JP4942901B2 - テキスト入力を語彙知識ベースに照合しその照合の結果を利用するシステムおよび方法 - Google Patents
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Description
(発明の背景)
本発明は、テキストの2部分間の関係(例えば意味の類似性)を判定するシステムおよび方法を対象とする。より詳細には、本発明は、テキスト入力を語彙知識ベースの一部分と照合(match)させ、その照合の結果を活用することに関する。
【0002】
現在開発される複数のアプリケーション領域は、テキスト入力の意味を「理解」することを試みている。このような領域の例には、情報検索、機械翻訳、会話インタフェースおよびユーザインタフェース、および自然言語処理が挙げられる。例えば、情報検索システムのユーザがクエリを入力する際には、クエリ中の単語を検索するデータベース内の単語と正確に照合するだけでなく、クエリの意味を理解して、その意味に関連してはいるが、同じ単語を使用していない可能性のある文書を識別できることが情報検索システムにとって有用である。
【0003】
同様に、機械翻訳システムでは、ある言語から別の言語に正確に翻訳されない単語や句がある。このような例では、翻訳をより正確に行うことができるように、翻訳するテキストの意味を理解することが翻訳システムにとって有用であると思われる。
【0004】
会話インタフェースまたはユーザインタフェースでは、いくつかのコンピュータが、自然言語入力(話された(この場合は音声認識コンポーネントも利用する)、または書かれた、またはタイプされた形態)を受け取り、その入力を認識し、その入力に基づいて指定の動作を行うことを試みる。当然のことながら、すべて同じ事柄を意味する幅広い種類の入力が異なるユーザから受け取られる可能性がある。したがって、自然言語処理技術の上記の応用例や他の多くの応用例は、テキスト入力の意味を理解することによって益を得ることができる。
【0005】
テキスト入力の意味の理解は非常に有用であるが、当業界がそのようなシステムを開発しようとする際にはいくつかの問題が伴う。
【0006】
第1の問題は、言い換え(paraphrase)の識別に関する。諸システムにとって、テキストセグメント間の言い換えの関係が厳密に同じ内容語や構文的構造を備えていなくとも「同じことを意味する」ことを認識するのに十分なまでに入力テキストを理解するのは非常に難しい。
【0007】
言い換えの識別に密接に関連する問題は、単語の意味のあいまいさを除くことの問題である。ほぼすべての単語は、使用される文脈に応じて様々な意味合いを有するという意味である程度多義である。こうした異なる意味合いは、しばしば、文脈の微妙な変化に基づいて、ある意味合いが別の意味合いと混ざり合うように連続的に並べられる。単語の意味のあいまいさを除くには、発話中のあいまいな単語に1つまたは複数の意味を割り当てることが必要である。従来の単語のあいまいさを除く手法は、各多義語に複数の「バケット(bucket)」を作成し、各バケットに個々の意味の番号をつけるものである。バケットを作成すると、分析者は、複数の所定の基準に応じて、テキスト入力中の単語を所与のバケットに入れることを試みる。この手法は、情報検索や機械翻訳などの応用例で大きな困難を伴う。これは、(1)単語の使用は常にこのような個別の入れ物に従うわけではないことと、(2)現行技術のあいまいさ除去技術は信頼性が低いことによる。
【0008】
関連する別の問題は、会話インタフェースを実装するために、ソフトウェアアプリケーション開発者が、各自が開発するアプリケーションを自然言語入力に対応するように容易にカスタマイズできる必要があることである。従来、そうした開発者は、単に、ユーザがあるアプリケーション機能を指定または要求する際のあらゆる可能な方式を考えることを試みていた。システムは、ユーザ入力を受け取ると、開発者が作成した可能性の1つとそのユーザ入力を照合することを試みる。自然言語をプログラム機能と対応させるという課題は基本的な課題である。しかし、その重要性にも関わらず、開発者が、ユーザがアプリケーションに指示するために使用しうる幅広い発話と、それらの発話をどのように機能呼び出しに対応付けるかを余すところなく指定することはできない。
【0009】
過去に言い換えの識別に使用されたいくつかの方法論には、辞書ベース、用例ベース、およびコーパスベースのシステムがある。辞書ベースの作業は、主に、機械可読の辞書から、語彙知識ベース、具体的には分類(taxonomy)を作成することを中心とする。用例ベースの研究の大半が目的とするのは、大規模な用例ベースあるいは関係や句の用例の収集を作成し、送られてくるテキストを記憶された用例と一致させる方法を開発することである。コーパスベースの研究の作業では、テキストコーパスの量的な分析を使用して、より深い類似性の関係と単純な共起を含む単語間の関係の統計モデルを開発する。
【0010】
(発明の概要)
本発明は、テキスト入力部分の理解を得るため、または2つのテキストセグメント間の関係性(意味の類似性など)を識別するために、自然言語処理システムで使用することができる。テキストセグメントは論理グラフによって表すことができる。2つのセグメント間の照合が不正確な場合でも、2つのセグメントが類似していると判断される限り、論理グラフは照合すると識別される。
【0011】
例えば、一実施形態では、第1のグラフがテキスト入力セグメントを表し、第2のグラフが語彙知識ベース(LKB)内の情報を表す。
【0012】
第1の論理グラフと第2の論理グラフ間に正確な一致があるかどうかに関係なく、第1のグラフと第2のグラフ間の関係性を判定することができる。2つのグラフが語彙的または構造的に異なっている場合でも、入力グラフを第2のグラフと照合することができる。不完全な一致は、2つのグラフ中の単語間および関係間の関係性(類似性など)に基づいて識別する。
【0013】
(例示的実施形態の詳細な説明)
概要
本発明は、語彙的または構造的に互いと異なる可能性のある論理グラフを一致させることを対象とする。論理的関係は、指向性の関係タイプ(例えば、Part、Time、Hypernym、Logical-Subject)によって結合された2つの単語からなる。本発明の詳細な説明に入る前に、本明細書を通じて使用するいくつかの用語について述べる。意味関係は、指向性の関係タイプを使用して、明確に定義された方式で単語の対の意味を関連づける。例えば、次の関係は、名詞「boat」が動詞「float」の主語として出現することを意味する。
【0014】
boat ← LogicalSubject - float
【0015】
この意味関係は、「LogicalSubject(論理的主語)」の関係タイプを有するということになる。関係タイプには意味における多くの共通の関係が含まれ、次のようなタイプがある。Cause(原因)、Domain(領域)、Hypernym(上位語)、Location(場所)、Manner(方法)、Material(材料)、Means(手段)、Modifier(修飾語)、Part(部分)、Possessor(所有者)、Purpose
(目的)、QuasiHypernym(準上位語)、Synonym(類義語)、Time(時)、LogicalObject(論理的目的語)、 LogicalSubject(論理的主語)、およびUser(使用者)。下記でさらに詳しく説明する語彙知識ベースは、このような意味関係を多数含んでいる。したがって、任意に選択した単語の対の間には意味関係のパス(あるいは単に「パス」)が存在しうる。
【0016】
論理形式は、文章など単一のテキスト入力を表す結合された論理関係グラフである。これは最小限に1つの論理的関係からなる。
【0017】
具体的には、論理形式は、入力文字列中の重要語間の構造的関係性(すなわち構文的関係性および意味関係性)を表し、具体的には文法項および/または付加詞の関係性を表す。
【0018】
部分グラフ(タイプA)は、論理形式中の結合された論理的関係の連続したサブセットである。
【0019】
論理形式は、共通の語彙項目を含むノードをつなぐことによって作成される。
【0020】
論理グラフは、単一の論理形式、または複数の論理形式および/または部分グラフを合成したものである。
【0021】
部分グラフ(タイプB)は、論理グラフ中の結合された論理的関係の連続したサブセットである。
【0022】
パスは、論理的関係が線形的順序で結合された部分グラフ(タイプAまたはB)である。
【0023】
合成パスは、論理的関係が2つの異なる論理形式から発生しているパスである。
【0024】
語彙知識ベースは、テキストコーパスを表す論理グラフの集合である。この論理グラフは、共通する単語で作成されたコーパス中の各テキストセグメントについての論理形式からなる。
【0025】
上記の用語を、参照によって先に組み込んだ文書(work)におけるその対応語句と関連付けるために、次の表を参照されたい。
【0026】
【表1】
【0027】
本発明は、例示的な一実施形態で、テキスト入力を表す論理グラフを、語彙知識ベース(LKB)内の論理グラフと一致させることを対象とする。本発明の一実施形態は、LKBの論理グラフを外部の情報と結びつけることも対象とする。グラフの照合は、入力グラフとLKBの論理グラフ間に構造的および語彙的な差異がある場合でもグラフの一致を可能にする「ファジー」方式で行う。LKB内の論理グラフと外部の情報間のリンクは各種形態の1つをとることができ、これには、情報検索タスクのための文書オフセットまたは文書へのポインタ、アプリケーションフレーム中のスロットを埋めるのに使用される情報、機械翻訳のためのあるいは別のLKBにある他言語の対応する構造のノードへのリンクなどがある。
【0028】
以下の図1の説明では、単に、本発明を使用することのできる1つの例示的環境を示すが、本発明はこの他の環境でも使用することができる。
【0029】
図1は、本発明の一例示的実施形態によるコンピュータ20のブロック図である。図1およびそれに関連する説明は、本発明を実施することが可能な適切なコンピューティング環境を簡潔かつ一般的に説明するものである。これは必要ではないが、少なくとも部分的には、本発明はプログラムモジュールなどパーソナルコンピュータによって実行されるコンピュータ実行可能命令の一般的な状況で説明する。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを行う、または特定の抽象データ型を実装するルーチンプログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などが含まれる。さらに、当業者には、本発明は、ハンドヘルドデバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースまたはプログラマブルな消費者家電製品、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータなどを含む他のコンピュータシステム構成を用いて実施することが可能であることが認識されよう。本発明はまた、通信ネットワークを通じてリンクされたリモートの処理装置によってタスクを行う分散コンピューティング環境で実施することもできる。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、ローカルおよびリモートどちらのメモリ記憶デバイスに置いてもよい。
【0030】
図1で、本発明を実施するための例示的システムは、従来型のパーソナルコンピュータ20の形態をとる汎用コンピューティングデバイスを含み、これは、処理装置21、システムメモリ22、およびシステムメモリを含む各種のシステム構成要素を処理装置21に結合するシステムバス23を含む。システムバス23は、各種のバスアーキテクチャの任意のものを使用したメモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バス、ローカルバスを含むいくつかのタイプのバス構造のいずれでもよい。システムメモリは、読み取り専用メモリ(ROM)24、およびランダムアクセスメモリ(RAM)25を含む。起動時などにパーソナルコンピュータ20内の要素間の情報転送を助ける基本ルーチンを含んだ基本入出力(BIOS)26はROM24に記憶される。パーソナルコンピュータ20はさらに、ハードディスク(図示せず)との読み取りおよび書き込みを行うためのハードディスクドライブ27、リムーバル可能磁気ディスク29との読み取りおよび書き込みを行うための磁気ディスクドライブ28、およびCD ROMや他の光学媒体などのリムーバル可能光ディスク31との読み取りまたは書き込みを行うための光ディスクドライブ30を含む。ハードディスクドライブ27、磁気ディスクドライブ28、および光ディスクドライブ30は、それぞれ、ハードディスクドライブインタフェース32、磁気ディスクドライブインタフェース33、および光ディスクドライブインタフェース34によってシステムバス23に接続される。これらのドライブおよび関連するコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、およびその他パーソナルコンピュータ20用のデータの不揮発性の記憶を提供する。
【0031】
ここで説明する例示的環境では、ハードディスク、リムーバル可能磁気ディスク29、およびリムーバル可能光ディスク31を用いるが、当業者には、磁気カセット、フラッシュメモリカード、デジタルビデオディスク、ベルヌーイカートリッジ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)など、コンピュータからアクセスすることが可能なデータを記憶することができる他タイプのコンピュータ可読媒体もこの例示的動作環境で使用できることが認識されよう。
【0032】
オペレーティングシステム35、1つまたは複数のアプリケーションプログラム36、他のプログラムモジュール37、およびプログラムデータ38を含む複数のプログラムモジュールを、ハードディスク、磁気ディスク29、光ディスク31、ROM24またはRAM25に記憶することができる。ユーザは、キーボード40やポインティングデバイス42などの入力装置を通じて、コマンドや情報をパーソナルコンピュータ20に入力することができる。この他の入力装置(図示せず)には、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星受信アンテナ、スキャナなどがある。これらの入力装置およびその他の入力装置は、しばしば、システムバス23に結合されたシリアルポートインタフェース45を通じて処理装置21に接続されるが、サウンドカード、パラレルポート、ゲームポート、またはユニバーサルシリアルバス(USB)など他のインタフェースによって接続してもよい。モニタ47または他タイプの表示装置も、ビデオアダプタ48などのインタフェースを介してシステムバス23に接続される。モニタ47に加えて、パーソナルコンピュータは通例スピーカやプリンタ(図示せず)などの他の周辺出力装置を含むことができる。
【0033】
パーソナルコンピュータ20は、リモートコンピュータ49など1つまたは複数のリモートコンピュータへの論理接続を使用するネットワーク環境で動作することが可能である。リモートコンピュータ49は、別のパーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ピアデバイス、または他のネットワークノードでよく、また図1にはメモリ記憶デバイス50しか示していないが、通例は、パーソナルコンピュータ20に関して上記で挙げた要素の多くまたはすべてを含む。図1に表す論理接続には、ローカルエリアネットワーク(LAN)51およびワイドエリアネットワーク(WAN)52が含まれる。このようなネットワーキング環境は、オフィス、企業規模のコンピュータネットワーク、イントラネット、およびインターネットに一般的に見られる。
【0034】
LANネットワーキング環境で使用する場合、パーソナルコンピュータ20は、ネットワークインタフェースまたはアダプタ53を通じてローカルエリアネットワーク51に接続される。WANネットワーキング環境で使用する場合、パーソナルコンピュータ20は通例、インターネットなどのワイドエリアネットワーク52を介した通信を確立するためのモデム54またはその他の手段を含む。モデム54は内蔵型でも外付け型でもよく、シリアルポートインタフェース46を介してシステムバス23に接続される。ネットワーク環境では、パーソナルコンピュータ20に関連して図に示すプログラムモジュール、またはその一部は、リモートのメモリ記憶デバイスに記憶してもよい。図のネットワーク接続は例示的なものであり、コンピュータ間に通信リンクを確立する他の手段を使用してもよいことは理解されよう。
【0035】
図2Aは、本発明の例示的実施形態による照合システム100のブロック図である。照合システム100は、入力アナライザ102、照合コンポーネント104、および語彙知識ベース(LKB)106を含む。システム100のすべてあるいはその一部は、図1に示すコンピュータ20に含むことができることに留意されたい。例えば、入力アナライザ102および照合コンポーネント104は、例えばアプリケーションプログラム36またはプログラムモジュール37としてメモリ22に記憶されたソフトウェアモジュールでよく、あるいはオペレーティングシステム35に組み込むこともできる。同様に、LKB106も、メモリ22、またはハードドライブ27、リムーバル可能ストレージ29、光ドライブ31、またはメモリデバイスなどの他の記憶デバイスに記憶するか、あるいは、ワイドエリアネットワーク52またはローカルエリアネットワーク51上に記憶することができる。
【0036】
いずれの場合も、システム100の動作は図2B-2Dとの関連で説明する。本発明の広い態様は、単に論理グラフの照合のために示すが、この説明は、照合する項目の1つがテキスト入力を表し、もう一方が語彙知識ベース内の情報を表す例示的実施形態との関連で進める。テキスト入力と語彙知識ベース内の論理グラフを照合する際の最初のステップは、図2Aに示す語彙知識ベース106を得ることである。これを図2Bのブロック108に示す。語彙知識ベース106の入手は各種の周知の方式で行うことができるが、この1つを図2Cにより詳細に示し、下記で詳しく説明する。
【0037】
語彙知識ベース106を得ると、システム100はテキスト入力を受け取る。これを図2Bのブロック110に示す。テキスト入力は、書かれた形態でも話された形態でもよいことに留意されたい。入力が話された形態である場合、入力アナライザ102は、受け取った音声による単語を認識しそれを機械可読の形態に変える音声認識コンポーネントを含む。これは、実質的にどの周知の方式でも行うことができる。テキスト入力が書かれた形態である場合は、通例ポインティングデバイス、キーボード、筆跡分析コンポーネントなどを通じて入力を提供することができる。
【0038】
いずれの場合も、テキスト入力が機械可読形態になると、それを入力アナライザ102によって分析する。入力アナライザ102の機能については、図3との関連でさらに詳しく説明する。簡単に述べると、入力アナライザ102はテキスト入力を分析し、そのテキスト入力を表す論理形式を生成する。この論理形式は照合コンポーネント104に提供され、照合コンポーネントはLKB106内の情報にアクセスする。これを図2Bのブロック112に示す。
【0039】
照合コンポーネント104は、テキスト入力を表す論理形式をLKB106内の論理グラフと照合することを試みる。照合が見つかると、照合コンポーネント104は、LKB106で照合した論理グラフに対応する注釈に基づいた出力を提供する。これを図2Bのブロック114に示す。
【0040】
LKB 106の生成
図2Cは、LKB106の入手をより詳細に示す流れ図である。ここに説明する実施形態では、LKB106は、計算的な語彙集と高度に構造化された語彙用例ベース両方の構成要素を含む自動的に構築されるリソースであり、ワシントン州レドモンドのマイクロソフト社によって開発されたMindNet(商標)として知られるものである。MindNet語彙知識ベースの開発方法は上記で組み込んだ文書に詳細に記され、また、Richardson、Dolan、Vanderwende著「MindNet:Acquiring and Structuring Semantic Information From Text」(1998年)と題する文書にも記載される。読者は、より詳しい説明のためにこれらの文書を参照されたい。ただし、ここでは完全性のためにこの方法については簡潔に述べる。この説明における術語の対応語句は、上記の概要の項の表1に示している。ただし、この項で使用する術語は、参照により組み込んだ文書で使用されるもの(すなわち、(上記の)表1の左側)と一致している。
【0041】
例示的な一実施形態では、まず機械可読の辞書を入手する。これをブロック116に示す。次いで、この機械可読の辞書で使用される定義または文章に基づいて意味関係の構造を得る。この意味関係の構造は、構文解析木とより深い論理形式を作成することによって得る。この論理形式の処理では、論理的主語や目的語のような文法的役割を識別し、長距離の依存関係を解明し、能動/受動のような構文上の何らかの交替を標準化する。また、代名詞の前方参照性の参照も解明する。定義または文章用例から意味関係(semrel:semantic relation)を抽出することにより、それらの関係が含まれていた定義または文章全体を表す、それら関係の階層構造を得る。この構造は完全にLKB106に記憶される。このような意味関係の構造を得るステップを図2Cのブロック118に示す。
【0042】
次いでこの意味関係の構造を完全に反転してLKB106全体に伝播させ、その構造に現れるすべての単語とリンクする。これを図2Cのブロック120および122に示す。LKB106に記憶された完全に反転された構造では、すべての単語はそれがどこに現れるかに関係なく相互にリンクされる。
【0043】
この反転され、伝播された構造を図2Dに示す。図2Dに示す構造は、「motorist」の定義から生成され、「car」の項目(反転された構造のルートとして現れる)にリンクされている。
【0044】
構造を反転することにより、その構造を含んでいるMindNet LKB項目の見出し語である各構造のルート語と、その構造に含まれるすべての他の単語との直接的および間接的な関係へのアクセスが容易になる。これらの関係は、互いと線形に結合された1つまたは複数の意味関係を含んでおり、2つの単語間にsemrelパスを構築する。例えば、図2Dの「car」と「person」の間のsemrelパスは、
【0045】
Car<T_obj-drive-T_sub>motorist-Hyp>person
【0046】
となる。
【0047】
拡張されたsemrelパスは、反転された2つの異なる意味関係構造内のサブパスから作成されるパスである。例えば、「car」と「truck」は、意味関係、またはどの単一の意味関係からのsemrelパスによっても直接には関連付けられていない。しかし単語「vehicle」についての異なる意味関係構造にそれぞれ含まれる意味関係car-Hyp-vehicleとvehicle-Hyp-truckの結合を可能にすると、semrelパス「car-Hyp>vehicle-Hyp>truck」が得られる。適切に抑制を加えると、拡張semrelパスは、それ以外では結合されることのないMindNet LKB内の単語間の関係を判定する際に非常に有用であることが分かっている。
【0048】
semrelパスには、その顕著性を反映する重みが自動的に割り当てられる。MindNet LKBにおける重みは、中程度の頻度で出現する意味関係を優先する平均頂点確率(averaged vertex probability)の計算に基づく。さらに、異なる構造にある2つのsemrelパスを結合して得られる拡張semrelパスには重みを余分につける。例示的な重み付けの手法の1つが、参照により本明細書に組み込まれるRichardsonの論文に詳細に記載されている。意味関係構造内のsemrelパスへの重みの割り当てを図2Cのブロック126に示す。
【0049】
図2Eは、MindNet LKBの一部分を表す。具体的には、図2Eは、単語「handle」と「sword」をリンクする、重み付けが上位のsemrelパスと直接関連付けられたMindNet LKBの一部を示している。この部分は、分類された関係の複雑な連鎖を示している。言うまでもなく、図2Eは、図面を見やすくするために重みおよびその他のグラフ構造と注釈を図から除いて簡略化した図である。
【0050】
入力の処理および LKB へのアクセス
図3Aは、本発明の例示的な一実施形態による、テキスト入力の受け取りとLKBへのアクセスをより詳細に説明する流れ図である。テキスト入力は、上記で図2Aとの関連で説明した要領で受け取られる。これを図3Aのブロック128に示す。
【0051】
次いで、このテキスト入力を表す論理形式を生成する。言うまでもなく、テキスト入力は、文章の断片であっても、完全な文章であっても、あるいは何らかのより大きな談話の単位であってもよい。いずれの場合も入力論理形式は作成されて、そのテキスト入力の分析を表す。
【0052】
例えば、情報検索の応用例では、テキスト入力は通例、「When did Germany cross the border of Poland?(ドイツがポーランドの国境を越えたのはいつか)」といったクエリである。図3Bは、このテキスト入力を表す論理形式の一実施形態を表す。この論理形式は、このクエリに含まれる内容語間の論理的関係を表す。テキスト入力を表す入力論理形式の生成を図3Aのブロック130に示す。
【0053】
次いで、照合コンポーネント104(図2A)が、ブロック130で生成された入力論理形式と、LKB106内の1つまたは複数の論理グラフとの「ファジー照合」を行う。本発明の一実施形態により使用するファジー照合技術では、例えば次のようなテキスト断片が見つけられる。
Hitler invaded Poland's border in 1939.(ヒットラーは1939年にポーランド国境に侵攻した。)
【0054】
この答えに対応する論理グラフを図3Cに示す。この論理グラフは、LKB106に記憶された論理形式を合成したものであることに留意されたい。言うまでもなく、図3Cに示す答えの論理形式は、図3Bに示すクエリの論理形式と同じではない。しかし、本発明の一態様により使用するファジー照合技術は、図3Cに示す論理グラフを照合するグラフとして識別する。この照合技術の実行については下記で図4Aとの関連でさらに詳しく説明し、また図3Aのブロック132に示す。この照合技術により、グラフ間に構造的または語彙的な差異がある場合でもグラフの照合が可能になる。
【0055】
LKBで照合する論理グラフを見つけると、そのグラフと関連付けられたポインタまたはリンクを入力論理形式にコピーする。アプリケーションが適切な動作を行うために使用する、この注釈付きの論理形式がこの照合手順の出力である。これをブロック134に示し、下記で図4D-4Fとの関連でさらに詳しく説明する。このポインタまたはリンクは、例えば、照合した論理グラフの元となったテキスト断片を識別する文書オフセット、機械翻訳のために可能性としては別のLKBにある他言語の対応グラフ、または意味フレーム中のスロットを埋める情報、を含むことができる。
【0056】
ファジー照合
図4Aは、本発明の例示的な一実施形態による照合技術を表す流れ図である。照合コンポーネント104はまず、テキスト入力に基づいて生成された入力論理形式(図3Bに示すものなど)内の最初の論理的関係を選択する。
【0057】
例として、最初に選択される論理的関係が「cross-Lsub>Germany」と指定されるとする。この論理的関係の2つの内容語は、「cross」と「Germany」である。照合コンポーネント104は次いで、選択された論理的関係内の2つの内容語間の上位n個の重み付きパスをLKBで見つける。すなわち、LKBには「cross」と「Germany」との間に、それぞれが関連する重みを有する多くの異なるパスがある可能性がある。数nは、任意の所望の整数でよい。
【0058】
例えば、照合コンポーネントは、単に論理的関係「cross-Lsub>Germany」を見つける代わりに、次のように「cross」と「Germany」との間の重み付けが高いパスを見つけることができる。
【0059】
cross-Lsub>Hitler-Possr>Germany
【0060】
上位n個のパスを見つけると、照合コンポーネント104は論理的関係を推測し、入力論理形式中で選択された論理的関係(この場合は論理的関係「cross-Lsub>Germany」)中の単語と、識別されたn個のパス内のその入力論理形式にはない単語の類似性を判定する。これを行う一方式は、上記で参照し、本明細書に組み込んだ文書「DETERMINING SIMILARITY BETWEEN WORDS」および「INFERRING SEMANTIC RELATIONS」に記載される。したがって、上記の例では、照合コンポーネント104は「Hitler」と「Germany」との類似性を判定することになる。
【0061】
semrelを推測し、類似性を判断するための一例示的実施形態が、上記で特定し、本明細書に組み込んだ論文および特許出願に詳細に記載されるが、ここでは説明を簡潔にするために要約して述べる。この説明では、組み込まれた参照文献で使用される従来の用語(上記の概要の項の表1の左側にある用語)を再度使用する。簡潔に述べると、この技術は、連辞的(syntagmatic)な情報と系列的情報の両方を単一のリポジトリ、すなわちLKBにまとめる。類似性判断の手順は、単語間の上位パス(重みによる)に基づく。例えば、MindNet LKBで単語「pen」と単語「pencil」間にある上位パスの一部を図4Bに示す。図4Bに示す例では、パスの多くにsemrelパターンの対称性が明確に現れている。この対称性が認められることから、類似する単語は通例MindNet LKB内で、頻繁に特定の関係パターンを示す(それらが実際に結合する単語は除く)パスによって結合されており、パターンの多くは対称形であるが、対称形でないものもあることの理解に至った。
【0062】
semrelパターンの対称性を利用して2つの単語間の類似性を判定するために、本発明の例示的実施形態では、認められるパスパターンを識別して重み付けするトレーニング段階と、トレーニング段階で判定されたパスパターンの重みを使用して、単語の対間の類似性レベルを判定する類似性判定段階を必要とする。トレーニング段階では、類義語の対を入手し、各類義語の対についてその類義語の対をつなぐ最も顕著な対を識別する。このような各パスのパスパターンを抽出し、そのパスパターンが出現する頻度を計数する。この頻度をパスパターン頻度またはパスパターン重みと呼び、これは、各パスパターンの傾向を特徴化して、そのパスパターンを備えるパスによって結合される単語の類似性を表す。
【0063】
類似性判定段階で、照合コンポーネント104は、類似性を判定する単語の対を入力として受け取り、その入力語の類似性を量的に判定する。照合コンポーネント104は、入力語間の最も顕著なパスを識別し、そのパスのパスパターンを抽出する。照合コンポーネント104は次いで、抽出された各パスパターンについてトレーニング段階で計数された頻度を判定し、それら頻度の平均を計算する。この平均頻度は、入力語の類似性の相対的な尺度を表す。これと同じプロセスを量的に適用して、同じ単語が有する2つの意味間の相対的類似性のレベルを判定することができる。
【0064】
照合コンポーネント104が2つの単語間の最も顕著な意味関係パスを識別するのに使用する、顕著な意味関係パスジェネレータは、一例として、ある特定の主題領域を表す文書コーパスからその主題領域について自動的に編集される語彙知識ベースから最も顕著なパスを導出する。このような顕著な意味関係パスジェネレータの例示的実装の1つが、上記で参照した「IDENTIFYING SALIENT SEMANTIC RELATION PATHS BETWEEN TWO WORDS」という名称の米国特許出願第 号に詳細に記載される。
【0065】
すなわち、現在MindNet LKBにない意味関係を現在LKBにある意味関係から推測することが可能な推測手順が開発されている。この手順も、上記で参照した文書、および「INFERRING SEMANTIC RELATIONS」という名称の出願に詳細に記される。これら文書はいずれも参照により組み込む。簡潔に述べると、この手順は、推測する関係内の単語間の上位パスを利用する。例えば、関係「watch-Means>telescope」がMindNet LKBにない場合は、まず「watch」と「telescope」の間のパスを見つけ、それらのパスを調べて、「telescope」との「Means」の関係に別の単語が出現するかどうかを確かめることによってその関係を推測することができる。別の単語が出現する場合は、上記のように、その単語と単語「watch」との類似性を判定する。この結果、単語「observe」がそのパスのその条件を満たすことが分かる。
【0066】
watch-Hyp-observe>Means>telescope
【0067】
したがって、「telescope」を「means」として「watch」することができるものと推測することができる。
【0068】
以下では、概要の項の表1の右側に示した対応用語を用いて説明を進める。先に図3Bおよび3Cとの関連で挙げた例では、「cross」と「Germany」との論理的関係を推測する副次作用として、単語「Hitler」と「Germany」に類似性があることが判断される。したがって、単語「Hitler」は類似語、すなわち「simword」として識別される。この「cross」と「Germany」間の論理的関係の推測をブロック140のプロセスとして示す。
【0069】
次いで照合コンポーネント104は、入力論理形式内に推測を行っていない論理的関係が残っているかどうかを判定する。これを図4Aのブロック142に示す。まだ論理的関係がある場合、照合コンポーネント104は次の論理的関係を選択し(ブロック143)、入力論理形式内の各論理的関係にブロック138および140のステップを繰り返す。例えば、第2の論理的関係「cross-Lobj>border」を次に推測する。LKBでパス「cross-HypOf>invade-Lobj>border」が見つかると仮定すると、照合コンポーネント104は単語「cross」と「invade」の類似性分析を行い、2つの単語に類似性があることを発見し、したがって「invade」を別のsimwordとして分類する。
【0070】
この例では、照合コンポーネント104は、単語「cross」と「time」の間には上位の重み付きパスを見つけず、論理的関係「border Locn-Poland」について1つの論理的関係「border-possessor>Poland」からなるパスを見つけると仮定する。これら2つの論理的関係は同じではないが、言い換えの関係にあると識別することができる。したがって、「border-Possr>Poland」という論理的関係は、入力論理的関係の構造的な言い換えと識別される。
【0071】
次いで、先行するステップで識別されたsimwordを使用してこの検索を拡張する。したがって、例えば、照合コンポーネント104は、用語「cross」のsimword「invade」と「Germany」に代わるsimword「Hitler」を使用して、単一の論理的関係「invade Lsub>Hitler」からなるパスを識別する。さらに、用語「cross」と「invade」は類似性があると判断されているので、照合コンポーネント104は、単一の論理的関係パス「invade-Lobj>border」を識別する。さらに、照合コンポーネント104は、3番目のパス(「cross-Time>time」)については用語「invade」を「cross」の代わりとして、パス「invade>Time-1939-Hyp>time」を識別する。このようなsimwordを使用した検索の拡張を図4Aのブロック144-149に表す。
【0072】
簡単に述べると、ブロック144に示すように、入力論理形式中の第1の論理的関係を選択する。選択された論理的関係内にある2つの対応する単語のsimword間の上位n個のパスを見つける。これをブロック145に示す。次いで、ブロック140で識別されたsimwordを使用して、選択された論理的関係に推測手順を実行する。これをブロック146に示す。入力論理形式に論理的関係が残っている場合は次の論理的関係を選択し、処理はブロック145に戻る。これをブロック148および149に示す。入力論理形式に論理的関係が残っていない場合、処理はブロック150に進む。
【0073】
simwordを使用した検索の拡張ステップと、論理的関係の推測ステップを完了すると、照合コンポーネント104は、各論理的関係の推測から得られた上位n個のパスを保持する。これを図4Aのブロック150に示す。照合コンポーネント104は次いで、入力論理形式内の各論理的関係を推測することによって得られたパスの様々な組み合わせで構成された異なる出力論理グラフを作成する。これをブロック151に示す。出力論理グラフは、LKBを作成する際に論理形式に重み付けするのと同じ方式で重み付けをする(図2Cとの関連で詳細に説明している)。これをブロック152に示す。
【0074】
上位m個の出力論理グラフを保持する。例えば、図4Cは、図4Aに示す手順で得られる重み付けが最上位の論理グラフを表している。図4Cに示すグラフの構造は、図3Cに示すものと同形であることが分かる。どの論理グラフを保持するかを決めるために、重み付けの仕組みを使用する。本発明の一態様によると、論理グラフの重みには次の2つの要素が寄与する。(1)入力論理形式中の各論理的関係の推測によって得られるパスの重み、および(2)得られた論理グラフ内の論理的関係が同じ論理形式にあったかどうか。同じ論理形式にあった論理的関係を含む論理グラフは、より高い重みを有する。
【0075】
照合結果の使用
ファジー照合を終えると、LKBの論理グラフから作成されたその結果得られる論理グラフは、所望のタスクを行うために使用できる、関連付けられたポインタまたはリンクを有することができる。そのタスクの一部を図4D-4Fに示す。
【0076】
図4Dは、本発明の一実施形態による、情報検索動作アプリケーションを説明する流れ図である。図4Dに示す複数のブロックは図3Aに示すものと同様であり、同様の番号をつけている。したがって、入力クエリを受け取り、その入力クエリに基づいてクエリの論理形式を生成する。これをブロック128および130に示す。次いで、「ファジー照合」を行い、クエリの論理形式とLKB中の1つまたは複数の論理グラフを照合する。これをブロック132に示す。ファジー照合が完了すると、照合コンポーネント104または別のコンポーネントは、(1)LKB内で一致した論理グラフの元となった実際のテキスト、(2)そのテキストを含む文書、または(3)LKB内の一致した論理グラフの元となったテキストまたは文書へのポインタ、を出力する。これをブロック154に示す。
【0077】
テキスト入力は、文書全体をアナライザに供給して、類似する文書のクラスタに入れる文書クラスタリング操作を行うためにも使用することができる。同様に、このシステムは、「同様のものを見つける」タイプの操作を行うためにも使用することができる。この応用例では、テキストコーパスがアナライザに提供され、システムに類似タイプの文書を見つけるように求める要求が提供される。この他の応用例も同様に実装することができる。
【0078】
図4Eは、機械翻訳タスクを行う際のシステム100の動作を表す流れ図である。この応用例では言語Aのテキスト入力を受け取り、それを言語Bに翻訳する。これをブロック128に示す。次いで、ブロック128で受け取ったテキスト入力に基づいて入力論理形式を生成する。これをブロック130に示す。入力論理形式と、言語Aで生成されたLKB中の1つまたは複数の論理グラフとのファジー照合を行う。これをブロック132に示す。
【0079】
この次には、複数のことを行うことができる。例えば言語AのLKBは、入力を言語Bに翻訳するための翻訳情報を含むことができる。したがって照合コンポーネント104は、LKB中の一致した論理グラフと関連付けられた、テキスト入力の言語Bへの翻訳を表す情報を出力する。あるいは、照合コンポーネント104は、言語BのLKB内の論理グラフへのリンクを出力することができ、この場合このリンクは言語AのLKBで一致した論理グラフと関連付けられる。このようにして、関連付けられた論理グラフの元となった言語Bのテキストを見つけることができる。このテキストは、翻訳する入力と同じ、あるいは似た意味を有する。これをブロック156に示す。さらに別の選択肢として、照合コンポーネント104は、言語BのLKBでポイントされる論理グラフの元となったテキストへのポインタを出力することができる。これをブロック158に示す。あるいは、照合コンポーネント104は、言語BのLKBでポイントされる論理グラフの元となった実際のテキストを出力することもできる。これは、実質的に言語Aのテキスト入力の予備的な翻訳に相当する。これをブロック160に示す。この出力からより精製された翻訳を得るには、追加的な処置が必要となる場合もある。
【0080】
図4Fは、自然言語インタフェースの応用例を示す別の図である。アプリケーションの中には、1つまたは複数のタスクを行い、自然言語の入力コマンドに基づいてそのタスクを行うように設計されるものがある。例えば、スケジュール管理アプリケーションは、自然言語の入力に基づいて予定を生成できる自然言語インタフェースを有するものがある。同様に、マルチメディアアプリケーションには、ユーザが自然言語入力を提供して、コンパクトディスクプレーヤを制御できる(コンパクトディスクを選んでそのディスクの所与の曲を再生するなど)ようにしたものもある。
【0081】
アプリケーションプログラム開発者は、特定の動作を取らせるリンクをLKBに提供することができる。一例として、「I want to set up a meeting with John at noon.(ジョンとの面会を正午に設定したい)」という入力は、開発者による記述によって生成されたLKB論理形式「Someone [SCHEDULER] can schedule an appointment:[ACTIVITY] with someone [SCHEDULEE] at a time [TIME].(誰か[予定を立てる者]は、ある時間[時間]に誰か[予定を立てる相手]との面会[行動]をスケジュールすることができる)」と照合することが可能である。この一致はしたがって、スケジュール管理アプリケーションが面会の約束:「予定を立てる者=私」、「行動=面会」、「予定を立てる相手=John」、および「時間=正午」を構築するのに必要とする情報をアプリケーションに提供する。
【0082】
したがって、このような実装を実現するには、ブロック128に示すようにまず自然言語のテキスト入力を受け取る。ブロック130に示すように、自然言語のテキスト入力に基づいて入力論理形式を生成し、その論理形式とLKBの1つまたは複数の論理グラフとの間でファジー照合を行う。これをブロック132に示す。この例示的実施形態では、照合システムからの出力は、アプリケーションフレームのスロットを埋めるのに使用される、照合した論理グラフからのリンクを含む単語である。これを図4Fのブロック162に示す。
【0083】
図5は、本発明の一例示的実施形態により行われる別の技術を表す。この技術をここではプライミング(priming:下準備)と呼ぶ。プライミングは、LKB内の論理グラフが、ファジー照合プロセスで優先される(preferred)照合ターゲットとなるようにその重みを調整するのに使用される。このようにして、LKBは特定種類の入力を見込むように「プライミング」され、ファジー照合プロセスでは照合を識別するためにその領域周辺の言い換え空間にその検索を絞る。
【0084】
例として、テキスト入力が、予定をスケジュールするコンピュータシステムへの自然言語入力であると仮定する。また、最初の自然言語入力が、「I want to schedule an appointment with John at noon.(ジョンとの面会を正午に予定したい)」であるとする。この入力に基づくと、照合プロセスでは、予定のスケジューリングに関連するLKB内の論理グラフとの照合を行うことになる。そこで、その論理グラフの重みをプライミングすなわち増大する。したがって、すぐ後に続く自然言語入力が「Make that in the library.(面会は図書館で)」であるとすると、照合プロセスでは、他の領域ではなく、スケジューラアプリケーションによる面会予定のスケジューリングに関連するLKB領域に的を絞る。この結果、「図書館」が面会の場所と解釈される可能性が高い。
【0085】
プライミングプロセスは、図5に示す流れ図のように行うことができる。ブロック170に示すように、システムは最初のテキスト入力を受け取り、それを照合する。テキスト入力をLKB内のある領域と照合すると、LKBで照合した拡張パスまたは論理グラフの重みを偏りの量だけ増す。これをブロック172に示す。このように重みを増すことにより、特定タイプの入力を探すように効果的にLKBに偏りをつける。
【0086】
次いで第2のテキスト入力を入手する。これをブロック174に示す。この第2のテキスト入力を処理して、偏りをかけた重みを有する、以前に照合した論理グラフを含むLKBと照合される第2の入力論理形式を得る。このように、このシステムは、重みが増加された論理グラフとの照合を優先的に行うことを実証している。これをブロック176に示す。第2の論理形式をLKBの論理グラフと照合すると適切な出力が提供される。例えば、上述の例示的実施形態では場所「図書館」を用いて面会予定を作成することができる。出力の提供をブロック178に示す。
【0087】
図6は、本発明の一態様による、ファジー照合を行う別の実施形態を説明する流れ図である。まず照合コンポーネント104によって論理形式を得る。これをブロック200に示す。
【0088】
次いで、コンポーネント104によって入力論理形式中の開始点を識別する。これをブロック202に示す。開始点は、例えば入力論理形式中の各ノードの単語を調べることによって識別する。開始点は例えば「最も特有な」ノードでよく、特有性は任意数の適切な方式で判定することができる。特有性は例えば、テキストコーパスにおけるその単語の出現頻度、その単語が関係するLKB中の論理形式の数、その単語が有するsimwordの数、コーパス中のその単語とそのsimwordの合計頻度、その単語とそのsimwordが関係するLKB中の論理形式の総数、その単語が固有名詞であるかどうか、などに基づいて判断することができる。これらの方法あるいはその組み合わせを使用することができる。
【0089】
開始点を識別すると、開始点として識別された単語がその論理形式のルートになるように入力論理形式を反転する。これをブロック204に示す。
【0090】
次いで、新しいルートのすべてのsimwordを見つける。これをブロック206に示す。これも任意数の適切な方式で行うことができ、これには、シソーラスを使用してsimwordを見つける、上記のようにその単語が含まれるLKBの論理グラフを調べ、類似性パターンを論理グラフ中のパスに対して適用する、などがある。この方法の一部では、比較的多数のsimwordが得られることに留意されたい。したがって、いくつかの方式のいずれかでこの数に制約を加えることができ、これには、品詞によってsimwordとして識別される単語を限定する、密接に関連するデータから抽出された論理グラフへのパス形成を制限する(百科事典の同じ項目内に限るなど)、あるいは任意数の他の方式、がある。また、ルートノードに対して見つけるsimwordの数を拡大または制限するには、複数のsimword識別法およびヒューリスティックスを適用することができる。一例として、類似性の度合いによってsimwordにスコアをつけるが、これも任意数の適切な方式で行うことができる。類似性の度合いは、例えば、類似性を得るために適用する類似性パターンの重み、その類似性パターンが見つかったパスの重み、これら技術の組み合わせ、あるいは任意の他の適切な技術によって識別することができる。
【0091】
入力論理形式のルート語およびそのsimwordを得ると、アルゴリズムは、その論理形式のルート語、またはそのsimwordの1つをそのルートとして有するLKB中の論理形式の候補セットを識別する。アルゴリズムは次いで、入力論理形式と、その候補セットの論理形式の照合を試みる。これをブロック208および209に示す。例示的実施形態では候補を順番に検索し、すなわち、入力論理形式中の元の単語を含む候補を最初に検索し、次いで最も類似性の高い単語を含む候補を検索し、次いでその次に類似性の高い単語を含むものを検索し、最後に最も類似性の低い単語を含む候補を比較する。言うまでもなく、十分な数の適切な照合を見つけると何時でも検索を終了することができるが、ここで適切な数とは、その合計スコアが何らかの定義された閾値を超える照合を意味することができる。
【0092】
見つけた各論理形式について、入力論理形式中のノードにある単語と関係のタイプを調べ、それを、現在調べているLKBの論理形式のノードにある単語の関係のタイプと比較することにより、入力論理形式との照合を進める。
【0093】
例示的な一実施形態では、論理形式のノードにある単語の照合は次のように行われる。入力論理形式の単語と、LKBの論理形式中の対応する単語とが同じであれば、その照合には完全なスコアを与える。下に挙げるものを含む(ただしこれに限定しない)その他の照合には、照合の度合いが下がるにつれてより低い値のスコアをつける。次のリストは、可能な単語照合のタイプのいくつかの例を示す。
【0094】
1.入力論理形式のノードにある単語、またはLKBの論理形式のノードにある単語は、他の単語のサブコンポーネントと一致することができる(例えば、「Lincoln」が「President Lincoln」に照合するなど)。
【0095】
2.疑問詞「who」は、「person(人)」のHypernymを有するか、または[+human]、[+first name]、[+last name]などの適切な特性を有する任意の単語と照合することができる。例示的な一実施形態では、これらの特性は、調べている論理形式の元となったテキストの解析中に識別される。
【0096】
3.疑問詞「when」は、「time(時)」または「date(日付)」のHypernymを有するか、または[+time]、[+AM]、[+PM]、[+Date]などの適切な特性を有する任意の単語と照合することができる。
【0097】
4.疑問詞「where」は、「place(場所)」のHypernymを有するか、または[+location]など何らかの適切な特性を有する任意の単語と照合することができる。
【0098】
5.「how」、「what」、「why」などその他の疑問詞は、他の適切なHypernymまたは特性を有する単語と照合することができる。
【0099】
6.「I」、「you」、「he」、「she」、「we」、「they」などの人称代名詞は、「person(人)」のHypernymを有するか、または[+human]、[+first name]、[+last name]などの何らかの適切な特性を有する任意の単語と照合することができる。
【0100】
7.上に挙げるような特性を有する単語は、それと同じ、あるいは互換性のある特性を有する単語と照合することができる。
【0101】
8.人称代名詞は、それと同じ、または別の異なる人称代名詞と照合することができる。
【0102】
9.入力論理形式中の調べる単語と、LKBの論理形式の単語は互いに類似している可能性があるが、この類似性は上記の要領で判定し、スコアをつける。
【0103】
これらの照合の中には他の照合に比べて好ましくないものもあり、その相対的なスコアを相応に調整することができる。言うまでもなくスコアリングは複数の方式で決定することができ、例えば、言語学者の直感を使用して手動でセットする、あるいは機械学習アルゴリズム(例えばベイズネットワーク)を通じて学習する、収集した統計に基づく、などがある。
【0104】
関係タイプの照合は次のように行うことができる。入力論理形式中の関係タイプと、LKBの論理形式内の対応する関係タイプが同じである場合は、その照合に完全なスコアを与える。下記で挙げるものを含む(ただしそれに限定しない)その他の照合には、照合の度合いが下がるにつれてより低い値のスコアを与えることができる。次のリストは、可能な関連タイプのタイプの一部を示す。
【0105】
1.どの関係タイプも、その言い換えであると考えられる別の関係タイプと照合させることができる。例えば、特定の条件下では、LsubとLobjを互いの言い換えであるとみなすことができる。同様に、Locn、Possr、Partも、互いの言い換えとすることができる。
【0106】
2.関係タイプは、複数の関係タイプと、1つまたは複数の間にある単語を含む可能性のあるより長いパターンとも照合させることができる。例えば、X--LsubOf--have--Lobj--Yは、X--Possr--Yと一致させることができる。また、X--LsubOf--be--Lobj--Yは、X--Equiv--YまたはX--Hyp--Yと一致させることができる。
【0107】
これらの言い換えパターンは、異なるスコアを有することができる。言い換えパターンとそれに関連付けられたスコアは、いくつかの方式の1つで知ることができる。例えば、特定の関係タイプによってリンクされていることが知られている単語の対を使用して、コーパスをトレーニングすることができる(例えば、単語の対とその単語間の関係タイプを手動で調べてコーパスを作成することができる)。次いで上述のパスアルゴリズムを実行して、LKB内の各単語の対の間のパスをすべて得る。それらパス内の単語をリンクする関係タイプのパターンを使用して、どのパターンが最も確実にその2つの単語間の既知の関係タイプの言い換えを提供するかを知る。この技術では互いの類義語であることが分かっている単語間のパターンを見つける代わりに、任意の所望の関係タイプについてそのようなパターンを見つけるという点で、これは、上述の類似性パターンを見つける際に使用した方法を一般化したものであることに留意されたい。
【0108】
照合の検索が完了すると、単語と関係タイプ両方の照合についての個々のスコアをまとめることにより、入力論理形式とLKBの論理形式間の照合についての合計スコアを決定する。照合のない関係の単語には任意で低スコアを与える。これをブロック210に示す。例示的な一実施形態では、これらのスコアを単に乗算する(または、スコアの対数を加算する)。
【0109】
一例として、順序をつけた照合のリストを保持する。スコアが所望の閾値を上回る指定数の照合を見つけると検索手順は終了する。照合手順の出力は、LKB中で最もスコアが高い照合論理形式の照合部分のコピーである。言うまでもなく、上記のように、文書へのポインタなど、この照合した論理形式と関連付けられたアプリケーションタスクで助けとなるアプリケーション固有のデータ項目があってもよい。
【0110】
また、より多くの文章を処理できるように、図6に示す方法を何らかの用途のために精製することが可能であることに留意されたい。精製された方法では、節の境界で入力テキストを分割し、上記の照合技術を使用してそれぞれの節を個別に照合する。そして、それぞれの節の最良の一致を組み合わせて、すべての最良の一致のリストを提供する。
【0111】
あるいは、入力をアプリオリ(a priori)に分割する代わりに入力全体に照合技術を実行することができ、この実行後照合しない入力部分が残る。古い入力論理形式から、うまく照合した部分を除去することにより新しい入力論理形式を作成することができる。そして、この新しい(縮小した)入力論理形式に照合アルゴリズムを実行することができる。新しい照合が見つからなくなるまでこの手順を繰り返し適用することにより、複数の節がある大きな入力の全体を、LKB内の複数の論理形式(すなわち論理グラフ)と照合することができる。
【0112】
以上により、本発明のファジー照合プロセスの結果は、翻訳上の対応語句を識別するリンク、照合した論理グラフの元となったテキスト断片へのリンク、または固有のシステム動作へのリンクと関連付けられた、重み付けが高い論理グラフのセットであることが分かる。この照合プロセスは、入力論理形式とLKB中の論理グラフとの間に存在する豊富に相互の言語学的制約を活用する。
【0113】
具体的には、本発明は、言い換えの識別、単語の意味のあいまいさの除去、および会話インタフェースのカスタマイズを扱うことが見て取れる。本発明は、幅広い各種の用途に有益に実施することができる。
【0114】
好適実施形態を参照して本発明を説明したが、当業者は、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく形態および詳細に変更を加えることが可能であることを認識されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を使用することのできるコンピュータシステムのブロック図である。
【図2A】 本発明の一態様による簡略化したブロック図である。
【図2B】 本発明の一態様による図2Aに示すシステムの動作を示す流れ図である。
【図2C】 現在知られる語彙知識ベースを入手する一実施形態を示す流れ図である。
【図2D】 反転した意味関係の構造である。
【図2E】 本発明の一実施形態による語彙知識ベースの一部を表す簡略化した図である。
【図3A】 本発明の一態様による図2Aに示すシステムの動作をより詳しく示すブロック図である。
【図3B】 本発明の一実施形態により形成されたテキスト入力のグラフ構造の図である。
【図3C】 本発明の一実施形態によるLKBに含まれるグラフ構造の図である。
【図4A】 ファジー照合の実行をより詳細に示す流れ図である。
【図4B】 「pen」と「pencil」の間の重み付けが高いsemrelパスを示す図である。
【図4C】 図4Aに示す手順で得られる重み付けが上位の一致した構造を示す図である。
【図4D】 情報検索、機械翻訳、および自然言語インタフェースについての図2Aに示すシステムの動作を示す流れ図である。
【図4E】 情報検索、機械翻訳、および自然言語インタフェースについての図2Aに示すシステムの動作を示す流れ図である。
【図4F】 情報検索、機械翻訳、および自然言語インタフェースについての図2Aに示すシステムの動作を示す流れ図である。
【図5】 本発明の一態様によるプライミング動作を示す流れ図である。
【図6】 ファジー照合を実行する別の実施形態をより詳細に示す流れ図である。
Claims (37)
- ユーザが入力装置を通じてコンピュータシステムに入力した第1のテキストセグメントと、コーパス中のテキストセグメントを表す複数の論理グラフを有する語彙知識ベース(LKB)内のテキスト情報との関係性を判定するための、前記LKBを記憶する手段、入力分析手段及び照合手段を含むコンピュータシステムによって実行される方法であって、前記論理グラフは、単一の論理形式、または複数の論理形式および/または部分グラフを合成したものであり、前記論理形式は、テキストセグメントを表す論理的関係のセットを含み、共通の語彙項目を含むノードをつなぐことによって作成され、樹構造であり、前記部分グラフは、前記論理形式または論理グラフ中の論理的関係のサブセットであり、前記方法は、
前記入力分析手段によって、前記第1のテキストセグメントを受け取り、前記第1のテキストセグメントに基づいて入力論理形式を得るステップと、
前記照合手段によって前記入力論理形式を前記LKBの論理グラフと照合するステップであって、前記照合によって照合論理グラフが識別される、ステップと、
前記照合手段によって、前記照合論理グラフに基づいて、前記照合論理グラフに関連付けられた内容を出力するステップと
を備え、
前記入力論理形式を得るステップは、
前記第1のテキストセグメントを表す論理的関係のセットを得るステップであって、各論理的関係はある関係によって結合される少なくとも第1および第2の単語を含む、ステップ
を含み、
前記照合するステップは、前記LKBの論理グラフが前記入力論理形式と語彙的または構造的に異なる場合に、
前記入力論理形式中の論理的関係を選択するステップと、
前記選択した論理的関係の前記第1の単語と第2の単語とを結合するパスのセットを前記LKB内で取得するステップであって、前記パスは、論理的関係が線形的順序で結合された部分グラフである線形パスと、論理的関係が2つの異なる論理形式から発生している合成パスとを含み、ステップと、
前記論理的関係中の前記第1および第2の単語を除く、前記取得されたパス中の各単語が、前記論理的関係中の前記第1または第2の単語と類似性があるかどうかを判定し、類似性がある場合には前記パス中の前記単語を類似語(simword)として識別するステップと、
前記識別された類似語を前記第1または第2の単語と置換した入力論理形式について、前記LKB内で照合論理グラフを識別するステップと
を含むことを特徴とする方法。 - 論理的関係を選択するステップ、パスのセットを取得するステップ、前記取得したパス中の各単語が前記選択された論理的関係中の前記第1または第2の単語と類似性があるかどうかを判定するステップ、類似語を識別するステップおよび、前記識別された類似語を前記第1または第2の単語と置換した入力論理形式について照合論理グラフを識別するステップを繰り返すステップ
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 照合するステップは、前記照合論理グラフの複数の異なる組み合わせの1つまたは複数を、選択された照合論理グラフとして選択するステップをさらに含み、前記出力するステップは、前記選択された照合論理グラフに基づいて、前記選択された照合論理グラフに関連付けられた内容を出力するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 照合の前に、前記入力論理形式中の各ノードの単語を調べて、所定の特有性を有するノードを前記入力論理形式中の開始点として識別するステップと、
開始点として識別されたノードを前記入力論理形式のルートにするステップと
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 照合するステップは、
前記ルート上の単語であるルート語に類似する類似語を前記LKBで識別することと、
前記識別したルート語の類似語をルート語と置換した入力論理形式について、前記LKB内で照合論理グラフを識別することと
を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。 - 類似語を識別するステップは、
シソーラスにアクセスするステップ
を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。 - 類似語を識別するステップは、
類似性の度合いに基づいて類似語にスコアをつけるステップ
をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。 - 類似語を識別するステップは、
識別される類似語の数を制限するために、品詞であるかどうかに基づいて、類似語として識別する単語を制限するステップ
を含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。 - 照合するステップは、
前記入力論理形式中の前記単語および論理関係を前記LKBの論理グラフと照合して、1つまたは複数の照合論理グラフを得るステップ
をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。 - 照合するステップは、
前記入力論理形式のルート語または前記ルート語の類似語をルートとして有する論理グラフを前記LKB中で識別して、前記識別した論理グラフを前記LKB中の論理グラフの候補セットと特定し、前記候補セットに対して照合するステップ
をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。 - 照合するステップは、
前記論理グラフセットの各候補が前記入力論理形式中の単語または類似語を含むかどうかと、含まれる類似語の数とに基づいて前記論理グラフの候補セットに順序をつけるステップと、
前記順序で前記候補セットに対して照合するステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。 - 照合するステップは、
前記候補セット中の論理グラフを選択するステップと、
前記入力論理形式中のノードの単語および関係タイプを、前記候補セット中の論理グラフのうち選択された論理グラフ中のノードの単語および関係タイプと比較するステップであって、前記比較によって、単語および関係タイプの照合を識別して前記単語および関係タイプの照合にあるスコアを与える、ステップと、
選択ステップおよび比較ステップを複数回繰り返すステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。 - 関係タイプを比較するステップは、
前記入力論理形式中の関係タイプと全く同じ関係タイプを前記候補セット中の前記選択された論理グラフ内で識別するステップと、
前記全く同じ関係タイプの照合に最高のスコアを与えるステップと
を含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。 - 関係タイプを比較するステップは、
前記入力論理形式中の関係タイプの言い換えである関係タイプを前記候補セット中の前記選択された論理グラフ内で識別するステップと、
前記関係タイプの照合に、全く同じ関係タイプの照合のスコアよりも低いスコアを与えるステップと
を含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。 - 関係タイプを比較するステップは、
前記候補セット中の前記選択された論理グラフ中の部分グラフのパターンを、前記入力論理形式中の部分グラフのパターンと比較するステップであって、前記パターンは1つ以上の論理関係を含むことができる、ステップ
を含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。 - ノードの単語を比較するステップは、
前記論理形式中の前記ノードの単語と全く同じであるノード上の単語を前記候補セット中の前記選択された論理グラフ内で識別するステップと、
前記全く同じ単語の照合に最高のスコアを与えるステップと
を含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。 - ノードの単語を比較するステップは、
前記入力論理形式におけるノード上の単語が前記選択された論理グラフにおけるノード上の単語の一部である場合、または、前記選択された論理グラフにおけるノード上の単語が前記入力論理形式におけるノード上の単語の一部である場合に、部分的な単語の照合として識別するステップと、
前記部分的な単語の照合にあるスコアを与えるステップと
を含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。 - ノードの単語を比較するステップは、
「誰(who)」を、人間または有生のエンティティを表す任意の単語と照合させるステップと、
前記照合にあるスコアを与えるステップと、
を含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。 - ノードの単語を比較するステップは、
「いつ(when)」を時間または日付のエンティティを表す任意の単語と照合させるステップと、
前記照合にあるスコアを与えるステップと
を含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。 - ノードの単語を比較するステップは、
「どこ(where)」を位置のエンティティを表す任意の単語と照合させるステップと、
前記照合にあるスコアを与えるステップと
を含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。 - ノードの単語を比較するステップは、
疑問詞を、それに対応する特性を有する単語と照合させるステップと、
前記照合にあるスコアを与えるステップと
を含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。 - ノードの単語を比較するステップは、
人称代名詞を、人間または有生のエンティティを指すか、またはそれに対応する特性を有する任意の人称代名詞または単語と照合させるステップと、
前記照合にあるスコアを与えるステップと
を含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。 - ノードの単語を比較するステップは、
2つの類似する単語を照合させるステップと、
前記照合にあるスコアを与えるステップと
を含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。 - 照合するステップは、
前記ノードの単語の比較および前記関係タイプの比較にあるスコアを与えるステップと、
前記単語および関係タイプの比較に与えられたスコアをまとめることにより、
前記入力論理形式と前記候補セット中の選択論理グラフとの照合についての合計スコアを得るステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。 - 前記照合の合計スコアの順に並べられた順序付きの照合リストを保持するステップ
をさらに備えたことを特徴とする請求項24に記載の方法。 - 出力するステップは、
ある閾値スコアを超える合計スコアを有する前記LKB中の論理グラフのコピーを出力するステップ
を含むことを特徴とする請求項25に記載の方法。 - 前記LKBは、第1の言語から第2の言語への翻訳を表す翻訳情報を含み、出力するステップは、
前記照合論理グラフの少なくとも1つと関連付けられた前記翻訳情報を提供するステップ
を含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。 - 前記LKBは第1の言語に基づき、出力するステップは、
前記第1の言語と異なる第2の言語に基づく第2のLKB中の論理グラフへのリンクを提供するステップ
を含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。 - 出力するステップは、
前記第2のLKB内でポイントされる論理グラフを生成する際に使用されるテキストセグメントを提供するステップ
を含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。 - 出力するステップは、
前記第2のLKB内でポイントされる論理グラフを生成する際に使用されるテキストセグメントへのポインタを提供するステップ
を含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。 - 出力するステップは、
前記照合論理グラフの少なくとも1つを生成する際に使用されたテキストセグメントへのポインタを提供するステップ
を含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。 - 出力するステップは、
前記照合論理グラフの少なくとも1つを生成する際に使用されたテキストセグメントを提供するステップ
を含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。 - 出力するステップは、
アプリケーションプログラムへの入力を提供するステップ
を含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。 - 前記アプリケーションプログラムは埋めるべき1つまたは複数のフレームを含み、アプリケーションプログラムへの入力を提供するステップは、
前記アプリケーションプログラム中のフレームを埋めるテキスト入力を提供するステップ
を含むことを特徴とする請求項33に記載の方法。 - 前記照合論理グラフは、前記フレームを埋めさせるモジュールへのリンクを含み、出力するステップは、
前記入力論理形式中の単語とともに前記リンクを提供して、前記アプリケーションプログラムのフレームを前記単語で埋めるステップ
を含むことを特徴とする請求項33に記載の方法。 - 前記第1のテキストセグメントについて得た1つまたは複数の照合論理グラフの重み付け値を増加するステップと、
第2のテキストセグメントを受け取るステップと、
前記第2のテキストセグメントに基づいて第2の入力論理形式を得るステップと、
前記第2の入力論理形式を、前記重み付け値が増加された1つまたは複数の照合論理グラフと優先的に照合するステップと
をさらに備えたことを特徴とする請求項9に記載の方法。 - ユーザが入力装置を通じてコンピュータシステムに入力した第1のテキストセグメントと、コーパス中のテキストセグメントを表す複数の論理グラフを有する語彙知識ベース(LKB)内に含まれる第2のテキストセグメントとの関係性を判定する装置であって、前記論理グラフは、単一の論理形式、または複数の論理形式および/または部分グラフを合成したものであり、前記論理形式は、テキストセグメントを表す論理的関係のセットを含み、共通の語彙項目を含むノードをつなぐことによって作成されており、前記部分グラフは、前記論理形式または論理グラフ中の論理的関係のサブセットであり、前記装置は、
前記LKBを記憶するLKB記憶手段と、
前記第1のテキストセグメントを受け取り、前記第1のテキストセグメントに基づいて入力論理形式を得るように構成された入力分析手段であって、前記入力論理形式を得ることは、前記第1のテキストセグメントを表す論理的関係のセットを得ることを含み、各論理的関係はある関係によって結合される少なくとも第1および第2の単語を含む、入力分析手段と、
前記入力分析手段および前記LKB記憶手段に結合された照合手段であって、前記照合手段は、前記入力論理形式を前記LKBの論理グラフと照合して照合論理グラフを識別し、および、前記照合論理グラフに基づいて、前記照合論理グラフに関連付けられた内容を出力するように構成された照合手段と
を備え、
前記照合することは、前記LKBの論理グラフが前記入力論理形式と語彙的または構造的に異なる場合に、
前記入力論理形式中の論理的関係を選択することと、
前記選択した論理的関係の前記第1の単語と第2の単語とを結合するパスのセットを前記LKB内で取得することであって、前記パスは、論理的関係が線形的順序で結合された部分グラフである線形パスと、論理的関係が2つの異なる論理形式から発生している合成パスとを含み、ことと、
前記論理的関係中の前記第1および第2の単語を除く、前記取得されたパス中の各単語が、前記論理的関係中の前記第1または第2の単語と類似性があるかどうかを判定し、類似性がある場合には前記パス中の前記単語を類似語(simword)として識別することと、
前記識別された類似語を前記第1または第2の単語と置換した入力論理形式について、前記LKB内で照合論理グラフを識別することと
を含むことを特徴とする装置。
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