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JP4935985B2 - 電子線描画における描画方法及び矩形領域分割方法 - Google Patents
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JP4935985B2 - 電子線描画における描画方法及び矩形領域分割方法 - Google Patents

電子線描画における描画方法及び矩形領域分割方法 Download PDF

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Description

本発明は、フォトマスクなどの微細パターンの描画方法に関するものであり、特に、電子線を用いて、例えばフォトマスクやモールドを製造する際の矩形領域分割を行う方法に関する。
電子線描画装置はフォトマスクを製造する描画装置の主流として広く用いられている。近年、パターン微細化が進むにつれ、その微細パターンを描画するために、より高解像度の電子線による描画が必要となる。その方式として、高加速度電圧のスポットビーム描画装置が提案されている。
特開2006−285243号公報
電子線描画装置として可変成形型と呼ばれるものは、例えば数μm平方の矩形領域毎に電子線の照射領域を形成し、一括して照射しながら描画を行うものである。これに対して、スポットビーム型の描画装置は、例えば、直径数nm程度の丸いガウシアンのスポットビームを用いて、スポットビームにて照射を行いながら走査しつつ、複数のスポットビーム照射で矩形全領域を描画するものである。
今後、従来より微細なパターンを描画するニーズがあることから、100kV程度の高エネルギー電子ビームを利用するスポットビーム型の描画装置が主流となることが予想される。ここで、 スポットビーム型の電子線描画装置における、従来のアルゴリズムに基づく描画方法につき、図14乃至図17を参照しつつ説明する。
図14はスポットビーム型の電子線描画装置で描画する描画パターン領域Rを示す図(ここでは矩形を例示)であり、図15は当該領域Rを矩形領域に分割した様子を示す図である。電子線描画装置においては、ある一定以上の広さの領域Rをスポットビームで描画するような場合には、領域Rを描画装置の仕様で決まるサイズより小さな複数の矩形領域に分割し、分割された矩形領域毎にスポットビームにて照射を行いながら走査しつつ描画する。図15はこのような例を示すものであり、電子線描画装置で矩形の描画パターン領域Rを描画する場合は線H−H’、V−V’を引いて、第1矩形領域乃至第4矩形領域に分割する。
図16はスポットビームによりそれぞれの矩形領域を照射(描画)する様子を示す図である。図示するように、電子線描画装置では各矩形領域毎に、スポットビームでスキャンしつつ描画を行う。図17は、従来のアルゴリズムで描画をしたときの問題点を示す図である。電子線描画装置が分割された前記のような複数の矩形領域に基づいて、スポットビームでスキャンしつつ描画を行うと、図17のX1やX2に示すような僅かな隙間(非描画部分)や、Yに示すような重複描画部分ができてしまい、描画完了後の描画像全体からみると描画ムラや筋の形成、左辺部分に示すLER(Line Edge Roughness)の悪化などという問題が発生してしまう。
Yに示すような重複描画部分については、その重複によって使用するレジストの現像閾値を超えたエネルギー分布がパターンエッジ部(外縁部)をはみ出す量が許容範囲内であれば問題はないが、特に、X1に示すような僅かな隙間については、描画完了後の描画像全体において未露光部(非描画部分)が残ってしまうわけであり、描画パターン領域中に筋が形成される、というような問題となる。さらにX2に示すような描画パターン領域のエッジ部での隙間(非描画部分)は、本来の描画データには無いエッジ部での凹凸を発生し、LERを悪化させる。
なお、特許文献1に記載された描画装置においては、スポットビームのパワーを変調することにより描画パターン領域の最外縁でのスポットビーム照射においてLERを良好に保つようにスポッとビームのパワーを変調しているが、このようなスポットビームの各照射(ショット)毎に、パワーの変調を行わない描画装置も存在する。すなわち、描画領域が指定されると、その描画領域については全て同じビームパワーで描画を行うような描画装置である。本発明は、このような描画装置に好適である。
本発明は以上のような課題を解決するためのもので、請求項1に係る発明は、描画領域をスポットビームにて照射を行いながら走査しつつ、描画パターンを描画するスポットビーム型の電子線描画における描画方法において、スポットビームのスキャンピッチの一部を、予め定められたスキャンピッチより狭いピッチで照射して重複描画部を有するようにし、描画パターン領域の最外縁とその次の内側のスポットビームの列(又は行)で重複描画部が隣接して連続しないように配置することを特徴とする。この描画方法でスポットビームの照射位置を制御することによりLERの改善、描画部での隙間の発生を防ぐことができる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載のスポットビーム型の電子線描画における描画方法において、前記描画パターン領域の最外縁に接してスポットビームを照射することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のスポットビーム型の電子線描画における描画方法において、前記重複描画部を分散して形成することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、描画領域をスポットビームにて照射を行いながら走査しつつ、描画パターンを描画するスポットビーム型の電子線描画における矩形領域分割方法であって、描画パターン領域を重複描画部分を有する矩形領域に分割するときに、矩形領域の一辺の長さを、スポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)に設定するとともに、描画対象領域最外縁とその次の内側のスポットビームの列(又は行)で重複描画部が隣接して連続しないように配置することを特徴とする。この矩形領域分割方法方法によりLERの改善、描画部での隙間の発生を防ぐことができる。
また、請求項5に係る発明は、描画領域をスポットビームにて照射を行いながら走査しつつ、描画パターンを描画するスポットビーム型の電子線描画における矩形領域分割方法であって、描画パターン領域を重複しない矩形領域に分割するときに、一辺の長さがスポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)の矩形領域と、少なくとも一辺の長さがスポットビームのスキャンピッチ未満の矩形領域とに分割するとともに、描画対象領域最外縁とその次の内側のスポットビームの列(又は行)で重複描画部が隣接して連続しないように配置することを特徴とする。この矩形領域分割方法方法によりLERの改善、描画部での隙間の発生を防ぐことができる。
また、請求項6に係る発明は、請求項3又は請求項4に記載のスポットビーム型の電子線描画における矩形領域分割方法において、前記描画パターン領域の最外縁に接してスポットビームを照射することを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、請求項3乃至請求項5のいずれかに記載のスポットビーム型の電子線描画における矩形領域分割方法において、前記重複描画部を分散して形成することを特徴とする。
本発明の実施の形態に係る電子線描画における描画方法及び矩形領域分割方法によれば、電子線描画時の矩形分割領域において、隙間(非描画部分)の発生を防止することができ、描画パターン全体からみて描画ムラや筋の形成、LER(Line Edge Roughness)の悪化などという現象の発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る電子線描画における描画方法(重複描画を行う方法)を示す図であり、図2及び図3は、本発明の実施の形態に係るスポットビーム型の電子線描画における矩形領域分割方法の概略を示す図である。
図1(a)は本発明の課題と、解決するための実施の形態をさらに詳細に説明した図である。描画領域Rとして長方形の右辺の位置をスポットビームのスキャンピッチより小さいステップ(例えばスキャンピッチの4分の1)で変化させた場合のスポットビームの照射位置を示している。なお、本明細書において「スキャンピッチ」とはあるスポットビームの中心から次のスポットビームの中心までのピッチ距離のことと定義する。描画する矩形領域の幅がスキャンピッチの整数倍でない場合には、描画方法は描画装置の機種に依存するが、通常その描画領域の一部に、図1(a)に図示したような電子線照射が十分でない僅かな隙間(X10、X11、X12、X13)や、スポットビームが描画パターン領域の最縁部から外へはみ出して凸部(X14、X15)が発生する。本発明ではこのような隙間や凸部が発生するのを避ける目的で、意図的に図1(b)のD10に示すような、スポットビームのスキャンピッチ(照射ピッチ)を予め定められたスキャンピッチより狭いピッチで照射して重複描画部を有するスポットビームを照射する。このようなスポットビーム照射に重複描画部を設ける事で図1(a)のX14、X15に示した凸部について、常に描画パターンの最外縁部に接してスポットビームを照射する事ができ、LERを改善できる。さらに、このような重複描画部を有するスポットビーム照射により、図1(a)のX10に示した隙間を図1(c)のD11に示した様にスポットビームの照射で埋めることが出来、さらに、常に描画パターンの最外縁部に接してスポットビームを照射することでLERを改善することができる。このような重複描画部を有するスポットビームでX10のような狭い隙間を埋める場合、1つのスポットビームの重複描画部だけでは図1(c)のD11にしめすように重複描画部が大きくなり、重複描画により蓄積される照射エネルギーが無視できない程大きくなり、パターンエッジ部をはみ出し、LERを悪化させる場合がある。そのような場合は図1(b)のD12、D13、D14にしめすように重複描画部を複数設けて分散し、1つの重複描画部に蓄積される照射エネルギーを無視できる程度に低くしLERを改善することが出来る。
図1乃至図3において、領域Rはスポットビーム型の電子線描画装置で描画する、ある広さの描画パターン領域を示している。なお、ここでは、簡単のために矩形領域に描画する場合について説明するが、その他の形状の描画パターン領域を描画する場合もこの矩形領域での考え方を組み合わせることにより、実現することができる。
以下、電子線描画装置における矩形領域分割の方法について説明するが、このような矩形領域分割方法によらずに描画を行う電子線描画装置に対しても、本発明の考え方は適用可能なものである。例えば、図8及び図9において示す実施形態において、第2矩形領域では一辺の長さがスポットビームのスキャンピッチ未満の矩形領域に分割するようにしているが、これは電子線描画装置がスキャンピッチ未満の一辺の中心を通りつつ、スポットビームを照射するような電子線描画装置を前提としているからである。このような照射設定以外の電子線描画装置も存在するかも知れないが、本発明の考え方は図9の領域Rに示されるような描画領域を電子線描画装置で照射する場合、実質的に図9に示すようなスポットビーム照射を行うようなことも全て含めるものとする。
また、同様に本発明の考え方は図1の領域Rに示されるような描画領域を電子線描画装置で照射する場合、実質的に図1に示すようなスポットビーム照射を行うようなことも全て含めるものとする。
また、同様に本発明の考え方は図3の領域Rに示されるような描画領域を電子線描画装置で照射する場合、実質的に図3に示すようなスポットビーム照射を行うようなことも全て含めるものとする。
また、同様に本発明の考え方は図12の領域Rに示されるような描画領域を電子線描画装置で照射する場合、実質的に図12に示すようなスポットビーム照射を行うようなことも全て含めるものとする。
電子線描画装置においては、ある一定以上の広さの描画パターン領域(図2及び図3では矩形を例示)をスポットビームで描画するような場合には、領域Rを描画装置の仕様で決まるサイズより小さな複数の矩形領域に分割し、分割された矩形領域毎にスポットビームにて照射を行いながら走査しつつ描画する。
ここで、描画領域Rの左辺を通る線をV0―V0’とし、右辺を通る線をV3―V3’とし、上辺を通る線をH0―H0’とし、下辺を通る線をH3―H3’とする。また、スポットビームのビーム径をaとし、スキャンピッチもビーム径と同じaである(スキャンピッチとビーム径は必ずしも同じであるとは限らない)とする。
本実施形態における描画領域Rの矩形領域分割方法においては、分割する矩形領域の一辺の長さを、スポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)とする。このことを具体的に示すと以下のようになる。
描画領域Rにおいて、水平方向のどの位置に分割線を入れるかについてみてみると、線V0―V0’から線V2―V2’までの距離をスポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)とし、線V3―V3’から線V1―V1’までの距離をスポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)とするように設定する。ただし、線V1―V1’から線V2―V2’までの距離はa未満とする。
また、垂直方向のどの位置に分割線を入れるかについてみてみると線H0―H0’から線H2―H2’までの距離をスポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)とし、線H3―H3’から線H1―H1’までの距離をスポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)とするように設定する。ただし、線H1―H1’から線H2―H2’までの距離はa未満とする。
以上のように、設定した一例が図2であり、図2では、描画領域Rに対して
(線V0―V0’から線V2―V2’までの距離)=6a
(線V3―V3’から線V1―V1’までの距離)=4a
(線H0―H0’から線H2―H2’までの距離)=5a
(線H3―H3’から線H1―H1’までの距離)=2a
となるように分割線が挿入されている。この分割線を基本として、描画領域Rに対して以下のような第1矩形領域乃至第4矩形領域を想定する。
第1矩形領域:線V0―V0’と線V2―V2’、線H0―H0’と線H2―H2’で囲まれた領域。
第2矩形領域:線V3―V3’と線V1―V1’、線H0―H0’と線H2―H2’で囲まれた領域。
第3矩形領域:線V0―V0’と線V2―V2’、線H3―H3’と線H1―H1’で囲まれた領域。
第4矩形領域:線V3―V3’と線V1―V1’、線H3―H3’と線H1―H1’で囲まれた領域。
なお、図2では、描画領域Rに対して例えば、
(線V0―V0’から線V2―V2’までの距離)=6a
(線V3―V3’から線V1―V1’までの距離)=4a
となるように分割線を挿入したが、
(線V0―V0’から線V2―V2’までの距離)=5a
(線V3―V3’から線V1―V1’までの距離)=5a
となるような線V1―V1’線V2―V2’を挿入するようにしても構わない。あくまで、図2は本発明の考え方に基づく分割方法に一例に過ぎないものである。
以上のように描画領域Rを第1矩形領域乃至第4矩形領域に分割した上で、スポットビームによりそれぞれの矩形領域を描画(照射)すると図3に示すような状態となる。図示するように、各矩形領域のスポットビーム照射開始位置から、スポットビームでスキャンしつつ描画を行う。ここでは、ビーム照射開始位置を左上として図示しているが、各描画装置によりこの開始位置は異なる。このとき、線V1―V1’(図3には不図示)と線V2―V2’ (図3には不図示)との間、及び、線H1―H1’ (図3には不図示)と線H2―H2’ (図3には不図示)との間には、重複描画部分ができるが、線V1−V1’から線V2−V2’までの距離がビーム径に比べ充分小さく、その重複によって使用するレジストの現像閾値を超えたエネルギー分布がパターンエッジ部(外縁部)をはみ出す量が許容範囲内であれば問題とはならない。
以上、本発明の実施の形態に係る電子線描画における矩形領域分割方法によれば、矩形分割領域において、非描画部分による隙間の発生を防止することができ、描画像全体からみて描画ムラや筋の形成、LER(Line Edge Roughness)の悪化などという現象の発生を防止することができる。
図3において、第1矩形領域乃至第4矩形領域のそれぞれをスポットビームにより描画(照射)する際には、x方向の正方向のみへのスキャンであったが、スポットビームのスキャンのバリエーションはこれに限定されるものではない。図4乃至図7は、描画装置におけるスキャン方法のバリエーションを示す図である。図4乃至図7においては、描画装置が矩形領域rをスポットビームにより左上をスキャンの開始位置としてスキャンしつつ描画する様子を示している。
図4に示すスキャン方法は、図3において示したのと同様のスキャン方法である。このスキャン方法は、第1行目においてはx方向の正方向にスキャンし、第2行目のスキャンでは第1列目に戻り、再びx方向に正方向のスキャンをする、という一方向のみへのスキャンを繰り返す方法である。
図5に示すスキャン方法は、第1行目においてはx方向の正方向にスキャンし、第1行目のスキャンが終わると、最終列において第2行へと移り、第2行目においてはx方向の負方向にスキャンする、というように交互の方向のスキャンを繰り返す方法である。
図6に示すスキャン方法は、第1列目においてはy方向の正方向にスキャンし、第2列目のスキャンでは第1行目に戻り、再びy方向に正方向のスキャンをする、という一方向のみへのスキャンを繰り返す方法である。
図7に示すスキャン方法は、第1列目においてはy方向の正方向にスキャンし、第1列目のスキャンが終わると、最終列行において第2列へと移り、第2列目においてはy方向の負方向にスキャンする、というように交互の方向のスキャンを繰り返す方法である。ここでは、ビームのスキャン開始位置を左上として解説をしたが、この開始位置は使用する描画装置によって決まるものである。
次に、本発明の実施の他の形態に係る電子線描画における矩形領域分割方法について説明する。図8及び図9は、本発明の他の実施の形態に係る電子線描画における矩形領域分割方法の概略を示す図である。図8及び図9において、Rはスポットビーム型の電子線描画装置で描画する、ある広さの矩形領域を示している。本実施形態においても、簡単のために矩形領域に描画する場合について説明するが、その他の形状の領域を描画する場合もこの矩形領域での考え方を組み合わせることにより、実現することができる。
電子線描画装置においては、ある一定以上の広さの矩形領域にスポットビームを描画するような場合には、これをより小さな複数の矩形領域に分割し、分割された矩形領域毎にスポットビームにて照射を行いながら走査しつつ描画する。
ここで、描画領域Rの左辺を通る線をV0―V0’とし、右辺を通る線をV3―V3’とし、上辺を通る線をH0―H0’とし、下辺を通る線をH3―H3’とする。また、スポットビームのビーム径をaとし、スキャンピッチもビーム径と同じaである(スキャンピッチとビーム径は必ずしも同じであるとは限らない)とする。
本実施形態における描画領域Rの矩形領域分割方法においては、描画対象領域を重複しない矩形領域に分割するときに、一辺の長さがスポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)の矩形領域と、少なくとも一辺の長さがスポットビームのスキャンピッチ未満の矩形領域とに分割することを特徴としている。このことを具体的に示すと以下のようになる。
描画領域Rにおいて、水平方向のどの位置に分割線を入れるかについてみてみると、線V0―V0’から線V1―V1’までの距離をスポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)とし、線V3―V3’から線V2―V2’までの距離をスポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)とし、線V1―V1’から線V2―V2’までの距離をスポットビームのスキャンピッチ(又は、スポットビーム径未満:a未満)とするように設定する。
また、垂直方向のどの位置に分割線を入れるかについてみてみると線H0―H0’から線H1―H1’までの距離をスポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)とし、線H3―H3’から線H2―H2’までの距離をスポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)とし、線H1―H1’から線H2―H2’ までの距離をスポットビームのスキャンピッチ未満(又は、スポットビーム径未満:a未満)とするように設定する。
以上のように、設定した一例が図8であり、図8では、描画領域Rに対して
(線V0―V0’から線V1―V1’までの距離)=5a
(線V3―V3’から線V2―V2’までの距離)=4a
(線V1―V1’から線V2―V2’までの距離)<a
(線H0―H0’から線H1―H1’までの距離)=4a
(線H3―H3’から線H2―H2’までの距離)=2a
(線H1―H1’から線H2―H2’ までの距離)<a
となるように分割線が挿入されている。
この分割線を基本として、描画領域Rに対して以下のような第1矩形領域乃至第9矩形領域を想定する。
第1矩形領域:線V0―V0’と線V1―V1’、線H0―H0’と線H1―H1’で囲まれた領域。
第2矩形領域:線V1―V1’と線V2―V2’、線H0―H0’と線H1―H1’で囲まれた領域。
第3矩形領域:線V3―V3’と線V2―V2’、線H0―H0’と線H1―H1’で囲まれた領域。
第4矩形領域:線V0―V0’と線V1―V1’、線H1―H1’と線H2―H2’で囲まれた領域。
第5矩形領域:線V1―V1’と線V2―V2’、線H1―H1’と線H2―H2’で囲まれた領域。
第6矩形領域:線V3―V3’と線V2―V2’、線H1―H1’と線H2―H2’で囲まれた領域。
第7矩形領域:線V0―V0’と線V1―V1’、線H3―H3’と線H2―H2’で囲まれた領域。
第8矩形領域:線V1―V1’と線V2―V2’、線H3―H3’と線H2―H2’で囲まれた領域。
第9矩形領域:線V3―V3’と線V2―V2’、線H3―H3’と線H2―H2’で囲まれた領域。
なお、図8では、描画領域Rに対して例えば、
(線V0―V0’から線V1―V1’までの距離)=5a
(線V3―V3’から線V2―V2’までの距離)=4a
となるように分割線を挿入したが、
(線V0―V0’から線V1―V1’までの距離)=4a
(線V3―V3’から線V2―V2’までの距離)=5a
となるような線V1―V1’線V2―V2’を挿入するようにしても構わない。あくまで、図8は本発明の考え方に基づく分割方法に一例に過ぎないものである。
以上のように描画領域Rを第1矩形領域乃至第9矩形領域に分割した上で、図示するように、各矩形領域のスポットビーム照射開始位置から、スポットビームでスキャンしつつ描画を行う。ここでは、ビーム照射開始位置を左上として図示しているが、各描画装置によりこの開始位置は異なる。スポットビームの照射によりそれぞれの矩形領域を描画(照射)すると図9に示すような状態となる。図9の例では、第1矩形領域、第3矩形領域、第4矩形領域、第6矩形領域、第7矩形領域、第9矩形領域については、図4に示されるスキャン方法が採られている。また、第2矩形領域、第8矩形領域については、図6に示されるスキャン方法が採られている。第5矩形領域については、1スポットのみの描画によるものである。
上述するように、各矩形領域のスポットビーム照射開始位置から、スポットビームでスキャンしつつ描画を行うと、線V1―V1’(図9には不図示)と線V2―V2’ (図9には不図示)と間、及び、線H1―H1’ (図9には不図示)と線H2―H2’ (図9には不図示)との間には、重複描画部分ができるが、線V1−V1’から線V2−V2’までの距離がビーム径に比べ充分小さく、その重複によって使用するレジストの現像閾値を超えたエネルギー分布がパターンエッジ部(外縁部)をはみ出す量が許容範囲内であれば問題とはならない。
以上、本実施形態に係る電子線描画における矩形領域分割方法によれば、矩形分割領域において、非描画部分の発生を防止することができ、描画像全体からみて描画ムラや筋の形成、LER(Line Edge Roughness)の悪化などという現象の発生を防止することができる。
次に、本発明の実施の他の形態に係る電子線描画における矩形領域分割方法について説明する。図10は、スポットビーム型の電子線描画装置のスポットビームのプロファイルを示す図であり、横軸が距離、縦軸がビーム強度を示している。図に示すように、スポットビームのプロファイルによれば、ビーム径(a)より離れてもある程度のビーム強度が維持されている。すなわち、このようなプロファイルは、電子線描画装置による描画時において、近接するスポットビーム間の影響が出現する可能性があることを示唆している。
図11に示すような描画領域Rについて、近接するスポットビーム間の影響を検討してみる。なお、簡単のために上辺と下辺と距離はスポットビームのスキャンピッチの自然数倍である場合を想定している。図11において、近接するスポットビーム間の影響が特に顕著となる箇所は、Zで示されるように重複描画領域が隣接して連続している箇所である。すなわち、重複描画領域が隣接して連続しているため重複描画部が近接し、描画エネルギーの蓄積量が現像プロセスの閾値を超え、その為に描画パターンの一番外周部が膨らんでしまい、LER(Line Edge Roughness)が悪化するということがある。一方、描画領域Rが非常に大きい場合や、または重複描画部分の大きさ(幅)が a に近い場合においても、重複描画部のエネルギー蓄積量が現像プロセスの閾値を超え、その為に一番外周部が膨らんでしまうということがある。本発明の実施の他の形態に係る電子線描画における矩形領域分割方法は、このような問題に対処するものである。
図12及び図13は、本発明の他の実施の形態に係る電子線描画における描画方法および矩形領域分割方法の概略を示す図である。本発明は図12に例示されるように、スポットビーム型の電子線描画において、描画対象領域Rの最外縁とその次の内側の列(又は行)で重複描画部が隣接して連続しないように配置する事を原則とする。本発明における描画領域Rの矩形領域分割方法においては、分割する矩形領域の一辺の長さを、スポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)とすることを基本とし、さらに描画領域Rの描画によって、最外縁とその次の内側の列(又は行)で重複描画部が隣接して連続しないように配置することも原則とする。
以上のような、本発明の他の実施の形態に係る電子線描画における矩形領域分割方法に基づいて、描画領域Rを描画したときの様子を図12に示す。図に示すように、第1行目の重複部分(D1)は第7列目と第8列目の間に、また、第2行目の重複部分(D2)は第6列目と第7列目の間に形成する。また、描画領域Rの下辺においても、第6行目の重複部分(D6)は第6列目と第7列目の間に、また、第7行目の重複部分(D7)は第7列目と第8列目に形成する。なお、重複部分(D1)と重複部分(D2)とは、1列ずらし、隣接して連続しないようにした例について示したが、これに限らず2列以上ずらすようにしても構わない。
このような本発明の他の実施の形態に係る電子線描画における矩形領域分割方法に基づいて、描画領域Rを描画したとき具体的にどのような矩形領域が形成されるかについて図12及び図13を参照しつつ説明する。図13は、図12に示すような描画を実行するための矩形領域の分割の仕方を示している。
図13において、描画領域Rの左辺を通る線をV0―V0’とし、右辺を通る線をV5―V5’とし、上辺を通る線をH0―H0’とし、下辺を通る線をH3―H3’とする。また、スポットビームのビーム径をaとし、スキャンピッチもビーム径と同じaである(スキャンピッチとビーム径は必ずしも同じであるとは限らない)とする。
描画領域Rの第1列目において、水平方向のどの位置に分割線を入れるかについてみてみると、線V0―V0’から線V4―V4’までの距離をスポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)とし、線V5―V5’から線V4―V4’までの距離をスポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)とするように設定する。ただし、線V3―V3’から線V4―V4’までの距離はa未満とする。
描画領域Rの第2列目から第6列目までにおいて、水平方向のどの位置に分割線を入れるかについてみてみると、線V0―V0’から線V2―V2’までの距離をスポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)とし、線V5―V5’から線V1―V1’までの距離をスポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)とするように設定する。ただし、線V3―V3’から線V4―V4’までの距離はa未満とする。
描画領域Rの第7列目(最終列)において、水平方向のどの位置に分割線を入れるかについてみてみると、線V0―V0’から線V4―V4’までの距離をスポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)とし、線V5―V5’から線V4―V4’までの距離をスポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)とするように設定する。ただし、線V3―V3’から線V4―V4’までの距離はa未満とする。
また、垂直方向のどの位置に分割線を入れるかについてみてみると線H0―H0’から線H1―H1’までの距離をスポットビームのスキャンピッチと同じとし、線H1―H1’から線H2―H2’までの距離をスポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)とし、線H3―H3’から線H2―H2’までの距離をスポットビームのスキャンピッチと同じとするように設定する。
以上のような分割線を基本として、描画領域Rに対して以下のような第1矩形領域乃至第6矩形領域を想定する。
第1矩形領域:線V0―V0’と線V4―V4’、線H0―H0’と線H1―H1’で囲まれた領域。
第2矩形領域:線V5―V5’と線V3―V3’、線H0―H0’と線H1―H1’で囲まれた領域。
第3矩形領域:線V0―V0’と線V2―V2’、線H1―H1’と線H2―H2’で囲まれた領域。
第4矩形領域:線V5―V5’と線V1―V1’、線H1―H1’と線H2―H2’で囲まれた領域。
第3矩形領域:線V0―V0’と線V2―V2’、線H3―H3’と線H2―H2’で囲まれた領域。
第4矩形領域:線V3―V3’と線V1―V1’、線H3―H3’と線H2―H2’で囲まれた領域。
以上のように描画領域Rを第1矩形領域乃至第6矩形領域した上で、スポットビームによりそれぞれの矩形領域を描画(照射)すると図12に示すような状態となる。
以上、本発明の他の実施の形態に係る電子線描画における矩形領域分割方法によれば、矩形分割領域において、非描画部分の発生を防止することができ、かつ、描画領域Rの外縁部での膨らみの発生を防止することができ、描画像全体からみて描画ムラや筋の形成、LER(Line Edge Roughness)の悪化などという現象の発生を防止することができる。
なお、本発明はスポットビーム型の電子線描画装置を例に説明したが、レーザー光やX線を用いたスポットビーム型の描画装置にも適用できる。
本発明の実施の形態に係る電子線描画における描画方法(重複描画を行う方法)を示す図である。 本発明の実施の形態に係る電子線描画における矩形領域分割方法の概略を示す図である。 本発明の実施の形態に係るスポットビーム型の電子線描画における矩形領域分割方法の概略を示す図である。 描画装置におけるスキャン方法のバリエーションを示す図である。 描画装置におけるスキャン方法のバリエーションを示す図である。 描画装置におけるスキャン方法のバリエーションを示す図である。 描画装置におけるスキャン方法のバリエーションを示す図である。 本発明の他の実施の形態に係る電子線描画における矩形領域分割方法の概略を示す図である。 本発明の他の実施の形態に係る電子線描画における矩形領域分割方法の概略を示す図である。 スポットビーム型の電子線描画装置のスポットビームのプロファイルを示す図である。 近接するスポットビーム間の影響を示す図である。 本発明の他の実施の形態に係る電子線描画における矩形領域分割方法の概略を示す図である。 本発明の他の実施の形態に係る電子線描画における矩形領域分割方法の概略を示す図である。 従来のスポットビーム型の電子線描画装置における描画方法を説明する図である。 従来のスポットビーム型の電子線描画装置における描画方法を説明する図である。 従来のスポットビーム型の電子線描画装置における描画方法を説明する図である。 従来のスポットビーム型の電子線描画装置における描画方法を説明する図である。
符号の説明
R・・・描画領域

Claims (7)

  1. 描画領域をスポットビームにて照射を行いながら走査しつつ、描画パターンを描画するスポットビーム型の電子線描画における描画方法において、
    スポットビームのスキャンピッチの一部を、予め定められたスキャンピッチより狭いピッチで照射して重複描画部を有するようにし、
    描画パターン領域の最外縁とその次の内側のスポットビームの列(又は行)で重複描画部が隣接して連続しないように配置することを特徴とするスポットビーム型の電子線描画における描画方法。
  2. 前記描画パターン領域の最外縁に接してスポットビームを照射することを特徴とする請求項1に記載のスポットビーム型の電子線描画における描画方法。
  3. 前記重複描画部を分散して形成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスポットビーム型の電子線描画における描画方法。
  4. 描画領域をスポットビームにて照射を行いながら走査しつつ、描画パターンを描画するスポットビーム型の電子線描画における矩形領域分割方法であって、
    描画パターン領域を重複描画部分を有する矩形領域に分割するときに、矩形領域の一辺の長さを、スポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)に設定するとともに、描画対象領域最外縁とその次の内側のスポットビームの列(又は行)で重複描画部が隣接して連続しないように配置することを特徴とする電子線描画における矩形領域分割方法。
  5. 描画領域をスポットビームにて照射を行いながら走査しつつ、描画パターンを描画するスポットビーム型の電子線描画における矩形領域分割方法であって、
    描画パターン領域を重複しない矩形領域に分割するときに、一辺の長さがスポットビームのスキャンピッチ×n(ただし、nは自然数)の矩形領域と、少なくとも一辺の長さがスポットビームのスキャンピッチ未満の矩形領域とに分割するとともに、描画対象領域最外縁とその次の内側のスポットビームの列(又は行)で重複描画部が隣接して連続しないように配置することを特徴とする電子線描画における矩形領域分割方法。
  6. 前記描画パターン領域の最外縁に接してスポットビームを照射することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のスポットビーム型の電子線描画における矩形領域分割方法。
  7. 前記重複描画部を分散して形成することを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載のスポットビーム型の電子線描画における矩形領域分割方法。
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