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JP4903482B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents
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JP4903482B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は版胴上にマスタを巻装して印刷を行う孔版印刷装置に関し、詳しくはマスタに穿孔製版を行うと共に感熱紙等の記録紙に熱記録を行うことが可能な製版部の制御に関する。
多孔性の支持円筒体からなる版胴と、熱可塑性樹脂フィルムに多孔性支持体を貼り合わせたラミネート構造のマスタとを用い、マスタの熱可塑性樹脂フィルム面をサーマルヘッドで加熱溶融穿孔製版した後に版胴に巻装し、版胴内部に設けられたインキ供給手段により版胴の内周面に適量のインキを供給し、プレスローラや圧胴等の押圧部材で用紙を版胴に押圧することにより、版胴開孔部及びマスタ穿孔部より滲出したインキを用紙に転写させることにより印刷を行うデジタル式感熱孔版印刷装置がよく知られている。
この孔版印刷装置において、マスタに対して鏡像状態の製版画像を形成すると共に感熱紙等の記録紙に対して正像状態の記録画像を形成することが可能な製版部を有するものが、例えば「特許文献1」に開示されている。
特開2001−113811号公報
しかし上述の技術では、装置本体に装着されているサプライがマスタなのかそれ以外の記録紙なのかを判断する構成とはなっておらず、記録紙上に記録画像を形成する際にはその都度機械的及び電気的な設定を行う必要があった。このため孔版印刷装置の操作に慣れていないユーザが使用する場合や誤った設定で動作させた場合に不具合が生じてしまうという問題点があった。
例えば、記録紙を製版部にセットして記録紙への記録画像の形成モードで画像形成を行うつもりがマスタへの製版画像の製版モードで画像形成を行った場合には、孔版印刷装置は版胴上からの前版のマスタの排版、原稿読取後記録紙への製版画像の形成、版胴への記録紙巻装、版付け動作といったユーザの意図とは異なる通常の孔版印刷装置における一連の製版動作を行ってしまう。この結果、製版部内において記録紙搬送ジャムが発生したり製版画像が記録された記録紙が版胴上に巻装されたりしてしまい、版胴上から記録紙を廃棄する際には版胴上からの剥離がうまく行われなかったり剥離された記録紙が排版部内でジャムしたりしてしまうという各種の不具合が発生する。
また、誤排版により消費されるマスタ及びインキ、さらには版胴表面保護のために新たに版胴上に巻装されるマスタ、この際に使用されるインキ及び版付け時に使用される用紙等が無駄に消費されてしまうと共に、これ等の作業を行う時間及び消費電力等が無駄となってしまうという問題点がある。
さらに、誤動作を引き起こさない場合であっても、孔版印刷装置に現在装着されているサプライがマスタなのか記録紙なのかを判断するには装置本体まで確認に行く必要があるため、通信手段が整備され遠隔地から孔版印刷装置を操作させる機会が増えた現在の作業状況には即さないという問題点もある。
本発明は上述の問題点を解決し、装置本体に装着されたサプライの種類に応じた画像形成動作を行うことができると共に、遠隔地からの操作にも対応することが可能な孔版印刷装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、マスタまたはマスタ以外の記録紙に対して画像データに応じた穿孔製版または熱記録を行うサーマルヘッドを有する製版部と、前記マスタと前記記録紙とを識別する識別手段とを有する孔版印刷装置において、前記識別手段による識別結果がマスタであった場合には前記サーマルヘッドにより前記画像データに応じた製版画像を前記マスタ上に鏡像状態で作成し、前記識別手段による識別結果がマスタ以外の記録紙であった場合には前記サーマルヘッドにより前記画像データに応じた記録画像を前記記録紙上に正像状態で作成し、前記製版部は装置本体より引き出された露呈状態で動作可能であると共に製版済みのマスタを貯容するストック手段及び前記識別結果が記録紙であった場合に記録画像が形成された記録紙を貯容する記録紙貯容手段を有し、前記ストック手段が前記記録紙貯容手段として機能することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置において、さらに前記識別結果が記録紙であった場合には前記識別結果がマスタであった場合に比して前記サーマルヘッドに供給するエネルギを低くすることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の孔版印刷装置において、さらに前記識別結果に応じて前記サーマルヘッドに供給されるエネルギは、前記サーマルヘッドに対する通電時間及び/または印加電圧を変化させることにより調整されることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の孔版印刷装置において、さらに前記識別結果が記録紙であった場合には前記識別結果がマスタであった場合に比して前記サーマルヘッドの発熱周期を短くすることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項2または3記載の孔版印刷装置において、さらに前記識別結果が記録紙であった場合には前記識別結果がマスタであった場合に比して前記サーマルヘッドの非発熱時間を短くすることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、さらに前記製版部は、前記サーマルヘッドに圧接配置され前記マスタ及び前記記録紙を前記サーマルヘッドに押圧しつつ搬送するプラテンローラを有し、前記識別結果が記録紙であった場合には前記識別結果がマスタであった場合に比して前記サーマルヘッドに対する前記プラテンローラの圧接力を低くすることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、さらに装置のロギングデータを出力するロギングデータ出力モードを有し、前記ロギングデータ出力モードが設定され前記識別結果が記録紙であった場合には前記サーマルヘッドが前記記録紙上にロギングデータを出力することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、さらに印刷画像を事前に出力するプレビュ画像出力モードを有し、プレビュ画像出力モードが設定され前記識別結果が記録紙であった場合には前記マスタへの製版を行う前に前記サーマルヘッドが前記記録紙上にプレビュ画像を出力することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の孔版印刷装置において、
前記プレビュ画像を出力するために読み込まれた前記画像データを記憶する記憶手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。
請求項10記載の発明は、請求項1ないし9の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、さらに識別部材を有するインキを用いて印刷を行う印刷部を有すると共に前記識別手段が使用されるインキの種類を識別可能であり、前記識別結果がマスタであった場合に前記識別手段により識別された前記インキの種類に応じて前記サーマルヘッドに供給するエネルギを制御することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の孔版印刷装置において、さらに印刷に用いられる用紙の種類を設定する用紙種類設定手段を有し、前記識別結果がマスタであった場合に前記識別手段により識別された前記インキの種類及び前記用紙種類設定手段により設定された前記用紙の種類に応じて前記サーマルヘッドに供給するエネルギを制御することを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項10記載の孔版印刷装置において、さらに印刷に用いられる用紙の種類を設定する用紙種類設定手段を有すると共に前記印刷部は前記マスタを巻装する版胴及び前記版胴に用紙を押圧する押圧手段を有し、前記識別結果がマスタであった場合に前記識別手段により識別された前記インキの種類及び前記用紙種類設定手段により設定された前記用紙の種類に応じて前記版胴に対する前記押圧手段の圧接力を制御することを特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置において、さらに前記製版部は前記マスタ及び前記記録紙としてロール状のものを引き出し自在に支持するロール支持手段と引き出された前記マスタ及び前記記録紙を切断する切断手段とを有し、前記切断手段は任意に単独動作可能であることを特徴とする。
本発明によれば、識別手段によるサプライの識別結果に応じて制御手段が孔版印刷装置の動作を制御するので、操作に慣れていないユーザが使用した場合であっても装置の誤動作を防止して各種不具合の発生を防止することができると共に、マスタ、インキ、感熱紙等のサプライの無駄遣いを防止することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態を採用した孔版印刷装置を示している。同図において孔版印刷装置1は、印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7等を装置本体8の内部に有している。
装置本体8のほぼ中央に配置された印刷部2は、版胴9及び押圧手段としてのプレスローラ10を有している。開孔部と非開孔部とを有する版胴9は装置本体8に対して着脱自在に構成されており、その内部にはインキ供給管を兼ねた支軸11、版胴9の内周面に対してその周面を近接配置されたインキローラ12、インキローラ12の周面に対してその周面を近接配置されたドクターローラ13等を有するインキ供給手段14が配設されている。支軸11より供給されたインキはインキローラ12とドクターローラ13との近接部においてインキ溜まりを形成し、このインキ溜まりのインキがインキローラ12とドクターローラ13との近接部を通過してインキローラ12の周面に層上に供給される。インキローラ12の周面に供給されたインキは、後述するプレスローラ10によって版胴9の外周面が押圧された際に版胴9の内周面とインキローラ12とが接触することにより版胴9の内周面に供給され、版胴9の開孔部より滲出して用紙に転写される。
版胴9の外周面には、版胴外周面上にマスタを巻装させるべくマスタの先端部を挟持するクランパ15が設けられている。クランパ15は版胴9の非開孔部に開閉自在に取り付けられており、版胴9が所定の開放位置あるいは閉塞位置を占めた際に図示しない開閉手段によって開閉される。
版胴9の下方には、図示しない一対のアーム部材によってその支軸両端を回転自在に支持されたプレスローラ10が配設されている。プレスローラ10は、図示しない各アーム部材が図示しない揺動手段によって揺動されることにより、図1に示す版胴9の外周面より離間した離間位置と版胴9の外周面に所定の圧接力で圧接する圧接位置とを選択的に占める。
装置本体8の右上部には製版部3が配置されている。製版部3は、ロール支持手段16、プラテンローラ17、サーマルヘッド18、切断手段19、搬送ローラ対20、反転ローラ対21、ストック手段22等を有しており、図示しない可動レールによって装置本体8に対して一体的に左右方向に向けて移動(スライド)自在に構成されている。製版部3は、製版動作を行うことが可能な図1に示す装着位置と、内部のメンテナンスやサプライの交換等を行う図2に示す装置本体8から露呈した状態である引き出し位置とを選択的に占めることが可能に構成されており、装着位置において図示しない固定手段により固定される。製版部3の装置本体8からの引き出しは、後述する操作パネル45上の製版部解除キー55を押下することにより図示しない固定手段の固定状態が解除され、手動による引き出しが可能となるように構成されている。なお、製版部解除キー55を設けずに製版部3を引き出すことが可能な条件下(例えばマスタ搬送ジャム発生時、ロール交換時、装置待機状態時、後述する感熱紙への記録時等)において図示しない固定手段を自動的に解除する構成を採用してもよい。また、製版部3はスライド移動ではなく、装置本体8に支軸等により支持され回動により引き出されて露呈する構成としてもよく、さらに製版部3が装置本体8に固定され、その上部に配置された画像読取部7が移動して開放され、製版部3が露呈する構成としてもよい。
ロール支持手段16は製版部3の図示しないユニット側板に取り付けられており、熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを貼り合わせてなるマスタ23をロール状に巻成したマスタロール23aの芯部または記録紙としての感熱紙71をロール状に巻成した感熱紙ロール71aの芯部を回転自在かつ着脱自在に支持する。それぞれサプライであるマスタロール23a及び感熱紙ロール71aは、製版部3が装置本体8より引き出された状態で交換される。
マスタロール23aの芯部及び感熱紙ロール71aの芯部には、図3に示すように識別部材としてのICタグ72が取り付けられている。ICタグ72は図4に示すようにその内部にコイル状のアンテナ72a及びICチップ72bを有しており、ICチップ72bは記憶部、電源清流部、送信部、受信部の4つに区分されそれぞれが働きを分担して通信を行う。
装置本体8には、ICタグ72に対して信号を送受信し、ロール支持手段16に支持されているサプライがマスタロール23aであるのか感熱紙ロール71aであるのかを識別する識別手段73が設けられている。識別手段73は図4に示すようにアンテナ73a、リーダ/ライタ73b、コントローラ73c等を有しており、データ処理部74に接続されている。ICタグ72と識別手段73との通信は、アンテナ72aがリーダ/ライタ73bからアンテナ73aを経由して送られる電波を受信し、共振作用により発生した起電力によりICチップ72bが起動し、ICチップ72b内において信号化された情報がアンテナ72aからアンテナ73aを介してリーダ/ライタ73bに受信され、受信された情報がコントローラ73cを介してデータ処理部74に転送され、データ処理部74においてデータ処理が行われることにより実行される。個々のICチップ72bからはそれぞれサプライの種類に応じた情報が送られ、これによりサプライの種類が判別される。
本実施形態では、ICタグ72と識別手段73とを用いる非接触式による識別構成を示したが、非接触式による識別構成としてはこの他に、例えば特定周波数の電磁波に反応して電磁波を反射する共振周波数を持った共振回路を有する共振タグを用いてもよい。この共振タグの内部にはコイルとコンデンサとを有する共振回路が設けられており、このコイルの巻き数またはコンデンサの静電容量を変化させることにより、サプライの種類別にそれぞれ異なる共振周波数を設定することが可能に構成されている。
図9は、共振タグを用いた場合における識別構成の一例を示している。共振タグが取り付けられたサプライ支持位置の近傍に位置する装置本体8には、発信アンテナである発信部及び検出アンテナである受信部を有するマスタ発信/受信部が設けられている。発信部は切替回路を介して発信制御部に接続されており、受信部は切替回路を介して受信制御部に接続されている。切替回路及び発信制御部及び受信制御部はそれぞれ制御手段に接続されており、これ等によって識別手段が構成される。
切替回路は、例えば電界効果トランジスタ(FET)またはフォトMOSリレー等の半導体スイッチ素子等を備えた電子・電気回路から構成されており、制御手段の制御に基づき、発信制御部から発せられた電磁波をマスタ発信/受信部に出力し、共振タグにより反射された反射電磁波を受信制御部に出力する。制御手段は、受信部に反射された電磁波を電磁波判定部を介して検知することによりサプライの種別を識別する。
また本実施形態では、ICタグ72と識別手段73とを用いる非接触式による識別構成を示したが、接触式の識別構成を採用してもよい。接触式の識別構成としては、例えば電源を供給しなくても一定期間データを記憶できる不揮発性メモリ(例えばデータの書き込みと消去とを行うことが可能なEEPROMと呼ばれるROM等)を用い、この不揮発性メモリが取り付けられている基板内での接点または基板外であっても不揮発性メモリとのインターフェイスが可能な接点を設けておき、データ処理部74と電気的に接続するコネクタを設置してその電気的信号によって認識させる構成等が挙げられる。
ロール支持手段16の左方に配置されたプラテンローラ17は製版部3の図示しないユニット側板に回転自在に支持されており、ステッピングモータ61によって回転駆動される。プラテンローラ17の下方に位置し多数の発熱素子を有するサーマルヘッド18は図示しないユニット側板に支持されており、図示しない付勢手段の付勢力によってその発熱素子面をプラテンローラ17の周面に圧接されている。サーマルヘッド18はマスタ23の熱可塑性樹脂フィルム面または感熱紙71の記録面に接触しつつ各発熱素子を選択的に発熱させ、マスタ23に製版画像を、また感熱紙71に記録画像をそれぞれ形成する。
プラテンローラ17及びサーマルヘッド18の左方には切断手段19が配置されている。図示しないユニット側板に固定された固定刃と、この固定刃に対して移動自在に支持された可動刃とを有する切断手段19は、図示しないモータの駆動によって可動刃が固定刃に対して回転移動あるいは上下動することによってマスタ23または感熱紙71を切断する。切断手段19は、後述する切断キー62が押下された際にも単独で動作可能となるように構成されている。
切断手段19の左方には搬送ローラ対20及び反転ローラ対21が配置されており、各ローラ対20,21間にはストック手段22が配置されている。各ローラ対20,21は図示しないユニット側板にそれぞれ回転自在に支持された駆動ローラと従動ローラとを有しており、搬送ローラ対20はステッピングモータ61によって、反転ローラ対21はステッピングモータ63によってそれぞれ回転駆動される。ストック手段22は内部に図示しないファンを有しており、このファンを図示しないモータによって駆動させることによりその内部に製版されたマスタ23または画像形成された感熱紙71を引き込み、1版分の製版済みのマスタ23をストック可能に構成されている。一般的に感熱紙はマスタに比して剛性が高いことから、ストック手段22に感熱紙を引き込む際にはマスタを引き込む際に比してファンの風量を強くすることが望ましい。ストック手段22の上部には、図示しないソレノイドによって揺動され、搬送ローラ対20によって搬送されるマスタ23または感熱紙71を反転ローラ対21へと案内する第1案内位置とストック手段22内へと案内する第2案内位置とを選択的に占める図示しないガイド板が設けられている。また製版部3には、製版部3が装着位置を占めた際にこれを検知して信号を発する製版部位置検知センサ67が設けられている。
製版部3の下方には給紙部4が配設されている。給紙部4は、給紙トレイ24、給紙ローラ25、分離ローラ26、分離パッド27、レジストローラ対28等を有している。
上面に多数の用紙Pを積載可能な給紙トレイ24は装置本体8に上下動自在に支持されており、図示しない昇降手段によって上下動される。給紙トレイ24の上面には用紙Pの幅方向の揃えを行う一対のサイドフェンス30が配設されており、各サイドフェンス30は用紙搬送方向と直交する用紙幅方向に向けて互いに同期して移動可能に構成されている。
給紙トレイ24の左端上方には、表面に高摩擦抵抗部材を有する給紙ローラ25が配置されている。給紙ローラ25は装置本体8に揺動自在に支持された図示しないブラケットに回転自在に支持されており、給紙トレイ24が上昇した際に所定の圧接力で給紙トレイ24上の最上位の用紙Pに圧接する。給紙ローラ25は図示しない給紙モータによって回転駆動される。
給紙ローラ25の左方には分離ローラ26が配置されている。分離ローラ26は表面に高摩擦抵抗部材を有しており、給紙ローラ25の回転時にこれと同期して同方向に回転駆動される。分離ローラ26の下方には、高摩擦抵抗部材からなり分離ローラ26の周面に圧接する分離パッド27が配設されている。用紙Pは分離ローラ26と分離パッド27とによって分離給送される。
分離ローラ26及び分離パッド27の左方には、駆動ローラと従動ローラとを有するレジストローラ対28が配置されている。各ローラは装置本体8の図示しない側板にそれぞれ回転自在に支持されており、図示しない版胴駆動手段からの回転駆動力を図示しない駆動力伝達手段を介して伝達されることにより、版胴9と同期して回転駆動される。
装置本体8の左上部には排版部5が配置されている。排版部5は、上排版部材31、下排版部材32、排版ボックス33、圧縮板34等を有している。
上排版部材31及び下排版部材32は、共に駆動ローラ、従動ローラ、無端ベルト等を有しており、図示しない排版駆動手段によって駆動ローラが回転駆動されることにより無端ベルトが移動する。また、下排版部材32は図示しない移動手段によって移動自在に支持されており、図に示す初期位置と無端ベルトが版胴9の外周面に当接する剥離位置とを選択的に占める。
内部に使用済みマスタを貯容する排版ボックス33は、装置本体8に対して着脱自在に構成されている。上排版部材31と下排版部材32とによって運ばれた使用済みマスタを排版ボックス33の内部に押し込む圧縮板34は装置本体8に上下動自在に支持されており、図示しない昇降手段によって上下動される。
排版部5の下方には排紙部6が配設されている。排紙部6は、剥離爪35、用紙搬送手段36、排紙トレイ37等を有している。
剥離爪35はその基端を装置本体8に揺動自在に支持されており、図示しない爪揺動手段によって揺動されることにより、鋭角状に形成されたその自由端が版胴9の外周面に近接する位置と、クランパ15等の障害物を回避するために版胴9の外周面より離間する離間位置とを選択的に占める。
剥離爪35の左下方に配置された用紙搬送手段36は、駆動ローラ、従動ローラ、無端ベルト、吸引ファン等を有しており、図示しない排紙駆動手段によって駆動ローラが回転駆動すると共に吸引ファンが作動することにより、無端ベルト上に用紙Pを吸引しつつ左方へと搬送する。
用紙搬送手段36の左方には排紙トレイ37が配設されている。用紙搬送手段36によって搬送される印刷済みの用紙Pが多数積載される排紙トレイ37は、その上面に用紙Pの揃えを行うための1つのエンドフェンス38と一対のサイドフェンス39とを有している。エンドフェンス38は用紙搬送方向と同方向に移動自在に構成され、各サイドフェンス39は用紙幅方向と同方向に互いに接離自在に構成されている。
装置本体8の上部には画像読取部7が配置されている。画像読取部7は、原稿を載置するコンタクトガラス40、コンタクトガラス40に対して接離自在な圧板41、原稿画像を走査して読み取る走査ユニット42、走査された画像を集束するレンズ43、集束された画像を処理するCCD等の画像読取センサ44等を有している。
装置本体8の上部前面には、孔版印刷装置1の操作を行う操作パネル45が配置されている。図5に示すように操作パネル45は、製版スタートキー46、印刷スタートキー47、試し刷りキー48、テンキー49、クリア/ストップキー50、印刷速度設定キー51、LED表示装置52、LCD表示装置53等の周知の構成の他、製版部3を装着位置において固定する図示しない固定手段の固定状態を解除させる製版部解除キー55、製版部3が装着位置から引き出された際にプラテンローラ17及び搬送ローラ対20及び反転ローラ対21を正転(マスタ23または感熱紙71を切断手段19に向けて送る方向)させる正転キー54、及びプラテンローラ17及び搬送ローラ対20及び反転ローラ対21を逆転(マスタ23または感熱紙71をロール支持手段16側に戻す方向)させる逆転キー56、及び切断手段19を作動させる切断キー62等を有している。
図6は、孔版印刷装置1に用いられる制御手段のブロック図である。同図において装置本体8の内部に設けられた制御手段57は、CPU58、ROM59、RAM60等を有する周知のマイクロコンピュータであり、制御手段57には操作パネル45からの動作信号、各種センサからの検出信号、及び識別手段73からの識別信号が入力される。制御手段57は、ROM59に予め記憶されている動作プログラム及び入力される各信号に基づいて印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7の動作をそれぞれ制御し、識別手段73からサプライがマスタ23であるという情報が送られた場合には、図7に示すように読み取られた画像データに応じた製版画像64をマスタ23上に鏡像状態で作成すべくサーマルヘッド18に対して孔版印刷用の動作信号を出力し、識別手段73からサプライが感熱紙71であるという情報が送られた場合には、図8に示すように読み取られた画像データに応じた記録画像65を感熱紙71上に正像状態で作成すべくサーマルヘッド18に対して感熱紙記録用の動作信号を出力する。
上述の構成に基づき、以下に孔版印刷装置1の動作を説明する。先ず、ロール支持手段16にマスタロール23aが支持されている場合を説明する。
孔版印刷装置1のメイン電源が投入されると、識別手段73がICタグ72に対して信号を送受信し、ロール支持手段16に支持されているサプライの種類を制御手段57が確認する。ここでロール支持手段16にマスタロール23aが支持されている場合には制御手段57はサプライがマスタ23であると認識し、ROM59から孔版印刷用の動作プログラムを読み出すと共に、LCD表示装置53に例えば「マスタが装着されています」という表示を行い、孔版印刷装置1に装着されているサプライの種類をオペレータに対して明示する。
オペレータによりコンタクトガラス40上に印刷すべき原稿が載置された後、圧板41が閉じられた状態で製版スタートキー46が押下されると、画像読取部7において原稿画像の読取動作が行われる。画像の読み取りは走査ユニット42で原稿画像を走査することにより行われ、読み取られた画像はレンズ43で集束された後に画像読取センサ44に送られる。画像読取センサ44に送られた後に光電変換された画像データ信号は図示しないサーマルヘッドドライバに送られ、この信号に基づいてサーマルヘッド18の各発熱素子が選択的に作動してマスタ23上に製版画像が鏡像状態で作成される。
画像読取動作と並行して、排版部5では版胴9の外周面上から使用済みマスタを剥離する排版動作が行われる。製版スタートキー46が押下されると、図示しない版胴駆動手段が作動して版胴9が回転を開始し、版胴9が所定の排版位置に到達するとその回転が停止する。そして、下排版部材32が作動すると共に剥離位置に移動し、下排版部材32によって版胴9上の使用済みマスタがすくい上げられる。その後、版胴9が回転駆動されると共に上排版部材31が作動し、版胴9上の使用済みマスタは各排版部材31,32によって搬送されて排版ボックス33内に貯容される。その後、圧縮板34が作動して排版ボックス33内の使用済みマスタが圧縮されると共に版胴9が所定の給版位置まで回転して停止し、クランパ15が開放されて孔版印刷装置1は給版待機状態となる。
排版動作と並行して、製版部3では製版動作が行われる。製版スタートキー46が押下されると、プラテンローラ17、搬送ローラ対20、反転ローラ対21がそれぞれ回転し、マスタロール23aよりマスタ23が引き出される。引き出されたマスタ23はサーマルヘッド18を通過する際に穿孔製版され、その熱可塑性樹脂フィルム面に製版画像を形成される。このとき図示しないガイド板は第1案内位置を占めており、搬送ローラ対20によって送られたマスタ23は反転ローラ対21へと案内される。そして、マスタ23の先端が反転ローラ対21によって挟持されると、図示しないガイド板が第2案内位置に切り替えられ、搬送ローラ対20によって送られたマスタ23はストック手段22内に貯容される。
孔版印刷装置1が給版待機状態となると、反転ローラ対21が回転して製版済みのマスタ23がクランパ15に向けて送られる。そしてマスタ23の先端がクランパ15によって保持可能な位置まで搬送されたと制御手段57が判断すると、クランパ15が閉じられて製版されたマスタ23はその先端を版胴9の外周面上に保持される。その後、版胴9がマスタ23の搬送速度と同じ周速度で回転し、マスタ23の版胴9への巻装動作が行われる。そして1版分のマスタ23が製版されると、プラテンローラ17及び搬送ローラ対20の作動が停止されると共に切断手段19が作動してマスタ23が切断される。切断されたマスタ23は版胴9及び反転ローラ対21の回転によって製版部3より引き出され、マスタ23の巻装後に版胴9がホームポジションで停止することにより製版動作及び給版動作が完了する。
給版動作に引き続き版付け動作が行われる。版胴9がホームポジションで停止すると、給紙ローラ25及び分離ローラ26が回転して給紙トレイ24上より最上位の用紙Pが引き出されると共に、版胴9が図1において時計回り方向に低速で回転駆動される。引き出された用紙Pは1枚だけ分離給送され、その先端をレジストローラ対28に挟持される。そして、版胴9に巻装されたマスタ23の版胴回転方向における画像領域先端部がプレスローラ10との接触部に到達する所定のタイミングでレジストローラ対28が回転し、用紙Pが版胴9とプレスローラ10との接触部に向けて給送される。レジストローラ対28の回転とほぼ同時に図示しない揺動手段の作動によりプレスローラ10がその周面を版胴9の外周面に圧接させ、給送された用紙Pが版胴9上のマスタ23に圧接される。この押圧動作によりプレスローラ10と用紙Pとマスタ23と版胴9とが圧接し、インキローラ12によって版胴9の内周面に供給されたインキが版胴9の開孔部より滲出し、マスタ23の多孔性支持体に充填された後にマスタ23の穿孔部を介して用紙Pに転写され、いわゆる版付けが行われる。
版付けによって画像を転写された用紙Pは、剥離爪35によって版胴9の外周面より剥離され、下方へと落下して用紙搬送手段36へと送られた後、用紙搬送手段36によって吸引搬送されて排紙トレイ37上に排出される。その後、版胴9が再びホームポジションまで回転して停止し、版付け動作を終えて孔版印刷装置1は印刷待機状態となる。
孔版印刷装置1が印刷待機状態となった後、操作パネル45上の各種キーによって印刷条件が入力された後に試し刷りキー48が押下されると、版胴9が版付け時よりも高速である設定された印刷速度に応じた周速度で回転すると共に給紙部4より用紙Pが1枚だけ給送され、版付け時と同様に試し刷りが行われる。試し刷りによって画像位置及び画像濃度等が確認され、操作パネル45上において印刷枚数が設定された後に印刷スタートキー47が押下されると、給紙部4から用紙Pが連続的に給送されて試し刷り時と同様に印刷動作が行われる。そして設定された印刷枚数が消化されると、版胴9がホームポジションで停止して孔版印刷装置1は再び印刷待機状態となる。
次に、ロール支持手段16からマスタロール23aを取り外して感熱紙ロール71aを装着する場合を説明する。
製版部位置検知センサ67からの信号に基づき、製版部3が装置本体8から引き出された後に再び装着されたと制御手段57が判断すると、識別手段73がICタグ72に対して信号を送受信し、ロール支持手段16に支持されているサプライの種類を制御手段57が確認する。ここでロール支持手段16に感熱紙ロール71aが支持されている場合には制御手段57はサプライが感熱紙71であると認識し、ROM59から感熱紙記録用の動作プログラムを読み出すと共に、LCD表示装置53に例えば「感熱紙が装着されています」という表示を行う。
オペレータによりコンタクトガラス40上に記録すべき原稿が載置された後、圧板41が閉じられた状態で製版スタートキー46が押下されると、画像読取部7において原稿画像の読取動作が行われる。画像の読み取りは上述と同様に行われ、読み取られた画像はレンズ43及び画像読取センサ44を介して図示しないサーマルヘッドドライバに送られ、この信号に基づいてサーマルヘッド18の各発熱素子が選択的に作動して感熱紙71上に記録画像が正像状態で作成される。このとき、排版部5において排版動作は行われない。
製版部3では記録動作が行われる。製版スタートキー46が押下されると、プラテンローラ17、搬送ローラ対20がそれぞれ回転し、感熱紙ロール71aより感熱紙71が引き出される。引き出された感熱紙71はサーマルヘッド18を通過する際に感熱記録され、その上面に記録画像を形成される。このとき図示しないガイド板は第2案内位置を占めており、搬送ローラ対20によって送られた感熱紙71はストック手段22内に貯容される。そして原稿画像に対応した感熱紙71の記録が行われると、プラテンローラ17及び搬送ローラ対20の作動が停止されると共に切断手段19が作動して感熱紙71が切断される。切断された記録済みの感熱紙71はストック手段22内に貯容されて記録動作が完了し、孔版印刷装置1は版付け動作を行わずに待機状態となる。
孔版印刷装置1が待機状態となった後、オペレータは操作パネル45上の製版部解除キー55を押下し、図示しない固定手段の固定状態を解除して製版部3を装置本体8より引き出してストック手段22内の記録済みの感熱紙71を取り出す。このときストック手段22は記録紙貯容手段として機能する。
上述の構成によれば、識別手段73によるサプライの識別結果に応じて制御手段57が孔版印刷装置1の動作を制御するので、操作に慣れていないユーザが使用した場合であっても装置の誤動作を防止して各種不具合の発生を防止することができると共に、マスタ、インキ、感熱紙等のサプライの無駄遣いを防止することができる。また、識別手段73による識別結果を表示する表示手段としてのLCD表示装置53を設けることにより、ユーザによる誤動作の発生をより一層防止することができ、さらに孔版印刷装置1を遠隔操作する場合に、識別手段73による識別結果を操作部に表示させる構成とすることにより、離れた位置にある装置まで出向かずともサプライの種類を判別することができ、操作性を向上することができる。
上述した実施形態では、製版部3を装置本体8に対して装着した状態でマスタ23に対する製版動作及び感熱紙71に対する記録動作を行う例を示したが、版胴9への感熱紙71の巻装防止等の目的から製版部3を装置本体8より引き出した状態で感熱紙71への記録動作を行うことも可能である。この場合の動作を以下に説明する。
オペレータは製版部解除キー55を押下して製版部3を装置本体8より引き出す。このとき製版部3内の各アクチュエータ及び制御基板は図示しないハーネスによって装置本体8と接続されており、この図示しないハーネスは製版部3が装置本体8に装着される際にパンタグラフ状に折りたたまれる図示しないホルダ内に保持されている。
制御手段57は、識別手段73がICタグ72に対して信号を送受信することによりロール支持手段16に支持されているサプライが感熱紙ロール71aであることを確認し、この旨をLCD表示装置53に表示する。このときロール支持手段16にマスタロール23aが支持されている場合には、この旨がLCD表示装置53に表示される。
制御手段57により感熱紙ロール71aが確認された後に製版スタートキー46が押下されると、画像読取部7において読み取られた原稿画像が図示しないサーマルヘッドドライバに送られ、サーマルヘッド18は記録待機状態となる。その後、オペレータによって正転キー54が押下されると、正転キー54の押下中プラテンローラ17、搬送ローラ対20、反転ローラ対21が作動して感熱紙ロール71aより感熱紙71が送り出されると共にサーマルヘッド18が作動し、感熱紙71上に記録画像が形成される。このとき図示しないガイド板は第1案内位置を占めており、感熱紙71は図示しないガイド板上を通ってストック手段22内には貯留されず、反転ローラ対21より送り出される。そして感熱紙71上に所定の画像が記録されると正転キー54の押下が解除され、プラテンローラ17、搬送ローラ対20、反転ローラ対21の作動が停止する。その後、切断キー62が押下されると切断手段19が作動して感熱紙71が切断され、再び正転キー54が押下されるとプラテンローラ17、搬送ローラ対20、反転ローラ対21が再び作動して切断された感熱紙71は製版部3より送り出される。
上述の構成によれば、製版部3を装置本体8より引き出した状態で感熱紙71への記録画像の形成動作を行うことができ、装置の誤動作の発生をより一層防止することができる共に、画像を確認しつつ記録動作を行うことができ操作性が向上する。また、切断手段19を任意に単独動作可能であるので、感熱紙71の無駄遣いを防止することができる。この記録動作時において、上記実施形態におけるマスタ23への製版画像形成時と同様に、感熱紙71を反転ローラ対21に挟持させた状態で図示しないガイド板を第2案内位置へと移動させ、記録後の感熱紙71をストック手段22内に貯容する構成としてもよい。
上述した第1の実施形態では、マスタ23に対する製版画像の形成時及び感熱紙71に対する記録画像の形成時の双方において、それぞれ同じ発熱エネルギによってサーマルヘッド18の各発熱素子を発熱させる構成としたが、熱可塑性樹脂フィルム面を穿孔することが必要なマスタ23への製版画像形成時に比して、記録紙71の上面に記録画像を形成するのみで穿孔を必要としない記録画像形成時におけるサーマルヘッド18の各発熱素子の発熱量を低くすることにより、省エネルギ効果を得ることができる。この場合における発熱量の低減は、サーマルヘッド18に対する通電時間及び/または印加電圧を低減させることにより実行される。通電時間を低減させる方法としては、制御手段57内のROM59に予め記憶されているデータテーブルから対応する感熱紙71用のデータを読み出す方法、マスタ23の穿孔エネルギを基準としてその都度計算する方法等が挙げられる。
また、感熱紙71としても多種のものが存在し、それぞれにおいて記録画像が形成される温度が異なる場合がある(例えばラベル用や高感度感熱紙等)。この場合には、制御手段57内のROM59に予め各種感熱紙に応じたサーマルヘッド18の最適温度をデータテーブルとして保存しておき、例えば操作パネル45上のLCD表示装置において使用する感熱紙71を選択し、選択された感熱紙71に対応してサーマルヘッド18の各発熱体の発熱量を制御する構成を採用してもよい。これにより感熱紙71の種類に応じて常にサーマルヘッド18が最適温度で感熱記録を行うので、省エネルギ効果を得ることができると共に良好な記録画像を得ることができる。
上述した孔版印刷では、版胴9内のインキを版胴9上に巻装された製版済みのマスタ23の穿孔部より滲出させて用紙Pに転写させることにより印刷画像を形成するため、マスタ23に形成される各穿孔部はインキの滲みを考慮してある程度の分離性を保つことが重要である。分離性が確保できない場合には過度のインキが用紙Pへと供給され、裏移りと呼ばれる不具合が発生したりマスタ23自体の強度が低下することで耐刷性が低下したりしてしまう。これに対して感熱紙71に対する記録画像の形成では、サーマルヘッド18からの熱伝導状態が直接的に画像となって再現されるため、細かい字や細線等を良好に再現する場合には感熱紙71上に形成される印字ドットの連続性が必要となる。
このように、マスタ23と感熱紙71とではその性質の違いから求められる画像品質が異なる。これらの条件を満足するため、感熱紙71に対する記録画像形成時には、マスタ23に対する製版画像形成時よりもサーマルヘッド18の各発熱素子の発熱周期(1ラインを記録するために必要となる時間)を短くすることにより、記録時間を短縮することができる。また、感熱紙71に対する記録画像形成時には、マスタ23に対する製版画像形成時よりもサーマルヘッド18の各発熱素子の非発熱時間(サーマルヘッド18の各発熱素子が発熱終了してから次に発熱するまでの時間)を短くする、すなわちサーマルヘッド18の各発熱素子の発熱時間の割合を大きくすることにより、1ライン分の記録領域において感熱紙71の発色領域が占める割合を大きくすることができ、記録紙搬送方向における記録ドットの連続性が向上して記録画像の高画質化を図ることができる。
上述の構成を採用する場合、単にサーマルヘッド18の通電時間を増加させることが考えられるが、この場合にはサーマルヘッド18の各発熱体の温度上昇による各発熱体の耐久性の低下及び過度の温度上昇による画像再現性の低下が懸念されるため、サーマルヘッド18の通電時間を増加させると共に印加電圧を低減してサーマルヘッド18に印加されるエネルギを制御する方法、サーマルヘッド18への通電を断続的に行う方法(チョッピング)を採用することが望ましい。
上述した孔版印刷装置1では、その装置自体の状態及び使用状況を把握する手段として、各項目別(サイズ別、用紙種類別、機能別等)の製版枚数や印刷枚数、各動作別(製版時、排版時、クランプ時、給紙時、排紙時等)のジャムやトラブルの回数、原稿1枚当たりの印刷枚数の分布等を記憶させたロギングデータが用いられている。このロギングデータは、通常はメーカ側のサービス担当者により出力され、このロギングデータを用いることにより、どのサイズあるいは種類(厚紙、標準紙、薄紙等)の用紙がどの程度の頻度で印刷に使用されているか、どのようなときにジャムやトラブルが発生し易いか、原稿1枚当たりの印刷枚数は何枚ぐらいが多いのか等の、ユーザにおける孔版印刷装置1の使用状況を把握することができる。
このロギングデータの出力は、誤動作の防止と情報保護とを兼ねるため、ユーザには通知されていない特定のコードをサービス担当者が操作パネル45から入力することにより行われている。これは、通常は孔版印刷装置1をメーカ側に引き取ることなくユーザ側に設置された状態で行われるため、版胴に巻装されている使用済みマスタを排版した後に新たなマスタにロギングデータを製版して版胴に巻装し、このマスタに対して用紙を押圧することにより得られているが、ユーザ側のマスタ、インキ、用紙を使用することのないように、サービス担当者がこれ等を持参して行っていた。また、孔版印刷装置において機械的な不具合が生じている場合にはその場でロギングデータを得ることができないのが現状であった。
そこで本発明では、操作パネル45上においてロギングデータを出力するロギングデータ出力モードを設定可能とし、ロギングデータ出力モードが設定(特定のコードを入力してもよい)されかつ識別手段73からの識別結果によりロール支持手段16に感熱紙ロール71aが支持されていると制御手段57が判断した場合には、例えば製版スタートキー46の押下によって感熱紙71上にロギングデータを出力する構成とした。この構成により、サービス担当者がユーザ側に出向いて孔版印刷装置からロギングデータを出力する際に、版胴に巻装されたユーザの使用済みマスタを排版する必要がなくかつサプライを使用して孔版印刷を行う必要がないため、作業時間及び作業効率を向上することができるとともにコスト低減を図ることができる。
さらに上述の孔版印刷装置1では、用紙P上に形成される印刷画像の位置を用紙搬送方向にずらす天地移動機構、用紙P上に形成される印刷画像の位置を用紙幅方向にずらす左右位置移動機構、原稿画像に対して印刷画像を拡大または縮小する変倍機構等を備えたものが知られている。このような各種機構を備えた孔版印刷装置において、読み込まれたあるいは外部装置から入力された原稿画像に基づいた印刷画像が用紙P上にどのように形成されるかをオペレータが事前に知ることはできず、意図した印刷画像とは異なる印刷画像が用紙P上に形成されてしまう場合があった。
そこで本発明では、操作パネル45上において印刷前画像であるプレビュデータを出力するプレビュデータ出力モードを設定可能とし、プレビュデータ出力モードが設定されかつ識別手段73からの識別結果によりロール支持手段16に感熱紙ロール71aが支持されていると制御手段57が判断した場合には、例えば製版スタートキー46の押下によって感熱紙71上にプレビュデータを出力する構成とした。この構成により、実際に印刷を行う前に感熱紙71上にプレビュデータを得ることができ、意図した画像とは異なる画像が印刷されてしまうことが防止でき、作業時間及び作業効率を向上することができるとともにコスト低減を図ることができる。
さらに、上述したロギングデータ出力モードとプレビュデータ出力モードとを操作パネル45上で選択可能に構成してもよく、これによりさらなる作業効率の向上を図ることができる。また、プレビュデータ出力モード選択時において、画像読取部7から読み取った原稿画像データまたは外部装置から入力した画像データを制御手段57内のRAM60に記憶させ、その後の製版動作時においてRAM60内に記憶された画像データをそのまま用いマスタ23上に製版画像を形成することにより、再度の画像読取動作を省略して作業効率を向上することができる。この場合、RAM60が記憶手段として機能する。
図10は、本発明の第2の実施形態に用いられる、プラテンローラ17に対するサーマルヘッド18の圧接力を可変する圧接力調整手段を示しており、この圧接力調整手段は第1の実施形態で示したICタグ72及び識別手段73と共に用いられる。同図において圧接力調整手段29は、サーマルヘッド支持部材66、圧接力可変モータ68、可動軸69、回転軸70、エンコーダ板75、回転数検出センサ76、ホームポジションセンサ77、引張ばね78等を有している。
サーマルヘッド18を固定支持するサーマルヘッド支持部材66は、装置本体8に取り付けられた支軸79によって図の矢印A方向に揺動自在に支持されている。正逆転可能な圧接力可変モータ68は装置本体8に取り付けられており、その出力軸にはウォーム80が取り付けられている。円筒形状の可動軸69は、装置本体8に取り付けられた図示しない不動部材により図の矢印B方向に往復移動自在に支持されており、その外周には遮蔽板69aが、内周にはねじがそれぞれ形成されている。装置本体8に回転自在に支持された回転軸70は可動軸69に形成されたねじに螺合するねじをその一端側の周面に有しており、他端には多数のスリットを有するエンコーダ板75が、また他端近傍にはウォーム80に螺合するウォームホイール81がそれぞれ一体的に取り付けられている。回転数検出センサ76はエンコーダ板75の各スリットから回転軸70の回転数を検出し、ホームポジションセンサ77は遮蔽板69aの検知によって可動軸69のホームポジション(標準圧接位置)を検出する。引張ばね78はその一端をサーマルヘッド支持部材66の支点側端部に取り付けられており、他端を可動軸69に取り付けられている。
上述の構成より、圧接力可変モータ68の作動により出力軸の回転力がウォーム80及びウォームホイール81を介して回転軸70に伝達され、可動軸69が矢印B方向に移動することにより引張ばね78の長さが伸縮して、プラテンローラ17に対するサーマルヘッド18の圧接力が変化する。
上述した圧接力調整手段29を用いることにより、感熱紙71に対して感熱記録を行う場合におけるプラテンローラ17に対するサーマルヘッド18の圧接力をマスタ23に対して穿孔製版を行う場合に比して低減させることができる。これは、一般にマスタ23に使用されている熱可塑性樹脂フィルムの軟化点よりも感熱紙71の発色温度の方が低く、圧接力が低くてもサーマルヘッド18からの熱が感熱紙71に満遍なく伝達されるため、及びマスタ23では穿孔がばらつくと用紙Pへのインキ転移量にばらつきが生じて裏移りや画像かすれといった不具合が生じ易く、穿孔のばらつきを抑制するために比較的高い圧接力が必要なためである。
上述の構成により、感熱紙71を使用した際にサーマルヘッド18への機械的負荷を低減させつつ画像再現性に優れた記録画像を得ることができるので、サーマルヘッド18の劣化を抑制することができる。また、感熱紙71の中にはカーボン粒やシリカ粒等を含むものもあり、これ等がサーマルヘッド18の保護膜(保護膜については特開2005−125702号公報段落番号「0052」〜「0053」及び添付図面「図6」参照)を磨耗及び損傷させることを抑制する目的からも、感熱紙71を使用する場合にはマスタ23を使用する場合に比してプラテンローラ17に対するサーマルヘッド18の圧接力を低減することが望ましい。
上述した第1及び第2の実施形態では、マスタ23及び感熱紙71にそれぞれ識別部材としてのICタグ72を設ける構成としたが、識別部材を設けることなく透過型あるいは反射型センサによりマスタとこれ以外の記録紙とを識別する構成としてもよい。また、マスタロールにのみ識別部材を設け、感熱紙には識別部材を設けない構成としてもよい。この場合は、サーマルヘッドの搬送方向上流側に設けられたマスタ有無センサを利用し、識別部材からの受信が得られずかつマスタ有無センサがオンした場合にはマスタ以外の記録紙であると識別できる。このような構成とすることにより、ロール紙のみならず枚葉紙を使用することも可能となる。なお、枚葉紙を使用する場合は製版部を装置本体から露呈させた状態で1枚ずつ手差しで使用することとなる。
図11は、本発明の第3の実施形態に用いられるインキパックを示している。インキパック82は、紙や樹脂等で形成された外箱82aと、内部にインキを貯容した内袋82bとを有しており、内袋82bにはインキを吐出する吐出口82cが接続され、吐出口82cにはキャップ82dが取り付けられている。インキパック82は、キャップを取り外した状態で装置本体8内の所定の位置に取り付けられ、内袋82b内に貯容されたインキは装置本体8に設けられた図示しないポンプによって吸引され、版胴9の内部に供給される。
外箱82aの上部内面には、第1の実施形態で示したICタグ72と同様の識別部材としてのICタグ83が取り付けられており、これと対応する装置本体8側には第1の実施形態で示した識別手段73と同様の識別手段84が配置されている。個々のICタグ83からはそれぞれインキの種類に応じた情報が送られ、これを識別手段84が識別することによりインキの種類が判別される。孔版印刷装置1のメイン電源が投入されると識別手段84がICタグ83に対して信号を送受信し、インキパック82内に貯容されているインキの種類を制御手段57が確認する。制御手段57内には、インキの種類に応じたサーマルヘッド18の発熱エネルギのデータテーブルがROM59内に予め記憶されており、このデータテーブルに基づいてサーマルヘッド18の発熱エネルギの制御が行われる。
上述の構成によれば、制御手段57がインキの種類に応じてサーマルヘッド18の発熱エネルギを制御するので、例えば粘度の高いインキが使用される場合にはサーマルヘッド18の発熱エネルギを大きくしてマスタ23に形成される穿孔径を大きくし、粘度の低いインキが使用される場合にはサーマルヘッド18の発熱エネルギを小さくしてマスタ23に形成される穿孔径を小さくすることにより、マスタ23から滲出されるインキ量を適正化し、良質な印刷画像を得ることができる。
また上述の構成において、操作パネル45上の例えばLCD表示装置53から印刷に使用される用紙Pの種類(普通紙、上質紙、薄紙、厚紙等の紙質、各種サイズ等)を入力し、各用紙Pの種類に応じたサーマルヘッド18の発熱エネルギのデータテーブルをROM59内に記憶させておくことにより、マスタ23から用紙Pに転写されるインキの状態をも考慮した製版画像をマスタ23上に形成することができ、さらに良質な印刷画像を得ることができる。この場合には、LCD表示装置53が用紙種類設定手段として機能する。
図12は、本発明の第4の実施形態に用いられる、版胴9に対するプレスローラ10の圧接力を可変する圧接力可変機構を示しており、この圧接力可変機構は第3の実施形態で示したICタグ83及び識別手段84と共に用いられる。同図において、プレスローラ軸86、揺動アーム87、カムフォロア88、引張ばね89、揺動カム90、圧縮ばね91によって版胴9に対してプレスローラ10を接離させる揺動手段85が、また圧縮ばね91、ねじ軸92、ステッピングモータ93、ばね受け部材94によって圧接力可変機構95がそれぞれ構成されている。
プレスローラ10を回転自在に支持する図示しない各アーム部材は、プレスローラ10を支持する一端とは逆側の他端をプレスローラ軸86によって装置本体8にそれぞれ一体的に揺動自在に支持されており、プレスローラ軸86にはほぼL字形状を呈する揺動アーム87が固着されている。揺動アーム87はその曲折部をプレスローラ軸86に固定されており、その一端にはカムフォロア88が回転自在に取り付けられている。揺動アーム87の一端近傍には、一端を装置本体8に固着された引張ばね89の他端が取り付けられており、揺動アーム87にはプレスローラ軸86を中心として図12において時計回り方向の回動付勢力が付与されている。また揺動アーム87の引張ばね89の他端取付位置の近傍には、係止ピン96が一体的に植設されている。
カムフォロア88の左方には揺動カム90が配設されている。大径部と小径部とを有する揺動カム90は装置本体8に回転自在に支持されたカム軸97に固着されており、図示しない回転駆動手段によってカム軸97が回転駆動されることにより、版胴9の回転と同期して回転駆動される。揺動カム90の大径部がカムフォロア88に接触したときにプレスローラ10は版胴9の外周面より離間する離間位置を占め、揺動カム90の大径部がカムフォロア88より離脱したときにプレスローラ10はその周面を版胴9の外周面に圧接させる圧接位置を占める。
揺動アーム87の他端上面には圧縮ばね91の一端が接触しており、圧縮ばね91の他端はねじ軸92及びこのねじ軸92を回転駆動するステッピングモータ93によって上下動自在に構成されたばね受け部材94に接触している。圧縮ばね91は、ステッピングモータ93の作動によってばね受け部材94が上下動されることにより、揺動アーム87に対する付勢力を変化させることが可能に構成されている。ステッピングモータ93の作動は制御手段57によって制御される。この構成により、プレスローラ10が圧接位置を占めたときのプレスローラ10による版胴9に対する圧接力は、引張ばね89による付勢力と圧縮ばね91による付勢力とを合算した付勢力となる。
揺動アーム87の右方には、プレスローラ10を離間位置で保持するための保持機構98が配設されている。保持機構98は、保持アーム99、ソレノイド100から主に構成されている。保持アーム99は一端を装置本体8に回動自在に支持されており、他端には係止ピン96が係合可能な切欠部が形成されている。保持アーム99の一端近傍にはソレノイド100のプランジャが取り付けられており、ソレノイド100の作動によって保持アーム99はプレスローラ10を保持する実線で示す保持位置とプレスローラ10の保持を解除する二点鎖線で示す解除位置とを選択的に占める。保持アーム99による係止ピン96の係止は揺動カム90の大径部がカムフォロア88に接触したときに行われ、保持アーム99の他端先端には保持アーム99が保持位置を占めた状態で揺動アーム87の揺動によって係止ピン96が保持アーム99の切欠部に係合することを可能とさせるべく斜めに削ぎ落とされた傾斜部が設けられている。
上述の構成より、操作パネル45上の例えばLCD表示装置53から印刷に使用される用紙Pの種類(普通紙、上質紙、薄紙、厚紙等の紙質、各種サイズ等)を入力し、制御手段57内にインキ及び用紙Pの種類に応じた版胴9に対するプレスローラ10の圧接力のデータテーブルをROM59内に予め記憶させておくことにより、マスタ23から用紙Pに転写されるインキの状態を考慮した印刷画像を用紙P上に形成することができ、良質な印刷画像を得ることができる。
上述した各実施形態において、第2の実施形態は第1の実施形態と組み合わせた形態を、第4の実施形態は第3の実施形態と組み合わせた形態をそれぞれ示したが、各実施形態の組み合わせはこれに限られず、これ等を可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態を採用した孔版印刷装置の概略正面図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる孔版印刷装置の製版部を引き出した状態を示す概略正面図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる識別部材及び識別手段を説明する概略図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる識別手段による識別方法を説明する概略図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる操作パネルの概略図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる制御手段のブロック図である。 本発明の第1の実施形態において作成される製版画像を説明する概略図である。 本発明の第1の実施形態において作成される記録画像を説明する概略図である。 本発明の第1の実施形態における他の識別方法を説明する概略図である。 本発明の第2の実施形態に用いられる圧接力調整手段を説明する概略図である。 本発明の第3の実施形態に用いられるインキパックを説明する概略図である。 本発明の第4の実施形態に用いられる圧接力可変機構を説明する概略図である。
符号の説明
1 孔版印刷装置
3 製版部
8 装置本体
9 版胴
10 押圧手段(プレスローラ)
16 ロール支持手段
17 プラテンローラ
18 サーマルヘッド
19 切断手段
22 記録紙貯容手段(ストック手段)
23 マスタ
53 表示手段、用紙種類設定手段(LCD表示装置)
60 記憶手段(RAM)
64 製版画像
65 記録画像
71 記録紙(感熱紙)
72,83 識別部材(ICタグ)
73,84 識別手段
P 用紙

Claims (13)

  1. マスタまたはマスタ以外の記録紙に対して画像データに応じた穿孔製版または熱記録を行うサーマルヘッドを有する製版部と、前記マスタと前記記録紙とを識別する識別手段とを有する孔版印刷装置において、
    前記識別手段による識別結果がマスタであった場合には前記サーマルヘッドにより前記画像データに応じた製版画像を前記マスタ上に鏡像状態で作成し、前記識別手段による識別結果がマスタ以外の記録紙であった場合には前記サーマルヘッドにより前記画像データに応じた記録画像を前記記録紙上に正像状態で作成し、前記製版部は装置本体より引き出された露呈状態で動作可能であると共に製版済みのマスタを貯容するストック手段及び前記識別結果が記録紙であった場合に記録画像が形成された記録紙を貯容する記録紙貯容手段を有し、前記ストック手段が前記記録紙貯容手段として機能することを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 請求項1記載の孔版印刷装置において、
    前記識別結果が記録紙であった場合には前記識別結果がマスタであった場合に比して前記サーマルヘッドに供給するエネルギを低くすることを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 請求項2記載の孔版印刷装置において、
    前記識別結果に応じて前記サーマルヘッドに供給されるエネルギは、前記サーマルヘッドに対する通電時間及び/または印加電圧を変化させることにより調整されることを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 請求項2または3記載の孔版印刷装置において、
    前記識別結果が記録紙であった場合には前記識別結果がマスタであった場合に比して前記サーマルヘッドの発熱周期を短くすることを特徴とする孔版印刷装置。
  5. 請求項2または3記載の孔版印刷装置において、
    前記識別結果が記録紙であった場合には前記識別結果がマスタであった場合に比して前記サーマルヘッドの非発熱時間を短くすることを特徴とする孔版印刷装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    前記製版部は、前記サーマルヘッドに圧接配置され前記マスタ及び前記記録紙を前記サーマルヘッドに押圧しつつ搬送するプラテンローラを有し、前記識別結果が記録紙であった場合には前記識別結果がマスタであった場合に比して前記サーマルヘッドに対する前記プラテンローラの圧接力を低くすることを特徴とする孔版印刷装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    装置のロギングデータを出力するロギングデータ出力モードを有し、前記ロギングデータ出力モードが設定され前記識別結果が記録紙であった場合には前記サーマルヘッドが前記記録紙上にロギングデータを出力することを特徴とする孔版印刷装置。
  8. 請求項1ないし7の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    印刷画像を事前に出力するプレビュ画像出力モードを有し、プレビュ画像出力モードが設定され前記識別結果が記録紙であった場合には前記マスタへの製版を行う前に前記サーマルヘッドが前記記録紙上にプレビュ画像を出力することを特徴とする孔版印刷装置。
  9. 請求項8記載の孔版印刷装置において、
    前記プレビュ画像を出力するために読み込まれた前記画像データを記憶する記憶手段を有することを特徴とする孔版印刷装置。
  10. 請求項1ないし9の何れか1つに記載の孔版印刷装置において、
    識別部材を有するインキを用いて印刷を行う印刷部を有すると共に前記識別手段が使用されるインキの種類を識別可能であり、前記識別結果がマスタであった場合に前記識別手段により識別された前記インキの種類に応じて前記サーマルヘッドに供給するエネルギを制御することを特徴とする孔版印刷装置。
  11. 請求項10記載の孔版印刷装置において、
    印刷に用いられる用紙の種類を設定する用紙種類設定手段を有し、前記識別結果がマスタであった場合に前記識別手段により識別された前記インキの種類及び前記用紙種類設定手段により設定された前記用紙の種類に応じて前記サーマルヘッドに供給するエネルギを制御することを特徴とする孔版印刷装置。
  12. 請求項10記載の孔版印刷装置において、
    印刷に用いられる用紙の種類を設定する用紙種類設定手段を有すると共に前記印刷部は前記マスタを巻装する版胴及び前記版胴に用紙を押圧する押圧手段を有し、前記識別結果がマスタであった場合に前記識別手段により識別された前記インキの種類及び前記用紙種類設定手段により設定された前記用紙の種類に応じて前記版胴に対する前記押圧手段の圧接力を制御することを特徴とする孔版印刷装置。
  13. 請求項1記載の孔版印刷装置において、
    前記製版部は前記マスタ及び前記記録紙としてロール状のものを引き出し自在に支持するロール支持手段と引き出された前記マスタ及び前記記録紙を切断する切断手段とを有し、前記切断手段は任意に単独動作可能であることを特徴とする孔版印刷装置。
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