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JP4949893B2 - システム天井用ctクリップ - Google Patents
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JP4949893B2 - システム天井用ctクリップ - Google Patents

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本発明は,システム天井の形成に使用するTバーに,例えば消火用スプリンクラー等の設備部材を設置する交差バーを交差配置するに用いるシステム天井用CTクリップに関する。
この種システム天井の形成に用いるCTクリップ(巻き出しバンド乃至そのクリップと呼ばれることもある)として,天板に門型をなすように幅方向一対にして前後に対向する合計4枚の脚片を配置することによって該脚片間の幅方向に沿うTバー頭部受入用のコ字状溝と幅方向中間の該コ字状溝に交差する交差バー貫通用の下向き開口を備えるとともに上記全部又は一部の脚片の下端にコ字状溝に向けて上向き傾斜した係止片を,天板に下向き開口に向けて突没自在の押えネジをそれぞれ備えたクリップ本体と,該クリップ本体の下向き開口に上下スライド自在に配置して上記Tバー頭部と交差バー間に介設するスペーサーとを備えたものが知られており,このときスペーサーは,例えば,幅方向一対の垂直片と,該垂直片を連結するV字片とによって平面M字状をなすとともに垂直片の後方端部に幅方向に向けて突設した後方突片と,垂直片の前方端部に幅方向に膨出するように突出した上下一対の膨出突起を備えたものとされ,該スペーサーをクリップ本体の下向き開口に前後方向に平面M字状をなすように配置し,後方突片と前方膨出突起をクリップの脚片縁部に引掛配置し,スペーサーの上下スライドを案内するものとされている。
このCTクリップは,システム天井配置のTバー頭部下面に上記脚片の係止片を引掛係止してクリップ本体のコ字状溝の下位にTバーの頭部を受入挟持する一方,該Tバー頭部上に上記スペーサーを介してクリップ本体の下向き開口上位に交差バーを貫通配置し,天板配置の押えネジによって該交差バーを下方に押圧して,Tバーに対する交差バーの交差連結を行うものとされ,即ち該CTクリップによる工事方法は,例えば吊りボルトによって水平支持したTバーの上方にCTクリップを配置し,該CTクリップを下方に押下げ,そのコ字状溝にTバー頭部を受入被嵌するように該CTクリップをTバーに配置し,その上記スペーサーをTバーの頭部に接触するように下方にスライドしてクリップ本体を上昇させ,その脚片に配置した係止片をTバー頭部の水平乃至V字状に凹陥した下面に引掛係止して,下向き開口の上方に形成された空間に交差バーを貫通した後に,天板の押えネジを回転操作し,該交差バーの上面を下向きに押圧することによって,該天板とスペーサーとによって交差バーを挟持するようにその固定を行うものとされている。
日栄インテック株式会社2006年9月発行のカタログ「配管支持金具2006−2007」113頁
一般にこのような工事方法により,Tバーに対する交差バーの設置は,これを比較的容易且つ確実になし得るが,一方で,上記天板の押えネジを締め付けると,Tバー頭部の下面に引掛係止した係止片が該頭部から外れて,脚片が拡開状に開く結果,CTクリップがTバーから落下するといったトラブルや,CTクリップがTバーに対して前後一方に傾斜するように転んで取り付けられるとともに該CTクリップがTバーに対して揺動して不安定な取り付けがなされ,隣接するCTクリップとの間で交差バーの確実な保持をなし得ないといったトラブルが生じることがあり,このようなトラブルは,システム天井形成のスムーズな工事を阻害し,工事の作業効率を大きく低下する要因となるため,これらトラブルの解消が求められる。
本発明は,かかる事情に鑑みてなされたものであって,その解決課題とするところは,Tバーからの落下やTバーに対する不安定な取り付けを解消して,Tバーに対して常に安定且つ確実な取り付けを行って,システム天井形成工事の作業効率を可及的高度に確保し得るようにしたシステム天井用CTクリップを提供するにある。
上記課題に沿って上記トラブル発生の原因を検討した結果,TバーからCTクリップが落下する原因は,頭部を含めたTバーの断面形状がメーカーによって異なっており,クリップ本体の係止片を引掛係止する頭部の下面も,下方や上方に緩傾斜のV字状をなすもの,水平のもの等があり,従って係止片の頭部下面に対する引掛係止が確実になし得ないことがあり,このように引掛係止が不充分な状態で,交差バーの固定のために天板の押えネジを締め付けると,その押圧力がCTクリップの脚片を前後に拡開するように作用するため,係止片の引掛係止が解除され,Tバー上で固定されないCTクリップが遊ぶようになるために,該CTクリップがTバーから落下するに至ること,このとき更に該CTクリップが,一般に鋼製であることによって,これをTバーに配置するに際して各脚片に設置した係止片が,該Tバーの頭部を通過することによって,脚片が前後に拡開するように塑性変形を来して,更にCTクリップの外れを助長する原因となること,一方,Tバーに対するCTクリップの取り付けが不安定化する原因は,Tバーが,同じく鋼製にして長尺の成形品である上,その頭部は,断面中空矩形にして比較的細幅のものとされるために,成形にバラツキが生じて,例えば水平であるべき頭部上面が前後方向に傾斜しているといったように設計形状の精度が得られていないケースも多いが,CTクリップは,メーカーの設計形状を前提として,比較的精度を高く形成されているところ,例えばTバーの頭部に上面の傾斜があると,押えネジを締め付けた際に,交差バーを介してスペーサーが押圧力を受けてTバーの頭部に圧接して傾斜状態となって,クリップ本体の脚片,特にスペーサーの傾斜と逆側に位置する脚片が前後方向に拡開し,該係止片がTバー頭部下面から外れて,Tバーに対するCTクリップの取付けが片持ち状になって,その取付けの安定を欠くに至ることが,それぞれが判明した。
かかる原因に基づいて,更に検討を加えた結果,上記トラブルを解消するには,先ず押えネジの締め付けによる押圧力を受けても,クリップ本体の脚片を保持して,その前後方向に向けた拡開を阻止するように脚片に開き止め措置を施すことが有効であり,そのためには,クリップ本体の下向き開口にスライド自在に配置したスペーサーを,該下向き開口と同じく前後方向にコ字状をなす形状とすることによって,該スペーサーをその幅方向両端に垂下片を備えたものとして,該一対の垂下片に,クリップ本体の脚片を前後で挟持して前後方向に向けた拡開を阻止する挟持突片を形成したものとすることが,スペーサーの構造を可及的簡易にして脚片の開き止め機能を可及的確実に発揮することができるとともに,溶着や複雑な加工を施すことなく,金属プレートにプレス加工を施す可及的簡易にして単純な方法によって,上記挟持突片を備えたスペーサーを量産できるとの知見を得た。
本発明はかかる知見に基づいてなされたものであって,即ち請求項1に記載の発明を,天板に門型をなすように幅方向一対にして前後に対向する合計4枚の脚片を配置することによって該脚片間の幅方向に沿うTバー頭部受入用のコ字状溝と幅方向中間の該コ字状溝に交差する交差バー貫通用の下向き開口を備えるとともに上記全部又は一部の脚片の下端にコ字状溝に向けて上向き傾斜した係止片を,天板に下向き開口に向けて突没自在の押えネジをそれぞれ備えたクリップ本体と,該クリップ本体の下向き開口に上下スライド自在に配置して上記Tバー頭部と交差バー間に介設するスペーサーとを備えてシステム天井の形成に用いるCTクリップであって,上記スペーサーを,天板と,上記下向き開口に納まるように該天板と前後方向にコ字状をなしてその幅方向両端に配置した一対の垂下片と,該一対の垂下片の前後両端からそれぞれ幅方向に向けて張出突出してクリップ本体の脚片を下向き開口の内側からそれぞれ前後抱持状に挟持して該脚片の開き止めを行う前後両側の挟持突片を備えて形成してなることを特徴とするシステム天井用CTクリップとしたものである。
一方,Tバーの上面は上記バラツキがあっても,その前後面(両側面といってもよい)にはバラツキが殆どなく,その平行な垂直が確保されていることが一般であることから,Tバーに対するCTクリップの取り付けを,該頭部の上面に依存することなく,前後面を活用するように行うことが,上面に見られるバラツキの影響を回避する上で有効であること,そのために,上記スペーサーが幅方向両端に一対の垂下片を備えていることから,該垂下片にTバー頭部を被嵌する受孔を配置し,該受孔によって頭部を被嵌受入して,該受孔の開口端で頭部の前後面を挟持するように保持すれば,上面の傾斜による空隙が受孔の上端に形成されるも,スペーサーとTバー頭部の位置関係,即ちTバーとCTクリップの位置関係を意図したとおりに適正に確保することができ,このとき該受孔は,これを,上記一対の垂下片の前後方向中間部位に切欠加工を施し,該垂下片にTバー頭部に応じた前後幅の切欠孔を配置することによって形成すれば,上記スペーサーの形状を活用して同じく量産に適したプレス加工を用い,該スペーサーを上記開き止め機能に加えて頭部前後面保持機能を備えて,CTクリップのTバーに対する取り付けを更に高度の安定性を有したものとすることができるとの知見を得た。
かかる知見に基づいて請求項2に記載の発明は,これを,上記スペーサーにおける一対の垂下片に,その前後方向中間部位をTバー頭部の前後幅に応じて切り欠き欠如することによって該垂下片がクリップ本体のコ字状溝内でTバー頭部を受け入れてその側面を保持する下向き開口のTバー頭部受孔を配置してなることを特徴とする請求項1に記載のシステム天井用CTクリップとしたものである。
請求項3に記載の発明は,上記に加えて,スペーサーに配置した挟持突片のスライド昇降をスムーズにするように,これを,上記スペーサーにおける全部又は一部の挟持突片にそれぞれ内側に向けて突出したガイド突起を配置するとともに該ガイド突起を配置した挟持突片に対応するクリップ本体の脚片に該ガイド突起を上下方向に案内するガイド溝を配置してなることを特徴とする請求項1又は2に記載のシステム天井用CTクリップとしたものである。
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,ガイド突起配置の好ましい形態を示すように,これを,上記スペーサーのガイド突起を,該スペーサーの対角方向に位置する挟持突片に配置して,該ガイド突起の上下方向案内を対角方向に位置する2枚の脚片との間で行ってなることを特徴とする請求項3に記載のシステム天井用CTクリップとしたものである。
請求項5に記載の発明は,同じく上記に加えて,スペーサーをスライド降下したときに,脚片に形成した突起に該スペーサーが乗り上げるようにして,更にスペーサーによるクリップ本体の脚片の開き止め機能を高度化するように,これを,上記クリップ本体におけるガイド溝を配置した脚片の該ガイド溝下位に,スペーサーのガイド突起がガイド溝を降下することによって該スペーサーの挟持突片が乗り上げる乗り上げ突起を配置してなることを特徴とする請求項3又は4に記載のシステム天井用CTクリップとしたものである。
請求項6に記載の発明は,同じく上記に加えて,係止片を対角方向に位置する2枚の脚片のみに配置することによって,Tバー頭部に対する係止片の引掛係止を確実に行うとともに係止片がTバー頭部を通過するに際して脚片が拡開して塑性変形を来す可能性を,それ自体可及的に防止したものとするように,これを,上記クリップ本体における脚片に配置した上向き傾斜の係止片を,対角方向に位置する2枚の脚片に配置し,残余の2枚の脚片を係止片非配置の平坦に形成してなることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5に記載のシステム天井用CTクリップとしたものである。
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段としたものである。
本発明は以上のとおりに構成したから,請求項1に記載の発明は,クリップ本体の下向き開口にスライド自在に配置したスペーサーを,該下向き開口と同じく前後方向にコ字状をなす形状とすることによって,該スペーサーをその幅方向両端に垂下片を備え,該一対の垂下片に,クリップ本体の脚片を前後で挟持して前後方向に向けた拡開を阻止する挟持突片を形成したものとして,スペーサーの構造を可及的簡易にして脚片の開き止め機能を可及的確実に発揮するとともに,溶着や複雑な加工を施すことなく,金属プレートにプレス加工を施す可及的簡易にして単純な方法によって,上記挟持突片を備えたスペーサーを量産できるようにし,天板の押えネジの締め付けによる押圧力を受けても,クリップ本体の脚片を保持して,その前後方向に向けた拡開を阻止するように脚片に開き止め機能を発揮することによって,クリップ本体のTバーからの落下を解消し,Tバーに対して常に安定且つ確実な取り付けを行って,システム天井形成工事の作業効率を可及的高度に確保し得るようにしたシステム天井用CTクリップを提供することができる。
請求項2に記載の発明は,上記に加えて,上記スペーサーが幅方向両端に一対の垂下片を備えていることから,該垂下片にTバー頭部を被嵌する受孔を配置し,該受孔によって頭部を被嵌受入して,該受孔の開口端で頭部の前後面を挟持するように保持し,TバーとCTクリップの位置関係を意図したとおりに適正に確保するとともに該受孔を,上記一対の垂下片の前後方向中間部位に切欠加工を施し,該垂下片にTバー頭部に応じた前後幅の切欠孔を配置して形成することによって,上記スペーサーの形状を活用して同じく量産に適したプレス加工を用い,これを上記開き止め機能に加えて頭部前後面保持機能を備えて,Tバーに対するCTクリップの取り付けを更に高度の安定性を有したものとして,Tバー上面のバラツキの如何を問わずに,Tバーに対するCTクリップの不安定な取り付けを解消したものとすることができる。
請求項3に記載の発明は,上記に加えて,スペーサーに配置した挟持突片のスライド昇降をスムーズにすることができる。
請求項4に記載の発明は,同じく上記に加えて,ガイド突起配置の好ましい形態を示すものとすることができる。
請求項5に記載の発明は,同じく上記に加えて,スペーサーをスライド降下したときに,脚片に形成した突起に該スペーサーが乗り上げるようにして,更にスペーサーによるクリップ本体の脚片の開き止め機能を高度化することができる。
請求項6に記載の発明は,同じく上記に加えて,係止片を対角方向に位置する2枚の脚片のみに配置することによって,Tバー頭部に対する係止片の引掛係止を確実に行うとともに係止片がTバー頭部を通過するに際して脚片が拡開して塑性変形を来す可能性をそれ自体可及的に防止したものとすることができる。
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば,Aはシステム天井用のCTクリップ,1はそのクリップ本体,2はスペーサー,3はシステム天井のフレームをなすように天井裏面に配置したTバー,31は該Tバーの頭部,4は,上記CTクリップAを用いて,該Tバー3に交差配置することによって,設備部材,例えば消火用スプリンクラー5を設置する交差バーを示す。
CTクリップAのクリップ本体1は,天板13に門型をなすように幅方向一対にして前後に対向する合計4枚の脚片15を配置することによって該脚片15間の幅方向に沿うTバー頭部受入用のコ字状溝12と幅方向中間の該コ字状溝12に交差する交差バー貫通用の下向き開口11を備えるとともに上記全部又は一部の脚片15の下端にコ字状溝12に向けて上向き傾斜した係止片16を,天板11に下向き開口11に向けて突没自在の押えネジ14をそれぞれ備えたものとし,本例にあって鋼板にプレス加工を施すことによって一体に形成したものとしてある。
このとき該クリップ本体1は,その上記脚片15に配置した上向き傾斜の係止片16を,対角方向に位置する2枚の脚片15に配置し,残余の2枚の脚片15を係止片非配置の平坦に形成してあり,該係止片非配置の2枚の脚片15には,スペーサー2に設置した後述のガイド突起26を上下方向に案内するガイド溝17を配置したものとし,また該ガイド溝17を配置した上記係止片非配置の脚片15には,その該ガイド溝17下位に,スペーサー2に配置した後述の挟持突片24が乗り上げる乗り上げ突起18を配置してあり,一方,上記係止片16を配置した2枚の脚片15には,それぞれ該脚片15を補強する各幅方向中央の補強リブ19を配置したものとしてある。このとき本例のガイド溝17は,上記脚片15にプレス加工を施して該脚片15を部分的に凹陥することによって脚片15の下向き開口11側に変位した位置の上下方向の浅溝としてあり,乗り上げ突起18は,脚片の下向き開口11端部に同じくプレス加工を施して該端部を表面側に隆起することによってガイド溝17の下位にして脚片15の下方位置に配置した隆起突起としてあり,また補強リブ19は常法に従ってプレス加工を施して表面側に部分的に膨出することによって脚片の中央部に配置した膨出リブとしてある。
一方,スペーサー2は,上記クリップ本体1の下向き開口11に上下スライド自在に配置して上記Tバー頭部31と交差バー4間に介設して,上記クリップ本体1とともにCTクリップAをなすものとしてあり,このとき該スペーサー2は,これを,天板21と,上記下向き開口11に納まるように該天板21と前後方向にコ字状をなしてその幅方向両端に配置した一対の垂下片22と,該一対の垂下片22の前後両端からそれぞれ幅方向に向けて張出突出してクリップ本体1の脚片15を下向き開口11の内側からそれぞれ前後抱持状に挟持して該脚片15の開き止めを行う前後両側の挟持突片24を備えて形成したものとし,本例にあって,同じく鋼板にプレス加工を施すことによって一体に形成したものとしてある。
本例にあって該スペーサー2は,その一対の垂下片22に,その前後方向中間部位をTバー頭部31の前後幅に応じて切り欠き欠如することによって該垂下片22がクリップ本体1のコ字状溝12内でTバー頭部31を受け入れてその側面を保持する下向き開口のTバー頭部受孔25を配置したものとし,また該スペーサー2における全部又は一部,本例にあってはその対角方向に位置する挟持突片24にそれぞれ内側に向けて突出したガイド突起26を配置し,該ガイド突起26を配置した挟持突片24に対応する上記対角方向に位置するクリップ本体1の脚片15に配置したガイド溝17により該ガイド突起26を上下方向に案内するものとして,該ガイド突起26の上下方向案内を対角方向に位置する2枚の脚片15と挟持突片24との間で行ったものとしてある。このとき該スペーサー2の挟持突片24は,その上記ガイド突起26がガイド溝17を降下することによって,該スペーサー2の挟持突片24が上記クリップ本体1の脚片15のガイド溝17下位に配置した乗り上げ突起18に乗り上げるようにしてある。このとき上記挟持突片24は,いずれもスペーサー2のプレス加工時に幅方向一対の垂下片22の各前後端を幅方向に折曲するように配置してあり,該挟持突片24は,クリップ本体1のガイド溝17を配置した脚片15において,該ガイド溝17をカバーするように該ガイド溝17より幅広のものとし,その上下方向上方にして幅方向中間のガイド溝17位置に合わせてプレス加工によって裏面側,即ちガイド溝17側に向けて突出したドット状のガイド突起26を形成したものとし,またクリップ本体1の上記補強リブ19を配置した脚片15において,下向き開口11端縁から上記補強リブ19間の,本例にあって比較的狭幅の端部を覆う,上記ガイド溝17配置の脚片15における幅より幾分幅狭のものとしてある。なお図中23は,上記天板21と垂下片22間の前後方向中間位置に配置したコーナー補強用のV字状の補強突起であり,本例にあって該補強突起23は,垂下片22にTバー頭部受孔25を配置したことによって,該天板21とTバー頭部31間に形成される空間に位置するから,該突起23がCTクリップAの取り付けを阻害したりすることはない。
このように形成したクリップ本体1には,該クリップ本体1の脚片15を押圧するようにして,その下向き開口11にスペーサー2を上下スライド自在にして且つ該スペーサー2の垂下片22から張出突出した前後対向の挟持突片24によって幅方向両側の脚片15をそれぞれ前後抱持状に挟持するように配置して上記CTクリップAを形成するものとしてある。
該CTクリップAを取り付けるTバー3は,下端の天井パネル設置用の水平フィンと,該水平フィンの中央位置に該水平フィンと逆T字状をなすように起立した起立条と,該起立条の上端に断面中空矩形にして細幅の頭部31を配置した形状とするように,金属板に,例えばロールフォーミングを施して形成した頭部付きの逆T字状の長尺材によるものを用い,またCTクリップAによってTバー3に交差配置する交差バー4は,断面中空方形に,同じく金属板に,例えばロールフォーミングを施したロ字状の長尺材を,例えば上記スプリンクラー設置位置に平行な一対のTバーの間隔に合せた長さの比較的短尺のものとしてある。
該Tバー3に交差バー4を交差配置するには,上記平行一対のTバー3にそれぞれCTクリップAを取り付け,該CTクリップAによって交差バー4をTバー3間に架設するように,これを行うものとしてある。
即ちTバー3に対するCTクリップAの取り付け方法は,例えばコンクリートスラブに図示省略の吊りボルトによって吊り支持することによって,既に設置されているTバー3の頭部31を,そのクリップ本体1の脚片15間のコ字状溝12に受け入れるようにCTクリップAを配置し,スペーサー2を,そのガイド突起26を脚片15のガイド溝17によって案内してスライド降下し,該ガイド突起26を設置した挟持突片24の下部を,クリップ本体1の乗り上げ突起18に乗り上げるようにして,クリップ本体1の天板13の下面と該スペーサー2の天板21の上面との間に交差バー4の貫通孔を形成して該貫通孔に交差バー4を貫通配置するとともにスペーサー2の垂下片22に配置したTバー頭部受孔25にTバー3の頭部31を被嵌状に受け入れ,その後にクリップ本体1の天板13に螺装して配置した押えネジ14の締め付けによって,該交差バー4を,平行一対のTバー3に架設するように固定するように行えばよく,また該交差バー4に上記スプリンクラー5を設置するには,該交差バー4の長手方向中間のスプリンクラー5設置位置にスプリンクラー固定用のバンド6を設置し,該バンド6に消火用配管の先端に配置したスプリンクラー金具を支持固定するように行えばよい。
本例のCTクリップAを用いることによって,クリップ本体1の脚片15は,常にスペーサー2の挟持突片24によって前後抱持状に挟持され,該スペーサー2が脚片15の開き止め機能を発揮すること,係止片16をクリップ本体1の対角方向に位置する2枚の脚片15に配置したから,CTクリップAのコ字状溝12にTバー頭部31を受け入れるについて,脚片15の前後開き幅を可及的に減少し,クリップ本体1の塑性変形を可及的に防止して,CTクリップAの脚片15が拡開する可能性を減少すること,スペーサー2をスライド降下したときに,該スペーサー2が乗り上げる乗り上げ突起18を脚片15に配置したから,スペーサー2の降下によって,該スペーサー2が脚片15の下方で脚片15間の間隔を狭小化するように該スペーサー2が更に脚片15を挟持して開き止め機能を高度化すること,従ってTバー3の頭部31下面の形状が水平の場合,下方にV字状の場合を含めて,該下面の形態の如何を問わず,係止片16が該Tバー頭部31下面に常に安定して係止する結果,CTクリップAがTバー3に対して安定且つ確実に取り付けられ,該CTクリップAがTバー3から外れたり,落下したりする可能性を完全に解消できる。
またCTクリップAのTバー3への取り付けは,スペーサー2の一対の垂下片22に配置したTバー頭部受孔25にTバー3の頭部31を被嵌状に受け入れた状態で行われるため,スペーサー2がTバー頭部31の前後面を挟持するように保持して,スペーサー2が上記の開き止め機能に加えて頭部前後面保持機能を発揮することによって,Tバー頭部31のバラツキに起因してその上面が傾斜していても,押えネジ14の締め付けによりスペーサー2が傾斜状態になるといったCTクリップA取り付けの不安定要因を解消し,常に安定且つ確実なCTクリップAの取り付け状態を確保することができる。
更にCTクリップAを構成するクリップ本体1とスペーサー2は,それぞれ金属板,特に鋼板の曲げや切欠き等一連のプレス加工によって形成することができ,従って生産が容易であり,量産に適したものとなし得ること,係止片16,ガイド溝17,ガイド突起26を,クリップ本体1の対角に位置する2枚の脚片15とこれに対応するスペーサー2に配置して,上記開き止め機能とTバー3の頭部31前後面保持機能を確保するとともにスペーサー2の降下を簡易且つ確実に行うことによって可及的簡易な構造にして高機能のものとし得ること,Tバー3に対するCTクリップAの取り付けを,Tバー頭部31上に配置したCTクリップAの押下げ,スライダー2の降下,交差バー4の貫通配置,押えネジ14の締め付けによって可及的容易になし得て,システム天井に設備を設置する工事を可及的効率的になし得ること等のメリットを確保することができる。
図示した例は以上のとおりとしたが,係止片,ガイド溝,ガイド突起を4枚全部の脚片に配置すること,乗り上げ突起を,上記ガイド溝配置の脚片に代えて又はこれとともにガイド溝非設置の脚片の一部又は全部に,スペーサーの降下によって挟持突片が乗り上げるように配置することを含めて,Tバー,その頭部,CTクリップ,そのクリップ本体,スペーサー,垂下片,挟持突片,必要に応じて用いるTバー頭部受孔,ガイド突起,ガイド溝,乗り上げ突起等の各具体的形状,構造,材質,これらの関係,これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
CTクリップによるTバーと交差バーの関係を示す斜視図である。 CTクリップの斜視図である。 CTクリップの分解斜視図である。 CTクリップの正面図である。 クリップ本体の正面図である。 クリップ本体の側面図である。 クリップ本体の平面図である。 スペーサーの正面図である。 スペーサーの側面図である。 スペーサーの平面図である。
符号の説明
A CTクリップ
1 クリップ本体
11 下向き開口
12 コ字状溝
13 天板
14 押えネジ
15 脚片
16 係止片
17 ガイド溝
18 乗り上げ突起
19 補強リブ
2 スペーサー
21 天板
22 垂下片
23 補強突起
24 挟持突片
25 Tバー頭部受孔
26 ガイド突起
3 Tバー
31 頭部
4 交差バー
5 スプリンクラー
6 バンド

Claims (6)

  1. 天板に門型をなすように幅方向一対にして前後に対向する合計4枚の脚片を配置することによって該脚片間の幅方向に沿うTバー頭部受入用のコ字状溝と幅方向中間の該コ字状溝に交差する交差バー貫通用の下向き開口を備えるとともに上記全部又は一部の脚片の下端にコ字状溝に向けて上向き傾斜した係止片を,天板に下向き開口に向けて突没自在の押えネジをそれぞれ備えたクリップ本体と,該クリップ本体の下向き開口に上下スライド自在に配置して上記Tバー頭部と交差バー間に介設するスペーサーとを備えてシステム天井の形成に用いるCTクリップであって,上記スペーサーを,天板と,上記下向き開口に納まるように該天板と前後方向にコ字状をなしてその幅方向両端に配置した一対の垂下片と,該一対の垂下片の前後両端からそれぞれ幅方向に向けて張出突出してクリップ本体の脚片を下向き開口の内側からそれぞれ前後抱持状に挟持して該脚片の開き止めを行う前後両側の挟持突片を備えて形成してなることを特徴とするシステム天井用CTクリップ。
  2. 上記スペーサーにおける一対の垂下片に,その前後方向中間部位をTバー頭部の前後幅に応じて切り欠き欠如することによって該垂下片がクリップ本体のコ字状溝内でTバー頭部を受け入れてその側面を保持する下向き開口のTバー頭部受孔を配置してなることを特徴とする請求項1に記載のシステム天井用CTクリップ。
  3. 上記スペーサーにおける全部又は一部の挟持突片にそれぞれ内側に向けて突出したガイド突起を配置するとともに該ガイド突起を配置した挟持突片に対応するクリップ本体の脚片に該ガイド突起を上下方向に案内するガイド溝を配置してなることを特徴とする請求項1又は2に記載のシステム天井用CTクリップ。
  4. 上記スペーサーのガイド突起を,該スペーサーの対角方向に位置する挟持突片に配置して,該ガイド突起の上下方向案内を対角方向に位置する2枚の脚片との間で行ってなることを特徴とする請求項3に記載のシステム天井用CTクリップ。
  5. 上記クリップ本体におけるガイド溝を配置した脚片の該ガイド溝下位に,スペーサーのガイド突起がガイド溝を降下することによって該スペーサーの挟持突片が乗り上げる乗り上げ突起を配置してなることを特徴とする請求項3又は4に記載のシステム天井用CTクリップ。
  6. 上記クリップ本体における脚片に配置した上向き傾斜の係止片を,対角方向に位置する2枚の脚片に配置し,残余の2枚の脚片を係止片非配置の平坦に形成してなることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5に記載のシステム天井用CTクリップ。
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