JP4909150B2 - インクジェット記録材料 - Google Patents
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非吸水性支持体上に少なくとも1層のインク受容層とインク受容層上に積層される最上層を有するインクジェット記録材料において、インク受容層は平均二次粒径が500nm以下の無機微粒子を主体に含有し、インク受容層上に積層される最上層は平均一次粒径が20〜60nmで、かつ平均一次粒径に対する平均二次粒径の比が1.5〜3であるカチオン性コロイダルシリカを主体に含有し、かつカチオン性コロイダルシリカの固形分塗布量が0.05〜0.3g/m2であることを特徴とするインクジェット記録材料。
広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)と広葉樹晒サルファイトパルプ(LBSP)の1:1混合物をカナディアン スタンダード フリーネスで300mlになるまで叩解し、パルプスラリーを調製した。これにサイズ剤とアルキルケテンダイマーを対パルプ0.5質量%、強度剤としてポリアクリルアミドを対パルプ1質量%、カチオン化澱粉を対パルプ2質量%、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂を対パルプ0.5質量%添加し、水で希釈して0.2%スラリーとした。このスラリーを長網抄紙機で坪量170g/m2になるように抄造し、乾燥調湿して支持体の基紙とした。抄造した基紙の印字面側に密度0.918g/cm3の低密度ポリエチレン100質量%の樹脂に対して、10質量%のアナターゼ型二酸化チタンを均一に分散したポリエチレン樹脂組成物を320℃で溶融し、200m/分で厚さ30μmになるように押出し、微粗面加工されたクーリングロールで冷却しながら、インク受容層塗布面側の樹脂被覆層を設けた。反対面側には密度0.962g/cm3の高密度ポリエチレン樹脂70部と密度0.918g/cm3の低密度ポリエチレン樹脂30部のブレンド樹脂組成物を同様に320℃で溶融し、厚さ25μmになるようにクーリングロールで冷却しながら樹脂被覆層を設けた。
石灰処理ゼラチン 100部
スルフォコハク酸2−エチルヘキシルエステル塩 2部
クロム明ばん 10部
水にジメチルジアリルアルミニウムクロライドホモポリマー(分子量:9000)3部と気相法シリカ(平均一次粒径7nm、比表面積300m2/g)100部を添加し予備分散液を作製した後、高圧ホモジナイザーで処理して、固形分濃度20質量%の気相法シリカ分散液を作製した。なお、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置での測定による気相法シリカの平均二次粒径は80nmであった。
気相法シリカ分散液 103部
ホウ酸 5部
ポリビニルアルコール 23部
(ケン化度88%、平均重合度3500)
固形分濃度が12質量%になるように水で調整した。
水にクォートロンPL−3L(扶桑化学工業株式会社製コロイダルシリカ)を100部加え、固形分濃度5質量%液を調製後、撹拌しながら、約10分間かけて10部のタキバイン#1500(多木化学株式会社製ポリ塩化アルミニウム水溶液;固形分濃度23.5質量%)を添加し、カチオン性コロイダルシリカを得た。添加終了後、温度80℃で1時間撹拌した後、室温にまで冷却し、固形分濃度が0.6質量%になるよう水で調整した。作製した最上層塗布液1をゼータ電位測定装置(ベックマン・コールター社製DELSA 440SX)でゼータ電位を測定した結果、+45mVであった。また、電子顕微鏡観察によるカチオン性コロイダルシリカの平均一次粒径は35nm、平均一次粒径に対する平均二次粒径の比は1.5であった。
水にジメチルジアリルアンモニウムクロライドホモポリマー(分子量9,000、4部)と沈降法シリカ(ニップシールVN3、平均二次粒径23μm、100部)を添加し、のこぎり歯状ブレード型分散機(ブレード周速30m/秒)を使用して予備分散液を作製した。次に得られた予備分散物をビーズミルに、直径0.3mmのジルコニアビーズ、充填率80容量%、円盤周速10m/秒の条件で1回通過させて、固形分濃度30質量%の湿式法シリカ分散液を得た。なお、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置での測定による湿式法シリカの平均二次粒径は200nmであった。
湿式法シリカ分散液 104部
ホウ酸 4部
ポリビニルアルコール 17部
(ケン化度88%、平均重合度3500)
固形分濃度が12質量%になるように水で調整した。
アルミナ水和物 100部
(SASOL社製のDisperal.HP−14、平均二次粒径160nm)
硝酸 1.4部
ホウ酸 0.2部
ポリビニルアルコール 9.5部
(ケン化度88%、平均重合度3500)
固形分濃度が15質量%になるように水で調整した。
水にクォートロンPL−5(扶桑化学工業株式会社製コロイダルシリカ)を100部加え、固形分濃度5質量%液を調製後、撹拌しながら、約10分間かけて10部のタキバイン#1500(多木化学株式会社製ポリ塩化アルミニウム水溶液;固形分濃度23.5質量%)を添加した。添加終了後、温度80℃で1時間撹拌した後、室温にまで冷却し、固形分濃度が0.6質量%になるよう水で調整した。作製した最上層塗布液2をゼータ電位測定装置(ベックマン・コールター社製DELSA 440SX)でゼータ電位を測定した結果、+47mVであった。また、電子顕微鏡観察によるカチオン性コロイダルシリカの平均一次粒径は52nm、平均一次粒径に対する平均二次粒径の比は2.2であった。
水にクォートロンPL−3L(扶桑化学工業株式会社製コロイダルシリカ)を100部加え、固形分濃度5質量%液を調製後、撹拌しながら、約10分間かけて10部のZA−30(第一希元素化学工業(株)社製酢酸ジルコニル;固形分濃度30質量%)を添加した。添加終了後、温度80℃で1時間撹拌した後、室温にまで冷却し、固形分濃度が0.6質量%になるよう水で調整した。作製した最上層塗布液3をゼータ電位測定装置(ベックマン・コールター社製DELSA 440SX)でゼータ電位を測定した結果、+43mVであった。また、電子顕微鏡観察によるカチオン性コロイダルシリカの平均一次粒径は35nm、平均一次粒径に対する平均二次粒径の比は1.5であった。
攪拌機、温度計、還流冷却器、および滴下ロートを備えた装置に、クォートロンPL−3L(扶桑化学工業株式会社製コロイダルシリカ:固形分濃度20質量%)を100部仕込み、75℃まで加温した。次いで、撹拌下で75℃に維持しながら、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン5部を15分間かけて滴下し、同温度で30分間以上保温して反応させ、これを冷却してカップリング剤で処理したカチオン性コロイダルシリカを作製し、固形分濃度が0.6質量%になるよう水で調整した。作製した最上層塗布液4をゼータ電位測定装置(ベックマン・コールター社製DELSA 440SX)でゼータ電位を測定した結果、+42mVであった。また、電子顕微鏡観察によるカチオン性コロイダルシリカの平均一次粒径は35nm、平均一次粒径に対する平均二次粒径の比は1.5であった。
水にクォートロンPL−3L(扶桑化学工業株式会社製コロイダルシリカ)を100部加え、固形分濃度5質量%液を調製後、撹拌しながら、約10分間かけて10部のシャロールDC902P(第一工業製薬(株)製ジアリルアンモニウムクロライドホモポリマー;固形分濃度50質量%)を添加した。添加終了後、温度80℃で1時間撹拌した後、室温にまで冷却し、固形分濃度が0.6質量%になるよう水で調整した。作製した最上層塗布液5をゼータ電位測定装置(ベックマン・コールター社製DELSA 440SX)でゼータ電位を測定した結果、+40mVであった。また、電子顕微鏡観察によるカチオン性コロイダルシリカの平均一次粒径は35nm、平均一次粒径に対する平均二次粒径の比は1.5であった。
最上層塗布液1を塗布しないこと以外は、実施例1と同様にすることで比較例1の記録材料を作製した。
実施例1の最上層塗布液1を下記最上層塗布液6に変更し、コロイダルシリカ固形分塗布量を0.1g/m2にするように調整する以外は、実施例1同様にして比較例2のインクジェット記録材料を作製した。
水にカタロイドSI−50(触媒化成工業株式会社製コロイダルシリカ)を100部加え、固形分濃度5質量%液を調製後、撹拌しながら、約10分間かけて10部のタキバイン#1500(多木化学株式会社製ポリ塩化アルミニウム水溶液;固形分濃度23.5質量%)を添加した。添加終了後、温度80℃で1時間撹拌した後、室温にまで冷却し、固形分濃度が0.6質量%になるよう水で調整した。作製した最上層塗布液6をゼータ電位測定装置(ベックマン・コールター社製DELSA 440SX)でゼータ電位を測定した結果、+42mVであった。また、電子顕微鏡観察によるカチオン性コロイダルシリカの平均一次粒径は25nm、平均一次粒径に対する平均二次粒径の比は1.2であった。
実施例1の最上層塗布液1を下記最上層塗布液7に変更し、コロイダルシリカ固形分塗布量を0.1g/m2にするように調整する以外は、実施例1同様にして比較例3のインクジェット記録材料を作製した。
水にクォートロンPL−3L(扶桑化学工業株式会社製コロイダルシリカ)を100部加え、固形分濃度5質量%液を調製後、撹拌後、温度80℃で1時間撹拌した後、室温にまで冷却し、固形分濃度が0.6質量%になるよう水で調整した。作製した最上層塗布液7をゼータ電位測定装置(ベックマン・コールター社製DELSA 440SX)でゼータ電位を測定した結果、−30mVであった。また、電子顕微鏡観察によるコロイダルシリカの平均一次粒径は35nm、平均一次粒径に対する平均二次粒径の比は1.5であった。
実施例1の最上層塗布液1を下記最上層塗布液8に変更し、コロイダルシリカ固形分塗布量を0.1g/m2にするように調整する以外は、実施例1同様にして比較例4のインクジェット記録材料を作製した。
水にクォートロンPL−7(扶桑化学工業株式会社製コロイダルシリカ)を100部加え、固形分濃度5質量%液を調製後、撹拌しながら、約10分間かけて10部のタキバイン#1500(多木化学株式会社製ポリ塩化アルミニウム水溶液;固形分濃度23.5質量%)を添加した。添加終了後、温度80℃で1時間撹拌した後、室温にまで冷却し、固形分濃度が0.6質量%になるよう水で調整した。作製した最上層塗布液8をゼータ電位測定装置(ベックマン・コールター社製DELSA 440SX)でゼータ電位を測定した結果、+38mVであった。また、電子顕微鏡観察によるカチオン性コロイダルシリカの平均一次粒径は70nm、平均一次粒径に対する平均二次粒径の比は1.7であった。
実施例1の最上層塗布液1を下記最上層塗布液9に変更し、コロイダルシリカ固形分塗布量を0.1g/m2にするように調整する以外は、実施例1同様にして比較例5のインクジェット記録材料を作製した。
水にクォートロンPL−1(扶桑化学工業株式会社製コロイダルシリカ)を100部加え、固形分濃度5質量%液を調製後、撹拌しながら、約10分間かけて10部のタキバイン#1500(多木化学株式会社製ポリ塩化アルミニウム水溶液;固形分濃度23.5質量%)を添加した。添加終了後、温度80℃で1時間撹拌した後、室温にまで冷却し、固形分濃度が0.6質量%になるよう水で調整した。作製した最上層塗布液9をゼータ電位測定装置(ベックマン・コールター社製DELSA 440SX)でゼータ電位を測定した結果、+38mVであった。また、電子顕微鏡観察によるカチオン性コロイダルシリカの平均一次粒径は15nm、平均一次粒径に対する平均二次粒径の比は2.7であった。
実施例1の最上層塗布液1を下記最上層塗布液10に変更し、コロイダルシリカ固形分塗布量を0.1g/m2にするように調整する以外は、実施例1同様にして比較例6のインクジェット記録材料を作製した。
水にスノーテックスST−PS−M(日産化学工業株式会社製コロイダルシリカ)を100部加え、固形分濃度5質量%液を調製後、撹拌しながら、約10分間かけて10部のタキバイン#1500(多木化学株式会社製ポリ塩化アルミニウム水溶液;固形分濃度23.5質量%)を添加した。添加終了後、温度80℃で1時間撹拌した後、室温にまで冷却し、固形分濃度が0.6質量%になるよう水で調整した。作製した最上層塗布液10をゼータ電位測定装置(ベックマン・コールター社製DELSA 440SX)でゼータ電位を測定した結果、+38mVであった。また、電子顕微鏡観察によるカチオン性コロイダルシリカの平均一次粒径は35nm、平均一次粒径に対する平均二次粒径の比は4.0であった。
実施例1の最上層塗布液1を下記最上層塗布液11に変更し、コロイダルシリカ固形分塗布量を0.1g/m2にするように調整する以外は、実施例1同様にして比較例7のインクジェット記録材料を作製した。
水にクォートロンPL−2L(扶桑化学工業株式会社製コロイダルシリカ)を100部加え、固形分濃度5質量%液を調製後、撹拌しながら、約10分間かけて10部のタキバイン#1500(多木化学株式会社製ポリ塩化アルミニウム水溶液;固形分濃度23.5質量%)を添加した。添加終了後、温度80℃で1時間撹拌した後、室温にまで冷却し、固形分濃度が0.6質量%になるよう水で調整した。作製した最上層塗布液11をゼータ電位測定装置(ベックマン・コールター社製DELSA 440SX)でゼータ電位を測定した結果、+38mVであった。また、電子顕微鏡観察によるカチオン性コロイダルシリカの平均一次粒径は18nm、平均一次粒径に対する平均二次粒径の比は1.5であった。
実施例1の最上層塗布液1のコロイダルシリカ固形分量を0.03g/m2に変更する以外は、実施例1と同様にして比較例8のインクジェット記録材料を作製した。
実施例1の最上層塗布液1のコロイダルシリカ固形分量 0.4g/m2に変更する以外は、実施例1と同様にして比較例9のインクジェット記録材料を作製した。
JIS−Z8741に基づいて20度光沢度を変角光沢計VGS−300A(日本電色(株)製)で測定した。
○:40%より高い。
△:30〜40%。
×:30%より低い。
白紙部を触ってサラサラ感を評価した。
○:サラサラ感を十分に満たし、心地よい触感を有する。
×:サラサラ感が少なく、心地よい触感を有していない。
顔料インク用インクジェットプリンター(セイコーエプソン(株)社製PX−5500)を用いて、Blueの最大インク吐出量でベタ印字を50枚連続で行い、ギザローラが通過した画像部を目視評価した。
○:顔料インクの剥離がない。
△:顔料インクの剥離がわずかであり、目立たない。
×:顔料インクの剥離があり、目立つ。
顔料インク用インクジェットプリンター(セイコーエプソン(株)社製PX−5500)を用いて、白紙部と印字濃度の低い画像部を比較し、光沢差を目視評価した。
○:光沢差が気にならない
△:光沢差が若干感じられる
×:光沢差が目立つ。
染料インク用インクジェットプリンタ(セイコーエプソン(株)社製PM−G850)でC、M、Y、K、R、G、Bをそれぞれ最大インク吐出量でベタ印字した直後、PPC用紙を印字部に重ねて軽く圧着し、PPC用紙に転写したインク量の程度目視で観察し、下記の基準で目視評価した。
○:全く転写しない。
△:やや転写するが、実使用上問題なし。
×:転写が大きく、実使用不可。
染料インク用インクジェットプリンタ(セイコーエプソン(株)社製PM−G850)で、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの原色を含んだ画像を印字して、発色性の程度を目視で観察し、下記の基準で評価した。
○:くすみが全くなく、発色濃度高く、発色性は非常に良好。
△:ややくすみがあり、発色性が劣る。
×:くすみおよび発色濃度の低下が著しく、発色性極めて劣る。
Claims (1)
- 非吸水性支持体上に少なくとも1層のインク受容層とインク受容層上に積層される最上層を有するインクジェット記録材料において、インク受容層は平均二次粒径が500nm以下の無機微粒子を主体に含有し、インク受容層上に積層される最上層は平均一次粒径が20〜60nmで、かつ平均一次粒径に対する平均二次粒径の比が1.5〜3であるカチオン性コロイダルシリカを主体に含有し、かつカチオン性コロイダルシリカの固形分塗布量が0.05〜0.3g/m2であることを特徴とするインクジェット記録材料。
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