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JP4895360B2 - 切替弁 - Google Patents
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JP4895360B2 - 切替弁 - Google Patents

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Description

本発明は、流体の流路を切り替える切替弁に関し、特に、流入口と複数の流出口とが形成されたハウジングと、当該ハウジング内に設けられた弁体とを備え、弁体の周面に流通溝が形成されている切替弁に関する。
ハウジングと、ハウジング内に回動可能に設けられた弁体とを備えた切替弁として、例えば、特許文献1に記載の切替弁が知られている。特許文献1に記載の切替弁は、1つの流入口と複数の流出口とを有した空間が内部に形成されたハウジングと、ハウジング内部に設けられた弁体とを有する。かかる弁体の回転軸芯部には、内部を貫通する貫通孔が形成されている。かかる貫通孔の一方側は、ハウジングの流入口と連通し、他方側は、ハウジングに形成された各流出口と連通可能となっている。
かかる切替弁においては、流体は、ハウジングの流入口から弁体の貫通孔を通って、弁体の回動によって貫通孔と連通された流出口から流出する。
ところで、切替弁は、様々な用途に利用され、用途によっては、いわゆるマイクロバルブのような超小型の切替弁として使用されることがある。超小型の切替弁においては、ハウジング内に設けられる弁体は、直径が10mm〜5mm程度である。このようなサイズの弁体を有する切替弁の構造として、特許文献1のような、弁体の回転軸芯部に貫通した貫通孔を形成することは、非常に困難である。
また、従来、特許文献2のような流量調整弁が知られている。該流量調整弁は、コックを収容する収容部が形成されたホルダーと、このホルダーの収容部に回動可能に設けられたコックと、コックの上下に嵌められた一対のOリングと、を備えている。この流量調整弁のホルダーの収容部には、流入口と流出口とが開口されており、また、コックのホルダーと接する面(外周面)には、周方向に漸次縮径する挟搾溝が形成されている。
かかる流量調整弁は、上下一対のOリングによってコックがホルダーに対して気密状に保たれ、コックの回動により、流入口と流出口の間が挟搾溝を介して連通すると、挟搾溝を通って流体が流入口から流出口に流出する。
上記流量調整弁のコックのように、部材の外周面に溝を形成することは、特許文献1のように弁体に貫通孔を形成することに比べてその加工が容易である。
従って、上記流量調整弁の技術を切替弁に適用し、切替弁の弁体の、ハウジングと接する面に溝を形成し、ハウジングの内周面と弁体の外周面の間に流体を流す流通溝を形成することが考えられる。
特開平9−119532号公報 特開昭64−12179号公報
しかしながら、弁体の周面に流通溝を形成した場合、流通溝が形成されていない部分(弁体の周面とハウジングの周面の間の僅かな隙間)に、流体が侵入することがある。上記流量調整弁は、上下一対のOリングによって弁体とハウジングの隙間へ侵入する流体が外部へ漏れることを防止している。しかし、切替弁の場合には、2以上の流出口を有するので、所定の流出口に一の流体Aを流している際に、該一の流体Aが、ハウジングと弁体の隙間に侵入し、この流体Aが、上下のOパッキンの隙間に溜まることがある。そして、他の流体Bを流すべく、弁体を他の流出口に切り替えた際、パッキンの隙間に溜まった切り替え前の一の流体Aが、他の流体Bに混じって他の流出口へ流れ込む虞れがある。
本発明は、容易に作製でき、他の流出口に切り替え前の流体が混じる虞のない切替弁を提供することを課題とする。
本発明は、回動可能な弁体を収容する収容部が形成されたハウジングと、このハウジングの収容部の周面に接する曲面部が形成された弁体と、ハウジングの収容部の周面に開口された流入口と、ハウジングの収容部の周面に開口された第1流出口及び第2流出口と、弁体の曲面部に設けられた流通溝と、を有し、弁体を第1位置へ回転させることにより、流入口から流通溝を経由して第1流出口に流体を流すことができ、且つ、弁体を第2位置へ回転させることにより、流入口から流通溝を経由して第2流出口に流体を流すことができる切替弁であって、収容部の周面に弾性変形しつつ接する無端状の突起部が形成されたゴム弾性部材が、前記弁体の曲面部に設けられ、前記流通溝が、ゴム弾性部材の無端状突起部で囲われた領域に形成されており、前記弁体を第1位置に回転させた際、第2流出口の開口周囲に弾性変形しつつ接する突起部によって第2流出口を封止する第2封止部、又は、前記弁体を第2位置に回転させた際、第1流出口の開口周囲に弾性変形しつつ接する突起部によって第1流出口を封止する第1封止部、の少なくとも何れか一方が、前記ゴム弾性部材から一体的に延出されていることを特徴とする切替弁を提供する。
本発明の切替弁は、回動可能な弁体を収容する収容部が形成されたハウジングと、このハウジングの収容部の周面に接する曲面部が形成された弁体とを有し、かかる弁体の曲面部に流通溝が設けられる。
ハウジングの収容部の周面には、流入口が開口されており、流入口からの流体は、流通溝に流れ込む構成とされている。
また、ハウジングの収容部の周面には、第1流出口及び第2流出口とが開口されている。そして、弁体を第1位置へ回転させることにより、流通溝を介して、流入口と第1流出口とが連通し、流入口から入る流体を第1流出口に流すことができる。また、弁体を第2位置へ回転させることにより、流通溝を介して、流入口と第2流出口とが連通し、流入口からの流体を第2流出口に流すことができる。
かかる切替弁は、収容部の周面に弾性変形しつつ接する無端状の突起部が形成されたゴム弾性部材が、前記弁体の曲面部に設けられ、前記流通溝が、ゴム弾性部材の無端状突起部で囲われた領域に形成されている。従って、弁体に設けられたゴム弾性部材の無端状突起部が、収容部の周面に接して弁体と収容部を気密状に保つ。弁体の周面の流通溝は、この無端状突起部で囲われた領域に形成されているため、流体は流通溝だけを通過し、流体が弁体の周面とハウジングの収容部の間に侵入する虞がない。従って、例えば、弁体を第1位置に位置させて第1流出口から一の流体Aを流出させた後、弁体を第2位置に切り替えて第2流出口へ他の流体Bを流す際に、他の流体Bと一の流体Aが混じることを防止できる。
また、上記切替弁は、弁体の曲面部に設けられたゴム弾性部材によって流通溝が形成されているので、従来の切替弁のように、弁体の回転軸芯部を貫通する等の複雑な加工を施す必要がないため、容易に作製することができる。
さらに、本発明の切替弁は、前記弁体を第1位置に回転させた際、第2流出口の開口周囲に弾性変形しつつ接する突起部によって第2流出口を封止する第2封止部、又は、前記弁体を第2位置に回転させた際、第1流出口の開口周囲に弾性変形しつつ接する突起部によって第1流出口を封止する第1封止部、の少なくとも何れか一方が、前記ゴム弾性部材から一体的に延出されている。
例えば、弁体を第1位置に回転させた際、流出口と第2流出口は流通溝を介して連通しないので、一般に、第2流出口には流体が流れ込まない。しかし、第2流出口側に大気圧以上の圧力が掛かっていると、第2流出口側から弁体側へ流体が逆流する場合がある。この点、上記のように、第1流出口又は第2流出口を封止する第1封止部又は第2封止部をゴム弾性部材に設けることにより、逆流した流体が、ハウジングと弁体の間に侵入することを防止することができる。
また、本発明の好ましい態様では、前記ゴム弾性部材が、弁体に対して着脱可能に取り付けられている上記切替弁が好ましい。
このように、着脱可能に取り付けられる構成とすると、流体の性質や送圧等に応じて、材質、形状等が異なるゴム弾性部材に交換することができる。また、経時的に部品劣化した場合、弁体全体を交換しなくても、ゴム弾性部材のみを交換することができ、メンテナンスを容易に行うことができる。
また、前記第1封止部及び第2封止部の突起部は、前記ゴム弾性部材の無端状突起部より低く形成することが好ましい。
このように、第1封止部及び第2封止部の突起部を前記ゴム弾性部材の無端状突起部より低く形成すると、第1封止部及び第2封止部の突起部の収容部の周面に対する接触圧は、前記ゴム弾性部材の無端状突起部よりも小さくなる。もっとも、逆流する流体の圧力は、流入口から流入する流体の圧力よりも高くなることは想定し難く、よって、接触圧が低くても、該逆流を十分に防ぐことができる。
このように、第1封止部及び第2封止部の接触圧が小さくすることにより、弁体を回動させる際に発生するハウジングと弁体との摩擦力が低くなり、弁体を容易に回動させることができる。また、ゴム弾性部材の摩耗を抑えることができる。
本発明は、従来の切替弁に比して、容易に作製でき、異なる流体を流した際に、切り替え前の流体が、切り替え後の流体に混じらない切替弁を提供することができる。
以下、本発明について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
尚、本発明の切替弁は、サイズは限定されるものでないが、本実施形態では、サイズが、(25mm×15mm×20mm)〜(15mm×8mm×10mm)程度の所謂マイクロ弁に適応した場合について説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の切替弁1は、回動可能な弁体20を収容する収容部が形成されたハウジング10と、このハウジング10の収容部の周面11aに接する曲面部21が形成された弁体20と、ハウジング10の収容部の周面11aに開口された流入口30、第1流出口40及び第2流出口50と、弁体20の曲面部21に設けられた流通溝60と、を有している。
ハウジング10は、図3に示すように、平面視矩形状に形成されており、中央に、円柱状の収容部11が形成されている。かかる収容部11の直径は、例えば、10mm〜5mmとすることができる。また、ハウジング10の寸法は、例えば、縦L(図3参照)10mm〜15mm、横W(図3参照)10mm〜15mmとすることができる。
かかるハウジング10は、外周部を形成する外周部材12と、内周部を形成する内周部材13とで構成され、外周部材13と内周部材12は、取り外すことができる。
外周部材12は、平面視矩形状に形成され、内部に、内周部材13を収容するための平面視矩形状の開口が形成されている。外周部材12は、開口側から外側に貫通するねじ孔12a〜12cが前記開口の中心を基準にして3方向に形成されている。
この3つのねじ孔12a〜12cのうち、両外側に設けられる2つのねじ孔12a、12cは、貫通方向が同一方向であり、残りの1つのねじ孔12bの貫通方向は、これらのねじ孔12a、12cの貫通方向に対して90度とされている。貫通方向が同一のねじ孔12a、12cは、貫通軸が一直線状に形成されている。
また、貫通方向が同一のねじ孔12a、12cは、ねじ孔12b寄りに形成されている。一方、ねじ孔12bは、ねじ孔12a、12cが形成された位置に対して等間隔であって、外周部材12の中央部分に形成されている。
また、外周部材12は、図2に示すように、一定の高さを有しており、各ねじ孔12a〜12cは、同じ高さ位置に形成されている。
内周部材13は、図3に示すように、平面視矩形状に形成され、内部に、収容部11が形成されている。内周部材13は、外周部材12の内側に外周端面が接するように、外周部材12の開口に収容されている。内周部材13は、収容部11側から外側(外周部材12側)に貫通する細孔13a〜13cが収容部11の中心を基準に3方向に形成されている。
細孔13a〜13cは、ねじ孔12a〜12cよりも径が小さい本体部分Bと、本体部分Bよりも径が小さい収容部11側に形成された内端部分Aと、外周部材12側に向けてテーパ状に拡がって形成された外端部分Cと、を有している。本体部分Bの直径は、例えば、0.5mm〜2mmとすることができ、内端部分Aの直径は、例えば、0.1mm〜1.5mmとすることができる。
各細孔13a〜13cは、外周部材12を内周部材13に取り付けた際に、外周部材13の各ねじ孔12a〜12cに対応する位置に形成されている。
具体的には、各細孔13a〜13cは、内周部材13が外周部材12の開口に収容された状態において、外周部材12に形成された各ねじ孔12a〜12cと中心が一致し、且つ、各ねじ孔12a〜12cとそれぞれ連通して一つの直線状の孔を形成している。
なお、以下では、ねじ孔12aと細孔13aとで形成された直線状の孔を第1流出路41と言い、ねじ孔12bと細孔13bとで形成された直線状の孔を流入路31と言い、ねじ孔12cと細孔13cとで形成された直線状の孔を第2流出路51と言う。
第1流出路41及び第2流出路51は、一直線状に形成され、流入路31は、第1流出路41及び第2流出路51に対して、向きが90度異なって形成されている。また、流入路31、第1流出路41及び第2流出路51は、同じ高さ位置に(つまり、弁体20の周方向に沿って)形成されている。
流入路31には、図1に示すように、ボルト32と、該ボルト32のネジ部321の先端部に取り付けられたリング継ぎ手33と、ボルト32及びリング継ぎ手33の軸芯貫通孔に挿通された管体34と、が嵌入されている。これらを流入路31に嵌入することにより、外周部材12と内周部材13が固定されている。
ボルト32は、外周部材13の流入路31のねじ孔12bに螺合している。ボルト32のねじ部321は、ねじ孔12bよりも長く形成されている。
また、ボルト32は、図4に示すように、頭部323からネジ部321の先端部にかけて中心部を貫通した直線状の孔325が形成されている。この孔325の径は、細孔13bの本体部分Bとほぼ同じ径に形成されている。また、ねじ部321の先端部の中央部には、孔325よりも大径な凹み部324が形成されている。
リング継ぎ手33は、ボルト32の先端部の凹み部324に嵌められて、ねじ孔12bの外端部分Cに嵌着されている。リング継ぎ手33は、円筒状に形成され、外径が前記凹み部324に嵌入可能な大きさに形成されている。
なお、リング継ぎ手33の先端部331は、細孔13bのテーパ状の外側端部Cに嵌入可能なように、テーパ状の先細に形成されている。また、リング継ぎ手33の孔333は、ボルト32の孔325とほぼ同じ径に形成されている。また、リング継ぎ手33を凹み部324に嵌入して、リング継ぎ手33をボルト32に取り付けると、リング継ぎ手33の孔333がボルト32の孔325の先端側と連通する。
管体34は、貫通孔340を有するパイプ状の部材である。管体34は、図1に示すように、ボルト32及びリング継ぎ手33の孔に挿入され、細孔13bの本体部分Bまで嵌入されている。このように、管体34の一端部は、細孔13bの本体部分Bにまで挿入され、反対端部は、図示しない流体の供給源に接続されている。
上記ボルト32、リング継ぎ手33及び管体34は、次のようにして流入路31に嵌入されてハウジング10に固定されている。まず、ボルト32の凹み部324にリング継ぎ手33の後端部を嵌入して、リング継ぎ手33をボルト32に取り付け、次いで、ボルト32の孔325及びリング継ぎ手33の孔333に管体34を挿入する。図1に示すように、この状態で、管体34の先端部341を流入路31の細孔13bに入れ、ボルト32を流入路31のねじ孔12bに螺合していく。ボルト32の螺合に伴い、リング継ぎ手33は、ボルト32の先端部と内周部材13の外側端部Cの間に於いて挟圧されて塑性変形する。このリング継ぎ手33の変形によって、リング継ぎ手33の外面と内周部材13の外側端部C、及びリング継ぎ手33の内周面と管体34が、それぞれ気密状に接する。このように、ボルト32を利用してリング継ぎ手33を潰し、該リング継ぎ手33を介して、管体34がハウジング10に固定される。
本実施形態では、外周部材12と内周部材13は、上記リング継ぎ手33、ボルト32、管体34の3部材の協働によって固定されており、該固定された外周部材12と内周部材13によりハウジング10が構成されている。
具体的には、上記のようにリング継ぎ手33及び管体34をセットしたボルト32を、外周部材12に螺合していくことにより、管体34がハウジング10へ固定されると共に、外周部材12と内周部材13が固定されている。
リング継ぎ手33は、ハウジング10の周面に挟圧されて塑性変形するため、リング継ぎ手33の材質は、ハウジング10よりも剛性の低い材質が好ましい。
また、ボルト32は、ねじ部321の長さがねじ孔12bよりも長く形成されているので、流入路31に嵌入された状態において、ボルト32のねじ部321の一部と頭部323とはハウジング10の外側に突出している。
第1流出路41及び第2流出路51においても、流入路31と同様に、ボルト32と、リング継ぎ手33と、管体34とが嵌入され、ハウジング10に固定されていると共に、リング継ぎ手33などによって外周部材12と内周部材13が固定されている。第1流出路41及び第2流出路51についての、ボルト32、リング継ぎ手33及び管体34の構成、固定方法などは、流入路31と同様であるので説明を省略する。
なお、第1流出路41及び第2流出路51に嵌入固定される管体34は、その反対端部が(図示しない)容器などの流体の排出部に接続されている。
このような流入路31の周面11aにおいて開口された部分は、流入口30を形成し、第1流出路41の周面11aにおいて開口された部分は、第1流出口40を形成し、第2流出路51の周面11aにおいて開口された部分は、第2流出口50を形成している。
従って、流入口30、第1流出口40及び第2流出口50は、細孔13a〜13cの内側端部Aによって形成されている。
ハウジング10の収容部11に設けられる弁体20は、図1及び図2に示すように、ハウジング10の中央に形成された収容部11に回動可能に収容されている。弁体20は、例えば、円柱状に形成され、収容部11の周面に気密状に接するように形成されている。弁体20は、円筒状の周面を有する収容部11の中心部を回転軸として、収容部11の周面11aに接しながら回動可能に設けられている。
収納部11の周面11aと接する弁体20の円周面(以下、曲面部21という)には、弁体20とハウジング10との間に流体を流すための流通溝60が形成されている。かかる流通溝60は、収容部11の周面11aに弾性変形しつつ接する無端状の突起部が形成されたゴム弾性部材70の該無端状突起部71によって囲われた領域に形成されている。
具体的には、弁体20の曲面部21には、図5に示すように、ゴム弾性部材70を曲面部21に取り付けるための取付溝23が形成されている。ゴム弾性部材70は、当該取付溝23にはめ込まれて、曲面部21に着脱可能に取り付けられる。
取付溝23は、曲面部21の周方向(弁体20の回転方向)に沿って設けられている。取付溝23の周方向の長さL1は、図6に示す、弁体20の回転中心点(収容部11の中心部)と取付溝23の両端部とを結んだ角度R1に対応する弧の長さに相当する。この弧の長さ(取付溝23の長さL1)は、弁体20の回転中心点と第1流出口40及び第2流出口50とを結んだ角度R1’に対応する弧の長さよりも大きく形成されている。
尚、取付溝23は、例えば、曲面部21の全周に亘って形成されてもよい。
また、取付溝23の軸方向(高さ方向)の長さW1は、流入口30、第1流出口40及び第2流出口50の直径、即ち、細孔13a〜13cの内側端部Aの直径より大きく形成されている。
ゴム弾性部材70は、図7(a)に示すように、平面視帯状に形成されており、長手方向を取付溝23の周方向に向けて取付溝23に嵌め込まれている。
ゴム弾性部材70は、無端状突起部71を長手方向に有している。無端状突起部71は、取付溝23の深さより高く形成された断面半円状の突起部である(図7(b))。無端状突起部71は、帯状のゴム弾性部材70の長手方向中央部に、平面視細長い矩形環状の突起から構成されている。この無端状突起部71にて囲われた領域は、取付溝23の深さよりも低くなった凹み領域72とされている。
従って、ゴム弾性部材70を取付溝23に嵌め込んだ弁体20を収容部11に取り付けると、図7(c)に示すように、無端状突起部71が収容部11の周面11aに当たって弾性変形(圧縮)して該周面11aと接し、凹み領域72が、周面11aと離間して空間(この空間が流通溝60となる)を形成する。
凹み領域72の長手方向長さL2(図7(d)参照)は、図8(a)に示すように、ゴム弾性部材70を取付溝23にはめ込んだときに、弁体20の回転中心点と凹み領域72の両端部とを結んだ角度R2に対応する弧の長さに相当する。この弧の長さ(凹み領域72の長さL2)は、弁体20の回転中心点と流入口30及び第1流出口40(又は第2流出口50)とを結んだ角度R2’に対応する弧の長さよりも大きく形成されている。
よって、弁体20の回動位置を図8(a)に示すような位置とすると、無端状突起部71に囲まれた凹み領域72が、流入口30及び第1流出口40に対面する。従って、流入口30から流通溝60を通じて第1流出口40へと流体を流すことができる。
なお、上記流入口30から第1流出口40へ流体を流す弁体20の回動位置を「第1位置」という。
但し、無端状突起部71は、弾性変形して周面11aと接するため、ゴム弾性部材70を取付溝23に嵌め込んで無端状突起部71が弾性変形すると凹み領域72の長手方向長さL2が僅かに短くなる。従って、この弾性変形を考慮して、凹み領域72を設計する必要がある。
同様に、図8(b)に示すように、無端状突起部71に囲まれた凹み領域72が、流入口30及び第2流出口50に対面するように、弁体20を回動させると、流通溝60を介して流体を流入口30から第2流出口50に流すことができる。
なお、上記流入口30から第2流出口50へ流体を流す弁体20の回動位置を「第2位置」という。
なお、凹み領域72の短手方向長さW2(図7(b)参照)は、流入口30、第1流出口40及び第2流出口50の直径よりも大きく形成されている。このように、流入口30、第1流出口40、第2流出口50よりも大きく形成されることで、流入口30から流入する流体は無端状突起部71を越えて外部に漏れず、流通溝60に確実に流入させることができ、また、該流体を第1流出口40及び第2流出口50に確実に流出させることができる。
また、無端状突起部71は、弾性変形して周面11aと接するため、ゴム弾性部材70を取付溝23に嵌め込んで無端状突起部71が弾性変形すると、凹み領域72の短手方向長さW2が僅かに短くなる。従って、この弾性変形を考慮して、凹み領域72を設計する必要がある。
尚、切替弁1においては、図2に示すように、弁体20を回動させるためのハンドル24が、弁体20の上面にボルト25を介して設けられている。
以上のように、本実施形態の切替弁1は、収容部11の周面11aに弾性変形しつつ接する無端状突起部71によって囲われた領域に形成された流通溝60に流体を流通させる。流通溝60の周囲は、収容部11の周面11aに無端状突起部が弾性変形しつつ接しているので、流体が、無端状突起部71を越え、流通溝60から外部に漏れることが防止される。さらに、例えば、弁体20を第1位置に位置させ、流入口30から第1流出口40へと一の流体Aを流出させ、かつ洗浄液を流して流通溝60に残存する流体Aを洗い流した後、弁体20を第2位置に切り替えて第2流出口50へと他の流体Bを流す際に、他の流体Bと一の流体Aが混じることを防止できる。
流通溝60は、上述のように、ハウジング10と弁体20との間に形成されているが、流通溝60から流体が外部に漏れないので、弁体20が第1位置に位置しているときに、第2流出口50に流体が流れ込むことや、弁体20が第2位置に位置しているときに第1流出口40に流体が流れ込むことを防止できる。
また、上記切替弁1は、無端状突起部71に囲われた領域に流通溝60が形成されたゴム弾性部材を弁体に嵌め込む構成であるため、弁体20の回転軸芯部に貫通孔を形成する必要がなく、容易に作製することができる。
なお、無端状突起部71の高さが高いほど、周面11aに対する無端状突起部71の接触圧が高く、流体の漏れをより確実に防止することができるが、接触圧が高いと、無端状突起部71と周面11aとの摩擦力が高く、弁体20の回動が困難となる。従って、無端状突起部71の高さは、例えば、弁体20の曲面部21の表面から、0.1mm〜0.5mm程度突出していることが好ましく、更に、0.2mm〜0.3mm程度突出していることがより好ましい。
また、ゴム弾性部材70の長手方向一方側には、図7に示すように、第1封止部80が、他方側には、第2封止部90が、ゴム弾性部材70から一体的に延出して形成されている。
第1封止部80は、第1流出口40の開口周囲に弾性変形しつつ接する突起部81を有している。突起部81は、無端状突起部71の一方側に形成されている。この突起部81は、取付溝23の深さより高く形成され、無端状突起部71よりも低く形成された突起である。従って、第1封止部80を取付溝23に嵌め込むと、図7(c)に示すように、突起部81が周面11aによって弾性変形(圧縮)して周面11aと接する。
図7(d)に示すように、突起部81は、上面部が平坦に形成されており、この上面部は、第1流出口40の開口よりも大きく形成されている。よって、突起部81は、第1流出口40の開口周囲に弾性変形しつつ接することができ、第1流出口40を封止することが可能である。
突起部81が設けられる位置は、ゴム弾性部材70及び第1封止部80を取付溝23に嵌め込んで、図8(b)に示すように、弁体20を第2位置に回動させた際に、第1流出口40の開口周囲に接して、第1流出口を封止することができる位置である。
このように、弁体20が第2位置に回動し、流体が第2流出口50に流れているときに、第1流出口40が第1封止部80によって封止されることで、第1流出口40から逆流してくる流体が、ハウジング10と弁体20の間に流入することを防止できる。すなわち、第1流出口40の配管先(排出部)に大気圧以上の圧力が加わっている場合、流入口から第2流出口50へと流体を流している際、第1流出口40の配管先に存する流体がその圧力によって弁体内へと逆流する場合がある。上記のように、第1流出口40が第1封止部80によって封止されることにより、この第1流出口40からの逆流を防止できる。
上記突起部81は、無端状突起部71よりも低く形成されており、周面11aとの接触圧が無端状突起部71よりも低くされている。なぜなら、逆流する流体は、流入口30から流入する流体に比べて高圧となることは想定し難く、よって、接触圧が低くても、逆流を十分に防ぐことができるからである。また、このように突起部81の接触圧を低くすることにより、弁体20を回動させる際に発生するハウジング10の周面11aとの摩擦力が小さくなり、弁体を容易に回動させることができる。
第2封止部90は、設けられている位置が異なること以外は、第1封止部80と同一の構成である。
従って、図8(a)に示すように、第2封止部90は、弁体20を第1位置に回動させ、流体が第1流出口40に流れているときに、第2流出口50を封止する。この第2封止部90によって、第2流出口50の配管先に存する流体が、ハウジング10と弁体20の間に逆流することを防止できる。
ゴム弾性部材70は、JISA硬度が、50°〜90°、好ましくは、65°〜75°であるものが好ましい。ゴム弾性部材70の材質としては、例えば、公知のパッキンで用いられているゴムやエラストマーなどが例示できる。
なお、ゴム弾性部材70は、弁体20に対して着脱可能に嵌め込まれているものが好ましいが、弁体20に固定的に設けられているものでもよい。
ゴム弾性部材70を着脱可能に取り付けられる構成とすると、流体の性質や流体の送圧等に応じて、材質、形状等が異なるものに交換できる。また、劣化した際に交換できるので、メンテナンスも容易である。
尚、弁体20は、図2及び図5に示すように、曲面部21の取付溝23の上下それぞれに、Oリング26(リング状のゴムパッキン)を嵌め込む溝27が周方向に形成されており、当該各溝27にOリング26が嵌め込まれている。該Oリング26によって、例えば、切替弁1の外部から、液体や気体などが流路溝60内に入り込むことを防止できる。
尚、第1封止部80及び第2封止部90の変形例として、下記の構成を挙げることができる。
第1の変形例は、図9(a)及び(b)に示すように、第1封止部80は、突起部81が無端状突起部71の一方側と連接し、当該一方側から連続的に延出されるように形成されており、同様に第2封止部90は、突起部91が無端状突起部71の他方側と連接し、当該他方側から連続的に延出されるように形成されている。さらに、突起部81、91は、無端状突起部71の上下高さよりもわずかに低く形成されている。かかる変形例のゴム弾性部材70も同様に、弁体20に嵌められて使用され、第1封止部80及び第2封止部90によって、第1流出口40及び第2流出口50を封止できる。
また、第2の変形例は、図9(c)に示すように、第1の変形例の突起部81、91は、平面視細長い矩形環状の突起から構成されている。図9(d)に示すように、該突起部81、91は、無端状の突起部であり、この突起部によって囲われた領域は、取付溝23の深さよりも低くなった凹み領域82、92とされている。
この凹み領域82は、第1流出口40の開口よりも大きく形成されている。この凹み領域82は、ゴム弾性部材70を取付溝23に嵌め込んで弁体20を第2位置に回動させた際に、第1流出口40に対面するように形成されている。
この凹み領域82は、その周囲に形成された無端状の突起部81によって囲われているので、該無端状の突起部81が弾性変形しつつ第1流出口40の開口周囲に接し、第1流出口40から逆流する流体が、無端状の突起部81を越えて、凹み領域82の外側に漏れることを防止できる。
凹み領域92は、第2封止部90に設けられていること以外は、上記第1封止部80の凹み領域82と同一の構成である。従って、弁体20を第1位置に回動させると、凹み領域92は、第2流出口50と対面して、第2流出口50を封止する。すなわち、凹み領域92の周囲に形成された無端状の突起部91が、弾性変形しつつ第2流出口50の開口周囲に接し、第2流出口50から逆流する流体が、無端状の突起部91を越えて、凹み領域92の外側に漏れることを防止できる。
また、上記実施形態に於いては、ハウジング10は、ねじ孔12a〜12cが形成される外周部材12と細孔13a〜13cが形成される内周部材13との二重構造とされている。
マイクロ弁においては、非常に小さな直径の流入口30、第1流出口40及び第2流出口50が収容部11の周面11aに開口するように、ハウジング10の所定位置に貫通孔を形成しなければならない。また、該流入口30、第1流出口40及び第2流出口50に管体34(流入管、流出管)が連通するように、ハウジング10に該管体34をそれぞれ取り付けなければならない。この管体34をハウジング10に固定するためには、上記ボルト32をハウジング10に螺合することが簡便な方法である。しかしながら、ハウジング10の所定位置に、非常に小さい直径で且つ長い貫通孔を精度良く穿設することは、加工上難しい。また、ボルト32を螺合するためのねじ孔は、タップなどを用いて部材を切り込みながら形成するが、該タップの際に切り屑が生じる。ハウジングが、一つの部材で構成されていると、上記ねじ孔をタップする際に生じる切り屑が、その延長上に位置する貫通孔(流入口、第1流出口及び第2流出口)に詰まるため、ハウジングにボルト32固定用のねじ孔を加工することも困難となる。
この点、上記実施形態のように、ハウジング10が、外周部材12と内周部材13によって構成することで、外周部材12と内周部材13を別個に加工できる。従って、外周部材12の外端面から内端面にまでねじ溝の形成されたねじ孔12a〜12cを容易に形成でき、又、両部材12、13を別個に加工するため、外周部材12にねじ孔12a〜12cを形成すべく、タップする際の切り屑が、内周部材13に形成された流入口30、第1流出口40及び第2流出口50に詰まる虞もない。また、ハウジング10を2つの部材12、13で構成することにより、内周部材13の厚みを薄くすることもでき、該内周部材13に形成する貫通孔(流入口、第1流出口及び第2流出口)を精度良く形成することができる。
また、上記実施形態においては、流出口は、2カ所であるが、流出口が3カ所以上形成されていてもよい。また、本発明は、上記各実施形態で示した構造に限られず、本発明の意図する範囲で、適宜設計変更することができる。
本発明の切替弁の横断面図である。 同切替弁の縦断面図である。但し、弁体、ゴム弾性部材、Oリングについては、正面図で表す。 ハウジングの平面断面図である。 ボルト、リング継ぎ手及び管体の横断面図である。 弁体の正面図である。 凹み領域の周方向長さを示す図である。 (a)は、ゴム弾性部材、第1封止部、第2封止部の平面図である。(b)は、(a)のA―A断面図である。(c)は、ゴム弾性部材が取り付けられた弁体の横断面図であり、ゴム弾性部材と周面との接触状態を示す図である。(d)は、(a)のB―B断面図である。 (a)は、ゴム弾性部材、第1封止部、第2封止部が取り付けられた弁体の横断面図であり、弁体の回動位置が第1位置である場合、流入口と第1流出口とが連通し、第2流出口が封止されることを示す。(b)は、ゴム弾性部材、第1封止部、第2封止部が取り付けられた弁体の横断面図であり、弁体の回動位置が第2位置である場合、流入口と第2流出口とが連通し、第1流出口が封止されることを示す。 (a)は、第1変形例のゴム弾性部材の平面図である。(b)は、(a)のC―C断面図である。(c)は、第2変形例のゴム弾性部材の平面図である。(d)は、(c)のD―D断面図である。
符号の説明
1 切替弁
10 ハウジング
20 弁体
30 流入口
40 第1流出口
50 第2流出口
60 流通溝
70 ゴム弾性部材
71 無端状突起
72 凹み領域

Claims (3)

  1. 回動可能な弁体を収容する収容部が形成されたハウジングと、ハウジングの収容部の周面に接する曲面部が形成された弁体と、ハウジングの収容部の周面に開口された流入口と、ハウジングの収容部の周面に開口された第1流出口及び第2流出口と、弁体の曲面部に設けられた流通溝と、を有し、
    弁体を第1位置へ回転させることにより、流入口から流通溝を経由して第1流出口に流体を流すことができ、且つ、弁体を第2位置へ回転させることにより、流入口から流通溝を経由して第2流出口に流体を流すことができる切替弁であって、
    収容部の周面に弾性変形しつつ接する無端状の突起部が形成されたゴム弾性部材が、前記弁体の曲面部に設けられ、前記流通溝が、ゴム弾性部材の無端状突起部で囲われた領域に形成されており、
    前記弁体を第1位置に回転させた際、第2流出口の開口周囲に弾性変形しつつ接する突起部によって第2流出口を封止する第2封止部、又は、前記弁体を第2位置に回転させた際、第1流出口の開口周囲に弾性変形しつつ接する突起部によって第1流出口を封止する第1封止部、の少なくとも何れか一方が、前記ゴム弾性部材から一体的に延出されていることを特徴とする切替弁。
  2. 前記ゴム弾性部材が、弁体に対して着脱可能に取り付けられている請求項1記載の切替弁。
  3. 前記第1封止部及び第2封止部の突起部は、前記ゴム弾性部材の無端状突起部より低く形成された請求項1又は2に記載の切替弁。
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