以下、本発明の実施例について図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明に係る無線端末装置の第1の実施例を示している。無線端末装置1は、無線LANスポットと公衆無線LAN接続サービスの下で接続して無線通信を行う。検出手段2は、接続先情報テーブル71に登録されている公衆無線LAN事業者の無線LANスポットの検出を行うものである。課金判断手段3は、検出手段2が検出した無線LANスポットとの接続を行う際に課金されるかどうかの判断を行うものである。接続判断手段4は、検出手段2が検出した無線LANスポットとの接続の可否を判断するものである。接続判断手段4は、課金判断手段3が接続の際に課金されないと判断した無線LANスポットとの接続を可と判断し、課金されると判断した無線LANスポットとの接続は不可と判断する。接続許可入力催告手段5は、接続判断手段4が接続を不可とした無線LANスポットとの接続を許可する指令又は接続を不可とする指令のいずれかの入力を催告するものである。無線通信路設定手段6は、無線LANスポットとの間に無線通信路を設定するものである。無線通信路設定手段6が無線LANスポットとの間に無線通信路を設定すると、無線端末装置とその無線LANスポットとの間で無線通信を行うことが出来るようになる。無線通信路設定手段6は、接続判断手段4が接続を可とした無線LANスポット及び接続を許可する指令が入力された無線LANスポットとの間で無線通信路を設定する。
また、無線端末装置1には、記憶部7が設けられている。記憶部7には、接続先情報テーブル71、課金情報テーブル72、接続履歴テーブル73が記憶されている。接続先情報テーブル71には、公衆無線LAN接続サービスを提供する公衆無線LAN事業者の情報が記録されている。課金情報テーブル72には、公衆無線LAN事業者の課金情報が記録されている。接続履歴テーブル73には、無線LANスポットとの接続の履歴が記録されている。
図2に、接続先情報テーブル71の例を示す。接続先情報テーブル71は、グループ、SSID、ログインID、パスワードの項目から構成されている。グループの項目には、ローミング契約を結んだ公衆無線LAN事業者のグループの各々を区別するための識別子が記録されている。SSIDの項目には、公衆無線LAN接続サービスを提供する公衆無線LAN事業者の各々を区別するための識別情報が記録されている。ログインIDの項目には、無線LANスポットと接続する際に使用するIDが記録されている。パスワードの項目には、無線LANスポットと接続する際に使用するパスワードが記録されている。
図3に、課金情報テーブル72の例を示す。課金情報テーブル72は、グループ、課金識別子、課金有効期間の項目から構成されている。グループの項目には、ローミング契約を結んだ公衆無線LAN事業者のグループの各々を区別するための識別子が記録されている。課金識別子の項目には、グループの各々に適用される課金内容を区別するための識別子が記録されている。課金有効期間の項目には、1回の課金で無線LANスポットと接続できる期間が記録されている。課金識別子が「1」の場合は、1回の課金で接続開始から24時間以内であれば何回接続しても新たな料金は発生しない。課金識別子が「2」の場合は、1回の課金で接続を開始した当日であれば何回接続しても新たな料金は発生しない。課金識別子が「3」の場合は、1回の課金で接続開始から1ヶ月以内であれば何回接続しても新たな料金は発生しない。課金識別子が「4」の場合は、1回の課金で接続を開始した当月であれば何回接続しても新たな料金は発生しない。
図4に、接続履歴テーブル73の例を示す。接続履歴テーブル73は、グループ、SSID、課金識別子、IPアドレス、接続開始日時、接続終了日時の項目から構成されている。グループの項目には、ローミング契約を結んだ公衆無線LAN事業者のグループの各々を区別するための識別子が記録されている。SSIDの項目には、公衆無線LAN接続サービスを提供する公衆無線LAN事業者の各々を区別するための識別情報が記録されている。課金識別子の項目には、無線LANスポットとの接続の際に発生した課金の有効期間を表す課金識別子が記録されている。無線LANスポットとの接続の際に課金されなかった場合は、課金識別子の項目には何も記録されない。IPアドレスの項目には、接続した無線LANスポットのIPアドレスが記録されている。接続開始日時の項目には、無線LANスポットとの接続を開始した日時が記録されている。接続終了日時の項目には、無線LANスポットとの接続を終了した日時が記録されている。
図5に、無線端末装置1のコントローラ(図示せず)で実行される接続開始ルーチンの動作を示す。接続開始ルーチンは、割り込みにより周期的に実行される。
コントローラは、接続フラグが「0」であるかどうかを確認する(ステップS501)。接続フラグは、無線端末装置1の起動時には「0」に設定されている。接続フラグが「0」でない場合は、処理を終了する。接続フラグが「0」の場合、コントローラは、検出手段2が接続先情報テーブル71に登録されている公衆無線LAN事業者の無線LANスポットを検出したかどうかを確認する(ステップS502)。検出手段2は、接続先情報テーブル71に登録されている公衆無線LAN事業者の無線LANスポットを検出すると、そのことをコントローラに通知する。このとき通知される内容は、検出した無線LANスポットのSSIDとその無線LANスポットからの電波の強度である。複数の無線LANスポットを検出した場合は、検出した全ての無線LANスポットについてSSIDと電波の強度を通知する。
検出手段2が無線LANスポットを検出していない場合、コントローラは、処理を終了する。検出手段2が無線LANスポットを検出した場合、コントローラは、検出された無線LANスポットでまだ対象無線LANスポットに設定していない無線LANスポットの中から電波の強度の最も強い無線LANスポットを対象無線LANスポットに設定する(ステップS503)。対象無線LANスポットを設定した後、コントローラは、その対象無線LANスポットと接続した際に課金されるかどうか判断するように課金判断手段3へ指令を送出する(ステップS504)。コントローラからの指令を受けると、課金判断手段3は、対象無線LANスポットと接続した際に課金されるかどうかの判断を行い、その判断結果をコントローラへ通知する。課金判断手段3が判断結果を通知した後、コントローラは、通知された判断結果に基づき、対象無線LANスポットとの接続の可否を判断する(ステップS505)。通知された判断結果が「課金なし」である場合は、接続可と判断する。通知された判断結果が「課金発生」である場合は、接続不可と判断する。接続可と判断した場合、コントローラは、その対象無線LANスポットとの間に無線通信路を設定するように無線通信路設定手段6へ指令を出す(ステップS506)。
無線通信路設定手段6は、コントローラからの指令を受けると、対象無線LANスポットとの間に無線通信路を設定する処理を行う。無線通信路設定手段6は、まずWEP認証等により無線端末装置1の認証を行う。尚、WEP認証等に必要となる暗号鍵等は予め無線端末装置1に設定されているとする。無線端末装置1の認証を行った後、無線通信路設定手段6は、接続先情報テーブル71からログインIDとパスワードを読み出して、そのログインIDとパスワードを使用して対象無線LANスポットにログインする。ログインに成功した場合、無線通信路設定手段6は、コントローラへ設定成功を通知する。ログインに成功しなかった場合、無線通信路設定手段6は、コントローラへ設定失敗を通知する。
無線通信路設定手段6が無線通信路を設定する処理を行った後、コントローラは、無線通信路の設定が成功したかどうかを判断する(ステップS507)。無線通信路の設定に成功した場合、コントローラは、接続履歴テーブル73にグループ、SSID、IPアドレス、接続開始日時を記録する(ステップS508)。この場合は対象無線LANスポットと接続した際に課金されないので、課金識別子の項目には何も記録されない。そして、コントローラは、接続フラグを「1」に設定する(ステップS509)。
S505の処理で対象無線LANスポットとの接続が不可と判断された場合及びS507の処理で無線通信路の設定に失敗したと判断された場合、コントローラは、現在の対象無線LANスポットの次に電波の強度の強い無線LANスポットがあるかどうかを確認する(ステップS510)。現在の対象無線LANスポットの次に電波の強度の強い無線LANスポットがある場合は、S503の処理から実行する。現在の対象無線LANスポットの次に電波の強度の強い無線LANスポットがない場合、コントローラは、電波の強度の最も強い無線LANスポットを対象無線LANスポットに設定する(ステップS511)。対象無線LANスポットを設定した後、コントローラは、その対象無線LANスポットの接続を許可する指令又は接続を不可とする指令のいずれかの入力を催告するように接続許可入力催告手段5へ指令を送出する(ステップS512)。
接続許可入力催告手段5は、コントローラからの指令を受けると、対象無線LANスポットとの接続を許可する指令又は接続を不可とする指令のいずれかの入力を催告する接続指示画面を表示する。図6に、接続指示画面の例を示す。接続指示画面600は、メッセージ表示部601、接続許可ボタン602、接続不可ボタン603から構成されている。メッセージ表示部601は、この画面が課金して対象無線LANスポットと接続するかどうかの指令を入力する画面であることを示している。接続許可ボタン602は、課金して対象無線LANスポットとの接続を許可する指令を入力する場合に選択する。接続不可ボタン603は、対象無線LANスポットとの接続を不可とする指令を入力する場合に選択する。無線端末装置1の利用者が接続許可ボタン602を選択した場合、接続許可入力催告手段5は、コントローラへ接続許可を通知する。無線端末装置1の利用者が接続不可ボタン603を選択した場合、接続許可入力催告手段5は、コントローラへ接続不可を通知する。
課金して対象無線LANスポットと接続するかどうかの指令が入力された後、コントローラは、入力された指令が接続を許可する指令であるかどうかの確認を行う(ステップS513)。対象無線LANスポットとの接続を許可する指令が入力された場合、コントローラは、その対象無線LANスポットとの間に無線通信路を設定するように無線通信路設定手段6へ指令を出す(ステップS514)。無線通信路設定手段6は、コントローラからの指令を受けると、対象無線LANスポットとの間に無線通信路を設定する処理を行う。無線通信路設定手段6が無線通信路を設定する処理を行った後、コントローラは、無線通信路の設定が成功したかどうかを判断する(ステップS515)。無線通信路の設定に成功した場合、コントローラは、接続履歴テーブル73にグループ、SSID、課金識別子、IPアドレス、接続開始日時を記録する(ステップS516)。この場合は対象無線LANスポットと接続した際に課金されるので、課金識別子の項目に課金有効期間を表す課金識別子が記録される。そして、コントローラは、接続フラグを「1」に設定する(ステップS509)。
対象無線LANスポットとの接続を不可とする指令が入力された場合及びS515の処理で無線通信路の設定に失敗したと判断した場合、コントローラは、接続フラグを「1」に設定して(ステップS509)、処理を終了する。
図7に、無線端末装置1の課金判断手段3で実行される課金判断ルーチンの動作を示す。課金判断ルーチンは、割り込みにより周期的に実行される。
課金判断手段3は、コントローラからの課金判断指令を受信したかどうかを確認する(ステップS701)。課金判断指令を受信していない場合は、処理を終了する。課金判断指令を受信した場合、課金判断手段3は、接続履歴テーブル73からグループ及びSSIDの組毎に最後の接続開始日時及び最後から1つ手前の接続開始日時のリストを抽出する(ステップS702)。このとき、課金識別子が記録されている行のみを対象とする。ここで、接続履歴テーブル73が図4に示す内容であったとすると、S702で抽出されるリストは図8のようになる。次に、課金判断手段3は、S702の処理で抽出されたリストに記録されている課金識別子に対応する課金有効期間を課金情報テーブル72から取得する(ステップS703)。課金有効期間を取得した後、課金判断手段3は、現在、課金有効期間内であるグループ及びSSIDの組があるかどうかを判断する(ステップS704)。
S702で抽出されたリストの接続開始日時と課金有効期間から、課金判断手段3は、課金有効期間内であるグループ及びSSIDの組があるかどうかの判断を行う。課金識別子に「1」が記録されている行の場合、現在日時が接続開始日時から24時間以内であれば課金有効期間内であると判断する。課金識別子に「2」が記録されている行の場合、現在日時が接続開始日時の当日であれば課金有効期間内であると判断する。課金識別子に「3」が記録されている行の場合、現在日時が接続開始日時から1ヶ月以内であれば課金有効期間内であると判断する。課金識別子に「4」が記録されている行の場合、現在日時が接続開始日時の当月であれば課金有効期間内であると判断する。例えば、現在日時が2006年10月3日10時5分30秒である場合、図8の3行目のグループが「1」でSSIDが「aaaa」の組が課金有効期間内であると判断する。
課金有効期間内であるグループ及びSSIDの組がある場合、課金判断手段3は、その課金有効期間内であるグループ及びSSIDの組のグループとSSIDを記憶部7に保存する(ステップS705)。そして、課金判断手段3は、記憶部7に保存したSSIDと対象無線LANスポットのSSIDが同じであるかどうかを確認する(ステップS706)。SSIDが同じ場合、課金判断手段3は、コントローラへ「課金なし」を通知する(ステップS707)。
ステップS704の処理で課金有効期間内であるグループ及びSSIDの組がないと判断された場合及びステップS706の処理でSSIDが異なると判断された場合、課金判断手段3は、コントローラへ「課金発生」を通知する(ステップS708)。
図9に、無線端末装置1のコントローラ(図示せず)で実行される無線LANスポット切替検出ルーチンの動作を示す。無線LANスポット切替検出ルーチンは、割り込みにより周期的に実行される。
コントローラは、接続フラグが「1」に設定されているかどうかを確認する(ステップS901)。接続フラグが1に設定されていない場合は、処理を終了する。接続フラグが1に設定されている場合、コントローラは、対象無線LANスポットとの間で無線通信路の設定が既に行われているかどうかを確認する(ステップS902)。対象無線LANスポットとの間で無線通信路の設定が既に行われている場合、コントローラは、対象無線LANスポットからの電波が検出されているかどうかを確認する(ステップS903)。対象無線LANスポットからの電波が検出されている場合は、処理を終了する。対象無線LANスポットからの電波が検出されていない場合、コントローラは、接続履歴テーブル73に接続終了日時を記録して(ステップS904)、接続フラグを「0」に設定する(ステップS905)。
S902の処理で対象無線LANスポットとの間で無線通信路の設定が行われていないと判断された場合、コントローラは、新たな無線LANスポットからの電波を検出したかどうかを確認する(ステップS906)。新たな無線LANスポットからの電波が検出されない場合は、処理を終了する。新たな無線LANスポットからの電波が検出された場合、コントローラは、接続フラグを「0」に設定する(ステップS905)。
図10は、無線端末装置1が複数の無線LANスポットのサービスエリアを通過する場合の動作を説明する図である。無線LANスポットのサービスエリアは、その無線LANスポットと無線通信を行うことの出来る範囲のことである。
無線端末装置1は、道路7を移動する。道路7の付近には、公衆無線LAN事業者Aの無線LANスポット211及び212、公衆無線LAN事業者Bの無線LANスポット221、公衆無線LAN事業者Cの無線LANスポット231がある。無線LANスポット211は、自身のサービスエリア311内にある無線端末装置と無線通信を行うことが出来る。無線LANスポット221は、自身のサービスエリア321内にある無線端末装置と無線通信を行うことが出来る。他の無線LANスポット231及び212も同様に、自身のサービスエリア331及び312内にある無線端末装置と無線通信を行うことが出来る。公衆無線LAN事業者Aの無線LANスポット211及び212は、LAN51を介してサーバ41と接続している。サーバ41は、IPネットワーク6と接続している。公衆無線LAN事業者Bの無線LANスポット221は、LAN52を介してサーバ42と接続している。サーバ42は、IPネットワーク6と接続している。公衆無線LAN事業者Cの無線LANスポット231は、LAN53を介してサーバ43と接続している。サーバ43は、IPネットワーク6と接続している。ここで、LAN51、LAN52、LAN53は、例えば、有線ブロードバンド若しくは無線ブロードバンド(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)にて構成される。
最初に、無線端末装置1は、どの公衆無線LAN事業者の無線LANスポットと接続しても課金される状態にあるとする。その状態で無線端末装置1が道路7を移動してa地点に到達して、公衆無線LAN事業者Aの無線LANスポット211のサービスエリア311に入ったとする。無線LANスポット211のサービスエリア311に入ると、無線端末装置1は、無線LANスポット211と接続した際に課金されるかどうかの判断を行う。このとき、無線端末装置1は、どの公衆無線LAN事業者の無線LANスポットと接続しても課金される状態にあるので、無線LANスポット211と接続した際に課金される判断する。そして、無線端末装置1は、課金して無線LANスポット211と接続するかどうかの指令を入力するための接続指示画面を表示する。ここで、接続を許可する指令が入力されたとする。接続を許可する指令が入力されると、無線端末装置1は、無線LANスポット211との間に無線通信路の設定を行い、無線通信を開始する。
無線端末装置1が無線LANスポット211と無線通信を行っている状態でb地点に到達して、公衆無線LAN事業者Bの無線LANスポット221のサービスエリア321に入ったとする。無線端末装置1は、無線LANスポット221のサービスエリア321に入っても、無線LANスポット211との間で無線通信が可能であれば、無線LANスポット211との間で無線通信を行う。
無線端末装置1が道路7を更に移動してc地点に到達して、公衆無線LAN事業者Aの無線LANスポット211のサービスエリア311から出たとする。このとき、無線端末装置1は、無線LANスポット221と接続した際に課金されるかどうかの判断を行う。ここで、課金されると判断すると、無線端末装置1は、課金して無線LANスポット221と接続するかどうかの指令を入力するための接続指示画面を表示する。ここで、接続を許可する指令が入力されたとする。接続を許可する指令が入力されると、無線端末装置1は、無線LANスポット221との間に無線通信路の設定を行い、無線通信を開始する。
無線端末装置1が無線LANスポット221と無線通信を行っている状態でd地点に到達して、公衆無線LAN事業者Cの無線LANスポット231のサービスエリア331に入ったとする。無線端末装置1は、無線LANスポット231のサービスエリア331に入っても、無線LANスポット221との間で無線通信が可能であれば、無線LANスポット221との間で無線通信を行う。
無線端末装置1が道路7を更に移動してe地点に到達して、公衆無線LAN事業者Bの無線LANスポット221のサービスエリア321から出たとする。このとき、無線端末装置1は、無線LANスポット231と接続した際に課金されるかどうかの判断を行う。ここで、課金されると判断すると、無線端末装置1は、課金して無線LANスポット231と接続するかどうかの指令を入力するための接続指示画面を表示する。ここで、接続を不可とする指令が入力されたとする。接続を不可とする指令が入力されると、無線端末装置1は、無線LANスポット231との間に無線通信路の設定を行わない。
無線端末装置1が道路7を更に移動してf地点に到達して、公衆無線LAN事業者Aの無線LANスポット212のサービスエリア312に入ったとする。無線LANスポット212のサービスエリア312に入ると、無線端末装置1は、無線LANスポット212と接続した際に課金されるかどうかの判断を行う。公衆無線LAN事業者Aとの間では、無線LANスポット211と接続した際に課金して接続している。ここでは、そのときの課金の有効期間内にあるとする。この場合、無線LANスポット212と接続した際に課金されないと判断するので、無線端末装置1は、無線LANスポット212との間に無線通信路の設定を行い、無線通信を開始する。
このように、無線LANスポットと接続する際に課金されない場合は、利用者からの操作無しで、その無線LANスポットとの間に無線通信路を設定するので、新たに料金を発生させることなく無線通信を行うことが出来る。また、接続する無線LANスポットが変わっても、無線通信路を設定するための操作を行う必要がない。無線LANスポットと接続する際に課金される場合は、課金して接続するかどうかの指令の入力を催告している。それ故、利用者が課金されても接続したいと考える場合は、接続を許可する指令を入力するだけで、その無線LANスポットとの間に無線通信路を設定することが出来る。
次に、本発明に係る無線端末装置の第2の実施例について説明する。
図11は、本発明の無線端末装置の第2の実施例を示している。無線端末装置1は、無線LANスポットと公衆無線LAN接続サービスの下で接続して無線通信を行う。検出手段2は、接続先情報テーブル71に登録されている公衆無線LAN事業者の無線LANスポットの検出を行うものである。課金判断手段3は、検出手段2が検出した無線LANスポットとの接続を行う際に課金されるかどうかの判断を行うものである。接続判断手段4は、検出手段2が検出した無線LANスポットとの接続の可否を判断するものである。接続判断手段4は、接続を許可する公衆無線LAN事業者として指定されている公衆無線LAN事業者の無線LANスポットとの接続を可と判断し、それ以外の無線LANスポットとの接続は不可と判断する。無線通信路設定手段6は、無線LANスポットとの間に無線通信路を設定するものである。無線通信路設定手段6が無線LANスポットとの間に無線通信路を設定すると、無線端末装置とその無線LANスポットとの間で無線通信を行うことが出来るようになる。無線通信路設定手段6は、接続判断手段4が接続を可とした無線LANスポットとの間で無線通信路を設定する。
また、無線端末装置1には、記憶部7が設けられている。記憶部7には、接続先情報テーブル71、課金情報テーブル72、接続履歴テーブル73、接続許可事業者情報テーブル74が記憶されている。接続先情報テーブル71には、公衆無線LAN接続サービスを提供する公衆無線LAN事業者の情報が記録されている。課金情報テーブル72には、公衆無線LAN事業者の課金情報が記録されている。接続履歴テーブル73には、無線LANスポットとの接続の履歴が記録されている。接続許可事業者情報テーブル74には、接続を許可する公衆無線LAN事業者として指定されている公衆無線LAN事業者の接続許可事業者識別情報が記録されている。
図12に、接続先情報テーブル71の例を示す。接続先情報テーブル71は、グループ、SSID、ログインID、パスワード、接続許可事業者識別情報の項目から構成されている。グループの項目には、ローミング契約を結んだ公衆無線LAN事業者のグループの各々を区別するための識別子が記録されている。SSIDの項目には、公衆無線LAN接続サービスを提供する公衆無線LAN事業者の各々を区別するための識別情報が記録されている。ログインIDの項目には、無線LANスポットと接続する際に使用するIDが記録されている。パスワードの項目には、無線LANスポットと接続する際に使用するパスワードが記録されている。接続許可事業者識別情報の項目には、接続を許可する公衆無線LAN事業者を指定する際に用いる接続許可事業者識別情報が記録されている。接続許可事業者識別情報の項目には、複数の接続許可事業者識別情報を記録することが出来る。図12の1行目には、接続許可事業者識別情報として「1」及び「2」及び「3」が記録されている。これは、接続許可事業者情報テーブル74に接続許可事業者識別情報として「1」又は「2」又は「3」のいずれか1つが記録されていれば、SSIDとして「aaaa」をもつ公衆無線LAN事業者との接続が許可されることを表している。
図3に、課金情報テーブル72の例を示す。これは、第1の実施例の課金情報テーブル72と同じものである。
図4に、接続履歴テーブル73の例を示す。これは、第1の実施例の接続履歴テーブル73と同じものである。
図13に、接続許可事業者情報テーブル74の例を示す。接続許可事業者情報テーブル74には、接続を許可する公衆無線LAN事業者の接続許可事業者識別情報が記録されている。この接続許可事業者情報テーブル74に記録されている接続許可事業者識別情報と同じ接続許可事業者識別情報を持つ公衆無線LAN事業者の無線LANスポットとの間でのみ接続が許可される。
図14に、無線端末装置1のコントローラ(図示せず)で実行される接続開始ルーチンの動作を示す。接続開始ルーチンは、割り込みにより周期的に実行される。
コントローラは、接続フラグが「0」であるかどうかを確認する(ステップS1401)。接続フラグは、無線端末装置1の起動時には「0」に設定されている。接続フラグが「0」でない場合は、処理を終了する。接続フラグが「0」の場合、コントローラは、検出手段2が接続先情報テーブル71に登録されている公衆無線LAN事業者の無線LANスポットを検出したかどうかを確認する(ステップS1402)。検出手段2は、接続先情報テーブル71に登録されている公衆無線LAN事業者の無線LANスポットを検出すると、そのことをコントローラに通知する。このとき通知される内容は、検出した無線LANスポットのSSIDとその無線LANスポットからの電波の強度である。複数の無線LANスポットを検出した場合は、検出した全ての無線LANスポットについてSSIDと電波の強度を通知する。
検出手段2が無線LANスポットを検出していない場合、コントローラは、処理を終了する。検出手段2が無線LANスポットを検出した場合、コントローラは、検出された無線LANスポットでまだ対象無線LANスポットに設定していない無線LANスポットの中から電波の強度の最も強い無線LANスポットを対象無線LANスポットに設定する(ステップS1403)。対象無線LANスポットを設定した後、コントローラは、対象無線LANスポットが接続を許可された公衆無線LAN事業者の無線LANスポットであるかどうかを判断する(ステップS1404)。コントローラは、接続先情報テーブル71から対象無線LANスポットに対応する接続許可事業者識別情報を抽出して、その接続許可事業者識別情報が接続許可事業者情報テーブル74に記録されているかどうかを確認する。接続許可事業者情報テーブル74に記録されていれば、接続を許可された公衆無線LAN事業者の無線LANスポットであると判断する。接続許可事業者情報テーブル74に記録されていない場合は、接続を許可された公衆無線LAN事業者の無線LANスポットでないと判断する。
接続を許可された公衆無線LAN事業者の無線LANスポットであると判断した場合、コントローラは、その対象無線LANスポットとの間に無線通信路を設定するように無線通信路設定手段6へ指令を出す(ステップS1405)。無線通信路設定手段6は、コントローラからの指令を受けると、対象無線LANスポットとの間に無線通信路を設定する処理を行う。無線通信路設定手段6は、まずWEP認証等により無線端末装置1の認証を行う。尚、WEP認証等に必要となる暗号鍵等は予め無線端末装置1に設定されているとする。無線端末装置1の認証を行った後、無線通信路設定手段6は、接続先情報テーブル71からログインIDとパスワードを読み出して、そのログインIDとパスワードを使用して対象無線LANスポットにログインする。ログインに成功した場合、無線通信路設定手段6は、コントローラへ設定成功を通知する。ログインに成功しなかった場合、無線通信路設定手段6は、コントローラへ設定失敗を通知する。
無線通信路設定手段6が無線通信路を設定する処理を行った後、コントローラは、無線通信路の設定が成功したかどうかを判断する(ステップS1406)。無線通信路の設定に成功した場合、コントローラは、その対象無線LANスポットと接続した際に課金されるかどうか判断するように課金判断手段3へ指令を送出する(ステップS1407)。コントローラからの指令を受けると、課金判断手段3は、対象無線LANスポットと接続した際に課金されるかどうかの判断を行い、その判断結果をコントローラへ通知する。課金判断手段3が判断結果を通知した後、コントローラは、通知された判断結果が「課金なし」であるかどうかを確認する(ステップS1408)。「課金なし」が通知された場合、コントローラは、接続履歴テーブル73にグループ、SSID、IPアドレス、接続開始日時を記録する(ステップS1409)。この場合は対象無線LANスポットと接続した際に課金されないので、課金識別子の項目には何も記録されない。そして、コントローラは、接続フラグを「1」に設定する(ステップS1410)。一方、「課金発生」が通知された場合、コントローラは、接続履歴テーブル73にグループ、SSID、課金識別子、IPアドレス、接続開始日時を記録する(ステップS1411)。この場合は対象無線LANスポットと接続した際に課金されるので、課金識別子の項目に課金有効期間を表す課金識別子が記録される。そして、コントローラは、接続フラグを「1」に設定する(ステップS1410)。
S1404の処理で接続を許可された公衆無線LAN事業者の無線LANスポットでないと判断した場合及びS1406の処理で無線通信路の設定に失敗したと判断された場合、コントローラは、現在の対象無線LANスポットの次に電波の強度の強い無線LANスポットがあるかどうかを確認する(ステップS1412)。現在の対象無線LANスポットの次に電波の強度の強い無線LANスポットがある場合は、S1403の処理から実行する。現在の対象無線LANスポットの次に電波の強度の強い無線LANスポットがない場合、コントローラは、接続フラグを「1」に設定して(ステップS1410)、処理を終了する。
図7に、無線端末装置1の課金判断手段3で実行される課金判断ルーチンの動作を示す。この課金判断ルーチンは、第1の実施例の課金判断ルーチンと同じものである。課金判断手段3は、課金情報テーブル72及び接続履歴テーブル73の内容に基づき、対象無線LANスポットと接続した際に課金されるかどうかを判断する。
図9に、無線端末装置1のコントローラ(図示せず)で実行される無線LANスポット切替検出ルーチンの動作を示す。この無線LANスポット切替検出ルーチンは、第1の実施例の無線LANスポット切替検出ルーチンと同じものである。
図10は、無線端末装置1が複数の無線LANスポットのサービスエリアを通過する場合の動作を説明する図である。無線LANスポットのサービスエリアは、その無線LANスポットと無線通信を行うことの出来る範囲のことである。
無線端末装置1は、道路7を移動する。道路7の付近には、公衆無線LAN事業者Aの無線LANスポット211及び212、公衆無線LAN事業者Bの無線LANスポット221、公衆無線LAN事業者Cの無線LANスポット231がある。無線LANスポット211は、自身のサービスエリア311内にある無線端末装置と無線通信を行うことが出来る。無線LANスポット221は、自身のサービスエリア321内にある無線端末装置と無線通信を行うことが出来る。他の無線LANスポット231及び212も同様に、自身のサービスエリア331及び312内にある無線端末装置と無線通信を行うことが出来る。公衆無線LAN事業者Aの無線LANスポット211及び212は、LAN51を介してサーバ41と接続している。サーバ41は、IPネットワーク6と接続している。公衆無線LAN事業者Bの無線LANスポット221は、LAN52を介してサーバ42と接続している。サーバ42は、IPネットワーク6と接続している。公衆無線LAN事業者Cの無線LANスポット231は、LAN53を介してサーバ43と接続している。サーバ43は、IPネットワーク6と接続している。
無線端末装置1の接続許可事業者情報テーブル74には、接続を許可する公衆無線LAN事業者として、公衆無線LAN事業者A及び公衆無線LAN事業者Bが記録されているとする。無線端末装置1が道路7を移動してa地点に到達して、公衆無線LAN事業者Aの無線LANスポット211のサービスエリア311に入ったとする。無線LANスポット211のサービスエリア311に入ると、無線端末装置1は、無線LANスポット211が接続を許可された公衆無線LAN事業者の無線LANスポットであるかどうかの判断を行う。公衆無線LAN事業者Aは接続を許可する公衆無線LAN事業者として記録されているので、無線LANスポット211は、接続を許可された公衆無線LAN事業者の無線LANスポットであると判断される。この場合、無線LANスポット211との接続が許可されて、無線LANスポット211との間に無線通信路の設定が行われる。
無線端末装置1が無線LANスポット211と無線通信を行っている状態でb地点に到達して、公衆無線LAN事業者Bの無線LANスポット221のサービスエリア321に入ったとする。無線端末装置1は、無線LANスポット221のサービスエリア321に入っても、無線LANスポット211との間で無線通信が可能であれば、無線LANスポット211との間で無線通信を行う。
無線端末装置1が道路7を更に移動してc地点に到達して、公衆無線LAN事業者Aの無線LANスポット211のサービスエリア311から出たとする。このとき、無線端末装置1は、無線LANスポット221が接続を許可された公衆無線LAN事業者の無線LANスポットであるかどうかの判断を行う。公衆無線LAN事業者Bは接続を許可する公衆無線LAN事業者として記録されているので、無線LANスポット221は、接続を許可された公衆無線LAN事業者の無線LANスポットであると判断される。この場合、無線LANスポット221との接続が許可されて、無線LANスポット221との間に無線通信路の設定が行われる。
無線端末装置1が無線LANスポット221と無線通信を行っている状態でd地点に到達して、公衆無線LAN事業者Cの無線LANスポット231のサービスエリア331に入ったとする。無線端末装置1は、無線LANスポット231のサービスエリア331に入っても、無線LANスポット221との間で無線通信が可能であれば、無線LANスポット221との間で無線通信を行う。
無線端末装置1が道路7を更に移動してe地点に到達して、公衆無線LAN事業者Bの無線LANスポット221のサービスエリア321から出たとする。このとき、無線端末装置1は、無線LANスポット231が接続を許可された公衆無線LAN事業者の無線LANスポットであるかどうかの判断を行う。公衆無線LAN事業者Cは接続を許可する公衆無線LAN事業者として記録されていないので、無線LANスポット231は、接続を許可された公衆無線LAN事業者の無線LANスポットではないと判断される。この場合、無線LANスポット231との接続は許可されないため、無線LANスポット231との間に無線通信路の設定は行われない。
無線端末装置1が道路7を更に移動してf地点に到達して、公衆無線LAN事業者Aの無線LANスポット212のサービスエリア312に入ったとする。無線LANスポット212のサービスエリア312に入ると、無線端末装置1は、無線LANスポット212が接続を許可された公衆無線LAN事業者の無線LANスポットであるかどうかの判断を行う。公衆無線LAN事業者Aは接続を許可する公衆無線LAN事業者として記録されているので、無線LANスポット212は、接続を許可された公衆無線LAN事業者の無線LANスポットであると判断される。この場合、無線LANスポット212との接続が許可されて、無線LANスポット212との間に無線通信路の設定が行われる。
このように、接続を許可する公衆無線LAN事業者として記録されている公衆無線LAN事業者の無線LANスポットである場合は、利用者からの操作無しで、その無線LANスポットとの間に無線通信路を設定するので、利用者が接続したいと考える公衆無線LAN事業者の無線LANスポットのみと接続することが出来る。また、接続する無線LANスポットが変わっても、無線通信路を設定するための操作を行う必要がない。
上記説明したように本発明の無線端末装置によれば、検出した無線LANスポットが所定の条件を満たしている場合に、その無線LANスポットとの接続を行っているので、利用者が接続を望む無線LANスポットのみと接続を行うことが出来る。また、接続の際に利用者が接続するための操作を行う必要がない。