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JP4905664B2 - 野球用又はソフトボール用バット - Google Patents
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JP4905664B2 - 野球用又はソフトボール用バット - Google Patents

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Description

本発明は、野球用又はソフトボール用バットの反発特性の改良に関するものである。
近年、金属製のバットの耐久性向上を図るため、特許文献1に示されるように、金属バットの本体の外側又は内側に更に金属製の管(外側の管を「外管」、内側の管を「内管」という。)を設けて二重とする試みがなされている。いわゆる二重層バットである。これは、外管又は内管を、バット本体と隙間なくスエージング加工等で係止して強度を向上させる目的としている。また、従来ボールの飛距離は、高強度なバットが反発特性に優れ、かかるバットで打った場合に飛距離が伸びると考えられていたが、実際にはボールとバットが衝突した際に、打撃エネルギーが、ボールの変形エネルギーとして消費されるのを抑制し、且つ、バット自体の反発力が高いバットほど飛距離が伸びることが知られている。そこで、特許文献2に示されるように、二重層バットとしてバット本体及び外管又は内管の間に隙間を設け、打球時に肉薄の管が撓むことで打撃エネルギーがボールの変形エネルギーとして消費されることを抑制して、飛距離を伸ばす試みがなされている。
図8は、従来の二重層バットの一例の長手方向の切欠断面図及び幅方向の線A−A’の断面図である。図8において、バット本体10は概略先端部11、打球部12、テーパー部13及びグリップ部14から構成され、前記バット本体10の先端部11からテーパー部13にかけて外管20が嵌装され、テーパー部13において、バット本体10に設けられた係止窪み70にスエージング加工又はヘラ絞り加工によって係止される。この際、外管20とバット本体10との間に一定の隙間が設けられるように係止される。ここで、グリップ部14とは打者がバットを握る部分でグリップエンドから所定の長さで延伸されたバット本体10の一番細い部分をいい、テーパー部13とはグリップ部から徐々に直径が大きくなる部分を言う。また、先端部11とはグリップエンドから最遠に位置するバットの先端の樹脂等で形成された部分をいう。打球部12とは、バット本体10のグリップ部14、テーパー部13、先端部11以外の部分で、テーパー部13の一番太い部分からバット先端に向かって所定の長さ延伸された部分(二重層バットの場合は、テーパー部13の一番太い部分からバット先端に向かって所定の長さ延伸された部分に位置する二重構造の外側及び内側の管の双方)をいい、一般的にボールを打撃するのに適するとされる部分である。なお、製造方法によっては、先端部分が打球部12と一体的に金属で形成される場合もあり、この場合は、該バット本体10は打球部12、テーパー部13、グリップ部14から構成される。
しかし、従来の二重層バットにおいては、内側又は外側のいずれに金属製の管を設けた場合であっても、最終工程で二つの管をスエージング加工等にて係止する必要がある。この場合加工歪を除去するためには、スエージング加工後に熱処理を施して応力の開放を行わなければならない。前記加工を行わない場合、加工部分の強度が低下し破損等が生じて耐久性が非常に劣るからである。ところが、二重構造部分の熱処理は制御が困難であり、十分な強度を確保し耐久性を確保することが難しい。殊に、飛距離の確保を目的に外管又は内管に反発力に優れるチタニウムやチタニウム合金等のバット本体とは異なる材質の管を使用する場合は、この熱処理は制御が非常に困難である。バット本体と外管又は内管の材質が異なる場合、それぞれの材質の融点等が異なるため熱処理の温度や時間等の制御が複雑になるからである。従って、従来の二重層バットの構造では、耐久性及び反発力に優れ、且つボールの変形エネルギーを吸収して飛距離を伸ばすことができる野球用及びソフトボール用バットが提供できていない。
更に、飛距離向上を図るため、特許文献3に示されるように、金属バットに凹部を設け、該凹部にウレタン層を形成する試みもなされている。いわゆるハイブリット型二重層バットである。図9は、従来のハイブリット型二重層バットの長手方向の切欠断面図及び幅方向の線B−B’の断面図である。図9において、バット本体10は概略先端部11、打球部12、テーパー部13及びグリップ部14から構成される。バット本体10の打球部12は、先端部11との境界及びテーパー部13との境界から打球部12内側に向かって、スエージング加工等によってなだらかに小口径化され、凹部が形成されている。この凹部にバット本体10を取り囲むように軟質ウレタン層101を形成し、更に外周に硬質ウレタン層102を形成する。硬質ウレタン層102はバット本体10の先端部11及びテーパー部13と面一に構成される。前記ハイブリット型バットは、ボールがバットに衝突した際に、前記二層のウレタン層(101及び102)が収縮して打撃エネルギーが、ボールの変形エネルギーとして消費されることを極力抑制して飛距離を伸ばすことができるが、ウレタン層が経年変化によって劣化するため金属製バットに比してどうしても耐久性に劣るという問題がある
また、バット本体10の打球部12を二層のウレタン層(101及び102)で覆うため、バットの芯を外して打撃した場合にいわゆるポップフライや地面に対する入射角度の大きなゴロの打球が増加する。即ち、ハイブリット型二重層バットは、バットの芯となるバット本体10の打球部12がスエージング加工等によって小口径化されているため、通常の単層バット及び二重層バットに比して直径が小さく細い。この細いバット本体10に軟質ウレタン層101及び硬質ウレタン層102が前記バット本体10を取り囲むように形成され、通常の単層バット及び二重層バットと同様の直径を有するバットとなる。この場合、バットの芯を外して打撃した場合、外周部の軟質ウレタン層101及び硬質ウレタン層102がボールの衝突の際に収縮することから、実際には細いバット本体10の外周部に近い位置で打撃したのと同様になるためである。
特開平5-57042号公報 特開2001-79131号公報 特開2005-305146号公報
本発明は、耐久性に優れ、且つ、バットのエネルギーを十分にボールに伝えることで飛距離向上を図ることができる野球用又はソフトボール用バットを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態によって、グリップ部とテーパー部と第一の管とを有するバット本体と、両端が開口し内径が前記バット本体の前記第一の管の外径より大きな円筒形の第二の管と、前記第二の管を前記バット本体に係止する第一固定部材及び第二固定部材からなる固定部材と、を有し、前記第一固定部材は、前記第一の管の一端と前記第二の管の一端との間に挿入されて前記第一の管と前記第二の管を前記バット本体の長手方向の側面において固定し、前記第二の管は、前記バット本体の前記第一の管の外周に配置され、前記第一固定部材及び第二固定部材を介して前記バットの長手方向に沿って前記バット本体との間に所定の隙間を形成するように係止されることを特徴とする野球用又はソフトボール用バットが提供される。
本発明の一実施形態によって、グリップ部とテーパー部と第一の管とを有するバット本体と、両端が開口し内径が前記バット本体の前記第一の管の外径より大きな円筒形の複数の第二の管と、前記複数の第二の管を前記バット本体に係止する第一固定部材及び第二固定部材並びに第三固定部材とからなる固定部材と、を有し、前記複数の第二の管のうち少なくとも1個の管が他の管と異なる材質で形成され、前記第一固定部材は、前記第一の管の一端と前記複数の第二の管の一つの一端との間に挿入されて前記第一の管と前記複数の第二の管の一つとを前記バット本体の長手方向の側面において固定し、前記複数の第二の管は、前記バット本体の前記第一の管の外周に前記バットの長手方向に沿って直列に配置され、前記第一固定部材及び第二固定部材並びに第三固定部材を介して前記バットの長手方向に沿って前記バット本体との間に所定の隙間を形成するように係止されることを特徴とする野球用又はソフトボール用バットが提供される。
前記野球用又はソフトボール用バットのバット本体は、前記バット本体の第一の管の外径がテーパー部の最大外径よりも小さくなるように絞り込まれて形成されてもよい。
前記野球用又はソフトボール用バットは、前記バット本体及び前記第二の管が、それぞれ別個に金属で形成されておのおのが別個に熱処理加工されて前記固定部材を介して係止されてもよい。
前記野球用又はソフトボール用バットは、バット本体と別個に形成されたキャップを有してもよい。
前記野球用又はソフトボール用バットは、前記キャップが前記第一固定部材であってもよい。
前記野球用又はソフトボール用バットのバット本体は、前記固定部材を嵌め合う嵌合溝を少なくとも1つ以上有してもよい。
また前記野球用又はソフトボール用バットの前記第二の管は、前記固定部材を嵌め合う嵌合溝を少なくとも1つ以上有してもよい。
前記野球用又はソフトボール用バットは、前記バット本体と前記第二の管が前記固定部材を介して接着剤にて接着して係止されてもよい。
本発明によって、耐久性に優れ、且つ、バットのエネルギーを十分にボールに伝えることで飛距離向上を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットについて、図を基に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットの長手方向の切欠断面図及び幅方向の線α−α’の断面図である。なお、実施形態においては、本発明の野球用及びソフトボール用バットの例を示しており、本発明の野球用及びソフトボール用バットは、それら実施例に限定されるわけではない。
図1において、本発明の第1の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットは、バット本体10の先端部11、第一の管15、テーパー部13、グリップ部14及び前記バット本体10の第一の管15の外周に配置されて係止される第二の管20、並びに第一固定部材31と第二固定部材35から成る固定部材30から構成される。なお、本発明の一実施形態においては、前記第二の管20を外管20という場合もある。
図1において、バット本体10は打者がボールを打撃する際の中心をなすものであり、打者はグリップ部14を握ってバット本体10を振り、投球されたボールを打撃する。上述したようにバット本体10は、概略4つの構成部分である先端部11、第一の管15、テーパー部13及びグリップ部14から構成され、一般的に軽量化と強度確保のためにアルミニウム合金又は合金鋼等により一体的に形成される。加工の容易性及び価格の面からアメリカ・アルミナム協会制定規格に規定されるアルミニウム合金のAA7050、AA7046等のA7000系のアルミニウム合金が特に好ましい。
本発明の第1の実施形態においては、バット本体10は例えば肉厚が1mm〜5mmに形成される。これは本発明の第1の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットが第二の管20を有するため、全体的な軽量化を図るためである。バット本体10は、上述した金属で形成された後、加工歪を除去して所定の強度を確保するために一連の熱処理加工が行われ、応力が開放された後に使用される。なお、上述した肉厚は一例でありこれに限定されるわけではない。
図1においては、バット本体10の先端部11は、固定部材30の第一固定部材31のみによって構成される。本発明の第1の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットは、バット本体10と第二の管20がそれぞれ異なる工程で製造され、第二の管20を第一固定部材31と第二固定部材35から成る固定部材30によってバット本体10に係止する構成を取る。従って、バット本体10には先端部がなく、固定部材30の第一固定部材31が第二の管20を係止すると同時にバット本体10の先端部11としての役割を果たすものである。
打撃が終わった後一般的にバットは放り投げられるが、バット本体10が地面に着く際には先端部11が真っ先に地面に着くことが多く、その場合、続いて打球部12等が地面に着くことになる。打球部12はボールを打撃する重要な部分であり、かかる部分が例えば地面の小石等に当たって変形してしまっては次の打撃に影響する。先端部11は、バット本体10の打球部12よりも該先端部11が先に地面に着くことで打球部12を保護する役割を果たしている。
図1に示す本発明の第1の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットは二重層バットであるため、外側に位置する第二の管20と内側に位置するバット本体10の第一の管15が一体となって打球部12を構成する。従って、バット本体10の第一の管15は、第二の管20と共にボールを打撃する役割を果たす。
本発明の第1の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットにおいては、バット本体10の第一の管15の外周の位置に、第二の管20が固定部材30によって隙間60を持って係止される。ボールは、直接的には第二の管20に当たる。しかし、上述したように所定の隙間60が形成されているため、ボールを打撃した際に、前記第二の管20が内部側に撓むことで、打撃エネルギーがボールの変形エネルギーとして消費されてしまうことを極力抑制するため飛距離が伸びる。前記第二の管20は、内部側に撓んでバット本体10の第一の管15と接した上で、復元力を反発力として反発する。従って、バット本体10の第一の管15は、ボールを打撃し飛ばす役割を果たす。
バット本体10のテーパー部13は、ボールを打撃するために一定の幅が必要とされる打球部12と、打者がバットを握るグリップ部14との間を繋ぐ役割を果たす部分であり、グリップ部分14からバット先端に向かって逆テーパー状に直径が広がるように形成される。本発明の第1の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットにおいては、第一の管15及びグリップ部14と一体で形成される。
バット本体10のグリップ部14は、打者がバットを握るための部分であり、打者が腰を中心として上体を旋回して作り出したスウィングのエネルギーを、両腕からグリップ部14に伝達し、打撃エネルギーとしてボールに伝える重要な役割を果たす部分である。
第二の管20は、両端が開口した一様の径の円筒形の金属製の管であり、全長はバット本体10の第一の管15に概略相当する長さである。また、前記第二の管20の内径は前記第一の管15の外径よりも大きい。なお、第二の管20は、バット本体10と同様にアルミニウム合金或いは合金鋼等で形成されても良いし、反発特性に優れるチタニウム合金或いはマグネシウム合金等で形成されても良い。また、リン青銅、銅合金、金合金、白金合金等であっても良い。本発明の第1の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットにおいては、第二の管20はバット本体10と別個に形成され、別個に熱処理された上で使用される。従って、従来の二重層バットのように、バット本体と内管又は外管が係止された状態で熱処理されることによる熱処理制御の困難性は生じない。特に、第二の管20とバット本体10の材質が異なる場合には、熱処理の制御が非常に困難であるが、本発明の第1の実施形態においては、かかる困難は生じない。また、第二の管20はバット本体10の第一の管15と概略相当する長さであるため材料の使用量が少なくて済むことから、チタニウム等の反発特性には優れるが一方で高価な金属材料を用いることも可能である。
なお図示していないが、上述した第二の管20の外周に、第2の管20の傷防止及び外観上のデザイン的効果を目的として化粧シートを貼っても良い。前記化粧シートには、ポリエチレンフィルムやプラスチックフィルム等の樹脂フィルムや、シート状のFRP(Fiber Reinforced Plastics 繊維強化プラスチック)等が用いられる。
第二の管20は、固定部材30を介して接着剤50によってバット本体10に接着されて係止される。固定部材30は、第一固定部材31と第二固定部材35から構成され、第一固定部材31は、本体部32と挿入部33及び凸状突起34から構成され、一方第二固定部材35は、本体部36及び挿入部37とから構成される。
図2及び図3を基に固定部材30について説明する。図2は、固定部材30の第一固定部材31の拡大断面図である。また、図3は、固定部材30の第二固定部材35の拡大断面図である。
図2において、バット本体の第一の管15と第二の管20との間で、バット本体の先端部に相当する部分に固定部材30の第一固定部材31が挿入される。
固定部材30の第一固定部材31は、本体部32と、バット本体と第二の管20の間に挿入される挿入部33から形成され、挿入部33のバット本体側に面する部分に凸状突起34を備える。本発明の一実施形態においては、前記第一固定部材31が、バットのキャップを構成する。
第一固定部材31の本体部32は、先端に向かって徐々に小口径化された円筒形の形状で、バット本体の先端に挿入されバット自体の先端部11を構成する。また、第一固定部材31は、打撃が終わってバットが放り投げられる際に前記第一固定部材31が最初に地面に接することで、打球部の損傷等を防止する役割を果たす。
第一固定部材31の挿入部33は、所定の厚さを有する中空のリング形状(言い換えれば、ドーナツ形状。)に形成される。図2の断面図で明らかなように、挿入部33の中空のリング形状の内側(バット本体側に面する部分。)には所定位置に凸状突起34が形成される。前記凸状突起34は、バット本体の外面側であって先端に近い所定の位置に形成された所定幅の嵌合溝16に嵌合されて、第一固定部材31がバット本体から抜け落ちることを防止するとともに、第二の管20をバット本体の第一の管15の外周に固定する役割も果たす。また、ボールを打撃した場合、第二の管20は前記挿入部33を支持点として内側に撓んで打撃エネルギーがボールの変形エネルギーとして消費されてしまうことを抑制すると共に、第二の管20自体の復元力を反発力としてボールを遠くへ飛ばす。従って、第一固定部材31の挿入部33は、第二の管20のバネの支持点となる役割をも果たす。
挿入部33の厚さは、バット本体と第二の管20との間に形成される隙間60を所定の間隔に保持するための厚さであり、該挿入部33の厚さと接着剤50の厚さの合計が、バット本体と第二の管20との間の隙間60の間隔となる。本発明の第1の実施形態においては、隙間60の間隔はバット本体及び第二の管20の材質等によって例えば約0.1mm〜3.0mmの間で設定される。かかる幅を持って設定されるのは、使用される材質によって第二の管20やバット本体の反発特性が異なり、ボールを打撃した場合に特に第二の管20が内側に向かって撓む大きさに対応した間隔を保持する必要があるためである。なお、上述した隙間の間隔は一例であり、これに限定されるわけではない。
固定部材30の第一固定部材31は、上述のとおり該第一固定部材31の挿入部33に形成された凸状突起34と、バット本体の第一の管15に形成された所定幅の嵌合溝16とが嵌合されて係止されるが、バットのスウィングに伴って第二の管20には遠心力が掛かるため万全を期して接着材50を使用してバット本体及び第二の管20と前記第一固定部材31とが接着されて係止される。
図3において、固定部材30の第二固定部材35は、本体部36と、バット本体10の第一の管15と第二の管20の間に挿入される挿入部37とから形成される。
図3に示す第二固定部材35の本体部36は、バット本体10のテーパー部13と同一のカーブを持ってバット本体10のグリップ部(図示せず)方向に向かって小口径化された円筒形の形状を有する。従って、第二固定部材35は一定の全長を有することとなるが、この全長は、バット本体のデザインによって異なる。第二固定部材35は、バット本体10の第一の管15とテーパー部13との境界付近の所定の位置に係止される。前記第二固定部材35の係止位置は、デザインによって異なり、バット本体10のテーパー部13に架かって係止されても良い。この第二固定部材35と上述した第一固定部材31によって、第二の管20がバット本体10の第一の管15の外周に係止され、二重構造を有する打球部12を構成する。
図3に示すように、第二固定部材35の挿入部37は所定の厚さを有する中空のリング形状(言い換えれば、ドーナツ形状。)に形成される。挿入部37の厚さは、第一固定部材31の挿入部33と同様に、バット本体10と第二の管20との間に形成される隙間60を所定の間隔に保持するための厚さである。なお、第二固定部材35の挿入部37が、第二の管20のバネの支持点となる役割をも果たす効果は、上述した第一固定部材31の挿入部33と同様である。
上述したような構成からなる固定部材30は、第1に、バット本体10の第一の管15と第二の管20との間に所定の隙間60を形成する役割を果たす。また第2に、前記第二の管20を前記第一の管15の外周に係止する役割を果たす。第3に、特に第二固定部材35の本体36が、第二の管20とバット本体10のテーパー部13との間に配置されるため、前記第二の管20がバットスウィング時に移動してバット本体10と当たって金属音が発生するのを防止する役割を果たす。第3の効果は、後述する本発明の第一の実施形態の別の実施例におけるバット本体10の形状とした場合に顕著となる。
上述した固定部材30は、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエチレン等のプラスチックや合成ゴム、その他のエラストマー等の素材にて形成されるが、固定部材30の素材はこれらに限定されるわけではない。合成樹脂、金属、セラミック等であっても良い。
図1において、接着材50は、バット本体10と第二の管20を、固定部材30を介して接続する際に用いられ、各構成部材を接着する役割を果たす。
図1において、隙間60は、上述したようにバット本体10と第二の管20との間に、固定部材30を介することによって形成される。前記隙間60は、第二の管20とバット本体10の第一の管15との間にあって、ボールを打撃した際に第二の管20が内部側に撓んで打撃エネルギーがボールの変形エネルギーとして消費されることを抑制する役割を果たすための空間である。
上述した構成による本発明の第1の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットの効果について説明する。本発明の第1の実施形態に係るバットは、第1に、バットのエネルギーを十分にボールに伝えることで飛距離向上を図ることができる。即ち、二重層構造であるため、第二の管20を肉薄に形成してもバット全体の強度を確保することができる。また、第二の管20とバット本体10の第一の管15との二重層構造を形成する際に、所定の厚さに形成された挿入部(33及び37)を有する固定部材30によって所定の隙間60を有するように形成される。従って、ボールがバットに衝突した際に第二の管20が内側に撓むことで、打撃エネルギーが、ボールが変形する変形エネルギーとして消費されてしまうことを抑制する。即ちバットのエネルギーを十分にボールに伝えることができる。
第2に、本発明の第1の実施形態に係るバットは反発特性に優れる。即ち、本発明の第1の実施形態に係るバットは、ボールがバットに衝突した際に、第二の管20が内側に撓むことで、打撃エネルギーがボールの変形エネルギーとして消費されてしまうことを抑制するが、この撓みによって反発力を生じ、その反発力がボールに伝達されるためである。なお、本発明の第1の実施形態に係るバットは、バット本体10と第二の管20を個別に形成し個別に熱処理して使用するため、第二の管20をバット本体10と異なる材質の金属で形成することができるため、反発特性に優れるチタニウムやチタニウム合金で第二の管20を形成した場合には、この効果が更に増すことになる。
上述した反発特性について、図を基に説明する。図10は、本発明の第1の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットと、従来の単層バット及び内管補強型二重層バット(バット本体の内側に補強用の管をスエージング加工等で係止した二重層バット)の打撃テストの結果を表にまとめたものであり、図11はこれを棒グラフに表したものである。なお、図10において(a)はバットスペックを表した表である。また(b)は打撃後のボールの速度をスウィング速度で除したミート率を表した表である。また、図11において(a)は各バットのミート率をグラフに表したものであり、また(b)は各バットのミート率を単層バットに比してグラフに表したものである。図10において、本発明の第1の実施形態に係るバットについては、バット本体の肉厚が薄いものと厚いものの2種類についてテストしている。テスト方法は、ボールにソフトボール3号ゴムを使用し、4種類のバットで、ティーバッティング方式でボールを打撃して、バットのスウィングスピード及び打撃したあとのボールの球速(ボールスピード、以下B/Sと記す。)を計測したものである。打撃は、各バットによって10回打撃して、その平均を表示している。
図10(b)において、打撃結果であるミート率は、打撃されたボールの球速をバットのスウィングスピードで除したものであり、バットのスウィングスピードを如何に効率よくボールに伝達できているかを示している。このミート率は野球用バットだけでなく、例えばゴルフクラブでも取り入れられている考え方で、如何に効率よくバットやゴルフクラブのスウィングスピードをボールに伝達できるかを示している。ミート率が1.0以上であれば、バットのスウィングスピード以上の初速でボールが飛ぶことになり、例えばバット自体の反発力等が加わっていることを表している。図10において、本発明の第1の実施形態に係るバットNo.2とNo.3は、いずれもミート率が1.05及び1.04と1.0以上であり、バット自体の反発力が効率よくボールに伝達されているのが理解される。この点は図11(a)にも現れている。一方、従来の単層バットであるバットNo.1は、ミート率が0.95と低く、エネルギーをロスしているのがわかる。従来の内管補強型二重層バットであるバットNo.4はミート率1.0で単層バットに比してはミート率が良いが、バットのスウィングスピード以上の初速をボールに与えることができていない。本発明の第1の実施形態に係るバットが、バット全体として反発力が高められているのが図10から理解される。
また、図11(b)によれば、本発明の第1の実施形態に係るバットであるバットNo.2とNo.3のミート率が単層バットに比してミート率が格段に向上しているのが把握できる。本発明の第1の実施形態に係るバットは反発特性に優れることが理解できる。
本発明の第1の実施形態に係るバットの第3の効果は、第二の管(外管)自体が金属であるため、ハイブリット型二重層バットに比してポップフライや地面に対する入射角度が大きなゴロになることが少ない点である。
図7は、ハイブリット型二重層バットと、本発明の第1の実施形態に係るバットとで、ボールの中心をはずして打撃した場合の模式図である。本実施形態におけるハイブリット型二重層バットは、バット本体が細く、二層のウレタン層でバット本体の外周を覆う形状であり、バットの直径が例えば57mmであるとき、バット本体の直径は例えばウレタン層の厚み×2を差し引いたものとなる。ウレタン層は例えば13mm程度であるため、ハイブリット型バットのバット本体の直径は例えば約31mm程度となる。従って、例えばバットの中心から上又は下に15mm芯を外して打撃した場合、一般の単層バット及び二重層バットについては、例えばバット外周部から約13.5mmの位置で打撃することになる。一方、ハイブリット型二重層バットの場合は同様に例えばバット外周部から13.5mmの位置で打撃することになるが、当該位置は二層のウレタン層(101及び102)の厚さも含まれた位置であり、前記ウレタン層(101及び102)は、ボールの衝突の際にボールの変形エネルギーを吸収して収縮することから、実際にはバット本体10のほぼ外周部で打撃したのと大差ないこととなる。従って、図7に示すとおり、ポップフライや地面に対する入射角度が大きなゴロとなる場合が増加するのである。一方、本発明の第1の実施形態に係るバットにおいては、第二の管20は肉薄でボールの衝突の際に内側に撓むものの、その大きさは数mmであるため、ポップフライや地面に対する入射角度が大きなゴロとなる場合がハイブリット型二重層バットに比して少ない。なお、上述したバットの直径等は一例でありこれに限定されるわけではない。
また、本発明の第1の実施形態に係るバットの第4の効果は、ライフサイクルが格段に永い点である。本発明の第1の実施形態に係るバットは、金属の二重層構造としているが、第二の管20が固定部材30を介して接着剤50で接着されて係止されているため、ボールを打撃して痛みやすい第二の管20のみを、簡単に交換することができる。従来の金属の二重層構造のバットにおいては、外管20(又は内管)がスエージング加工によってバット本体10に係止されているため、外管20(又は内管)が破損しても交換することができなかった。本発明の第1の実施形態に係るバットは、第二の管20を交換することでライフサイクルが格段に長くなる。
更に、本発明の第1の実施形態に係るバットは、第二の管を金属製としているため経年変化による影響が非常に少なく、ハイブリット型二重層バットに比して耐久性に優れる。
本発明の第1の実施形態に係るバットの、別の実施例について説明する。本発明の第1の実施形態においては、図1に示すようにバット本体10は、テーパー部13の一番太い部分からバット先端に向かって所定の長さ延伸されて第一の管15が形成され、第二の管20が固定部材30を介して接着剤50によってバット本体10の第一の管15の外周に係止されている。この係止をより確実に行うために、バット本体10のテーパー部13と第一の管15の間に段差を設けることが考えられる。図4は、本発明の第1の実施形態に係るバットの別の実施例に係る野球用又はソフトボール用バットの長手方向の切欠断面図及び幅方向の線β−β’の断面図である。
図4において、バットの構成は本発明の第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。図4において、バット本体10の第一の管15は、その直径がテーパー部13の最大直径よりも小径化されていることを特徴とする。即ち、第1の実施形態に係るバットにおいては、テーパー部13の一番太い部分がバット先端に向かって延伸されて第一の管15が形成されるが、本実施例においては、テーパー部13の一番太い部分から先端に向かってそのまま延伸せず、この部分でスエージング加工等によって直径を絞ったうえで、前記絞った直径のまま先端に向かって延伸されて第一の管15が形成される。従って前記第一の管15の外径は、前記テーパー部13の最大外径よりも小さい。前記絞り込まれる所定の長さは、第二の管20の厚さと固定部材30の挿入部(33及び37)の厚さ及び接着剤50の厚さの合計に相当するものである。
第二の管20は、バット本体10の第一の管15の外周に固定部材30を介して接着剤50で係止されるが、第二の管20には、バットスウィング時の遠心力によってバット先端部側に移動する力が働く。従って、固定部材30の第一固定部材31の係止は、バット本体10に嵌合溝16を設け、第一固定部材31にも凸状突起34を設けることで係止を強固にしている。一方第二固定部材35については、上述した遠心力が働かないため、接着剤50によってのみ係止している。かかる第二の管20の係止をバット全体として強固にするために、バット本体10のテーパー部13と第一の管15の間に、直径を絞ることによって段差を設け、この段差と固定部材30によって、バットスウィング時の遠心力による第二の管20の移動を防止するものである。固定部材30の第二固定部材35の本体部36は最小限の大きさとなり、挿入部37とL字型の形状を形成する。前記第二の管20は、バット本体10の第一の管15の外周に前記固定部材30を介して接着剤50によって接着して係止される。
本実施例においては、本発明の第1の実施形態とバット本体10の形状は異なるものの、第二の管20を、固定部材30を介してバット本体10の第一の管15の外周に所定の隙間60を持って係止するため、本実施例に係る野球用又はソフトボール用バットの効果は、本発明の第1の実施形態と同様である。
また、第二の管20の係止をより強固にする別の方法として、固定部材30の第二固定部材35の係止についても第一固定部材31の係止と同様に、バット本体10の第二固定部材35を係止する位置に嵌合溝16を設け、第二固定部材35の本体部36にも凸状突起38を設けることが考えられる。図5は本発明の第1の実施形態において、嵌合溝と凸状突起を使用した場合の固定部材のリブ部の拡大断面図である。
図5において、バット本体10の第一の管15の所定の位置に嵌合溝16が設けられ、固定部材30の第二固定部材35の本体部36の所定の位置に凸状突起38が形成される。前記嵌合溝16と前記凸状突起38が接着剤50を介して嵌合されることで、係止がより強固になる。
上述した固定部材30の第二固定部材35の係止方法は、図4で示した本発明の第1の実施形態の別の実施例に応用することも可能である。
なお、図示はしないが、更に係止を強固にする場合、第二の管20にも少なくとも1つ以上の嵌合溝16を設け、第一固定部材31及び第二固定部材35のいずれか又は双方の第二の管に面する側にも凸状突起を設けて、嵌合したうえで接着剤で係止するようにしても良い。
本発明の第1の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットは、第二の管とバット本体を個別に形成して、それぞれ熱処理を行った上で一体的に形成するので、第二の管をバット本体と同じ材質で形成することもでき、また、バット本体と異なる反発特性に優れた材質で形成することもできる。しかし、第二の管自体の全長がバット本体の第一の管とほぼ同じ全長となるため、第二の管を反発特性に優れる例えばチタニウムで形成した場合、コストの上昇は避けられない。本発明の第2の実施形態によれば、コスト上昇を極力抑制しながら、バットのエネルギーを十分にボールに伝えることができ、且つ反発特性に優れ、ボールの飛距離が伸びる野球用又はソフトボール用バットを提供することができる。
本発明の第2の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットについて、図を基に説明する。図6は、本発明の第2の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットの長手方向の断面図及び表面図である。本発明の第2の実施形態に係るバットは、バット本体の第一の管15の外周に配置される第二の管20が、複数の管から構成されることを特徴とする。
図6において、バット本体(図示せず)の構成は、本発明の第1の実施形態に係るバットと同様であるので、詳細な説明は省略する。バット本体の第一の管15は、本発明の第1の実施形態に係るバットと同様に、バット本体のテーパー部13の一番太い部分から先端に向けて延伸されて形成されるものでも良いし、図4で示した本発明の第1の実施形態の別の実施例と同様に、バット本体のテーパー部13から径が絞り込まれたうえで、該絞り込まれた径を持って先端に向けて延伸されて形成されるものであっても良い。
本発明の第2の実施形態に係るバットの特徴的な部分は、上述したように第二の管20が複数の管から構成されていることである。図6においては、第二の管A20a、第二の管B20b、第二の管C20cの3つの管から形成されている例を示している。それぞれの第二の管20は、いずれもが両端が開口した円筒形の管である。第二の管A20a及び第二の管C20cは、バット本体と同様にアルミニウム合金又は合金鋼等で形成される。一方、第二の管B20bは、いわゆるスウィートスポットに該当する打球が一番飛ぶ部分であり、高コストながら反発特性に優れるチタニウム及びチタニウム合金等で形成される。なお、第二の管A20a又は第二の管C20cのいずれかを第二の管B20bと同じ材質で形成しても良い。結果的に3つの第二の管(20a、20b、20c)の少なくとも一つの管は、他の管と異なる材質で形成されることになる。この様に高コストながら反発特性に優れるチタニウム等を、ボールを打撃する打球部12の必要な箇所だけに使用するため、本発明の第2の実施形態に係るバットにおいては、バット全体のコスト上昇を極力抑制することが可能となる。なお第二の管A20aと第二の管C20cの材質については、必ずしも同じ材質でなくても良い。一方をアルミニウム合金、他方を合金鋼等のように材質を変えることも可能である。
3つの第二の管20(20a、20b、20c)は、それぞれ独立した管として、所定の長さに形成される。その上で、個別に熱処理されて所定の強度が確保されて使用される。
3つの第二の管20(20a、20b、20c)は、バット本体に固定部材30によって係止される。固定部材30は、第一固定部材31、第二固定部材35及び第三固定部材41から構成される。第一固定部材31及び第二固定部材35の機能等は本発明の第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
3つの第二の管20は、バット本体の第一の管15に、テーパー部13に隣接する方から順に第二の管C20c、第二の管B20b、第二の管A20aの順で係止される。この際、第二の管C20cと第二の管B20b、第二の管B20bと第二の管A20aのそれぞれの間は、断面が凸状の第三固定部材41を介して接続される。前記第三固定部材41は、第一固定部材31及び第二固定部材35と同様に、バット本体と第二の管20との間に挿入されて、バット本体と第二の管20の間に所定の隙間60を形成するものであり、また、第二の管20のバネの支持点の役割を果たすものである。なお、第三固定部材41も他の固定部材と同様の材質で形成される。
第三固定部材41の断面が凸状に形成されているのは、前記凸状の突出部分が、第二の管C20cと第二の管B20bとの間、及び第二の管B20bと第二の管A20aとの間に挿入されて、前記それぞれの第二の管20同士(第二の管C20cと第二の管B20b、及び第二の管B20bと第二の管A20a)が直接接触することで金属音が発生することを防止するためである。また、第二の管B20bは、3つの第二の管20の中間に位置するが、第三固定部材41は、前記第二の管B20bをバット本体と所望の厚さの隙間60を形成するように係止する役割を果たす。よって前記第三固定部材41の凸状形状の下部の厚さは、接着剤50の厚さを加味した場合に、所望の隙間60の厚さと同じ厚さになるように形成される。
3つの第二の管20の係止について説明する。3つの第二の管20は、まず第三固定部材41を介して第二の管C20cの一端と第二の管B20bの一端、及び第二の管B20bの他端と第二の管A20aの一端が接着剤50で接続される。次に、バット本体に固定部材30の第二固定部材35が接着剤50で接着される。前記工程で3つが接続された第二の管20の第三固定部材41の内側(バット本体側に面する部分。)に接着剤50を塗布した上で、固定部材30の第二固定部材35が接着されたバット本体を前記第二の管20の内部に挿入する。接着剤50を塗布した固定部材30の第一固定部材31の挿入部33を、前記第二の管A20aと前記バット本体の間に挿入し、バット本体の第一の管15の嵌合溝16と前記第一固定部材31の凸状突起34を嵌合させて接着して係止する。
本発明の第2の実施形態に係るバットの効果は、上述したようにコスト上昇を極力抑制しながら反発特性に優れるチタニウム等を第二の管20の中央位置(即ちバットの打球部)に用いることができ、反発特性に優れるバットを提供できる点にある。
また、本発明の第2の実施形態に係るバットは、上述したように第二の管20が3つの管(20a、20b、20c)から構成されるため、3つの管(20a、20b、20c)のうち破損した第二の管(20a、20b、20c)のみを簡単に交換することができ、ライフサイクルを格段に長くすることができる。特に頻繁にボールを打撃して痛みやすい第二の管B20bのみを交換することもできるため、本発明の第1の実施形態に係るバットに比して、コストを抑制しながらライフサイクルを長くすることができる。
また、本発明の第2の実施形態に係るバットは、本発明の第1の実施形態に係るバットと同様に、バット本体と第二の管20との間に所望の隙間60を有し、且つ、第二の管20が固定部材30を介してバット本体に接着されて係止されている。従って、本発明の第1の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットと同様に、バットのエネルギーを十分にボールに伝えることができ効果、反発特性に優れる効果、ハイブリット型二重層バットに比してポップフライや地面に対する入射角度が大きなゴロになることが少ない効果、及びハイブリット型二重層バットに比して耐久性が優れる効果が確保できる。
なお、本発明の第2の実施形態に係るバットにおいても、第1の実施形態に係るバットと同様に、第二固定部材35に凸状突起38を設け、バット本体の第一の管15の対応する位置に嵌合溝16を設けて嵌合して係止するようにしても良い。また、第二の管15にも嵌合溝16を設け、対応する固定部材30の第二の管に面する側にも凸状突起を設けて、嵌合して係止するようにしても良い。
本発明の第1の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットの長手方向の切欠断面図及び幅方向の線α−α’の断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットの固定部材のキャップ部の拡大断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットの固定部材のリブ部の拡大断面図である。 本発明の第1の実施形態の変形実施例に係る野球用又はソフトボール用バットの長手方向の切欠断面図及び幅方向の線β−β’の断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットの固定部材のリブ部の別の実施例の拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットの長手方向の断面図及び表面図である。 従来のハイブリット型二重層バットと、本発明の第1の実施形態に係るバットとで、ボールの中心をはずして打撃した場合の模式図である。 従来の二重層バットの一例の長手方向の切欠断面図及び幅方向の線A−A’の断面図である。 従来のハイブリット型二重層バットの長手方向の切欠断面図及び幅方向の線B−B’の断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る野球用又はソフトボール用バットと、従来の単層バット及び内管補強型二重層バットの打撃テストの結果を表に表したものである 図10に示した打撃テストの結果を棒グラフに表したものである。
符号の説明
10:バット本体
11:バット先端部
12:バット打球部
13:バットテーパー部
14:バットグリップ部
15:第一の管
16:嵌合溝
20:第二の管(外管)
20a:第二の管A
20b:第二の管B
20c:第二の管C
30:固定部材
31:第一固定部材
32:第一固定部材本体部
33:第一固定部材挿入部
34:第一固定部材凸状突起
35:第二固定部材
36:第二固定部材本体部
37:第二固定部材挿入部
38:第二固定部材凸状突起
41:第三固定部材
50:接着剤
60:隙間
70:係止窪み
101:ウレタン柔軟層
102:ウレタン硬質層

Claims (9)

  1. グリップ部とテーパー部と第一の管とを有するバット本体と、
    両端が開口し内径が前記バット本体の前記第一の管の外径より大きな円筒形の第二の管と、
    前記第二の管を前記バット本体に係止する第一固定部材及び第二固定部材からなる固定部材と、を有し、
    前記第一固定部材は、前記第一の管の一端と前記第二の管の一端との間に挿入されて前記第一の管と前記第二の管を前記バット本体の長手方向の側面において固定し、
    前記第二の管は、前記バット本体の前記第一の管の外周に配置され、前記第一固定部材及び第二固定部材を介して前記バットの長手方向に沿って前記バット本体との間に所定の隙間を形成するように係止されることを特徴とする野球用又はソフトボール用バット。
  2. グリップ部とテーパー部と第一の管とを有するバット本体と、
    両端が開口し内径が前記バット本体の前記第一の管の外径より大きな円筒形の複数の第二の管と、
    前記複数の第二の管を前記バット本体に係止する第一固定部材及び第二固定部材並びに第三固定部材とからなる固定部材と、を有し、
    前記複数の第二の管のうち少なくとも1個の管が他の管と異なる材質で形成され、
    前記第一固定部材は、前記第一の管の一端と前記複数の第二の管の一つの一端との間に挿入されて前記第一の管と前記複数の第二の管の一つとを前記バット本体の長手方向の側面において固定し、
    前記複数の第二の管は、前記バット本体の前記第一の管の外周に前記バットの長手方向に沿って直列に配置され、前記第一固定部材及び第二固定部材並びに第三固定部材を介して前記バットの長手方向に沿って前記バット本体との間に所定の隙間を形成するように係止されることを特徴とする野球用又はソフトボール用バット。
  3. 前記バット本体の前記第一の管は、外径がテーパー部の最大外径よりも小さくなるように絞り込まれて形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の野球用又はソフトボール用バット。
  4. 前記バット本体及び前記第二の管は、それぞれ別個に金属で形成されておのおのが別個に熱処理加工されて前記固定部材を介して係止されることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の野球用又はソフトボール用バット。
  5. 前記バットは、バット本体と別個に形成されたキャップを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の野球用又はソフトボール用バット。
  6. 前記キャップは、前記第一固定部材であることを特徴とする請求項5記載の野球用又はソフトボール用バット。
  7. 前記バット本体は、前記固定部材を嵌め合う嵌合溝を少なくとも1つ以上有することを特徴とする請求項1乃至請求項6記載の野球用又はソフトボール用バット。
  8. 前記第二の管は、前記固定部材を嵌め合う嵌合溝を少なくとも1つ以上有することを特徴とする請求項1乃至請求項6記載の野球用又はソフトボール用バット。
  9. 前記バット本体と前記第二の管は前記固定部材を介して接着剤にて接着して係止されることを特徴とする請求項1乃至8記載の野球用又はソフトボール用バット。
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