Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP4893458B2 - 車両用駆動装置 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP4893458B2 - 車両用駆動装置 - Google Patents

車両用駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4893458B2
JP4893458B2 JP2007123929A JP2007123929A JP4893458B2 JP 4893458 B2 JP4893458 B2 JP 4893458B2 JP 2007123929 A JP2007123929 A JP 2007123929A JP 2007123929 A JP2007123929 A JP 2007123929A JP 4893458 B2 JP4893458 B2 JP 4893458B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
differential
torque
oil
case
drive device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007123929A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008279826A (ja
Inventor
功 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2007123929A priority Critical patent/JP4893458B2/ja
Publication of JP2008279826A publication Critical patent/JP2008279826A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4893458B2 publication Critical patent/JP4893458B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

本発明は、車両用駆動装置に関し、特に、動力源からのトルクを左右駆動輪に伝達する各構成要素に潤滑油を供給する車両用駆動装置に関する。
従来のこの種の車両用駆動装置としては、トランスファのドライブギヤがインプットシャフトの外周面に回転自在に支持され、差動歯車装置のフロントインタデフギヤがドライブギヤに一体に形成され、差動歯車装置のリヤインタデフギヤにスルーシャフトが連結され、スルーシャフトがアクスルハウジング内を横切るように配設されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この車両用駆動装置は、インプットシャフトが駆動されると、ドライブギヤ及びリヤインタデフギヤの羽根車がそれぞれ回転して、羽根車がポンプとして機能し、羽根車近傍とドライブギヤとインプットシャフトの接触面との間の油路を通して、オイルをドライブギヤとインプットシャフトの接触面に供給するようになっている。
また、ハイブリッド自動車に搭載される車両用駆動装置においては、低重心化のために、モータジェネレータ、遊星歯車装置等が回転する主軸の位置を従来よりも低い位置に配置することが望まれている。
特開平6−147302号公報
しかしながら、上述のような特許文献1に記載された従来の車両用駆動装置にあっては、オイルを常時供給するようになっているため、潤滑の必要がないときであっても、羽根車やドライブギヤとインプットシャフトの接触面でオイルの攪拌抵抗による損失トルクが発生し、燃費の悪化を生じてしまうという問題があった。
また、ハイブリッド自動車に搭載されるFF(フロントエンジンフロントドライブ;エンジン前置き前輪駆動)形式の車両用駆動装置においては、主軸を低い位置に配置した場合、デファレンシャルが良好に潤滑されるように多量のオイルを搭載すると、主軸部分におけるオイルレベルが上昇してしまい、モータジェネレータ等、主軸上の各回転物が油没して回転部の攪拌抵抗が増大してしまい、燃費の悪化を生じてしまうという問題があった。
このような問題を解消するために、オイルレベルを低減させて回転部の攪拌抵抗を低減させるために、オイルパンのオイルレベルが低くなるようにオイルパンのオイルをオイルポンプで吐出した後、オイルクーラで冷却してオイルパンに戻すようにオイルを循環させるようにすることが考えられる。
しかしながら、このようにオイルパンのオイルレベルを低い状態にした場合には、デファレンシャルの潤滑不足が発生して焼き付きが発生してしまうという問題が発生してしまう。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、オイルの供給不足による焼き付きを防止することができるとともに、オイルの供給過剰による構成要素の攪拌抵抗を低減して燃費の悪化を防止することができる車両用駆動装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用駆動装置は、上記目的達成のため、(1)動力源からのトルクを左右駆動輪に伝達する複数の構成要素と、前記構成要素に潤滑油を供給する第1の供給管と、備えた車両用駆動装置において、前記複数の構成要素のうち少なくとも1つの構成要素に潤滑油を供給するよう前記第1の供給管から分岐した少なくとも1つの第2の供給管と、前記第2の供給管を開放および閉止するよう前記第2の供給管上に設けられた開閉手段と、前記第2の供給管から潤滑油が供給される構成要素の焼き付き発生条件を満足するか否かを判定する焼き付き条件判定手段と、前記焼き付き条件判定手段により焼き付き発生条件を満足すると判定された構成要素に潤滑油を供給するよう前記開閉手段を制御する制御手段と、を備えたものから構成されている。
この構成により、第1の供給管から各構成要素に供給していた潤滑油の一部を、第2の供給管により焼き付きの恐れがある構成要素に供給するので、オイルレベルが低い場合であっても、焼き付きの恐れがある個所に優先的にオイルを供給するようにして、オイルの供給不足による焼き付きを防止することができるとともに、オイルの供給過剰による構成要素の攪拌抵抗を低減して燃費の悪化を防止することができる。
本発明に係る車両用駆動装置は、上記(1)に記載の車両用駆動装置において、(2)前記複数の構成要素は、電動機と、内燃機関からのトルクおよび前記電動機からのトルクを合成するトルク合成手段と、前記トルク合成手段により合成された合成トルクにより前記左右駆動輪を回転させる差動装置とより構成され、前記左右駆動輪の回転数を計測し、前記左右駆動輪の回転数から前記差動装置の差動回転数を算出する差動回転数算出手段と、前記内燃機関に指示される要求トルクおよび前記電動機に指示される要求トルクの合成トルクを算出するトルク算出手段とを備え、前記焼き付き条件判定手段は、前記差動回転数算出手段が算出した差動回転数および前記トルク算出手段が算出した合成トルクの少なくとも一方に基づいて、前記差動装置が焼き付き発生条件を満足するか否かを判定するものから構成されている。
この構成により、差動回転数または合成トルクの少なくとも一方に基づいて、差動装置の焼き付き発生条件を満足したか否かを判定し、差動装置に潤滑油を供給するので、焼き付きの恐れがある個所に優先的にオイルを供給するようにして、オイルの供給不足による焼き付き、およびオイルの供給過剰による燃費の悪化を防止することができる。また、差動装置の焼き付き発生条件を満足しないように、要求トルクを制御することにより、差動装置の焼き付きの発生を防止することができる。
また、本発明に係る車両用駆動装置は、上記(2)に記載の車両用駆動装置において、(3)前記電動機、前記トルク合成手段および前記差動装置を収納するケースと、前記ケースの底部に貯留された潤滑油の温度を検知する潤滑油温度検知手段とを備え、前記焼き付き条件判定手段は、前記差動回転数算出手段が算出した差動回転数および前記トルク算出手段が算出した合成トルクの少なくとも一方と、前記潤滑油温度検出手段が検知した潤滑油の温度とに基づいて、前記差動装置が焼き付き発生条件を満足するか否かを判定するものから構成されている。
この構成により、焼き付き発生条件を満足したか否かを、差動回転数または合成トルクの少なくとも一方に加えて、潤滑油の温度にも基づいて精度良く判定することができるので、焼き付きの恐れがある個所に優先的にオイルを供給するようにして、オイルの供給不足による焼き付き、およびオイルの供給過剰による燃費の悪化を防止することができる。また、差動装置の焼き付き発生条件を満足しないように、潤滑油の温度を参照して差動回転数または合成トルクを精度良く制御することにより、差動装置の焼き付きの発生を確実に防止することができる。
また、本発明に係る車両用駆動装置は、上記(2)または(3)に記載の車両用駆動装置において、(4)前記差動装置は、前記合成トルクが入力されるデフリングギヤと、前記デフリングギヤとともに回転するデフケースと、前記デフケース内に収納されたピニオンギヤと、前記デフケース内に収納され、前記ピニオンギヤと歯合するとともにドライブシャフトが結合されたサイドギヤとより構成され、前記デフケースは、前記ドライブシャフトが嵌合されるドライブシャフト嵌合部を有し、前記ドライブシャフト嵌合部に前記第2の供給管を通して潤滑油が供給されるものから構成されている。
この構成により、ドライブシャフト嵌合部が焼き付き発生条件を満足した場合に、ドライブシャフト嵌合部に潤滑油が供給されるので、焼き付きの恐れがある個所に優先的にオイルを供給するようにして、オイルの供給不足による焼き付き、およびオイルの供給過剰による燃費の悪化を防止することができる。
また、本発明に係る車両用駆動装置は、上記(2)または(3)に記載の車両用駆動装置において、(5)前記差動装置は、前記合成トルクが入力されるデフリングギヤと、前記デフリングギヤとともに回転するデフケースと、前記デフケース内に軸支されたピニオンギヤと、前記デフケース内に軸支され、前記ピニオンギヤと歯合するとともにドライブシャフトが結合されたサイドギヤとより構成され、前記デフケースは、前記ピニオンギヤが嵌合されるピニオンギヤ嵌合部を有し、前記ピニオンギヤ嵌合部に前記第2の供給管を通して潤滑油が供給されるものから構成されている。
この構成により、ピニオンギヤ嵌合部が焼き付き発生条件を満足した場合に、ピニオンギヤ嵌合部に潤滑油が供給されるので、焼き付きの恐れがある個所に優先的にオイルを供給するようにして、オイルの供給不足による焼き付き、およびオイルの供給過剰による燃費の悪化を防止することができる。
本発明によれば、オイルの供給不足による焼き付きを防止することができるとともに、オイルの供給過剰による構成要素の攪拌抵抗を低減して燃費の悪化を防止することができる車両用駆動装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置を搭載したFF(フロントエンジンフロントドライブ;エンジン前置き前輪駆動)形式のハイブリッド自動車のスケルトン図である。
まず、構成について説明する。
図1に示すように、ハイブリッド自動車1のパワートレーン11は、動力源としてのエンジン2と、車両用駆動装置28と、ドライブシャフト39、40と、駆動輪41、42とを備えており、エンジン2のクランクシャフト2aは、ハイブリッド自動車1の幅方向に、且つ、水平に配置されている。
また、クランクシャフト2aの端部には、フライホイール3が形成されている。エンジン2の外壁には、変速機構、動力分配機構、差動機構が1つになったトランスアクスルとしての車両用駆動装置28が取り付けられており、車両用駆動装置28の筐体であるケース4は、金属材料、例えば、アルミニウムなどの材料を用いてダイカスト法により製造されたものであり、中空構造を有している。ケース4の内部空間4iには、インプットシャフト5、第1のモータジェネレータ6、動力分配機構7、変速機構8、第2のモータジェネレータ9などが設けられている。インプットシャフト5は、軸線A1を中心として回転するようになっており、クランクシャフト2a側の端部には、クラッチハブ10がスプライン嵌合されている。
また、フライホイール3とインプットシャフト5との間には、トルク変動を抑制および吸収するダンパ機構12が設けられている。第1のモータジェネレータ6は、インプットシャフト5の外側に配置され、第2のモータジェネレータ9は、第1のモータジェネレータ6よりもエンジン2から遠い位置に配置されている。すなわち、エンジン2と第2のモータジェネレータ9との間に第1のモータジェネレータ6が配置されている。
第1のモータジェネレータ6および第2のモータジェネレータ9は、電力の供給により動力源として駆動する電動機としての機能、すなわち力行機能と、機械エネルギを電気エネルギに変換する発電機としての機能、すなわち回生機能とを兼ね備えたものである。第1のモータジェネレータ6は、ケース4に固定されたステータ13と、回転自在なロータ14と、を有している。
インプットシャフト5の外周部には、中空シャフト17が取り付けられており、インプットシャフト5と中空シャフト17とが相対回転可能に構成されている。ケース4の内面には、隔壁4a、4b、4cが設けられている。また、隔壁4aには、軸受15が取り付けられるとともに隔壁4bには、軸受16が取り付けられ、軸受15、16により中空シャフト17が回転可能に保持されている。
また、第1のモータジェネレータ6と第2のモータジェネレータ9との間には、動力分配機構7が設けられている。動力分配機構7は、いわゆるシングルピニオン形式の遊星歯車装置7aを有している。すなわち、遊星歯車装置7aは、サンギヤ18と、サンギヤ18と同心状に配置されたリングギヤ19と、サンギヤ18およびリングギヤ19に歯合する複数のピニオンギヤ20と、ピニオンギヤ20を保持するキャリヤ21とを有している。サンギヤ18は、中空シャフト17と連結され、キャリヤ21は、インプットシャフト5と連結されている。なお、リングギヤ19は、インプットシャフト5と同心状に配置された環状部材22の内周側に形成されており、この環状部材22の外周部には、主軸の軸線A1を中心として回転する構成要素であるカウンタドライブギヤ23が形成されている。このカウンタドライブギヤ23は、第2軸の軸線A2を中心として回転する構成要素であるカウンタドリブンギヤ37、第3軸の軸線A3を中心として回転する構成要素である差動装置としてのデファレンシャル38、ドライブシャフト39、40を経由して駆動輪41、42に連結されている。
右の駆動輪41の近傍には、駆動輪41の回転数を計測する右輪回転数センサ62が設けられるとともに、左の駆動輪42の近傍には、駆動輪42の回転数を計測する左輪回転数センサ63が設けられている。右輪回転数センサ62および左輪回転数センサ63によって計測された回転数は、演算ユニット61に送られるようになっている。右輪回転数センサ62および左輪回転数センサ63は、駆動輪41、42の回転を磁気的または光学的に検知して、駆動輪41、42がそれぞれ1回転する毎にパルスを発生するように構成されている。また、演算ユニット61は、図示しないCPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、後述するように、ケース4内のオイルの潤滑を制御するようになっている。
インプットシャフト5には、連結軸5aが同心状に連結されており、インプットシャフト5と連結軸5aとは、一体的に回転できるようになっている。連結軸5aの外周部には、中空シャフト24が回転可能に取り付けられており、中空シャフト24の外周部には、第2のモータジェネレータ9が配置されている。第2のモータジェネレータ9は、ケース4に固定されたステータ25と、回転自在なロータ26と、を有しており、ロータ26は、中空シャフト24と一体回転するように連結されている。ケース4の内面の隔壁4cには、軸受35が取り付けられるともに、ケース4の端部には、軸受36が取り付けられており、軸受35、36により中空シャフト24が回転可能に保持されている。
また、動力分配機構7と第2のモータジェネレータ9との間には、変速機構8が設けられている。変速機構8は、いわゆるシングルピニオン形式の遊星歯車装置8aを有している。すなわち、遊星歯車装置8aは、中空シャフト24と一体的に回転するサンギヤ29と、サンギヤ29と同心状に配置され、且つ、環状部材22の内周に形成されたリングギヤ30と、サンギヤ29およびリングギヤ30に歯合する複数のピニオンギヤ31と、ピニオンギヤ31を保持するキャリヤ32とを有している。キャリヤ32は、隔壁4cに固定されており回転しないようになっている。また、環状部材22は、隔壁4bに取り付けられた軸受33および隔壁4cに取り付けられた軸受34により回転自在に保持されている。
パワートレーン11においては、エンジン2から出力されるトルクがインプットシャフト5を介してキャリヤ21に伝達される。キャリヤ21に伝達されたトルクは、リングギヤ19、環状部材22、カウンタドライブギヤ23等を介して駆動輪41、42に伝達される。また、エンジン2のトルクをキャリヤ21に伝達する際に、第1のモータジェネレータ6を発電機として機能させ、発生した電力を図示しない蓄電装置に充電することができる。
また、パワートレーン11においては、第2のモータジェネレータ9を電動機として駆動させ、その動力を動力分配機構7に伝達することができる。第2のモータジェネレータ9の動力が中空シャフト24を介してサンギヤ29に伝達されると、前述したようにキャリヤ32が隔壁4cに固定されており反力要素として作用するので、各ピニオンギヤ31は、公転せずに自転し、各ピニオンギヤ31のトルクは、リングギヤ30に伝達される。なお、リングギヤ30の回転速度は、サンギヤ29の回転速度に対して減速されたものとなり、リングギヤ30の回転方向は、サンギヤ29の回転方向とは逆方向となる。
また、エンジン2、第1のモータジェネレータ6および第2のモータジェネレータ9の動力は、動力分配機構7に入力されて合成され、合成された動力が駆動輪41、42に伝達される。したがって、パワートレーン11を有するハイブリッド自動車1は、エンジン2と、第1のモータジェネレータ6および第2のモータジェネレータ9の少なくとも一方のトルクを駆動輪41、42に伝達することができる。動力分配機構7は、本発明におけるトルク合成手段を構成する。
図2は、本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置の水平方向の断面を示す断面図である。
図2に示すように、車両用駆動装置28のケース4におけるデファレンシャル38が収納される部分は、主軸の軸線A1を中心として回転する構成要素を収納する部分から突出しており、デフ収納部4dを形成している。デフ収納部4dは、デフリングギヤ43と、デフリングギヤ43とともに回転するデフケース51とを収納する。デフケース51は、ピニオンシャフト52、ピニオンギヤ53、サイドギヤ54を収納している。ピニオンシャフト52は、デフケース51に固定されており、ピニオンギヤ53を回転可能に軸支するようになっている。ピニオンギヤ53は、左右のドライブシャフト39、40にスプライン結合された2つのサイドギヤ54と歯合して、2つのサイドギヤ54の回転に差が生じた場合に、ピニオンシャフト52を回転軸として回転する。
デフケース51は、ドライブシャフト39、40が嵌合されるドライブシャフト嵌合部55を有している。デフケース51のドライブシャフト嵌合部55には、オイルの通路となる溝51aが設けられており、ドライブシャフト嵌合部55とドライブシャフト39、40との間に油膜が形成されるようになっている。
ピニオンギヤ53は、ピニオンシャフト52と接触するピニオンギヤ嵌合部56を有しており、デフケース51内のオイルによって、ピニオンシャフト52とピニオンギヤ嵌合部56との間に油膜が形成されるようになっている。
ケース4のデフ収納部4dの上面には、ケース4の底部に貯留されたオイルを、ケース4の外部を通してデフ収納部4d内に供給するための供給口57、58、85が形成されている。供給口57は、ドライブシャフト嵌合部55にオイルを供給するためのものであり、例えば、デフケース51とドライブシャフト39、40との境界部分の上方に配置される。供給口58は、ピニオンギヤ嵌合部56にオイルを供給するものであり、ピニオンシャフト52の上方に配置される。供給口85は、デフ収納部4d内の端部、すなわち主軸の軸線A1を中心として回転する構成要素から最も遠い側のデフ収納部4d内の端部にオイルを供給するものであり、デフ収納部4d内の端部に配置される。
また、ケース4内の上部には、ケース4内の底部に貯留されたオイルを、主軸の軸線A1を中心として回転する各構成要素および第2軸の軸線A2を中心として回転する構成要素であるカウンタドリブンギヤ37を主として、ケース4内の各部に供給するオイルキャッチタンク71(図3参照)が設けられている。オイルキャッチタンク71は、動力分配機構7、変速機構8およびカウンタドリブンギヤ37の上方に配置されている。
図3は、本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置を、図2の矢印A−Aで切断した断面図であり、車両用駆動装置の潤滑系統を示すものである。
図3に示すように、ケース4の外部には、ケース4内の底部に貯留されたオイルをオイルキャッチタンク71に供給するオイル通路65、67、69、70が設けられている。オイル通路65とオイル通路67の間には、エンジン2または別途設ける図示しないモータ等を動力源として駆動するオイルポンプ66が設けられており、オイル通路65、67、69、70内をオイルが圧送されるようになっている。オイル通路67とオイル通路69との間には、外気に曝されるように配置された熱交換器としてのオイルクーラ68が設けられており、オイルクーラ68を通過したオイルが冷却されるようになっている。オイル通路65、67、69、70、オイルポンプ66、オイルクーラ68は、本発明における第1の供給管を構成する。オイルキャッチタンク71に入ったオイルは、下方に滴下して、ケース4内に収納された各構成要素を潤滑する。また、ケース4内の底部に貯留されたオイルは、デフリングギヤ43、カウンタドリブンギヤ37、カウンタドライブギヤ23の回転によって掻き揚げられて、ケース4内に収納された各構成要素を潤滑する。
ケース4の外部には、ケース4内の底部に貯留されたオイルを供給口58に供給するオイル通路72、73、75が設けられている。オイル通路72は、オイル通路69から分岐して設けられており、オイル通路73とオイル通路75の間には、アクチュエータ74aにより開閉駆動されるバルブ74が設けられている。
ケース4の外部には、ケース4内の底部に貯留されたオイルを供給口57に供給するオイル通路76、77、79が設けられている。オイル通路76は、オイル通路72から分岐して設けられており、オイル通路77とオイル通路79の間には、アクチュエータ78aにより開閉駆動されるバルブ78が設けられている。
ケース4の外部には、ケース4内の底部に貯留されたオイルを供給口85に供給するオイル通路80、82が設けられている。オイル通路80は、オイル通路76から分岐して設けられており、オイル通路80とオイル通路82の間には、アクチュエータ81aにより開閉駆動されるバルブ81が設けられている。オイル通路72、73、75、76、77、79、80、82は、本発明における第2の供給管を構成する。また、バルブ74、78、81は、本発明における開閉手段を構成する。なお、オイル通路65、67、69、70、72、73、75、76、77、79、80、82、オイルポンプ66、バルブ74、78、81を、ケース4の内部に設けるようにしてもよい。
ケース4のデフ収納部4d内の軸線A1側には、デフリングギヤ43が攪拌するオイルを制限するための仕切り板4eが設けられており、デフリングギヤ43がオイルを攪拌する際の攪拌抵抗を減少するようになっている。
アクチュエータ74a、78a、81aは、電磁ソレノイド等により構成されており、演算ユニット61に制御されて、バルブ74、78、81をそれぞれ開放または閉止するようになっている。なお、アクチュエータ74a、78a、81aは、ハイブリッド自動車1が通常の走行状態にあってデフ収納部4d内の構成要素に焼き付きの恐れがないときは、バルブ74、78、81をそれぞれ閉止するようになっており、デフ収納部4d内の構成要素に焼き付きの恐れがあるときに、演算ユニット61からの指令によって、バルブ74、78、81をそれぞれ開放するようになっている。
ケース4の底部には、ケース4内に貯留されたオイルの温度を検知する潤滑油温度検知手段としての油温計64が設けられており、油温計64が検知した油温は、演算ユニット61に送られるようになっている。
演算ユニット61は、車両コンピュータ86がエンジンECU(Electronic Control Unit)87に指示するエンジン要求トルク、および車両コンピュータ86がモータジェネレータECU88に指示するモータジェネレータ要求トルクが入力されるようになっている。車両コンピュータ86は、図示しないCPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、ハイブリッド自動車1の各部を統括制御するものである。エンジンECU87は、図示しないCPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、エンジン2を電気的に制御するものである。モータジェネレータECU88は、図示しないCPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、第1のモータジェネレータ6および第2のモータジェネレータ9を電気的に制御するものである。ここで、エンジン要求トルクおよびモータジェネレータ要求トルクとは、エンジン2、第1のモータジェネレータ6および第2のモータジェネレータ9がそれぞれ発生すべきトルクを、車両コンピュータ86が指示する信号である。また、演算ユニット61は、エンジン要求トルクとモータジェネレータ要求トルクの合成トルクを算出するようになっている。演算ユニット61は、本発明におけるトルク算出手段を構成する。なお、演算ユニット61が算出した合成トルクは、実際にエンジン2、第1のモータジェネレータ6および第2のモータジェネレータ9が出力し、動力分配機構7により合成され、デファレンシャル38のデフリングギヤ43に入力されるデフ軸トルクと等しいものとして扱われる。
演算ユニット61は、右輪回転数センサ62から入力された右の駆動輪41の回転数と、左輪回転数センサ63から入力された左の駆動輪42の回転数とから、デファレンシャル38の差動回転数(以下、デフ軸作動回転数という。)を算出するようになっている。ここで、デフ軸差動回転数の値は、右輪回転数センサ62から入力された回転数と、左輪回転数センサ63から入力された回転数の差である。演算ユニット61は、本発明における差動回転数算出手段を構成する。
演算ユニット61は、油温計64が計測した油温、および算出した合成トルク、デフ軸差動回転数に基づいて、アクチュエータ74a、78a、81aの駆動を制御し、バルブ74、78、81をそれぞれ開閉するようになっている。演算ユニット61は、本発明における開閉制御手段を構成する。また、演算ユニット61は、算出したデフ軸差動回転数または合成トルクの少なくとも一方と、油温計64が検知した油温に基づいて、ドライブシャフト嵌合部55やピニオンギヤ嵌合部56が焼き付き発生条件を満足するか否かを判定するようになっている。演算ユニット61は、本発明における焼き付き条件判定手段を構成する。
図4は、本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置のドライブシャフト嵌合部焼き付き判定動作を示すフローチャートである。
図4に示すように、演算ユニット61は、まず、車両コンピュータ86からエンジンECU87に指示されるエンジン要求トルク、車両コンピュータ86からモータジェネレータECU88に指示されるモータジェネレータ要求トルクを取得するとともに、右輪回転数センサ62および左輪回転数センサ63から駆動輪41、42の回転数をそれぞれ取得する(ステップS1)。
次いで、演算ユニット61は、エンジン要求トルクとモータジェネレータ要求トルクとから、これらの合成トルクであるデフ軸トルクTdを算出するとともに、右輪回転数センサ62および左輪回転数センサ63から取得した駆動輪41、42の回転数の差であるデフ軸差動回転数Ndを算出する(ステップS2)。
次いで、演算ユニット61は、デフ軸トルクTd、デフ軸差動回転数Ndおよび油温に基づいて、ドライブシャフト嵌合部55が焼き付き発生条件を満足したか否かを判定する(ステップS3)。具体的には、演算ユニット61は、デフ軸トルクTdと油温に応じて変動する閾値TdNGとの関係が、Td>TdNGを満たし、且つ、デフ軸差動回転数Ndと油温に応じて変動する閾値NdNGとの関係がNd>NdNGを満たす場合に、ドライブシャフト嵌合部55が焼き付き発生条件を満足したと判定する。
次いで、演算ユニット61は、ステップS3でドライブシャフト嵌合部55が焼き付き発生条件を満足したと判定した場合には、アクチュエータ78aを制御してバルブ78を開放し、供給口57からドライブシャフト嵌合部55に優先的にオイルを戻す(ステップS4)。
一方、演算ユニット61は、ステップS3でドライブシャフト嵌合部55が焼き付き発生条件を満足しないと判定した場合には、ドライブシャフト嵌合部55へのバルブ78を閉止したままにして、通常通りオイルキャッチタンク71にオイルを戻す(ステップS5)。なお、バルブ78が開放したときの、オイルキャッチタンク71に供給されるオイルと、供給口57に供給されるオイルの流量比は、例えば、9:1程度になるようにするのが好ましいが、この流量比に限定されるものではなく、8:2または7:3程度であってもよい。
図5は、本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置のピニオンギヤ嵌合部焼き付き判定動作を示すフローチャートである。
図5に示すように、演算ユニット61は、まず、右輪回転数センサ62および左輪回転数センサ63から駆動輪41、42の回転数をそれぞれ取得する(ステップS11)。
次いで、演算ユニット61は、右輪回転数センサ62および左輪回転数センサ63から取得した駆動輪41、42の回転数の差であるデフ軸差動回転数Ndを算出する(ステップS12)。
次いで、演算ユニット61は、デフ軸差動回転数Ndおよび油温に基づいて、ピニオンギヤ嵌合部56が焼き付き発生条件を満足したか否かを判定する(ステップS13)。具体的には、演算ユニット61は、デフ軸差動回転数Ndと油温に応じて変動する閾値NdNGとの関係がNd>NdNGを満たす場合に、ピニオンギヤ嵌合部56が焼き付き発生条件を満足したと判定する。
次いで、演算ユニット61は、ステップS13でピニオンギヤ嵌合部56が焼き付き発生条件を満足したと判定した場合には、アクチュエータ74aを制御してバルブ74を開放し、供給口58からピニオンギヤ嵌合部56に優先的にオイルを戻す(ステップS14)。
一方、演算ユニット61は、ステップS13でピニオンギヤ嵌合部56が焼き付き発生条件を満足しないと判定した場合には、ピニオンギヤ嵌合部56へのバルブ74を閉止したままにして、通常通りオイルキャッチタンク71にオイルを戻す(ステップS15)。なお、バルブ74が開放したときの、オイルキャッチタンク71に供給されるオイルと、供給口58に供給されるオイルの流量比は、例えば、9:1程度になるようにするのが好ましいが、この流量比に限定されるものではなく、8:2または7:3程度であってもよい。
図6は、本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置のドライブシャフト嵌合部焼き付き判定動作およびピニオンギヤ嵌合部焼き付き判定動作で用いる焼き付き性判定グラフである。
図6に示すように、ドライブシャフト嵌合部55またはピニオンギヤ嵌合部56が焼き付き発生条件を満足するか否かの判定に用いる閾値TdNG、NdNGは、デフ軸トルクTdとデフ軸差動回転数Ndの交点が、油温tに応じて定まる焼き付き限界線L1、L2よりも、焼き付き領域D側に位置するか、または安全領域S側に位置するかに応じて決定される。図6において、縦軸はデフ軸トルクTdを示し、横軸はデフ軸差動回転数Ndを示している。ここで、油温t1>油温t2とすると、油温t1のときの焼き付き限界線L1は、油温t2のときの焼き付き限界線L2よりも右上に位置し、油温t1のときの方が、油温t2のときよりも、安全領域Sが広くなるとともに、焼き付き領域Dは狭くなる。すなわち、油温が高いときの方がオイルの膨張によりケース4内のオイルレベルが高くなり、潤滑性が向上するので、焼き付きが起こりにくくなる。なお、ピニオンギヤ嵌合部56が焼き付き発生条件を満足するか否かの判定は、油温に応じて定める閾値NdNGのみを用いて行われる。
次に、作用について説明する。
ハイブリッド自動車1が低負荷で直進走行をしているとき等、通常の走行状態のときは、デファレンシャル38は差動しないので、デファレンシャル38の2つのサイドギヤ54は、互いに等しい回転数で回転し、ドライブシャフト嵌合部55およびピニオンギヤ嵌合部56に摩擦が発生しない。このため、エンジン要求トルクおよびモータジェネレータ要求トルクから算出されたデフ軸トルクTdは、閾値Ndより低いものとなる。また、デフ軸差動回転数Ndは、閾値NdNGより低いものとなる。したがって、演算ユニット61は、バルブ74、78、81を閉止したままの状態にし、オイルキャッチタンク71にのみオイルが供給される。
一方、ハイブリッド自動車1が通常の走行状態でないときは、エンジン要求トルクおよびモータジェネレータ要求トルクから算出されたデフ軸トルクTdが閾値Ndより高くなるときがある。また、デフ軸差動回転数Ndが閾値NdNGより高くなるときがある。したがって、演算ユニット61は、デフ軸トルクTdが閾値Ndより高く、且つ、デフ軸差動回転数Ndが閾値NdNGより高いときには、バルブ78を開放して、ドライブシャフト嵌合部55に焼き付きが発生しないよう、供給口57からオイルを供給する。また、演算ユニット61は、デフ軸差動回転数Ndが閾値NdNGより高いときには、バルブ74を開放して、ピニオンギヤ嵌合部56に焼き付きが発生しないよう、供給口58からオイルを供給する。
なお、供給口85に供給されるオイルを制御するバルブ81は、デフ軸トルクTdが閾値Ndより高く、且つ、デフ軸差動回転数Ndが閾値NdNGより高いとき、または、デフ軸差動回転数Ndのみが閾値NdNGより高いときに、演算ユニット61によって開放されるようにすることができる。また、供給口85の位置は、デフ収納部4d内の端部またはデフ収納部4d内に限定されず、ケース4内の他の位置に配置されるようにしてもよい。また、演算ユニット61は、デフ軸トルクTdまたはデフ軸差動回転数Ndの少なくとも一方と、油温に基づいて、ドライブシャフト嵌合部55またはピニオンギヤ嵌合部56が焼き付き発生条件を満足したか否かを判定するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態に係る車両用駆動装置は、オイル通路72、73、75、76、77、79、80、82と、バルブ74、78、81と、ドライブシャフト嵌合部55またはピニオンギヤ嵌合部56が焼き付き発生条件を満足するか否かを判定し、焼き付き発生条件を満足すると判定されたドライブシャフト嵌合部55またはピニオンギヤ嵌合部56にオイルを供給するようバルブ74、78、81のアクチュエータ74a、78a、81aを制御する演算ユニット61と、を備えたので、オイルキャッチタンク71から各構成要素に供給していたオイルの一部を、オイル通路72、73、75、76、77、79、80、82により、焼き付きの恐れがあるドライブシャフト嵌合部55またはピニオンギヤ嵌合部56に供給するので、オイルレベルが低い場合であっても、焼き付きの恐れがある個所に優先的にオイルを供給するようにして、オイルの供給不足による焼き付きを防止することができるとともに、オイルの供給過剰によるドライブシャフト嵌合部55またはピニオンギヤ嵌合部56の攪拌抵抗を低減して燃費の悪化を防止することができる。
また、本実施の形態に係る車両用駆動装置は、第1のモータジェネレータ6および第2のモータジェネレータ9と、エンジン2からのトルク、および第1のモータジェネレータ6、第2のモータジェネレータ9からのトルクを合成する動力分配機構7と、動力分配機構7により合成された合成トルクにより駆動輪41、42を回転させるデファレンシャル38を有し、演算ユニット61が、駆動輪41、42の回転数を計測し、駆動輪41、42の回転数からデファレンシャル38の差動回転数を算出するとともに、エンジン2に指示されるエンジン要求トルクおよび第1のモータジェネレータ6および第2のモータジェネレータ9に指示されるモータジェネレータ要求トルクの合成トルクを算出し、差動回転数または合成トルクであるデフ軸トルクの少なくとも一方に基づいて、デファレンシャル38が焼き付き発生条件を満足するか否かを判定するので、車両用駆動装置28が、ハイブリッド自動車1に搭載されたものである場合に、演算ユニット61が、差動回転数とデフ軸トルクを算出するとともに、差動回転数とデフ軸トルクの少なくとも一方に基づいて、デファレンシャル38が焼き付き発生条件を満足するか否かを判断するので、焼き付きの恐れがある個所に優先的にオイルを供給するようにして、オイルの供給不足による焼き付き、およびオイルの供給過剰による燃費の悪化を防止することができ、また、デファレンシャル38の焼き付き発生条件を満足しないように、エンジン要求トルクおよびモータジェネレータ要求トルクを制御することにより、デファレンシャル38の焼き付きの発生を防止することができる。
また、本実施の形態に係る車両用駆動装置は、ケース4内の底部に貯留されたオイルの温度を検知する油温計64を備え、演算ユニット61が、差動回転数または合成トルクであるデフ軸トルクの少なくとも一方と、油温計64が検知したオイルの温度に基づいて、デファレンシャル38が焼き付き発生条件を満足するか否かを判定するので、焼き付き発生条件を満足するか否かを、差動回転数または合成トルクの少なくとも一方に加えて、オイルの温度にも基づいて精度良く判定することができるので、焼き付きの恐れがある個所に優先的にオイルを供給するようにして、オイルの供給不足による焼き付き、およびオイルの供給過剰による燃費の悪化を防止することができ、また、デファレンシャル38の焼き付き発生条件を満足しないように、油温を参照してエンジン要求トルクおよびモータジェネレータ要求トルクを精度良く制御することにより、デファレンシャル38の焼き付きの発生を確実に防止することができる。
また、本実施の形態に係る車両用駆動装置は、デファレンシャル38が、合成トルクであるデフ軸トルクが入力されるデフリングギヤ43と、デフリングギヤ43とともに回転するデフケース51と、デフケース51内に収納されたピニオンギヤ53と、デフケース51内に収納され、ピニオンギヤ53と歯合するとともにドライブシャフト39、40が結合された2つのサイドギヤ54とを有し、デフケース51が、ドライブシャフト39、40が嵌合されるドライブシャフト嵌合部55を有し、オイル通路76、77、79が、ケース4におけるドライブシャフト嵌合部55の上部にオイルを供給するので、ドライブシャフト嵌合部55が焼き付き発生条件を満足した場合に、ドライブシャフト嵌合部55に潤滑油が供給され、焼き付きの恐れがある個所に優先的にオイルを供給するようにして、オイルの供給不足による焼き付き、およびオイルの供給過剰による燃費の悪化を防止することができる。
また、本実施の形態に係る車両用駆動装置は、デファレンシャル38が、合成トルクであるデフ軸トルクが入力されるデフリングギヤ43と、デフリングギヤ43とともに回転するデフケース51と、デフケース51内に収納されたピニオンギヤ53と、デフケース51内に収納され、ピニオンギヤ53と歯合するとともにドライブシャフト39、40が結合された2つのサイドギヤ54とを有し、デフケース51が、ピニオンギヤ53が嵌合されるピニオンギヤ嵌合部56を有し、オイル通路72、73、75が、ケース4におけるピニオンギヤ嵌合部56の上部にオイルを供給するので、ピニオンギヤ嵌合部56が焼き付き発生条件を満足した場合に、ピニオンギヤ嵌合部56に潤滑油が供給され、焼き付きの恐れがある個所に優先的にオイルを供給するようにして、オイルの供給不足による焼き付き、およびオイルの供給過剰による燃費の悪化を防止することができる。
以上説明したように、本発明に係る車両用駆動装置は、オイルの供給不足による焼き付きを防止することができるとともに、オイルの供給過剰による構成要素の攪拌抵抗を低減して燃費の悪化を防止することができるという効果を有し、動力源からのトルクを左右駆動輪に伝達する各構成要素に、潤滑油を供給する車両用駆動装置全般に有用である。
本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置を搭載したFF(フロントエンジンフロントドライブ;エンジン前置き前輪駆動)形式のハイブリッド自動車のスケルトン図である。 本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置の水平方向の断面を示す断面図である。 本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置を、図2の矢印A−Aで切断した断面図であり、車両用駆動装置の潤滑系統を示すものである。 本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置のドライブシャフト嵌合部焼き付き判定動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置のピニオンギヤ嵌合部焼き付き判定動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態に係る車両用駆動装置のドライブシャフト嵌合部焼き付き判定動作およびピニオンギヤ嵌合部焼き付き判定動作で用いる焼き付き性判定グラフである。
符号の説明
1 ハイブリッド自動車
2 エンジン(動力源、内燃機関)
4 ケース
4d デフ収納部
6 第1のモータジェネレータ(動力源、電動機)
7 動力分配機構(トルク合成手段)
8 変速機構
9 第2のモータジェネレータ(動力源、電動機)
28 車両用駆動装置
38 デファレンシャル(差動装置)
39、40 ドライブシャフト
41、42 駆動輪
43 デフリングギヤ
51 デフケース
53 ピニオンギヤ
54 サイドギヤ
55 ドライブシャフト嵌合部
56 ピニオンギヤ嵌合部
61 演算ユニット(焼き付き条件判定手段、開閉制御手段、差動回転数算出手段、トルク算出手段)
64 油温計(潤滑油温度検知手段)
65、67、69、70 オイル通路(第1の供給管)
66 オイルポンプ(第1の供給管)
68 オイルクーラ(第1の供給管)
72、73、75、76、77、79、80、82 オイル通路(第2の供給管)
74、78、81 バルブ(開閉手段)
74a、78a、81a アクチュエータ(開閉手段)

Claims (5)

  1. 動力源からのトルクを左右駆動輪に伝達する複数の構成要素と、前記構成要素に潤滑油を供給する第1の供給管と、を備えた車両用駆動装置において、
    前記複数の構成要素のうち少なくとも1つの構成要素に潤滑油を供給するよう前記第1の供給管から分岐した少なくとも1つの第2の供給管と、
    前記第2の供給管を開放および閉止するよう前記第2の供給管上に設けられた開閉手段と、
    前記第2の供給管から潤滑油が供給される構成要素の焼き付き発生条件を満足するか否かを判定する焼き付き条件判定手段と、
    前記焼き付き条件判定手段により焼き付き発生条件を満足すると判定された構成要素に潤滑油を供給するよう前記開閉手段を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする車両用駆動装置。
  2. 前記複数の構成要素は、電動機と、内燃機関からのトルクおよび前記電動機からのトルクを合成するトルク合成手段と、前記トルク合成手段により合成された合成トルクにより前記左右駆動輪を回転させる差動装置とより構成され、
    前記左右駆動輪の回転数を計測し、前記左右駆動輪の回転数から前記差動装置の差動回転数を算出する差動回転数算出手段と、
    前記内燃機関に指示される要求トルクおよび前記電動機に指示される要求トルクの合成トルクを算出するトルク算出手段とを備え、
    前記焼き付き条件判定手段は、前記差動回転数算出手段が算出した差動回転数および前記トルク算出手段が算出した合成トルクの少なくとも一方に基づいて、前記差動装置が焼き付き発生条件を満足するか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 前記電動機、前記トルク合成手段および前記差動装置を収納するケースと、前記ケースの底部に貯留された潤滑油の温度を検知する潤滑油温度検知手段とを備え、前記焼き付き条件判定手段は、前記差動回転数算出手段が算出した差動回転数および前記トルク算出手段が算出した合成トルクの少なくとも一方と、前記潤滑油温度検出手段が検知した潤滑油の温度とに基づいて、前記差動装置が焼き付き発生条件を満足するか否かを判定することを特徴とする請求項2に記載の車両用駆動装置。
  4. 前記差動装置は、前記合成トルクが入力されるデフリングギヤと、前記デフリングギヤとともに回転するデフケースと、前記デフケース内に収納されたピニオンギヤと、前記デフケース内に収納され、前記ピニオンギヤと歯合するとともにドライブシャフトが結合されたサイドギヤとより構成され、前記デフケースは、前記ドライブシャフトが嵌合されるドライブシャフト嵌合部を有し、前記ドライブシャフト嵌合部に前記第2の供給管を通して潤滑油が供給されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車両用駆動装置。
  5. 前記差動装置は、前記合成トルクが入力されるデフリングギヤと、前記デフリングギヤとともに回転するデフケースと、前記デフケース内に軸支されたピニオンギヤと、前記デフケース内に軸支され、前記ピニオンギヤと歯合するとともにドライブシャフトが結合されたサイドギヤとより構成され、前記デフケースは、前記ピニオンギヤが嵌合されるピニオンギヤ嵌合部を有し、前記ピニオンギヤ嵌合部に前記第2の供給管を通して潤滑油が供給されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車両用駆動装置。
JP2007123929A 2007-05-08 2007-05-08 車両用駆動装置 Expired - Fee Related JP4893458B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007123929A JP4893458B2 (ja) 2007-05-08 2007-05-08 車両用駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007123929A JP4893458B2 (ja) 2007-05-08 2007-05-08 車両用駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008279826A JP2008279826A (ja) 2008-11-20
JP4893458B2 true JP4893458B2 (ja) 2012-03-07

Family

ID=40141022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007123929A Expired - Fee Related JP4893458B2 (ja) 2007-05-08 2007-05-08 車両用駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4893458B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101106229B1 (ko) * 2009-04-20 2012-01-20 현대 파워텍 주식회사 차량용 동력전달장치
JP5556067B2 (ja) * 2009-06-19 2014-07-23 トヨタ自動車株式会社 歯車の潤滑構造及びこれを備える車載変速機
JP5790565B2 (ja) * 2012-03-26 2015-10-07 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド車両の油圧制御装置
KR20160096702A (ko) * 2013-12-12 2016-08-16 보그워너 토크트랜스퍼 시스템즈 아베 차량 내의 유닛을 위한 윤활 장치
JP6860028B2 (ja) 2019-03-15 2021-04-14 トヨタ自動車株式会社 車両の潤滑構造及び車両の潤滑制御方法
CN112172549B (zh) * 2020-10-12 2022-05-17 上海电气集团股份有限公司 增程式电机驱动系统及车辆
JP2024128839A (ja) * 2023-03-10 2024-09-24 トヨタ自動車株式会社 差動機構を備えた車両用駆動装置の制御装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1163178A (ja) * 1997-06-09 1999-03-05 Toyota Motor Corp 変速機の潤滑装置
JP2001108074A (ja) * 1999-10-08 2001-04-20 Toyota Motor Corp 動力伝達装置の潤滑制御装置
JP2001140674A (ja) * 1999-11-19 2001-05-22 Toyota Motor Corp エンジン始動装置
JP3700847B2 (ja) * 2002-04-03 2005-09-28 トヨタ自動車株式会社 車両用動力伝達装置の潤滑装置
JP2004183750A (ja) * 2002-10-10 2004-07-02 Toyota Motor Corp 動力伝達機構の潤滑量制御装置および潤滑量制御方法
JP2006135267A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Hitachi Cable Ltd 発光ダイオード用リードフレーム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008279826A (ja) 2008-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4893458B2 (ja) 車両用駆動装置
JP6664506B2 (ja) 車両用駆動装置
EP2278191B1 (en) Gear transmission system having a lubrication pump and a lubrication reservoir
EP2659166B1 (en) Lubrication system for a differential of a driven axle and automotive vehicle comprising such a lubrication system
US9057431B2 (en) Differential apparatus
JP4683140B2 (ja) 車両駆動装置の発熱部冷却構造
CN111016631B (zh) 车辆的冷却系统
CN107110332B (zh) 变速器
WO2023185190A1 (zh) 车辆的变速器、动力总成和车辆
JP2009030743A (ja) ファイナルドライブの潤滑構造および潤滑方法
JP3864753B2 (ja) 潤滑装置
JP2011250524A (ja) 車両用動力伝達装置の冷却装置
CN203488667U (zh) 一种双变总成泵驱动装置润滑油路装置
WO2023182444A1 (ja) 動力伝達装置
JP2009250415A (ja) 冷却機構
JP2000337485A (ja) 変速機の潤滑装置
JP2011185406A (ja) オイル供給装置
JP2008291920A (ja) オイルポンプ装置
JP2006145043A (ja) 潤滑装置
JP2011256920A (ja) 車両の終減速装置
JPS647061Y2 (ja)
JP2018053955A (ja) 潤滑油循環装置
JPH0522426Y2 (ja)
JP2020026768A (ja) オイルポンプ装置、及び車両用伝動装置
JP2011058615A (ja) 駆動力伝達装置の潤滑構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111122

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111205

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4893458

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees