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JP4893295B2 - シートベルトのバックル収納構造 - Google Patents
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JP4893295B2 - シートベルトのバックル収納構造 - Google Patents

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本発明は、シートクッションのシート座面に凹形状の収納部を設け、前記収納部の底部に挿通孔を穿設し、前記挿通孔には前記バックルが挿通されているバックル収納構造に関する。
車両などのシートベルトは、乗員が前記シートベルトを装着する際、雄型のタングを雌型のバックルに挿入し、前記タングと前記バックルとを係合させて固定する構造を主に採用している。前記シートベルトを備えるシートには、セパレートシートおよびベンチシートなどが存在する。しかしながら、ベンチシートの場合、前記バックルは、乗員が実際に着座する部分同士の間のシートクッション上に配置される。そのため、乗員の着座に前記バックルが邪魔にならないように前記バックルを配置する必要がある。そこで、一般的なバックル収納構造は、シートクッション上に挿通孔を穿設し、前記挿通孔に前記バックルを挿通させて取付けている。また、セパレートシートでも、前記ベンチシートと同様のバックル収納構造が用いられる場合がある。
従来のバックル収納構造として、特開平8−192716号公報には、シートクッションの後部に挿通孔を穿設し、前記挿通孔の内側表面に沿って表皮材を被せ、前記表皮材の上端および下端を、前記挿通孔の開口部に沿った形状で開口させているシートベルトのバックル収納構造が開示されている。
また、実公平3−20216号公報には、シートクッション上に上部が開口したベルトボックスを埋設し、前記ベルトボックスの底部に挿通孔を穿設し、前記挿通孔は、長孔形状に形成されており、バックルが前記挿通孔に挿通されているシートベルトのバックル収納構造が開示されている。
実開昭61−190755号公報には、シートクッション後部に孔を穿設し、前記孔をスリット入りのプロテクタで塞ぎ、バックルを前記スリットに挿通させているシートベルトのバックル収納構造が開示されている。
特開平8−192716号公報 実公平3−20216号公報 実開昭61−190755号公報
しかしながら、特許文献1〜特許文献3のバックルの収納構造は、前記バックルの挿通孔の周囲にコインなどの小物が入り込むことを防止する遮蔽物が備えられておらず、前記挿通孔からシート下部に前記小物が入り易い構造となっている。また、前記小物以外のゴミおよび埃なども、前記挿通孔から前記シート下部に入り易くなっている。
そこで本発明の課題は、従来の問題点に鑑み、小物などが挿通孔からシートの下側に落下する問題を防ぐことにある。
課題を解決するために本発明のバックル収納構造は、シートクッションのシート座面に凹形状の収納部を設け、前記収納部の底部に挿通孔を穿設し、該挿通孔にシートベルトのバックルを挿通するとともに、該バックルを前記収納部にて突出するように配置し、前記バックルが、前記シートベルトのタングと先端側で係合するバックル本体と、前記バックル本体に一端を取付け、かつ前記シートクッションの下方に配置されるシートクッションデバイスに他端を取付けたバックル支柱とを備え、前記バックル本体が、その基端側に位置するバックル回動軸を中心として上下方向に回動可能に構成されている、バックル収納構造において、前記収納部の底部表面上に前記挿通孔の周囲から車両上方へ向かって壁部立設し、該壁部は、前記バックル支柱を覆うように筒形状に形成され、かつ可撓性のある材料によって形成されており、前記バックル本体を下方に回動させた際に前記可撓性のある壁部が変形し、前記壁部が変形した状態で、前記バックル本体が前記収納部に収納されるように構成されている
前記壁部の上端の位置は、前記シート座面の位置よりも低くなっていても良い。
前記収納部の側壁部表面および底部表面に沿って、前記可撓性のある材料を被せた凹部を形成し、前記壁部と前記凹部とを前記可撓性のある材料で一体に形成しても良い。
前記壁部の一部と前記凹部の側壁部の一部とを縫着しても良い。
前記可撓性のある材料を表皮材またはゴム材で形成しても良い。
本発明におけるバックルの収納構造によれば、以下の効果を得ることができる。本発明のバックル収納構造は、シートクッションのシート座面に凹形状の収納部を設け、前記収納部の底部に挿通孔を穿設し、該挿通孔にシートベルトのバックルを挿通するとともに、該バックルを前記収納部にて突出するように配置し、前記バックルが、前記シートベルトのタングと先端側で係合するバックル本体と、前記バックル本体に一端を取付け、かつ前記シートクッションの下方に配置されるシートクッションデバイスに他端を取付けたバックル支柱とを備え、前記バックル本体が、その基端側に位置するバックル回動軸を中心として上下方向に回動可能に構成されている、バックル収納構造において、前記収納部の底部表面上に前記挿通孔の周囲から車両上方へ向かって壁部を立設し、該壁部は、前記バックル支柱を覆うように筒形状に形成され、かつ可撓性のある材料によって形成されており、前記バックル本体を下方に回動させた際に前記可撓性のある壁部が変形し、前記壁部が変形した状態で、前記バックル本体が前記収納部に収納されるように構成されている。そのため、凹形状の前記収納部にコインなどの小物が落下しても、前記壁部により、前記小物が前記収納部の底部から前記挿通孔へ移動することを遮ることが可能となる。従って、前記小物が前記挿通孔に入らず、シート下部への落下を防止することが可能となる。さらに、前記壁部を表皮材またはゴム材のような可撓性のある材料で形成しているので、前記壁部が柔軟に変形可能で、かつ、変形した前記壁部が元の形状に復帰することが可能となる。
前記挿通孔には前記バックルが挿通されており、前記壁部の上端の位置は、前記シート座面の位置よりも低くなっていると良い。前記シート座面の上方から前記収納部を見た場合、比較的見栄えの悪い前記壁部の内側が前記バックル本体に隠れ、前記シートの外観を向上させることが可能となる。また、前記壁部の上端の開口部を前記バックルの一部により塞ぎ、前記小物が前記挿通孔に入らず、前記シート下部への落下を防止することが可能となる。
前記収納部の側壁部表面および底部表面に沿って、前記可撓性のある材料を被せた凹部を形成し、前記壁部と前記凹部とを前記可撓性のある材料で一体に形成しても良い。前記壁部と前記凹部との縫着作業が削減され、製造工数を削減することが可能となる。
前記壁部の一部と前記凹部の側壁部の一部とを縫着しても良い。前記壁部が、前記凹部により常に支えられ、前記壁部が変形した場合に、前記壁部が立設した状態に戻り易くなる。また、前記壁部の立設した状態を安定して保つことが可能となる。さらに、前記バックルなどの部材を車両上方から前記壁部の上端の開口部に挿通させる場合、前記バックルが、前記開口部に引っ掛かり、前記壁部を前記挿通孔内の下方へ突出させることを防止することが可能となる。
本発明の実施形態について以下に説明する。ただし、図1〜図3では、車両前方Ftを基準とする方向を用いて、本実施形態の説明を行う。図1は、右ハンドル車の運転席に用いられるセパレートシートについて、主な基本構造を分解して記載している。シート1は、乗員の腰掛ける部分であるシートクッション組立体2を備えており、シートクッション組立体2の上面が組立体上面3となっている。また、シートクッション組立体2は、枠組みとなるフレーム材(図示せず)を備えている。乗員は組立体上面3の左右中央付近に着座することとなる。しかしながら、本実施形態のシートクッション組立体2は、左右幅を比較的大きく取っており、実際に乗員が着座する位置から、車体内側方向のシートクッション組立体2の側面までの距離が長くなっている。そこで、本実施形態のバックル収納構造は、乗員の体にシートベルト8を密着させて保持するために、シートベルト8のバックル6を、組立体上面3の乗員が着座する位置の近傍に配置する必要がある。
一方、シートクッションデバイス5は車室内の床面に固定されており、シートベルト8はバックル6およびタング7を備えており、バックル6はバックル本体6aおよびバックル支柱6bを備えている。バックル本体6aは、略直方体の形状であり、タング7と係合する機構を備えている。バックル支柱6bは略棒状であり、バックル支柱6bの一端はバックル本体6aに取付けられ、バックル支柱6bの他端はシートクッションデバイス5の車両内側方向の側面後部に取付けられている。
インナーカバー9は、シートクッションデバイス5の車両内側面に取付けられ、アウターカバー10は、シートクッションデバイス5の車両外側面に取付けられている。シート1は、シートクッション組立体2のフレーム材(図示せず)を介してシートクッションデバイス5に取付けられている。
本実施形態におけるバックルの収納構造を図2および図3により説明する。シートクッション組立体2は、シートクッションパッド4の表面をシート表皮材18で覆っている構造となっており、シートクッションパッド4の上面がシート座面11となっている。シート座面11の車両内側寄りの後方には、凹形状をしている収納部12が設けられている。収納部12は、略直方体の形状で、かつ、バックル本体6aの形状に対応して形成されている。収納部12の底部後方には、挿通孔13が穿設されている。また、バックル6は、バックル本体6aの全体が挿通孔13から突出して配置されている。バックル本体6aは、バックル回転軸6cを中心として車両上下方向に回動可能となっている。
収納部12の側壁部表面および底部表面に沿って表皮材14が被せられ、凹部15が形成されている。挿通孔13の周囲で収納部12の底部から車両上方に向かって立設する壁部16は、表皮材14により形成されている。よって、凹部15および壁部16は表皮材14により一体で形成されている。また、壁部16の上端に形成される開口部17は、バックル6を挿通可能な範囲内で可能な限り小さくなっており、壁部16の上端の位置は、シート座面11の位置より低くなっている。さらに、壁部16の後側部は、凹部15の後側側壁部に縫着されている。
凹部15および壁部16を表皮材により一体で形成する方法について、一例を図4〜図6を参照して説明する。図4に示すように、凹部15は略長方形の形状に形成され(図4〜図6において、凹部15の短辺15aが延在する方向を上下方向とし、凹部15の長辺15bが延在する方向を左右方向とする)、壁部16は、平面視で略台形の形状に形成され、凹部15の下側の長辺15bに沿って、左右対称に2箇所配置されている。壁部16の外側底辺16aは、凹部15の短辺15aに沿って配置され、壁部16の外側底辺16aと内側底辺16bとの間の長さは、長辺15bの半分の長さより短くなっている。また、外側底辺16aと内側底辺16bとの間の長さは、開口部17の大きさに相当しており、開口部17に挿通されるバックル支柱6bの大きさに合わせて形成されている。さらに、外側底辺16aは内側底辺16bよりも短く形成されている。
次に、上述した形状の表皮材14を用いて、凹部15および壁部16を形成する手順を説明する。図4に示すように、2箇所の壁部16を、破線で示した凹部15と壁部16との境界線に沿って矢印B方向へ谷折りで折り返す。
次に、図5で示すように、左右2箇所の壁部16の外側底辺16aと凹部15の短辺15aとが重なっている部分を縫着し、この縫着した部分を縫着部101とする。表皮材14を、仮想線で示した凹部15を左右方向に分割する中心線に沿って矢印C方向へ谷折りで折り返す。
次に、図6で示すように、凹部15の短辺15a同士と2箇所の壁部16の外側底辺16aとが重なっている部分を縫着し、この縫着した部分を縫着部102とする。また、2箇所の壁部16の内側底辺16bと凹部15の2箇所とが重なっている部分を縫着し、この縫着した部分を縫着部103とする。さらに、凹部15の下側の長辺15b同士が重なり、かつ、壁部16が重なっていない部分を縫着し、この縫着した部分を縫着部104とする。
その結果、凹部15および壁部16を形成することが可能となる。また、縫着部103の糸を縫い合わせる数など縫着方法を変更することにより、壁部16の剛性を調整することが可能であり、バックル本体6aの収納により変形した壁部16を、バックル6の使用時に元の筒形状に復帰し易くすることが可能となる。
上述のように凹部15および壁部16を形成した表皮材14が車両上方から収納部12に被せられ、さらに、バックル6が開口部17および挿通孔13に挿通され、バックル支柱6bは壁部16に覆われ、収納部12の側壁部および底部は凹部15により覆われることとなる。
バックル本体6aの収納形態について、図3により説明する。シートベルト8の不使用時に、バックル本体6aは、図3の仮想線で示されるように、シート座面11に略平行な角度で収納部12内に収納されている。
シートベルト8の使用時では、収納部12内に収納されたバックル本体6aが、バックル回動軸6cを中心として車両上下方向にシートベルト8装着時の角度まで回動される。シートベルト8装着時の角度は、シートベルト8が乗員の体を安定して支えることに適した角度に設定されている。また、バックル支柱6bは、シートベルト8の使用時のバックル6aの姿勢と略同一の姿勢で、車両後方から車両前方へ向けて、斜めに立ち上がりながら延在している。
本発明の別の実施形態として、表皮材14を凹部15および壁部16の形状に作製する過程で、壁部16の形状を略長方形で形成しても良い。
また、本発明の別の実施形態として、表皮材14を凹部15および壁部16の形状に作製する過程において、縫着部101で、壁部16の外側底辺16aと凹部15の短辺15aとを縫着することを省略し、縫着部102のみで、壁部16の外側底辺16aと凹部15の短辺15aとを縫着しても良い。縫着作業を削減し、製造工数を削減することが可能となる。
本発明の別の実施形態として、シートクッションパッド4を覆うシート表皮材18と、凹部15および壁部16を形成する表皮材14とを同一の材料で形成しても良い。同一材料の表皮材が連続して配置されることにより、表皮材同士の質感が外観上で途切れずに、自然なシートの外観を得ることができる。
本発明の別の実施形態として、シートクッションパッド4を覆うシート表皮材18と、凹部15および壁部16を形成する表皮材14とを一体で形成しても良い。表皮材14とシート座面11上の表皮材との縫着作業を削減し、製造工数を削減することが可能である。
本発明の別の実施形態として、表皮材14を可撓性のあるその他の材料で形成しても良い。例えば、ゴム材で形成することも可能である。
本発明の別の実施形態として、収納部12の底部の一部に更に凹形状を設けることも可能である。また、凹部15を収納部の底部の一部に更に設けた凹形状に対応させると良い。小物などが、凹形状の部分に入り込み、挿通孔13の方向へ移動し難くすることが可能である。
本発明の別の実施形態として、収納部12の底部に挿通孔13から車両下方へ向かって、筒形状の壁部を延在させ、筒形状の下端の開口部を紐またはインシュロックなどで締付けて閉じても良い。挿通孔13を確実に塞ぐことが可能となる。
本発明の実施形態におけるシートの主な構造を、分解して車両左前方上側から見た斜視図である。 本発明の実施形態において使用状態にあるシートベルトのバックルを車両前方上側から見た斜視図である。 図2の断面A−Aにおいて、使用状態にあるシートベルトのバックルを示す断面図である。 本発明の実施形態における、バックル収納部の凹部および壁部を作成する方法について、最初の手順を表皮材の上方から見た上面図である。 本発明の実施形態における、バックル収納部の凹部および壁部を作成する方法について、図4に続く手順を表皮材の上方から見た上面図である。 本発明の実施形態における、バックル収納部の凹部および壁部を作成する方法について、図5に続く手順を表皮材の上方から見た上面図である。
符号の説明
1 シート
2 シートクッション組立体
3 組立体上面
4 シートクッションパッド
5 シートクッションデバイス
6 バックル
7 タング
8 シートベルト
9 インナーカバー
10 アウターカバー
11 シート座面
12 収納部
13 挿通孔
14 表皮材
15 凹部
15a 短辺
15b 長辺
16 壁部
16a 外側底辺
16b 内側底辺
17 開口部
18 シート表皮材
101 縫着部1
102 縫着部2
103 縫着部3
104 縫着部4
Ft 車両前方

Claims (5)

  1. シートクッションのシート座面に凹形状の収納部を設け、
    前記収納部の底部に挿通孔を穿設し、
    該挿通孔にシートベルトのバックルを挿通するとともに、該バックルを前記収納部にて突出するように配置し、
    前記バックルが、前記シートベルトのタングと先端側で係合するバックル本体と、前記バックル本体に一端を取付け、かつ前記シートクッションの下方に配置されるシートクッションデバイスに他端を取付けたバックル支柱とを備え、
    前記バックル本体が、その基端側に位置するバックル回動軸を中心として上下方向に回動可能に構成されている、バックル収納構造において、
    前記収納部の底部表面上に前記挿通孔の周囲から車両上方へ向かって壁部立設し
    該壁部は、前記バックル支柱を覆うように筒形状に形成され、かつ可撓性のある材料によって形成されており、
    前記バックル本体を下方に回動させた際に前記可撓性のある壁部が変形し、前記壁部が変形した状態で、前記バックル本体が前記収納部に収納されるように構成されていることを特徴とするバックル収納構造。
  2. 前記壁部の上端の位置は、前記シート座面の位置よりも低くなっていることを特徴とする請求項1に記載のバックル収納構造。
  3. 前記収納部の側壁部表面および底部表面に沿って前記可撓性のある材料を被せた凹部を形成し、前記壁部と前記凹部とを前記可撓性のある材料で一体に形成していることを特徴とする請求項2に記載のバックル収納構造。
  4. 前記壁部の一部と前記凹部の側壁部の一部とを縫着していることを特徴とする請求項3に記載のバックル収納構造。
  5. 前記可撓性のある材料を表皮材またはゴム材で形成していることを特徴とする請求項3または4に記載のバックル収納構造。
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