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JP4927484B2 - 積層用デバイスの製造方法 - Google Patents
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JP4927484B2 - 積層用デバイスの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、貫通する金属電極を備えた半導体チップ等のデバイスをシリコンウエーハ等の半導体ウエーハから製造する方法に関する。
近年の半導体デバイス技術においては、MCP(マルチ・チップ・パッケージ)やSIP(システム・イン・パッケージ)といった複数の半導体チップを積層した積層型の半導体パッケージが、高密度化や小型化・薄型化を達成する上で有効に利用されている。そのような半導体パッケージの製造方法としては、インターポーザと呼ばれるパッケージ基板上に半導体チップを積層し、インターポーザと半導体チップの電極どうし、あるいは複数積層した半導体チップの電極どうしを、金線ワイヤで電気的に結線した後、半導体チップをインターポーザに樹脂モールドするといった方法がある。
ところがこの方法では、金線ワイヤによる結線はモールド用の樹脂を封入する際に金線ワイヤが変形して断線や短絡が生じたり、モールド樹脂中に残存した空気が加熱時に膨張して破損を招いたりするという問題点があった。そこで、半導体チップに、厚さ方向に貫通して自身の電極に導通する貫通電極を設け、半導体チップの積層と同時に貫通電極を接合させて電気的に結線する技術が開発された(特許文献1,2等)。
特開2005−166966号公報 特開2006−012889号公報
貫通電極で結線される半導体チップは、個片化される前の集合体である半導体ウエーハが裏面研削加工されて薄化されることにより、半導体チップに対応して予め形成されている貫通電極が裏面側に露出し、さらに裏面がプラズマエッチング等によって僅かの厚さ除去されることにより、貫通電極はウエーハ裏面から突出させられる。このように突出状態とされることにより、相手側の被積層体の電極に対して積層時に確実に電気的に導通するように結線されるのである。ところが、上記のように小型化・薄型化を図るために半導体ウエーハはきわめて薄く加工されるため、薄化後におけるエッチング工程への移送やその後の分割工程への移送などにおいての半導体ウエーハのハンドリングが困難であり、また、割れやすいため、歩留まりが低下するといった課題があった。
よって本発明は、貫通電極を有する半導体チップ等のデバイスを製造するにあたり、デバイスに個片化される前のウエーハが薄化された後の剛性を確保し、薄いウエーハのハンドリングを容易として工程間を円滑に移送させることができ、もって生産性や歩留まりの向上が図られる積層用デバイスの製造方法を提供することを目的としている。
本発明の積層用デバイスの製造方法は、表面に複数のデバイスが形成されたデバイス形成領域と、該デバイス形成領域を囲繞する外周余剰領域とを有し、デバイス形成領域には、複数の金属電極がデバイスの表面から少なくともデバイス厚さと同等以上の深さに埋設されているウエーハから積層用デバイスを得る方法であって、ウエーハの表面側に保護テープを貼着する保護テープ貼着工程と、該ウエーハの裏面の、デバイス形成領域に対応する領域のみを研削加工して薄化することにより、該裏面側に凹部を形成するとともに、外周余剰領域に裏面側に突出する環状凸部を形成する裏面凹部形成工程と、凹部にエッチングを施して、研削加工によって該凹部に付与された機械的ダメージを除去するとともに、露出した金属電極を凹部底面から突出させて裏面側電極部を形成するエッチング工程と、外周余剰領域の環状凸部を除去加工した後に、該ウエーハをデバイスごとに分割して個片化する分割工程を備えることを特徴としている。
本発明によれば、複数のデバイスに個片化する前のウエーハの、薄化が必要とされるデバイス形成領域のみの裏面を研削加工して薄化し、デバイス形成領域の周囲の外周余剰領域は元の厚さのまま残して環状凸部を形成することにより、薄化はされたが、ウエーハの剛性は環状凸部によって確保される。したがって、貫通電極を裏面側に突出させるためにウエーハ裏面をエッチングする工程への移送や該工程自体を容易に、かつ円滑に行うことができる。また、その後の分割工程への移送等も破損させることなく安全に進めることができ、生産性や歩留まりの向上が図られる。
本発明では、上記分割工程を、ウエーハの裏面を露出させて保持した状態で行う形態が挙げられる。また、その分割工程で切削ブレードによりダイシングしてウエーハを分割して複数のデバイスに個片化する場合などは、外周余剰領域の環状凸部を除去加工した後にウエーハを分割するので、切削ブレードが環状凸部に干渉せず円滑に切断することができる。
本発明によれば、裏面研削によるウエーハの薄化を、デバイス形成領域に対応する領域のみに行って周囲の外周余剰領域を厚い環状凸部に形成することにより、ウエーハの剛性を確保することができ、その結果として、薄いウエーハのハンドリングを容易として工程間を円滑に移送させることができ、もって生産性や歩留まりの向上が図られるといった効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明を半導体チップの製造方法に適用した一実施形態を説明する。
[1]半導体ウエーハ
図1の符号1は、製造する半導体チップの素材である円盤状の半導体ウエーハ(以下ウエーハと略称)を示している。このウエーハ1はシリコンウエーハ等であって、厚さは例えば600μm程度のものである。ウエーハ1の表面には、格子状の分割予定ライン2によって複数の矩形状の半導体チップ(デバイス)3が区画されている。これら半導体チップ3の表面には、ICやLSI等の図示せぬ電子回路が形成されている。
複数の半導体チップ3は、ウエーハ1と同心の概ね円形状のデバイス形成領域4に形成されている。デバイス形成領域4はウエーハの大部分を占めており、このデバイス形成領域4の周囲であってウエーハの外周部が、半導体チップ3が形成されない環状の外周余剰領域5とされている。また、ウエーハ1の周面の所定箇所には、半導体の結晶方位を示すV字状の切欠き(ノッチ)6が形成されている。このノッチ6は、外周余剰領域5内に形成されている。
各半導体チップ3の表面には、図1に示すように複数のバンプ7が形成されている。バンプ7は突起状の外部接続用電極部であり、図2(c)に示すように、半導体チップ3内の電極部に導通する金属電極8に付着されている。本実施形態は、図1に示すウエーハ1を分割予定ライン2に沿って切断、分割して複数の半導体チップ3を得る方法である。
[2]製造方法の概要
本実施形態の製造方法は、まず、図2(a)で示すウエーハ1の表面に、図2(b)に示すように複数の金属電極8を埋設する。金属電極8は後にウエーハ1を貫通する状態となる貫通電極8Aとなるもので、半導体チップ3の厚さよりも深く形成されている。金属電極8は、ウエーハ1の表面に穿孔したビアホール9に、銅等の電極用金属を埋設して形成される。ビアホール9は、レジストパターンでマスクを形成したウエーハ1の表面にプラズマエッチングを施す方法等によって形成される。金属電極8はCVD法等によってビアホール9内に形成される。
次に、図2(c)に示すようにウエーハ1の表面に露出する金属電極8の端面に、上記バンプ7を付着させる。バンプ7は、溶融金属を金属電極8の露出面に接触させる方法で付着され、このため突端が尖鋭状となり、また高さも揃っていない。バンプ7は、金属電極8に付着された後に突端が一様に切削されて同一高さに揃えられる。
次に、図2(d)に示すように、ウエーハ1の表面に、高さが揃えられたバンプ7を覆う保護テープ10を貼着してから、ウエーハ1の裏面を研削加工してウエーハ1を薄化し、金属電極8を裏面に露出させる。保護テープ10は、表面の電子回路やバンプ7が傷付くことを防止するためにウエーハ1の裏面に貼着される。ウエーハ1の裏面が研削加工されて薄化されたことにより、金属電極8はウエーハ1を厚さ方向に貫通し、貫通電極8Aとなる。
ウエーハ1を薄化する部分は裏面全面ではなく、デバイス形成領域4に対応する領域のみとされる。したがって、ウエーハ1の裏面にはデバイス形成領域4がへこんだ凹部が形成されると同時に、その凹部の周囲の外周余剰領域5には後述するように元のウエーハ厚さが残った環状凸部が形成される(図8参照)。次に、図2(e)に示すように、研削加工されたウエーハ1の裏面を僅かの厚さ除去し、貫通電極8Aを裏面側に突出させて裏面側電極部11を形成する。
これでデバイス形成領域4のウエーハ1の厚さは目的厚さとなり、この後、保護テープ10を剥離してから、分割予定ライン2を切断してウエーハ1を分割し、個片化した複数の半導体チップ3を得る。得られた半導体チップ3は、例えば、インターポーザに積層され、また、半導体チップ3自身に別の半導体チップ3が積層されて、積層型の半導体パッケージに製造される。
図3は、インターポーザ20上に半導体チップ3が3層の状態で積層されてインターポーザ20に樹脂21でモールドされた半導体パッケージの構成例を示している。インターポーザ20上の半導体チップ3は、インターポーザ20に同様に形成されている貫通電極22に裏面側電極部11を圧着させることにより、電気的結線と同時に積層状態の固着がなされる。また、半導体チップ3どうしは、下側の半導体チップ3のバンプ7に上側の半導体チップ3の裏面側電極部11を圧着させることにより電気的結線および積層、固着が同時になされる。なお、インターポーザ20の裏面には、図示せぬ基板への電気的接点として、貫通電極22に導通するバンプ23が形成されている。
[3]半導体チップの製造方法
続いて、図1に示したウエーハ1、すなわち図2(c)で示したバンプ7の高さが不揃いの状態のウエーハ1から複数の半導体チップ3を得るまでの具体的方法を説明する。
(1)バンプの高さ均一化工程
図4に示す切削装置100を用いて、ウエーハ1の表面に突出するバンプ7の突端を切削して平坦化させ、これらバンプ7の高さを同一に揃える。バンプ7の高さは、50〜100μm程度に調整される。
図4により切削装置100を説明する。切削装置100は直方体状の基台110を備えており、この基台110の長手方向一端部には、基台110の水平な上面に対して垂直な壁部112が立設されている。図4では、基台110の長手方向、長手方向に直交する水平な幅方向および鉛直方向を、それぞれY方向、X方向およびZ方向で示している。基台110上は、長手方向のほぼ中間部分から壁部112側がウエーハ1を切削加工する加工エリア110Aとされている。そして、壁部112とは反対側が、加工エリア110Aに加工前のウエーハ1を供給し、かつ、加工後のウエーハ1を回収する着脱エリア110Bとされている。
加工エリア110Aには矩形状のピット113が形成されている。このピット113内には、図示せぬ駆動機構によりY方向に往復移動させられるテーブルベース140が配設されている。テーブルベース140上には、Z方向(鉛直方向)に延びる回転軸回りに回転駆動する真空チャック式のチャックテーブル150が装着されている。チャックテーブル150の上面は水平なウエーハ保持面とされ、この保持面には、真空運転時に上方の空気を吸引してウエーハ1を吸着する吸着エリアが設けられている。テーブルベース140の移動方向の両端部には、テーブルベース140の移動路を覆って塵埃等が侵入することを防ぐための蛇腹状のカバー141,142が伸縮自在に設けられている。
チャックテーブル150は、テーブルベース140ごと壁部112側に移動させられて所定の加工位置に位置付けられる。その加工位置の上方には、切削ユニット120が配されている。この切削ユニット120は、基台110の壁部112に、移動板132およびガイドレール131を介して昇降自在に取り付けられており、モータ130によって作動する送り機構133によって昇降させられる。
切削ユニット120は、軸方向がZ方向に延びる円筒状のスピンドルハウジング122と、このスピンドルハウジング122内に同軸的、かつ回転自在に支持されたスピンドル123と、スピンドルハウジング122の上端部に固定されてスピンドル123を回転させるモータ124と、スピンドル123の下端に同軸的に固定された円盤状のフランジ125とを備え、スピンドルハウジング122がブロック134を介して移動板132に固定されている。フランジ125は、モータ124によって図4の矢印(フランジ125の上面に記載)方向に回転させられる。
フランジ125の下面には、バンプ7の突端を切削するバイト126が着脱可能に取り付けられている。このバイト126は、ダイヤモンド、超硬合金、CBN等の硬質材料からなる刃部を有している。加工エリア110Aには、チャックテーブル150上に保持されてバイト126で切削されるウエーハ1の被切削面(バンプ7の被切削部分)に高圧のエアを噴射して切削屑を除去するエアノズル127が配設されている。
着脱エリア110Bの中央には矩形状のピット180が形成されており、このピット180の底部には、上下移動する2節リンク式の移送ロボット160が設置されている。この移送ロボット160の周囲には、上から見た状態で反時計回りに、供給カセット161、位置合わせ台162、旋回アーム式の供給アーム163、供給アーム163と同じ構造の回収アーム164、スピンナ式の洗浄装置165、回収カセット166が、それぞれ配置されている。供給アーム163と回収アーム164の間には、チャックテーブル150に洗浄水および高圧エアを噴射してチャックテーブル150を洗浄する洗浄ノズル167が配設されている。
上記切削装置100によれば、次のようにしてウエーハ1の表面に突出するバンプ7の突端が切削される。供給カセット161内には複数のウエーハ1が積層して収容され、そのうちの1枚のウエーハ1が、移送ロボット160によって位置合わせ台162に移され、位置決めされる。続いて供給アーム163によって、着脱エリア110Bに近接した着脱位置で待機し、かつ真空運転されているチャックテーブル150上に、バンプ7が突出する表面を上に向けた状態にウエーハ1が移される。ウエーハ1はチャックテーブル150上に吸着、保持される。
切削ユニット120においては、フランジ125を回転させるとともに、Z方向の位置を、バンプ7に対するバイト126の切り込み深さが所定値(切削後のバンプ7の高さが上記のように50〜100μmになる値)になるよう調整する。そして、ウエーハ1を吸着、保持したチャックテーブル150を所定速度で壁部112方向に送り込み、これにより、回転するバイト126によって全てのバンプ7の突端を切削して平坦化させ、高さを揃える。図5(a)〜(c)は、切削ユニット120によって高さが不揃いのバンプ7の突端を切削して高さを揃えられる過程を示している。図5(b)の破線は回転するバイト126による切削加工面であり、バンプ7の高さはこの切削加工面の高さに揃えられる。
バンプ7の切削にあたっては、エアノズル127から高圧のエアをウエーハ1に噴射し、切削屑を除去しながら行う。なお、バンプ切削時においてはチャックテーブル150は回転させないが、回転させる場合もある。例えば、チャックテーブル150の移動距離を短くする場合や、バイト126の回転軌跡の直径がウエーハ1の直径よりも短い場合などは、チャックテーブル150を回転させ、ウエーハ1側の切削必要領域をバイト126の切削領域内に入れる。
以上のようにしてバンプ7の高さが均一化されたら、チャックテーブル150を着脱位置に移動させるとともに、チャックテーブル150の真空運転を停止させる。次に、回収アーム164によってチャックテーブル150上のウエーハ1を洗浄装置165内に移送し、ウエーハ1を洗浄装置165で水洗、乾燥してから、移送ロボット160によって回収カセット166内に移送、収容する。洗浄ノズル167からは、着脱位置で停止しているチャックテーブル150に向けて洗浄水と高圧エアが噴射され、チャックテーブル150が洗浄される。
(2)保護テープ貼着工程、
続いて、図6に示すように、ウエーハ1の表面に保護テープ10を貼り付ける。保護テープ10としては、例えば、厚さ100〜200μm程度のポリエチレン等の基材の片面に厚さ10〜20μm程度のアクリル系等の粘着剤を塗布したテープなどが好適に用いられる。保護テープ10は、上述の如く表面の電子回路や、平坦化させたバンプ7が傷付くことを防止するためにウエーハ1の裏面に貼着される。バンプ7のウエーハ表面からの突出量が比較的大きい場合には、バンプ7にかかる応力を緩和させる上で、基材は厚くて柔軟性が高く、粘着剤の厚さがバンプ7の高さに相当するような保護テープが好ましい。
(3)裏面凹部形成工程
次に、図7に示す研削装置200を用いて、ウエーハ1の裏面のデバイス形成領域4に対応する領域のみを研削加工して薄化し、図8に示すように裏面側に凹部12を形成する裏面凹部形成工程を行う。凹部12の深さは、図2(d)に示したように金属電極8が研削加工面に露出する程度とされる。図7に示す研削装置200は、ウエーハ1を保持するチャックテーブル215と、このチャックテーブル215の上方に配される研削ユニット220とを備えている。チャックテーブル215は、上記切削装置100のチャックテーブル150と同様の真空チャック式であり、水平な上面に、ウエーハ1を吸着、保持する吸着エリアを有している。
研削ユニット220は、軸方向がZ方向に延びる円筒状のスピンドルハウジング221と、このスピンドルハウジング221内に同軸的、かつ回転自在に支持されたスピンドル222と、スピンドルハウジング221の上端部に固定されてスピンドル222を回転駆動するモータ223と、スピンドル222の下端に同軸的に固定された円盤状のフランジ224とを具備している。そしてフランジ224には、カップホイール225がねじ止め等の手段によって着脱自在に取り付けられる。
カップホイール225は、円盤状で下部が円錐状に形成されたフレーム226の下端面に、該下端面の外周部全周にわたって複数の砥石227が環状に配列されて固着されたものである。砥石227は、例えばビトリファイドと呼ばれるガラス質の焼結材料にダイヤモンド砥粒を混ぜて焼成したものなどが用いられ、シリコンウエーハの研削用としては♯280〜♯8000程度の粒度の砥粒が混入されたものが好適に用いられる。図7(b)に示すように、カップホイール225の研削外径、すなわち複数の砥石227の外周縁の直径は、ウエーハ1のデバイス形成領域4の半径にほぼ等しいか、やや大き目に設定されている。
上記研削装置200によれば、ウエーハ1を、保護テープ10が貼着された表面側がチャックテーブル215の上面に密着し、裏面を上に向けて露出させた状態で、なおかつチャックテーブル215と同心状となるように、吸着、保持させ、チャックテーブル215を回転させる。そして、研削ユニット220全体を下降させ、カップホイール225を2000〜5000rpm程度で回転させながら、砥石227をウエーハ1の裏面のデバイス形成領域4に押し当てることにより、該領域を研削加工し、薄化する。ウエーハ1の被研削面には、研削水が供給される。カップホイール225の砥石は、研削軌跡が、デバイス形成領域4の外周縁(デバイス形成領域4と外周余剰領域5との境界線)からウエーハ1の中心をやや超える範囲を通るようにウエーハ1に対して位置付けられる。これによってウエーハ1の裏面のデバイス形成領域4に対応する領域のみが研削加工され、薄化される。
ウエーハ1の裏面のデバイス形成領域4に対応する領域が、金属電極8に達する程度の深さまで研削加工されて薄化されたら、研削ユニット220を上昇させて砥石227をウエーハ1から離すとともに、チャックテーブル215の回転を停止させる。ウエーハ1の裏面側には、この研削加工によって図8に示すようにデバイス形成領域4に対応する領域に凹部12が形成されると同時に、外周余剰領域5に対応する領域に、元の厚さが残って裏面側に突出する環状凸部13が形成され、ウエーハ1全体が断面凹状に加工される。凹部12の厚さは、例えば200〜100μm程度、あるいは50μm程度とされる。
図8(a)に示すように、凹部12の底面12aには、中心から放射状に多数の弧を描いた形状の、砥石227による研削条痕14が残留する。この研削条痕14は砥石227中の砥粒による破砕加工の軌跡であり、マイクロクラック等を含む機械的ダメージ層である。同様のダメージは、環状凸部13の内周面にも形成されている。図示はしないが、図8に示す凹部12の底面12aには金属電極8の研削された端面が露出し、図2(d)に示したように金属電極8はウエーハ1を厚さ方向に貫通した貫通電極8Aとなる。
(4)エッチング工程
次に、ウエーハ1の裏面にエッチングを施して凹部12の底面12aを僅かの厚さ除去し、図2(e)に示したように貫通電極8Aを裏面側に突出させて裏面側電極部11を形成する。裏面側電極部11の突出量はエッチングによる除去厚さ量にほぼ等しく、例えば5μm程度とされる。エッチングの方法としては、ウエーハ材料のシリコンは反応して除去され、貫通電極8Aは無反応で除去されないガスを用いたプラズマエッチングが好ましい。
プラズマエッチングは、ウエーハ1を入れた容器内を一般周知のシリコンエッチング用ガス(例えばCF,SF等のフッ素系ガス)雰囲気とし、プラズマ放電することによりなされる。プラズマエッチングを行うにあたっては、保護テープ10が十分に耐熱性を有するものであれば、保護テープ10はそのままウエーハ1の表面に貼着した状態としてよいが、十分に耐熱性を有していないものであれば保護テープ10を事前に剥離する。
このようなエッチングにより、ウエーハ1の凹部12の底面12aから貫通電極8Aが突出して裏面側電極部11が形成されるが、これに加えて、上述した研削条痕14に伴う機械的ダメージ層が除去される。機械的ダメージ層は、応力集中を招いて割れや破損を惹起させるが、機械的ダメージ層が除去されたのでそのような不具合は発生しにくくなり、ウエーハ1、あるいは個片化された半導体チップ3は強度が向上したものとなる。図9は、エッチングにより裏面側電極部11が突出し、かつ研削条痕14が除去されたウエーハ1の裏面側を示している。なお、機械的ダメージ層を除去するためのエッチングとしては、上記プラズマエッチングに限られず、一般周知のウェットエッチングでも実施可能である。
(5)分割工程
以上で分割前のウエーハ1への加工は終了し、次いでこのウエーハ1の全ての分割予定ライン2を切断し、半導体チップ3ごとに分割して個片化する。半導体チップ3の分割装置としては、図10に示す切削ブレードを用いたダイシング装置300や、図11に示すレーザ加工装置400が好適に用いられる。これら分割装置にウエーハ1を供する際には、ウエーハ支持用の治具として、図12に示すダイシングテープ31およびダイシングフレーム32が用いられる。
ダイシングテープ31は、例えば、厚さ100μm程度のポリ塩化ビニルを基材とし、その片面に厚さ5μm程度でアクリル樹脂系の粘着剤が塗布されたものが用いられる。ダイシングテープ31の粘着面には、ウエーハ1の直径よりも大きな内径を有する環状のダイシングフレーム32が貼り付けられる。ウエーハ1は、ダイシングフレーム32内のダイシングテープ31の粘着面に対し、図12に示すように、凹部12が形成された側の裏面を露出させた状態で貼り付けられる。その際には、貼り付け面側となる表面に保護テープ10を予め貼り付けておく。ダイシングフレーム32は剛性を有する金属板等からなるもので、ウエーハ1はダイシングフレーム32を保持することによって運搬等の取扱いがなされる。
図10のダイシング装置300は、略直方体状の基台310を有している。この基台310の水平な上面には位置決め機構320が設けられ、この位置決め機構320の周囲に、上から見た状態で時計回りにカセット330、ダイシング機構340、洗浄ユニット350が配置されている。さらに、位置決め機構320の上方には、ウエーハ1の表面を撮影して、切断すべき分割予定ライン2を認識するための画像認識カメラ360が配設されている。
カセット330内には、上記のようにしてダイシングテープ31を介してウエーハ1を保持した複数のダイシングフレーム32が、ウエーハ1を上に配してほぼ水平に積層して収容される。なお、画像認識カメラ360は、図12に示したようにウエーハ1が凹部12が形成された裏面を露出させてダイシングテープ31に貼り付けられ、裏面側から切削ブレードを切り込ませる場合には、裏面側から、表面側の分割予定ライン2を透過して認識する必要があり、それを可能とするために、赤外線カメラが好適に用いられる。
カセット330は、収容したウエーハ1を1段ずつ昇降させるエレベータ機構331上に載置される。カセット330からは、エレベータ機構331で最下段に移動させられたダイシングフレーム32が取り出される。そのダイシングフレーム32は位置決め機構320を経由してダイシング機構340に移され、ダイシング機構340によってウエーハ1が切断、分割され、複数の半導体チップ3に個片化される。カセット330から位置決め機構320に移されたウエーハ1は、位置決め機構320が具備する一対のガイドバー321に挟まれて定位置に保持され、そこで画像認識カメラ360により分割予定ライン2の位置確認がなされる。この画像認識カメラ360で撮影された画像データに基づき、ダイシング機構340が制御されるようになっている。
個片化された複数の半導体チップ3はダイシングテープ31に貼り付いたままでウエーハ1の形態は保たれており、この後、ダイシングフレーム32が位置決め機構320を経由して洗浄ユニット350に移され、この洗浄ユニット350で、複数の半導体チップ3に分割された状態のウエーハ1が洗浄される。洗浄されたウエーハ1はもう一度位置決め機構320を経由してカセット330に戻される。このようなウエーハ1の移送は、図示せぬ移送ロボットによってなされるようになっている。
ダイシング機構340は、基台310上にX方向に往復移動するように設けられたテーブルベース351と、このテーブルベース351上にZ方向を回転軸として回転駆動するよう設けられた真空チャック式のチャックテーブル352と、このチャックテーブル352の上方に、X方向に並列状態に配された2つの切削ユニット355とを備えている。
ウエーハ1は、チャックテーブル352の水平な上面にダイシングテープ31を介して吸着、保持される。テーブルベース351には、ダイシングフレーム32を着脱自在に保持するクランプ353が設けられている。また、テーブルベース351の移動方向の両端部には、テーブルベース351の移動路を覆って塵埃等が侵入することを防ぐための蛇腹状のカバー354が伸縮自在に設けられている。
切削ユニット355は、軸方向がY方向と平行な状態に保持された円筒状のスピンドルハウジング356と、このスピンドルハウジング356内に設けられた図示せぬスピンドルに取り付けられた切削ブレード357とを備えている。スピンドルハウジング356は、基台310上に設けられた図示せぬフレームに、軸方向すなわちY方向に往復移動し、かつZ方向に昇降するように支持されている。切削ユニット355は、図示せぬ駆動機構によってそれらの方向に移動させられる。スピンドルハウジング356の切削ブレード357が装着された側の端部には、ブレードカバー358が取り付けられている。このブレードカバー358には、切削水をウエーハ1の切削部分に向けて供給する切削水ノズル359A,359Bが取り付けられている。
上記構成のダイシング機構340によれば、チャックテーブル352上にダイシングテープ31を介してウエーハ1が保持され、チャックテーブル352を回転させて分割予定ライン2を切削ブレード357に合わせてから、切削ブレード357を下降させ、次いでテーブルベース351をX方向に移動させることにより、切削ブレード357が分割予定ライン2に切り込んでいき、1本の分割予定ライン2に沿ってウエーハ1が切断される。
ダイシング機構340においては、2つの切削ユニット355のY方向およびZ方向の移動と、テーブルベース351のX方向の移動と、チャックテーブル352の回転とが適宜に組み合わされて、全ての分割予定ライン2が切断される。切削ブレード357の切り込み深さは、ウエーハ1を貫通し、かつ保護テープ10に僅かに切り込む程度とされる。
ダイシング機構340は、切削ユニット355が2つあることにより、例えばこれら切削ユニット355の切削ブレード357の軸方向(Y方向)を分割予定ライン2の間隔分ずらして配置すると、1回のX方向への移動で2本の分割予定ライン2を切断することができる。
上記のようにして分割予定ライン2を切断するにあたっては、事前に裏面側の環状凸部13を除去してウエーハ1を平坦としてから行ってもよい。環状凸部13の除去は、例えば図7に示したような回転する砥石を環状凸部13の裏面側の端面13b(図8(b)参照)に押し当て、研削して除去したり、上記ダイシング装置300を用いて環状凸部13を含む外周余剰領域5全体をデバイス形成領域4から切り離すように切断するなどの方法によってなされる。
環状凸部13を除去してウエーハ1を平坦化させると、ウエーハ1を、図13に示すように半導体チップ3が形成された側の表面を露出させた状態でダイシングテープ31に貼り付け、この状態でチャックテーブル352上にセットすることができる。この場合には、分割予定ライン2をCCDカメラ等の標準的なカメラで撮像することができるため、赤外線カメラを用いる必要がない。また、裏面側を露出させてチャックテーブル352上にウエーハ1を保持させた場合には、赤外線カメラは必要であるものの、分割予定ライン2を切断する際に環状凸部13が障害にならないといった利点がある。
図11のレーザ加工装置400は、基台410上に、水平なX方向およびY方向に移動自在とされたXY移動テーブル411が設けられ、このXY移動テーブル411上に真空チャック式のチャックテーブル412が水平に設置されている。ウエーハ1は、ダイシングフレーム32が貼着されたダイシングテープ31を介してチャックテーブル412上に吸着、保持され、上方に配置されたレーザノズル450から下方に向けて射出されるレーザ光線によって切断加工される。レーザノズル450から射出されるレーザ光線は、YAGレーザ発振器等で発振されるものであり、例えば出力1〜5W、波長1064nmの特性を有するものなどが好適とされる。
XY移動テーブル411は、基台410上に一対のガイドレール421を介してX方向に移動自在に設けられたX軸ベース420と、このX軸ベース420上に一対のガイドレール431を介してY方向に移動自在に設けられたY軸ベース430との組み合わせで構成されている。X軸ベース420はX軸駆動機構422によってX方向に往復移動させられ、Y軸ベース430はY軸駆動機構432によってY方向に移動させられるようになっている。チャックテーブル412はY軸ベース430上に回転駆動するように設けられており、X軸ベース420およびY軸ベース430の移動に伴って、X方向およびY方向に移動させられるようになっている。
レーザノズル450は、Y方向に延びる円筒状の加工軸440の先端に取り付けられている。加工軸440は、基台410に固定されたコラム413に昇降するように設けられ、加工軸440の昇降により、チャックテーブル412上に保持されるウエーハ1へのレーザノズル450の距離が適切に調整されるようになっている。加工軸440には、アーム461を介して、図10のダイシング装置300が具備するものと同様の画像認識カメラ460が取り付けられている。レーザノズル450の移動によるウエーハ切断動作は、画像認識カメラ460で撮影された画像データに基づき制御される。
以上の工程を経て、図1に示したウエーハ1から、個片化した複数の半導体チップ3が得られる。この半導体チップ3は、例えば図3に示したように、インターポーザ20上に複数層に積層されて半導体パッケージとされる。
本実施形態の半導体チップの製造方法では、複数の半導体チップ3に個片化する前のウエーハ1の、薄化が必要とされるデバイス形成領域4のみの裏面を研削加工して薄化し、デバイス形成領域4の周囲の外周余剰領域5は元の厚さのまま残して環状凸部13を形成している。したがって、薄化はされたものの、ウエーハ1の剛性は環状凸部13によって確保される。このため、貫通電極8Aをウエーハ1の裏面側に突出させて裏面側電極部11を形成するためにウエーハ1をエッチング工程に移送したり、また、このエッチング工程を行うこと自体が、容易、かつ円滑に行うことができる。また、その後の分割工程への移送等もウエーハ1を破損させることなく安全に進めることができ、その結果として生産性や歩留まりを向上させることができる。
本発明の一実施形態の方法で半導体チップに分割されるウエーハの斜視図であり、拡大部分は該ウエーハの半導体チップの表面にバンプが突出している状態を示している。 一実施形態の方法の概要を(a)〜(e)の順に示す断面図である。 一実施形態で製造された半導体チップを積層した半導体パッケージの例を示す断面図である。 バンプの高さ均一化工程で用いられる切削装置の斜視図である。 バンプの高さ均一化工程を(a)〜(c)の順に示す断面図である。 保護テープ貼着工程で保護テープが表面に貼着されたウエーハの(a)斜視図、(b)側面図である。 裏面凹部形成工程で用いられる研削装置の(a)斜視図、(b)側面図である。 裏面凹部形成工程で裏面に凹部が形成されたウエーハの(a)斜視図、(b)断面図である。 エッチング工程を経たウエーハの裏面側を示す(a)平面図、(b)斜視図である。 分割工程で用いられるダイシング装置の斜視図である。 分割工程で用いられるレーザ加工装置の斜視図である。 裏面側が露出した状態でウエーハがダイシングテープに保持された状態を示す斜視図である。 表面側が露出した状態でウエーハがダイシングテープに保持された状態を示す斜視図である。
符号の説明
1…半導体ウエーハ
2…分割予定ライン
3…半導体チップ(デバイス)
4…デバイス形成領域
5…外周余剰領域
7…バンプ
8…金属電極
8A…貫通電極
10…保護テープ
11…裏面側電極部
12…凹部
13…環状凸部

Claims (2)

  1. 表面に複数のデバイスが形成されたデバイス形成領域と、該デバイス形成領域を囲繞する外周余剰領域とを有し、デバイス形成領域には、複数の金属電極がデバイスの表面から少なくともデバイス厚さと同等以上の深さに埋設されているウエーハから積層用デバイスを得る方法であって、
    前記ウエーハの表面側に保護テープを貼着する保護テープ貼着工程と、
    該ウエーハの裏面の、前記デバイス形成領域に対応する領域のみを研削加工して薄化することにより、該裏面側に凹部を形成するとともに、前記外周余剰領域に裏面側に突出する環状凸部を形成する裏面凹部形成工程と、
    前記凹部にエッチングを施して、前記研削加工によって該凹部に付与された機械的ダメージを除去するとともに、露出した前記金属電極を凹部底面から突出させて裏面側電極部を形成するエッチング工程と、
    前記外周余剰領域の前記環状凸部を除去加工した後に、該ウエーハを前記デバイスごとに分割して個片化する分割工程と
    を備えることを特徴とする積層用デバイスの製造方法。
  2. 前記分割工程を、前記ウエーハの裏面を露出させて保持した状態で行うことを特徴とする請求項1に記載の積層用デバイスの製造方法。
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