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JP4920219B2 - 演算増幅器 - Google Patents
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Description

本発明は、差動増幅回路から構成されるアンプやコンパレータなどの演算増幅器に関する。
アンプやコンパレータには、入力信号を入力し、その信号を増幅して出力信号を出力する差動増幅回路が一般的に用いられる(例えば、特許文献1参照。)。近年、半導体素子の微細化の進展により、半導体集積回路の高速化が進行し、これに伴って差動増幅回路から構成されるアンプやコンパレータにおいても高速動作が要求されている。
ところが、高速動作を図るために差動増幅回路を構成する半導体素子、例えばMOSトランジスタのゲート長を短くすると、プロセス変動よって発生するゲート長寸法バラツキによるチャネル長変調効果が増大して入力信号の動作点範囲が狭くなるという問題点がある。また、ロードに用いる抵抗或いはトランジスタなどの素子バラツキの増大により、差動増幅回路の電源電圧変動に対するマージンが減少するという問題点がある。
特開2000−278053号公報(頁9、図10)
本発明は、プロセス変動によって発生する素子特性バラツキの影響を抑制できる演算増幅器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の演算増幅器は、高電位側電源側に設けられ、制御電極に入力信号である+側の入力電圧が入力される第1のトランジスタと、前記高電位側電源側に設けられ、制御電極に前記入力信号である前記+側の入力電圧とは逆位相の−側の入力電圧が入力され、前記第1のトランジスタと差動対をなす第2のトランジスタと、前記第1及び第2のトランジスタと低電位側電源との間に設けられ、バイアス電流を生成する第1の電流源とを有するアンプ部と、前記高電位側電源側に設けられ、制御電極に前記+側の入力電圧が入力される第3のトランジスタと、前記高電位側電源側に設けられ、制御電極に前記−側の入力電圧が入力され、前記第3のトランジスタと差動対をなす第4のトランジスタと、前記第3及び第4のトランジスタと前記低電位側電源との間に設けられ、バイアス電流を生成する第2の電流源とを有するレプリカアンプ部と、前記レプリカアンプ部から出力される+側の出力電圧及び−側の出力電圧を入力し、電圧電流変換して出力電流を出力する電圧電流変換回路と、基準電流と前記電圧電流変換回路から出力される前記出力電流とを入力し、前記基準電流と前記出力電流を比較して差電流を生成し、前記差電流を前記第1の電流源に出力して前記第1の電流源のバイアス電流を制御するバイアス電流制御手段とを具備することを特徴とする。
更に、上記目的を達成するために、本発明の他態様の演算増幅器は、N段構成(Nは2以上の正の整数)で、高電位側電源側に設けられ、制御電極に入力信号である+側の入力電圧が入力される第1のトランジスタと、前記高電位側電源側に設けられ、制御電極に前記入力信号である前記+側の入力電圧とは逆位相の−側の入力電圧が入力され、前記第1のトランジスタと差動対をなす第2のトランジスタと、前記第1及び第2のトランジスタと低電位側電源との間に設けられ、バイアス電流を生成する第1の電流源とを有する差動増幅回路をN−1段目に備えるアンプ部と、前記高電位側電源側に設けられ、制御電極に前記+側の入力電圧が入力される第3のトランジスタと、前記高電位側電源側に設けられ、制御電極に前記−側の入力電圧が入力され、前記第3のトランジスタと差動対をなす第4のトランジスタと、前記第3及び第4のトランジスタと前記低電位側電源との間に設けられ、バイアス電流を生成する第2の電流源とを有するレプリカアンプ部と、前記レプリカアンプ部から出力される+側の出力電圧及び−側の出力電圧を入力し、電圧電流変換して出力電流を出力する電圧電流変換回路と、基準電流と前記電圧電流変換回路から出力される前記出力電流とを入力し、前記基準電流と前記出力電流を比較して差電流を生成し、前記差電流を前記第1の電流源に出力して前記第1の電流源のバイアス電流を制御するバイアス電流制御手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、プロセス変動によって発生する素子特性バラツキの影響を抑制できる演算増幅器を提供することができる。
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の実施例1に係る演算増幅器について、図面を参照して説明する。図1は演算増幅器を示す回路図である。本実施例では、演算増幅器をCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を用いた差動増幅回路で構成している。
図1に示すように、演算増幅器1には、アンプ部2、レプリカアンプ部3、電圧電流変換回路4、基準電流源5、及び比較器6が設けられている。
アンプ部2は、Pch MOSトランジスタPT1、Pch MOSトランジスタPT2、及びNch MOSトランジスタNT1乃至3から構成される1段の差動増幅回路である。なお、MOSトランジスタは、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)とも呼称される。
Pch MOSトランジスタPT1は、ソースが高電位側電源Vddに接続され、ゲートがドレインに接続され、ドレインがノードN1に接続され、ロードとして、Nch MOSトランジスタNT1に電流を供給する。
Pch MOSトランジスタPT2は、ソースが高電位側電源Vddに接続され、ゲートがドレインに接続され、ドレインがノードN2に接続され、ロードとして、Nch MOSトランジスタNT2に電流を供給する。
Nch MOSトランジスタNT1は、ドレインがノードN1に接続され、ソースがノードN3に接続され、制御電極であるゲートに入力信号としての+側の入力電圧Vin+が入力される。Nch MOSトランジスタNT2は、ドレインがノードN2に接続され、ソースがノードN3に接続され、制御電極であるゲートに入力信号としての−側の入力電圧Vin−が入力される。ここで、Nch MOSトランジスタNT1及びNT2は差動対をなし、−側の入力電圧Vin−信号は+側の入力電圧Vin+信号とは逆位相である。
Nch MOSトランジスタNT3は、ドレインがノードN3に接続され、ソースが低電位側電源Vssに接続され、ゲートに図示しないバイアス回路から出力されるバイアス電圧Vbiasが入力される。ノードN3には、比較器6から出力される比較電流Icoが入力される。
ここで、Nch MOSトランジスタNT3のゲートにバイアス電圧Vbiasが入力されると、Nch MOSトランジスタNT3が電流源としてバイアス電流Ibiasを低電位側電源Vss側に流し、アンプ部2が動作する。そして、アンプ部2はノードN1から増幅された−側の出力電圧Vout−を出力し、ノードN2から増幅された+側の出力電圧Vout+を出力する。バイアス電流Ibiasは、比較器6から出力される比較電流Icoにより電流レベルが調整され、一定な値に保たれる。比較電流Icoを出力する比較器6は、バイアス電流Ibiasを一定に保つバイアス電流制御手段として機能する。Nch MOSトランジスタNT3のゲートにバイアス電圧Vbiasが入力されないとき、アンプ部2は動作を停止する。
レプリカアンプ部3は、Pch MOSトランジスタPT11、Pch MOSトランジスタPT12、及びNch MOSトランジスタNT11乃至13から構成される1段の差動増幅回路である。
Pch MOSトランジスタPT11は、ソースが高電位側電源Vddに接続され、ゲートがドレインに接続され、ドレインがノードN4に接続され、ロードとして、Nch MOSトランジスタNT11に電流を供給する。
Pch MOSトランジスタPT12は、ソースが高電位側電源Vddに接続され、ゲートがドレインに接続され、ドレインがノードN5に接続され、ロードとして、Nch MOSトランジスタNT12に電流を供給する。
Nch MOSトランジスタNT11は、ドレインがノードN4に接続され、ソースがノードN6に接続され、制御電極であるゲートに入力信号としての+側の入力電圧Vin+が入力される。Nch MOSトランジスタNT12は、ドレインがノードN5に接続され、ソースがノードN6に接続され、制御電極であるゲートに入力信号としての−側の入力電圧Vin−が入力される。ここで、Nch MOSトランジスタNT11及びNT12は差動対をなす。
Nch MOSトランジスタNT13は、ドレインがノードN6に接続され、ソースが低電位側電源Vssに接続され、ゲートに図示しないバイアス回路から出力されるバイアス電圧Vbiasが入力される。
Nch MOSトランジスタNT13のゲートにバイアス電圧Vbiasが入力されると、Nch MOSトランジスタNT13が電流源としてバイアス電流Ibiasrを低電位側電源Vss側に流し、レプリカアンプ部3が動作する。そして、レプリカアンプ部3は、ノードN4から増幅された−側の出力電圧Voutr−を出力し、ノードN5から増幅された+側の出力電圧Voutr+を出力する。Nch MOSトランジスタNT13のゲートにバイアス電圧Vbiasが入力されないとき、レプリカアンプ部3は動作を停止する。
ここで、レプリカアンプ部3はアンプ部2と同一回路構成を有しているが、対応するトランジスタのゲート長及びゲート幅がそれぞれ異なってもよい。なお、演算増幅器1の高速動作を達成するために、アンプ部2と同様にレプリカアンプ部3を構成するトランジスタのゲート長は短い寸法で形成するのが好ましい。また、バイアス電流Ibiasrは、プロセス変動、例えば、トランジスタのゲート長の寸法バラツキによりバイアス電流Ibiasと同様に値が増減するが、必ずしもバイアス電流Ibiasと同一の値に設定する必要はない。更に、アンプ部2及びレプリカアンプ部3のロードにゲートがドレインに接続されたPch MOSトランジスタを用いているが、抵抗、カスコード接続されたMOSトランジスタ、或いはカレントミラー回路などを用いてもよい。なお、アンプ部2のロードとレプリカアンプ部3のロードを別構成、例えば、アンプ部2のロードにゲートがドレインに接続されたPch MOSトランジスタを用い、レプリカアンプ部3のロードに抵抗を用いてもよい。
電圧電流変換回路4は、レプリカアンプ部3と比較器6の間に設けられ、レプリカアンプ部3から出力される+側の出力電圧Voutr+及び−側の出力電圧Voutr−を入力し、電圧電流変換された出力電流IrepをノードN7へ出力する。ここで、電圧電流変換回路4には、電圧が印加されるとその電圧値に対応した一定な電流を生成するカレントミラー定電流回路やウィルソン定電流回路を用いるのが好ましい。
基準電流源5は、高電位側電源Vddと比較器6の間に設けられ、基準電流Irefを生成し、ノードN8へ出力する。ここで、基準電流源5には、例えば、温度や電源電圧が変動しても一定な電圧を生成するBGR(Band Gap Reference)回路とこの電圧を用いて一定な電流を生成する定電流回路とを用いるのが好ましい。
比較器6は、電圧電流変換回路4及び基準電流源5とアンプ部2の間に設けられ、電圧電流変換回路4から出力される出力電流Irep及び基準電流源5から出力される基準電流Irefを入力し、基準電流Irefと出力電流Irepの差を算出し、算出した差電流を比較電流Icoとしてアンプ部2のノードN3に出力する。例えば、出力電流Irepが基準電流Irefよりも大きい場合には負の差電流を出力し、出力電流Irepが基準電流Irefよりも小さい場合には正の差電流を出力する。
ここで、+側の入力電圧Vin+及び−側の入力電圧Vin−の入力コモンモード電圧Vcomが変化したときのバイアス電流Ibias、バイアス電流Ibiasr、及び比較電流Icoの変化について説明する。
入力コモンモード電圧VcomがVcom1からΔVcom1だけ上昇すると、バイアス電流IbiasがIbias1からΔIbias1だけ上昇し、バイアス電流IbiasrがIbiasr1からΔIbiasr1だけ上昇するので、
Vcom=Vcom1+ΔVcom1・・・・・・・・・・・・・・式(1)
Ibias=Ibias1+ΔIbias1・・・・・・・・・・・・・・・・式(2)
Ibiasr=Ibiasr1+ΔIbiasr1・・・・・・・・・・・・・式(3)
と表される。なお、ΔVocm1は入力コモンモード電圧Vcomの電圧増加分、ΔIbias1はバイアスIbiasの電流増加分、ΔIbiasr1はバイアスIbiasrの電流増加分である。
レプリカアンプ部3のバイアス電流IbiasrがΔIbiasr1だけ上昇すると、レプリカアンプ部3のロードであるPch MOSトランジスタPT11及びPT12に印加される電圧が変化し、上昇する。この電圧を電圧電流変換回路4でモニターしているので、出力電流IrepはIrep1からΔIrep1だけ上昇し、
Irep=Irep1+ΔIrep1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式(4)
と表される。なお、ΔIrep1は出力電流Irepの増加分である。
基準電流Irefと出力電流Irep1が同一の値であれば比較器6から出力される比較電流Icoは、
Ico=−ΔIrep1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式(5)
と表される。そして、出力電流Irepの電流増加分であるΔIrep1とバイアス電流Ibiasの電流増加分であるΔIbias1を同一にするように設計することにより、入力コモンモード電圧VcomがVcom1からΔVcom1上昇しても、バイアス電流Ibiasの電流増加分であるΔIbias1だけ比較器6側に流れるので、バイアス電流Ibiasの値を一定にすることができる。なお、高電位側電源Vdd電圧が上昇した場合でも、出力電流Irepの電流増加分とバイアス電流Ibiasの電流増加分を同一にするように設計することにより、バイアス電流Ibiasを一定にすることができる。
一方、入力コモンモード電圧VcomがVcom1からΔVcom2だけ減少すると、バイアス電流IbiasがIbias1からΔIbias2だけ減少し、バイアス電流IbiasrがIbiasr1からΔIbiasr2だけ減少するので、
Vcom=Vcom1−ΔVcom2・・・・・・・・・・・・・・・式(6)
Ibias=Ibias1−ΔIbias2・・・・・・・・・・・・・・・・式(7)
Ibiasr=Ibiasr1−ΔIbiasr2・・・・・・・・・・・・・式(8)
と表される。なお、ΔVocm2は入力コモンモード電圧Vcomの電圧減少分、ΔIbias2はバイアスIbiasの電流減少分、ΔIbiasr2はバイアスIbiasrの電流減少分である。
レプリカアンプ部3のバイアス電流IbiasrがΔIbiasr2だけ減少すると、レプリカアンプ部3のロードであるPch MOSトランジスタPT11及びPT12に印加される電圧が変化し、減少する。この電圧を電圧電流変換回路4でモニターしているので、出力電流IrepはIrep1からΔIrep2だけ減少し、
Irep=Irep1−ΔIrep2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式(9)
と表される。なお、ΔIrep2は出力電流Irepの減少分である。
基準電流Irefと出力電流Irep1が同一の値であれば比較器6から出力される比較電流Icoは、
Ico=ΔIrep2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式(10)
と表される。そして、出力電流Irepの電流減少分であるΔIrep2とバイアス電流Ibiasの電流減少分であるΔIbias2を同一にするように設計することにより、入力コモンモード電圧VcomがVcom1からΔVcom1だけ減少しても、バイアス電流Ibiasの電流減少分であるΔIbias2だけ比較器6から供給されるのでバイアス電流Ibiasの値を一定にすることができる。なお、高電位側電源Vdd電圧が低下した場合でも、出力電流Irepの電流減少分とバイアス電流Ibiasの電流減少分を同一にするように設計することにより、バイアス電流Ibiasを一定にすることができる。
次に、演算増幅器の特性について図2及び図3を参照して説明する。図2は演算増幅器の入力コモンモード電圧とバイアス電流の関係を示す特性図で、図中実線(a)は本実施例の特性を示し、破線(b)は従来の特性を示す。図3は演算増幅器の入力コモンモード電圧に対する利得依存性を示す特性図で、図中実線(a)は入力コモンモード電圧小での本実施例の特性を示し、実線(b)は入力コモンモード電圧大での本実施例の特性を示し、波線(c)は入力コモンモード電圧小での従来の特性を示し、波線(d)は入力コモンモード電圧大での従来の特性を示す。ここで、従来とは、レプリカアンプ部を設けないアンプ部のみの演算増幅器である。また、図2のバイアス電流の値は規格化したものである。
図2に示すように、従来では、+側の入力電圧Vin+及び−側の入力電圧Vin−の入力コモンモード電圧Vcomが、例えば、所定の電圧(通常動作Vcom1.5V)よりも増加すると、電流源としてのMOSトランジスタに流れるバイアス電流は増加し、入力コモンモード電圧Vcomが所定の電圧よりも減少すると、電流源としてのMOSトランジスタに流れるバイアス電流は減少する。このため、入力コモンモード電圧Vcomの許容幅を大きくとれない。
一方、本実施例では、+側の入力電圧Vin+及び−側の入力電圧Vin−の入力コモンモード電圧Vcomが所定の電圧(通常動作Vcom1.5V)よりも増加しても、バイアス電流Ibiasの増加分だけアンプ部2のノードN3から比較器6に出力され、入力コモンモード電圧Vcomが所定の電圧(通常動作Vcom1.5V)よりも減少すると、バイアス電流Ibiasの減少分だけ比較器6からアンプ部2のノードN3へ供給されるので、電流源としてのNch MOSトランジスタNT3から低電位側電源Vssに流れるバイアス電流Ibiasをほぼ一定に保つことができる。このため、入力コモンモード電圧Vcomの許容幅を大きくできる。
図3に示すように、従来では、+側の入力電圧Vin+及び−側の入力電圧Vin−の入力コモンモード電圧Vcomが変化、例えば、入力コモンモード電圧Vcomが1.7v(図3破線(d))から1.3v(図3破線(c))に減少すると演算増幅器としての利得が大きく低下し、所定の電圧(通常動作Vcom1.5V)以下となると演算増幅器として機能しない。したがって、演算増幅器の入力コモンモード電圧Vcom依存性が大きく、演算増幅器の動作余裕を大きくとれない。
一方、本実施例では、+側の入力電圧Vin+及び−側の入力電圧Vin−の入力コモンモード電圧Vcomが変化、例えば、入力コモンモード電圧Vcomが1.7v(図3実線(b))から1.3v(図3実線(a))に減少しても演算増幅器としての利得の低下は抑制できる。したがって、演算増幅器1の入力コモンモード電圧Vcom依存性が小さく、演算増幅器の動作余裕を大きくとれる。
上述したように、本実施例の演算増幅器では、Pch MOSトランジスタPT11、Pch MOSトランジスタPT12、及びNch MOSトランジスタNT11乃至13から構成され、アンプ部2と同一回路構成のレプリカアンプ部3と、レプリカアンプ部3から出力される+側の出力電圧Voutr+及び−側の出力電圧Voutr−を入力し、電圧電流変換された出力電流Irepを出力する電圧電流変換回路4と、電圧電流変換回路4から出力される出力電流Irepと基準電流源5から出力される基準電流Irefとを入力し、基準電流Irefと出力電流Irepの差を算出し、算出した差電流を比較電流Icoとしてアンプ部2に出力する比較器6とが設けられている。
このため、入力コモンモード電圧Vcomが増加すると、バイアス電流Ibiasの増加分だけアンプ部2のノードN3から比較器6に出力され、入力コモンモード電圧Vcomが減少すると、バイアス電流Ibiasの減少分だけ比較器6からアンプ部2のノードN3へ供給されるので、電流源としてのNch MOSトランジスタNT3から低電位側電源Vssに流れるバイアス電流Ibiasをほぼ一定に保つことができる。
したがって、従来よりも入力コモンモード電圧Vcom依存性を小さくでき、動作余裕を大きくすることができる。また、電源電圧が変化した場合でもバイアス電流Ibiasの変化分だけ比較器6からアンプ部2のノードN3へ供給されるので、従来よりも電源電圧依存性を小さくでき、動作余裕を大きくすることができる。
なお、本実施例では、演算増幅器1をCMOSで構成しているが、バイポーラトランジスタやBiCMOSで回路構成してもよい。また、アンプ部2及びレプリカアンプ部3を1段構成の差動増幅回路にしているが、アンプ部2及びレプリカアンプ部3を入力段及び増幅段からなる2段構成の差動増幅回路や入力段、増幅段、及び出力段からなる3段構成の差動増幅回路などにしてもよい。更に、ゲート絶縁膜がシリコン酸化膜からなるMOSトランジスタを用いているが、シリコン酸化膜を熱窒化したSiNxOy膜、シリコン窒化膜(Si)/シリコン酸化膜の積層膜、或いは高誘電体膜(High−Kゲート絶縁膜)等がゲート絶縁膜となるMIS(Metal Insulator Semiconductor)トランジスタを用いてもよい。
次に、本発明の実施例2に係る演算増幅器について、図面を参照して説明する。図4は演算増幅器を示す回路図、図5は演算増幅回路のアンプ部の増幅段を示す回路図、図6は演算増幅回路のレプリカアンプ部を示す回路図である。本実施例では、アンプ部を入力段、増幅段、及び出力段の3段構成とし、レプリカアンプ部を1段構成としている。
以下、実施例1と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
図4に示すように、演算増幅器1aには、アンプ部2a、レプリカアンプ部3a、電圧電流変換回路4、基準電流源5、及び比較器6が設けられている。
アンプ部2aは、入力段11、増幅段12、及び出力段13の3段構成である。入力段11は、図示しない差動増幅回路から構成され、+側の入力電圧Vin+及び−側の入力電圧Vin−信号を入力し、その信号を増幅して出力する。増幅段12は、入力段12から出力された信号を入力し、その信号を増幅して出力する。そして、増幅段12にはバイアス電流Ibiasを一定にするための比較電流Icoが比較器6から出力される。出力段13は、増幅段12から出力された信号を入力し、その信号を増幅して出力する。
レプリカアンプ部3aは、+側の入力電圧Vin+及び−側の入力電圧Vin−信号を入力し、その信号を増幅して出力する。
電圧電流変換回路4は、レプリカアンプ部3aと比較器6の間に設けられ、レプリカアンプ部3aから出力される+側の出力電圧Voutr+及び−側の出力電圧Voutr−を入力し、電圧電流変換された出力電流IrepをノードN7へ出力する。
比較器6は、電圧電流変換回路4及び基準電流源5とアンプ部2aの増幅段12の間に設けられ、電圧電流変換回路4から出力される出力電流Irep及び基準電流源5から出力される基準電流Irefを入力し、基準電流Irefと出力電流Irepの差を算出し、算出した差電流を比較電流Icoとしてアンプ部2aの増幅段12に出力する。
図5に示すように、増幅段12は、抵抗R1、抵抗R2、及びNch MOSトランジスタNT4乃至6から構成される差動増幅回路である。
抵抗R1は、一端が高電位側電源Vddに接続され、他端がノードN11に接続され、ロードとして、Nch MOSトランジスタNT4に電流を供給する。
抵抗R2は、一端が高電位側電源Vddに接続され、他端がノードN12に接続され、ロードとして、Nch MOSトランジスタNT5に電流を供給する。
Nch MOSトランジスタNT4は、ドレインがノードN11に接続され、ソースがノードN13に接続され、ゲートに入力段11から出力される−側の入力電圧Vin−が入力される。Nch MOSトランジスタNT5は、ドレインがノードN12に接続され、ソースがノードN13に接続され、ゲートに入力段11から出力される+側の入力電圧Vin+が入力される。ここで、Nch MOSトランジスタN4及びNT5は差動対をなし、−側の入力電圧Vin−信号は+側の入力電圧Vin+信号とは逆位相である。
Nch MOSトランジスタNT6は、ドレインがノードN13に接続され、ソースが低電位側電源Vssに接続され、ゲートに図示しないバイアス回路から出力されるバイアス電圧Vbiasが入力される。ノードN13には比較器6から出力される比較電流Icoが入力される。
ここで、Nch MOSトランジスタNT6のゲートにバイアス電圧Vbiasが入力されると、Nch MOSトランジスタNT6が電流源としてバイアス電流Ibiasを低電位側電源Vss側に流し、増幅段12が動作する。そして、増幅段12はノードN11から増幅された+側の出力電圧Vout+を出力し、ノードN12から増幅された−側の出力電圧Vout−を出力する。ここで、バイアス電流Ibiasは比較器6から出力される比較電流Icoにより電流レベルが調整され、一定な値に保たれる。Nch MOSトランジスタNT6のゲートにバイアス電圧Vbiasが入力されないとき、アンプ部2は動作を停止する。
図6に示すように、レプリカアンプ部3aは、抵抗R11、抵抗R12、及びNch MOSトランジスタNT14乃至16から構成される差動増幅回路である。
抵抗R11は、一端が高電位側電源Vddに接続され、他端がノードN14に接続され、ロードとして、Nch MOSトランジスタNT14に電流を供給する。
抵抗R12は、一端が高電位側電源Vddに接続され、他端がノードN15に接続され、ロードとして、Nch MOSトランジスタNT15に電流を供給する。
Nch MOSトランジスタNT14は、ドレインがノードN14に接続され、ソースがノードN16に接続され、ゲートに+側の入力電圧Vin+が入力される。Nch MOSトランジスタNT15は、ドレインがノードN15に接続され、ソースがノードN16に接続され、ゲートに−側の入力電圧Vin−が入力される。ここで、Nch MOSトランジスタNT14及びNT15は差動対をなす。
Nch MOSトランジスタNT16は、ドレインがノードN16に接続され、ソースが低電位側電源Vssに接続され、ゲートに図示しないバイアス回路から出力されるバイアス電圧Vbiasが入力される。
Nch MOSトランジスタNT16のゲートにバイアス電圧Vbiasが入力されると、Nch MOSトランジスタNT16が電流源としてバイアス電流Ibiasrを低電位側電源Vss側に流し、レプリカアンプ部3aが動作する。そして、レプリカアンプ部3aは、ノードN14から増幅された−側の出力電圧Voutr−を出力し、ノードN15から増幅された+側の出力電圧Voutr+を出力する。Nch MOSトランジスタNT16のゲートにバイアス電圧Vbiasが入力されないとき、レプリカアンプ部3aは動作を停止する。
ここで、増幅段12とレプリカアンプ部3aは同一回路構成を有しているが、対応するトランジスタのゲート長及びゲート幅がそれぞれ異なってもよい。なお、演算増幅器1aの高速動作を達成するために、増幅段12と同様にレプリカアンプ部3aを構成するトランジスタのゲート長は短い寸法で形成するのが好ましい。また、バイアス電流Ibiasrは、プロセス変動、例えば、トランジスタのゲート長の寸法バラツキによりバイアス電流Ibiasと同様に値が増減するが、必ずしもバイアス電流Ibiasと同一の値に設定する必要はない。
上述したように、本実施例の演算増幅器では、抵抗R11、抵抗R12、及びNch MOSトランジスタNT14乃至16から構成され、アンプ部2aの増幅段12と同一回路構成のレプリカアンプ部3aと、レプリカアンプ部3aから出力される+側の出力電圧Voutr+及び−側の出力電圧Voutr−を入力し、電圧電流変換された出力電流Irepを出力する電圧電流変換回路4と、電圧電流変換回路4から出力される出力電流Irepと基準電流源5から出力される基準電流Irefとを入力し、基準電流Irefと出力電流Irepの差を算出し、算出した差電流を比較電流Icoとしてアンプ部2aの増幅段12に出力する比較器6とが設けられている。
このため、入力コモンモード電圧Vcomが増加すると、バイアス電流Ibiasの増加分だけ増幅段12から比較器6に出力され、入力コモンモード電圧Vcomが減少すると、バイアス電流Ibiasの減少分だけ比較器6から増幅段12へ供給されるので、電流源としてのNch MOSトランジスタNT6から低電位側電源Vssに流れるバイアス電流Ibiasをほぼ一定に保つことができる。
したがって、従来よりも入力コモンモード電圧Vcom依存性を小さくでき、動作余裕を大きくすることができる。また、電源電圧が変化した場合でもバイアス電流Ibiasの変化分だけ比較器6から増幅段12へ供給されるので、従来よりも電源電圧依存性を小さくでき、動作余裕を大きくすることができる。更に、アンプ部2aを入力段11、増幅段12、及び出力段の3段構成にしているので、実施例1よりも利得を大きくすることができる。
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々、変更してもよい。
例えば、実施例2では、アンプ部を入力段、増幅段、及び出力段の3段構成にし、レプリカアンプ部を1段構成にしているが、レプリカアンプ部を入力段及び増幅段の2段構成にして入力段を共有化してもよい。また、アンプ部をN段構成にし、レプリカアンプ部を1段構成にし、アンプ部のN−1段目とレプリカアンプ部を同一回路構成にしてもよい。そして、実施例では、差動増幅回路の差動対をなすトランジスタにNch MOSトランジスタを用いているが、差動対をなすNch MOSトランジスタと差動対をなすPch MOSトランジスタから構成されるRail to Rail演算増幅器に適用してもよい。
本発明は、以下の付記に記載されているような構成が考えられる。
(付記1) 高電位側電源側に設けられ、制御電極に入力信号である+側の入力電圧が入力される第1のトランジスタと、前記高電位側電源側に設けられ、制御電極に前記入力信号である前記+側の入力電圧とは逆位相の−側の入力電圧が入力され、前記第1のトランジスタと差動対をなす第2のトランジスタと、前記第1及び第2のトランジスタと低電位側電源との間に設けられ、バイアス電流を生成する第1の電流源とを有するアンプ部と、前記高電位側電源側に設けられ、制御電極に前記+側の入力電圧が入力される第3のトランジスタと、前記高電位側電源側に設けられ、制御電極に前記−側の入力電圧が入力され、前記第3のトランジスタと差動対をなす第4のトランジスタと、前記第3及び第4のトランジスタと前記低電位側電源との間に設けられ、バイアス電流を生成する第2の電流源とを有するレプリカアンプ部と、前記レプリカアンプ部から出力される+側の出力電圧及び−側の出力電圧を入力し、電圧電流変換して出力電流を出力するカレントミラー回路と、基準電流と前記電圧電流変換回路から出力される前記出力電流とを入力し、前記基準電流と前記出力電流を比較して差電流を生成し、前記差電流を前記第1の電流源に出力して前記第1の電流源のバイアス電流を制御する比較器とを具備する演算増幅器。
(付記2) 前記第1乃至4のトランジスタは、NPNトランジスタから構成され、前記第1及び2の電流源は、ベースにバイアス電圧が入力されるNPNランジスタから構成される演算増幅器。
本発明の実施例1に係る演算増幅器を示す回路図。 本発明の実施例1に係る演算増幅器の入力コモンモード電圧とバイアス電流の関係を示す特性図。 本発明の実施例1に係る演算増幅器の入力コモンモード電圧に対する利得依存性を示す特性図。 本発明の実施例2に係る演算増幅器を示す回路図。 本発明の実施例2に係る演算増幅器のアンプ部の増幅段を示す回路図。 本発明の実施例2に係る演算増幅器のレプリカアンプ部を示す回路図。
符号の説明
1、1a 演算増幅器
2、2a アンプ部
3、3a レプリカアンプ部
4 電圧電流変換回路
5 基準電流源
6 比較器
11 入力段
12 増幅段
13 出力段
Ibias、Ibiasr バイアス電流
Ico 比較電流
Iref 基準電流
Irep 出力電流
N1〜8、N11〜16 ノード
NT1〜6、NT11〜16 Nch MOSトランジスタ
PT1〜2、PT11〜12 Pch MOSトランジスタ
R1〜2、R11〜12 抵抗
Vbais バイアス電圧
Vin+ +側の入力電圧
Vin− −側の入力電圧
Vdd 高電位側電源
Vout+、Voutr+ +側の出力電圧
Vout−、Voutr− −側の出力電圧
Vss 低電位側電源

Claims (5)

  1. 高電位側電源側に設けられ、制御電極に入力信号である+側の入力電圧が入力される第1のトランジスタと、前記高電位側電源側に設けられ、制御電極に前記入力信号である前記+側の入力電圧とは逆位相の−側の入力電圧が入力され、前記第1のトランジスタと差動対をなす第2のトランジスタと、前記第1及び第2のトランジスタと低電位側電源との間に設けられ、バイアス電流を生成する第1の電流源とを有するアンプ部と、
    前記高電位側電源側に設けられ、制御電極に前記+側の入力電圧が入力される第3のトランジスタと、前記高電位側電源側に設けられ、制御電極に前記−側の入力電圧が入力され、前記第3のトランジスタと差動対をなす第4のトランジスタと、前記第3及び第4のトランジスタと前記低電位側電源との間に設けられ、バイアス電流を生成する第2の電流源とを有し、前記アンプ部と同一回路を構成するレプリカアンプ部と、
    前記レプリカアンプ部から出力される+側の出力電圧及び−側の出力電圧を入力し、電圧電流変換して出力電流を出力する電圧電流変換回路と、
    基準電流と前記電圧電流変換回路から出力される前記出力電流とを入力し、前記基準電流と前記出力電流を比較して差電流を生成し、前記差電流を前記第1の電流源に出力して前記第1の電流源のバイアス電流を制御するバイアス電流制御手段と、
    を具備することを特徴とする演算増幅器。
  2. N段構成(Nは2以上の正の整数)で、高電位側電源側に設けられ、制御電極に入力信号である+側の入力電圧が入力される第1のトランジスタと、前記高電位側電源側に設けられ、制御電極に前記入力信号である前記+側の入力電圧とは逆位相の−側の入力電圧が入力され、前記第1のトランジスタと差動対をなる第2のトランジスタと、前記第1及び第2のトランジスタと低電位側電源との間に設けられ、バイアス電流を生成する第1の電流源とを有する差動増幅回路をN−1段目に備えるアンプ部と、
    前記高電位側電源側に設けられ、制御電極に前記+側の入力電圧が入力される第3のトランジスタと、前記高電位側電源側に設けられ、制御電極に前記−側の入力電圧が入力され、前記第3のトランジスタと差動対をなす第4のトランジスタと、前記第3及び第4のトランジスタと前記低電位側電源との間に設けられ、バイアス電流を生成する第2の電流源とを有し、前記差動増幅回路と同一回路を構成するレプリカアンプ部と、
    前記レプリカアンプ部から出力される+側の出力電圧及び−側の出力電圧を入力し、電圧電流変換して出力電流を出力する電圧電流変換回路と、
    基準電流と前記電圧電流変換回路から出力される前記出力電流とを入力し、前記基準電流と前記出力電流を比較して差動流を生成し、前記差動流を前記第1の電流源に出力して前記第1の電流源のバイアス電流を制御するバイアス電流制御手段と、
    を具備することを特徴とする演算増幅器。
  3. N段構成(Nは2以上の正の整数)で、高電位側電源側に設けられ、制御電極に入力信号である+側の入力電圧が入力される第1のトランジスタと、前記高電位側電源側に設けられ、制御電極に前記入力信号である前記+側の入力電圧とは逆位相の−側の入力電圧が入力され、前記第1のトランジスタと差動対をなす第2のトランジスタと、前記第1及び第2のトランジスタと低電位側電源との間に設けられ、バイアス電流を生成する第1の電流源とを有する第1の差動増幅回路をN−1段目に備えるアンプ部と、
    N−1段構成で、前記高電位側電源側に設けられ、制御電極に前記+側の入力電圧が入力される第3のトランジスタと、前記高電位側電源側に設けられ、制御電極に前記−側の入力電圧が入力され、前記第3のトランジスタと差動対をなす第4のトランジスタと、前記第3及び第4のトランジスタと前記低電位側電源との間に設けられ、バイアス電流を生成する第2の電流源とを有し、前記第1の差動増幅回路と同一回路を構成する第2の差動増幅回路を最終段に備えるレプリカアンプ部と、
    前記第2の差動増幅回路から出力される+側の出力電圧及び−側の出力電圧を入力し、電圧電流変換して出力電流を出力する電圧電流変換回路と、
    基準電流と前記電圧電流変換回路から出力される前記出力電流とを入力し、前記基準電流と前記出力電流を比較して差電流を生成し、前記差電流を前記第1の電流源に出力して前記第1の電流源のバイアス電流を制御するバイアス電流制御手段と、
    を具備することを特徴とする演算増幅器。
  4. 前記第1乃至4のトランジスタは、Nch MOSトランジスタから構成され、前記第1及び2の電流源は、ゲートにバイアス電圧が入力されるNch MOSトランジスタから構成される請求項1乃至3のいずれか1項に記載の演算増幅器。
  5. 前記バイアス電流制御手段は、比較器であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の演算増幅器。
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