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JP4925575B2 - 作業車両の安全回路 - Google Patents
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JP4925575B2 - 作業車両の安全回路 - Google Patents

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本発明は、車幅方向に拡縮可能な少なくとも一対のスライドフレームを有した走行車両において、一対のスライドフレームの間隔が最大の拡縮状態となっていることを検出したときに、所望のアクチュエータの作動を許容する安全回路に関するものであり、特に、履帯の間隔が拡縮可能な下部走行体を有する建設機械において、履帯の間隔が最大の拡幅状態にあるとき、作業機等の作動を許容する安全回路に関するものである。
クローラクレーン、クローラバックホー、油圧ショベル、クレーン車等の履帯を備えた建設機械では、履帯の間隔を変更して、車体寸法を大きくも小さくもできる拡縮機構を備えたものが知られている。作業機を作業させる時には、車両の安定性を高めるため履帯の間隔を拡大して車体寸法を大きくし、また、建設機械を運搬する際や、道幅の狭い所を通過する際には、トラックに積載できるように、あるいは道幅の狭い所を通過できるように履帯の間隔を収縮させて車体寸法を小さくしている。
また、クレーン車などにおいては、クレーンの作動時における車両の転倒防止と安定性を高めるため、クレーンの作業時には車体フレーム側からアウトリガーを張出させて車両の安全性を確保し、クレーン車の走行時等のクレーンの非作動時には、アウトリガーを車体フレーム側内に格納する機構を備えたものが知られている。
履帯の間隔が拡幅されている状態か、あるいはアウトリガーが張出している状態かを検出する検出センサを走行車両に備えた構成としては、各種構成が提案されている。この中で、履帯の間隔を検出して履帯の間隔に応じた定格荷重曲線を選択し、選択した定格荷重曲線に基づいて作業機の作業を行わせる履帯伸縮検出装置(特許文献1参照。)が提案されている。
特許文献1に記載された拡縮検出装置は、図7、図8に示す構成となっている。図7は、クローラクレーンにおける下部走行体140の平面図を示しており、図8は、履帯122の間隔を拡幅させたときにおける、一方の履帯側における検出装置の要部を示している。
図7に示すように、下部走行体140はトラックフレーム120及び一対のサイドフレーム121から構成されている。トラックフレーム120の両側には、それぞれ一対の連結部120aが外側に張り出すように形成されている。連結部120aには、左右一対のサイドフレーム121がそれぞれ連結されている。
各サイドフレーム121の前後部には、油圧駆動装置124により回転駆動される駆動輪135と従動輪136とがそれぞれ設けられている。左右のサイドフレーム121とトラックフレーム120との間には拡幅シリンダ123が設けられている。拡幅シリンダ123のピストンロッド側は左右のサイドフレーム121の一方に連結され、シリンダ部側は他方のサイドフレーム121に連結されている。
拡幅シリンダ123を伸縮させることにより、各サイドフレーム121は連結部120aに案内されて、トラックフレーム120に対し作業時位置(履帯122の間隔を拡幅した位置)と輸送時位置(履帯122の間隔を縮小した位置)との間で移動することができる。
トラックフレーム120に対してサイドフレーム121が縮小された状態では、下部走行体側に配設した3個の切換弁125〜127のうち切換弁125がサイドフレーム121に形成した突出部121bに当接して、切換弁125の位置が切換えられている。このとき、油圧駆動装置124から吐出された圧油は、切換弁126、127から圧力検出器130、131には供給されず、切換弁125を通った圧油だけが油圧回転継手128を介して圧力検出器129に供給されている。
切換弁125〜127のうちで突出部121bによって切換えられた切換弁だけが、油圧駆動装置124と圧力検出器129〜131との間を連通させることができる。圧力源124と連通した圧力検出器129〜131からの検出信号により、サイドフレーム121の拡幅位置を検出することができる。
圧力検出器129〜131から圧力検出信号が出力されている出力状態を「1」、圧力検出信号が出力されていない出力状態を「0」の状態としてコントローラ132により検出している。図8で示す状態では、突出部121bにより切換弁125が切換えられた状態を示しており、コントローラ132は、圧力検出器129は「1」の状態で、圧力検出器130、131はそれぞれ「0」の状態であることを検出する。
コントローラ132に入力される信号が「1−0−0」となり、コントローラ132は履帯122の間隔が収縮状態にあることを検出する。コントローラ132は、「1−0−0」の検出信号を判断して、同検出信号に基づいて指示信号をモーメントリミツタ133に出力する。モーメントリミツタ133はコントローラ132からの指示に基づいて、メモリに記憶された複数の定格荷重曲線から所望とする定格荷重曲線を選択し、この定格荷重曲線に基づいてクレーンの過負荷を防止している。
同様に、切換弁126が突出部121bに当接するとコントローラ132は、「0−1−0」の信号を入力し、切換弁127が突出部121bに当接するとコントローラ132は、「0−0−1」の信号を入力する。コントローラ132は入力した信号に基づいた指示信号をそれぞれモーメントリミツタ133に出力し、モーメントリミツタ133は指示信号に基づいて選択した定格荷重曲線に基づいた制御をクレーンに対して行う。
特開平10−53169号公報
特許文献1に記載された履帯伸縮検出装置では、履帯122の間隔が縮小位置にある場合、中間位置にある場合、拡幅位置にある場合に分けて、それぞれの場合におけるクレーンを制御する定格荷重曲線を求めている。求めた定格荷重曲線に基づいてクレーンの制御を行っている。
しかし、一対のサイドフレーム121の拡縮状態をそれぞれ検出するのに、サイドフレーム121毎に切換弁125〜127を設けなければならなかった。このため、切換弁125〜127を設けるための設置場所を各サイドフレーム121の摺動部に確保しなければならなかった。
切換弁125〜127を用いてサイドフレーム121の拡幅位置を検出するためには、切換弁の数が多くなるのに応じて切換弁に接続する配管数を増設しなければならず、配管するための場積を広く必要とした。
また、履帯の間隔を3段階に分けて検出しているものの、各段階でのクレーンを作動する定格荷重を求め、同求めた定格荷重によるクレーンの制御を行わせている。このため、履帯の間隔が本来作業を安全に行うに必要とする最大の拡幅間隔以下であるときには、作業機の操作や上部旋回体の旋回動を行えないようにするなどの安全対策は講じられていなかった。
更にまた、切換弁の間に突出部121bが存在しているときには、履帯の間隔が現在どの間隔となっているのかを運転席からは確認することができないという問題もあった。
本願発明では、上述の問題点を解決し、車幅方向に拡縮可能な少なくとも一対のスライドフレームを有した走行車両において、1つの検出手段によりスライドフレームの間隔を拡幅する拡幅シリンダの最大拡張状態を検出し、同最大拡張状態を検出していないときには所望の作業機等のアクチュエータの操作を無効とした安全回路を提供することにある。
請求項1に記載したように、下部走行体と、同下部走行体に旋回装置を介して旋回自在に搭載された上部旋回体と、作業機と、前記下部走行体のセンターフレームに対して少な
くとも一対のスライドフレームを拡縮摺動させる拡幅シリンダと、を備えた作業車両の安全回路において、前記拡幅シリンダの最大拡張状態を検出する単一の切換弁の入力ポートと、前記上部旋回体に配設したパイロット圧供給ポンプとを、前記旋回装置に配設した油圧回転継手を介して接続し、所望のアクチュエータを操作する少なくとも1つの操作手段に対して、前記アクチュエータ操作用のパイロット圧を供給する第1パイロット管路に、同第1パイロット管路を断接するパイロット制御弁を配設し、前記入力ポートとの断接が行われる前記切換弁の出力ポートと、前記パイロット制御弁の油圧パイロット部とを、前記油圧回転継手を介して第2パイロット管路により接続し、解除スイッチからの信号により制御され、前記油圧パイロット部に供給するパイロット圧の断接を行う第2パイロット制御弁を配設し、第2パイロット制御弁からの出力管路と前記第2パイロット管路とをシャトル弁を介して合流させ、前記シャトル弁からの出力圧を前記パイロット制御弁のパイロット部に供給し、前記パイロット制御弁のパイロット部に、前記切換弁からのパイロット圧又は前記第2パイロット制御弁からのパイロット圧が導入されることにより、前記第1パイロット管路を接続状態に切換えてなることを最も主要な特徴となしている。
また、請求項2に記載したように、第2圧力検出器が切換弁の作動を検出したときには表示ランプを点灯させ、解除スイッチの作動中には警報ブザーを作動させることを主要な特徴となしている。
本願発明では、少なくとも一対のスライドフレームを車体フレームに対して拡縮摺動させるのを一つの拡幅シリンダにより行っている。しかも、拡幅シリンダの最大拡張状態を単一の切換弁により検出し、切換弁による拡幅シリンダの最大拡張状態の検出時には、所望のアクチュエータを操作する操作手段にパイロット圧を供給して同操作手段の操作を許容している。
また、切換弁が拡幅シリンダの最大拡張状態を検出していない時には、所望のアクチュエータを操作する操作手段へのパイロット圧の供給を遮断することにより、前記操作手段の操作を無効にしている。
即ち、例えば、一対のスライドフレームがアウトリガーである場合においては、アウトリガーが拡張されていないときには、切換弁の作動によって作業機の操作が行えないように操作手段の操作を無効にしておくことができる。アウトリガーが最大の拡張状態となったときにはじめて、切換弁によって作業機の操作を行えるように操作手段の操作を有効にしている。
また、例えば、車両左右におけるサイドフレームの拡縮とともに少なくとも一対のスライドフレームを車体フレームに対して拡縮摺動させたときには、サイドフレームの間隔が最大の拡幅間隔となったことを切換弁により検出することができる。これにより、サイドフレームに設けられた履帯の間隔が最大の拡幅間隔となるまで、即ち、切換弁が作動するまで、例えば、作業機の操作や上部旋回体の旋回操作を行えないようにしておくことができ、車両の安全性を確保することができる。
単一の切換弁による拡幅シリンダの最大拡張状態は、例えば、ピストンロッドに長尺状作動部材を取り付け、長尺状作動部材と拡幅シリンダのシリンダとにそれぞれ受け部材と切換弁とを配設した構成とすることができる。拡幅シリンダの最大拡張状態において切換弁と受け部材とを当接させることで、切換弁を作動させ拡幅シリンダの最大拡張状態を検出することができる。
拡幅シリンダの最大拡張状態を検出するのに切換弁を用いているので、下部走行体に配設した切換弁の作動状態を、既存の油圧回転継手を利用して下部走行体に対して旋回自在な上部旋回体において検出することができる。このため、一対のスライドフレームの拡幅状態を検出するのに電気信号を用いた場合のように、特別の回転継手を用いることなく、油圧回転継手を用いることで、切換弁と上部旋回体の検出部とを接続させることができる。
しかも、拡幅シリンダの設置場所及び切換弁の設置場所の場積を少なくさせることができ、切換弁への接続管路の配管もシンプルな配置構成とすることができる。
切換弁の作動によりパイロット制御弁を制御する回路構成としては、切換弁からの圧力を直接パイロット制御弁の油圧パイロット部に導入してパイロット制御弁を制御する回路構成とすることもできる。
パイロット制御弁が切換弁の作動により制御されることで、切換弁が作動した拡幅シリンダの最大拡張状態では、作業機等のアクチュエータを操作する操作手段に対してパイロット圧の供給を行うことができる。即ち、第1パイロット管路を導通状態にすることができる。
切換弁が作動していないとき、即ち、拡幅シリンダが最大の拡幅状態とはなっていないときには、第1パイロット管路を遮断状態にする。これにより、前記アクチュエータを操作する操作手段の操作を無効にしておくことができる。
可動フレームがアウトリガーである場合であっても、また、可動フレームが履帯の間隔を拡縮させるサイドフレームと一体的に拡縮方向に移動するものであっても、拡幅シリンダが最大の拡張状態にあるときには、車両の安定性が確保されているのもとして、切換弁の作動により作業機等の操作や上部旋回体の旋回操作を行わせることができる。
拡幅シリンダが最大の拡張状態でないときには、この状態で作業機等を作動させたり、上部旋回体を旋回させたりすると車両が転倒等する恐れがあるとして、アクチュエータに対する操作を無効にしておくことができる。これにより、車両に対する安全性を高めることができる。
また、拡幅シリンダが最大の拡張状態でないときで、切換弁が作動していないときであっても、解除スイッチを作動させることにより、操作が無効とされていたアクチュエータの操作手段の操作を有効にさせることができる。このとき、解除スイッチが作動していることを作業者等に警告するため、解除スイッチの作動中は警報ブザーを鳴らせておくことが必要となる。警報ブザー以外にも、ランプ等を点灯させたり、点滅させたりして注意を喚起させることを警報ブザーの警報音と共に行わせることもできる。
切換弁の作動中は、表示ランプを点灯させておくことにより、作業者に拡幅シリンダが最大の拡張状態となっていることを知らせることができる。表示ランプが消灯しているときは、拡幅シリンダが最大の拡張状態とはなっていないことが作業者に理解される。このため、表示ランプが消灯中で操作を無効にされていたアクチュエータを作動させるときには、解除スイッチを作動させることで前記無効にされていたアクチュエータを操作させることができる。
本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。本願発明に係わる下部走行体の構成としては、以下において油圧ショベルを例にとって履帯の間隔が拡縮可能な構成を用いて説明するが、本願発明に係わるスライドフレームとしては、履帯の間隔が拡縮可能なサイドフレームと共に拡縮方向に移動するスライドフレームに限定されるものではなく、アウトリガーとしてスライドフレームを使用する場合についても好適に適用することができるものである。
また、以下で説明する油圧ショベル以外にも本願発明の課題を解決することができる走行車両であれば、それらの走行車両に対して本願発明を適用することができるものである。このため、本発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではなく、多様な変更が可能である。
図1は、本発明の実施例に係わる油圧ショベルを示す側面図である。下部走行体2には、旋回装置5を介して作業機4を備えた上部旋回体3が旋回可能に搭載されている。図2に下部走行体2の平面図を示すように、車体フレームとしてのセンターフレーム7には、左右にサイドフレーム8が装着されている。サイドフレーム8には駆動モータ12により回転駆動される駆動輪13と従動輪14とが配設され、駆動輪13と従動輪14との間には履帯6が巻装されている。
拡幅シリンダ20が伸張してサイドフレーム8が拡幅した状態を示している図2に示すように、センターフレーム7には、車両の左右方向に一対のスライドフレーム9が車両の前後方向に2組配設されている。前後に配されたスライドフレーム9はそれぞれ各サイドフレーム8に取り付けられ、各サイドフレーム8の拡縮に伴って車両の左右方向に拡幅摺動自在に配設されている。センターフレーム7の中心部には、受け座16が形成され。図1で示す旋回装置5が配設される。
一対のサイドフレーム8間には、拡縮シリンダ20が配設され、拡縮シリンダ20のピストンロッド21及びシリンダ部22の端部は、各サイドフレーム8に固定したフランジ部17a、17bに支持されている。
各サイドフレーム8にはストッパーロッド15が配設され、センターフレーム7に設けた当接板15aとストッパーロッド15の端部に形成したフランジ部との当接により、各サイドフレーム8の最大拡幅幅を規制している。各サイドフレーム8の最大拡幅幅は、ストッパーロッド15の他端部に螺合した一対の固定ナット18の螺合位置を調節することにより調整することができる。
サイドフレーム8が拡幅した状態では、各サイドフレーム8に配設したストッパーロッド15の端部が、センターフレーム7の当接版15aに当接して、一対のサイドフレーム9の間隔が、最大の拡幅状態となっている。
図3、4は、拡幅シリンダ20の拡幅状態を検出する切換弁25の作動を説明している図である。拡幅シリンダ20のシリンダ部22には、切換弁25が、U字状バンド等よりなる固定手段27により固定されている。
ピストンロッド21の一端部側には長尺状作動部材23が配設されており、同長尺状作動部材23はピストンロッド21の伸縮動作と一体的にピストンロッド21の長手方向に移動することができる。長尺状作動部材23の一端にはフランジ部28が配設され、同フランジ部28には切換弁25に当接して切換弁25の切換位置を切換える受け部材26が配設されている。
受け部材26は、切換弁25に当接して切換弁25の切換位置を切換える作動片26aを備え、同作動片26aはフランジ部28との間に介在したバネ26bにより切換弁25方向に付勢されている。
長尺状作動部材23は長手方向にスリットが形成された中空部材により構成されている。切換弁25に設けた案内片29は、前記スリットを挿通して長尺状作動部材23の内面に摺接し、長尺状作動部材23の長手方向に対して切換弁25と長尺状作動部材23との摺動を許容し、切換弁25と長尺状作動部材23との相対回転を防止している。
拡幅シリンダ20を伸張させることにより、シリンダ部22は図3の上方向に移動し、ピストンロッド21は図3の下方向に移動して、それぞれ一点鎖線の状態に伸張する。これにより、拡幅シリンダ20が縮小状態にあったとき実線の位置にあった切換弁25及び受け部材26は、一点鎖線のように移動して、互いに当接する。
切換弁25のスプールを移動させる当接ロッド25dが、切換弁25から突出している。当接ロッド25dの移動と受け部材26の作動片26aとの当接時には、当接ロッド25dを付勢しているバネ(図5におけるバネ25e)と作動片26aを付勢しているバネ26bとにより、当接時の衝撃を吸収している。
また、バネ25e、26bによる変位により、切換弁25の切換が当接ロッド25dの変位と作動片26aの変位とにより維持されている。このため、それぞれのバネ25eとバネ26bの圧縮量分、作業機等の作業中にサイドフレーム8が多少変位しても、履帯の間隔が最大拡幅状態であるとして検出し続けることができ、作業機による作業等を継続させておくことができる。
切換弁25と受け部材26とが当接して切換弁が作動することにより、拡幅シリンダ20が最大に伸張した状態、即ち、図2に示すようにサイドフレーム8が最大の拡幅状態となったことを検出することができる。サイドフレーム8が最大の拡幅状態となったことを、切換弁25により検出した安全回路としての作動については、図5の回路図を用いて以下の実施例1において説明する。
図5では、パイロット圧を吐出する第1油圧ポンプ42からのパイロット回路、アクチュエータを作動させる圧油を吐出する第2油圧ポンプアクチュエータ用供給ポンプ43らの作動回路、切換弁25の切換位置の変更を検出する圧力検出器44からの第1信号回路及び圧力検出器44からの信号によりアクチュエータの作動を行えないようにした状態を一時的に解除することのできる解除スイッチ45からの第2信号回路とから構成されている。
尚、図5において、点線で示した管路は、ドレイン管路として形成されている。また、図5では、説明を行い易くするため、拡幅シリンダ20、切換弁25及び受け部材26の構成を合わせて示している。
下部走行体に配設された切換弁25、アクチュエータ40A、40Bと上部旋回体に設けられた第1油圧ポンプ42、第2油圧ポンプ等とを、下部走行体と上部旋回体との回転連結部で接続するため、油圧回転継手30が図1に示す旋回装置5に設けられている。拡幅シリンダ20が最大の拡張状態になったことを検出するのに本願発明では切換弁25を用いており、従来から公知の油圧回転継手をそのまま用いることができる利点を有している。
次に、図5を用いてパイロット回路から始めて、順次関連する回路について説明していく。パイロット回路は、第1油圧ポンプ42によりタンク48の油を吸引して吐出したパイロット圧油を流すことができる。第1油圧ポンプ42から吐出されたパイロット圧油は管路50を通って第1制御弁31に供給される。第1制御弁31は外部からの制御信号により切換えられて管路50と管路51との断接を行う。
管路51の圧油は、分岐して管路52、油圧回転継手30を介して切換弁25の第3ポート25cに接続している。切換弁25は2位置(I、II)3ポート25a〜25cを有する切換弁として構成されている。ポート25aは管路54、油圧回転継手30を介して管路55に接続し、管路55は圧力検出器44に接続している。ポート25bは、ドレインポートとして形成されている。
拡幅シリンダ20が拡張して受け部材26と切換弁25とが当接すると、前記受け部材26の作動片26a(図4参照。)により切換弁25の当接ロッド25dがバネ25eを圧縮させながら図5の右方向に移動する。これにより、切換弁25は切換位置(II)から切換位置(I)に切換わる。
切換弁25と受け部材26とが当接していないときには、切換弁25は切換位置(II)をバネ25eの付勢力により維持される。切換弁25が切換位置(I)に切換わることにより、管路53と管路55とが連通し、圧力検出器44はパイロット圧を検出することができる。
第1制御弁31に接続した管路51の圧油は、Pブロック36により分配されて、その一部が管路58を通って第3操作手段に供給される。Pブロック36に接続したパイロットパイロット管路59の圧油は、パイロット制御弁32の一つの供給ポートに供給される。パイロット制御弁32は、圧力検出器44から信号線80bを介しての制御信号又は解除スイッチ45から信号線81を介しての解除信号により作動する。
圧力検出器44が切換弁25からのパイロット圧を検出したとき、即ち、拡幅シリンダ20が拡張して切換弁25が受け部材26に当接したとき、圧力検出器44は制御信号を信号線80に出力し、パイロット制御弁32のソレノイド32aを励磁して図5の切換位置(III)から切換位置(IV)に切換える。同時に圧力検出器44から出力された制御信号は、信号線82を介して表示ランプ49を点灯させる。表示ランプ49の点灯状態を確認することで、拡幅シリンダ20が最大の拡幅状態となっていることを作業者が確認することができる。
また、圧力検出器44から制御信号が出力されていないとき、即ち、切換弁25と受け部材26とが当接していない拡幅シリンダ20が最大の拡張状態でないときには、パイロット制御弁32はバネの付勢力によって切換位置(III)を維持している。
このとき、解除スイッチ45を作動させると、解除スイッチ45からの解除信号により、パイロット制御弁32のソレノイド32aを励磁して図5の切換位置(III)から切換位置(IV)に切換えることができる。解除スイッチ45の作動中には、解除信号が警報ブザー46に入力されて、警報音を発しておくことができる。警報音の発生中は、解除スイッチ45が作動中であることを作業者等に警告しておくことができる。
パイロット制御弁32が切換位置(IV)に切換えられると、パイロット管路59と管路61とが連通し、管路61から分岐した管路62a、62bを介して第1操作手段37、第2操作手段38にパイロット圧を供給することができる。
これにより、第1操作手段37、第2操作手段38を操作することにより、第1操作手段37、第2操作手段38により操作する図示せぬアクチュエータに対してパイロット圧を管路71〜74から出力して前記アクチュエータの作動を行わせることができる。
このように、パイロット制御弁32が切換位置(III)にあるときには、第1操作手段37、第2操作手段38に対してパイロット圧を供給することができなくなり、第1操作手段37、第2操作手段38による前記アクチュエータに対する操作を無効としておくことができる。
即ち、切換弁25が切換位置(I)に切換えられていないとき、即ち、サイドフレームが最大の拡幅幅となっておらず履帯の間隔が作業を行い得る間隔に拡幅されていないときには、第1操作手段37、第2操作手段38が操作されたとしても、同操作によって作業機のアクチュエータや上部旋回体の旋回動作を行うアクチュエータ等の作動が行えない状態にしておくことができる。
切換弁25が切換位置(II)にある場合であっても、解除スイッチ45を作動させることにより、第1操作手段37、第2操作手段38の操作によりアクチュエータを操作させることができる。ただ、この場合には緊急的処置としてのアクチュエータの作動であるとして、警報ブザー46を解除スイッチ45の作動中は常に作動させておく。
これにより、履帯の間隔が最大の拡幅幅状態であるか否かを判断することができ、履帯の間隔が最大の拡幅間隔となっていないときには、所望のアクチュエータに対する操作を無効なものとしておくことができる。
第2操作手段39は、履帯の間隔が最大の拡幅幅状態であるか否かを問わずアクチュエータ40A、40Bを作動させる操作手段であり、管路51からPボックス36を介した管路58からのパイロット圧を受けて第3制御弁34を制御することができる。
第3制御弁34は、アクチュエータ作動用のアクチュエータ用供給ポンプ43からの吐出圧を管路66、67に切換えて供給することができる。管路66、67は、油圧回転継手30を介して第4制御弁35に接続している。第4制御弁35は、切換スイッチ47からの信号により作動する第2制御弁33からのパイロット信号により切換制御される。第2制御弁33からのパイロット圧は、管路52からのパイロット圧が用いられている。
本願発明では、履帯の間隔が最大の拡幅間隔となったことを単一の切換弁25によって検出することができ、履帯の間隔が最大の拡幅間隔ではないときには、作業機等の操作が行えないようにしておくことができる。更に、履帯の間隔が、仮に最小の間隔となっているときであっても、作業機等を操作させる必要が生じたときには、解除スイッチ45を作動させて作業機等の操作を行わせることができる。
解除スイッチ45の作動中は、解除スイッチ45を作動させて作業機を操縦していることを確認させるため、警報ブザーを作動させておくことができる。これにより、走行車両に対する安全性を高めることができる。
図6は、本願発明の他の実施例に係わる回路構成を示しており、実施例1における回路構成とは、次の回路構成で異なっており、他の構成は実施例1と同様の構成となっている。実施例2では、切換弁25の作動を直接パイロット制御弁32の油圧パイロット部84に導入し、解除スイッチ45の作動により第2パイロット制御弁85を制御して、パイロット圧をパイロット制御弁32の油圧パイロット部84導入する回路構成となっている。
また、実施例1では、ダイオードを用いて圧力検出器44からの制御信号と解除スイッチ45からの解除信号とが、それぞれ他方からの信号によって表示ランプ49や警報ブザー46が作動しないように構成されている。これに対して、実施例2では、パイロット制御弁32をパイロット圧により作動させているので、パイロット制御弁32の油圧パイロット部84に導入される切換弁25からのパイロット圧と第2パイロット制御弁85からのパイロット圧とは、前記油圧パイロット部84の上流側に配設したシャトル弁86により、一方のパイロット圧が選択されて導入される回路構成となっている。
実施例2においても、表示ランプ49を点灯させるため、表示ランプ49を点灯させる第2圧力検出器88が第2パイロット管路55から分岐した管路に設けられている。尚、実施例1における管路55を、実施例2では第2パイロット管路55’と称し、パイロット管路59を第1パイロット管路59’と称している。
以下では、実施例1とは異なる回路構成についての説明を中心に行い、他の回路構成及びその作動については、実施例1において用いた部材符号と同じ部材符号を用いることでその説明を省略するものとする。
切換弁25の出力ポートであるポート25aは、回転油圧継手30を介して第2パイロット管路55’を通り、同第2パイロット管路55’に配設したシャトル弁86を通って、パイロット制御弁32の油圧パイロット部84に接続している。シャトル弁86は、解除スイッチ45の作動により制御される第2パイロット制御弁85の出力ポートと接続している。
シャトル弁86によって油圧パイロット部84には、切換弁25からのパイロット圧と第2パイロット制御弁85からのパイロット圧とのうちで、出力されている方のパイロット圧が導入される。
第2パイロット制御弁85の入力ポートには、パイロット圧供給ポンプ42からのパイロット圧が導入されている。解除スイッチ45を作動させて第2パイロット制御弁85を制御したときには、解除スイッチからの信号により警報ブザー46が作動する回路構成となっている。
また、切換弁25からパイロット圧が油圧パイロット部84に導入されたときには、第2パイロット管路55’から分岐して配設した第2圧力検出器88が作動して、表示ランプ49を点灯する回路構成となっている。
このように本願発明では、履帯の間隔が最大の拡幅間隔となったことを単一の切換弁25によって検出することができ、履帯の間隔が最大の拡幅間隔ではないときには、作業機等の操作が行えないようにしておくことができる。更に、履帯の間隔が、仮に最小の間隔となっているときであっても、作業機等を操作させる必要が生じたときには、解除スイッチ45を作動させて作業機等の操作を行わせることができる。
解除スイッチ45の作動中は、解除スイッチ45を作動させて作業機を操縦していることを確認させるため、警報ブザーを作動させておくことができる。これにより、走行車両に対する安全性を高めることができる。また、切換弁25が作動したときには、表示ランプ49が点灯するので、拡幅シリンダ20が最大の拡張状態であることを確認することができる。
本願発明は、本願発明の技術思想を適用することができる装置等に対しては、本願発明の技術思想を適用することができる。
本発明の実施形態に係わる油圧ショベルを示す側面図である。(実施例) サイドフレームを拡幅した状態における下部走行体の要部平面図である。(実施例) 拡幅シリンダと切換弁とを示す要部側面図である。(実施例) 拡幅シリンダと切換弁とを示す一部破断面を含む要部底面図である。(実施例) 油圧回路図である。(実施例1) 油圧回路図である。(実施例2) 下部走行体の要部平面図である。(従来例) 拡幅検出装置の構成を示す図である。(従来例)
符号の説明
1 油圧ショベル
2 下部走行体
3 上部旋回体
6 履帯
7 センターフレーム
8 サイドフレーム
9 スライドフレーム
20 拡幅シリンダ
21 ピストンロッド
22 シリンダ部
23 長尺状作動部材
25 切換弁
26 受け部
30 油圧回転継手
32 パイロット制御弁
37 第1操作手段
38 第2操作手段
39 第3操作手段
42 パイロット圧供給ポンプ
44 圧力検出器
45 解除スイッチ
46 警報ブザー
49 表示ランプ
50〜55 管路
55’ 第2パイロット管路
57〜61 管路
59’ 第1パイロット管路
85 第2パイロット制御弁
88 第2圧力検出器
120 トラックフレーム
121 サイドフレーム
122 履帯
123 拡縮シリンダ
124 油圧駆動装置
125〜127 切換弁
128 油圧回転継手
129〜131 圧力検出器
132 コントローラ
133 モーメントリミツタ
140 下部走行体

Claims (2)

  1. 下部走行体と、同下部走行体に旋回装置を介して旋回自在に搭載された上部旋回体と、作業機と、前記下部走行体のセンターフレームに対して少なくとも一対のスライドフレームを拡縮摺動させる拡幅シリンダと、を備えた作業車両の安全回路において、
    前記拡幅シリンダの最大拡張状態を検出する単一の切換弁の入力ポートと、前記上部旋回体に配設したパイロット圧供給ポンプとを、前記旋回装置に配設した油圧回転継手を介して接続し、
    所望のアクチュエータを操作する少なくとも1つの操作手段に対して、前記アクチュエータ操作用のパイロット圧を供給する第1パイロット管路に、同第1パイロット管路を断接するパイロット制御弁を配設し、
    前記入力ポートとの断接が行われる前記切換弁の出力ポートと、前記パイロット制御弁の油圧パイロット部とを、前記油圧回転継手を介して第2パイロット管路により接続し、
    解除スイッチからの信号により制御され、前記油圧パイロット部に供給するパイロット圧の断接を行う第2パイロット制御弁を配設し、
    第2パイロット制御弁からの出力管路と前記第2パイロット管路とをシャトル弁を介して合流させ、前記シャトル弁からの出力圧を前記パイロット制御弁のパイロット部に供給し、
    前記パイロット制御弁のパイロット部に、前記切換弁からのパイロット圧又は前記第2パイロット制御弁からのパイロット圧が導入されることにより、前記第1パイロット管路を接続状態に切換えてなることを特徴とする作業車両の安全回路。
  2. 前記第2パイロット管路における前記油圧回転継手と前記シャトル弁との間に第2圧力検出器を配設し、同第2圧力検出器からの出力信号により表示ランプを点灯させ、前記解除スイッチから出力された信号により、警報ブザーを作動させてなることを特徴とする請求項記載の作業車両の安全回路。
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