JP4893666B2 - パラメータ設定装置及びプログラム - Google Patents
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Description
そして、このような音響信号処理装置においては、ユーザは種々のパラメータの値を指定して、装置に実行させる音響信号処理の内容を制御することができる。
「MUSIC PRODUCTION SYNTHESIZER MOTIF XS6 MOTIF XS7 MOTIF XS8 取扱説明書」,ヤマハ株式会社,2007年(特にそのp.73)
しかし、全てのパラメータの値について画面に表示し、個別に設定操作を受け付けるとすると、操作子とパラメータとの対応関係が分かりにくくなる上、操作子も多数用意する必要がある。そしてこのため、機能が増え、編集すべきパラメータの種類が増えるに従って、速やかに所望のパラメータを探し出して編集することが難しくなっているというのが実情である。
この発明は、このような実情に基づいてなされたものであり、音響信号処理に使用するパラメータの数が多い場合であっても、そのパラメータの値を容易に設定できるようにすることを目的とする。
また、この発明のプログラムは、コンピュータを上記のパラメータ設定装置として機能させるためのプログラムである。
また、この発明のプログラムによれば、コンピュータを上記のようなパラメータ設定装置として機能させ、同様な効果を得ることができる。
まず、図1に、この発明のパラメータ設定装置の実施形態を含む音響信号処理装置のハードウェア構成を示す。
図1に示すように、音響信号処理装置10は、CPU11,フラッシュメモリ12,RAM13,検出回路14,表示回路15,波形入出力部(I/O)16,信号処理部(DSP)17を備え、これらがシステムバス18により接続されている。また、検出回路14に接続する操作子21と、表示回路15に接続する表示器22とを設けている。
フラッシュメモリ12は、CPU11が実行する制御プログラムや後述するプリセットデータ等を記憶する書き換え可能な不揮発性記憶手段である。
操作子21は、キー、スイッチ、ロータリーエンコーダ等によって構成され、ユーザが音響信号処理装置10を操作してパラメータの値の編集等を行うための操作子である。検出回路14は、その操作を検出してCPU11に伝達するための回路である。
DSP17は、CPU11によってカレントメモリの内容に基づいて所定のレジスタに設定されるパラメータの値に基づき、波形I/O16から入力する音響信号(デジタルのオーディオ波形データ)に対して信号処理を行い、波形I/O16に対して出力する信号処理部である。
なおここでは、DSP17が行う信号処理のうち、マルチバンドコンプレッサによるゲイン調整に使用する、スレッシュホールド(Threshold),レシオ(Ratio),ゲイン(Gain)のパラメータの値の設定を例に挙げて説明する。以下の説明において、これらのパラメータに関する内容以外は、説明を省略する。
そして、音響信号処理装置10においては、これらのパラメータの値のセットをプリセットデータとして複数記憶させてある。そして、ユーザの指示に従ってこれを読み出して、信号処理に反映されるカレントデータとしてカレントメモリに記憶させることができる。
この図に示すとおり、各プリセット(ここでは6種類)について、3バンド×3種類の9つのパラメータの値が用意されている。このプリセットは、基本的には装置のメーカーが予め用意しておくものであるが、ユーザが変更や追加できるようにすることは妨げられない。また、1つのプリセット内の各パラメータの値は、互いに独立に、所定の変化範囲内で自由に定めることができる。
このようなプリセットデータは、パラメータメモリとして機能するフラッシュメモリ12に記憶させることができる。
この図に示す通り、音響信号処理装置10において、カレントデータとしては、基準値,オフセット値,現在値の3つの値を用意している。
このうち、基準値は、図2に示したプリセットの値を読み出して記憶させ、パラメータ値設定の基準として用いる値である。また、現在値は、実際に信号処理の内容に反映させるパラメータの値である。
図4に示すパラメータ設定画面100は、表示器22に表示させるGUIであり、図3に示した各パラメータの値の設定を受け付ける画面である。
なお、このパラメータ設定画面100においては、パラメータの値そのものは表示されていないが、LOW,MID,HIGHの3つのバンドの各々に関する、スレッシュホールド、レシオ、ゲインのパラメータの値の設定を受け付ける画面である。
このうちプリセット選択部101は、現在選択されているプリセットの表示を行っており、ユーザは、表示器22の外部の、プリセット選択部101と対応する位置に設けた不図示のボタンにより、プリセットの選択を行うことができる。
なお、パラメータ設定画面100においては、パラメータの値そのものは直接操作できないようにしており、値そのものの表示も行っていない。全てのパラメータの値を表示することも妨げられないが、表示の見易さを考慮してこの構成としている。
以上のパラメータ設定画面100において直接設定できるのは、図3に示したカレントデータのうち、オフセット値のみである。しかし、ユーザは、プリセットを選択して基準値を定めた後、3種のオフセット値を編集することにより、一定の制約はあるものの、図3に示した9種のパラメータの値を所望の値に設定することができる。
ここでは、上述のように基準値+オフセット値により現在値を定めるようにしているため、オフセット値と各バンドの現在値との関係は、図5に実線31,一点鎖線32,破線33で示す通り、直線的なものになる。そして、オフセット値が0の場合の現在値が基準値である。実線31,一点鎖線32,破線33でオフセット値に対する現在値の挙動が異なるのは、バンドによって基準値が異なることに起因するものである。
またここでは、オフセット値についても、許容する変化範囲を定めている。そして、この許容範囲は、3つのバンドのうち1つを基準バンドと定め、その基準バンドの現在値がパラメータ値の変化範囲に収まる範囲としている。図の例では、実線31が基準バンドにおける現在値の挙動を示し、オフセット値の許容変化範囲は、実線31が示す現在値の挙動に対応して定めている。なお、LOW,MID,HIGHのうちどのバンドを基準バンドとするかは、固定でもよいが、ユーザが任意に定めることができるようにしてもよい。
まず、図6に、プリセット選択操作があった場合の処理のフローチャートを示す。
CPU11は、プリセットを選択する操作を検出すると、図6のフローチャートに示す処理を開始する。
なお、このときオフセット値を初期値に戻すことは必須ではない。しかし、パラメータの初期値に応じてオフセット値の変化範囲が異なることと、プリセット読出時にその内容をそのまま信号処理に反映させることとを考慮して、初期値に戻すようにした。
CPU11は、いずれかのオフセット値を変更する操作を検出すると、図7のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、まず検出した操作量に応じてオフセット値を変更する(S21)と共に、基準バンドのパラメータの現在値を再計算する(S22)。再計算に用いる式は、図6のステップS14の場合と同様である。また、再計算は、オフセット値を変更した種類のパラメータについてのみ行えばよい。以降の処理についても同様である。
そして、まだ処理対象としてないバンドがあれば(S31)、次のバンドを処理対象として(S32)、ステップS27から処理を繰り返す。そして、全てのバンドを処理対象として以上の処理を行った後、処理を終了する。
例えば、上述の実施形態では、オフセット値の許容変化範囲を基準バンドのパラメータの変化範囲に基づいて定めるようにしたが、全バンドの現在値がパラメータの下限値になる値から、全バンドの現在値がパラメータの上限値になる値までをオフセット値の許容変化範囲としてもよい。
また、上述の方式により設定するパラメータの値が、コンプレッサ以外の信号処理に関するものであってもよいし、パラメータの数や組み合わせも、上述のものには限られない。
また、以上述べてきた構成及び変形例は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて適用することも可能である。
従って、この発明を適用することにより、操作性のよい音響信号処理装置又はパラメータ設定装置を提供することができる。
Claims (2)
- 音響信号処理に使用する複数のパラメータの値を設定するパラメータ設定装置であって、
前記複数のパラメータの値のセットを複数記憶するパラメータメモリと、
前記音響信号処理に使用する前記複数のパラメータの値をそれぞれ記憶するカレントメモリと、
ユーザの操作に応じて、前記パラメータメモリから前記複数のパラメータの値を1セット読み出してその値を各パラメータの初期値とする初期値設定手段と、
ユーザの操作に応じて、前記複数のパラメータについて共通のオフセット値を設定するオフセット設定手段と、
前記複数のパラメータの各々について、前記初期値を前記オフセット値分だけ変化させた値を、前記音響信号処理に使用するパラメータの値として前記カレントメモリに記憶させる手段とを設けたことを特徴とするパラメータ設定装置。 - コンピュータを、音響信号処理に使用する複数のパラメータの値を設定するパラメータ設定装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記複数のパラメータの値のセットを複数記憶するパラメータメモリと、
前記音響信号処理に使用する前記複数のパラメータの値をそれぞれ記憶するカレントメモリと、
ユーザの操作に応じて、前記パラメータメモリから前記複数のパラメータの値を1セット読み出してその値を各パラメータの初期値とする初期値設定手段と、
ユーザの操作に応じて、前記複数のパラメータについて共通のオフセット値を設定するオフセット設定手段と、
前記複数のパラメータの各々について、前記初期値を前記オフセット値分だけ変化させた値を、前記音響信号処理に使用するパラメータの値として前記カレントメモリに記憶させる手段として機能させるためプログラム。
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