JP4923905B2 - シート装置 - Google Patents
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Description
(シート装置の全体構成)
図1は、参考例1に係るシート装置を、自動車の後部左側に配置されるリクライニング・タイプのシート1に適用した参考形態を示し(尚、以下の説明では、自動車の前後左右を単に前後左右という)、このシート1は、乗員の着座するシートクッション2がベースフレーム3(図2参照)を介して車体フロアに取り付けられ、そのシートクッション2の前端下部に格納可能にオットマン4(足載せ台)が配設される一方、該シートクッション2の後端付近から上方に延びるようにシートバック5が配設されていて、そのシートバック5の上端にはヘッドレスト6が取り付けられている。
図3、4に示すように、シートクッション2の左側のサイドフレーム20の内側(右側)に隣接して、それをチルト(揺動)させるチルト機構部7と、これを前記シートバック5の回動に連動させる連動機構部8とが一体的に設けられており、シートバック5を図3に示す基準位置(鉛直に対し5〜20°の間の所定角度だけ後傾した状態)から所定角度だけ後傾したリクライニング位置(図5参照)まで回動させるときに、その後傾に連れてシートクッション2の前部を上昇させて、座面の後側への傾斜を強めるようにしている。尚、前記所定角度は、例えばシート1に着座した乗員が仮眠するのに好適なシートバック5の傾斜角度として予め設定することができる。
次に連動機構部8について説明する。この参考例1の連動機構部8は、シートバック5のフレーム50のブラケット51に固定されたアーム部材53から前記チルト機構部7の揺動レバー71までを連結する第1、第2の2つの連動リンク80,81からなり、その第1連動リンク80の一端部(シートバック側の端部)がピン82を介して、前記アーム部材53に回動可能に連結される一方、該第1連動リンク80の他端部(チルト機構部側の端部)はピン83を介して第2連動リンク81の後端部に回動可能に連結されている。そして、該第2連動リンク81の前端部は、前記したようにチルト機構部7の揺動レバー71の入力側の端部にピン76を介して回動可能に連結されている。
この参考例1では、前記第1連動リンク80にはその軸方向に長い長穴80aが形成され、この長穴80aが、ベースサイドフレーム30に取り付けられた支持ピン38と回動可能に且つスライド移動可能に係合している。このため、第1連動リンク80は、その一端部(ピン82)がシートバック5の回動に連れて回動支軸52の周りを回動するときに、長穴80aと支持ピン38との係合状態が維持されるよう、その動作が規制されることになり、この結果として、第1連動リンク80は、支持ピン38の周りの回動とそれに沿ったスライド移動とのいずれか一方が主体となるよう、その動作形態が切り換わる。
そうしてシートバック5がリクライニング位置を越えて、その回動変位がシートクッション2側へ伝達されないようになると、そのシートクッション2のチルトの反力がシートバック5側へ作用しなくなるから、シートバック5の回動に対する抵抗力が急に減少して、乗員が操作に違和感を覚える虞れがあった。特にこの参考例1では、上述したようにコイルばね75の引張力によってシートクッション2の前部を常時、下方に付勢しており、この付勢力もシートクッション2のチルトの反力になるから、そうした反力がシートバック5の後傾途中でリクライニング位置を越えた途端に作用しなくなると、違和感は非常に大きなものになってしまう。
この参考例1では、前記のように揺動レバー71の出力側に連結される第2連動リンク81の前端部にも長穴81aが形成され、この長穴81aに連結用のピン76が回動可能に且つスライド移動可能に嵌入されている。図3等に示すように長穴81aは前後方向に長く延びており、このことで第2連動リンク81の前端部は揺動レバー71の入力側の端部に回動可能に且つ概略前後方向にスライド移動可能に連結されている。
次に、この参考例1に係るシート1の動作を図3、5〜7を参照して順に説明すると、まず、図3に示す基準位置からシートバック5が後傾するときには、そのシートバック5の下端のアーム部材53が回動支軸52の周りを図の時計回りに回動するのに連れて、第1連動リンク80が支持ピン38の周りに反時計回りに回動し、第2連動リンク81が後方に移動して、揺動レバー71の入力側を後方に引っ張る。これにより該揺動レバー71が図3等の時計回りに回動し、リンク70を介してクッションサイドフレーム20の前部を押し上げることで、コイルばね75の引張力に抗してシートクッション2の前部が上昇する。
したがって、この参考例1に係るシート1を自動車に搭載した場合、リクライニングするシートバック5の回動に連動させてシートクッション2をチルトさせ、その座面の傾斜をシートバック5の傾きに対して適切な状態に保つことができるとともに、そうしてチルトされるシートクッション2とシートバック5との間に大きな隙間ができることもなく、居住性は非常に高い。
参考例に係るシート装置の構成は、前記の参考例1に限定されず、その他の種々の構成も包含する。すなわち、前記参考例1のシート1においては、第1連動リンク80の長穴80aがベースサイドフレーム30側の支持ピン38に係合しているが、これは、シート1がスライダ33及びスライドレール34によって車体フロアに前後に移動可能に取り付けられているからであり、そうでなければ支持ピン38を車体フロアやピラー等に配設してもよく、要するに支持ピン38は、シートバック5の回動やシートクッション2のチルト動作に対し移動しない側(固定側)に設ければよい。
また、参考例は、シートバック5を電動モータ等の駆動力によって自動で回動させるようにした所謂パワーシートにも適用可能である。すなわち、図9、10に一例を示すように、シートバックフレーム50のブラケット51,51同士を連結する回動支軸52に代えて、ベースサイドフレーム30から内方に延びるように支軸部54を設け、これにより前記ブラケット51を回動可能に支持する。その支軸部54の内端にはギヤ41を固定し、これと噛合するギヤ42を前記ブラケット51に回動可能に取り付ける。そして、そのギヤ42と一体に回転するようにウォームギヤ43(ウォーム43a、ウォームホィール43b)を取り付け、これを電動モータ44により駆動するようにする。
さらに、前記参考例におけるチルト機構部7や連動機構部8の構造は一例に過ぎず、本発明の構成を限定するものではない。例えば図11〜15に示すように連動機構部8を1つの連動リンク85によって構成することもできる。尚、図示の例におけるシート1の構成は、以下に述べるチルト機構部7、連動機構部8及びアーム部材55の構造を除いて前記した参考例のものと略同じであり、以下、同じ部材には同一の符号を付して、その説明は省略する。
2 シートクッション
3 ベースフレーム(固定側)
38 支持ピン(リンクの支軸)
4 オットマン(足載せ台)
5 シートバック
7 チルト機構部
70 リンク
71 揺動レバー
74 揺動軸
8 連動機構部
80 第1連動リンク
80a 長穴
81 第2連動リンク
81a 長穴
85 連動リンク
85a 長穴
9 補助ダンパ(抵抗力付与手段)
36 ナックル(回動機構部)
44 電動モータ(駆動手段)
Claims (2)
- シートバックを、その下端部を中心として基準位置から少なくとも後傾するように回動可能な回動機構部と、
シートクッションの前部を少なくとも上下方向に移動可能なチルト機構部と、
前記回動機構部によるシートバックの回動変位に連動させて、前記チルト機構部によりシートクッションの前部を上下動させる連動機構部と、を備えたシート装置において、
前記回動機構部は、シートバックをその背面が略水平となる前伏位置まで前傾側に回動可能に構成され、
前記連動機構部は、前記シートバックの前傾側への回動に伴い前後いずれか一方に移動する少なくとも1つのリンクを備え、
前記チルト機構部は、シートクッションの前部の最下位置から最上位置に亘る上下方向の移動距離が対応する前後方向の移動距離よりも大きくなるように構成されているとともに、前記リンクの移動に連れてシートクッションの前部を下方に移動させるように構成され、
前記連動機構部のリンクは、シートバックが基準位置から前伏位置まで第1の設定角度だけ回動する間に、チルト機構部によりシートクッションが前記第1の設定角度よりも小さい第2の設定角度だけ下向きに回動するよう、シートバック側及びチルト機構部側にそれぞれ長穴を介して連結されていることを特徴とするシート装置。 - シートクッションの後部が、左右方向の軸の周りに回動するよう固定側に軸支されていることを特徴とする請求項1に記載のシート装置。
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