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JP4922142B2 - 建具 - Google Patents
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JP4922142B2 - 建具 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の障子を備えた建具に関する。
従来、一対の障子を備えた建具として、二枚建ての片引き窓や引き分け窓等、が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された建具は、一対2枚ずつの障子が左右対称に配置された計4枚の障子を備えた四枚建ての引き分け窓であり、各一対(2枚)の障子(室内側障子および室外側障子)は、それぞれ上枠および下枠に形成された内外の上部レールおよび下部レールに案内されて左右スライド自在に支持されている。そして、室内側障子および室外側障子は、左右の一方(同一方向)に開放されて障子収納部に収納されることで全開可能に構成され、室内側障子の一方の縦框(戸先框)が障子収納部の側端縁(方立)に重なるとともに、室内外の障子の縦框(召合せ框)同士が見込み方向に重なることで閉鎖可能に構成されている。この閉鎖状態において、左右各組の室外側障子における縦框(戸先框)同士が当接することで窓全体が閉鎖されるようになっている。
また、特許文献1に記載されたような引き分け窓では、室内側障子が上枠および下枠の全長に渡ってスライドするようにはなっておらず、室内側障子の戸先框が方立に重なる閉鎖位置において方立と係合し、この閉鎖位置よりもさらに閉鎖方向(窓枠中央側)への移動が規制されるようになっている。従って、上枠および下枠には、それらの全長に渡って室内側の上部レールおよび下部レールが形成されているものの、これら室内側レールのうち、窓枠中央部分(室外側障子の閉鎖位置に対応した部分)は室内側障子を案内することがなく、レール機能の観点からは不要な部分となっている。また、レールが残存することで、そのレール部分で結露が発生するおそれがある。そこで、特許文献1の引き分け窓においては、窓枠中央部分における室内側の上部レールを覆う上部カバー部材と下部レールを覆う下部カバー部材とが設けられている。
特開2006−70578号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載されたような従来の引き分け窓では、レール機能として不要な部分にまで上部レールが設けられるとともに、これを覆う上部カバー部材が設けられているため、部材点数が多くなる。そこで、室内側障子が可動しない範囲において上部レールを取り除くことも考えられるが、室外側障子の戸先框が残存した上部レールと干渉する形状の場合、室外側障子の開閉操作時に戸先框と上部レールの閉鎖方向側端部とが衝突するなどして破損するおそれがあるという問題もある。
本発明の目的は、障子の破損を防止するとともに意匠性が良好にできる建具を提供することにある。
本発明の建具は、上枠および下枠を有した枠体と、この枠体に左右スライド自在に支持された内外一対の障子とを備えた建具であって、前記内障子は、開放方向の側端縁を構成する戸先框と閉鎖方向の側端縁を構成する召合せ框とを有して構成され、前記外障子は、開放方向の側端縁を構成する召合せ框と閉鎖方向の側端縁を構成する戸先框とを有して構成され、前記上枠には、前記内障子を案内する第1上レールと外障子を案内する第2上レールとが設けられ、前記第1上レールは、前記内障子の全開位置から全閉位置までの範囲に設けられるとともに、当該全閉位置の内障子における召合せ框の位置で切断された切断端縁を有して形成され、かつ、当該切断端縁を覆う端部カバー部材が取り付けられ、前記端部カバー部材における閉鎖方向側の端部の室内外側面には、一対のカバー傾斜面が前記開放方向に向かうにしたがって互いが離れる方向に傾斜して形成され、前記外障子の戸先框の上端部には、前記全閉位置から全開位置まで移動する際に前記端部カバー部材および前記第1上レールを挿通する挿通溝が形成されていることを特徴とする。
ここで、本発明の建具としては、少なくとも室内外一対の障子を備えたものであればよく、片方(一方方向)に全開される一対の障子を備えた建具や、一対2枚の障子を備えた片引き形式の建具でもよい。また、一対2枚ずつの障子を左右対称に配置した四枚建て引き分け形式の建具でもよい。さらに、本発明の建具としては、3枚の障子が片方に全開される三枚建て片引き形式のものでもよく、この場合には、3枚のうちの互いに隣り合う2枚の障子で一対の障子が構成されていればよい。また、障子収納部としては、外壁などの壁体に沿って設けられていてもよく、固定パネルや固定障子などの面材に沿って設けられていてもよい。
以上の本発明によれば、内障子を案内する第1上レールを内障子の全開位置から全閉位置までの範囲に設け、全閉位置の内障子における召合せ框の位置で第1上レールを切断したことで、内障子の移動範囲を外れた部分における第1上レールが省略できる。従って、内障子の移動範囲以外の部分(外障子の閉鎖位置に隣接する部分)において、上レールを覆って下方に突出するようなカバーを設ける必要もなくなり、障子全開時に目立つカバーがないので、建具の意匠性を向上させることができる。
また、第1上レールの切断端縁を端部カバー部材で覆ったことで、内障子を開放した際に切断端縁部分が露出しないため、安全性が向上できる。さらに、端部カバー部材にカバー傾斜面を形成したことで、外障子の開放時において、戸先框の挿通溝が第1上レールの切断端縁に接近する際に、端部カバー部材の一対のカバー傾斜面にて挿通溝内に第1上レールが案内されるため、外障子の開放操作を円滑に実施することができる。
この際、本発明の建具では、前記端部カバー部材における開放方向側の端部の室内外側面には、一対の第2カバー傾斜面が前記閉鎖方向に向かうにしたがって互いが離れる方向に傾斜して形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、端部カバー部材に第2カバー傾斜面を形成することで、外障子の閉鎖時において、端部カバー部材の一対の第2カバー傾斜面にて挿通溝内に端部カバー部材が案内されるため、外障子の開放操作を円滑に実施することができる。
また、本発明の建具では、前記端部カバー部材は、互いに対向した一対の側面部と、これら一対の側面部間に設けられて上方および一側方に開口し前記第1上レールを挿通可能な溝部とを有して形成され、前記一対の側面部のうち、一方の側面部の開口上端縁が他方の側面部よりも上方に延びて形成されるか、または一方の側面部の開口側端縁が他方の側面部よりも一側方に延びて形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、溝部に第1上レールを挿通させて端部カバー部材を取り付ける際に、開口上端縁または開口側端縁が長く形成された一方の側面部を第1上レールに当てがってから、溝部に第1上レールを挿通させることで、端部カバー部材の取り付けが容易にできる。
さらに、本発明の建具では、前記端部カバー部材の一対の側面部のうち、少なくとも一方には他方に向かって突出した係合突部が形成され、前記第1上レールには切欠き部が形成され、この切欠き部に前記係合突部が係合することで当該端部カバー部材が第1上レールに取り付けられていることが好ましい。
このような構成によれば、端部カバー部材の係合突部を第1上レールの切欠き部に係合させるだけで端部カバー部材が取り付けられるので、取付構造が簡単にでき、端部カバー部材の見込み方向の厚さ寸法を抑制することができる。
また、本発明の建具では、前記外障子の戸先框の上端部には、端部キャップ部材が取り付けられており、この端部キャップ部材に前記挿通溝が形成されていることが好ましい。
このような本発明によれば、外障子の戸先框の上端部に取り付けた端部キャップ部材に挿通溝を形成することで、挿通溝を容易に形成することができる。
さらに、本発明の建具では、前記端部キャップ部材の挿通溝は、互いに対向した第1キャップ側面部および第2キャップ側面部を有して構成され、前記第1キャップ側面部および第2キャップ側面部の前記開放方向側の端部には、当該開放方向に向かうにしたがって互いが離れる方向に傾斜した一対のキャップ傾斜面が形成され、前記第1キャップ側面部および第2キャップ側面部の前記閉鎖方向側の端部には、当該閉鎖方向に向かうにしたがって互いが離れる方向に傾斜した一対のキャップ傾斜面が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、外障子の開閉時に挿通溝を案内する傾斜面を端部キャップ側にも設けたため、端部キャップ部材と端部カバー部材との衝突が確実に防止でき、外障子の開放操作がより円滑にできる。
また、本発明の建具では、前記上枠は、上枠本体と、この上枠本体に取り付けられて前記第1上レールを構成する第1上レール部材と、前記内障子の閉鎖方向前方かつ前記外障子の全閉位置に隣接して前記上枠本体に取り付けられる上枠カバー部材とを備えて構成されていることが好ましい。
このような構成によれば、第1上レールを上枠本体と別体としたことで、必要な長さで製造した第1上レールを用意するだけで良くなり、第1上レールを上枠に一体成形したものから切断加工する場合と比較して、製造原料がさらに節約できるとともに、加工手間も削減することができる。また、内障子の移動範囲を外れた部分(第1上レールを省略した部分)に取り付けた上枠カバー部材で上枠の露出部分を覆うことで、意匠性が良好にできるとともに、この上枠カバー部材は、第1上レールを覆うような大きなサイズである必要がないことから、上枠カバー部材に要する製造原料の増加を最小限に留めることができる。さらに、上枠の露出部分を上枠カバー部材で覆うことで、上枠の結露を防止できるか、あるいは結露したとしても結露水が室内側に垂れ落ちるのを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る建具であるサッシ窓1を示す横断面図である。図2および図3は、サッシ窓1を示す縦断面図であり、図2は、図1に矢視II−II線で示す断面図であり、図3は、図1に矢視III−III線で示す断面図である。
図1〜図3において、サッシ窓1は、建物の外壁開口部に設けられて建物の室内空間と室外空間とを仕切る四枚建て引き分け、引き込み開放形式の全開口タイプの建具である。このサッシ窓1は、外壁Wに固定される枠体としての窓枠2と、この窓枠2に左右スライド開閉自在に支持された4枚の障子10と、障子10の室外側に左右スライド開閉自在に支持された網戸20とを備えて構成されている。
窓枠2は、四周枠組みされた上枠3、下枠4、および左右の縦枠5と、その内部にて上枠3と下枠4とに渡って架設された縦材6とを有して構成され、外壁Wから室外側に突出して固定されている。縦材6は、外壁開口部WOの側端縁を構成する縦額縁材G1の室外側に位置して外壁Wに固定されており、この縦材6によって開口側端縁が構成されている。そして、窓枠2の内部において、縦材6と縦枠5との間でかつ外壁Wの室外側には、4枚の障子10のうちの一対2枚の障子10を収納する障子収納部7が形成されている。この障子収納部7における縦材6と縦枠5との間には、外壁Wと同様の外装材WSが取り付けられ、外壁Wと連続した外観意匠が構成されるようになっている。
障子10は、室内外一対の室内側障子(内障子)10Aおよび室外側障子(外障子)10Bが左右対称に配置された計4枚で構成され、左右各一対の室内側障子10Aおよび室外側障子10Bがそれぞれ左右の片側方向に全開可能に構成されている。すなわち、図1における右側に位置する一対の室内側障子10Aおよび室外側障子10Bが右側に全開可能に構成され、全開位置において障子収納部7に収納されるようになっている。なお、図1では、左側の室内側障子10Aの図示を省略するとともに、左側の室外側障子10Bの一部を図示したが、図1における左側に位置する一対の室内側障子(不図示)および室外側障子10Bが左側に全開可能に構成され、全開位置において障子収納部(不図示)に収納されるようになっている。これらの障子10は、それぞれ四周框組みした上框11、下框12、および左右の縦框13と、その内部に支持されたガラスパネル14とを備えて構成されている。そして、室内側障子10Aは、障子収納部7に収納された全開位置から、図1に示す全閉位置までの間を開閉移動可能とされている。一方、室外側障子10Bは、障子収納部7に収納された全開位置から、室内側障子10Aの全閉位置を通過して図1に示す全閉位置までの間を開閉移動可能とされている。
以上の各障子10において、室内側障子10Aの一方(図1中、右側)の縦框13は、全閉位置で縦材6の室外側に重なって閉じ、他方(図1中、左側)の縦框13は、全閉位置で室外側障子10Bにおける一方(図1中、右側)の縦框13の室内側に重なって閉じ、室外側障子10Bの他方(図1中、左側)の縦框13は、左側に隣接する室外側障子10Bの縦框13と当接して閉じるようになっている。すなわち、室内側障子10Aの一方の縦框13によって戸先框13Aが構成され、他方の縦框13によって召合せ框13Bが構成されるとともに、室外側障子10Bの一方の縦框13によって召合せ框13Cが構成され、他方の縦框13によって戸先框13Dが構成されている。また、窓枠2の下枠4には、図2、図3に示すように、室内側障子10Aの戸車12Aを転動案内する室内側下レール4Aと、室外側障子10Bの戸車12Bを転動案内する室外側下レール4Bと、網戸20の戸車20A,20Bを転動案内する網戸レール4C,4Dとが設けられている。
次に、図4も参照して窓枠2の上枠3について詳しく説明する。ここで、図4は、上枠3を示す縦断面図である。
上枠3は、アルミ形材製の上枠本体31および上枠室内部材32と、これらの上枠本体31と上枠室内部材32とを連結する樹脂製の断熱部材33と、上枠室内部材32を上額縁材G2に固定する上枠固定部材34とを備えて構成されている。上枠本体31は、上面部35および底面部36を有して全体中空状に形成され、底面部36には、室外側障子10Bをスライド案内する第2上レールとしての室外側上レール36Aと、網戸20をスライド案内する2つの網戸レール36B,36Cとが一体に形成されている。また、上枠3の底面部36における室外側上レール36Aよりも室内側には、レール係合部36Dが形成されており、このレール係合部36Dには、第1上レール部材としてのレール部材37が係合して取り付けられるようになっている。
レール部材37は、下方に延びて室内側障子10Aをスライド案内する第1上レールとしての室内側上レール37Aと、レール係合部36Dに係合される係合片部37Bとを有して断面略L字形に形成されている。このレール部材37は、室内側障子10Aのスライド範囲に渡る長さ寸法、つまり障子収納部7の縦枠5側端部から図1に示す全閉位置における召合せ框13Bの上方位置までの長さ寸法を有して形成されている。従って、室内側障子10Aのスライド範囲を外れた位置(図1の召合せ框13Bよりも左側)には、図3に示すように、レール部材37が配置されず、すなわち、召合せ框13Bの上方位置において切断された切断端縁37C(後述の図5、図6参照)を有してレール部材37が構成されている。そして、レール部材37の室内側上レール37Aには、切断端縁37Cを覆う端部カバー部材38が取り付けられている。
また、上枠3における上枠本体31の底面部36には、上枠固定部材34の室外側端縁に連続して室内側上レール37A位置まで延びるとともに底面部36を覆う第1上枠カバー部材39Aが取り付けられている。また、室内側障子10Aのスライド範囲を外れた位置、すなわち全閉位置にある左右の室内側障子10Aの召合せ框13B間で、かつ室内側上レール37Aと室外側上レール36Aとの間の室内空間に露出した底面部36には、底面部36を覆う第2上枠カバー部材39Bが取り付けられている。これらの第1および第2上枠カバー部材39A,39Bは、底面部36に係合して取り付けられた樹脂製の部材であって、底面部36表面の結露を防止するとともに、結露が生じたとしても結露水が室内空間に垂れ落ちることを防止する機能を有している。
次に、図5および図6も参照して室内側上レール37Aの切断端縁37Cおよび端部カバー部材38の構造について詳しく説明する。ここで、図5は、端部カバー部材38を示す斜視図であり、図6は、室内側上レール37Aへの端部カバー部材38の取付構造を説明する断面図である。
端部カバー部材38は、樹脂製の一体成形部材であって、切断端縁37Cに沿って位置するカバー先端部38Aと、このカバー先端部38Aから延びて互いに見込み方向に対向した一対の側面部である室内側カバー側面部38Bおよび室外側カバー側面部38Cと、これら室内外のカバー側面部38B,38C間に設けられた溝部38Dと、室内側カバー側面部38Bの下端縁に連続して室内側上レール37Aの下端縁を覆うカバー底面部38Eとを有して形成されている。すなわち、端部カバー部材38において、室外側カバー側面部38Cによって室外側上レール36A(第2上レール)に対向する側面が構成され、室内側カバー側面部38Bによって室外側上レール36A(第2上レール)と反対側の側面が構成されている。また、溝部38Dは、上方および室内側上レール37Aに向かって開口して形成され、この溝部38Dに室内側上レール37Aが挿通可能に構成されている。
そして、室内側カバー側面部38Bの上端縁は、室外側カバー側面部38Cの上端縁よりも上方に延びて形成されるとともに、室内側カバー側面部38Bの開放方向側先端縁(カバー先端部38Aと反対側の端縁)は、室外側カバー側面部38Cの先端縁よりも室内側上レール37A側(室内側障子10Aの開放方向側)に延びて形成されている。従って、溝部38Dに室内側上レール37Aを挿通させる際には、室内側カバー側面部38Bの内面に室内側上レール37Aの室内側側面を当接させてから、この室内側上レール37Aに沿って端部カバー部材38をスライドさせることで取り付けられるようになっている。また、図6に示すように、室内側カバー側面部38Bの内面には、室外側カバー側面部38Cに向かって突出した係合突部38Fが形成され、室内側上レール37Aには、切欠き部37Dが形成され、この切欠き部37Dに係合突部38Fが係合することで、端部カバー部材38が室内側上レール37Aに取り付けられるようになっている。
また、端部カバー部材38は、室内側障子10Aの閉鎖方向側(図6中、左側)の端部の室内外側面に一対のカバー傾斜面(第1カバー傾斜面381、第3カバー傾斜面383)が形成され、これら一対のカバー傾斜面は、開放方向に向かうにしたがって互いが離れる方向に傾斜している。また、室内側障子10Aの開放方向側(図6中、右側)の端部の室内外側面に一対のカバー傾斜面(第2カバー傾斜面382、第4カバー傾斜面384)が形成され、これら一対のカバー傾斜面は、閉鎖方向に向かうにしたがって互いが離れる方向に傾斜している。具体的には、端部カバー部材38の室外側カバー側面部38Cにおけるカバー先端部38A側端部、すなわち図6中、左方向である室内側障子10Aの閉鎖方向側の端部には、この閉鎖方向に向かうとともに室内側(室外側上レール36Aから離れる方向)に傾斜した第1カバー傾斜面(カバー傾斜面)381が形成されている。また、室外側カバー側面部38Cにおける室内側上レール37A側端部、すなわち図6中、右方向である室内側障子10Aの開放方向側の端部には、この開放方向に向かうとともに室内側に傾斜した第2カバー傾斜面382が形成されている。一方、室内側カバー側面部38Bにおいて、カバー先端部38A側端部(室内側障子10Aの閉鎖方向側の端部)には、この閉鎖方向に向かうとともに室外側(室外側上レール36Aに近づく方向)に傾斜した第3カバー傾斜面383が形成され、室内側上レール37A側端部(室内側障子10Aの開放方向側の端部)には、この開放方向に向かうとともに室外側に傾斜した第4カバー傾斜面384が形成されている。
次に、図7および図8も参照して室外側障子10Bの戸先框13D上端部の構造について詳しく説明する。ここで、図7は、室外側障子10Bの戸先框13D上端部に設けられる端部キャップ部材15を示す斜視図であり、図8は、端部キャップ部材15を示す平面図である。
室外側障子10Bの戸先框13Dは、見込み方向室内側に曲面状の断面形状を有し、その室内側の端部が室内側上レール37Aを超えた位置まで延びて形成されている。この戸先框13Dの上端部には、端部キャップ部材15が取り付けられて上端開口が塞がれており、この端部キャップ部材15には、室内側上レール37Aに対応した見込み位置に室内側上レール37Aを挿通可能な挿通溝15Aが形成されている。この挿通溝15Aは、互いに対向した第1キャップ側面部としての室外側キャップ側面部15Bと、第2キャップ側面部としての室内側キャップ側面部15Cとを有して構成されている。
この端部キャップ部材15では、室外側障子10Bを開閉移動させて戸先框13Dが室内側上レール37Aの切断端縁37C位置を通過する際に、室外側キャップ側面部15Bが端部カバー部材38の室外側カバー側面部38Cと近接し、室内側キャップ側面部15Cが端部カバー部材38の室内側カバー側面部38Bと近接するようになっている。そして、室外側キャップ側面部15Bおよび室内側キャップ側面部15Cの室外側障子10Bの開放方向側(図6中、右側)の端部には、開放方向に向かうにしたがって互いが離れる方向に傾斜した一対のキャップ傾斜面(第1キャップ傾斜面151、第3キャップ傾斜面153)が形成され、室外側キャップ側面部15Bおよび室内側キャップ側面部15Cの室外側障子10Bの閉鎖方向側(図6中、左側)の端部には、閉鎖方向に向かうにしたがって互いが離れる方向に傾斜した一対のキャップ傾斜面(第2キャップ傾斜面152、第4キャップ傾斜面154)が形成されている。具体的には、端部キャップ部材15の室外側キャップ側面部15Bにおける室外側障子10Bの開放方向側(図8中、右側)の端部には、この開放方向に向かうとともに室外側(室外側上レール36Aに近づく方向)に傾斜した第1キャップ傾斜面151が形成されている。また、室外側キャップ側面部15Bおける室外側障子10Bの閉鎖方向側(図8中、左側)の端部には、この閉鎖方向に向かうとともに室外側に傾斜した第2キャップ傾斜面152が形成されている。一方、室内側キャップ側面部15Cにおいて、室外側障子10Bの開放方向側の端部には、この開放方向に向かうとともに室内側(室外側上レール36Aから離れる方向)に傾斜した第3キャップ傾斜面153が形成され、室外側障子10Bの閉鎖方向側の端部には、この閉鎖方向に向かうとともに室内側に傾斜した第4キャップ傾斜面154が形成されている。
以上のような端部キャップ部材15に設けた第1〜第4のキャップ傾斜面151〜154と、前記室内側上レール37Aの端部カバー部材38に設けた第1〜第4のカバー傾斜面381〜384とは、室外側障子10Bの開閉時において、次のような関係となる。
すなわち、全閉位置から室外側障子10Bを開放する際には、図8に右向き矢印(OPEN)および実線で示すように、室内側上レール37Aが設けられていない位置から室内側上レール37Aが設けられた位置に向かって戸先框13Dが移動し、室内側上レール37Aを端部キャップ部材15の挿通溝15Aに挿通させることとなる。この際、戸先框13Dの移動に伴って、第1キャップ傾斜面151が第1カバー傾斜面381に接近するとともに、第3キャップ傾斜面153が第3カバー傾斜面383に接近するが、端部カバー部材38の閉鎖方向側(図8中、左側)の端部の水平断面積が開放方向(図8中、右方向)に向かうにしたがって徐々に増加しているとともに、第1および第3のキャップ傾斜面151,153が第1および第3のカバー傾斜面381,383を受け入れる向きに開いて傾斜しているため、端部カバー部材38および室内側上レール37Aを端部キャップ部材15の挿通溝15Aに円滑に挿通させることができる。
一方、全閉位置に向かって室外側障子10Bを閉鎖する際には、図8に左向き矢印(CLOSE)および仮想線(二点鎖線)で示すように、挿通溝15Aに室内側上レール37Aを挿通させた位置から室内側上レール37Aが設けられていない位置に向かって戸先框13Dが移動し、端部キャップ部材15の挿通溝15Aから室内側上レール37Aが離脱することとなる。この際、戸先框13Dの移動に伴って、第2キャップ傾斜面152が第2カバー傾斜面382に接近するとともに、第4キャップ傾斜面154が第4カバー傾斜面384に接近するが、端部カバー部材38の開放方向側(図8中、右側)の端部の水平断面積が閉鎖方向(図8中、左方向)に向かうにしたがって徐々に増加しているとともに、第2および第4のキャップ傾斜面152,154が第2および第4のカバー傾斜面382,384を受け入れる向きに開いて傾斜しているため、端部カバー部材38を端部キャップ部材15の挿通溝15Aに円滑に挿通させ、室内側上レール37Aから離脱させることができる。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、室内側上レール37Aを有するレール部材37が上枠本体31と別体とされるとともに、室内側障子10Aの移動範囲のみに取り付けられているので、室内側障子10Aの移動範囲を外れた部分の室内側上レール37Aが省略できる。これにより必要な長さで製造したレール部材37を用意するだけで良くなり、例えば室内側上レール37Aを上枠本体31に一体成形したものから切断加工する場合と比較して、製造原料がさらに節約できるとともに、加工手間も削減することができる。
(2)また、室内側障子10Aの移動範囲以外の部分に室内側上レール37Aが設けられていないので、このレールを覆って下方に突出するような大型のカバーを設ける必要がなく、カバーによる有効開口面積の縮小が回避できるとともに、障子10全開時に目立つカバーがないので、サッシ窓1の意匠性を向上させることができる。そして、大型のカバーではなく、上枠本体31の底面部36に沿った比較的小型かつ薄型の第1および第2上枠カバー部材39A,39Bで底面部36が覆われることで、上枠本体31の結露を防止したり、結露したとしても結露水が室内空間に垂れ落ちることが防止できる。
(3)また、室内側上レール37Aの切断端縁37Cが端部カバー部材38で覆われているので、人や障子等が切断端縁37Cに直接触れるおそれがなく、安全性が向上できる。さらに、端部カバー部材38に第1〜第4のカバー傾斜面381〜384が形成されているので、室外側障子10Bの開閉時において、戸先框13Dの挿通溝15Aが室内側上レール37Aの端部カバー部材38に接近する際に、端部カバー部材38の第1〜第4のカバー傾斜面381〜384にて挿通溝15A内に室内側上レール37Aが案内されるため、室外側障子10Bの開閉操作を円滑に実施することができる。
(4)さらに、室外側障子10Bの戸先框13Dにおける端部キャップ部材15に第1〜第4のキャップ傾斜面151〜154が形成されているので、これらが端部カバー部材38の第1〜第4のカバー傾斜面381〜384と摺接する場合でも、その衝撃を緩和することができる。従って、室外側障子10Bの開放時に端部キャップ部材15の挿通溝15Aに端部カバー部材38および室内側上レール37Aを円滑に挿通させるとともに、室外側障子10Bの閉鎖時に端部キャップ部材15の挿通溝15Aを室内側上レール37Aから円滑に離脱させることができ、室外側障子10Bの開閉操作性を向上させることができる。
(5)また、端部カバー部材38の室内側カバー側面部38Bの上端縁および先端縁が、室外側カバー側面部38Cの上端縁および先端縁よりも延びて形成されているので、室内側カバー側面部38Bの内面に室内側上レール37Aの室内側側面を当接させてからスライドさせることで端部カバー部材38が取り付けられる。従って、室内側カバー側面部38Bの内面をガイドにして、端部カバー部材38の溝部38Dに室内側上レール37Aを挿通させることで、溝部38Dおよび室内側上レール37Aの見込み寸法が小さくても、容易に端部カバー部材38を取り付けることができる。そして、端部カバー部材38の係合突部38Fを室内側上レール37Aの切欠き部37Dに係合させるだけで端部カバー部材38が取り付けられるので、取付構造が簡単にでき、端部カバー部材38の見込み方向の厚さ寸法を抑制することができる。
(6)また、室外側障子10Bの戸先框13Dが室内側上レール37Aよりも室内側まで延びる見込み寸法を有して形成されているので、戸先框13Dの強度を高めることができ、閉鎖状態において風圧力等に対する抵抗力が確保できる。そして、戸先框13Dを見込み方向室内側に長く形成した場合でも、その上端部に取り付けた端部キャップ部材15に挿通溝15Aが形成されているので、室内側上レール37Aとの干渉を避けることができ、室内外のレール間隔を拡大しなくてもよくなり、窓枠2の見込み寸法の拡大が防止できるとともに、戸先框13Dの見込み寸法の制約がなくなるので、設計自由度を高めることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態においては、四枚建て引き分け、引き込み開放形式の全開口タイプのサッシ窓1を例示して説明したが、本発明の建具はこのようなサッシ窓1に限られない。すなわち、本発明の建具は、一対の障子が片方に開放される開放形式を有したものであればよく、例えば、二枚建てや三枚建ての片引き窓などであってもよい。また、障子10が外壁Wの室外側に引き込まれる外動タイプのものに限らず、外壁Wの室内側に障子収納部が設けられた内動タイプのものであってもよい。さらに、障子収納部7としては、外壁Wの室外側(または室内側)に構成されたものに限らず、固定ガラスや固定障子の室外側や室内側に設けられていてもよい。
また、障子収納部7としては、外壁などの壁体に沿って設けられていてもよく、固定パネルや固定障子などの面材に沿って設けられていてもよい。そして、障子収納部7は、壁体や面材の室外側および室内側のいずれの側に設けられていてもよい。また、障子収納部7がなくてもよい。
また、前記実施形態では、上枠本体31とレール部材37とを別体とし、レール部材37に第1上レールとしての室内側上レール37Aを設けたが、これに限らず、上枠本体31と一体に第1上レールを形成し、室内側障子10Aの移動範囲以外の部分における第1上レールを切断してもよい。さらに、前記実施形態では、上枠本体31の底面部36に第1および第2上枠カバー部材39A,39Bを取り付けたが、これらのカバー部材を省略してもよい。また、室内側障子10Aの移動範囲以外の部分において、第1および第2上枠カバー部材39A,39Bを連続させたような一体のカバー部材を設けてもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の実施形態に係る建具を示す横断面図である。 前記建具を示す縦断面図である。 前記建具を示す縦断面図である。 前記建具における上枠を示す縦断面図である。 前記上枠の上レールに設けられる端部カバー部材を示す斜視図である。 前記端部カバー部材の取付構造を説明する断面図である。 前記建具における第2障子の戸先框に設けられる端部キャップ部材を示す斜視図である。 前記端部キャップ部材と上レールとの関係を示す平面図である。
符号の説明
1…サッシ窓(建具)、2…窓枠(枠体)、3…上枠、4…下枠、10…障子、10A…室内側障子(内障子)、10B…室外側障子(外障子)、13A…戸先框、13B…召合せ框、13C…召合せ框、13D…戸先框、15…端部キャップ部材、15A…挿通溝、15B…室外側キャップ側面部(第1キャップ側面部)、15C…室内側キャップ側面部(第2キャップ側面部)、31…上枠本体、36A…室外側上レール(第2上レール)、37…レール部材(第1上レール部材)、37A…室内側上レール(第1上レール)、37C…切断端縁、37D…切欠き部、38…端部カバー部材、38B…室内側カバー側面部、38C…室外側カバー側面部、38D…溝部、38F…係合突部、39B…第2上枠カバー部材、151…第1キャップ傾斜面、152…第2キャップ傾斜面、153…第3キャップ傾斜面、154…第4キャップ傾斜面、381…第1カバー傾斜面、382…第2カバー傾斜面、383…第3カバー傾斜面、384…第4カバー傾斜面。

Claims (7)

  1. 上枠および下枠を有した枠体と、この枠体に左右スライド自在に支持された内外一対の障子とを備えた建具であって、
    前記内障子は、開放方向の側端縁を構成する戸先框と閉鎖方向の側端縁を構成する召合せ框とを有して構成され、
    前記外障子は、開放方向の側端縁を構成する召合せ框と閉鎖方向の側端縁を構成する戸先框とを有して構成され、
    前記上枠には、前記内障子を案内する第1上レールと外障子を案内する第2上レールとが設けられ、
    前記第1上レールは、前記内障子の全開位置から全閉位置までの範囲に設けられるとともに、当該全閉位置の内障子における召合せ框の位置で切断された切断端縁を有して形成され、かつ、当該切断端縁を覆う端部カバー部材が取り付けられ、
    前記端部カバー部材における閉鎖方向側の端部の室内外側面には、一対のカバー傾斜面が前記開放方向に向かうにしたがって互いが離れる方向に傾斜して形成され、
    前記外障子の戸先框の上端部には、前記全閉位置から全開位置まで移動する際に前記端部カバー部材および前記第1上レールを挿通する挿通溝が形成されている建具。
  2. 前記端部カバー部材における開放方向側の端部の室内外側面には、一対の第2カバー傾斜面が前記閉鎖方向に向かうにしたがって互いが離れる方向に傾斜して形成されている請求項1に記載の建具。
  3. 前記端部カバー部材は、互いに対向した一対の側面部と、これら一対の側面部間に設けられて上方および一側方に開口し前記第1上レールを挿通可能な溝部とを有して形成され、
    前記一対の側面部のうち、一方の側面部の開口上端縁が他方の側面部よりも上方に延びて形成されるか、または一方の側面部の開口側端縁が他方の側面部よりも一側方に延びて形成されている請求項1または請求項2に記載の建具。
  4. 前記端部カバー部材の一対の側面部のうち、少なくとも一方には他方に向かって突出した係合突部が形成され、前記第1上レールには切欠き部が形成され、この切欠き部に前記係合突部が係合することで当該端部カバー部材が第1上レールに取り付けられている請求項3に記載の建具。
  5. 前記外障子の戸先框の上端部には、端部キャップ部材が取り付けられており、この端部キャップ部材に前記挿通溝が形成されている請求項1から請求項4のいずれかに記載の建具。
  6. 前記端部キャップ部材の挿通溝は、互いに対向した第1キャップ側面部および第2キャップ側面部を有して構成され、
    前記第1キャップ側面部および第2キャップ側面部の前記開放方向側の端部には、当該開放方向に向かうにしたがって互いが離れる方向に傾斜した一対のキャップ傾斜面が形成され、
    前記第1キャップ側面部および第2キャップ側面部の前記閉鎖方向側の端部には、当該閉鎖方向に向かうにしたがって互いが離れる方向に傾斜した一対のキャップ傾斜面が形成されている請求項5に記載の建具。
  7. 前記上枠は、上枠本体と、この上枠本体に取り付けられて前記第1上レールを構成する第1上レール部材と、前記内障子の閉鎖方向前方かつ前記外障子の全閉位置に隣接して前記上枠本体に取り付けられる上枠カバー部材とを備えて構成されている請求項1から請求項6のいずれかに記載の建具。
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