JP4895138B2 - エンジン始動性能判定装置 - Google Patents
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Description
前記車両の当該エンジンを始動するごとに、当該エンジンの始動時における前記蓄電装置の出力電圧(V)とエンジン回転数(N)の座標上の交点(V−Nの交点)を算出する交点算出手段と、
前記エンジンの温度を検出するエンジン温度検出手段と、
前記エンジンを始動するごとに、前記交点算出手段により算出した前記V−Nの交点と前記エンジン温度検出手段が検出した前記エンジン温度とを含むエンジン始動時のデータセットを記憶する記憶手段と、
前記エンジン始動時より後の時点において、前記エンジン温度検出手段が検出した当該後の時点における前記エンジンの温度及び前記記憶手段に記憶した前記エンジン始動時のデータセットに基づいて、当該後の時点における前記V−Nの交点を予測する交点予測手段と、
前記交点予測手段により予測した前記V−Nの交点に基づいて、当該後の時点における前記エンジンの始動性能の判定を行う判定手段と、を有することを特徴とするエンジン始動性能判定装置。
前記車両の当該エンジンを始動するごとに、当該エンジンの始動時における前記蓄電装置の出力電圧(V)とエンジン回転数(N)の座標上の交点(V−Nの交点)を算出する交点算出手段と、
前記蓄電装置の内部状態量を検出する蓄電装置内部状態量検出手段と、
前記エンジンを始動するごとに、前記交点算出手段により算出した前記V−Nの交点と前記蓄電装置内部状態量検出手段が検出した前記内部状態量とを含むエンジン始動時のデータセットを記憶する記憶手段と、
前記エンジン始動時より後の時点において、前記蓄電装置内部状態量検出手段が検出した当該後の時点における前記内部状態量及び前記記憶手段に記憶した前記エンジン始動時のデータセットに基づいて、当該後の時点における前記V−Nの交点を予測する交点予測手段と、
前記交点予測手段により予測した前記V−Nの交点に基づいて、当該後の時点における前記エンジンの始動性能の判定を行う判定手段と、を有することを特徴とするエンジン始動性能判定装置。
前記車両の当該エンジンを始動するごとに、当該エンジンの始動時における前記蓄電装置の出力電圧(V)とエンジン回転数(N)の座標上の交点(V−Nの交点)を算出する交点算出手段と、
前記エンジンの温度を検出するエンジン温度検出手段と、
前記蓄電装置の内部状態量を検出する蓄電装置内部状態量検出手段と、
前記エンジンを始動するごとに、前記交点算出手段により算出した前記V−Nの交点と、前記エンジン温度検出手段が検出した前記エンジン温度と、前記蓄電装置内部状態量検出手段が検出した前記内部状態量とを含むエンジン始動時のデータセットを記憶する記憶手段と、
前記記憶したデータセットに基づいて、エンジン温度、蓄電装置内部状態量ごとのV−Nマップを構築し、前記記憶手段に記憶させるV−Nマップ構築手段と、
前記エンジン始動時より後の時点において、前記エンジン温度検出手段が検出した当該後の時点における前記エンジンの温度、前記蓄電装置内部状態量検出手段が検出した当該後の時点における前記内部状態量及び前記記憶手段に記憶した前記V−Nマップに基づいて、当該後の時点における前記V−Nの交点を予測する交点予測手段と、
前記交点予測手段により予測した前記V−Nの交点に基づいて、当該後の時点における前記エンジンの始動性能の判定を行う判定手段と、を有することを特徴とするエンジン始動性能判定装置。
まず、初めに、本発明者らは、エンジン始動性能が不良であると判定される場合、即ち、エンジンを始動できなくなる場合は、どのような要因が考えられるかについて解析した。図1は、車両における後述するECU・リレー(図5参照)に印加される電圧[Vecu]とエンジン回転数nとの関係(V−N特性)を示すグラフである。図中、符号Vrnoは、スタータ(始動モータ)への電力ラインのリレーがOFFしない電圧、符号Venrは、点火ECU(エンジンECU[図5参照]内の点火部)がリセットしない電圧、をそれぞれ表している。また、符号nIaは、エンジンの点火可能な回転数である。即ち、車両において、後述する蓄電装置(バッテリ)の能力が低下しその出力電圧値が所定の閾値以下となった場合には、点火ECU(エンジンECU内の点火部)がリセットしてエンジンに点火できなくなる。また、蓄電装置(バッテリ)の能力が更に低下しその出力電圧値が他の所定の閾値以下となった場合には、蓄電装置とスタータ(始動モータ)等を含む負荷とを接続する電力ラインに設けられたリレーをOFF制御することで蓄電装置を負荷から切り離してそれ以上の放電を無くして劣化を防止するようになっている。図1に示すグラフの縦軸におけるECU・リレーに印加される電圧[Vecu]が上記他の所定の閾値以下となった場合には、蓄電装置とスタータ(始動モータ)を接続するリレーがOFF制御されるので、イグニッションキーを回してもスタータ(始動モータ)は起動されずエンジンを始動できなくなる。また、エンジン始動時には、始動モータ(スタータ)の回転をクランク軸に伝達してクランク軸に初期回転を付与し、このクランク軸の初期回転中に点火装置により点火してエンジンを始動させるが、その回転数に点火可能な回転数があり、この回転数を下回ればエンジンを始動させることはできない。
(1)回転数一電圧関係式(V−N特性)から求められる回転数n=0で、スタータ(始動モータ)の突入電流による電圧低下が最大となる時の予測電圧Vp1が、上述したリレーOFFしない電圧Vrnoを下回っている。
(2)回転数一電圧関係式(V−N特性)から求められる回転数n=点火可能な回転数nIaで、クランキング電流による予測電圧Vp2が、上述したECUリセットしない電圧Venrを下回っている。
(3)回転数一電圧関係式(V−N特性)から求められるECUリセットとなる電圧でのスタータ(始動モータ)の予測回転数Vp3が、点火可能な回転数nIaを下回っている。
本発明におけるエンジン始動性能判定の原理は、上述したエンジン始動時のV−N特性に大きく関係する。本発明者らは、将来のエンジン温度の変化や蓄電装置(バッテリ)の状態変化を加味しなければ、過去のエンジン始動時のV−N特性のデータから高精度に将来のある時点におけるエンジン始動性能を判定することはできないという基本認識を得た。そこで、エンジンの温度変化、バッテリの状態変化のそれぞれと上記したV−N特性の関係について考察する実験を行った。図2(a)は、エンジンの温度変化と上記V−N特性の関係について行った実験の条件と結果を示すグラフであり、図2(b)は、バッテリの状態変化と上記V−N特性の関係について行った実験の条件と結果を示すグラフである。
以上、図2及び図3に示した実験結果からも、本発明者らはエンジン始動性能を高精度に判定(将来予測)するためには、エンジンの温度変化、或いはバッテリの内部状態変化を加味したエンジン始動性能の判定を行うと共に、予め記憶したデータではなく当該車両において実測した値に基づいて構築したV−N特性に関するデータを用いてエンジン始動性能を判定(予測)することが必要であるという知見を得るに至った。そこで、図4を参照して、かかる本発明のエンジン始動性能判定の特徴について説明する。図4は、当該車両における実測値により構築したV−N特性データに基づくエンジン始動性能の判定方法を説明する図である。図4のグラフにおいて、横軸は回転数[rpm]、縦軸はバッテリの出力電圧[V]を示す。図4において、nthは始動可能回転数閾値を示し、Vthは始動可能電圧閾値を示す。
以下、本発明のエンジン始動性能判定装置を具体化した実施形態について図面を参照しつつ具体的に説明する。
次に、本実施形態に係るエンジン始動性能判定装置の始動性能判定データ取得処理について説明する。図6は、エンジン始動性能判定部70における始動性能判定データ取得処理のフローチャートである。この処理は、エンジン始動性能判定部70内のCPUがROM内に格納されたプログラムを、RAM領域を変数格納領域として使用しつつ実行することにより実現される。まず、始動性能判定データ取得処理が開始されると(ステップS1)、エンジンが始動されたか否かを判定し(ステップS2)、エンジンが始動された場合に(ステップS2でyes)、エンジン始動回数をカウントする(ステップS3)。即ち、今回のエンジン始動をカウントして、それまでの始動回数に1回をプラスする。次に、ステップS4乃至6のデータセットを検知・記憶する処理を行う。即ち、クランキング時のエンジン回転数Nを検知・記憶し(ステップS4)、クランキング時のバッテリ出力電圧Vを検知・記憶し(ステップS5)、エンジン温度Tを検知・記憶する(ステップS6)。これらのパラメータは、上述したエンジン始動性能判定部70内のRAMの変数格納領域に格納される。そして、上記のデ一タセットを所定の複数回記憶したか否かを判定し、特に、この回数が規定値である、例えば10回よりも多いか否かを判定する(ステップS7)。デ一タセットを規定値よりも多い複数回記憶した場合には(ステップS7でyes)、デ一タセット取得フラグがOFFか否かを判定し(ステップS8)、デ一タセット取得フラグがOFFとなった場合には(ステップS8でyes)、データセットを更新する、即ち、最過去のデータと最新のデータを入れ替え(ステップS9)、処理の開始に戻る。デ一タセット取得フラグがOFFでなければ(ステップS8でno)、データセットを取得完了し、データセット取得フラグをONにしてから(ステップS10)、処理の開始に戻る。このように、本実施形態によれば、例えば、10回という規定回数よりも多い回数分のエンジン始動時のデータセットを記憶し、且つ、それら蓄積されたデータセットを最新のものに更新するので、常に最新のデータにより精度の高い始動性能の判定が可能である。
尚、以上に述べた例では、エンジン回転数(N)のデータは、クランキング回転数を検出して求める公知の方法により取得したが、エンジン回転数(N)をバッテリの出力電圧(V)から算出することも可能である。
このように、始動中のバッテリの出力電圧(V)の変動を検出することによりエンジン回転数(N)を算出することが可能である。このように、本変形例によれば、エンジンの始動時におけるV−Nの交点を算出する上で、VもNも蓄電装置の出力電圧から求められる、具体的には、バッテリ30の出力電圧を検出する電圧センサ56だけを用いて算出することができる。従って、より簡単且つ低コストに本実施形態のエンジン始動性能判定装置を構成することが可能である。
以上の実施形態では、エンジンの温度変化、或いはバッテリの内部状態変化のいずれかを加味したエンジン始動性能の判定を行う例について説明したが、エンジンの温度変化とバッテリの内部状態変化の双方を加味したエンジン始動性能の判定を行うことも可能である。このような本発明の他の実施形態の特徴について、図9を用いて説明する。図9は、上述した図4と同様の図であり、本発明のかかる他の実施形態におけるエンジン始動性能の判定原理を示す概念図である。
60 電池ECU、 70 エンジン始動性能判定部、 14 エンジン温度センサ、
56 電圧センサ、 N エンジン回転数、 V バッテリの出力電圧、
CV−N 座標上の交点(V−Nの交点)、 Cp 今回値、 Cf 将来予測値
Claims (9)
- エンジンと蓄電装置とが搭載された車両における前記エンジンの始動性能を判定するエンジン始動性能判定装置であって、
前記車両の当該エンジンを始動するごとに、当該エンジンの始動時における前記蓄電装置の出力電圧(V)とエンジン回転数(N)の座標上の交点(V−Nの交点)を算出する交点算出手段と、
前記エンジンの温度を検出するエンジン温度検出手段と、
前記エンジンを始動するごとに、前記交点算出手段により算出した前記V−Nの交点と前記エンジン温度検出手段が検出した前記エンジン温度とを含むエンジン始動時のデータセットを記憶する記憶手段と、
前記エンジン始動時より後の時点において、前記エンジン温度検出手段が検出した当該後の時点における前記エンジンの温度及び前記記憶手段に記憶した前記エンジン始動時のデータセットに基づいて、当該後の時点における前記V−Nの交点を予測する交点予測手段と、
前記交点予測手段により予測した前記V−Nの交点に基づいて、当該後の時点における前記エンジンの始動性能の判定を行う判定手段と、を有することを特徴とするエンジン始動性能判定装置。 - エンジンと蓄電装置とが搭載された車両における前記エンジンの始動性能を判定するエンジン始動性能判定装置であって、
前記車両の当該エンジンを始動するごとに、当該エンジンの始動時における前記蓄電装置の出力電圧(V)とエンジン回転数(N)の座標上の交点(V−Nの交点)を算出する交点算出手段と、
前記蓄電装置の内部状態量を検出する蓄電装置内部状態量検出手段と、
前記エンジンを始動するごとに、前記交点算出手段により算出した前記V−Nの交点と前記蓄電装置内部状態量検出手段が検出した前記内部状態量とを含むエンジン始動時のデータセットを記憶する記憶手段と、
前記エンジン始動時より後の時点において、前記蓄電装置内部状態量検出手段が検出した当該後の時点における前記内部状態量及び前記記憶手段に記憶した前記エンジン始動時のデータセットに基づいて、当該後の時点における前記V−Nの交点を予測する交点予測手段と、
前記交点予測手段により予測した前記V−Nの交点に基づいて、当該後の時点における前記エンジンの始動性能の判定を行う判定手段と、を有することを特徴とするエンジン始動性能判定装置。 - 前記内部状態量は、前記蓄電装置の内部抵抗R又はΔRであることを特徴とする請求項2に記載のエンジン始動性能判定装置。
- 前記内部状態量は、前記蓄電装置のSOC又はΔSOCであることを特徴とする請求項2に記載のエンジン始動性能判定装置。
- 前記内部状態量は、前記蓄電装置の残存容量Ah又はΔAhであることを特徴とする請求項2に記載のエンジン始動性能判定装置。
- 前記交点予測手段は、前記記憶手段が前記エンジン始動時のデータセットを少なくとも2回以上の所定回数記憶した場合に、該所定回数のデータセットを用いて、前記後の時点におけるV−Nの交点を予測することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のエンジン始動性能判定装置。
- 前記エンジン始動時のデータセットは、前記後の時点より以前の所定期間内に取得したもののみを用いることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のエンジン始動性能判定装置。
- 前記エンジン回転数(N)は、前記エンジンの始動時における蓄電装置の出力電圧(V)の変動を検出し、該変動の周期を所定の計算式に算入して求めることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載のエンジン始動性能判定装置。
- エンジンと蓄電装置とが搭載された車両における前記エンジンの始動性能を判定するエンジン始動性能判定装置であって、
前記車両の当該エンジンを始動するごとに、当該エンジンの始動時における前記蓄電装置の出力電圧(V)とエンジン回転数(N)の座標上の交点(V−Nの交点)を算出する交点算出手段と、
前記エンジンの温度を検出するエンジン温度検出手段と、
前記蓄電装置の内部状態量を検出する蓄電装置内部状態量検出手段と、
前記エンジンを始動するごとに、前記交点算出手段により算出した前記V−Nの交点と、前記エンジン温度検出手段が検出した前記エンジン温度と、前記蓄電装置内部状態量検出手段が検出した前記内部状態量とを含むエンジン始動時のデータセットを記憶する記憶手段と、
前記記憶したデータセットに基づいて、エンジン温度、蓄電装置内部状態量ごとのV−Nマップを構築し、前記記憶手段に記憶させるV−Nマップ構築手段と、
前記エンジン始動時より後の時点において、前記エンジン温度検出手段が検出した当該後の時点における前記エンジンの温度、前記蓄電装置内部状態量検出手段が検出した当該後の時点における前記内部状態量及び前記記憶手段に記憶した前記V−Nマップに基づいて、当該後の時点における前記V−Nの交点を予測する交点予測手段と、
前記交点予測手段により予測した前記V−Nの交点に基づいて、当該後の時点における前記エンジンの始動性能の判定を行う判定手段と、を有することを特徴とするエンジン始動性能判定装置。
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