JP4932682B2 - 内燃機関用ピストン - Google Patents
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Description
ピストンのピストンピンとクランク軸のクランクピンとの間をコンロッドが連接し、ピストンのシリンダ内の往復動をクランク軸の回転に変換しているので、ピストンのピストンピンを支持するピンボスには多大な力が加わる。
一対のピンボスの対向する各内側部分から両側に延出して一対の縦リブが形成されているので、一対のピンボス間に架設されるピストンピンにコンロッドを介して作用する力を、ピンボスの内側部分に連結する縦リブに効果的に分散することができ、薄肉の縦リブで軽量化を図りながら必要な強度を確保することができる。
また、横延長リブも突出量が小さいため、ピストンジェットから噴射されるオイルがピストン頂部の裏面全体に万遍なく達してピストンを効率良く冷却することができる。
また、一対の横延長リブのピストン周壁側の間隔がピンボスの外径より小さく形成されることで、縦リブと横延長リブのピストンスカートおよびピストン周壁に連結する部分が周方向に均等に位置し、ピストン全体の剛性を高めることができる。
本実施の形態に係る内燃機関Eは、内燃機関Eの後方に変速機Mを一体に備えて自動二輪車に搭載される。
なお、本実施の形態において、前後左右は、車両を基準としたときの前後左右に一致するものとする。
左右一対のピボットプレート3p,3pの中央高さ位置に架設されたピボット軸5に、図示しない後輪を支持するリヤフォーク6が揺動自在に前端を軸支されている。
このようにシリンダが後傾姿勢にある内燃機関Eのクランクケース11の前半上部がクランク室Ccであり、後半部がミッション室Cmとなっている。
なお、クランク室Ccの下方のオイルパン室Coは、クランクケース11の下方に延出して一体に形成されたオイルパン15の内側の室である。
また、若干後傾したシリンダヘッド13の後面からは、排気ポート13eの延長である排気通路16eが後方に略水平に延出しており、同排気通路16eに排気管18が左右一対のメインフレーム3,3間で連結されている。
ボディカバー7は内燃機関Eの下方もマフラー19の下面に沿うようにして覆う。
かかるクランク軸20における左右軸体20L,20Rのクランクウエブ20w,20wと隣接する部分が軸受されるジャーナル部20Lj,20Rjである。
左右クランクケース11L,11Rの合体でクランク室Ccの上方に形成された円開口に、シリンダブロック12のシリンダ12aの下部が嵌入され、シリンダ12aのシリンダボア12b内にピストン30が往復摺動自在に嵌合される。
左サイドカバー40は椀状をして、その底面中央から突出した円筒部41がクランク軸20の左端部に被せられて、同円筒部41にボルト26bによりインナステータ26sの固定子鉄心が固着される。
変速クラッチ50は、多数のクラッチ板50pを備え、クラッチ操作機構により操作されて変速機Mへのクランク軸20の動力の伝達および遮断を行う。
右サイドカバー45は、前記変速クラッチ50の周囲を覆い開口する円筒部45a、クランク軸20の軸方向箇所に円開口45bが形成されるとともに、円開口45bの上方に水ポンプ56のポンプボディ45cが形成されており、円筒部45aの開口にはクラッチカバー46が被せられ、円開口45bには蓋部材47が嵌合され、水ポンプボディ45cには水ポンプカバー48が被せられる。
本ピストン30は、鍛造形成されるもので、ピストン頂部31の外周部から下方に扁平円筒状をなすピストン周壁32が若干延出し、同ピストン周壁32の互いに対向する前後部分から前後対をなすピストンスカート33,33が下方にさらに延出形成されるとともに、ピストン頂部31の裏面31bから前記左右一対のピンボス34,34が下方に突出している。
ピンボス34,34は、ピストンスカート33,33より下方に突出している。
ピストン周壁32の外周面には、ピストンリング溝32aが形成されている。
前後横リブ36,36は、その互いの間隔をピンボス34の外径より幾らか離して形成され、その横リブ36,36の下端はピン支持孔34hの最下端Lvより上方に位置している(図9,図10参照)。
この横延長リブ37の最下端は、横リブ36の最下端と略同じで、ピン支持孔34hのピン孔中心軸Lpと略同じ高さにある(図9参照)。
すなわち、ピストンスカート33,33には、シリンダ12aの内周面から力が加わり、この力をピストンスカート33,33間を連結する一対の縦リブ35,35が支えている。
11…クランクケース、Cc…クランク室、Cm…ミッション室、Co…オイルパン室、11L…左クランクケース、11R…右クランクケース、11Lb,11Rb…主軸受部、12…シリンダブロック、12a…シリンダ、13…シリンダヘッド、14…シリンダヘッドカバー、15…オイルパン、20…クランク軸、20p…クランクピン、20Lj,20Rj…ジャーナル部、
J1,J2…ピストンジェット油路、N1,N2…ジェットノズル、
30…ピストン、31…ピストン頂部、32…ピストン周壁、33…ピストンスカート、34…ピンボス、35…縦リブ、36…横リブ、37…横延長リブ、38…ピストンピン、39…コンロッド、39a…大端メタル、
60…燃焼室、62…吸気弁、63…排気弁、65…動弁装置。
Claims (4)
- ピストンピン(38)の両端部を支持する一対のピンボス(34,34)がピストン頂部(31)の裏面から突出して形成され、
前記ピストン頂部(31)の裏面に前記ピンボス(34,34)のピン支持孔(34h,34h)の中心軸に略垂直な一対の縦リブ(35,35)が、前記一対のピンボス(34,34)の各々から両側に延出してピストンスカート(33)に連結して形成され、
前記ピストン頂部(31)の裏面に前記一対の縦リブ(35,35)間を連結する前記ピン支持孔(34h,34h)の中心軸(Lp)に平行な一対の横リブ(36,36)が、前記ピストンピン(38)の両側に形成される内燃機関用ピストンにおいて、
前記ピストン頂部(31)の裏面に前記一対の縦リブ(35,35)間を連結する前記一対の横リブ(36,36)の各々から更に縦リブ(35,35)間の両外側に延長した各々一対の横延長リブ(37,37)が、ピストン周壁(32)まで延び同ピストン周壁(32)に連結して形成され、
前記一対の縦リブ(35,35)が前記一対のピンボス(34,34)の対向する各内側部分から両側に延出して形成され、
前記縦リブ(35,35)と前記横リブ(36,36)と前記横延長リブ(37,37)により井桁形状が構成されることを特徴とする内燃機関用ピストン。 - 前記横リブ(36,36)および前記横延長リブ(37,37)の下端が、前記ピンボス(34,34)のピン支持孔(34h,34h)の最下端(Lv)より上方に位置し、
ピストンジェットにより該ピストン(30)の下方からピストン頂部(31)の裏面に向けてオイルが斜めに噴射されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関用ピストン。 - 前記一対の横延長リブ(37,37)は、前記縦リブ(35,35)側の間隔が前記ピンボス(34,34)の外径と略等しく前記ピンボス(34,34)を両側から挟み、ピストン周壁(32)側の間隔が前記ピンボス(34,34)の外径より小さく形成されていることを特徴とする請求項2記載の内燃機関用ピストン。
- 前記横延長リブ(37,37)は、ピストン頂部(31)の裏面からの突出量が前記縦リブ(35,35)側からピストン外周部側に向けて徐々に小さくなるように形成されることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの1項記載の内燃機関用ピストン。
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