以下に本発明の一実施形態を示す。もちろん以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念及び下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
[実施形態1]
図1は、実施形態に係る電子機器の外観の一例を示す図である。電子機器100は、例えば、デジタルカメラである。選択スイッチ101は、再生信号の規格である第1規格(例:NTSC規格)又は第2規格(例:PAL規格)を選択するための規格選択手段の一例である。HD用コネクタ102は、第1精細度(例:HD)の再生信号を外部に出力するための第1端子である。SD用コネクタ103は、第2精細度(例:SD)の再生信号を外部に出力するための第2端子である。なお、104は、液晶表示装置などの画像表示装置である。
図2は、実施形態に係る電子機器の例示的な機能ブロック図である。201は、被写体の光学像を撮像素子203に結像させるレンズである。202は、レンズ201を通った光量を制御するための絞りとシャッターとを兼ねた絞り・シャッターである。203は、レンズ201で結像された被写体光を電気信号として取り込むための撮像素子である。204は、撮像素子203から出力される電気信号のクロックを除去したりノイズを軽減したりするための相関二重サンプリングを行うCDS部である。
205は、CDS部204からの出力信号を、タイミングパルス発生部208から供給されるクランプパルスのタイミングにしたがって、所定の基準電圧にクランプするクランプ回路部である。206は、クランプ回路部205から出力される信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換部である。207は、A/D変換部206から出力されるデジタルデータに種々の信号処理を適用し、表示データや記録データなどを出力する信号処理部である。
タイミングパルス発生部208は、撮像素子203、CDS部204、クランプ回路部205及びA/D変換部206へ供給されるパルスを発生する回路である。光学系駆動部209は、レンズ201や絞り・シャッター202を駆動するための回路である。
システム制御部210は、デジタルカメラ全体の制御及び各種演算を実行する回路である。記録媒体211は、画像データの記録又は読み出しを行うための半導体メモリなどである。
再生部212は、信号処理部207において処理された画像データや記録媒体211に記録されている画像データを画像表示装置104やテレビなどの外部ディスプレイに表示するための信号に変換する回路である。電源部213は、デジタルカメラの各ブロックに電源を供給する回路である。操作部214は、デジタルカメラの電源をオン、オフするためのメインスイッチなど、各種のスイッチを含む。例えば、操作部214は、規格を選択するための選択スイッチ101も含む。
図3は、実施形態に係る再生部212の一例を示す機能ブロック図である。第1クロック部301は、NTSC規格のHDTV再生信号(走査線数:1080本、フィールド周波数:59.94Hz)を生成するために使用される第1基準クロックを発生する。第2クロック部302は、PAL規格のHDTV再生信号(走査線数:1080本、フィールド周波数:50Hz)を生成するために使用される第2基準クロックを発生する。第3クロック部303は、SDTV再生信号を生成するために使用される第3基準クロックを発生する。なお、第3基準クロックは、NTSC規格とPAL規格とで共通である。
第1セレクタ304は、第1基準クロックと第2基準クロックとを選択的に切り換えるためのセレクタである。第2セレクタ305は、第1セレクタ304により選択されたHDTV用の基準クロックとSDTV用の第3基準クロックとを選択的に切り換えるためのセレクタである。
再生規格記憶部306は、NTSC規格やPAL規格など、メニュー画面や選択スイッチ101などを通じてユーザーが選択した再生規格の情報(選択情報)を記憶するためのレジスタである。画像記憶部307は、再生対象の画像データを記憶するDRAMなどである。
画像再生部308は、画像記憶部307に記憶されている画像データを再生信号(デジタルデータ)に変換する回路である。画像再生部308は、セレクタ305から供給される基準クロックにしたがって動作する。
HD用D/A変換部309は、画像再生部308から出力されるデジタルデータをアナログ信号に変換するD/A変換器を備えている。HD用D/A変換部309は、セレクタ304から供給される基準クロックにしたがって動作する。SD用D/A変換部310は、画像再生部308から出力されるデジタルデータをアナログ信号に変換するD/A変換器を備えている。SD用D/A変換部310は、第3基準クロックにしたがって動作する。
ケーブル検出部313は、HD用コネクタ102とSD用コネクタ103のそれぞれにケーブルが接続されているか否かを検出するための回路である。ケーブル検出部313は、各コネクタにケーブルが接続されているか否かを認識可能な情報(検出結果)を再生制御部314へ出力する。
再生制御部314は、ケーブル検出部313の検出結果に応じて所望の再生信号を出力するように制御する再生制御手段の一例である。例えば、再生制御部314は、再生規格記憶部306に記憶されている選択情報に応じて、セレクタ304、105を制御する。
図4は、実施形態に係る制御方法の一例を示すフローチャートである。ステップS401で、再生制御部314は、ケーブル検出部313を通じて、HD用コネクタ102又はSD用コネクタ103の少なくとも一方にケーブルが接続されているか否かを判定する。ケーブルの接続が検出されると、ステップS402へ進み、再生制御部314は、両方のコネクタにケーブルが接続されているか否かを判定する。片方のコネクタのみにケーブルが接続されている場合には、ステップS403に進み、再生制御部314は、SD用コネクタ103にケーブルが接続されているか否かを判定する。SD用コネクタ103にケーブルが接続されていない場合には、ステップS404に進み、再生制御部314は、HDTVの再生信号を出力すべく、HDTV用の基準クロックを選択する。例えば、再生制御部314は、第1セレクタ304からの基準クロックが第2セレクタ305から出力されるよう第2セレクタ305を切り換える。
ところで、S402で、両コネクタにケーブルが接続されていることが検出された場合にも、S404に移行する。これにより、HDTV用の再生信号を優先して出力できるようになる。
次に、ステップS405で、再生制御部314は、再生規格記憶部306に記憶されている選択情報を読み出し、選択情報により選択されている規格がNTSC規格か否かを判定する。NTSC規格が選択されていれば、ステップS406に進み、再生制御部314は、NTSC規格に準拠した再生信号を生成するための第1基準クロックを選択する。例えば、再生制御部314は、第1クロック部301が出力する基準クロックが出力されるよう第1セレクタ304を切り換える。
ステップS407で、再生制御部314は、NTSC規格に準拠したHDTV再生信号を再生するよう画像再生部308を設定する。また、再生制御部314は、NTSC規格の再生信号を出力するようHD用D/A変換部309を設定する。ステップS408で、画像再生部308は、画像記憶部307に記憶されている画像データを読み出す。ステップS409で、画像再生部308は、読み出した画像データを再生信号(デジタルデータ)に変換して、HD用D/A変換部309へ供給する。ステップS410で、HD用D/A変換部309は、供給されたデジタルデータをアナログ信号に変換する。さらに、ステップS411で、HD用D/A変換部309は、再生信号をHD用コネクタ102から出力する。
ところで、S405で、選択された規格がPAL規格だった場合には、ステップS412へ進み、再生制御部314は、PAL規格に準拠した再生信号を生成するための第2基準クロックを選択する。例えば、再生制御部314は、第2基準クロックが出力されるよう第1セレクタ304を切り換える。ステップS413で、再生制御部314は、PAL規格に準拠したHDTV再生信号を再生するよう画像再生部308を設定する。また、再生制御部314は、PAL規格の再生信号を出力するようHD用D/A変換部309を設定する。その後は、ステップS408に移行する。
S403で、SD用コネクタにケーブルが接続されていることが検出された場合には、ステップS414に進む。ステップS414で、再生制御部314は、SDTVの再生信号を出力すべく、SDTV用の第3基準クロックを選択する。例えば、再生制御部314は、第3基準クロックが第2セレクタ305から出力されるよう第2セレクタ305を切り換える。
次に、ステップS415で、再生制御部314は、再生規格記憶部306に記憶されている選択情報を読み出し、選択情報により選択されている規格がNTSC規格か否かを判定する。NTSC規格が選択されていれば、ステップS416に進み、再生制御部314は、NTSC規格に準拠したSDTV再生信号を再生するよう画像再生部308を設定する。また、再生制御部314は、NTSC規格の再生信号を出力するようSD用D/A変換部310を設定する。
ステップS417で、画像再生部308は、画像記憶部307に記憶されている画像データを読み出す。ステップS418で、画像再生部308は、読み出した画像データを再生信号(デジタルデータ)に変換して、SD用D/A変換部310へ供給する。ステップS419で、SD用D/A変換部310は、供給されたデジタルデータをアナログ信号に変換する。さらに、ステップS420で、SD用D/A変換部310は、再生信号をSD用コネクタ103から出力する。
なお、S415で、選択された規格がPAL規格であった場合には、ステップS421へ進み、再生制御部314は、PAL規格に準拠したSDTV再生信号を再生するよう画像再生部308を設定する。また、再生制御部314は、PAL規格の再生信号を出力するようSD用D/A変換部310を設定する。その後は、ステップS417に移行する。
本実施形態によれば、電子機器100は、第1精細度の再生信号を外部に出力する第1端子と第2精細度の再生信号を外部に出力する第2端子とのうちケーブルが接続されている端子から、選択された規格に準拠した再生信号を出力する。例えば、HDTV用ケーブルがHD用コネクタ102に接続されていれば、電子機器100は、HDTV再生信号をHD用コネクタ102から出力する。SDTV用ケーブルがSD用コネクタ103に接続されていれば、電子機器100は、SDTV再生信号をSD用コネクタ103から出力する。さらに、両方のコネクタにケーブルが接続されている場合に、相対的に高精細度の再生信号を出力するHD用コネクタ102だけから再生信号を出力する。
こにより、精細度に関する選択操作の煩雑さが緩和される。すなわち、ユーザーは、再生信号の規格(例:NTSC規格やPAL規格など)の選択に関与すれば十分で、精細度の選択操作には積極的に関与する必要はなくなるだろう。精細度の選択機会は、一般に、規格の選択機会よりも多いと考えられる。NTSC規格やPAL規格は、世界中の各地域で択一的に使用されているからである。よって、本発明のように、精細度に関する選択操作を容易にすることは、ユーザーにとって利点が多いだろう。
また、電子機器100は、画像再生部308によって実現される第1再生手段と第2再生手段とによって共通に適用される規格の選択情報を記憶する再生規格記憶部306を備えている。これは、HDTV用の再生信号に適用される規格を特定するための情報と、SDTV用の再生信号に適用される規格を特定するための情報とを個別に記憶する場合と比較し、記憶容量の面で有利である。また、規格の選択操作に関しても、ユーザーがメニューなどでHDTV再生とSDTV再生とに関して別々に、再生規格を設定する必要もない。このように、記憶容量や操作性の観点からも、本実施形態に係る発明は有利である。
[実施形態2]
実施形態1は、第1端子と第2端子との両方にケーブルが接続されている場合に、相対的に高精細度の再生信号を出力する第1端子だけから再生信号を出力する電子機器であった。
実施形態2の電子機器は、第1端子と第2端子との両方にケーブルが接続されている場合に、後から接続された端子からのみ再生信号を出力するよう切り換えることに特徴がある。
図5は、実施形態に係る制御方法の例示的なフローチャートである。ステップS501で、再生制御部314は、ケーブル検出部313を通じて、HD用コネクタ102又はSD用コネクタ103の少なくとも一方にケーブルが接続されているか否かを判定する。ケーブルの接続が検出されると、ステップS502へ進み、再生制御部314は、SD用コネクタ103にケーブルが接続されているか否かを判定する。
SD用コネクタ103にケーブルが接続されている場合、ステップS503へ進み、再生制御部314は、SDTV再生信号がSD用コネクタ103から出力されるよう第2セレクタ305、画像再生部308及びSD用D/A変換部310を設定する。例えば、再生制御部314は、SDTV用の第3基準クロックが画像再生部308へ供給されるよう第2セレクタ305を切り換える。また、再生制御部314は、再生規格記憶部306から読み出した選択情報が指し示す再生規格を、画像再生部308とSD用D/A変換部310に設定する。ステップS504で、画像再生部308は、画像記憶部307から画像データを読み出し、再生信号(デジタルデータ)に変換する。さらに、SD用D/A変換部310は、画像再生部308から供給されるデジタルデータをアナログ信号に変換し、SD用コネクタ103からSDTV再生信号を出力する。
ステップS505で、再生制御部314は、HD用コネクタ102にケーブルが接続されたか否かを判定する。HD用コネクタ102にケーブルが接続されたことが検出されると、ステップS506に進む。S506で、再生制御部314は、HDTV再生信号がHD用コネクタ102から出力されるよう第2セレクタ305、画像再生部308及びHD用D/A変換部309を設定する。例えば、再生制御部314は、HDTV用の基準クロックが画像再生部308へ供給されるよう第2セレクタ305を切り換える。また、再生制御部314は、再生規格記憶部306から読み出した選択情報が指し示す再生規格を、画像再生部308とHD用D/A変換部309に設定する。なお、再生制御部314は、選択情報が指し示す再生規格を生成するための基準クロックを選択すべく、第1セレクタ304も切り換える。さらに、ステップS507で、画像再生部308は、画像記憶部307から画像データを読み出し、再生信号(デジタルデータ)に変換する。さらに、HD用D/A変換部309は、画像再生部308から供給されるデジタルデータをアナログ信号に変換し、HD用コネクタ102からHDTV再生信号を出力する。
ところで、S502で、HD用コネクタ102にケーブルが接続されていると判定された場合、ステップS508に進む。ステップS508では、ステップS506と同様の処理が実行される。また、ステップS509では、ステップS507と同様の処理が実行される。
ステップS510で、再生制御部314は、SD用コネクタ103にケーブルが接続されたか否かを判定する。SD用コネクタ103にケーブルが接続されたことが検出されると、ステップS511に進み、ステップS503と同様の処理が実行される。その後、ステップS512で、ステップS504と同様の処理が実行される。
本実施形態によれば、第1端子と第2端子との両方にケーブルが接続されているか否かを判定する第1判定手段が、ケーブル検出部313と再生制御部314によって実現される。また、第1端子と第2端子との両方にケーブルが接続されている場合に、どちらの端子に対して後からケーブルが接続されたかを判定する第2判定手段も、ケーブル検出部313と再生制御部314によって実現される。そして、再生制御部314やセレクタによって、後から接続された端子からのみ再生信号を出力するよう切り換える切換手段が実現される。
これにより、後にケーブルが接続されたコネクタから再生信号が出力されるため、ユーザーは、ケーブルを接続する順番を変更すれば、再生信号を容易に切り換えることができる。よって、実施形態2は、メニューを表示させて、HDTV再生とSDTV再生とをユーザーが切り換えるような煩雑な操作は不要となる利点がある。
[実施形態3]
HDTV再生信号とSDTV再生信号とを切り換える際に、外部のディスプレイ装置に表示される画像が一時的に乱れることがある。これは、切り換えによって後から出力される再生信号の準備が整っていないことが原因である。
そこで、実施形態3では、第1端子と第2端子とのうち、何れか一方の端子にのみケーブルが接続されているときに、他方の端子にもケーブルが接続されたことが検出されると、他方の端子から再生信号が出力可能となるまで待機する電子機器について説明する。また、当該電子機器は、他方の端子から再生信号が出力可能となると、一方の端子からの再生信号の出力を停止して、他方の端子から再生信号を出力するよう制御する。
図6は、実施形態に係る再生部212の一例を示す機能ブロック図である。なお、すでに説明した個所には、同一の参照符号を付すことで、説明を簡潔にする。
自然画VRAM607は、カメラで撮影した画像データを再生する際に使用される記憶回路である。また、ビットマップVRAM608は、文字などの画像を記憶するための記憶回路である。
スーパーインポーズ回路609は、自然画VRAM607に記憶されている画像とビットマップVRAM608に記憶されている画像を合成する回路である。SD同期信号生成部610は、SDTV再生信号の水平同期信号/垂直同期信号を生成する回路である。SD_Y_DATA処理部611は、SDTV再生信号の輝度信号を処理するための回路である。SD_C_DATA処理部612は、SDTV再生信号の色信号を処理する回路である。スイッチ613は、SD_Y_DATA処理部611とSD_C_DATA処理部612にクロックの供給をON又はOFFに切り換えるスイッチである。SD_Y_C_MIX処理部614は、SD同期信号生成部610で生成された同期信号、SD_Y_DATA処理部611で処理された輝度データ及びSD_C_DATA処理部612で処理された色データを合成する回路である。D/A変換部615は、SD_Y_C_MIX処理部614で処理されたデジタルデータをSDTV再生信号に変換する回路である。D/A変換部615で処理されたSDTV再生信号が、SD用コネクタ103から外部のディスプレイ装置へ出力される。SD同期信号生成部610、SD_Y_C_MIX処理部614及びD/A変換部615には、SDTV用の第3基準クロックが供給されている。
HD同期信号生成部617は、HDTV再生信号の水平同期信号/垂直同期信号を生成する回路である。HD_Y_DATA処理部618は、HDTV再生信号の輝度信号を処理するための回路である。HD_U_DATA処理部619は、HDTV再生信号の色差信号Uを処理するための回路である。HD_V_DATA処理部620は、HDTV再生信号の色差信号Vを処理するための回路である。スイッチ621は、HD_Y_DATA処理部618、HD_U_DATA処理部619及びHD_V_DATA処理部620にクロックの供給をON/OFFするためのスイッチである。D/A変換部622は、HD_Y_DATA処理部618とHD同期信号生成部617の各データを加算して得られたデジタルデータをHDTV再生信号に変換する回路である。D/A変換部623は、HD_U_DATA処理部619とHD同期信号生成部617の各データを加算して得られたデジタルデータをHDTV再生信号に変換する回路である。D/A変換部624は、HD_V_DATA処理部620とHD同期信号生成部617の各データを加算して得られたデジタルデータをHDTV再生信号に変換する回路である。D/A変換部622、623及び624で処理されたHDTV再生信号は、HD用コネクタ102から外部のディスプレイ装置へ出力される。HD同期信号生成部617並びにD/A変換部622、623及び624は、第1セレクタ304で選択されたHDTV用の基準クロックが供給される。
図7は、実施形態に係る制御方法の例示的なフローチャートである。図7を用いて、SD用コネクタ103だけにケーブルが接続されかつSDTV再生信号の出力中に、HD用コネクタ102にケーブルが接続されたときの再生切り換え動作を説明する。
ステップS701で、再生制御部314は、ケーブル検出部313を通じて、HD用コネクタ102にケーブルが接続されているか否かを判定する。HD用コネクタ102にケーブルが接続されていれば、再生制御部314は、スイッチ613をOFFにして、SDTV用同期信号のみをSD用コネクタ103から出力する。これにより、SD用コネクタ103に接続されたディスプレイ装置の画面がブラックアウトする。
ステップS703で、再生制御部314は、再生規格記憶部306から読み出した選択情報がNTSC規格を指し示しているか否かを判定する。NTSC規格であれば、ステップS704に進み、再生制御部314は、NTSC規格に準拠したHDTV再生信号を生成するための第1基準クロックを選択する。例えば、再生制御部314は、第1基準クロックが出力されるよう第1セレクタ304及び第2セレクタ305を切り換える。
一方、S703で、PAL規格が指し示されていた場合、ステップS705へ進み、再生制御部314は、PAL規格に準拠したHDTV再生信号を生成するための第2基準クロックを選択する。例えば、再生制御部314は、第2基準クロックが出力されるよう第1セレクタ304及び第2セレクタ305を切り換える。
ステップS706で、再生制御部314は、HDTV再生信号の出力が可能になるまで待機する。HDTV再生信号の出力が可能になると、ステップS707に進む。ステップS707で、再生制御部314は、SD用コネクタ103からの再生信号の出力を停止させるため、SD同期信号生成部610の動作を停止させる。ステップS708で、再生制御部314は、HDTV用の基準クロックをHD再生部に供給するために、スイッチ621をONに切り換える。ステップS708で、再生制御部314は、HD再生部から出力されるHDTV再生信号をHD用コネクタ102から出力する。
図8は、実施形態に係る制御方法の例示的なフローチャートである。図8を用いて、HD用コネクタ102だけにケーブルが接続されかつHDTV再生信号の出力中に、SD用コネクタ103にケーブルが接続されたときの再生切り換え動作を説明する。
ステップS801で、再生制御部314は、ケーブル検出部313を通じて、SD用コネクタ103にケーブルが接続されているか否かを判定する。SD用コネクタ103にケーブルが接続されていれば、再生制御部314は、スイッチ621をOFFにして、HDTV用同期信号のみをHD用コネクタ102から出力する。これにより、HD用コネクタ102に接続されたディスプレイ装置の画面がブラックアウトする。
ステップS803で、再生制御部314は、SDTV用のクロックである第3基準クロックを選択する。例えば、再生制御部314は、第2セレクタ305から第3基準クロックが出力されるよう、第2セレクタ305を切り換える。
ステップS804で、再生制御部314は、再生規格記憶部306から読み出した選択情報がNTSC規格を指し示しているか否かを判定する。NTSC規格であれば、ステップS805に進み、再生制御部314は、NTSC規格の再生信号が出力されるようSD再生部を設定する。
一方、S804で、PAL規格が指し示されていれば、ステップS806に進み、再生制御部314は、PAL規格の再生信号が出力されるようSD再生部を設定する。
ステップS807で、再生制御部314は、SDTV再生信号の出力が可能になるまで待機する。SDTV再生信号の出力が可能になると、ステップS808に進む。ステップS808で、再生制御部314は、HD用コネクタ102からの再生信号の出力を停止させるため、HD同期信号生成部617を停止させる。ステップS809で、再生制御部314は、SDTV用の基準クロックをSD再生部に供給するために、スイッチ613をONに切り換える。ステップS810で、再生制御部314は、SD再生部から出力されるSDTV再生信号をSD用コネクタ103から出力する。
本実施形態の電子機器100は、第1端子と第2端子とのうち何れか一方の端子にのみケーブルが接続されているときに、他方の端子にもケーブルが接続されたことが検出されると、他方の端子から再生信号が出力可能となるまで待機する。この待機のための処理は、待機手段として機能する再生制御部314が担当する。また、電子機器100は、他方の端子から再生信号が出力可能となると、一方の端子からの再生信号の出力を停止して、他方の端子から再生信号を出力するよう制御する。これにより、再生規格を切り換える際に画面が乱れる可能性が低減される。
[実施形態4]
実施形態1ないし3は、ケーブルの検出手段や再生信号を択一的に出力するための再生制御手段が設けられている。それに対し、実施形態4の電子機器は、このような検出手段や再生制御手段を設ける代わりに、HDTV再生信号を出力する第1再生手段とSDTV再生信号を出力する第2再生手段が並行して再生信号を出力する。
図9は、実施形態に係る電子機器の例示的な機能ブロック図である。電子機器900は、例えば、デジタルカメラなどの撮像装置である。なお、すでに説明した個所には同一の参照符号を付すことで説明を簡潔にする。
記録回路912は、信号処理部207において信号処理された画像データを画像記録媒体211に記録する回路である。表示回路914は、画像表示装置104に画像を表示する回路である。SDTV信号出力回路916は、SDTVモニタにSDTV再生信号を出力する回路である。HDTV信号出力回路918は、HDTVモニタにHDTV再生信号を出力する回路である。不揮発性メモリ(ROM)920は、システム制御部210により実行される制御方法を記載したプログラム、プログラムを実行する際に使用されるパラメータ及びテーブル等の制御データを記憶する記憶回路である。なお、再生規格記憶部306のように、ROM920には、再生規格の選択情報が記憶されてもよい。揮発性メモリ(RAM)921は、ROM920から転送されるプログラム及び制御データを記憶し、システム制御部210が電子機器900を制御する際に使用する記憶回路である。
図10は、実施形態に係る電子機器の外観の一例を示す図である。なお、すでに説明した個所には同一の参照符号を付すことで説明を簡潔にする。
1001は、メニューを表示させるためのメニューボタンである。1002は、メニューにおいて選択バーを上方へ移動させるためのSHIFT_Uボタンである。1003は、メニューにおいて選択バーを下方へ移動させるためのSHIFT_Dボタンである。1004は、メニューにおいて選択バーを右方へ移動させるためのSHIFT_Rボタンである。1005は、メニューにおいて選択バーを左方へ移動させるためのSHIFT_Lボタンである。これのボタンが、操作部214の一部を形成している。
図11は、実施形態に係るメニューの一例を示す図である。メニューボタン1001が押下られたことを検出すると、システム制御部210は、表示回路914を通じて画像表示装置104にメニュー1100を表示させる。この状態では、音声出力を無効とするか有効とするかを選択するための項目1101が選択されている。
図12は、実施形態に係るメニューの一例を示す図である。図11に示した状態で、SHIFT_Dボタン1003が3回押し下げられると、再生規格選択項目1201が選択された状態に移行する。この状態で、SHIFT_Rボタン1004又はSHIFT_Lボタン1005の操作に応じて、NTSC規格又はPAL規格が再生規格として選択される。最終的に、メニューボタン1001が押下られると、再生規格の選択が確定する。すなわち、システム制御部210は、選択された規格を指し示す選択情報をフラッシュメモリなどのROM920にか格納する。システム制御部210は、この選択情報をもとに、SDTV信号出力回路916、及びHDTV信号出力回路918に、選択された再生規格で信号を出力するよう要求する。これにより、SD用コネクタ103及びHD用コネクタ102から、選択された再生規格で画像が出力される。
なお、図1の操作部と比較すると、再生規格を選択するための専用のボタンが不要となる利点がある。なお、選択の容易性の観点からは、図1に示した操作部のほうが優れていよう。
ここで、HDTV再生信号又はSDTV再生信号を択一的に出力する実施形態1ないし3と比較すると、実施形態4の電子機器900は、HDTV再生信号及びSDTV再生信号を並行して出力する。よって、ユーザーは、再生規格を選択するための操作を要求されることはあるが、SDTV再生信号とHDTV再生信号とを切り換えるための煩雑な操作は要求されないため、便利であろう。また、択一的な出力を実現するためのケーブル検出部313などを省略できる利点もある。ただし、省電力の観点からは、実施形態1ないし3のほうが優れていよう。
さらに、実施形態5でも、再生規格の選択結果は、HDTV再生信号とSDTV再生信号との双方に適用される。よって、ユーザーは、HDTV再生信号とSDTV再生信号とについて、個別に、再生規格を指定する必要がないため、再生規格の選択操作が容易となろう。
なお、図10ないし12において説明したメニューによる再生規格の選択方法は、実施形態1ないし3の電子機器100に適用されてもよい。
[実施形態5]
実施形態1ないし4では、再生規格の選択結果がHDTV再生信号とSDTV再生信号との双方に適用される。しかしながら、ユーザーによっては、選択結果を一方の再生信号にのみ適用すれば十分な場合もあろう。そこで、実施形態5では、再生規格の選択結果を一方のコネクタにのみ適用する例について説明する。
図13は、実施形態に係る電子機器の例示的な機能ブロック図である。図9に示した電子機器900と比較すると、電子機器1300は、上述したケーブル検出部313を備えている。
図14は、実施形態に係るケーブル検出部の一例を示す図である。コネクタにケーブルが接続されるとケーブル検出部313から出力される端子電圧がGNDとなる。一方、コネクタにケーブルが接続されていないときは、ケーブル検出部313から出力される端子電圧がVDDとなる(VDD>GND)。よって、システム制御部210は、ケーブル検出部313から出力される端子電圧を監視することで、ケーブルが接続されているか否かを認識できる。
システム制御部210は、操作部214を通じて、再生規格が変更されたことを検出すると、HD用コネクタ102とSD用コネクタ103との何れにケーブルが接続されているかを判定する。HD用コネクタ102にケーブルが接続されていれば、システム制御部210は、再生規格を変更するようHDTV信号出力回路918を設定する。一方、SD用コネクタ103にケーブルが接続されていれば、システム制御部210は、再生規格を変更するようSDTV信号出力回路916を設定する。
これにより、HD用コネクタ102とSD用コネクタ103との何れか一方にのみ、再生規格の変更が反映される。なお、ケーブルが接続されていないコネクタには、再生規格の変更が反映されず、再生規格に関する現在の設定が維持される。
なお、両方のコネクタにケーブルが接続される場合もある。その場合、先に、一方のコネクタにケーブルが接続され、その後で、他方のコネクタにケーブルが接続されることになる。そこで、後から接続されたコネクタにのみ、再生規格の変更が反映されてもよい。
システム制御部210は、各コネクタへのケーブルの接続順序を監視し、RAM921に各コネクタの接続順番の情報を記憶する。システム制御部210は、操作部214を通じて、再生規格が変更されたことを検出すると、接続順番の情報に基づいて、ケーブルが後から接続されたコネクタを特定する。さらに、システム制御部210は、特定されたコネクタにのみ、再生規格の選択結果を反映させる。通常、ユーザーは、後からケーブルを接続したコネクタを通じて、再生信号を出力したいと考えている筈である。よって、ケーブルが後から接続されたコネクタに、再生規格の選択結果を反映させることが望ましい。
なお、電子機器に電源が投入される前から、両方のコネクタにケーブルが接続されている場合もある。この場合、システム制御部210は、HDTV信号出力回路918のみに再生規格の変更結果を反映させてもよい。
システム制御部210は、何れかのコネクタにケーブルが接続されたことを認識すると、画像表示装置104にメニュー(図12)を表示させてもよい。この際には、メニューボタン1001の押下げや選択バーの移動操作は不要である。すなわち、ケーブルがコネクタに接続されると、図12に示したメニューが即座に表示される。そして、システム制御部210は、当該メニューを通じて選択された再生規格を、当該コネクタに対応する出力回路に反映させる。これにより、メニューボタン1001を操作する手間が省け、誤操作も抑制できるので、ユーザーにとって、非常に有益であろう。
なお、双方のコネクタにケーブルが接続されていないことを認識した場合、システム制御部210は、再生規格の選択結果を双方のコネクタに反省させてもよい。
以上、実施形態5によれば、規格選択手段や再生制御手段として機能するシステム制御部210は、第1端子と第2端子とのうちケーブルが接続されている端子にのみ、規格の選択結果を反映させることができる。また、システム制御部210は、ケーブルが“後から”接続された端子にのみ、規格の選択結果を反映させてもよい。第1端子と第2端子との何れかにケーブルが接続されると、第1規格又は第2規格を選択させるための選択画面(図12のメニュー画面)を表示する表示手段として、画像表示装置104が機能してもよい。何れの場合も、HDTVやSDTVなど、精細度に関する複雑な操作が緩和される利点がある。
[実施形態6]
実施形態6では、ケーブル検出部313の他の実現例について説明する。
図15は、実施形態に係るケーブル検出部の一例を示す図である。このケーブル検出部は、上述したSDTV信号出力回路916、HDTV信号出力回路918に実装されている。
SDTV信号出力回路916やHDTV信号出力回路918は、SDTVモニタやHDTVモニタにケーブルを介して接続されると、75Ωで終端される。もちろん、接続されていないときは、コネクタ部分がオープンになっている。よって、ケーブル検出部313は、接続時と未接続時とでインピーダンスが変化する現象を利用して、ケーブルが接続されているか否かを判断できる。
信号レベル検出回路1501は、SDTV信号出力回路916やHDTV信号出力回路918からコネクタへ出力される信号のレベルを監視する。SDTV信号出力回路916やHDTV信号出力回路918は、それぞれ75Ωで終端されると、信号レベルが所定レベルとなるように構成されている。よって、75Ωで終端されていないとき(オープンのとき)は、信号レベルが、所定レベルの2倍になっている。信号レベル検出回路1501は、信号レベルが、所定レベルであれば、ケーブルが接続されていることを表す信号をシステム制御部210に出力する。一方、信号レベル検出回路1501は、信号レベルが、所定レベルの2倍であれば、ケーブルが未接続であることを表す信号をシステム制御部210に出力する。よって、システム制御部210は、各コネクタにケーブルが接続されているか否かを認識できる。
[他の実施形態]
上述した実施形態では、SDTV再生信号もHTDV再生信号もアナログ信号として出力することを前提としていたが、本発明はこれに限定されることはない。すなわち、SDTV再生信号やHTDV再生信号が、HDMI端子などを通じてデジタル信号として出力されてもよい。
なお、精細度の規格として、SD規格とHD規格について説明したが、本発明はこれに限定されることはない。他の規格についても本発明は適用できる。また、発明の理解を容易くするために、精細度の規格が2つある場合について説明したが、3以上の異なる精細度の規格が存在する場合にも、本発明を好適に適用できる。
また、再生規格についても、一例として、NTSC規格とPAL規格について説明したが、本発明は、SECAM規格などの他の再生規格についても適用できる。
また、電子機器の一例としてデジタルカメラを挙げたが、ビデオカメラなどにも本発明を適用可能である。デジタルカメラやビデオカメラは、一般に、撮像装置と呼ばれている。