JP4953217B2 - 燃料電池装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池の発電電力、及びその排熱を利用する燃料電池装置及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の燃料電池装置の運転では、図13のd線上におけるd0部(d01〜d04の4箇所)で示す様に、貯湯槽の蓄熱量(g線)が貯湯槽容量(図13では140l)を上回った場合に、頻繁に(4回)燃料電池の運転停止が生ずる。
ここで、図13は縦軸に電力(kW)を、横軸に経過時間(min)を示し、c線は消費電力(kW)を、d線は燃料電池Bの発電量(kW)を、e線は燃料電池からの給湯量(L/min)を、f線は消費給湯量(L/min)を、g線は蓄熱量(L)、を表す。
具体例としては、自家発電を主たる目的とし、電気の負荷に追従する様に燃料電池を運転し、これにより発生する排熱を利用して貯湯するような家庭用燃料電池の運転制御において、夏季の日中の強冷房の続行により燃料電池の使用(d線)が増えて、それにつれて燃料電池からの給湯量(e線)も増えて、貯湯槽にお湯が満杯になると燃料電池は運転を停止してしまう。
そして、燃料電池の運転停止が頻繁に発生すると、燃料電池装置の構成である改質器(水素発生手段の1種)の寿命に悪影響が及ぶこととなると共に起動エネルギーによるエネルギー消費量が増加する。
燃料電池装置への悪影響を回避するためには、燃料電池の運転停止を抑制する制御が必要となる。
そして、燃料電池の運転停止を抑制するためには、消費電力、給湯消費量の予測により運転制御ロジックの確立が必要となる。
【0003】
しかし、従来はその様な消費電力の予測や、燃料電池の運転停止を予測するような制御は提案されてはいなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、消費電力や給湯消費量を予測して、燃料電池の運転停止を抑制する制御方法の提供を目的としている。
【0005】
本発明によれば、燃料電池の発電電力及びその排熱を利用する燃料電池装置において、貯湯槽の蓄熱量が貯湯槽容量を上回った場合に運転を停止する燃料電池と、電力負荷を検出する手段と、熱負荷を検出する手段と、天候および気温に関する情報を入力する手段と、検出された電力負荷及び熱負荷と天候および気温に関する情報に基づいて事例ベース推論または自己回帰モデルの二つの予測方法またはニューラルネットワークを使用する方法またはスペクトルモデルを使用する方法によって電力負荷および熱負荷を予測する手段と、燃料電池の運転停止を抑制する制御手段とを備え、その制御手段は、カレンダーが設定されそして予測モデルを作成するためのデータ取得期間が設定され、そして負荷データと気候温度のデータが収集されると、データの収集期間を越えたか否かを判断しデータの収集期間を越えていれば負荷の予測を開始し,前記事例ベース推論または自己回帰モデルの二つの予測方法またはニュートラルネットワークを使用する方法またはスペクトルモデルを使用する方法でモデルを作成し、前記電力負荷および熱負荷を予測する手段によって前記作成したモデルに基づいて現在から所定時間後までの電力負荷と熱負荷を予測し、現在の貯湯量に前記作成したモデルによる負荷予測電力カーブに基づく発電量を燃料電池の発電効率で除し更に排熱効率を掛けた値を加えたものから熱負荷を減じて所定時間後の貯湯量を予測し、そして前記負荷予測電力カーブを参照して予測された所定時間後の貯湯量で貯湯槽が満杯になるか否かを判断し、満杯になると判断すれば現時点から満杯終了時刻までの時間を算出し、満杯終了予定時刻に満杯にならないように発電電力を落した燃料電池発電パターンを計算し、前記時間後に満杯になるか否かを判断し、満杯にならないと判断されれば負荷予測電力カーブに基づいて計算した発電パターンに先行して改質ガスの流量を決定し、改質ガスを燃料電池に投入し、一定分間経過した後に再び満杯になる時間の予測を開始する機能を有している。
【0015】
ここで、各物理量の予測に関しては、基本的に、従来・公知の技術を用いれば良い。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、制御部を含む燃料電池装置全体の構成を示すものであり、図2および図3は制御の流れを示すフローチャートを二つの図に分割したものである。
なお、図2は、各種条件の設定及び入力と、各種物理量の予測部分であり、図3は燃料電池停止抑制制御を示す部分で、制御ユニットから、水素製造手段に伝達される以降の制御のフローを含むものである。
【0017】
図1において、装置全体としては、例えば、起動・停止からモード選択その他に至る各種指令入力手段1と、電力負荷計測手段2と、給湯負荷等を含む熱負荷計測手段3と、気候データ入力手段4と、季節・日付データ等のカレンダー機能5と、計時手段であるタイマ機能6と、現在の温水貯湯量計測手段7と、制御装置(請求項では制御手段)Aと、燃料電池装置Bと、外部負荷13とにより構成されている。
前記制御装置Aは、電力負荷データ、熱負荷データ、気候データ、季節・日付データとを有するデータベース(請求項では情報)8と、各種負荷・データの予測手段9と、制御モード(制御方法)の選択手段及び制御実行手段10とにより構成されている。 また、前記燃料電池装置Bは、改質器等の水素製造手段11と、セルスタック12、とにより構成されている。 ここで、前記手段10では、使用者が制御モードを選択するか、或いは、自動選択を行う。ここで自動選択では、24時間先の予測データから後述の方法により使用ガス量、電力量を算出し、運転停止回数が最小かつその時の料金テーブルから、ガス及び電気料金を計算して、最も安くなる方法を選択する。もしくは排出CO2量など環境面で最も優位なものを選択する。
【0018】
図2および図3に基づいて制御の流れを説明する。
スタートして、燃料電池稼動率が曜日及び曜日の時間帯によって変わる(特色を有する)ことに着目して、ステップS1では、曜日を含むカレンダーを設定する。
【0019】
次のステップS2では、制御を行うに先立ち、予測モデル作成のためのデータ取得期間の設定をおこない(例えばデータ取得期間は向こう一週間とし)、予測時間すなわち、何時間後の物理量を予測するかを決める値であるX時間後(例えば24時間後)を設定する。 その24時間の間には修正回数としてY分(例えば30分)毎、即ち修正回数48回を設定する。これは手段10における24時間先予測のまま制御指令の計算を行うと、気温の急変や急な外出などの影響が大きいためである。更に、部分負荷効率の閾値(W%)と、継続時間(V分)を設定する。(制御の例としては、例えば、部分負荷効率が閾値W(70)%以下の状態がV(120)分以上継続した場合に運転を停止する等。)
【0020】
次のステップS3では、出力(負荷)データ及び入力(気候・温度等)データの収集を開始する。そして次のステップS4に進む。
【0021】
ステップS4では、制御装置Aはデータの収集期間を越えたか否かを判断する。 データの収集期間を越えていれば(ステップS4においてYES)、次のステップS5に進み、越えていなければ(ステップS4においてNO)、ステップS3からを繰り返す。
【0022】
ステップS5では、負荷予測を開始する。そして、次のステップS6において、今後の電力及び給湯量の予測のためのモデル作成を、例えば事例ベース推論、または、自己回帰モデルの二つの予測方法によって行う。 なお、予測法には、ニューラルネットワークを使用する方法、スペクトルモデルを使用する方法、など他にも存在する。
【0023】
次のステップS7では、前述の予測に基づき、現在からX時間後の合計電力及び消費給湯量の予測を行い、ステップS8に進む。
【0024】
ステップS8では、X時間後の貯湯量を以下の算定式から求める。即ち、現在の貯湯量に、負荷予測電力カーブに基づく発電量を燃料電池の発電効率で除し更に排熱効率を掛けた値を加えたものから、温水消費量を減じたもの、がX時間後の貯湯量である。 ここで、経時変化に伴う効率の変化を正確に反映させるため、効率算出に必要なセンサーを取付けることが好ましい。そして、貯湯タンクの放熱量も考慮するのが好ましい。 そして、手段10で述べたように、ステップS9で制御を自動選択するかを手段1により判断し、YES(選択する)の場合、ステップS10へ進む。ステップS10では図3〜図7のM1〜M5により、X時間先の予測結果に基づき、計算を行う。次に、ステップS10´でそのうちX時間先の運転停止回数の最小のもので、そのうち光熱費(もしくはCO2排出量、NOx排出量)が最低のもの を選択し、そのM(M1〜M5のどれか)へ進む。一方、ステップS9でNO の場合は、手段1で選択した(M1〜M5のどれか)へ進む。 そして、図3のブロックM以降のステップS11に進む。尚、図3は燃料電池装置Bの停止抑制に関する制御である。 ステップS11において、制御装置Aは温度センサーで貯湯槽が温水で満杯になるか否かを判断する。
【0025】
貯湯槽が満杯になると判断すれば(ステップS11においてYES)、次のステップS12に進み、満杯にならないと判断すれば(ステップS11においてNO)、ステップS15まで進む。
【0026】
ステップS12において、制御装置Aは現時点から貯湯槽の満杯終了時刻までの時間Zを算出し、次のステップS13に進む。
【0027】
ステップS13では、満杯終了予定時刻に貯湯槽が満杯になるように、発電出力を落した燃料電池発電パターンを計算する。そして、次のステップS14に進む。
【0028】
ステップS14では、制御装置Aは、Z時間後に満杯になるか否かを判断する。
Z時間後に満杯になるのであれば(ステップS14においてYES)、ステップS13に戻り、満杯にならないのであれば(ステップS13においてNO)、ステップS15に進む。
【0029】
ステップS15では、電力負荷予測パターンから計算した発電パターンに先行して改質ガスの流量を決定して、次のステップS16に進み、改質ガスを燃料電池Bに投入する。
【0030】
次のステップS17において、制御装置Aは、タイマ6を介して改質ガス投入からY分経過したか否かを判断する。 改質ガス投入からY分経過していれば(ステップS17においてYES)、ステップS7に戻り予測、制御を繰り返し、経過していなければ、ステップS15以降を繰り返す。
【0031】
ここで、前述の事例ベース推論とは、多数の事例をデータベース化してメモリに蓄えておき、類似事例があった場合に前記蓄えられた事例を引き出すものである。
具体的には、先ず曜日で分け、土曜日の朝8時に1時間後の予測(例えば、電力使用量と、曜日、時間帯、天候及び気温との相関など)を行う。
この様にして1時間後毎の予測を蓄えていけば、一週間以上の後には十分な量のデータが蓄積され、精度の高い類似例の活用が可能となる。
【0032】
また、自己回帰モデルとしては、収集した各種のデータをモデル式に当てはめてしまえば、従来の事例から定数、その他を決定して電力消費量を示す式を完成させることが出来る。
そして、従来の事例に基づいて、ある期間の式を作成し、当該式における「時間」のファクタを変化させて消費電力を予測することが出来る。
【0033】
係る構成及び制御方法を具備する第一実施形態である「運転停止回数を抑制する制御」によれば、各種の予測データにより貯湯量満杯までの所要時間が予測出来、また、リアルタイムで貯湯速度が監視できているために、例えば、消費給湯量が少なくても、燃料電池Bの運転停止には至らない。
具体例としては、従来の、「貯湯槽が満杯時に停止する通常制御」の場合の特性図、図13のd線上で示された4回の燃料電池Bの運転停止であったものが、「運転停止回数を抑制する制御」によって、図8のd線上のd0m点で示される僅か一回の燃料電池Bの運転停止までに改善されている。
尚、図8及び後述の図9は、前述の図13と同じ様式のグラフである。
【0034】
次に、第1参考形態である「部分負荷効率の低下する部分で運転しない制御」、所謂「部分負荷モード」に関して、図4のサブフローチャートに基づき説明する。
尚、第1参考形態の制御フローにおいて、図4のブロックM以前は、前述の第1実施形態の図2と同様であり、装置の構成も第1実施形態と同じである。
【0035】
図2の最終ブロックMから継続して、ステップS21において制御装置Aは、予測開始から24時間後までの範囲の部分負荷効率(電力負荷予測値を定格発電出力で除したものを100分率で表す)を計算する。
【0036】
次のステップS22において、部分負荷効率の閾値W%以下の時間を各区間で計算して、次のステップS23に進む。
ステップS23において制御装置Aは、W%以下の最長の区間を算出する。なお、ここで、瞬時の時間α分(例えば、1分)以下の燃料電池Bの停止は運転継続と見なす。
ここで、閾値W%は、図14の負荷割合に対する効率を示す特性曲線に示される如く、効率が急激に低下する部分負荷の定格負荷に対する割合である。なお、燃料電池では定格出力時が最も効率が高く、定格出力に対して各機器の配置及び仕様が定められている。
また、ステップS23では、部分負荷効率がW%以下となる時間が最も長くなる区間を算出する。
【0037】
次のステップS24において、上記最長区間の運転を停止する運転パターン、即ち、停止回数を減らすような運転パターンを計算して次のステップS25に進む。
【0038】
ステップS25において、制御装置Aは、その他の区間で貯湯槽が温水で満杯になり、運転を停止するか否かを判断する。
運転を停止するのであれば(ステップS25においてYES)、ステップS26に進み、運転を停止しないのであれば(ステップS25においてNO)、図3の*印、即ち、S15に進む。
【0039】
ステップS26では、最長区間の前後で運転時間を減らす様に制御して、再びステップS24に戻る。
以上が「部分負荷モード」の制御である。
【0040】
係る構成及び制御方法を具備する第1参考形態である「部分負荷効率の低下する部分で運転しない制御」、所謂「部分負荷モード」によれば、図9のd線に示す様に部分負荷効率の低下する部分(計測開始後、約400分の間)で運転を行わない代わりに、その他の区間では運転停止は1度も発生していない。
即ち、電気消費量、給湯消費量を予測しているので、燃料電池の運転停止を抑制することが出来る。
【0041】
次に、第2参考形態である所謂「温水廃棄制御(その1)」に関して、図5のサブフローチャートに基づき説明する。
尚、第2参考形態の制御フローにおいて、図5のブロックM以前は、前述の第1実施形態の図2と同様であり、装置の構成も第1実施形態と同じである。
【0042】
図2の最終ブロックMから継続して、ステップS31において制御装置Aは、消費電力が燃料電池の発電可能最低電力値、例えば0.3kW未満か否かを判断する。
0.3kW未満であれば(ステップS31においてYES)、ステップS32に進む。
0.3kW以上であれば(ステップS31においてNO)、ステップS31を繰り返す。
【0043】
ステップS32では、最低発電可能電力値以下(例えば0.3kW)に消費電力がなった場合、運転は0.3kWで発電させた場合、制御装置Aは、燃料電池Bを仮に上記発電可能最低電力値(0.3kW)未満で運転した場合の貯湯槽満杯時までの余剰温水量つまり、発電可能最低電力運転時の温水量と最低電力未満で運転した場合の温水量の差を計算する。そしてステップS33に進む。
【0044】
ステップS33では、計算された廃棄すべき温水量を外部へ排出して、制御は図3の*印、即ち第1実施形態のステップS15に移る。
以上が「温水廃棄モード(その1)」の制御である。
【0045】
係る構成及び制御方法を具備する第2参考形態である「温水廃棄制御(その1)」、所謂「温水廃棄モード(その1)」によれば、仮に発電可能最低電力値未満で運転続行した際に余剰となるであろうお湯を廃棄することが出来るので、燃料電池Bの運転停止は抑制される。
【0046】
次に、第3参考形態である所謂「温水廃棄制御(その2)」に関して、図6のサブフローチャートに基づき説明する。
尚、第3参考形態の制御フローにおいて、図6のブロックM以前は、前述の第1実施形態の図2と同様であり、装置の構成も第1実施形態と同じである。
【0047】
図2の最終ブロックMから継続して、ステップS41において制御装置Aは、燃料電池Bが貯湯槽が満杯か否かに関わらず、常に発電した場合の発電カーブを計算する。
【0048】
次のステップS42では、制御装置Aは、貯湯槽が満杯になるか否かを判断する。
貯湯槽が満杯になるのであれば(ステップS42においてYES)、次のステップS43に進み、満杯とならないのであれば(ステップS42においてNO)、制御は図3の*印、即ち第1実施形態のステップS15に移る。
【0049】
ステップS43では、24時間先の範囲で最大の温水消費量が予想される、例えば、夜間の8時から10時付近以前には満杯にしないように、温水廃棄量を計算する。
【0050】
次のステップS44では、計算された廃棄するべき温水量を外部へ排出して、制御は図3の*印、即ち第1実施形態のステップS15に移る。
【0051】
係る構成及び制御方法を具備する第3参考形態である「温水廃棄制御(その2)」、所謂「温水廃棄モード(その2)」によれば、常時発電を監視しており、特定の時間帯において貯湯槽を満杯にしないように温水を廃棄することが出来る。
【0052】
次に、第4参考形態である負荷応答ステップ制御、所謂「負荷応答ステップモード」に関して、図7のサブフローチャートに基づき説明する。
尚、この第4参考形態の制御フローにおいて、図7のブロックM以前は、前述の第1実施形態の図2と同様であり、装置の構成も第1実施形態と同じである。
【0053】
図2の最終ブロックMから継続して、ステップS51において制御装置Aは、ステップ数Δwを設定する。
ここで、ステップΔwは単位時間あたりに燃料電池の出力(電力)を上昇・下降させる大きさのことである。
具体例として、70W/分、17W/分、等と表す。
【0054】
ステップS52に進み、制御装置Aは予測値に基づき各々のステップ数Δwで運転パターンを計算し、次のステップS53に進む。
【0055】
ステップS53では、各々の計算運転パターンで消費電力予測値と燃料電池発電量の予測値との差の面積、即ち、前述のステップ数の経過時間における積分値Fを求める。
【0056】
ステップS54に進み、制御装置Aは前記消費電力予測値と燃料電池発電量の予測値との差の面積Fを最小とするパターンを設定の時間区割り毎に選ぶ。
【0057】
そして、次のステップS55において、制御装置Aは全体を通して面積Fが最小となる様に燃料電池Bに制御信号を送り、燃料電池は該制御信号に基づき運転を行い、その後、制御は図3の*印、即ち第1実施形態のステップS15に移る。
【0058】
係る構成を具備する第4参考形態である「負荷応答ステップ制御」、所謂「負荷応答ステップモード」によれば、図12に示す如く、選択或いは制御によって、消費電力に大きな変化の無い計測開始から29分経過まではステップ数Δwを17W/分とし、消費電力の変化が大きい29分経過以降はΔwを70W/分に切替えている。
ここで、図12の縦軸は電力値を、横軸は時間を示し、c線が電力負荷(消費電力)を、d線が燃料電池発電電力(燃料電池発電量)を表す。
このように、消費電力の変化の大きさによってステップ数を変化させることにより、燃料電池Bの発電量をこれに追従させ、燃料電池の効率的な運転が可能となる。
尚、図10(グラフの様式は図12と同じ)は、計測時間帯全てにおいてステップ数Δwを70W/分に固定した場合の特性を表しており、負荷応答ステップ制御を行った図12に比べ、特に計測時間帯の前半において、消費電力と燃料電池発電量の差が大きい(非効率的な)ことを表している。
また、図11(グラフの様式は図12と同じ)は、計測時間帯全てにおいてステップ数Δwを17W/分に固定した場合の特性を表しており、負荷応答ステップ制御を行った図12に比べ、特に計測開始後29分から36分の間において、消費電力と燃料電池発電量の差が大きい(非効率的な)ことを表している。
【0059】
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を付記する。
【0060】
【発明の効果】
本発明の作用効果を以下に列記する。
(a)「運転停止回数を抑制する制御」によれば、各種の予測データにより貯湯量満杯までの所要時間が予測出来、また、リアルタイムで貯湯速度が監視できているために、消費給湯量が少なくても、燃料電池の運転停止の回数を大幅に削減出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第1実施形態の制御の流れを示すフローチャートの前半部。
【図3】本発明の第1実施形態の制御の流れを示すフローチャートの後半部。
【図4】本発明の第1参考形態の制御の流れを示すフローチャート。
【図5】本発明の第2参考形態の制御の流れを示すフローチャート。
【図6】本発明の第3参考形態の制御の流れを示すフローチャート。
【図7】本発明の第4参考形態の制御の流れを示すフローチャート。
【図8】本発明の第1実施形態の効果を表す特性図。
【図9】本発明の第1参考形態の効果を表す特性図。
【図10】本発明の第4参考形態において、負荷応答ステップ量を一律70W/分とした場合の特性図。
【図11】本発明の第4参考形態において、負荷応答ステップ量を一律17W/分とした場合の特性図。
【図12】本発明の第4参考形態において、負荷応答ステップ量を17W/分から途中で70W/分に変えた場合の特性図。
【図13】従来技術における電力等の特性を示す図。
【図14】本発明の実施形態における部分効率の閾値Wを説明する特性図。
Claims (1)
- 燃料電池の発電電力及びその排熱を利用する燃料電池装置において、貯湯槽の蓄熱量が貯湯槽容量を上回った場合に運転を停止する燃料電池と、電力負荷を検出する手段と、熱負荷を検出する手段と、天候および気温に関する情報を入力する手段と、検出された電力負荷及び熱負荷と天候および気温に関する情報に基づいて事例ベース推論または自己回帰モデルの二つの予測方法またはニューラルネットワークを使用する方法またはスペクトルモデルを使用する方法によって電力負荷および熱負荷を予測する手段と、燃料電池の運転停止を抑制する制御手段とを備え、その制御手段は、カレンダーが設定されそして予測モデルを作成するためのデータ取得期間が設定され、そして負荷データと気候温度のデータが収集されると、データの収集期間を越えたか否かを判断しデータの収集期間を越えていれば負荷の予測を開始し,前記事例ベース推論または自己回帰モデルの二つの予測方法またはニュートラルネットワークを使用する方法またはスペクトルモデルを使用する方法でモデルを作成し、前記電力負荷および熱負荷を予測する手段によって前記作成したモデルに基づいて現在から所定時間後までの電力負荷と熱負荷を予測し、現在の貯湯量に前記作成したモデルによる負荷予測電力カーブに基づく発電量を燃料電池の発電効率で除し更に排熱効率を掛けた値を加えたものから熱負荷を減じて所定時間後の貯湯量を予測し、そして前記負荷予測電力カーブを参照して予測された所定時間後の貯湯量で貯湯槽が満杯になるか否かを判断し、満杯になると判断すれば現時点から満杯終了時刻までの時間を算出し、満杯終了予定時刻に満杯にならないように発電電力を落した燃料電池発電パターンを計算し、前記時間後に満杯になるか否かを判断し、満杯にならないと判断されれば負荷予測電力カーブに基づいて計算した発電パターンに先行して改質ガスの流量を決定し、改質ガスを燃料電池に投入し、一定分間経過した後に再び満杯になる時間の予測を開始する機能を有していることを特徴とする燃料電池装置。
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