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JP4944692B2 - 可動部材用の動き制御装置及び運動機能トレーニング装置 - Google Patents
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JP4944692B2 - 可動部材用の動き制御装置及び運動機能トレーニング装置 - Google Patents

可動部材用の動き制御装置及び運動機能トレーニング装置 Download PDF

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Description

本発明は、電場の印加により粘弾性を変化する電気粘性流体又は磁場の印加により粘弾性を変化する磁気粘性流体である機能性流体を用いて可動部材に連結される第1及び第2の回転軸の回転抵抗を変化させることにより可動部材の動きを制御する可動部材用の動き制御装置及び運動機能トレーニング装置に関するものである。
従来、例えば画像の形で与えられた環境への、トレーニング者の行動に応じて、力学的感覚をトレーニング者に提示するテレイグジスタンスシステムが提案されており(特許文献1)、このテレイグジスタンスシステムにおける力学的感覚呈示装置として、次のようなものが開示されている。すなわち、可動部材としての平行リンクを支持した同心な2つの回転軸と、機能性流体としての電気粘性流体を充填した流体充填室を有する部材(ケーシング)を備えた2つの電気粘性流体部とを、夫々、プーリを介して連結するとともに、平行リンクの隣接する2本のフレーム(リンク)を連結した可動部材用の動き制御装置を備える。また、平行リンクは、4本のフレームを相互に回転自在に連結するとともに、端部にレバーを設けている。この状態で、電気粘性流体部に電圧を印加して、駆動手段としてのモータから回転力が2つの回転軸夫々にプーリを介して伝達されると、上記回転軸を介してフレームが回転し、レバーを回転軸の回転によってXY平面上を案内移動させることができる(実施例5、図14、図15参考)。
又、この装置において、例えばプーリからの回転力が伝達されない状態で、電気粘性流体部に電場を印加すれば、電場の強さに応じて電気粘性流体の粘弾性が増減して流動抵抗が変化する。これにより、各電気粘性流体部内に回転自在に配置して回転軸夫々に連結した回転部材の回転抵抗が変化し、その結果、回転軸の回転抵抗を変化させレバーに負荷をかけてブレーキをかけることもできる。
従って、このような可動部材用の動き制御装置を用いて、例えば運動機能の回復、あるいは、運動機能の向上を図るための運動機能トレーニング装置を製作することも考えられる。
国際公開第96/02887号パンフレット
しかしながら、上記装置においては、電気粘性流体を充填した流体充填室を有するケーシングを備えたブレーキ部を2つ、設ける必要がある。そのため、大きな設置場所を要するとともに、コスト高になってしまう。
また、同心に設置した2つの回転軸と2つのブレーキ部とを連結するためのプーリを必要とするため、更に、装置が嵩高いものになってしまうとともに、コスト高になるという問題点がある。
本発明は、機能性流体を充填した2つの流体充填室を1つのケーシングに形成し、コンパクトで、しかも低コストで製作できる可動部材用の動き制御装置及び運動機能トレーニング装置の提供を目的とする。
また、本発明は、2つの回転軸とブレーキ部とを連結するためのプーリを不要にした可動部材用の動き制御装置及び運動機能トレーニング装置の提供を目的とする。
本願発明は、次の特徴を有する可動部材用の動き制御装置を提供することにより、上記課題を解決する。本願の請求項1記載の可動部材用の動き制御装置は、電場又は磁場の印加に応じて粘弾性が変化する機能性流体を用いて可動部材に連結される第1及び第2の回転軸の回転抵抗を変化させることにより可動部材の動きを制御する可動部材用の動き制御装置であって、上記機能性流体が充填された流体充填室を有するケーシングと、ケーシングに対して回転可能に配設された第1及び第2の回転軸とを備え、上記流体充填室は、上記ケーシング内に、区画壁によって上記ケーシングの軸方向に区画されその軸方向の一方側に配置された第1の流体充填室とその軸方向の他方側に配置された第2の流体充填室との2つを備え、上記第1の流体充填室には、内部に第1の回転部材が回転可能に配置され、上記第2の流体充填室には、内部に第2の回転部材が回転可能に配置され、上記第1の回転軸は、筒状に形成されているとともに、上記ケーシングの軸方向の一方側に穿設された回転軸導入孔を介して、上記一方側から上記第1の回転部材と回転不能に連結され、上記第2の回転軸は、上記第1の回転軸の内部に通されるとともに、上記第1の回転部材及び区画壁を貫くようにして、上記一方側から上記第2の回転部材と回転不能に連結され、上記第1及び第2の回転部材は、夫々、上記流体充填室夫々の機能性流体の粘弾性が増すに伴い上記ケーシングと回転軸との機能性流体による回転抵抗が増すように構成されていることを特徴とするものである。
本願の請求項2記載の可動部材用の動き制御装置は、請求項1に係るケーシングが、被固定部材に固定され、上記第1及び第2の回転軸は、上記流体充填室夫々の機能性流体の粘弾性が増すに伴って、上記ケーシングに対する回転にブレーキがかけられるように構成されているものである。
本願の請求項3記載の可動部材用の動き制御装置は、請求項1に係るケーシングが、駆動手段によって回転し、上記第1及び第2の回転軸は、上記流体充填室夫々の機能性流体の粘弾性が増すに伴って、上記ケーシングと共に回転するように構成されているものである。
本願の請求項4記載の可動部材用の動き制御装置は、請求項1〜3のいずれかに係る区画壁が、上記第1の流体充填室と上記第2の流体充填室とを連通する連通孔を備えることにより、上記機能性流体が第1の流体充填室と第2の流体充填室とのいずれか一方から他方に流れ得るように構成されたものである。
本願の請求項5記載の可動部材用の動き制御装置は、請求項1〜4のいずれかに係る第1の回転軸は、筒状に形成され、上記流体充填室は、ケーシング内に、上記区画壁によってケーシングの軸方向に区画されその軸方向の一方側に配置された第1の流体充填室とその軸方向の他方側に配置された第2の流体充填室との2つを備え、上記第1の流体充填室には、内部に第1の回転部材が配置されるとともに、ケーシングの軸方向の一方側に穿設された回転軸導入孔を介して、この第1の回転部材と上記第1の回転軸とが連結され、上記第2の流体充填室には、内部に第2の回転部材が配置されるとともに、この第2の回転部材と、第1の回転軸の内部から、第1の回転部材の略中心部に設けられた挿通孔及び区画壁の連通孔に通された第2の回転軸とが連結され、上記第2の回転部材は、ケーシングの軸方向の他方側に突設された導電性の筒状接続部を備え、この筒状接続部とケーシングの軸方向の他方側に設けられた第2の給電用端子とが通電可能に接続されることにより、上記他方側から第2の回転部材に電圧を印加できるように構成され、上記第1の回転部材は、通電部材を介してケーシングの軸方向の他方側に設けられた第1の給電用端子と通電可能に接続されることにより、上記他方側から第1の回転部材に電圧を印加できるように構成され、この通電部材は、上記筒状接続部の内部から第2の回転軸の軸方向にあけられた軸孔にかけての部分に形成された収納孔に入れられることにより、その一端側が上記第1の回転部材の挿通孔の内側に配位されるとともに、その収納孔から第2の回転軸の外周側に出されて第1の回転部材の挿通孔の内周面に接続され、その他端側が第1の給電用端子に接続されたものである。
又、本願発明は、次の特徴を有する運動機能トレーニング装置を提供することにより、上記課題を解決する。本願の請求項6記載の運動機能トレーニング装置は、請求項1〜5のいずれかに記載の可動部材用の動き制御装置と、トレーニング者に運動機能のトレーニングを行わせるための可動部材とを備えた運動機能トレーニング装置であって、上記可動部材は、上記可動部材用の動き制御装置の第1及び第2の回転軸の他端側に連結されることにより、第1及び第2の回転軸と連動するように構成されているものである。
本願の請求項7記載の運動機能トレーニング装置は、請求項6に係る可動部材が、リンク機構部と、トレーニング者が把持する把持部とを備え、上記リンク機構部は、互いに所定間隔を隔ててほぼ平行に配置された長尺状の第1及び第2のリンクと、互いに所定間隔を隔ててほぼ平行に配置された長尺状の第3及び第4のリンクとを備え、上記第1のリンクは、その一端が、上記第1の回転軸と第2の回転軸とのいずれか一方に回転不能に支持され、その他端が、第4のリンクの一端に回転自在に連結され、上記第3のリンクは、その一端が、上記第1の回転軸と第2の回転軸とのいずれか他方に回転不能に支持され、その他端が、第2のリンクの一端に回転自在に連結され、上記第2のリンクと第4のリンクとの他端同士が、回転自在に連結され、上記把持部は、第2のリンクの他端側、又は、第4のリンクの他端側に支持されたものである。
本願の請求項1記載の可動部材用の動き制御装置の発明においては、流体充填室を、区画壁によって2つに区画形成し、区画形成した夫々の内部に配置した回転部材を、第1の回転軸と第2の回転軸との夫々に連結することにより、回転部材を介して機能性流体に電場あるいは、磁場が印加されると、流体充填室夫々の機能性流体の粘弾性が増して夫々の回転部材に対する回転抵抗が増し、ケーシングに対する第1及び第2の回転軸の回転抵抗を増すように構成する。
こうすることにより、例えば従来の1つの流体充填室を、2つの流体充填室に分けて形成することができる。これにより、装置全体を、部品点数の少ないコンパクトなものにでき、狭い設置場所でも使用できるとともに、低コストで製作できる。
本願の請求項2記載の可動部材用の動き制御装置の発明においては、被固定部材に固定したケーシングに対して第1及び第2の回転軸の回転抵抗を増すことにより、可動部材を被固定部材に対する動きにブレーキをかけることができる。
本願の請求項3記載の可動部材用の動き制御装置の発明においては、駆動手段によって回転するケーシングに対する第1及び第2の回転軸の回転抵抗を増すことにより、第1及び第2の回転軸をケーシングの回転に伴って共に回転させることができる。これにより、第1及び第2の回転軸に連結した可動部材を可動させることができる。
本願の請求項4記載の可動部材用の動き制御装置の発明においては、第1の流体充填室と第2の流体充填室とを連通するため、例えば機能性流体を充填する場合は、第1の流体充填室と第2の流体充填室との一方に設けた流入口から入れれば良く、作業を容易なものにできる。
また、例えば機能性流体は温度変化に伴い膨張・縮小するため、流体充填室の容積を制御する容積制御手段を設けておく必要があるが、本発明においては上述のように第1の流体充填室と第2の流体充填室とが連通しているため、第1の流体充填室と第2の流体充填室とのいずれか一方に容積制御手段を設けておけば良いものにできる。これにより、装置を簡素化できるとともに、製作コストを抑えることができる。
本願の請求項5記載の可動部材用の動き制御装置の発明においては、流体充填室を、ケーシング内に、区画壁によってケーシングの軸方向に区画するため、例えば同心に配置した第1及び第2の回転軸を、区画した流体充填室夫々に配置した回転部材と直接的に連結できる。これにより、従来のようにプーリ等の伝道部材を不要できる。従って、装置全体を、より一層、部品点数の少ないコンパクトなものにでき、狭い設置場所でも使用できるとともに、低コストで製作できる。
又、ケーシングの軸方向の一方側でケーシング内の第1及び第2の回転部材と第1及び第2の回転軸とを連結し、ケーシングの軸方向の他方側で第1及び第2の回転部材と第1及び第2の給電用端子とを夫々接続できるため、ケーシングの軸方向の一方側に給電用の配線を行う必要のないものにできる。これにより、例えばケーシングの軸方向の一方側を机の裏面に取り付けて給電用の配線を行うスペースが少ないような場合でも、ケーシングの軸方向の他方側で給電用の配線を行うことができ、作業を容易なものにできる。
また、その際、通電部材を、上記筒状接続部の内部から第2の回転軸の軸方向にあけられた軸孔にかけて部分に形成された収納孔に入れることにより行っているため、可動部材用の動き制御装置をコンパクトなものにでき、使用し易いものにできる。
本願の請求項6記載の運動機能トレーニング装置の発明においては、トレーニング者の運動機能の向上を図るためのトレーニングを行うことができる。その際、運動機能トレーニング装置全体を、部品点数の少ないコンパクトなものにでき、狭い設置場所でも使用できるとともに、低コストで製作できる。
本願の請求項7記載の運動機能トレーニング装置の発明においては、可動部材は、リンク機構部と、把持部とを備えるため、リンク機構部によって、例えばトレーニング者が自ら把持部を把持して自在に移動させ、あるいは、把持部を把持したトレーニング者に対して、強制的に移動させることも可能になり、運動機能の回復や向上を図るための運動機能トレーニング装置として好ましいものにできる。
以下、図面を参照して本発明を具体的に説明する。図1は、本発明の第1実施形態の運動機能トレーニング装置における可動部材の一実施形態の斜視図、図2は、本発明の第1実施形態の運動機能トレーニング装置における可動部材用の動き制御装置の一実施形態の断面図である。
第1実施形態の運動機能トレーニング装置は、図1に示す可動部材1と、図2に示す可動部材1と連結した可動部材用の動き制御装置2とを備えている。
可動部材1は、図1に示すようにリンク機構部30と、そのリンク機構部30の先端側に設けられた操作部13とを備えている。
操作部13は、この実施形態では、球状の把持部11と、摺動部12とを備えている。摺動部12は、この運動機能トレーニング装置を取り付けた後述の机9の表面に沿って摺動させるためのものであり、下面が机9の表面に沿って摺動するようになっている。
リンク機構部30は、この実施形態では、摺動部12を、X軸方向及びY軸方向のXY平面に自在に移動させるためのもので、この実施形態では、摺動部12が机9の表面に沿って机9の表面を図1の左右前後方向に自在に摺動できるよう構成されている。
詳しくは、この実施形態のリンク機構部30は、互いに平行な第1及び第2のリンク31、32と、互いに平行な第3及び第4のリンク33、34との4つの棒状のリンクを備えている。
第4のリンク34は、第1及び第2のリンク31、32の先端側(他端側)に回転自在に連結されている。また、第4のリンク34は、第2のリンク32から突出するように延設された延設部34aを有し、この延設部34aの先端に、上記操作部13が支持されている。
第3のリンク33は、第2のリンク32の基端側(一端側)に回転自在に連結されている。また、この第3のリンク33には、第1のリンク31から突出するように延設された延設部33aが設けられている。そして、この延設部33aに回転自在に連結された連結片35と、第1のリンク31に設けられた延設部31aに回転自在に連結された連結片36とを介してバランサー37が取り付けられており、このバランサー37によって、上記操作部13のバランスをとることができるようになっている。
また、このバランサー37の下方側に、摺動部12の移動を規制するための移動規制部38a、39が設けられている。この移動規制部38a、39は、板状部材38に穿設された穿設孔38aと、上記連結片36の下面に、下方に突出するように設けられたストッパー39とから構成されている。
この実施形態における穿設孔38aは、摺動部12が机9の表面における端縁部に沿って移動した際にそれに伴って移動するストッパー39の軌跡にほぼ合致するように形成されている。
そして、ストッパー39の下端の先端側は、その穿設孔38aに入れられており、例えば摺動部12が机9の表面を図1の左方向に移動していき、机9の左端縁部にくると、ストッパー39が穿設孔38aの内壁面に当接し、それ以上、同方向に移動できないようになっている。これにより、摺動部12が机9の表面から脱落するのが防止される。
次に、可動部材用の動き制御装置2について説明する。この第1実施形態の可動部材用の動き制御装置2は、可動部材1の動きにブレーキをかけるブレーキ装置として実施されている。この第1実施形態の可動部材用の動き制御装置2は、図2に示すように、ケーシング6を有する制御装置本体5と、ケーシング6に対して回転自在に配設された第1及び第2の回転軸3、4とを備えている。
第1の回転軸3は、円筒状のものから構成されている。そして、この第1の回転軸3の軸方向の図2の上端側(他端側)は、上記可動部材1の第1のリンク31に回転不能に連結されている。これにより、第1のリンク31は、第1の回転軸3に支持され、第1の回転軸3を軸にして第1の回転軸3と共に回転する。
第2の回転軸4は、軸方向の図2の上端側(他端側)の一部を除いて第1の回転軸3の内部に、ほぼ同心になるように配置されている。そして、この第2の回転軸4の上端側は、上記可動部材1の第3のリンク33に回転不能に連結されている。これにより、第3のリンク33は、第2の回転軸4に支持され、第2の回転軸4を軸にして第2の回転軸4と共に回転する。
制御装置本体5は、導電体から構成された円筒状のケーシング6を備えている。このケーシング6の軸方向の一方側(図2の上端側)の上面には、後述するケーシング6内の第1の流体充填室7aから外部に連通するようにあけられた回転軸導入孔61を備えている。
また、ケーシング6の軸方向の他方側(図2の下端側)には、第1の給電用端子62と、第2の給電用端子63との2つの給電用端子が備えられている。
ケーシング6の内部には、機能性流体としての電気粘性流体7を充填した流体充填室7a、7bが備えられている。この電気粘性流体7は、ER流体(エレクトロ・レオロジー流体)ともいわれるもので、電場の印加によって粘弾性(レオロジー)特性が変化し、その変化が瞬間的で且つ可逆的である流体である。そして、この電気粘性流体7が粘弾性を増すことにより第1及び第2の回転軸3、4の回転にブレーキをかける。
また、流体充填室7a、7bは、円板状の区画壁71によって、ケーシング6の軸方向に2つに区画されており、上部側の第1の流体充填室7aと、下部側の第2の流体充填室7bとから構成されている。
また、区画壁71は、第1の流体充填室7aと第2の流体充填室7bとを連通する連通孔72、73を備えており、これらの連通孔72、73によって、電気粘性流体7が第1の流体充填室7aと第2の流体充填室7bとの一方から他方に相互に流れ得るようになっている。
この実施形態では、連通孔72、73は、区画壁71の中心部に、第2の回転軸4の径よりも大きい径で円形状に穿設された中心部連通孔72と、区画壁71の外周部に穿設された外周部連通孔73とから構成されている。
第1の流体充填室7aには、第1の回転部材81が回転可能に配置されている。この実施形態の第1の回転部材81は、回転部材本体81aと、回転部材本体81aの中心部に設けられた連結用筒部81bとを備えている。
回転部材本体81aは、厚さが1mm程度で、外径が150mm程度の大きさの金属等の導電体から構成されている。又、この回転部材本体81aは、中心部に、上記第1の回転軸3の内径とほぼ同じ大きさで穿設された中心孔81cを有する円板状のものからなる。
連結用筒部81bは、回転部材本体81aと一体的に、第1の回転部材81の上面から上方側に突設されている。又、連結用筒部81bの内径は、回転部材本体81aの中心孔81cの内径と同径に形成されており、連結用筒部81bの内部と中心孔81cとで挿通用孔81eを構成している。
そして、この連結用筒部81bの上先端部と、上記第1の回転軸3の他端側(図2の下端側)とが、ケーシング6の回転軸導入孔61を介して互いに回転不能に連結されている。
また、連結用筒部81bと第1の回転軸3との連結は、両者間に円筒状の絶縁部材81dを介在させるようにして行われている。又、このようにして連結された連結用筒部81bと第1の回転軸3とは、ほぼ同心になり、第1の回転軸3の回転に伴って、第1の回転部材81が、第1の回転部材81及び第1の回転軸3の軸心Oを回転の軸にして回転する。
第2の流体充填室7bには、第2の流体充填室7bの電気粘性流体7に電場を印加するための第2の回転部材82が回転可能に配置されている。この第2の回転部材82は、回転部材本体82aと、回転部材本体82aの中心部に設けられた筒状接続部82bとを備えている。
この第2の回転部材82の回転部材本体82aは、上記第1の回転部材81の回転部材本体81aとほぼ同じ厚さ及びほぼ同じ外径のものから構成されている。そして、この回転部材本体82aの上面の中心部に、上記第2の回転軸4の他端側(図2の下端側)が回転不能に連結されている。
詳しくは、第2の回転軸4は、第1の回転軸3の内部に通されるとともに、第1の回転部材81の挿通用孔81e及び区画壁71の中心部連通孔72に通されるようにして第2の回転部材82の回転部材本体82aの上方位置まで延ばされている。そして、この第2の回転軸4の下端側と回転部材本体82aの中心部とが、円筒状の絶縁部材82dを介在するようにして互いに回転不能に連結されている。
このようにして連結された第2の回転軸4の回転に伴って、第2の回転部材82が、第2の回転軸4の軸心(第1の回転軸3の軸心O)を回転の軸にして回転する。
又、第2の流体充填室7bには、容積制御部74が設けられている。この容積制御部74は、電気粘性流体7が温度変化に伴い体積膨張及び体積縮小した際に、第2の流体充填室7bの容積を制御するためのもので、第2の流体充填室7bと連通した空間部74aと、空間部74aを仕切るように配置され空間部74aの領域を制御する弾性を有する制御壁74bとを備えている。
この実施形態では、制御壁74bは、合成ゴム製のものから構成されている。そして、電気粘性流体7が温度変化に伴い体積膨張すると、空間部74aに入り込んできた電気粘性流体7によって制御壁74bが第2の流体充填室7bと退行する方向(図2の下方側)に移動し(図2中の二点鎖線で示す状態)、空間部74aの容積を拡大する。
一方、電気粘性流体7が温度変化に伴い体積縮小すると、制御壁74bが第2の流体充填室7bと接近する方向に移動し(図2中の二点鎖線で示す状態)、空間部74aの容積を縮小する。このようにして、制御壁74bが電気粘性流体7の体積膨張及び体積縮小に応じて空間部74aの容積を拡大・縮小することにより、第2の流体充填室7bの容積の大きさを制御する。
尚、第1の流体充填室7aの電気粘性流体7も温度変化に伴い体積膨張及び体積縮小するため、第1の流体充填室7aにも、上記と同様な容積制御部74を設けておく必要がある。しかしながら、この実施形態では、第1の流体充填室7aと第2の流体充填室7bとが、連通孔72、73によって連通しているため、第1の流体充填室7aと第2の流体充填室7bとの両方に容積制御部74を設けておいても良いが、いずれか一方に容積制御部74を設けておけば良く、構成を簡素化できる。
又、制御装置本体5は、第1の流体充填室7aに充填された電気粘性流体7に電場を印加する第1の流体充填室用の電場印加手段と、第2の流体充填室7bに充填された電気粘性流体7に電場を印加する第2の流体充填室用の電場印加手段とを備えている。
この実施形態の第1の流体充填室用の電場印加手段は、金属等の導電体から構成された第1の回転部材81と、この第1の回転部材81と通電可能に接続された上記第1の給電用端子62とから構成されており、第2の流体充填室用の電場印加手段は、金属等の導電体から構成された第2の回転部材82と、この第2の回転部材82と通電可能に接続された上記第2の給電用端子63とから構成されている。
この第2の流体充填室用の電場印加手段を構成する第2の回転部材82と第2の給電用端子63とは、第2の回転部材82の筒状接続部82bを介して接続されている。詳しくは、筒状接続部82bは、回転部材本体82aと一体的に形成され、回転部材本体82aの下面から第2の給電用端子63の下方位置まで延ばされている。
そして、この筒状接続部82bの外周面に、第2の給電用端子63の先端が当接している。これにより、この第2の給電用端子63から筒状接続部82bを介して回転部材本体82aに電圧が印加できるようになっている。
又、第1の流体充填室用の電場印加手段を構成する第1の回転部材81と第1の給電用端子62とは、導電性の給電部材10を介して通電可能に接続されている。
より詳しくは、給電部材10は、ほぼまっすぐな丸棒状の本体部10aと、本体部10aの一端側(図2の上端側)に本体部10aとほぼ直交するように設けられた腕部10bとから構成されている。又、上記筒状接続部82bの内部と、第2の回転部材82に設けられた中心孔82cと、第2の回転軸4に軸方向に沿って第1の回転部材81の挿通用孔81eの内側の位置まであけられた軸孔41とで、給電部材用の収納孔42が形成されている。
そして、この収納孔42に、給電部材10の本体部10aがその他端側(図2の下端側)を収納孔42の下方側に突出するとともに、第2の回転部材82と共に回転するように固定的に収納されている。又、このようにして収納孔42に入れられた本体部10aの上端側は、第1の回転部材81の挿通用孔81eの内側の位置まで延ばされている。又、収納孔42の下方側から出された本体部10aの下端側の外周面には、第1の給電用端子62が当接されている。
腕部10bは、第2の回転軸4に穿設された腕部案内孔43を介して、収納孔42から第2の回転軸4の外周側に出されるとともに、その出された腕部10bの先端が第1の回転部材81の挿通用孔81eの内周面に当接している。これにより、給電部材10を介して、第1の回転部材81と第1の給電用端子62とが通電可能に接続されている。
このように構成された第1実施形態の運動機能トレーニング装置は、例えば机9に、次のようにして取り付けられて使用される。図2に示すように、運動機能トレーニング装置の可動部材用の動き制御装置2の第1及び第2の回転軸3、4を、被固定部材としての机9に穿設された取り付け用孔91に、机9の裏面側から通して表面側に出すと共に、制御装置本体5のケーシング6の上面を机9の裏面に当接させる。
そして、この状態で、制御装置本体5を机9に固定手段(図示せず)によって固定するとともに、第1の回転軸3に、可動部材1のリンク機構部30の第1のリンク31を、第2の回転軸4に、リンク機構部30の第3のリンク33を、夫々、回転不能に連結させる。
これにより、第1及び第2の回転軸3、4は、机9に対して回転可能とされている。又、第1及び第2の回転軸3、4に支持された可動部材1は、机9に対して移動可能とされている。尚、この机9は、この実施形態では、机9の面が前後方向に回転自在とされており、この机9の面の前後方向への回転により、可動部材用の動き制御装置2及び可動部材1も机9と共に回転する。
尚、図2中、符号15で示すものは、電気粘性流体7の漏れを防止するシーリング部材である。又、符号16で示すものは、電気粘性流体のオーバーフロー口および注入口を塞いだボルトである。
以上のように構成された第1実施形態の運動機能トレーニング装置は、例えば以下のような運動機能トレーニングシステムに用いられる。図4は、運動機能トレーニング装置を用いた一実施形態の運動機能トレーニングシステムのブロック図である。
この運動機能トレーニングシステムは、運動機能の回復、あるいは、運動機能の向上を図るためのトレーニングを行うシステムであり、運動機能トレーニング装置100と、画像表示部104と、位置検出部101と、給電部102と、コンピュータ103とを備えている。
画像表示部104は、この実施形態では、液晶表示部を備えたものから構成され、コンピュータ103から送信されてくる画像情報を受信し、その受信した画像情報に基づいて画像を液晶表示部に表示する。
運動機能トレーニング装置100は、上記の第1実施形態のものが用いられる。
位置検出部101は、運動機能トレーニング装置100における可動部材13の摺動部12(図1参照)の位置を検出するためのものである。この実施形態では、位置検出部101は、エンコーダ101から構成されている。
このエンコーダ101は、運動機能トレーニング装置100の第1の回転軸3及び第2の回転軸4の回転数を検出するとともに、それらの回転数の情報をコンピュータ103に送信する。
給電部102は、コンピュータ103の情報に基づいて、第1の回転部材81及び第2の回転部材82に種々の大きさの電圧を印加する。
コンピュータ103は、記憶装置でありこのシステムのプログラムを記録した記録媒体であるハードディスク、ハードディスクに記録されたプログラムを実行する制御装置であるCPUなどを備えている。
又、コンピュータ103のハードディスクは、データベースを備え、このデータベースに、例えば複数のトレーニングプログラムの画像情報と、各画像に対する摺動部12の位置情報とが関連付けて記憶されている。
そして、コンピュータ103は、回転数の情報に基づいて検出された摺動部12の位置情報及び画像情報に基づいて、画像表示部104に表示される画像における摺動部12の位置を、例えば×印で表示する。
次に、本システムの動作について説明する。まず、コンピュータ103は、プログラム選択画面から、トレーニング者によってトレーニングプログラムが選択されると、その選択されたトレーニングプログラムに使用する画像情報を画像表示部104に送信して表示させる。例えば図5に示すように壁202に区画形成された案内路200に沿って、ボール210を転がすトレーニングプログラムが選択された場合、壁202と案内路200とボール210とを表示した画像情報を画像表示部104に送信して表示させるとともに、画像における摺動部12の位置を×印としてボール210の中心部に表示させる。
次に、トレーニング者によって、摺動部12が移動されると、コンピュータ103は、エンコーダ101からの第1の回転軸3及び第2の回転軸4の回転数の情報に基づいて、×印を付けたボール210を移動させる。
例えば×印を付けたボール210が図5の上方側に移動されると、エンコーダ101からの第1の回転軸3及び第2の回転軸4の回転数の情報に基づいて、移動後の摺動部12の位置情報を検出するとともに、その検出した位置情報と画像情報に基づいて、画像における現在の位置情報を検出する。そして、その検出した現在の位置情報に基づいて、×印を付けたボール210の表示を上方向に移動させていく。
そして、×印の位置情報と壁202の位置情報とが一致すると、ボール210が壁202に当たったと判断し、給電部102に、第1の回転部材81及び第2の回転部材82に、予め設定した数値の電圧を印加する旨の情報を送信する。
受信した給電部102は、第1の回転部材81及び第2の回転部材82に、受信した値の電圧を印加する。この第1の回転部材81及び第2の回転部材82への電圧の印加により、第1の回転部材81及び第2の回転部材82とグランドされたケーシング6(図2参照)とで、第1の流体充填室7a及び第2の流体充填室7bに電場が印加される。
これにより、第1の流体充填室7a及び第2の流体充填室7bの電気粘性流体7の粘弾性が増大して第1の回転部材81及び第2の回転部材82の回転抵抗が増大する。その結果、第1の回転部材81及び第2の回転部材82は、回転し難くなり、第1の回転軸3及び第2の回転軸4も回転し難くなる。したがって、把持したトレーニング者は、大きな力を加えても摺動部12をそれ以上、上方側に動かし難くなる。
一方、摺動部12が、図5の右方向に移動されると、上述のようにして検出した現在の位置情報に基づいて、×印を付けたボール210を右方向に移動させていく。この場合は、ボール210は壁202に当たることなく円滑に移動出来るため、コンピュータ103は、給電部102に電圧を印加する旨の情報は送信しない。従って、第1の回転部材81及び第2の回転部材82は、回転抵抗をほとんど受けず、トレーニング者は小さい力で摺動部12を円滑に移動できる。
尚、本発明の運動機能トレーニング装置100は、上記実施形態のシステムに用いられる形態のものに限らず、適宜変更できる。例えば上記実施形態のシステムでは、画像表示部104に表示される画像に基づいて運動機能トレーニング装置100の操作部13を操作するようにしているが、例えば画像表示部104を用いないで、机9の表面に表示した画像に基づいて運動機能トレーニング装置100の操作部13を操作するようにしても良い。
又、上記実施形態のシステムでは、第1の回転部材81及び第2の回転部材82への電圧の印加を、コンピュータ103により制御するようにしているが、例えばコンピュータ103を用いないで、機械的電気的に一定時間ごとに徐々に電圧を大きくして印加し、あるいは、手動により、所定の大きさの電圧を印加するようにしても良い。
また、上記第1実施形態の運動機能トレーニング装置は、可動部材1のリンク機構部30を、平行リンクから構成して操作部13をXY平面を自在に移動できるようにしているが、この形態のものに限らず、例えば操作部13を、直線や曲線等を描くように移動させ、または3軸方向に移動させるようにしても良い。
又、上記第1実施形態の運動機能トレーニング装置は、回転部材81、82の回転部材本体81a、82aを、1枚のものから構成しているが、例えば回転部材本体を、夫々、間隔を隔てて並設した複数枚のものから構成しても良い。
また、上記第1実施形態の運動機能トレーニング装置は、回転部材81、82の回転部材本体81a、82aを、円板状のものから構成しているが、この形態のものに限らず、例えば図3に示すように、回転部材381、382の回転部材本体381a、382aを円筒状のものから構成しても良い。また、円筒状の回転部材本体381a、382aを有する回転部材381、382を用いる場合、第1及び第2の流体充填室307a、307bも、回転部材381、382の回転部材本体381a、382aの形状に応じて円筒状に形成すれば良い。
又、上記第1実施形態の運動機能トレーニング装置は、第1の給電用端子62と第2の給電用端子63とを、ケーシング6の軸方向の下端側(他端側)に配置しているが、例えば第1の給電用端子62をケーシング6の軸方向の一方側に、第2の給電用端子63をケーシング6の軸方向の他方側に、夫々、配置するようにしても良い。
次に、第2実施形態の運動機能トレーニング装置について、図6に基づいて説明する。第2実施形態の運動機能トレーニング装置は、可動部材1(図1参照)と、可動部材1と連結した可動部材用の動き制御装置400とを備えている。
第2実施形態の運動機能トレーニング装置における可動部材1は、先の第1実施形態のもの(図1に示すもの)と同構成を採っている。
第2実施形態の運動機能トレーニング装置における可動部材用の動き制御装置400は、先の第1実施形態のものと同様に、ブレーキ装置として実施されており、ケーシング406を有する制御装置本体405と、そのケーシング406に対して回転自在に配置された第1及び第2の回転軸403、404とを備えている。
第1の回転軸403は、先の第1実施形態のものと同様に円筒状のものから構成されている。一方、第2の回転軸404は、中実丸棒のものから構成されている。
制御装置本体405のケーシング406は、有底円筒状のものから構成されている。このケーシング406の軸方向の一方側(図2の上端側)の上面には、回転軸導入孔461を備えている。
ケーシング406の内部には、機能性流体としての磁気粘性流体407を充填した流体充填室407a、407bが備えられている。この磁気粘性流体407は、MR流体(マグネトロ・レオロジー流体)ともいわれるもので、磁場の印加によって粘弾性(レオロジー)特性が変化し、その変化が瞬間的で且つ可逆的である流体である。そして、この第2実施形態では、この磁気粘性流体407が粘弾性を増すことにより第1及び第2の回転軸403、404の回転抵抗が増すようにしてそれらの回転にブレーキをかける。
また、この第2実施形態の流体充填室407a、407bは、円板状の区画壁471によって、ケーシング406の軸方向に2つに区画されており、上部側の第1の流体充填室407aと、下部側の第2の流体充填室407bとから構成されている。
この第2実施形態の区画壁471は、ケーシング406と一体的に形成されている。又、第2実施形態の区画壁471は、外周側に、第1の流体充填室407aと第2の流体充填室407bとを連通する外周部連通孔473を備えている。尚、この第2実施形態のケーシング406は、3つに分割されたものから構成されているが、図6では、1つのものとして表している。
又、第2実施形態の第1の流体充填室407a及び第2の流体充填室407bは、リング状のシール部材407cによって、ケーシング406内における外周側に区画形成されている。
第1の流体充填室407aには、第1の回転部材481が回転可能に配置されている。この第2実施形態の第1の回転部材481は、第1の回転軸403と回転不能に連結し磁性体から構成された円板状の主回転部材481aと、主回転部材481aの図6の下方側に重ね合わされるようにして主回転部材481aに固定され磁性体から構成された円板状の副回転部材481bとを備えている。
第2の流体充填室407bには、第2の回転部材482が回転可能に配置されている。この第2の回転部材482は、上記第1の回転部材481と同構成を採っている。すなわち、第2の回転部材482は、第2の回転軸404と回転不能に連結し磁性体から構成された円板状の主回転部材482aと、主回転部材482aの図6の下方側に重ね合わされるようにして主回転部材482aに固定され磁性体から構成された円板状の副回転部材482bとを備えている。
又、制御装置本体405は、第1の流体充填室407aに充填された磁気粘性流体407に磁場を印加する第1の流体充填室用の磁場印加手段と、第2の流体充填室407bに充填された磁気粘性流体407に磁場を印加する第2の流体充填室用の磁場印加手段とを備えている。
第1の流体充填室用の磁場印加手段は、上記主回転部材481aと副回転部材481bとからなる第1の回転部材481と、ケーシング406に固定された磁性体からなる第1のディスク部材481cと、励磁コイル481dと、2つの給電用端子481eから構成されている。
この第1のディスク部材481cは、円板状のものから構成され、外周側がケーシング406に固定され、内周側が上記主回転部材481aと副回転部材481bとの間に配設されている。
又、励磁コイル481dは、主回転部材481aに設けられた巻回部484に巻回されることによって、第1の流体充填室407aの内周側に配設されている。
給電用端子481eは、プラス側の端子と、マイナス側の端子との2つから構成され、ケーシング406に設けられた端子配設用孔406aに入れるようにしてケーシング406に固定されている。そして、これらは、コイル接続用の回転子483に設けられた通電部483aを介して励磁コイル481dと通電可能に接続されている。
詳しくは、コイル接続用の回転子483は、円板状のものから構成され、径方向の外側と内側とに夫々、リング状の通電部483aを備えている。そして、通電部483aの一方側は、励磁コイル481dの一端側に接続されているとともに、給電用端子481eの先端が当接されている。他方側の通電部483aは、励磁コイル481dの他端側に接続されているとともに、給電用端子481eの先端が当接されている。
又、コイル接続用の回転子483は、第1の回転部材481の主回転部材481aに固定されて第1の回転部材481と共に回転する。又、その回転に際して給電用端子481eと当接した通電部483aが給電用端子481eの先端を滑るようにして、その先端との接触を保持した状態を維持しながら回転する。
そして、このように構成された給電用端子481eに電圧が印加されると、励磁コイル481d、上記主回転部材481a、副回転部材481b、及び第1のディスク部材481cとで磁気回路が形成され、これにより、第1の流体充填室407aに充填された磁気粘性流体407に磁場を印加する。
第2の流体充填室用の磁場印加手段は、上記の第1の流体充填室用の磁場印加手段とほぼ同構成を採っている。すなわち、第2の流体充填室用の磁場印加手段は、主回転部材482aと副回転部材482bとからなる第2の回転部材482と、ケーシング406に固定された磁性体からなる第2のディスク部材482cと、励磁コイル482dと、コイル接続用の回転子484に設けられた通電部484aを介して励磁コイル482dと通電可能に接続された2つの給電用端子482eとから構成されている。
そして、給電用端子482eに電圧が印加されると、励磁コイル482d、上記主回転部材482a、副回転部材482b、及び第1のディスク部材482cとで磁気回路が形成され、これにより、第2の流体充填室407bに充填された磁気粘性流体407に磁場を印加する。
尚、この第2実施形態では、第1及び第2の回転軸403、404、ケーシング406は、非磁性体から構成され、磁場印加手段により生成される磁気がそれらに逃げて磁場が消失するようなことのないようにしている。その他は、先の第1実施形態のものと同構成を採る。
以上のように構成された第2実施形態の運動機能トレーニング装置は、先の第1実施形態のものと同様にして使用することができる。
次に、第3実施形態の運動機能トレーニング装置について、図7に基づいて説明する。第3実施形態の運動機能トレーニング装置は、可動部材1と、可動部材用の動き制御装置502a、502bとを備えている。
この第3実施形態における可動部材用の動き制御装置は、ケーシング506の回転力を可動部材1に伝達するクラッチ装置として実施されており、図7の左側に配設された第1の動き制御装置502aと、図7の右側に配設された第2の動き制御装置502bとの2つから構成されている。
第1の動き制御装置502aは、回転自在に配設されるケーシング506を有する制御装置本体505と、ケーシング506を回転させる駆動手段としてのモータ521と、ケーシング506に対して回転自在に配設された第1及び第2の回転軸503、504とを備えている。
制御装置本体505のケーシング506は、下端側に回転伝達用のベルトを掛けるためのベルト掛け部506aを備えている。そして、このベルト掛け部506aに掛けられた回転伝達用のベルト531を介してモータ521と回転伝達可能に接続されており、モータ521の作動に伴って回転するようになっている。この実施形態では、第1の動き制御装置502aのケーシング506は、モータ521の作動に伴って半時計方向に回転するようになっている。制御装置本体505のその他は、図2に示した第1実施形態のものと同じ構成を採っている。
第2の動き制御装置502bは、上記第1の動き制御装置502aとほぼ同構成を採っているが、この第2の動き制御装置502bのケーシング506は、モータ521の作動に伴って時計方向に回転するようになっている。
第3実施形態の可動部材1は、可動部材用の動き制御装置502a、502bと連結する連結部材512が設けられている。連結部材512は、第1の連結軸510と、第1の連結軸510とほぼ同軸に配設された円筒状の第2の連結軸511とを備えている。
第1の連結軸510は、一端側(図7の下端側)に、上記第1の動き制御装置502aの第1の回転軸503と回転伝達用のベルト532を介して回転伝達可能に連結されているとともに、第2の動き制御装置502bの第1の回転軸503と回転伝達用のベルト533を介して回転伝達可能に連結されている。
又、第1の連結軸510の他端側(図7の上端側)は、可動部材1の第3のリンク33と回転不能に連結されている。
一方、第2の連結軸511の一端側(図7の下端側)は、上記第1の動き制御装置502aの第2の回転軸504と回転伝達用のベルト534を介して回転伝達可能に連結されているとともに、第2の動き制御装置502bの第2の回転軸504と回転伝達用のベルト535を介して回転伝達可能に連結されている。
又、第2の連結軸511の他端側(図7の上端側)は、可動部材1の第1のリンク31に回転不能に連結されている。尚、可動部材1のその他は、図1で示した第1実施形態のものと同構成を採っている。
次に、以上のように構成された第3実施形態の運動機能トレーニング装置の動作について説明する。まず、第1の動き制御装置502aのケーシング506をモータ521の作動により反時計方向に回転させるとともに、第2の動き制御装置502bのケーシング506をモータ521の作動により時計方向に回転させる。
そして、その状態で、トレーニング者が、図1に示した可動部材1の操作部13の把持部11を把持する。この状態では、ケーシング506内の第1の回転部材81、第2の回転部材82は、第1の流体充填室7a及び第2の流体充填室7bの電気粘性流体7からケーシング506に対する回転抵抗をほとんど受けないため、回転しない。従って、第1の回転軸503、第2の回転軸504も回転せず、これらに連結した可動部材1の操作部13の把持部11には力がかからない。
その後、先の第1実施形態の場合と同様に、例えば第1の動き制御装置502aのケーシング506内の第1の回転部材81と第2の回転部材82との一方又は両方に電圧を印加し(図2参照)、第1の流体充填室7aと第2の流体充填室7bとの一方又は両方に電場を印加することにより、第1の流体充填室7aと第2の流体充填室7bとの一方または両方の電気粘性流体7の粘弾性を増大させる。
これにより、第1の流体充填室7aと第2の流体充填室7bとの一方または両方の電気粘性流体7は、ケーシング506と共に回転するとともに、第1の回転部材81及び第2の回転部材82も、ケーシング506及び電気粘性流体7と共に回転する。
この第1の回転部材81の回転により、それに連結された第1の回転軸503及び第1の連結軸510を介して、可動部材1の第3のリンク33が可動する。又、第2の回転部材82の回転により、それに連結された第2の回転軸504及び第2の連結軸511を介して、可動部材1の第1のリンク31が可動する。そして、これらの第1のリンク31の第3のリンク33が可動によって、可動部材1の操作部13の把持部11(図1参照)は、所定の方向に移動する。
又、同様に、第2の動き制御装置502bのケーシング506内の第1の回転部材81と第2の回転部材82との一方又は両方に電圧を印加することにより、第1の連結軸510は、第1の回転部材81及び第1の回転軸503を介して、第2の連結軸511は、第2の回転部材82及び第2の回転軸504を介して、夫々、第1の動き制御装置502aの場合とは逆方向の時計方向に回転する。
これにより、可動部材1の第1のリンク31及び第3のリンク33が可動する。例えばこの第2の動き制御装置502bの第1の回転軸503の回転に伴う第1の連結軸510の回転数及び第2の回転軸504の回転に伴う第2の連結軸511の回転数が、夫々、第1の動き制御装置502aの場合におけるそれらの回転数と同じ場合は(回転方向は逆)、可動部材1の操作部13の把持部11は、第1の動き制御装置502aの場合とは反対方向に移動する。
従って、把持部11を把持したトレーニング者の手は、把持部11の移動に伴って、動かされる。よって、先の第1実施形態のものは、把持部11を把持したトレーニング者の意思で把持部11を所定の方向に移動させ、その動きに対して適宜ブレーキをかけることにより腕の運動機能のトレーニングを行うものであるのに対し、この第3実施形態のものは、把持部11を把持したトレーニング者の手を、強制的に所定の方向に適宜動かすことにより腕の運動機能のトレーニングを行うものである。
尚、上記第3実施形態では、可動部材用の動き制御装置502a、502bは、電気粘性流体を用いてクラッチ装置を構成しているが、この形態のものに限らず、例えば磁気粘性流体を用いてクラッチ装置を構成することもでき、適宜変更できる。
より詳しくは、例えば図6に示したと同様な、磁気粘性流体を用いた可動部材用の動き制御装置におけるケーシングを回転可能に配設するとともに、このケーシングに駆動手段としてのモータを接続する。そして、モータの作動によりケーシングを回転させた状態で、磁場印加手段によって磁気粘性流体に磁場を印加することにより、磁気粘性流体の粘弾性を増大させて第1及び第2の回転軸をケーシングと共に回転させ、これにより、可動部材を可動させるようにする。
又、上記第3実施形態では、連結部材512を介して第1の動き制御装置502a及び第2の動き制御装置502bと可動部材1とを連結しているが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。
例えば、第1の動き制御装置502aと第2の動き制御装置502bとの第1の回転軸503同士をベルト等の回転伝達手段によって回転伝達可能に連結するとともに、第2の回転軸504同士をベルト等の回転伝達手段によって回転伝達可能に連結する。又、第1の動き制御装置502a又は第2の動き制御装置502bの第1の回転軸503に可動部材1の第1のリンク31と第3のリンク33とのいずれか一方を回転不能に連結するとともに、第2の回転軸504に第1のリンク31と第3のリンク33とのいずれか他方を回転不能に連結するようにしても良い。
又、上記第3実施形態では、可動部材用の動き制御装置を、第1の動き制御装置502aと第2の動き制御装置502bとの2つから構成したが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。例えば第1の動き制御装置502aと第2の動き制御装置502bとのいずれか一方だけを設けたものとし、可動部材1の第1のリンク31及び第3のリンク33を、直接、可動部材用の動き制御装置の第1の回転軸、第2の回転軸に連結するようにしても良い。
又、第1の動き制御装置502aと第2の動き制御装置502bとのいずれか一方だけを設けたものとする場合、それに接続するモータを正逆切り替え可能に回転するものから構成しても良い。
また、第3実施形態の運動機能トレーニング装置を手動で行うようにしても良いが、コンピュータ等を備えた運動機能トレーニングシステムに用いてコンピュータ等によって制御するようにしても良い。
例えば、第1の連結軸510、第2の連結軸511夫々に、位置検知手段としてのエンコーダを接続するとともに、エンコーダをコンピュータに接続する。又、第1の動き制御装置502aの第1の回転部材81及び第2の回転部材82、第2の動き制御装置502bの第1の回転部材81及び第2の回転部材82、夫々に給電部を接続するとともに、それらの給電部をコンピュータに接続する。
そして、コンピュータに記憶されたプログラムが実行されると、第1の動き制御装置502aと第2の動き制御装置502bとの夫々のケーシング506が回転するとともに、その回転するケーシング506を有する動き制御装置502a、502bに接続した給電部が、コンピュータからの指令に基づいて、第1の動き制御装置502a又は第2の動き制御装置502bの第1の回転部材81と第2の回転部材82との一方または両方に所定の大きさの電圧を印加することによって、第1の回転軸503を介して第1の連結軸510を回転させるとともに、第2の回転軸504を介して第2の連結軸511を回転させる。
又、第1の連結軸510及び第2の連結軸511の左又は右回転の量がエンコーダによって検知され、その情報がコンピュータに送信される。コンピュータは、受信したその情報に基づいて給電部に、第1の回転部材81及び第2の回転部材82に対する指令を出す。これにより、可動部材1の操作部13の把持部11は、コンピュータに記憶されたプログラムに従って所定の動きをする。
尚、上記第1実施形態〜第3実施形態の運動機能トレーニング装置は、連通孔を設けたものとしているが、連通孔を設けないものであっても良い。
又、上記実施形態の可動部材用の動き制御装置は、運動機能トレーニング装置に使用されているが、この形態のものに限らず、適宜変更でき、例えばゲーム等の遊戯装置に用いることもできる。又、運動機能トレーニング装置に用いる場合において、可動部材に、把持部を備え、この把持部を把持してトレーニング者の上肢を主としてトレーニングするようにしているが、例えば把持部に変えて足踏部を設け、足踏部を踏むことにより、トレーニング者の脚部を主としてトレーニングするものとしても良く、適宜変更しうる。
本発明の第1実施形態の運動機能トレーニング装置における可動部材の斜視図である。 本発明の第1実施形態の運動機能トレーニング装置における可動部材用の動き制御装置の断面図である。 第1実施形態の運動機能トレーニング装置の可動部材用の動き制御装置の他の実施形態の断面図である。 本発明の第1実施形態の運動機能トレーニング装置を用いた運動機能トレーニングシステムのブロック図である。 画像表示部に表示された画像の一例である。 第2実施形態の運動機能トレーニング装置における可動部材用の動き制御装置の断面図である。 第3実施形態の運動機能トレーニング装置における可動部材用の動き制御装置の概略説明図である。
符号の説明
1 可動部材
2、400、502a、502b 可動部材用の動き制御装置
3、403、503 第1の回転軸
4、404、504 第2の回転軸
5、405、505 制御装置本体
6、406、506 ケーシング
7 電気粘性流体(機能性流体)
7a、407a 第1の流体充填室
7b、407b 第2の流体充填室
71、471 区画壁
72 中心部連通孔
73 外周部連通孔
81、481 第1の回転部材
82、482 第2の回転部材
407 磁気粘性流体(機能性流体)

Claims (7)

  1. 電場又は磁場の印加に応じて粘弾性が変化する機能性流体を用いて可動部材に連結される第1及び第2の回転軸の回転抵抗を変化させることにより可動部材の動きを制御する可動部材用の動き制御装置であって、
    上記機能性流体が充填された流体充填室を有するケーシングと、ケーシングに対して回転可能に配設された第1及び第2の回転軸とを備え、
    上記流体充填室は、上記ケーシング内に、区画壁によって上記ケーシングの軸方向に区画されその軸方向の一方側に配置された第1の流体充填室とその軸方向の他方側に配置された第2の流体充填室との2つを備え、
    上記第1の流体充填室には、内部に第1の回転部材が回転可能に配置され、
    上記第2の流体充填室には、内部に第2の回転部材が回転可能に配置され、
    上記第1の回転軸は、筒状に形成されているとともに、上記ケーシングの軸方向の一方側に穿設された回転軸導入孔を介して、上記一方側から上記第1の回転部材と回転不能に連結され、
    上記第2の回転軸は、上記第1の回転軸の内部に通されるとともに、上記第1の回転部材及び区画壁を貫くようにして、上記一方側から上記第2の回転部材と回転不能に連結され、
    上記第1及び第2の回転部材は、夫々、上記流体充填室夫々の機能性流体の粘弾性が増すに伴い上記ケーシングと回転軸との機能性流体による回転抵抗が増すように構成されていることを特徴とする可動部材用の動き制御装置。
  2. 上記ケーシングは、被固定部材に固定され、
    上記第1及び第2の回転軸は、上記流体充填室夫々の機能性流体の粘弾性が増すに伴って、上記ケーシングに対する回転にブレーキがかけられるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の可動部材用の動き制御装置。
  3. 上記ケーシングは、駆動手段によって回転し、
    上記第1及び第2の回転軸は、上記流体充填室夫々の機能性流体の粘弾性が増すに伴って、上記ケーシングと共に回転するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の可動部材用の動き制御装置。
  4. 上記区画壁は、上記第1の流体充填室と上記第2の流体充填室とを連通する連通孔を備えることにより、上記機能性流体が第1の流体充填室と第2の流体充填室とのいずれか一方から他方に流れ得るように構成されたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の可動部材用の動き制御装置。
  5. 上記第1の回転軸は、筒状に形成され、
    上記流体充填室は、ケーシング内に、上記区画壁によってケーシングの軸方向に区画されその軸方向の一方側に配置された第1の流体充填室とその軸方向の他方側に配置された第2の流体充填室との2つを備え、
    上記第1の流体充填室には、内部に第1の回転部材が配置されるとともに、ケーシングの軸方向の一方側に穿設された回転軸導入孔を介して、この第1の回転部材と上記第1の回転軸とが連結され、
    上記第2の流体充填室には、内部に第2の回転部材が配置されるとともに、この第2の回転部材と、第1の回転軸の内部から、第1の回転部材の略中心部に設けられた挿通孔及び区画壁の連通孔に通された第2の回転軸とが連結され、
    上記第2の回転部材は、ケーシングの軸方向の他方側に突設された導電性の筒状接続部を備え、この筒状接続部とケーシングの軸方向の他方側に設けられた第2の給電用端子とが通電可能に接続されることにより、上記他方側から第2の回転部材に電圧を印加できるように構成され、
    上記第1の回転部材は、通電部材を介してケーシングの軸方向の他方側に設けられた第1の給電用端子と通電可能に接続されることにより、上記他方側から第1の回転部材に電圧を印加できるように構成され、
    この通電部材は、上記筒状接続部の内部から第2の回転軸の軸方向にあけられた軸孔にかけての部分に形成された収納孔に入れられることにより、その一端側が上記第1の回転部材の挿通孔の内側に配位されるとともに、その収納孔から第2の回転軸の外周側に出されて第1の回転部材の挿通孔の内周面に接続され、その他端側が第1の給電用端子に接続
    されたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の可動部材用の動き制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の可動部材用の動き制御装置と、トレーニング者に運動機能のトレーニングを行わせるための可動部材とを備えた運動機能トレーニング装置であって、
    上記可動部材は、上記可動部材用の動き制御装置の第1及び第2の回転軸の他端側に連結されることにより、第1及び第2の回転軸と連動するように構成されていることを特徴とする運動機能トレーニング装置。
  7. 上記可動部材は、リンク機構部と、トレーニング者が把持する把持部とを備え、
    上記リンク機構部は、互いに所定間隔を隔ててほぼ平行に配置された長尺状の第1及び第2のリンクと、互いに所定間隔を隔ててほぼ平行に配置された長尺状の第3及び第4のリンクとを備え、
    上記第1のリンクは、その一端が、上記第1の回転軸と第2の回転軸とのいずれか一方に回転不能に支持され、その他端が、第4のリンクの一端に回転自在に連結され、
    上記第3のリンクは、その一端が、上記第1の回転軸と第2の回転軸とのいずれか他方に回転不能に支持され、その他端が、第2のリンクの一端に回転自在に連結され、
    上記第2のリンクと第4のリンクとの他端同士が、回転自在に連結され、
    上記把持部は、第2のリンクの他端側、又は、第4のリンクの他端側に支持されたものであることを特徴とする請求項6記載の運動機能トレーニング装置。
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