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JP4938385B2 - 貯湯式給湯システム - Google Patents
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JP4938385B2 - 貯湯式給湯システム - Google Patents

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Description

本発明は、発電熱や太陽熱等で加熱した水を貯湯タンクに貯湯しておき、貯湯タンクに貯湯しておいた水を利用して給湯する貯湯式給湯システムに関する。本明細書では、温水と冷水を区別しないで水という。水といっても冷水であるとは限らず、温水であることもある。
発電熱や太陽熱等で加熱した水を貯湯しておいて給湯する貯湯式給湯システムが知られている。温水利用箇所で必要とする温度(給湯設定温度)よりも高温の水が貯湯タンクに貯湯されていれば、貯湯タンクから送り出される水と水道水を混合することによって給湯設定温度に調温することができる。給湯設定温度よりも低温の水が貯湯タンクに貯湯されていれば、バーナ等の補助熱源機で加熱して給湯する必要があるが、この場合は、発電熱や太陽熱等で予熱されている水を補助熱源機で加熱することから、水道水を加熱する場合に比べると、給湯設定温度に加熱するまでのエネルギーが少なくてすむ。貯湯式給湯システムは、総合的な熱利用効率が高い。
給湯システムでは、温水利用箇所で給湯設定温度に調温された水が利用可能となるまでの時間が短いことが好ましい。例えば、台所や風呂等に設置されている給湯栓を開いたために冷水が出始めてから給湯設定温度に上昇するまでの間、使用者は給湯栓を開いたまま待っている。この時間が長いと無駄に消費される水の量が増えるだけでなく、使用者に多大な不快感を与えてしまう。給湯設定温度に調温された水が出始めるまでの時間を短縮化することが必要である。
特許文献1に、上記の待ち時間を短くするために、貯湯タンクの水を給湯設定温度よりも高温に予熱しておく技術が開示されている。
特許文献1の技術では、貯湯槽に設置されている流量センサとサーミスタによって日々の給湯利用量と給湯設定温度を監視し、それに基づいて貯湯槽に貯えておくことが必要な蓄熱量を予測し、予測した蓄熱量が得られるまで予熱しておく。予熱動作は、翌日に必要な蓄熱量を予測して前日の夜間に行われる。この結果、貯湯タンクの水は給湯設定温度よりも高温に予熱される。
特許文献1の技術では、貯湯槽に保温されている水と水道水を混合して給湯設定温度に調温した水を給湯利用箇所へ供給する。給湯設定温度に調温された水が出始めるまでの時間を短縮化することができる。
特開2002−181385号公報
特許文献1の技術では、給湯設定温度より高温に予熱した水を貯湯槽に保温しておく。貯湯槽を周囲から断熱したとしても、経済的に現実的な断熱構造である限り、放熱することが避けられない。保温しておく水温が高いほど、放熱ロスは高い。特許文献1の技術では、給湯設定温度よりも高温に予熱した水を保温しておく方式であるために、放熱ロスが高い。
本発明は、上記の実情を鑑みて創作されたものであり、貯湯槽の水を予熱しておくことによって給湯設定温度に調温された水が出始めるまでの時間を短縮化することができるのと同時に、予熱した水を貯湯槽に保温しておくために放熱ロスが高くなるという問題を避けることができる技術を提供する。
本発明の貯湯式給湯システムは、貯湯タンクと、貯湯タンクの下部の水を貯湯タンクの上部に戻す加熱用循環経路と、加熱用循環経路を流れる水を加熱する手段と、貯湯タンクの下部へ給水する給水経路と、貯湯タンクの上部の水を温水利用箇所へ導く給湯経路と、貯湯タンクの水を貯湯タンクの上部に戻す補助加熱用循環経路と、補助加熱用循環経路を流れる水を加熱する補助熱源機と、貯湯タンク内の上部の温度を検知する検知手段と、温水利用箇所に導く温水の温度を設定しておく給湯温度設定手段と、検知手段で検知された温度が予熱温度に維持されるように補助熱源機を運転する予熱モードを有する制御装置を備えている。ここで、前記予熱温度は、給湯温度設定手段で設定されている給湯温度より低く、給湯温度設定手段で設定可能な最低温度から補助熱源機を通過する間に得られる水温の昇温幅を減じた温度よりも高いことを特徴とする。
貯湯タンクの下部の水は加熱用循環経路に送り出され、燃料電池の発電熱や太陽熱等によって加熱され、貯湯タンクの上部へ戻される。貯湯タンクの上部に戻された水は、貯湯タンクの下部に貯湯されている低温の水と混合されないで、貯湯タンクの上部に高温の状態で貯えられる。貯湯タンクの内部には温度成層が形成される。
給湯経路へは、貯湯タンクの上部に貯えられた高温の温水が送り出される。このために貯湯タンクの蓄熱量が小さくなるまで、高温の水を給湯経路へ送り出すことができる。
貯湯タンクの上部に貯えられている水の温度が低下した状態で給湯運転が必要とされる場合には、貯湯タンクの水を貯湯タンクの上部に戻す補助加熱用循環経路を使って水を循環させ、補助加熱用循環経路を流れる水を補助熱源機で加熱する。補助熱源機で加熱された高温の水は貯湯タンクの上部に戻され、給湯経路へ送り出される。貯湯タンクの上部に貯えられている水の温度は、循環することによって均質化され、給湯経路へ送り出される水の温度は安定する。貯湯タンクの上部がバッファタンクとして機能し、給湯経路へ送り出される水の温度変動を抑制する。貯湯タンクの蓄熱量が少ない場合であっても、少ない蓄熱量を有効に活用して給湯に利用することができる。
この貯湯式給湯システムでは、貯湯タンクの蓄熱量が低下したときに、貯湯タンクの上部の水が予熱温度に維持されるように予熱モードを実行する。図1(a)に、本発明の予熱温度を表わす。給湯温度設定手段では、最低温度Tαminから最高温度Tαmaxまでの温度範囲の中から、使用者が給湯設定温度Tαを設定することができる。図1(a)において、ΔTrは、補助熱源機を通過する間に得られる水温の昇温幅である。本発明の予熱温度Tpは、Tαmin−ΔTrよりも高く、給湯設定温度Tαよりも低い。
予熱温度Tpは、計算によって算出してもよいし、上記の温度領域内で予め設定されている温度であってもよい。例えば、給湯設定温度は42℃前後に設定されている場合が多く、設定可能な最低温度Tαminは38℃前後であることが多く、ΔTrは15℃前後であることが多い。予熱温度を35℃前後に設定しておけば、予熱温度が、Tαmin−ΔTrよりも高く、給湯設定温度Tαよりも低い条件を満たしていることが多い。
本システムによると、従来技術に比べて貯湯タンクの予熱温度を低く抑えることができる。従って、予熱している貯湯タンクからの放熱ロスを大幅に低減することができる。
図2に、本発明の貯湯タンクの上部の温度変化を表わす図を示す。図2の(1)は、貯湯タンクの水を予熱せずに給湯する場合の温度変化を表わしており、図2の(2)は、貯湯タンクの水を予熱しておいて給湯する場合の温度変化を表わしている。(1)の場合、出湯要求1があった時点において、貯湯タンクの上部の水の温度は給水温度Tsである。この状態から給湯設定温度Tαまで加熱して出湯するためには、ΔT1の時間を要する。これに対して、(2)に示すように貯湯タンクの上部の水を予め予熱温度Tpにまで予熱しておけば、ΔT2の時間で給湯設定温度Tαの水を温水利用箇所に供給することができる。
給湯温度設定手段で設定可能な最低温度Tαminから補助熱源機を通過する間に得られる水温の昇温幅−ΔTrを減じた温度Tαmin−ΔTrよりも高い温度に予熱しておけば、前記のΔT2の時間が長くなりすぎることはない。貯湯タンクの水を給湯設定温度Tα以上に予熱しておいても、貯湯タンクと給湯利用箇所の間を結ぶ配管に存在している水を排出しないことには、給湯利用箇所で給湯設定温度Tαに調温された水は出始めない。補助熱源機を通過する間に得られる水温の昇温幅ΔTrだけ低い温度に加熱しておけば、給湯の開始とともに補助熱源機による加熱を開始することによって、貯湯タンクから送り出される水の温度を速やかに上昇させることができる。貯湯タンクの水を給湯設定温度Tα以上に予熱しておいた場合と大差ない遅れ時間で、給湯利用箇所で給湯設定温度Tαに調温された水が出始める。
予熱しておくことによって給湯設定温度に調温された水が出始めるまでの時間を短縮化することができるのと同時に、予熱した水を貯湯槽に保温しておくために放熱ロスが高くなるという問題を避けることができる。
予熱しておく水は、貯湯タンクの上部に貯えられている水だけでもよいし、貯湯タンクの中間高さ以上に存在する水のみを予熱してもおいてもよい。例えば、台所や洗面台等の給湯利用箇所で平均的に使用される1回分の水量を加熱しておけば、給湯利用時に素早く応答できる。使用者の待ち時間を短縮することができる。
燃料電池等が発電運転を開始すれば、貯湯タンクの水が加熱用循環経路に送りだされて貯湯タンクの水の全量が加熱されるので、貯湯タンク内のすべての水を予熱しておく必要はない。これもまた放熱ロスを低減するのに効果的である。
本発明の貯湯式給湯システムの予熱温度は、給湯設定温度から補助熱源機を通過する間に得られる水温の昇温幅を減じた温度よりも高く、給湯設定温度よりも低いことが好ましい。
図1(b)に、本発明の予熱温度を図示する。予熱温度Tpが、給湯設定温度Tαから補助熱源機を通過する間に得られる水温の昇温幅ΔTrを減じた温度Tα−ΔTrよりも高く、給湯設定温度Tαよりも低ければ、短時間で出湯することができる。上記の構成によると、予熱温度Tpの下限値は給湯設定温度Tαに準じて変化するが、それでも従来の保温温度よりも低温であり、放熱ロスは少ない。
本発明の貯湯式給湯システムの補助熱源機を通過する間に得られる水温の昇温幅ΔTrは、補助熱源機を運転する最低水量における昇温幅を用いることが好ましい。
補助熱源機を通過する間に得られる水温の昇温幅ΔTrは、補助熱源機の加熱能力によって変化するだけでなく、補助熱源機を通過する水の量によっても変化する。補助熱源機を通過する水量が少なければ、昇温幅ΔTrは大きい。
給湯の開始時には、所望の水量に満たなくても給湯設定温度に調温されている水の供給開始タイミングが早いことが重視される。水量を抑えることが許容される。
給湯開始時には水量を抑えるようにすれば、補助熱源機を通過する間に得られる水温の昇温幅ΔTrは大きくなり、それにより予熱温度Tpを下げることができる。給湯開始タイミングが遅れることを防止しながら、放熱ロスを抑えることができる。
本発明の貯湯式給湯システムでは、給湯設定温度が所定の温度より高いときには予熱モードを実行しないことが好ましい。
給湯利用箇所で設定される給湯温度は、その用途により多様である。例えば、給湯温度が40℃程度に設定されているときは、食器洗いやシャワーなどのように、給湯設定温度に調温された水が出始めるまでの時間が短いことが要求されていることが多い。それに対して、給湯設定温度が50℃以上の高温に設定されているときは、例えば飲み物を作成するためにお湯を必要とする場合等であって、給湯設定温度に調温された水が出始めるまでが時間が少々長くても許容されることが多い。すなわち、放熱ロスを避けるために、予熱しておかないことが許容されることが多い。
給湯設定温度が所定の温度より高いときには予熱モードを実行しないようにすると、給湯設定温度に調温された水が出始めるまでが時間が短いことが要求されている場合には予熱しておいて給湯開始時までの時間を短縮化でき、給湯設定温度に調温された水が出始めるまでが時間が長くても許容される場合には放熱ロスを避けることができる。
本発明の貯湯式給湯システムは、予熱モードを実行するかしないかを切換える操作スイッチ類を有することが好ましい。
給湯設定温度に調温された水が出始めるまでの時間の短縮と、放熱ロスの減少はトレードオフの関係にある。操作スイッチ類が用意されていれば、貯湯式給湯システムで予熱動作を行うか否かを、使用者が選択することができる。
予熱モードを実行するかしないかを切換えるスイッチは、単独で操作可能であってもよい。あるいは、貯湯式給湯システムの電源スイッチと連動する構成であってもよい。
本発明の参考の態様による貯湯式給湯システムは、貯湯タンクと、貯湯タンクの下部の水を貯湯タンクの上部に戻す加熱用循環経路と、加熱用循環経路を流れる水を加熱する手段と、貯湯タンクの下部へ給水する給水経路と、貯湯タンクの上部の水を温水利用箇所へ導く給湯経路と、貯湯タンクの水を貯湯タンクの上部に戻す補助加熱用循環経路と、補助加熱用循環経路を流れる水を加熱するとともに加熱量が可変な補助熱源機と、温水利用箇所に導く温水の温度を設定しておく給湯温度設定手段と、貯湯タンクから給湯経路に送り出される水の温度を検知する第1検知手段と、貯湯タンクから補助熱源機に送り出される水の温度を検知する第2検知手段と、補助熱源機の加熱量を、給湯温度設定手段で設定されている給湯温度と第2検知手段で検知される温度の差に基づいて決定する加熱量決定手段と、第1検知手段で検知される温度が給湯温度設定手段で設定されている給湯温度よりも低い間は、補助熱源機の加熱量を加熱量決定手段で決定された加熱量から増大する加熱量増大手段とを備えている。
加熱量決定手段は、給湯設定温度と第2検知手段で検知される温度との差に基づいて、補助熱源機の加熱量を決定する。補助熱源機は、加熱量が可変な構成を有しており、その加熱量が、加熱量決定手段で決定された加熱量に一致するように制御される。補助熱源機の加熱量が、加熱量決定手段で決定された加熱量に調整されれば、補助熱源機を通過した水は給湯設定温度に調整される。実際には、加熱量決定手段で決定する加熱量は、補助熱源機を通過した水が給湯設定温度よりも若干(1〜2℃)高い温度となるように計算されていることが多い。これは、ここでいう加熱量増大手段とは別ものであり、加熱量増大手段は、加熱量を顕著に増大させる。
本発明の参考の貯湯式給湯システムは、補助熱源機を通過した水がそのまま給湯経路に送り出されず、一旦は貯湯タンクの上部に戻され、その後に貯湯タンクの上部から給湯経路に送り出される。貯湯タンクの上部に戻されてから給湯経路に送り出されるまでの間に、貯湯タンクの上部に存在していた水と混合し、混合した水が給湯経路に送り出される。
図3に、給湯経路に送り出される水の温度変化を示す。
グラフ(2)は、補助熱源機の加熱量が、給湯設定温度と第2検知手段で検知される温度との差に基づいて決定された加熱量に一致する場合を示す。補助熱源機を通過して貯湯タンクの上部に戻される水の温度が給湯設定温度であるために、給湯経路に送り出される水の温度が給湯設定温度Tαにまで上昇するのに時間Δt2を要する。
グラフ(1)は、加熱量増大手段によって、補助熱源機の加熱量が増大された場合を示す。補助熱源機を通過して貯湯タンクの上部に戻される水の温度が給湯設定温度以上に加熱されているために、給湯経路に送り出される水の温度が給湯設定温度Tαにまで上昇するのに時間Δt1は短くてすむ。
給湯経路に送り出される水の温度が給湯設定手段に等しくなれば、補助熱源機の加熱量が、給湯設定温度と第2検知手段で検知される温度との差に基づいて決定された加熱量に調整され、補助熱源機を通過して貯湯タンクの上部に戻される水の温度が給湯設定温度に下げられる。給湯経路に給湯設定温度の水を送り出す運転を継続することができる。
前記したように、本発明の参考の貯湯タンクはバッファタンクとして機能する。このため、補助熱源機の加熱量を変化させても、その温度変化は貯湯タンクで緩衝され、給湯温度に影響しにくい。給湯温度への影響を考慮することなく補助熱源機の加熱量を可変させることができる。
加熱量決定手段および加熱量増大手段は、補助熱源機に接続可能なハードウェア構成を有していてもよいし、補助熱源機を制御するプログラムにより構成されていてもよい。
本発明の参考の貯湯式給湯システムでは、第1検知手段で検知される温度が給湯設定温度よりも低い間は、補助熱源機の加熱量を最大加熱量としてもよい。
これによると、給湯温度で出湯し始めるまでの時間をさらに短くすることができる。
なお本明細書でいう「貯湯タンクの上部」は、貯湯式給湯システムを実際に使用する際の種々の要請に応じて変更され得る。例えば給湯経路へ送り出される水の温度変動を可能な限り抑制したい場合には、貯湯タンクの上部の範囲を広いものとする。具体的には、補助加熱用循環経路の上端が貯湯タンクに接続する位置を下方に変更する。これによって、バッファとなる貯湯タンクの上部に貯められている水の容量が増加し、給湯経路へ送り出される水の温度変動を効果的に抑制することができる。また給湯設定温度の水を出湯し始めるまでの時間を可能な限り短くするためには、貯湯タンクの上部の範囲を狭いものとする。具体的には、補助加熱用循環経路の上端が貯湯タンクに接続する位置を上方に変更し、補助加熱用循環経路の下端が貯湯タンクに接続する位置も上方に変更する。これによって、給湯設定温度の水を出湯し始めるまでの時間をさらに短くすることができる。
上記の構成により、給湯開始時に給湯経路に送り出される水の温度の立ち上がりタイミングが速くなり、出湯要求があってから給湯設定温度の水を出湯し始めるまでの時間を短くすることができる。使用者の待ち時間が短縮され、出湯開始を待つ使用者の不快感を少なくすることができる。
以下に、本発明の好適な実施形態を説明する。
(形態1) 予熱温度を計算して記憶しておく手段を備えている。
(形態2) 予熱温度は、予め設定されている。
(形態3) 補助熱源機を通過した水を貯湯タンクの上部に戻す経路に開閉弁が介装されている。
(形態4) 補助熱源機を通過した水を貯湯タンクの中間高さに戻す分岐経路が設けられている。
(形態5) 補助熱源機を通過した水を貯湯タンクの中間高さに戻す分岐経路に開閉弁が介装されている。
(形態6) 補助熱源機を通過した水を貯湯タンクをバイパスして補助熱源機に戻すバイパス経路を備えている。
(形態7) 補助熱源機を通過した水を補助熱源機に戻すバイパス経路に開閉弁が介装されている。
(形態8) 補助加熱用循環経路は、補助熱源機を通過した水が、貯湯タンクの上部に戻される状態と、貯湯タンクの中間高さに戻される状態と、貯湯タンクをバイパスして補助熱源機に戻される状態との間で切換えることができる。
(形態9) 改質器を加熱する排気ガスで加熱用循環経路を流れる水を加熱することができる。
(形態10) 発電機を冷却することで自らは加熱された冷却水で加熱用循環経路を流れる水を加熱し、冷却水を冷却する。
本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。それぞれの実施例の共通部位に関しては、重複説明は省略する。
(第1実施例)
図4に、本実施例の貯湯式給湯システム1の概略構成を表わす図を示す。貯湯タンク10には、加熱用循環経路20が接続されている。加熱用循環経路20には循環ポンプ22が配置されており、循環ポンプ22を運転すると、貯湯タンク10の下部に貯えられている水が加熱用循環経路20を通過して貯湯タンク10の上部に戻される。
加熱用循環経路20は、改質器74を加熱した排気ガスが通過する熱交換器24と、発電熱で加熱された水が通過する熱交換器26を通過しており、発電ユニット70の発電運転中は、貯湯タンク10の下部に貯えられている水が排気ガスと発電熱で加熱されて貯湯タンク10の上部に戻される。貯湯タンク10には、発電に伴って発生する熱で加熱された水が、温度成層をなした状態で貯湯される。
加熱用循環経路20には、貯湯タンク10の下部から送り出された水の温度を検出するサーミスタ202と、発電に伴って発生した熱で加熱された水の温度を検出するサーミスタ204と、三方弁28が配置されている。三方弁28には発電ユニットバイパス経路29の一端が接続されており、この発電ユニットバイパス経路29の他端は、熱交換器24の上流側の加熱用循環経路20に接続されている。三方弁28を切換えることによって、貯湯タンク10の下部から送り出された水は、熱交換器24と熱交換器26を通過してから貯湯タンク10の上部に戻る状態と、熱交換器24と熱交換器26をバイパスして貯湯タンク10の上部に戻る状態の間で切換えられる。
図4の発電ユニット70は、改質器74と、改質器74を加熱するバーナ72と、燃料電池76を備えている。
改質器74は、メタノール等の燃料ガスを改質して水素ガスを製造する。製造した水素ガスは水素ガス供給経路704を経て燃料電池76へと供給される。改質器74で、燃料ガスを改質して水素ガスを製造するためには、改質器74を高温に維持する必要がある。バーナ72の燃焼熱によって改質器74が高温に維持される。バーナ72の排気ガスは改質器74を加熱したあとも高温であり、熱交換器24を通過する際に加熱用循環経路20を流れる水を加熱する。排気ガスの熱は回収され、貯湯タンク10に蓄熱される。
燃料電池76は、改質器74から供給される水素ガスと空気中の酸素とを反応させて発電する。燃料電池76が発電する際に、発電熱が発生する。燃料電池76を冷却するために、冷却水通路706が燃料電池76を通過している。冷却水通路706を流れる水が燃料電池76を冷却し、燃料電池76を発電に適した温度に維持する。燃料電池76を冷却することによって加熱された水は、熱交換器26を通過して加熱用循環経路20を流れる水を加熱する。加熱用循環経路20を流れる水を加熱することによって冷却された水は再び燃料電池76を通過する。発電熱は回収され、貯湯タンク10に蓄熱される。
後記するコントローラ80は、発電運転中は、バーナ72を燃焼させ、改質器74に燃料ガスを供給し、循環ポンプ22を運転する。
図4の貯湯タンク10の底部には、貯湯タンク10に水道水を給水する給水経路30が接続されている。給水経路30には、水道水の圧力を減圧する減圧弁32、給水温度を測定する給水サーミスタ302、給水量を測定する流量センサ34、給水量サーボ36、混合サーボ38が介装されている。混合サーボ38は、給水経路30と混合経路46の分岐点に配置されている。
貯湯タンク10内の水圧が減少すると、減圧弁32によって減圧された水道水が給水経路30から貯湯タンク10へ給水される。給水サーミスタ302で検出される給水温度と、流量センサ34で検出される給水量は、コントローラ80に入力される。
給水経路30の混合サーボ38の下流側に排水経路90が接続されている。排水経路90には排水弁92が介装されている。排水弁92の開閉は手動で行う。排水弁92が開かれると、貯湯タンク10内の水が排水経路90を経て外部へ排水される。
図4の貯湯タンク10の天井部(上部)には、貯湯タンク10内の上部に貯えられている水を給湯栓48に給湯する給湯経路40が接続されている。給湯栓48は、浴室、洗面所、台所等の温水利用箇所の各々に配設されている。給湯経路40には、温水電磁弁42、高温サーミスタ402、給湯サーミスタ404、給湯量センサ44が介装されている。また給湯経路40には、先述の混合経路46が接続されている。混合経路46は、温水電磁弁42の下流側であり、かつ高温サーミスタ402と給湯サーミスタ404の間に接続されている。
高温サーミスタ402は、貯湯タンク10から送り出された水であって、給水経路30からの水道水と混合される前の水の温度を検出する。給湯サーミスタ404は、混合した後の水の温度を検出する。給湯経路40からの温水量と混合経路46からの冷水量との混合比は、混合サーボ38の開度によって調整される。混合サーボ38の開度を調整することによって、予め設定されている給湯設定温度に調温することができる。
高温サーミスタ402で検出された温度と、給湯サーミスタ404で検出された温度とは、コントローラ80に入力される。給湯量センサ44で測定された給湯量は、コントローラ80に入力される。コントローラ80は、給水サーミスタ302の検出温度と、高温サーミスタ402の検出温度と、予め設定されている給湯設定温度に基づいて、混合サーボ38の開度を調整する。この構成により、貯湯タンク10の上部に貯えられている水の温度が給湯設定温度よりも高温であっても、給湯設定温度に調温された水を給湯することができる。
貯湯タンク10の上部には第1タンクサーミスタ101が設置されており、貯湯タンク10の中間高さには第2タンクサーミスタ102が設置されており、貯湯タンク10の下部には第3タンクサーミスタ103が設置されている。これらのサーミスタ101、102、103で測定された温度は、コントローラ80に入力される。
図4の貯湯タンク10の中間高さ(ほぼ第2タンクサーミスタ102と等しい高さ)と、貯湯タンク10の上部の間に、補助加熱用循環経路50が設けられている。補助加熱用循環経路50には、循環ポンプ52が配置されており、貯湯タンク10の中間高さから送り出された水を貯湯タンク10の上部に戻す。貯湯タンク10の上流側には、開閉弁55が介装されている。
補助加熱用循環経路50には、補助熱源入口サーミスタ502と、循環ポンプ52と、補助加熱用循環量センサ504と、補助加熱用循環量サーボ54が介装されている。補助熱源入口サーミスタ502は、貯湯タンク10の中間高さから送り出された水の温度を検出する。循環ポンプ52は、補助加熱用循環経路50内の水を循環させる。補助加熱用循環量センサ504は、補助加熱用循環経路50を流れる水の流量を検出する。補助熱源入口サーミスタ502で検出された温度と、補助加熱用循環量センサ504で検出された流量は、コントローラ80に入力される。コントローラ80は、入力した温度と流量等に基づいて、補助加熱用循環量サーボ54の開度を制御し、補助加熱用循環経路50を流れる水の流量を調整する。開閉弁55の開閉は、コントローラ80によって制御される。
図4の補助加熱用循環経路50は、補助熱源機60を通過している。補助熱源機60の内部には、潜熱熱交換器62と、顕熱熱交換器64と、バーナ68と、補助熱源出口サーミスタ66が配置されている。
バーナ68は、顕熱熱交換器64で補助加熱用循環経路50を流れる水を加熱する。顕熱熱交換器64を通過した排気ガスはなおも高温の水蒸気を含んでおり、顕熱熱交換器64で加熱する前の水が流れる潜熱熱交換器62を通過する際に結露して潜熱を放出し、潜熱熱交換器62を通過する水を加熱する。補助熱源機60は、潜熱熱交換器62と顕熱熱交換器64によって、補助加熱用循環経路50を流れる水を効率的に加熱する。潜熱熱交換器62には結露したドレンを回収して排出するためのドレン62が配置されており、図示省略のドレン経路には図示省略の中和器が介装されている。補助熱源出口サーミスタ66は、補助熱源機60で加熱された後の水の温度を検出する。検出された温度は、コントローラ80に入力される。
補助加熱用循環経路50からは、補助加熱用循環分岐56が分岐している。補助加熱用循環分岐56は、補助熱源機60の下流側で補助加熱用循環経路50から分岐し、貯湯タンク10の中間高さに接続されている。補助加熱用循環分岐56には、開閉弁58が介装されている。開閉弁58の開閉は、コントローラ80によって制御される。
循環ポンプ52が駆動し、補助加熱用循環経路50を水が循環し始めると、補助熱源出口サーミスタ66と、貯湯タンク10内の各タンクサーミスタ101,102,103で検出される温度により、開閉弁55、58のうち、コントローラ80によっていずれかの弁が選択されて開かれる。
開閉弁55が開かれると、補助加熱用循環経路50を循環する水を貯湯タンク10の上部に戻す循環経路が形成され、高温の水を貯湯タンク10に戻して貯湯するために利用することができる。貯湯タンク10の上部に高温の水が戻されるために、その水を給湯経路40に送り出すことができる。
開閉弁58が開かれると、補助加熱用循環経路50を循環する水を貯湯タンク10の中間高さに戻す循環経路が形成される。例えば、補助熱源機60を通過した水の温度が低い場合、貯湯タンク10の上部に戻すと貯湯タンク10の上部に存在する温度成層状態が乱され、給湯経路40に高温の水を送り出すことができなくなる。開閉弁58が開かれると、温度の低い水を貯湯タンク10の中間高さに戻すことができ、貯湯タンク10の上部に貯えられた水を給湯に利用することができる。
図4のコントローラ80は、CPU82と、記憶手段84と、予熱モード実行手段86を備えている。また、コントローラ80は、図示しない各種制御プログラムを記憶している。記憶手段84には、予熱モード実行手段86とCPU82によって計算された予熱温度が記憶されている。予熱モード実行手段86は、補助熱源機60に予熱動作を実行させる制御プログラムとCPU82によって具現化されている。
コントローラ80は、入力手段110からの操作信号を入力し、前記した各種のセンサからの信号を入力し、記憶している制御プログラムに従って、前記した各種のポンプ、弁、バーナ等を制御する。
入力手段110は、システムのオン信号とオフ信号を出力する電源スイッチ112と、操作者が設定した給湯設定温度を出力する給湯温度設定手段114を備えている。入力手段110は使用者によって操作される。入力手段110の出力する信号は、コントローラ80に入力される。貯湯式給湯システム1は、電源スイッチ112が操作されてオン信号が出力されると、予熱モードの実行の有無を判断する。
以下では、貯湯式給湯システム1の各種の運転を説明する。
(発電ユニットによる蓄熱運転)
図4の発電ユニット70が発電運転を実行している間は、加熱用循環経路20の循環ポンプ22が駆動され、発電熱で加熱された冷却水が冷却水通路706を経由して熱交換器26を通過し、改質器74を加熱した排気ガスが排出経路702を経由して熱交換器24を通過する。
貯湯タンク10の下部から送り出された水は、熱交換器24と熱交換器26を通過することによって加熱され、加熱された水が貯湯タンク10の上部に戻される。これによって、改質器74の加熱に伴って発生する排気ガス熱と、燃料電池76の発電に伴って発生する発電熱が貯湯タンク10に蓄熱される。貯湯タンク10内の水は、上部から昇温していく。
(補助加熱用循環経路の切換え動作)
図5に、補助加熱用循環経路50の切換え動作のフローチャートを示す。ステップS2では、補助加熱用循環経路50に介装されている循環ポンプ52が駆動されたか否かが判断される。本実施例では、予熱動作が実行されるときと、燃焼給湯運転が実行されるときに、循環ポンプ52が駆動される。循環ポンプ52が駆動している場合(判断がYESの場合)は、ステップS4へ進む。循環ポンプ52が駆動していない場合(判断がNOの場合)は、循環ポンプ52の駆動が開始されるまで待機する。図示はしていないが、循環ポンプ52が駆動されると補助熱源機60が稼動し、補助加熱用循環経路50を流れる水を加熱する。
ステップS4では、補助熱源出口サーミスタ66が、補助熱源機60を通過した水の温度Tβを検出する。検出された温度Tβは、コントローラ80に入力される。
ステップS6では、第1タンクサーミスタ101が、貯湯タンク10の上部の水の温度T1を検出する。検出された温度T1は、コントローラ80に入力される。
ステップS8では、補助熱源出口サーミスタ66が検出した温度Tβが、第1タンクサーミスタ101が検出した温度T1以上であるか否かが判断される。TβがT1以上である場合(判断がYESの場合)は、貯湯タンク10の上部に貯えられている水よりも補助熱源機60で加熱された水の方が高温であり、ステップS10へ進む。TβがT1より低い場合(判断がNOの場合)は、貯湯タンク10の上部に貯えられている水の方が補助熱源機60で加熱された水よりも高温であり、ステップS12へ進む。
ステップS10では、ステップS8の判断で貯湯タンク10の上部に貯えられている水よりも補助熱源機60で加熱された水の方が高温であるので、開閉弁55を開く(図示はしないが開閉弁58は閉じる)。開閉弁55が開かれると、補助加熱用循環経路50を循環する水を貯湯タンク10の上部に戻す循環経路が形成される。貯湯タンク10の温度成層状態を乱すことなく貯湯タンク10の蓄熱量を増やすことができる。
ステップS12では、ステップS8の判断で貯湯タンク10の上部に貯えられている水の方が補助熱源機60で加熱された水よりも高温であるので、開閉弁58を開く(図示はしないが開閉弁55は閉じる)。開閉弁58が開かれると、補助加熱用循環経路50を循環する水を貯湯タンク10の中間高さに戻す循環経路が形成される。貯湯タンク10の温度成層状態を乱すことなく貯湯タンク10の蓄熱量を増やすことができる。
ステップS14では、循環ポンプ52が停止されたかが判断される。予熱動作が完了したときと、燃焼給湯運転が終了したときに、循環ポンプ52の駆動が停止される。循環ポンプ52が停止されると補助熱源機60も停止される。循環ポンプ52が停止された場合(判断がYESの場合)は、ステップS16へ進む。循環ポンプ52が停止されない場合(判断がNOの場合)は、ステップS4からステップS14の処理を繰返す。
ステップS16では、ステップS8の判断処理によって開かれていた開閉弁を閉じて、補助加熱用循環経路50の切換え動作を終了する。
ステップS2からステップS16までの処理は、CPU82と、CPU82にステップS2からステップS16までの処理を実行させる制御プログラムにより実行される。
(補助熱源機による予熱運転)
図6に、補助熱源機による予熱運転のフローチャートを示す。ステップS20では、入力手段110に備えられている電源スイッチ112から、コントローラ80にオン信号が入力されたか否かが判断される。オン信号が入力された場合(判断がYESの場合)は、ステップS22へ進む。オン信号が入力されていない場合(判断がNOの場合)は、オン信号が入力されるまで待機する。
ステップS22では、入力手段110で設定されている給湯設定温度Tαをコントローラ80に入力する。給湯設定温度Tαは、使用者が入力手段110に備えられている給湯温度設定手段114を操作することで設定される。
ステップS24では、給湯設定温度Tαが45℃より低温であるかが判断される。給湯設定温度Tαが45℃より低温である場合(判断がYESの場合)は、予熱動作を実行するためにステップS26へ進む。給湯設定温度Tαが45℃以上である場合(判断がNOの場合)は、予熱動作を実行しないため、予熱運転の動作処理をスキップする。
ステップS26では、予熱温度Tpを算出する。予熱温度Tpは、給湯設定温度Tαより低く、給湯温度設定手段114で設定可能な最低温度Tαminから補助熱源機60を通過する間に得られる水温の昇温幅ΔTrを減じた温度Tαmin―ΔTrよりも高い温度領域から算出される。本実施例では、給湯温度設定手段114で設定可能な最低温度Tαminが30℃であり、給湯設定温度Tαが40℃であり、昇温幅ΔTrが10℃の場合、予熱温度Tpは20℃より高く、40℃より低い温度領域で設定される。予熱温度Tpは、下記の式によって計算できる。
Figure 0004938385
例えば、上記の式からは予熱温度Tp=25℃が求められる。
ステップS28では、ステップS26で算出した予熱温度Tpを記憶手段84に記憶する。このステップで記憶される予熱温度Tpは、予熱モードの動作処理が実行される毎に書き換えられる。
ステップS30では、第1タンクサーミスタ101が、貯湯タンク10の上部の水の温度T1を検出する。検出された温度T1は、コントローラ80に入力される。
ステップS32では、予熱温度Tpが、第1タンクサーミスタ101が検出した温度T1より高温であるか否かが判断される。TpがT1より高温である場合(判断がYESの場合)は、貯湯タンク10の蓄熱量が不足しているとみなされて、予熱動作を実行するためにステップS34へ進む。TpがT1以下である場合(判断がNOの場合)は、貯湯タンク10に十分な蓄熱量があるとみなされて予熱動作を実行しないために、予熱運転の動作処理をスキップする。
図6のステップS34では、循環ポンプ52を駆動する。循環ポンプ52が駆動されると、図6の補助加熱用一次循環経路の選択処理により、開閉弁55あるいは58のいずれかが開かれる。補助加熱用循環経路50に貯湯タンク10の水が送り出され、補助熱源機60を通過した水は図6に示した循環経路の選択動作が実行されて形成された循環経路から貯湯タンク10へ戻される。
ステップS36では、補助熱源機60を稼動する。補助熱源機60が稼動されると、バーナ68が点火され、補助熱源機60を通過する水を加熱する。補助熱源出口サーミスタ66の検出する温度はコントローラ80に入力され、この温度に基づいてコントローラ80がバーナ68の燃焼量を制御する。
ステップS38では、第2タンクサーミスタ102が貯湯タンク10の中間高さの水の温度T2を検出する。検出された温度T2は、コントローラ80に入力される。
ステップS40では、第2タンクサーミスタ102が検出した温度T2が、予熱温度Tp以上であるか否かが判断される。T2がTp以上に高温である場合(判断がYESの場合)は、貯湯タンク10の上部から中間高さにある水が少なくともTp℃の蓄熱量を得たとみなされて、ステップS42へ進む。T2がTpより低温である場合(判断がNOの場合)は、貯湯タンク10の上部から中間高さにある水に十分な蓄熱量がまだないとみなされて、ステップS38の処理を繰返す。
ステップS42では、循環ポンプ52を停止する。循環ポンプ52が停止されると、図3の補助加熱用一次循環経路の選択処理により開かれていた開閉弁55あるいは58のいずれかの弁が閉じられる。
ステップS44では、補助熱源機60を停止する。補助熱源機60が停止されると、バーナ68も消火され、予熱動作を終了する。
ステップS20からステップS44までの処理は、予熱モード実行手段86により実行される。
ステップS26で算出される予熱温度Tpは、給湯設定温度Tαより低く、給湯温度設定手段114で設定可能な最低温度Tαminから補助熱源機60を通過する間に得られる水温の昇温幅を減じた温度よりも高いという条件を満たす温度領域の範囲内で、予め設定されている温度でもよい。
(給湯運転)
図7に、給湯運転のフローチャートを示す。ステップS50では、給湯量センサ44の検出流量が2.7リットル/min以上であるか否かが判別される。給湯量センサ44の検出流量が2.7リットル/min以上の場合(判断がYESの場合)は、給湯栓48が開かれて給湯要求があったとみなされ、ステップS52に進む。給湯量センサ44の検出流量が2.7リットル/minより少ない場合(判断がNOの場合)は、給湯要求がないとみなされ、出湯要求があるまで待機する。
ステップS52では、給湯電磁弁42が開かれる。給湯電磁弁42が開かれると、貯湯タンク10の上部に溜められていた水が給湯経路40に送り出される。
ステップS54では、入力手段110で設定されている給湯設定温度Tαをコントローラ80に入力する。給湯設定温度Tαは、使用者が入力手段110に備えられている給湯温度設定手段114を操作することで設定される。
ステップS56では、第1タンクサーミスタ101が貯湯タンク10の上部の水の温度T1を検出する。検出された温度T1は、コントローラ80に入力される。
ステップS58では、第1タンクサーミスタ101の検出温度T1が給湯設定温度Tα以上であるか否かが判別される。T1がTα以上である場合(判断がYESの場合)は、貯湯タンク10の上部の水を加熱しないでも給湯に利用することが可能とみなされ、ステップS60に進む。T1がTαより低温である場合(判断がNOの場合)は、貯湯タンク10の水を加熱しなければ給湯設定温度Tαでの給湯ができないとみなされ、ステップS62に進む。
ステップS60では、非燃焼給湯運転が行われる。非燃焼給湯運転では、補助熱源機60を稼動させず、循環ポンプ52も駆動させない。給湯サーミスタ404の検出する温度が給湯設定温度Tαになるように、コントローラ80によって混合サーボ38の開度が調整されて給湯される。
図7のステップS62では、燃焼給湯運転が行われる。燃焼給湯運転では、補助熱源機60が稼動され、循環ポンプ52が駆動される。貯湯タンク10の中間高さにある水が補助加熱用循環経路50に送り出され、補助熱源機60を通過して加熱される。燃焼給湯運転時は、図3の補助加熱用一次循環経路の選択処理により、開閉弁55と58のいずれかの弁が開かれ、補助熱源機60で加熱された水は、貯湯タンク10に戻される。貯湯タンク10へ戻された水は、給湯経路40に送り出される。
ステップS64では、補助熱源出口サーミスタ66の検出温度がTα+5℃になるようにバーナ68の燃焼量が制御される。バーナ68の燃焼量は、コントローラ80によって制御される。補助熱源機60を通過した温水はTα+5℃に加熱され、補助加熱用循環経路50を経て貯湯タンク10に戻される。貯湯タンク10の上部からTα℃よりも若干高温の水が給湯経路40に送り出され、混合サーボ38によって給湯設定温度Tαに調温されて給湯される。給水サーミスタ302の検出温度と給湯サーミスタ404の検出温度から、給湯サーミスタ404の検出温度が給湯設定温度Tαとなるように混合サーボ38の開度が調整される。
ステップS66では、給湯量センサ44の検出流量が2.0リットル/min以下であるか否かが判別される。給湯量センサ44の検出流量が2.0リットル/min以下の場合(判断がYESの場合)は、給湯利用が終了したとみなされてステップS68へ進む。給湯量センサ44の検出流量が2.0リットル/minを超えている場合(判断がNOの場合)は、まだ給湯栓48は開かれており、給湯中であるとみなされ、処理はステップS54へ戻る。ステップS54以降では、貯湯タンク10の上部の水温がTα℃以上であれば非燃焼給湯運転を行い、貯湯タンク10の上部の水温がTα℃未満であれば燃焼給湯運転を行うよう判断が行われ、給湯運転が持続される。
ステップS68では、給湯栓48が閉じられたとみなされ、温水電磁弁42が閉じられて給湯運転が終了される。
ステップS50からステップS68までの処理は、CPU82と、CPU82にステップS50からステップS68までの処理を実行させる制御プログラムにより実行される。
上記の処理において、ステップS56では第1タンクサーミスタ101が温度T1を検出し、ステップS58で温度T1と給湯設定温度Tαの比較による判断処理を実行しているが、第1タンクサーミスタ101の検出する温度の代わりに、給湯経路40に介装されている高温サーミスタ402の検出する温度と給湯設定温度Tαの比較による判断処理を実行してもよい。
また、ステップS64では補助熱源出口サーミスタ66の検出温度がTα+5℃となるように加熱能力を調整するとしたが、補助熱源出口サーミスタ66の検出する温度はTα+5℃に限定されない。例えば、補助熱源出口サーミスタ66の検出温度をTα+1℃等の、給湯設定温度により近い温度に設定して燃焼給湯運転を行うことができる。あるいは、補助熱源出口サーミスタ66の検出温度を、例えば高温サーミスタ402へ到達するまでに生じる水の温度低下の度合いを考慮した温度に設定することもできる。このような設定をすることで、燃焼給湯運転時に貯湯タンク10内からの水と給水経路30からの水とを混合しなくてもすむ。貯湯タンク10からの水を余分に加熱して冷水と混合する場合に比して、熱効率が高い。
(第2実施例)
図8に、第2実施例の貯湯式給湯システムの概略構成を表わす図を示す。以下の説明では、第1実施例の貯湯式給湯システム1と同様の構成要素については、詳細な説明を省略する。
図8の貯湯式給湯システム2の入力手段111は、システムのオン信号とオフ信号を出力する電源スイッチ112と、設定された給湯設定温度を出力する給湯温度設定手段114と、予熱モード実行選択スイッチ115を備えている。貯湯式給湯システム2は、予熱モード実行選択スイッチ115が操作されてオン信号が出力されている間は、電源スイッチ112の操作によりオン信号が出力される度に予熱モードの実行の有無を判断する。
(補助熱源機による予熱運転)
図9に、貯湯式給湯システム2の予熱運転のフローチャートを示す。ステップS70では、予熱モード実行選択スイッチ115がオンされているか否かが判断される。オンされている場合(判断がYESの場合)は予熱モードの実行判断を行うために、ステップS72に進む。オンされていない場合(判断がNOの場合)は、予熱モード実行選択スイッチ115が操作され、オン信号が出力されるまで予熱モードの実行判断処理は行わない。
ステップS72からステップS76は、図6に示したステップS20からステップS24と同様の処理である。
ステップS78では、予熱温度Tpを算出する。予熱温度Tpは、給湯設定温度Tαより低く、給湯設定温度Tαから補助熱源機60を通過する間に得られる水温の昇温幅を減じた温度よりも高い温度領域から算出される。例えば、給湯設定温度Tαが35℃であり、昇温幅ΔTrが10℃の場合、予熱温度Tpは25℃より高く、35℃より低い温度領域で設定される。予熱温度Tpは、例えば、下記の式によって計算できる。
Figure 0004938385
上記の場合には、上記の式から、予熱温度Tp=20℃が求められるが、25℃<Tp<35℃という条件を満たすために、予熱温度Tpは25℃よりも高い温度に設定される。
本明細書で以上という場合、数学的に厳密なものでなく、等号を含む以上であってもよいし、等号を含まなくてもよい。同様に、以下という場合、数学的に厳密なものでなく、等号を含む以下であってもよいし、等号を含まない未満であってもよい。
ステップS80では、ステップS78で算出した予熱温度Tpを記憶手段84に記憶する。このステップで記憶される予熱温度Tpは、予熱モードの動作処理が実行される毎に書き換えられる。
図9のステップS82からステップS88は、図6に示したステップS30からステップS36と同様の処理である。
ステップS90では、補助熱源入口サーミスタ502が貯湯タンク10の中間高さから送り出された水の温度Tiを検出する。検出された温度Tiは、コントローラ80に入力される。貯湯式給湯システム2では、このステップにおいて第2タンクサーミスタ102の検出する温度の代わりに、補助熱源入口サーミスタ502の検出する温度と予熱基準温度Tpの比較による判断処理を実行している。例えば、第2タンクサーミスタ102の介装されている位置が、補助加熱用循環経路50の貯湯タンク10の中間高さにおける接続位置よりも顕著に低い場合は、補助熱源入口サーミスタ502の検出する温度で判断した方が予熱モードを短時間で完了することができる。
ステップS92では、補助熱源入口サーミスタ502が検出した温度Tiが、予熱温度Tp以上であるか否かが判断される。TiがTp以上に高温である場合(判断がYESの場合)は、貯湯タンク10の上部から中間高さにある水が少なくともTp℃の蓄熱量を得たとみなされて、ステップS94へ進む。TiがTpより低温である場合(判断がNOの場合)は、貯湯タンク10の上部から中間高さにある水に十分な蓄熱量がまだないとみなされて、ステップS90の処理を繰返す。
図9のステップS94からステップS96は、図6に示したステップS42からステップS44と同様の処理である。
ステップS70からステップS96までの処理は、予熱モード実行手段86により実行される。
上記の予熱モードの動作処理において、ステップS76の判断基準となる温度(本実施例では45℃としている)を、予熱モード実行の有無の選択と共に使用者が選択可能にしてもよい。
さらに、ステップS78で算出される予熱温度Tpは、給湯設定温度Tαより低く、給湯設定温度Tαから補助熱源機60を通過する間に得られる水温の昇温幅を減じた温度よりも高いという条件を満たす温度領域の範囲内で、予め設定されている温度でもよい。
参考例)
図10に、参考例の貯湯式給湯システム3の概略構成を表わす図を示す。以下の説明では、貯湯式給湯システム1および貯湯式給湯システム2と同様の構成要素については、詳細な説明を省略する。
図10のコントローラ81は、CPU82と、記憶手段84と、加熱量決定手段88と、加熱量増大手段89を備えている。また、コントローラ81は図示しない各種制御プログラムを記憶している。加熱量決定手段88は、補助熱源機60の加熱量を制御する制御プログラムとCPU82によって具現化されている。加熱量増大手段89は、条件に応じて加熱量決定手段88によって決定された補助熱源機60の加熱量を増大させる制御を実行する制御プログラムとCPU82によって具現化されている。
コントローラ81は、入力手段110からの操作信号を入力し、前記した各種のセンサからの信号を入力し、記憶している制御プログラムに従って、前記した各種のポンプ、弁、バーナ等を制御する。
入力手段110は、システムのオン信号とオフ信号を出力する電源スイッチ112と、設定された給湯設定温度を出力する給湯温度設定手段114を備えている。入力手段110は使用者によって操作される。入力手段110の出力する操作信号は、コントローラ81に入力される。
(給湯運転)
図11に、給湯運転のフローチャートを示す。ステップS100からステップS112は、図7に示したステップS50からステップS62と同様の処理である。
ステップS114では、給湯設定温度Tαとは無関係に、補助熱源出口サーミスタ66の検出する温度が80℃になるように、バーナ68の燃焼量を調整する。バーナ68の燃焼量は、コントローラ81によって制御される。補助熱源機60を通過した温水は80℃に加熱され、補助加熱用循環経路50を経て貯湯タンク10の上部に戻される。補助加熱用循環経路50から戻された高温の水は、貯湯タンク10の上部でTα℃より低温の水と混合して給湯経路40に送り出される。給湯経路40に送り出された水は、混合サーボ38によって給湯設定温度Tαに調温されて給湯される。給水サーミスタ302の検出温度と給湯サーミスタ404の検出する温度から、給湯サーミスタ404の検出温度が給湯設定温度Tαとなるように混合サーボ38の開度が調整される。このステップでは、加熱量増大手段89が補助熱源機60の加熱量を給湯設定温度Tαに応じた加熱量(加熱量決定手段88が決定した加熱量)よりも大きい加熱量(本参考例では80℃に応じた加熱量であり、80℃>給湯設定温度Tα)に増大して燃焼給湯運転を行っているので、給湯経路40に送り出される水の温度を短時間のうちに給湯設定温度Tα以上とすることができる。給湯栓48から給湯設定温度Tαに調温された水が給湯されだすまでの時間を短縮することができる。
ステップS116では、高温サーミスタ402が貯湯タンク10から給湯経路40へ送り出される水の温度Thを検出する。検出された温度Thは、コントローラ81に入力される。
ステップS118では、高温サーミスタ402の検出温度Thが給湯設定温度Tα以上であるか否かが判別される。ThがTα以上である場合(判断がYESの場合)は、補助熱源機60の加熱量を給湯設定温度Tαに応じた加熱量よりも増大して運転する必要がないとみなされ、給湯設定温度Tαに応じた加熱量での燃焼給湯運転を行うためにステップS120に進む。ThがTαより低温である場合(判断がNOの場合)は、補助熱源機60の加熱量を給湯設定温度Tαに応じた加熱量よりも増大して運転する必要があるとみなされ、ステップS114からステップS116までの処理を繰返す。
ステップS120では、補助熱源出口サーミスタ66の検出温度がTα+5℃になるようにバーナ68の燃焼量が制御される。バーナ68の燃焼量は、コントローラ81によって制御される。補助熱源機60を通過した温水はTα+5℃に加熱され、補助加熱用循環経路50を経て貯湯タンク10に戻される。貯湯タンク10の上部からTαよりも若干高温の水が給湯経路40に送り出され、混合サーボ38によって給湯設定温度Tαに調温されて給湯される。給水サーミスタ302の検出温度と給湯サーミスタ404の検出温度から、給湯サーミスタ404の検出温度が給湯設定温度Tαとなるように混合サーボ38の開度が調整される。
図11のステップS122からステップS124は、図7に示したステップS66からステップS68と同様の処理である。
ステップS100からステップS124までの処理は、加熱量決定手段88と、加熱量増大手段89と、CPU82と、CPU82にステップS100からステップS124までの処理を実行させる制御プログラムにより実行される。
上記の処理において、ステップS114で増大する補助熱源機60の加熱量は、加熱量決定手段88によって決定される加熱量(給湯設定温度Tαに応じた加熱量)よりも大きい加熱量に増大する。例えば、給湯設定温度が42℃の場合、通常であれば補助熱源機を通過して戻される水の温度は45℃前後に設定されるが、ステップS114では加熱量増大手段89により、給湯利用に必要な熱量よりも高温に加熱された水(本参考例では80℃に加熱された水)が貯湯タンクに戻され、42℃よりも低温の水と混合されて給湯経路に送り出される。本実施例では補助熱源出口サーミスタ66の検出する温度が80℃になるようにバーナ68の燃焼量を調整して加熱量を増大させているが、これは本参考例を適用する装置構成によって可変であり、80℃に限定されるものではない。例えば、補助熱源機60を通過した水が貯湯タンク10の上部の水と混合したときに給湯設定温度が得られるよう、補助熱源機60の加熱量を増大させることができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、予熱温度Tpは温度領域であってもよい。補助熱源機の性能等により、補助熱源機の加熱能力をシビアに制御することが困難な場合等は、この構成が有用である。
また、予熱温度は、実施例に例示した要因に加えて、外気温度、水道からの給水温度、貯湯タンクの大きさ、放熱損失率などによって決定される。このため、予熱温度を算出する計算式は、本実施例の例示に限定されない。
予熱モードの実行の有無を判断する処理は、貯湯タンクの上部の温度を所定の時間が経過する毎に検知して判断してもよい。例えば、早朝に予熱動作の実行の有無を判断し、給湯利用が開始される前に必要に応じて予熱動作を完了させれば、システムの利便性をさらに向上させることができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
予熱温度の定義を概念的に表わす図である。 貯湯タンクの上部の温度変化を表わす図である。 補助熱源機の加熱量の変化を表わす図である。 第1実施例の貯湯式給湯システム1の概略構成を表わした図である。 補助加熱用循環経路を切換える動作概要のフローチャートである。 予熱動作の動作概要のフローチャートである。 給湯時の動作概要のフローチャートである。 第2実施例の貯湯式給湯システム2の概略構成を表わした図である。 予熱動作の動作概要のフローチャートである。 参考例の貯湯式給湯システム3の概略構成を表わした図である。 給湯時の動作概要のフローチャートである。
符号の説明
1,2,3:貯湯式給湯システム
10:貯湯タンク
101:第1タンクサーミスタ
102:第2タンクサーミスタ
103:第3タンクサーミスタ
20:加熱用循環経路
22:循環ポンプ
24:熱交換器
26:熱交換器
28:三方弁
29:発電ユニットバイパス経路
202:サーミスタ
204:サーミスタ
30:給水経路
32:減圧弁
34:給水量センサ
36:給水サーボ
38:混合サーボ
302:給水サーミスタ
40:給湯経路
42:温水電磁弁
44:給湯量センサ
46:混合経路
48:給湯栓
402:高温サーミスタ
404:給湯サーミスタ
50:補助加熱用循環経路
52:循環ポンプ
54:補助加熱用循環流量サーボ
55:開閉弁
56:補助加熱用循環分岐経路
58:開閉弁
502:補助熱源入口サーミスタ
504:補助加熱用循環流量センサ
60:補助熱源機
62:潜熱熱交換器
64:顕熱熱交換器
66:補助熱源出口サーミスタ
68:バーナ
70:発電ユニット
72:バーナ
74:改質器
76:燃料電池
702:排気ガス熱供給経路
704:水素ガス供給経路
706:冷却水通路
80,81:コントローラ
82:CPU
84:記憶手段
86:予熱モード実行手段
88:加熱量決定手段
89:加熱量増大手段
92:排水弁
90:排水経路
110:入力手段
112:電源スイッチ
114:給湯温度設定手段
115:予熱モード実行選択スイッチ

Claims (5)

  1. 貯湯タンクと、
    貯湯タンクの下部の水を貯湯タンクの上部に戻す加熱用循環経路と、
    加熱用循環経路を流れる水を加熱する手段と、
    貯湯タンクの下部へ給水する給水経路と、
    貯湯タンクの上部の水を温水利用箇所へ導く給湯経路と、
    貯湯タンクの水を貯湯タンクの上部に戻す補助加熱用循環経路と、
    補助加熱用循環経路を流れる水を加熱する補助熱源機と、
    貯湯タンク内の上部の温度を検知する検知手段と、
    温水利用箇所に導く温水の温度を設定しておく給湯温度設定手段と、
    検知手段で検知された温度が予熱温度に維持されるように補助熱源機を運転する予熱モードを有する制御装置を備えており、
    前記予熱温度は、給湯温度設定手段で設定されている給湯温度より低く、給湯温度設定手段で設定可能な最低温度から補助熱源機を通過する間に得られる水温の昇温幅を減じた温度よりも高いことを特徴とする貯湯式給湯システム。
  2. 前記予熱温度は、給湯温度設定手段で設定されている給湯温度から補助熱源機を通過する間に得られる水温の昇温幅を減じた温度よりも高いことを特徴とする請求項1の貯湯式給湯システム。
  3. 前記昇温幅は、補助熱源機を運転する最低水量における昇温幅であることを特徴とする請求項1又は2の貯湯式給湯システム。
  4. 給湯設定温度が所定の温度より高いときには、予熱モードを実行しないことを特徴とする請求項1〜3のいずれかの貯湯式給湯システム。
  5. 予熱モードを実行するかしないかを切換える操作スイッチ類を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの貯湯式給湯システム。
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