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JP4925317B2 - コイル巻装電極、電極マウント及び放電ランプの製造方法 - Google Patents
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JP4925317B2 - コイル巻装電極、電極マウント及び放電ランプの製造方法 - Google Patents

コイル巻装電極、電極マウント及び放電ランプの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動車の前照灯などに使用されるコイル巻装電極、電極マウント及び放電ランプの製造方法に関するものである。
放電ランプは、例えば特開2005−339999号公報(以下、特許文献1)に記載のようなランプであり、内部に放電媒体が封入された放電部の両端に封止部が形成され、その封止部には電極マウントが封着された構成となっている。このような放電ランプでは、点灯・消灯時に電極が熱伸縮することによって封止部に強い歪が生じ、これが原因でクラックリークが発生することがある。そこで、封止部の歪を緩和するために、電極軸にコイルを巻装するのが有効である。
特開2005−339999号公報 特開平10−269941号公報
しかし、電極軸にコイルを巻装する工程は、非常に困難な工程である。すなわち、コイルは寸法の小さなものであるため、コイルを巻装する位置精度の管理などに高度な技術を必要であり、また、コイルを電極の所望の位置に巻装することができても、そのコイル巻装電極を放電ランプに組み込むまでに、コイルの位置ズレが発生しないようにしなければならない。そこで、この問題を解決するために、特開平10−269941号公報(以下、特許文献2)では、コイルの一端部に脚部を延出形成し、その脚部と金属箔とを溶接する方法が提案がされているが、この方法では金属箔と封止部の封着性が低下したりするなどの問題があり、好適な方法ではない。
本発明の目的は、位置ズレが発生しにくいコイル巻装電極、電極マウント及び放電ランプの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のコイル巻装電極の製造方法は、内径がr1のコイルを配置する工程と、外径がR(<r1)の電極を前記コイルの途中まで挿入する工程と、前記電極が前記コイルの途中まで挿入された状態で、前記電極が挿入されていない前記コイル部分を押さえ手段によって押さえ、押さえられた部分の内径がr2(<R)となる楕円状の縮径部を形成する工程と、前記縮径部を含む前記コイル部分に前記電極を周方向に回転させながら挿入する工程とを具備する。
本発明によれば、位置ズレが発生しにくいコイル巻装電極、電極マウント及び放電ランプの製造方法を提供することができる。
(第1の実施の形態)
以下に、本発明の放電ランプの一実施形態である放電ランプの製造方法について、図面を参照して説明する。まずは、図1を参照して、本発明の放電ランプの構造について説明する。
放電ランプは、耐熱性と透光性を具備した材料、たとえば石英ガラスからなる気密容器1を有する。気密容器1はランプ軸方向に細長い形状であって、その略中央部に略楕円形の放電部11が形成されている。放電部11の両端部には、板状の封止部12a、12bが形成されている。
放電部11の内部には、放電空間14が形成されている。放電空間14には、金属ハロゲン化物2及び希ガスとからなる放電媒体が封入されている。金属ハロゲン化物2としては、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化スカンジウム、ヨウ化亜鉛、臭化インジウム、希ガスとしては、キセノンが封入されている。なお、本放電ランプでは水銀は封入されていない。
封止部12a、12bの内部には、電極マウント3a、3bが封止されている。その封止された状態を図2及び図3に示す。この電極マウント3a、3bは、金属箔3a1、3b1、コイル巻装電極(電極3a2、3b2、コイル3a3、3b3)、外部リード線3a4、3b4を一体的に構成してなる。
金属箔3a1、3b1、例えば、モリブデンからなる薄い金属板である。その幅は1.2〜1.8mm、長さは6.2〜6.8mm、厚さは15〜25μmである。また、幅方向の両端は、端部の厚みが中央部よりも細い、いわゆるナイフエッジ形状になっている。
電極3a2、3b2は、タングステンに酸化トリウムをドープしたトリエーテッドタングステン電極であり、その直径Rは0.35〜0.39mmである。その基端側は金属箔3a1、3b1の放電部11側の端部に接続され、先端側は放電空間14内で所定の電極間距離を保って、互いの先端同士が対向するように配置されている。
コイル3a3、3b3は、例えば、ドープタングステンからなり、封止部12a、12bに封着された電極3a2、3b2の軸部の軸周りに螺旋状に巻かれている。ただし、金属箔3a1、3b1と接続された電極3a2、3b2の軸部分にはコイル3a3、3b3を巻装しておらず、箔端から0〜1.0mmだけ距離をあけて放電空間14方向に巻装している。なお、このコイルの仕様は、巻径(コイル内径)r1は0.36〜0.40mm、全長は2.0〜4.0mm、コイル径r’は40〜80μm、コイル間距離d1は0.090〜0.240mm、コイルピッチは150〜400%程度である。
外部リード線3a4、3b4は、例えば、モリブデンからなり、放電部11に対して反対側の金属箔3a1、3b1の端部に接続されている。そして、外部リード線3a4、3b4の他端側は、封止部12a、12bの外部に延出している。
前端側に延出したリード線3b4には、L字状のサポートワイヤ3cの一端が接続されている。その管軸と平行しているサポートワイヤ3cには、スリーブ4が被覆されている。
上記で構成された気密容器1の外側には、紫外線遮断性を有する筒状の外管5が、管軸に沿って気密容器1と同心状に設けられている。それらの接続は、気密容器1と外管5の両端同士を溶着することにより行なわれている。そして、気密容器1を内部に覆った状態の外管5の一端には、ソケット6が接続されている。これらの接続は、保持具7によって行なわれている。
ここで、コイル巻装電極の製造方法について、図4〜8を用いて詳しく説明する。それぞれの図において、(a)は側面図、(b)は正面図である。
まず、図4のように、V字の溝部811が形成された載置台81に、そのV字部分に外周面が接触するようにコイル3a3を配置する。次に、コイル3a3の内径r1よりも直径Rが小さい電極3a2(例えば、R=0.37mm、r1=0.38mm)の一端を保持手段(図示なし)により保持し、図5のように、コイル3a3の開口端から電極3a2を挿入していく。その際、ガラス製の押さえ板82をコイル3a3の上部に接触するように配置してコイル3a3が動かないように固定した状態にし、さらに電極3a2を周方向(望ましくは、コイル3a3の螺旋方向と同一の周方向)に回転させながらコイル3a2に挿入することで、電極3a2のコイル3a3への挿入を容易、かつ不具合なく行うことができる。なお、この挿入工程では、電極3a2はコイル3a3の途中、例えば全長に対して半分程度の長さまで挿入する。
次に、図6のように、押さえ板82をコイル3a3の上部から除いたのち、電極3a2が挿入されていないコイル3a3部分の上部を押さえ棒83で押さえて縮径部3a31を形成する。この縮径部3a31は、図7に示したように、コイル3a3の主に上半分が楕円状、具体的には上部は縮径、側部は多少拡張した形状となる。なお、縮径工程における押さえ棒83の圧力は、少なくとも縮径部3a31の内径r2が直径Rよりも小さくなる程度の加減であればよい。
そして、縮径部3a31を含むコイル3a3部分の上部に押さえ板82を再度配置したのち、途中まで挿入した電極3a3を周方向に回転させながら、コイル3a3の端部まで挿入していくことにより、コイル巻装電極が得られる。このとき、縮径部3a31を電極3a2が通過する際には、縮径部3a31の内径r2は電極3a2の直径Rよりも小さいために、縮径部3a31には外側に拡張する方向に力が加わり内径が広がる。しかし、その内径の広がりは電極3a2の直径Rまでにとどまるとともに、縮径部3a31は電極3a2方向に戻ろうとする力が発生する。そのため、電極3a2の外面と縮径部3a31の内面との接触状態が強固となり、コイルの位置ズレ等の発生を防止することができる。
次に、上記方法で製造したコイル巻装電極を特開2006−196267号公報の図3の方法により、電極マウントに組み立てた。その際、コイルの位置ズレ等が発生することなく、電極3a2の所定の箇所にコイル3a3が位置した電極マウント3aを得ることができた。
次に、電極マウント3a、3bを組み込み、放電ランプを完成させる工程について説明する。図9は放電ランプの一方の封止部の製造方法について説明するための図、図10は放電ランプの他方の封止部の製造方法について説明するための図である。
まず、周知の方法により放電部11が形成された容器1’を図9(a)のように縦に配置し、容器1’下側の開口端から電極マウント3aを封止部形成予定部12a’まで挿入する。そして、(b)のように封止部形成予定部12a’をバーナー91で加熱してガラスを軟化させたのち、(c)のようにピンチャー92でピンチすることにより、(d)のように封止部12aが形成される。
次に、容器1’上側の開口端から図10(a)のように電極マウント3bを封止部形成予定部12b’まで挿入する。そして、(b)のように開口端に排気・ガス導入装置93を装着して、容器1’の内部を真空引きしたのち、キセノン等を封入する。そして、(c)のように遮蔽板94を放電部11近傍に配置し、放電部11を冷却ノズル95から液体窒素を放出して放電部11を冷却しながら、封止部形成予定部12b’をバーナー96で加熱する。そして、封止部形成予定部12b’のガラスが軟化したら、(d)のようにピンチャー97でピンチすることにより、(e)のように封止部12bが形成され、気密容器1が完成する。
以上のように製造された放電ランプでは、途中、コイル3a3、3b3の位置がズレたり、完全に外れたりする不具合は発生しなかった。また、コイル3a3、3b3の位置精度がよく、軸リークに対して安定した効果を得ることができた。
ここで、本実施の形態の方法、コイルの縮径工程を行わない方法、コイルを固定せずに電極の挿入工程を行う方法の3つの方法によって、コイル巻装電極を各100本作成し、それを図9、10の工程を経て放電ランプに組み込んだときの不具合の発生状況について検証する試験を行った。その結果、本実施の形態の方法ではコイルの位置ズレやコイル外れ等の不具合発生率は1%、コイルの縮径工程を行わない方法では20%、コイルを固定せずに電極の挿入工程を行う方法では50%であり、本実施の形態の方法が最も優れていることが確認された。
なお、本実施の形態の方法においては、作業性が向上するという効果も得ることができる。すなわち、放電ランプに用いられるコイルはその寸法がとても小さいため、コイルの方向等を管理することは非常に困難である。例えば、コイルの一部にあらかじめ本発明のような縮径部を作成した場合、電極の挿入しやすさを考慮すると縮径部をコイルの電極挿入工程における出口側に配置する必要があるが、縮径部は目視でも確認できない程度であるのでコイルの配置方向を毎回管理するのは大きな手間である。これに対し、本実施の形態の方法では、コイルの配置方向に関係なく、コイルの位置ズレの少ないコイル巻装電極を得られるので非常に作業性が高い。
したがって、本実施の形態では、内径がr1のコイル3a3を配置する工程と、外径がRの電極3a2(R<r1)をコイル3a3の途中まで挿入する工程と、電極3a2が挿入されていないコイル3a3部分を押さえ棒83によって押さえ、縮径部3a31を形成する工程と、縮径部3a31を含むコイル3a3部分に電極3a2を挿入する工程とを具備するコイル巻装電極の製造方法により、コイルの位置ズレの生じにくいコイル巻装電極を提供できるため、ランプ完成するまで所定の位置精度を保たれ、放電ランプにおいては軸リークに対して安定した効果を得ることができる。また、コイルの配置方向の管理が必要ないため、作業性の向上を図ることができる。なお、コイル3a3の縮径工程では、縮径部3a31の内径をr2としたとき、r2<Rになるように押さえ棒83によってコイル3a3部分を押さえることで、電極3a2と縮径部3a31の接触状態を強固にすることができる。
また、電極3a2の挿入工程では、コイル3a3をV字の溝部811と押さえ板82により固定した状態で、電極3a3を周方向に回転させながらコイル3a2への挿入が行われることにより、コイル3a3に電極3a2を容易に挿入することができる。
(第2の実施の形態)
図11は、本発明の第2の実施の形態のコイル巻装電極の製造方法に用いるコイルについて説明するための図である。これ以降の実施の形態の各部については、第1の実施の形態のコイル巻装電極の製造方法の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。
本実施の形態では、端部付近に内径r1よりも小さい内径r3の小径部3a32があらかじめ形成されたコイル3a3を用いる。そして、図8と同様に外径がRの電極3a2(R<r1、R>r3)をコイル3a3の開口端から挿入する電極挿入工程を行うことにより、位置ズレの生じにくいコイル巻装電極を得ることができる。その際、電極3a2のコイル3a3への挿入しやすさを考慮すると、コイル3a3の配置工程では、電極3a2の挿入工程の際に小径部3a32が出口側に位置するように配置するのが望ましい。ここで、本実施の形態のようなコイルは、線状の金属線を螺旋状に形成する際に、一部だけ小さな内径となるように形成することにより得ることができ、その小径部3a32の形状は真円、楕円などを選択できる。
したがって、本実施の形態では、その一部に内径がr3の小径部3a32が形成されている、内径がr1のコイル3a3を配置する工程と、外径がRの電極3a2(R<r1、R>r3)をコイル3a3の開口端から挿入する工程とを具備するコイル巻装電極の製造方法により、コイルの位置ズレの生じにくいコイル巻装電極を提供できる。なお、小径部3a32を全長方向の端部付近に形成し、コイル3a3の配置工程では、小径部3a32を電極3a2の挿入工程における出口側に配置することにより、コイル3a3に電極3a2を容易に挿入することができる。
(第3の実施の形態)
図12は、本発明の第3の実施の形態のコイル巻装電極の製造方法に用いるコイルについて説明するための図である。
本実施の形態では、通常にコイル3a3を形成したあと、その端部付近の一部を変形させて短径方向の内径がr3である楕円状の小径部3a31を形成したコイル3a3を用いる。このコイル3a3を用いた場合、第2の実施の形態と同様の効果が得られる。また、小径部3a31を容易に形成することができる。
したがって、本実施の形態では、第2の実施の形態と同様の効果が得られる。また、小径部3a31を容易に形成することができる。
本発明の放電ランプの構造について説明ための図。 図1のZ1部分の断面について説明するための図。 図2のZ2−Z2’の矢印方向の断面について説明するための図。 コイルの配置工程について説明するための図。 最初の電極の挿入工程について説明するための図。 コイルの縮径工程について説明するための図。 コイルの縮径状態について説明するための断面図。 2度目の電極の挿入工程について説明するための図。 放電ランプの一方の封止部の製造方法について説明するための図。 放電ランプの他方の封止部の製造方法について説明するための図。 本発明の第2の実施の形態のコイル巻装電極の製造方法に用いるコイルについて説明するための図。 本発明の第3の実施の形態のコイル巻装電極の製造方法に用いるコイルについて説明するための図。
符号の説明
1 気密容器
11 放電部
12a、12b 封止部
3a、3b 電極マウント
3a1、3b1 金属箔
3a2、3b2 電極
3a3、3b3 コイル
3a31 縮径部
3a32 小径部
3a4、3b4 外部リード線
81 載置台
811 溝部
82 押さえ板
83 押さえ棒

Claims (2)

  1. 内径がr1のコイルを配置する工程と、
    外径がR(<r1)の電極を前記コイルの途中まで挿入する工程と、
    前記電極が前記コイルの途中まで挿入された状態で、前記電極が挿入されていない前記コイル部分を押さえ手段によって押さえ、押さえられた部分の内径がr2(<R)となる楕円状の縮径部を形成する工程と、
    前記縮径部を含む前記コイル部分に前記電極を周方向に回転させながら挿入する工程とを具備することを特徴とするコイル巻装電極の製造方法。
  2. 請求項1に記載の製造方法で得られたコイル巻装電極を金属箔の一端に接続してなる電極マウントを放電部の端部に形成され封止部形成予定部に挿入したのち、前記封止部形成予定部を封止して封止部を形成する工程を具備することを特徴とする放電ランプの製造方法。
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