JP4943065B2 - 画像レーダ装置 - Google Patents
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Description
従来のレーダ装置では、最小二乗法を適用する前段の位相アンラップにおいて、隣接時刻間の位相差のみを折り返し発生の判定指標としているため、参照データ列に含まれる他の反射点の干渉の影響や雑音の影響が大きい場合には、各時刻における位相のゆらぎが大きくなって、結果として折り返しの判定を誤ってアンラップに失敗し、後段の最小二乗法を適用した場合に位相の推定誤差が増大するという問題点があった。
この発明の画像レーダ装置は、区分領域ごとに分割されたヒストリに対してフーリエ変換を施すことにより、推定誤差を低減した補償量を推定できることを特徴とするものである。
図1は、本発明の実施の形態1における画像レーダ装置の構成図である。
図1において、送信機1は、目標へ照射する広帯域パルスを生成・増幅する。
送受切換器2は、送信と受信の切換えを行う。
送受信アンテナ3は、送信機1で生成された広帯域パルスを目標に対して送信し、反射した広帯域パルスを受信するアンテナである。
受信機4は、送受信アンテナで受信した信号を送受切換器2を介して受信する。
レンジ圧縮手段5は、受信信号をパルス圧縮する。パルス圧縮により得られた信号では、電波を照射してから、目標によって散乱・反射され、受信されるまでの伝搬遅延に応じた時刻に、反射点の反射強度に応じたピークが現れる。
図3(e)と図3(b)との比較より、電力変動係数が小さいレンジでは、振幅の変化も小さいことが分かる。
比較対象として、平均電力が最大のレンジセルのデータを参照データ列とした場合の位相の例を図4に破線で示している。
ここでは、注目する反射点の位相は一定として与えているが、図4に示されるように両位相共に干渉の影響で位相が変化していることが分かる。この変化が位相の推定誤差となる。ただし、変動係数を最小とする場合の方が位相の変化が小さい、言い換えると干渉の影響によって発生する位相誤差が小さいことが確認できる。
また、2次以上の変化成分についても、d0(h)に対して短時間フーリエ変換を適用して得られるドップラヒストリ上の軌跡の傾きなどに基づいて推定することが可能である。
図8は、本発明の実施の形態2における画像レーダ装置の構成図である。この図は実施の形態1の構成図である図1と比較して、位相加重二乗平均手段13が、区分領域位相加重二乗平均手段31に、位相回転因子選択手段14が、区分領域位相回転因子選択手段32が変わっている部分のみが異なる。
図9は、本発明の実施の形態3における画像レーダ装置の構成図である。本実施の形態においては、実施の形態1、実施の形態2で述べた方法を様々な方法で拡張してより有効な効果を得る。
Claims (6)
- 移動する目標に対して電波を送信し、前記目標からの反射波を受信して、レンジプロフィールの時間履歴であるレンジヒストリを生成し、前記レンジヒストリのクロスレンジ圧縮により前記目標の画像を得る画像レーダ装置であって、
前記レンジヒストリのドップラ周波数の時間変化の原因となる位相変化を推定して補償するための位相補償量を推定するための参照データ列を切り出しする参照データ抽出手段を備え、
前記参照データ抽出手段は、
前記参照データ列を切り出しする際に、レンジヒストリをレンジ方向に補間するレンジ補間手段と、
各補間後の前記レンジヒストリについて、レンジごとに、電力の平均値、電力の標準偏差、および、電力の標準偏差を電力の平均値で割った電力の変動係数を算出し、電力の平均値が事前に設定した閾値を越えるレンジのうちで、前記電力の変動係数を最小とするレンジを探索し、そのレンジにおけるデータ列を参照データ列として出力する変動判定手段と
を備えたことを特徴とする画像レーダ装置。 - 移動する目標に対して電波を送信し、前記目標からの反射波を受信して、レンジプロフィールの時間履歴であるレンジヒストリを生成し、前記レンジヒストリのクロスレンジ圧縮により前記目標の画像を得る画像レーダ装置であって、
前記レンジヒストリのドップラ周波数の時間変化の原因となる位相変化を推定して補償するための位相補償量を推定するための参照データ列を切り出しする参照データ抽出手段と、
前記参照データ列に対して、その位相を任意の範囲で回転させるための位相回転因子を生成する位相回転因子生成手段と、
前記位相回転因子に基づいて、前記参照データ列の位相を各ヒットごとに変化させてその位相を蓄積する位相複数回転手段と、
蓄積された前記参照データ列についての各前記位相に対して各ヒットを中心にした領域を設定し、その領域における位相の二乗平均値を算出する位相二乗平均手段と、
前記位相二乗平均手段で得られた各ヒットを中心とする位相の二乗平均値に基づいて、これを最小とする位相回転因子を探索して、これを回転位相として出力するとともに、その回転位相で位相を回転した場合の各ヒットにおける参照データ列の位相を出力する位相回転因子選択手段と、
前記位相回転因子選択手段で得られた回転位相の2πごとの位相の折り返しを除去(アンラップ)する回転位相アンラップ手段と、
前記位相回転因子選択手段により前記回転位相で位相を回転された前記参照データ列の位相から、前記アンラップ後の回転位相を差し引いて、位相変化を推定するためのアンラップ後の位相を得る位相回転手段と、
前記位相回転手段から出力される前記位相に最小二乗法を用いたフィッティングを行い、前記位相の時間変化の二次以上の変化成分を検出し、この検出結果から前記二次以上の変化成分を低減させて、ドップラ周波数の変化の原因となる位相変化を推定する最小二乗推定手段と、
前記参照データ列のドップラ分布および前記ドップラ分布の時間変化に基づいて、前記参照データ列の位相変化を予め粗く補償する前処理補償手段と、
前記前処理補償手段で補償された位相のうち、ドップラ周波数の変化の原因となる位相変化を取り込んで、取り込んだ前記位相変化と前記最小二乗推定手段で得られた前記位相変化とを加算して、位相補償量を推定する位相補償量算出手段と、
前記位相補償量算出手段で得られた位相補償量を用いて、前記レンジヒストリの位相補償を行う位相補償手段と
を備え、
前記参照データ抽出手段は、
前記レンジヒストリのドップラ周波数の時間変化の原因となる位相変化を推定して補償するための位相補償量を推定するための参照データ列を切り出しする際に、レンジヒストリをレンジ方向に補間して、補間後のデータから最適な参照データ列を抽出するレンジ補間手段と、
補間された前記レンジヒストリを最適な区間だけレンジ方向に加算して、最適な参照データ列を抽出するレンジ総和手段と、
各補間後の前記レンジヒストリについて、各レンジごとに、電力の平均値、電力の標準偏差、および、電力の標準偏差を電力の平均値で割った電力の変動係数を算出し、電力の平均値が事前に設定した閾値を越えるレンジのうちで、前記電力の変動係数を最小とするレンジを探索し、そのレンジにおけるデータ列を参照データ列として出力する変動判定手段と
を備えたことを特徴とする画像レーダ装置。 - 前記位相を2乗平均するための重み係数を算出する重み係数生成手段をさらに備え、
前記位相二乗平均手段は、前記位相複数回転手段に蓄積された前記位相回転因子に基づいて前記参照データ列の位相を各ヒットごとに回転した位相に対して、各ヒットを中心とした領域のデータをそれぞれ二乗した値に対して適当な分布を有する前記重み係数を乗算して、その結果を総和することで各ヒットを中心にした領域の位相の二乗平均値を算出する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像レーダ装置。 - 前記重み係数生成手段は、前記参照データ列のドップラ分布の履歴より定まるドップラ周波数の時間変化が所定値より大きい場合には重み係数の通過幅を狭く、前記時間変化が所定値より小さい場合には重み係数の通過幅を広く設定することを特徴とする請求項3に記載の画像レーダ装置。
- 前記前処理補償手段で得られる前処理後の参照データ列をゼロドップラ周波数付近を通過帯域とする低域通過フィルタに通して、高域に存在する注目する反射点の信号以外の信号を抑圧する前処理ドップラ加重手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像レーダ装置。
- 前記参照データ列のドップラ分布に対して閾値処理を適用して得られたドップラ周波数幅に対して適当な係数を乗算することにより前記低域通過フィルタの通過帯域幅を求め、当該通過帯域幅を、前記前処理ドップラ加重手段に設定するためのドップラ加重設定手段をさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載の画像レーダ装置。
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