JP4892501B2 - 作業用袋体及び密閉用作業装置 - Google Patents
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Description
例えば、従来では建築物内に設置される建材にアスベストなどが利用されていたが、近年、アスベストが発ガン性を有する毒物であることが判明したため、それら建材を撤去する処置が行われている。
これら建材の撤去作業において、アスベストなどの粉塵が飛散することを防止するために、撤去する建材をあらかじめ覆い、内部を密閉するシート部と、このシート部によって建材を覆い内部を密閉した状態で、シート部の外部からシート部の内部の建材の撤去作業を行うための作業部とを備える密閉用作業装置が利用されている(例えば、特許文献1参照。)。
本発明は、内部が密閉された密閉体に取り付けられ、前記密閉体の内部に配された対象物に対して前記密閉体の外部から処置を施すための作業用袋体であって、前記密閉体に取り付けられる取付シートと、前記取付シートに取り付けられる袋体本体とを備え、前記取付シートに、シート側雌型ファスナー部とシート側雄型ファスナー部とが係合解除することにより前記取付シートを開閉するシート側ファスナーが設けられ、前記袋体本体の外周に、前記シート側雌型ファスナー部に係合可能な袋体側雄型ファスナー部と、前記シート側雄型ファスナー部に係合可能な袋体側雌型ファスナー部とが設けられていることを特徴とする。
このとき、袋体本体をシート側ファスナーに沿って移動させると、当該移動方向の前方において、シート側雌型ファスナー部とシート側雌型ファスナー部との係合が解除されるとともに、解除された分のシート側雌型ファスナー部と袋体側雄型ファスナー部とが係合していき、解除された分のシート側雄型ファスナー部と袋体側雌型ファスナー部とが係合していく。一方、当該移動方向の後方においては、シート側雌型ファスナー部と袋体側雄型ファスナー部とが解除され、シート側雄型ファスナー部と袋体側雌型ファスナー部とが解除される。それとともに、解除された分のシート側雌型ファスナー部とシート側雄型ファスナー部とが係合していく
そのため、密閉体の内部を密閉状態に保持しつつ、袋体本体をシート側ファスナーに沿って移動させることができる。
したがって、袋体本体を移動させることにより、袋体本体の届く範囲を移動させることができ、そのため、所定の長さにわたって対象物が配置されていても、対象物に所定の処置を施すことができる。
なお、「対象物」とは、毒物や実験対象となる被検体などのように、外部から隔離する必要があり、かつ外部から所定の処置を施す必要があるものをいう。
また、「所定の処置」とは、実験に必要な処置や、撤去、移動などをいう。
したがって、対象物に対して処置を行う際の利便性を向上させることができる。
したがって、対象物に対して処置を行う際の利便性を向上させることができる。
以下、本発明の第1の実施形態における密閉用作業装置について、図面を参照して説明する。
本実施形態においては、密閉用作業装置を建材撤去装置に適用した場合を例に挙げて説明する。
建材撤去装置1は、図1に示すように、撤去する建材を覆う本体部(密閉体)2と、この本体部2に取り付けられた作業用袋体100とを備えている。
本体部2は、全体として矩形箱型に形成された本体フレーム3と、ビニールなどの透明部材からなる袋状の密閉シート4とを備えている。
この本体フレーム3に、密閉シート4が取り付けられるようになっている。すなわち、本体フレーム3内に密閉シート4を配した状態で、本体フレーム3と密閉シート4とにわたって取付テープ9を貼り付けることによって、密閉シート4が本体フレーム3によって支持されるようになっている。そして、密閉シート4を本体フレーム3に取り付けることにより、密閉シート4内が負圧になったときに、密閉シート4が支えられるようになっている。
取付シート101は、取付テープ、接着剤又は溶着などにより、密閉シート4に取り付けられるようになっている。この取付シート101には、図3に示すように、長手方向の全長にわたって延びるシート側ファスナー103が設けられている。
シート側ファスナー103は、シート側雌型ファスナー103aと、シート側雄型103bとを備えている。また、シート側ファスナー103には、シート側雌型ファスナー103aとシート側雄型103bとの係合・解除を案内する2つのスライダー104a,104bが設けられている。
そして、これらシート側雌型ファスナー103aと、シート側雄型103bとが係合・解除することにより、取付シート101が開閉するようになっている。
なお、スライダー104a,104bは、袋体本体102に連結されているものであり、図3及び図4においては、袋体本体102の図示を省略している。
また、図6に示すように、袋体側雄型ファスナー102bは、その全長にわたってシート側雌型ファスナー103aの一部に係合しており、袋体側雌型ファスナー102aは、その全長にわたってシート側雄型ファスナー103bの一部に係合している。
なお、方向Aと方向Bとは、機能ごとに分けて記載しているが、実際には同方向となることは言うまでもない。
本体ビニールファスナ17は、本体開口部15よりも本体案内口16の基端側に設けられている。
また、テープ26を剥がすことにより、袋体20を取り外すことができるようになっている。
また、密閉シート4には、吸引ホース31が挿入される吸引口27が設けられている。
このような構成のもと、吸引ホース31を吸引口27に挿入して、吸引本体部30を駆動すると、吸引ホース31を介して本体部2の内部の空気が吸引されて、本体部2内が負圧状態になる。さらに、袋体20が、本体開口部15に取り付けられ、かつ、本体部2の内部に連通した状態で、吸引装置28により本体部2内を吸引すると、本体部2だけでなく、本体開口部15を介して袋体20の内部も負圧になる。
ここでは、撤去する建材が、図11に示すように、建物内の床の開口部38に設置される床閉鎖体(対象物)37であるものとする。なお、床閉鎖体37は、長尺状に延ばされて矩形箱型に形成されており、その中に充填材39が充填されている。また、床閉鎖体37を構成する板部材はアスベストを含む建材である。これらアスベストを含む板部材がボルトなどにより固定されている。
次いで、床閉鎖体37の長手方向に沿って、2つの取付シート101が互いに平行になるように、接着剤などにより取付シート101を取り付ける。そして、図10に示すように、シート側雌型ファスナー103aとシート側雄型ファスナー103bとの係合を解除し、これらシート側雌型ファスナー103aとシート側雄型ファスナー103bとの間に配された密閉シート4を、取付シート101の長手方向に延びる切断線F上に切断する。
これにより、床閉鎖体37が本体部2によって覆われ、本体部2内が密閉状態になる。
まず、床閉鎖体37の板部材を止めているボルトなどに湿潤スプレーを吹き付け、ボルトやその周辺を湿潤化する。このように湿潤化するのは、ボルトなどを湿らすことにより、アスベストの飛散を防止するためである。
それから、湿潤スプレーによって湿潤化されたボルトを外して、床閉鎖体37の天板41を取り外す。そして、本体ビニールファスナ17及び袋体ビニールファスナ23を開ける。すると、密閉状態が保持されたまま、本体開口部15及び袋体開口部22を介して、本体部2の内部と袋体20の内部とが連通する。そして、本体部2内が、吸引装置28により負圧になっていることから、本体開口部15及び袋体開口部22を介して、袋体20内も負圧になる。
これにより、袋体本体102が、本体部2の内部を密閉に保持した状態で、シート側ファスナー103に沿って一方向Lに移動する。
そして、床閉鎖体37のすべての部材及び工具を袋体20によって撤去したら、密閉シート4を本体フレーム3から取り外し、密閉シート4及び作業用袋体100を最後に袋体20に入れる。これによって、床閉鎖体37の撤去作業が完了する。
また、袋体本体102の先端部に手袋部106が設けられていることから、撤去作業を容易に行うことができる。
また、本体部2に対して、作業用袋体100を任意の場所に取り付けることができることから、建材の形状や構造、設置状況などに応じて作業用袋体100を取り付けることができ、本体部2や作業用袋体100の設置の自由度を向上させることができる。すなわち、通常はこのような袋体が密閉部材に当初から設置された状態で納品されるため、自由度が少ないが、本発明に係る作業用袋体100によれば、現場で必要な箇所に取り付けが可能であるため、作業効率を向上させることができる。
また、スライダー104a,104bが設けられていることから、スライダー104a,104bをスライドさせることにより、本体部2の内部を密閉に保持した状態で、袋体本体102を容易に移動させることができる。
また、スライダー104a,104bが袋体本体102に連結されていることから、袋体本体102を移動させると、袋体本体102に合わせてスライダー104a,104bが移動するため、袋体本体102を移動させるだけで、本体部2の密閉状態を確実に保持することができる。
また、テープ26、本体ビニールファスナ17及び袋体ビニールファスナ23が設けられていることから、本体部2や袋体20を密閉状態に保持することができ、アスベストの飛散を確実に防止することができる。
さらに、吸引装置28により、本体部2内を負圧にすることから、アスベストの飛散を確実に防止することができる。さらに、本体部2を介して袋体20内をも負圧にすることから、より効果的にアスベストの飛散を防止することができる。
さらに本実施形態においては、吸引装置28が設けられていることから、袋体ビニールファスナ23を閉じ、かつ本体ビニールファスナ17を開いた状態で、本体案内口16及び袋体案内口21に存するアスベストの粉塵を負圧により本体部2内に確実に移動させることができる。そのため、袋体20を取り外すときのアスベストの飛散を確実に防止することができる。
また、取付シート101の設置数も一つ又は三つ以上であってもよい。さらに、一対の取付シート101を平行に取り付けるものとしたが、これに限ることはなく、取付シート101を互いに交差させる方向に向けて取り付けてもよい。例えば、一つを水平方向に取り付け、もう一つを垂直方向に取り付けてもよい。すなわち、設置状況に合わせて取付シート101を取り付けることにより、作業効率を向上させることができる。
また、袋体本体102の先端部に手袋部106が一つ設けられていることとしたが、これに限ることはなく、一つの袋体本体102に複数の手袋部106が設けられていてもよい。
また、袋体本体102の先端部が手袋部106からなるとしたが、図13に示すように、本体部2の内部を密閉に保持した状態で、手袋部106が着脱可能に取り付けられるようになっていてもよい。すなわち、袋体本体102は、筒体107と、この筒体107に着脱可能に取り付けられる手袋部108とを備えている。筒体107の内周部には、筒体107の先端を開閉する筒体側開閉ファスナー107aが設けられており、手袋部108の内周部には、手袋部108の基端を開閉する手袋側開閉ファスナー108aが設けられている。そして、手袋部108の基端から筒体107の先端を挿入した状態で、手袋部108と筒体107とを取り付けテープなどにより取り付けることができる。そして、図8及び図9に示す袋体20と同様にして、本体部2の内部を密閉に保持した状態で、手袋部108を付け替えることができる。これにより、本体部2の内部に配された建材などを、手袋部108を介して外部に移動させることができ、また、処置に必要な道具などを、手袋部108を介して本体部2内に移動させることができる。
これにより、本体部2の内部に配された建材などを、着脱用袋体109を介して外部に移動させることができ、また、処置に必要な道具などを、着脱用袋体109を介して本体部2内に移動させることができる。
なお、符号109aは、着脱用袋体109の内周に形成された袋体側開閉ファスナーを示すものである。
また、袋体本体102をシート側ファスナー103に取り付けたときに、袋体側雌型ファスナー102a及び袋体側雄型ファスナー102bの両端側に隙間が生じる場合は、その隙間を覆う被覆部をスライダー104a,104bに設けてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図15は、本発明の第2の実施形態を示したものである。
図15において、図1から図14に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態と上記第1の実施形態とは基本的構成は同一であり、ここでは異なる点についてのみ説明する。
また、袋体20のうち、袋体ビニールファスナ23よりも袋体20の底部側に第二の逆止弁(袋体逆止弁)44が設けられている。第二の逆止弁44は、袋体20の内部から外部への空気の流通を許容し、反対に外部から内部への空気の流通を規制するようになっている。
さらに、袋体20が取り付けられた状態での袋体ビニールファスナ23と本体ビニールファスナ17との間に、本体側逆止弁(逆止弁)45が設けられている。すなわち、本体案内口16のうち、本体ビニールファスナ17と本体開口部15との間に、本体側逆止弁45が設けられている。本体側逆止弁45は、本体案内口16の内部から外部への空気の流通を許容し、反対に外部から内部への空気の流通を規制するようになっている。
さらに、袋体20を本体開口部15に取り付けて、第一の逆止弁43及び本体側逆止弁45に吸引ホース31を挿入し、袋体ビニールファスナ23を閉じた状態で、袋体案内口21内を吸引する。これにより、袋体20を取り外す前に、本体案内口16及び袋体案内口21に存するアスベストの粉塵を吸引することができる。そのため、袋体20を取り外すときにアスベストの飛散を確実に防止することができる。
また、第一の逆止弁43、第二の逆止弁44及び本体側逆止弁45に対応させて、上記第1実施形態の流入口34と同様の逆止弁付きの流入口を設けてもよい。これにより、袋体20内、袋体案内口21及び本体案内口16内のアスベストの粉塵を簡単かつ確実に吸引することができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図16は、本発明の第3の実施形態を示したものである。
図16において、図1から図5に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態と上記第1の実施形態とは基本的構成は同一であり、ここでは異なる点についてのみ説明する。
また、袋体20´の天面には、取手56が設けられている。
さらに、対象物としては、建材でなくてもよい。すなわち、毒物や実験対象となる被検体などのように、外部から隔離する必要があり、かつ外部から所定の処置を施す必要があるものであれば適宜変更可能である。
また、本発明に係る密閉用作業装置を建材用撤去装置1に適用するとしたが、これに限ることはなく、適宜変更可能である。例えば、実験装置などであってもよい。
なお、袋体ビニールファスナ23と本体ビニールファスナ17とが近傍に配されるとしたが、それらをより近傍に配するために、本体ビニールファスナ17を本体開口部15の開口端に設けるようにしてもよい。
また、本体案内口16に袋体案内口21を挿入するとしたが、これに代えて、袋体案内口21に本体案内口16を挿入するようにしてもよい。この場合、袋体ビニールファスナ23と本体ビニールファスナ17とをより近傍に配するために、袋体ビニールファスナ23を袋体開口部22の開口端に設けるようにしてもよい。
さらに、取り付け手段としてテープ26を貼り付けるとしたが、これに限ることはなく、袋体20が着脱可能に取り付けられるものであれば、適宜変更可能である。
また、密閉シート4を本体フレーム3に取付テープ9によって取り付けるとしたが、これに限ることはなく、その取り付け手段は適宜変更可能である。例えば、紐やプラスチックなどにより取り付けてもよい。
また、本発明の技術範囲は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
2 本体部(密閉体)
100 作業用袋体
101 取付シート
102 袋体本体
102a 袋体側雌型ファスナー
102b 袋体側雄型ファスナー
103 シート側ファスナー
103a シート側雌型ファスナー
103b シート側雄型ファスナー
104a,104b スライダー
105 固定ピン(連結部)
106 手袋部
109 着脱用袋体
Claims (7)
- 内部が密閉された密閉体に取り付けられ、前記密閉体の内部に配された対象物に対して前記密閉体の外部から処置を施すための作業用袋体であって、
前記密閉体に取り付けられる取付シートと、
前記取付シートに取り付けられる袋体本体とを備え、
前記取付シートに、シート側雌型ファスナー部とシート側雄型ファスナー部とが係合解除することにより前記取付シートを開閉するシート側ファスナーが設けられ、
前記袋体本体の外周に、前記シート側雌型ファスナー部に係合可能な袋体側雄型ファスナー部と、前記シート側雄型ファスナー部に係合可能な袋体側雌型ファスナー部とが設けられていることを特徴とする作業用袋体。 - 前記袋体本体の先端部が、手袋状に形成された手袋部からなることを特徴とする請求項1に記載の作業用袋体。
- 前記手袋部が、前記密閉体の内部を密閉に保持した状態で、着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の作業用袋体。
- 前記袋体本体の先端部が、前記密閉体の内部を密閉に保持した状態で、着脱可能に取り付けられる着脱用袋体からなることを特徴とする請求項1に記載の作業用袋体。
- 前記シート側雌型ファスナー部と前記シート側雄型ファスナー部との係合解除を案内するスライダーを備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の作業用袋体。
- 前記スライダーと前記袋体本体とが連結部を介して連結されていることを特徴とする請求項5に記載の作業用袋体。
- 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の作業用袋体と、
前記密閉体とを備えることを特徴とする密閉用作業装置。
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