図14は、第8の実施形態に係るHDDのアーム先端部を示す平面図。 図15は、第9の実施形態に係るHDDのアーム先端部を示す平面図。
以下図面を参照しながら、ディスク装置として、第1の実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)について詳細に説明する。
図1は、HDDのトップカバーを取外してHDDの内部構造を示している。図1に示すように、HDDはケース10を備えている。ケース10は、上面の開口した矩形箱状のベース12と、複数のねじによりベースにねじ止めされてベースの上端開口を閉塞した図示しないトップカバーと、を有している。ベース12は、矩形状の底壁12aと、底壁の周縁に沿って立設された側壁12bとを有している。
ケース10内には、ベース12の底壁12aに取り付けられた駆動部としてのスピンドルモータ18と、このスピンドルモータによって支持および回転される2枚の磁気ディスク16a、16bとが配設されている。また、ケース10内には、磁気ディスク16a、16bに対して情報の記録、再生を行なう複数の磁気ヘッド、これらの磁気ヘッドを磁気ディスク16a、16bに対して移動自在に支持したヘッドスタックアッセンブリ(HSA)22、このHSA22を回動および位置決めするボイスコイルモータ(以下VCMと称する)24、磁気ヘッドが磁気ディスクの最外周に移動した際、磁気ヘッドを磁気ディスクから離間した退避位置に保持するランプロード機構25、HDDに衝撃等が作用した際、キャリッジを退避位置に保持するラッチ機構27、およびプリアンプ等を有する基板ユニット21が配設されている。
ベース12の底壁12a外面には、図示しないプリント回路基板がねじ止めされている。プリント回路基板は、基板ユニット21を介してスピンドルモータ18、VCM24、および磁気ヘッド17の動作を制御する。ベース12には、ケース10内の塵、埃を除去する循環フィルタ23、および外部からケース10内に吸込まれる外気から塵、埃等を捕獲する吸気フィルタ26が設けられている。
記録媒体である各磁気ディスク16a、16bは、例えば、直径65mm(2.5インチ)に形成され、上面および下面に磁気記録層を有している。2枚の磁気ディスク16a、16bは、スピンドルモータ18の図示しないハブに互いに同軸的に嵌合されているとともにクランプばね23によりクランプされ、ハブに固定されている。これにより、磁気ディスク16a、16bは、ベース12の底壁12aと平行に位置した状態に支持されている。そして、磁気ディスク16a、16bは、スピンドルモータ18により所定の速度、例えば、10,000rpmあるいは7200rpmの速度で矢印A方向に回転される。
図2は、HSA22を分解して示す分解斜視図、図3は、HSAの側面図、図4は、HSAの一部を拡大して示す断面図である。
図2および図3に示すように、HSA22は、回転自在な軸受ユニット28と、この軸受ユニット28からそれぞれ延出した複数、例えば、3本のアーム32と、これらのアームに取付けられた4つのヘッドジンバルアッセンブリ(HGA)30とを備えている。軸受ユニット28は、ベース12の長手方向に沿って磁気ディスク16の回転中心から離間して位置しているとともに、磁気ディスク16の外周縁近傍に配置されている。軸受ユニット28は、ベース12の底壁12aに立設される枢軸と、枢軸に軸受を介して回転自在に支持された円筒形状のスリーブ29と、を有している。
本実施形態において、3本のアーム32は、軸受ユニット28のスリーブ29と一体に形成され、いわゆるEブロック形状に形成されている。なお、複数のアーム32は、それぞれ独立して形成され、軸受ユニットに積層配置される構成としてもよい。
各HGA30は、サスペンション34、およびサスペンションに支持された磁気ヘッド17を有し、アームの先端部に取付けられている。なお、真ん中に位置するアーム30には、2本のHGA30が取付けられている。
図2、図3、図4に示すように、アーム32は、例えば、ステンレス、アルミニウム等により細長い平板状に形成されている。アーム32は延出端側の先端部32aを有し、この先端部には、円形のかしめ孔33を有するかしめ座面35が上下面に形成されている。後述するように、上側および下側の2本のアーム32の先端部には、この先端部の剛性を低下させるための切欠き54が形成されている。この切り欠きは製造性から真ん中のアーム32にも形成されても良い。
サスペンション34は、細長い板ばね状のロードビーム34aおよびこのロードビームの延出端側に取付けられたジンバル36を有している。また、サスペンション34は、ジンバル36およびロードビーム34a上に設けられ、磁気ヘッド17に電気的に接続された配線トレース(フレクシャ)37を有している。配線トレース37は、ロードビーム34aから引き出され、アーム32に沿って軸受ユニット28近傍まで延びている。磁気ヘッド17は、配線トレース37を介して、後述するメインFPC21bに電気的に接続される。
ロードビーム34aの基端部にほぼ矩形状のベースプレート40が固定されている。ベースプレート40は、その中央部に円環状の突起部42を一体に有し、この突起部42は、ベースプレートの一面側に突出している。本実施形態において、ベースプレート40は、その突起部42が突出している側の面がロードビーム34aに固定され、突起部42は、ロードビームの基端部に形成された開口34bを通してロードビームから突出している。なお、ベースプレート40は、突起部42が突出している側の面と反対側の面がロードビーム34aの基端部に固定されてもよい。
ベースプレート40は、その突起部42をアーム32のかしめ孔33内に嵌合し、この突起部42をボールかしめ締結でアーム32と締結することにより、アーム32のかしめ座面35上に固定されている。これにより、サスペンション34がアーム32の先端部に固定され、アームから延出している。図3および図4に模式的に示すように、ボールかしめ締結では、ベースプレート40に形成された環状の突起部42をアーム32に形成されたかしめ孔33内に嵌合した状態で、突起部42の内孔42aよりも径の大きいボール60を、例えば、下から突起部42の内孔42aを通すことで、突起部42をアーム32に対して押し潰して塑性変形させ、両者を締結する。
図2ないし図4に示すように、最上部のHGA30では、ベースプレート40およびサスペンション34は、下面側のかしめ座面35に固定されている。中央に位置するHGA30では、上下のかしめ座面35の両方に、それぞれベースプレート40およびサスペンション34が固定されている。最下部のHGA30では、ベースプレート40およびサスペンション34は、上面側のかしめ座面35に固定されている。
3つのHGA30は、互いにほぼ平行に向き合ってかつ、所定の間隔を置いて、並んで配置されている。3本のアーム32は、所定の間隔を置いて互いに平行に位置しているとともに軸受ユニット28から同一の方向へ延出している。最上部のアーム32に固定されたサスペンション34および中央部のアーム32の上側かしめ座面35に固定されたサスペンション34は、所定の間隔を置いて互いに平行に位置し、これらのサスペンションに支持された磁気ヘッド17は、互いに向かい合って位置している。そして、これらの磁気ヘッド17は、磁気ディスク16aを両面側から挟むように配設されている。
最下部のアーム32に固定されたサスペンション34および中央部のアーム32の下側かしめ座面35に固定されたサスペンション34は、所定の間隔を置いて互いに平行に位置し、これらのサスペンションに支持された磁気ヘッド17は、互いに向かい合って位置している。そして、これらの磁気ヘッド17は、磁気ディスク16bを両面側から挟むように配設されている。
図2に示すように、HSA22は、軸受ユニット28のスリーブ29からアーム32と反対の方向へ延出する支持フレーム46を有し、この支持フレーム46により、VCM24の一部を構成するボイスコイル48が支持されている。支持フレーム46は、合成樹脂によりボイスコイル48の外周に一体的に成形されている。図1に示すように、ボイスコイル48は、ベース12上に固定された一対のヨーク38間に位置し、これらのヨーク、および一方のヨークに固定された磁石とともにVCM24を構成している。
ボイスコイル48に通電することにより、HSA22は、磁気ヘッド17が磁気ディスク16a、16bの外周側に外れて位置する退避位置と、磁気ヘッド17が磁気ディスク上に位置する情報処理位置との間を軸受ユニット28の周りで回動される。これにより、磁気ヘッド17は磁気ディスク16a、16bの所望のトラック上に移動および位置決めされる。
図1に示すように、基板ユニット21は、フレキシブルプリント回路基板により形成された本体21aを有し、この本体21aはベース12の底壁12aに固定されている。本体21a上にはヘッドアンプ等の電子部品が実装されている。基板ユニット21は本体21aから延出したメインフレキシブルプリント回路基板(以下、メインFPCと称する)21bを有している。メインFPC21bの延出端は、HSA22の軸受ユニット28近傍に接続され、更に、HGA30に設けられた配線トレース37を介して磁気ヘッド17に電気的に接続されている。
次に、HGA30におけるアーム32とベースプレート40との締結構造についてより詳細に説明する。図2、図4および図5(a)に示すように、上側および下側の2本のアーム32の先端部32aには、この先端部の剛性を低下させるための切欠き54が形成されている。切欠き54は、例えば、V字形状に形成され、アーム32の厚さ方向全体に亘って形成されている。また、切欠き54は、かしめ孔33の中心を通るアーム32の中心軸線Dに対して左右対称な形状に形成されている。このような切欠き54を形成することにより、アーム32のかしめ孔33の中心に対してアームの長手方向先端側に位置するアーム先端部32aは、その幅W2が、かしめ孔33の周囲に位置する他の部分の幅W1よりも小さくなり、アーム先端部32aの断面積も他の部分の断面積よりも小さくなっている。これにより、アーム先端部32aは、かしめ孔33の周囲に位置する他の部分よりも低い剛性を有している。
このようにアーム32の先端部32aの剛性をかしめ孔33の周囲に位置する他の部分剛性よりも低くした構成とすることにより、アーム32のかめし座面35にベースプレート40をかしめ締結する際、アーム先端部の変形およびベースプレート40の変形を低減することができる。
本発明者は、本実施形態に係るアーム32と比較例に係るアームとについて、ベースプレートの締結時に生じるアームの変形を、有限要素法を用いた塑性変形として比較した。図5(b)は、比較例に係るアーム32を示している。このアーム32は、切欠きを有することなく、アーム先端部の幅W2およびかしめ孔33の周囲の他の部分の幅W1とが等しく形成され、それにより、アーム先端部およびかしめ孔33の周囲の他の部分の剛性はほぼ等しくなっている。
図6は、本実施形態におけるアーム32の変形状態を示し、図7は、比較例に係るアームの変形状態を示している。
これらの図からわかるように、本実施形態におけるアーム32では、締結時、塑性変形した突起部42から力を受けてアーム32のかしめ座面35部分に変形が生じている。アーム32からベースプレート40が受ける変形は、突起部42とアーム32との接合点401、402間の傾きにより決定される。本実施形態によれば、アーム先端部32aの剛性が低いため、アーム32は先端側の接合点402から力を受け、時計回りに回転する様に変形する。その結果、かしめ座面35上でかしめ孔33の先端側端縁の点403位置は、比較例に係るアーム32の点403位置よりも上側に変形する。また、かしめ座面35上で点403位置からW1先端側にずれた点404位置は、比較例に係るアーム32の点404位置よりも下側に変形する。その結果、本実施形態に係るアーム32において、ベースプレート40とかしめ孔33の接合点402位置は、比較例に係るアームの接合点402位置よりも上側に変位し、接合点401位置とのなす傾きが小さくなる。すなわち、ベースプレート40の変位が小さくなる。
図8は、両アームについて、接合点401、402を通る線における変形プロファイルを示している。図8において、横軸はかしめ孔の中心を0としたアームの長手方向位置を示し、縦軸はアームの厚さ方向の変形量を示している。図8に示すように、本実施形態に係るアームでは比較例に係るアームに比較して、接合点402での変形量が小さくなり、接合点401となす傾きが比較例よりも小さくなることがわかる。
図9は、本実施形態および比較例について、ベースプレート40先端部の変形量と、アームとベースプレートとの締結力とをそれぞれ示す。本実施形態によれば、前述した接合点401、402間の傾きが小さくなる効果により、ベースプレート40の緩みトルクは比較例と変わらないが、ベースプレート先端部の変形量は比較例に対して25%改善される。
図10は、アーム先端部32とかしめ孔周囲の他の部分との断面積比(第1の実施形態では、W2/W1となる)と、ベースプレート先端部の変形量を緩みトルクで割った値と、の関係を示している。この図から、断面積比(W2/W1)を小さくすることにより、例えば、0.5以下とすることにより、単位緩みトルク当たりのベースプレートの変形量が改善されることがわかる。
以上のことから、本実施形態によれば、切欠き54を形成してアーム先端部32aの剛性をかしめ孔周囲の他の部分の剛性よりも低く形成することにより、ベースプレートの変形量を低減することができる。すなわち、ベースプレートとアームとの締結力を小さくすることなく、また、アームを厚くして剛性を上げることなく、ベースプレートの変形量を低減することができる。従って、ベースプレート先端部の変形に起因する磁気ヘッドの浮上量変動を防止し、信頼性の向上したHSAおよびHDDが得られる。また、アームに切欠きを形成することにより、アームの質量を低減し、HGAの慣性モーメントを小さくすることが可能となる。これにより、磁気ヘッドの移動の応答性を向上することができる。
次に、他の実施形態に係るHDDのHSAについて説明する。
上述したアーム先端部の剛性を低くする構成は、上述したV字形状の切欠きを形成することにより剛性を下げる構成に限らず、他の形状の切欠きを形成する構成、アーム先端部をカットする構成、あるいは、アーム先端部に透孔を形成する構成としてもよい。
図11に示すように、第2の実施形態によれば、アーム32の先端部32aに、半円形状の切欠き54が形成されている。この切欠き54は、アーム32の厚さ方向全体に亘って形成されている。切欠き54は、かしめ孔33の中心を通るアーム32の中心軸線Dに対して左右対称な形状に形成されている。このような切欠き54を形成することにより、アーム32のかしめ孔33の中心に対してアームの長手方向先端側に位置するアーム先端部32aは、その幅W2が、かしめ孔33の周囲に位置する他の部分の幅W1よりも小さくなり、アーム先端部32aの断面積も他の部分の断面積よりも小さくなっている。これにより、アーム先端部32aは、かしめ孔33の周囲に位置する他の部分よりも低い剛性を有している。切欠き54の形状は、矩形状、楕円形状等、他の種々の形状としてもよい。
図12(a)に示すように、第3の実施形態によれば、アーム32の先端部32aは、直線的な切断面55に沿ってカットされている。この切断面55は、アーム32の厚さ方向全体に亘って形成されている。切断面55は、かしめ孔33の中心を通るアーム32の中心軸線Dに対して左右対称な形状に形成されている。先端部32をカットすることにより、アーム先端部32aは、その幅W2が、かしめ孔33の周囲に位置する他の部分の幅W1よりも小さくなり、アーム先端部32aの断面積も他の部分の断面積よりも小さくなっている。これにより、アーム先端部32aは、かしめ孔33の周囲に位置する他の部分よりも低い剛性を有している。
図12(b)に示すように、第4の実施形態によれば、アーム32の先端部32aは、円弧状の切断面55に沿ってカットされている。この切断面55は、アーム32の厚さ方向全体に亘って形成されている。切断面55は、かしめ孔33の中心を通るアーム32の中心軸線Dに対して左右対称な形状に形成されている。先端部32をカットすることにより、アーム先端部32aは、その幅W2が、かしめ孔33の周囲に位置する他の部分の幅W1よりも小さくなり、かしめ孔33の周囲に位置する他の部分よりも低い剛性を有している。
図13(a)に示すように、第5の実施形態によれば、アーム32の先端部32aにおいて、かしめ孔33とアーム先端との間に透孔56が形成されている。この透孔56は、アーム32を厚さ方向に貫通して延びている。また、透孔56は、例えば、円弧形状に形成され、かつ、かしめ孔33の中心を通るアーム32の中心軸線Dに対して左右対称な形状に形成されている。アーム先端部32aに透孔56を形成することにより、アーム先端部32aは、その断面積がかしめ孔33の周囲に位置する他の部分の断面積よりも小さく形成されている。これにより、アーム先端部32aは、かしめ孔33の周囲に位置する他の部分よりも低い剛性を有している。
透孔56の形状は、円弧形状に限らず、他の種々の形状としてもよい。図13(b)に示すように、第6の実施形態によれば、アーム32の先端部32aにおいて、かしめ孔33とアーム先端との間に円形の透孔56が形成されている。図13(c)に示すように、第7の実施形態によれば、アーム32の先端部32aにおいて、かしめ孔33とアーム先端との間に矩形状の透孔56が形成されている。なお、図13(a)、13(b)、13(c)において、先端部32aの幅W1は、先端部の幅から透孔56の幅を引いた値としている。
アーム先端部32aを厚さ方向全体に亘って切欠く構成に限らず、アーム先端部をその厚さ方向の一部に亘って切欠く構成としてもよい。図14に示すように、第8の実施形態によれば、アーム先端部32aは、その上面側がほぼ直角な切断面55に沿って切欠かれている。図15に示すように、第9の実施形態によれば、アーム先端部32aは、その上面から先端面に向かって斜めに延びる切断面55に沿って切欠かれている。
図10は、上述した第1、第3、第7、第8の実施形態におけるアームについて、アーム先端部32aとかしめ孔周囲の他の部分との断面積比と、ベースプレート先端部の変形量を緩みトルクで割った値と、の関係を示している。実施形態1、3、7では断面積比はW2/W1となる。実施形態8では、切り欠きはアーム中立面からアーム上面へ抜く形で形成されている。そのため断面積は中立面からアーム上面までで計算される。この図から、いずれの実施形態においても、断面積比を小さくすることにより、例えば、0.5以下とすることにより、単位緩みトルク当たりのベースプレート先端部の変形量が改善されることが分かる。
上述した第2ないし第9の実施形態において、HSAおよびHDDの他の構成は、前述した第1の実施形態と同一であり、その詳細な説明は省略する。そして、第2ないし第9の実施形態においても、アーム先端部32aの剛性をかしめ孔周囲の他の部分の剛性よりも低く形成することにより、ベースプレートの変形量を低減することができ、前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、磁気ディスクは、2.5インチに限らず、他の大きさの磁気ディスクとしてもよい。磁気ディスクは2枚に限らず、1枚あるいは3枚以上としてもよく、HGAの数も磁気ディスクの設置枚数に応じて増減すればよい。
10…ケース、12…ベース、16a、16b…磁気ディスク、17…磁気ヘッド、
18…スピンドルモータ、21…基板ユニット、
22…ヘッドスタックアッセンブリ(HSA)、
30…ヘッドジンバルアッセンブリ(HGA)、32…アーム、32a…アーム先端部、
33…かしめ孔、35…かしめ座面、34…サスペンション、34a…ロードビーム、
36…ジンバル、42…ベースプレート、42a…突起部、54…切欠き、
55…切断面

Claims (12)

  1. 先端部にかしめ孔を有するかしめ座面を備えるアームであって、前記アームの前記かしめ孔の近傍で前記アームの長手方向先端に位置する第1端部は、前記アームの前記かしめ孔近傍の第2部分よりも剛性が低いアームと、
    ヘッドを支持するロードビームを有するサスペンションと、
    前記ロードビームの端部に固定されているとともに、前記アームのかしめ孔内にかしめ固定された環状の突起部を有し、前記かしめ座面に固定されたベースプレートと、を備え、
    前記アームは、前記アームの第1端部に形成された切欠きを有しているヘッドスタックアッセンブリ。
  2. 前記切欠きは、前記アームの厚さ方向全体に形成されている請求項に記載のヘッドスタックアッセンブリ。
  3. 前記切欠きは、前記第1端部の厚さ方向の一部に形成されている請求項に記載のヘッドスタックアッセンブリ。
  4. 前記切欠きは、前記かしめ孔の中心を通る前記アームの中心軸線に対して、対称に形成されている請求項1ないしのいずれか1項に記載のヘッドスタックアッセンブリ。
  5. 先端部にかしめ孔を有するかしめ座面を備えるアームであって、前記アームの前記かしめ孔の近傍で前記アームの長手方向先端に位置する第1端部は、前記アームの前記かしめ孔近傍の第2部分よりも剛性が低いアームと、
    ヘッドを支持するロードビームを有するサスペンションと、
    前記ロードビームの端部に固定されているとともに、前記アームのかしめ孔内にかしめ固定された環状の突起部を有し、前記かしめ座面に固定されたベースプレートと、を備え、
    前記アームは、前記アームの第1端部に形成された透孔を有しているヘッドスタックアッセンブリ。
  6. 前記透孔は、前記かしめ孔の中心を通る前記アームの中心軸線に対して、対称に形成されている請求項に記載のヘッドスタックアッセンブリ。
  7. ディスク状の記録媒体と、
    前記記録媒体を支持し回転する駆動モータと、
    前記記録媒体に対して情報処理するヘッドを前記記録媒体に対して移動可能に支持するヘッドスタックアッセンブリと、を備え、
    前記ヘッドスタックアッセンブリは、先端部にかしめ孔を有するかしめ座面を備えるアームであって、前記アームの前記かしめ孔の近傍で前記アームの長手方向先端に位置する第1端部は、前記アームの前記かしめ孔近傍の第2部分よりも剛性が低いアームと、ヘッドを支持するロードビームを有するサスペンションと、前記ロードビームの端部に固定されているとともに、前記アームのかしめ孔内にかしめ固定された環状の突起部を有し、前記かしめ座面に固定されたベースプレートと、を備え、
    前記アームは、前記アームの第1端部に形成された切欠きを有しているディスク装置。
  8. 前記切欠きは、前記アームの厚さ方向全体に形成されている請求項に記載のディスク装置。
  9. 前記切欠きは、前記第1端部の厚さ方向の一部に形成されている請求項に記載のディスク装置。
  10. 前記切欠きは、前記かしめ孔の中心を通る前記アームの中心軸線に対して、対称に形成されている請求項7ないし9のいずれか1項に記載のディスク装置。
  11. ディスク状の記録媒体と、
    前記記録媒体を支持し回転する駆動モータと、
    前記記録媒体に対して情報処理するヘッドを前記記録媒体に対して移動可能に支持するヘッドスタックアッセンブリと、を備え、
    前記ヘッドスタックアッセンブリは、先端部にかしめ孔を有するかしめ座面を備えるアームであって、前記アームの前記かしめ孔の近傍で前記アームの長手方向先端に位置する第1端部は、前記アームの前記かしめ孔近傍の第2部分よりも剛性が低いアームと、ヘッドを支持するロードビームを有するサスペンションと、前記ロードビームの端部に固定されているとともに、前記アームのかしめ孔内にかしめ固定された環状の突起部を有し、前記かしめ座面に固定されたベースプレートと、を備え、
    前記アームは、前記アームの第1端部に形成された透孔を有しているヘッドスタックアッセンブリ。
  12. 前記透孔は、前記かしめ孔の中心を通る前記アームの中心軸線に対して、対称に形成されている請求項11に記載のディスク装置。
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