Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP4953875B2 - 配線基板および実装構造体 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP4953875B2 - 配線基板および実装構造体 - Google Patents

配線基板および実装構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP4953875B2
JP4953875B2 JP2007082919A JP2007082919A JP4953875B2 JP 4953875 B2 JP4953875 B2 JP 4953875B2 JP 2007082919 A JP2007082919 A JP 2007082919A JP 2007082919 A JP2007082919 A JP 2007082919A JP 4953875 B2 JP4953875 B2 JP 4953875B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring board
fiber
fiber bundle
resin
expansion coefficient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007082919A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008109073A (ja
Inventor
桂 林
裕 塚田
公博 山中
正治 白井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2007082919A priority Critical patent/JP4953875B2/ja
Publication of JP2008109073A publication Critical patent/JP2008109073A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4953875B2 publication Critical patent/JP4953875B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10WGENERIC PACKAGES, INTERCONNECTIONS, CONNECTORS OR OTHER CONSTRUCTIONAL DETAILS OF DEVICES COVERED BY CLASS H10
    • H10W70/00Package substrates; Interposers; Redistribution layers [RDL]
    • H10W70/60Insulating or insulated package substrates; Interposers; Redistribution layers
    • H10W70/62Insulating or insulated package substrates; Interposers; Redistribution layers characterised by their interconnections
    • H10W70/63Vias, e.g. via plugs
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10WGENERIC PACKAGES, INTERCONNECTIONS, CONNECTORS OR OTHER CONSTRUCTIONAL DETAILS OF DEVICES COVERED BY CLASS H10
    • H10W90/00Package configurations
    • H10W90/701Package configurations characterised by the relative positions of pads or connectors relative to package parts
    • H10W90/721Package configurations characterised by the relative positions of pads or connectors relative to package parts of bump connectors
    • H10W90/724Package configurations characterised by the relative positions of pads or connectors relative to package parts of bump connectors between a chip and a stacked insulating package substrate, interposer or RDL

Landscapes

  • Wire Bonding (AREA)

Description

本発明は、各種AV機器や家電機器,通信機器,コンピュータ装置およびその周辺機器などの電子機器に使用される配線基板に関し、特にシリコンチップがフリップチップ実装される配線基板に関するものである。
本発明において、「略同数」とは、その他の単繊維の本数の80%以上100%以下と同義である。本発明において、「略同一」は同一を含む。
従来、配線基板は、IC(Integrated Circuit),LSI(Large Scale Integration)などの半導体素子に代表される能動素子および容量素子や抵抗素子などの受動素子を多数搭載して所定の電子回路を構成する混成集積回路に用いられる。この配線基板は、通常、以下のように製作される。(1)ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸させて成る絶縁基板の上下面に銅箔を接着して成る、いわゆる両面銅貼基板をサブトラクティブ法により配線パターン状の配線導体に加工する。(2)その後、ドリルによって配線導体と絶縁基板とを貫通する貫通孔(スルーホール)を形成し、この貫通孔内部にめっき法により導体層を被着して成る貫通導体を形成することによって基体を製作する。(3)その主面にソルダーレジストと呼ばれる絶縁層を積層することによって、配線基板を製作する(たとえば特許文献1、2参照)。
または配線密度をより上げるために、前記(2)で製作された基体の主面に、エポキシ樹脂などから成る絶縁層を積層し、レーザ光を照射することにより絶縁層に貫通孔(ビアホール)を形成した後、めっき法により貫通孔の内部に導体層を形成するとともに、絶縁層の表面に配線導体を形成するという工程を数回繰り返すことにより、ビルドアップ部を形成することによって、配線基板を製作する(たとえば特許文献3参照)。
多層配線板は、通常、内層回路を形成した内層回路板の上に絶縁層を形成し、その上に金属層を形成して、配線板全体を貫通する孔をあけたり、内層回路に達するバイアホールを形成して内層回路と金属箔とを電気的に接続し、金属箔の不要な箇所をエッチング除去して製造しているが、通常の絶縁材では、熱膨張率が約16ppm/℃であり、シリコンチップの3ppm/℃との間に大きな差があった。
特開2002−198658号公報 特開2002−212394号公報 特開2005−86164号公報
近年、LSIの高速化・高機能化に伴い、シリコン表面に低誘電率材料が用いられる傾向がある。最も低誘電率の材料は空気であるが、回路の保持に問題があるため、低誘電率材料の候補は多くの気泡を含んだ材料となる傾向がある。多くの気泡を含んだ低誘電率材料は強度が低いため、このような、気泡を含んだ低誘電率材料を用いたシリコンチップを従来の基板にフリップチップ実装すると、基板とシリコンチップとの熱膨張率差のため、フリップチップ実装後の冷却過程でシリコンチップ表面の低誘電率材料にクラックが入り、回路が断線するという問題が生じている。
そのため、気泡を含む低誘電率材料を用いたシリコンチップを実装するパッケージはシリコンチップとの熱膨張率差をできる限り小さくし、シリコンチップに熱応力を生じさせないものでなければならない。このため、パッケージ基板の熱膨張率はシリコンチップの熱膨張率に限りなく近いものが求められている。
また、LSIは同時に多くのデータを処理するため大形化する傾向がある。LSIが大形化するとデータのインプットとアウトプットを行うI/O(Input/Output)を増やす必要がある。I/Oは現在数千程度であるが、将来は一万に達すると予測されている。そのため、半導体素子と配線基板との接続部分(バンプ)は小形化する傾向があり、現在、直径100μm、ピッチ220μmのバンプが今後は直径50μm以上75μm以下、ピッチ100μm以上125μm以下に小形化することが求められている。バンプが小形化すると機械的強度が低下すること、およびシリコンチップと基板との距離が縮まることから、基板とシリコンチップとの熱膨張率差のため、製品使用時の加熱冷却の繰り返しによりバンプが破断し、回路が断線するためにシステムが停止するという問題が生じている。
そのため、I/Oが多く小さなバンプが必要なシリコンチップを実装するパッケージはシリコンチップとの熱膨張率差をできる限り小さくし、シリコンチップに熱応力を生じさせないものでなければならない。このため、配線基板の熱膨張率はシリコンチップの熱膨張率に限りなく近いものが求められている。
しかしながら、ガラスクロスにエポキシ樹脂を含浸させて成る通常の絶縁基板は、ガラスクロスの熱膨張率が大きくシリコンチップと同等の熱膨張率の達成は困難であった。また、ガラスクロスはドリルやレーザー光により穿設加工することが困難なため、貫通導体の微細化には限界があり、また、ガラスクロスの厚みが不均一なために均一な孔径の貫通導体を形成することが困難であるという問題点を有していた。
本発明はかかる従来技術の問題点に鑑み完成されたものであり、その目的は、高密度な配線を有するとともに、接続信頼性および積層信頼性に優れた配線基板を提供することにある。
本発明の配線基板は、絶縁基板と、該絶縁基板に形成され、かつチップ部品が電気的に接続される導電部と、を備えた配線基板であって、前記絶縁基板は、複数の単繊維から成る複数の繊維束と該繊維束を被覆する樹脂部とを含み、前記単繊維、前記チップ部品の材料よりも線膨張係数の小さい樹脂材料から成り、前記樹脂部、前記チップ部品の材料よりも線膨張係数の大きい樹脂材料から成り、前記複数の繊維束は、互いに略平行に配置された複数の第1繊維束と、該第1繊維束と交差するように配置された複数の第2繊維束と、を有し、前記第1繊維束および第2繊維束は、相互に編み込まれており、前記第1繊維束および第2繊維束は、互いの交差部において、その長手方向に垂直な仮想平面で切断して見た横断面形状が横長の扁平状であり、前記第1繊維束と前記第2繊維束との交差部に位置する前記第1繊維束は、前記第2繊維束に近接した領域での前記単繊維の本数が、前記第2繊維束から離間した領域での前記単繊維の本数と略同数または同数以上であり、前記第1繊維束と前記第2繊維束との交差部に位置する前記第2繊維束は、前記第1繊維束に近接した領域での前記単繊維の本数が、前記第1繊維束から離間した領域での前記単繊維の本数と略同数または同数以上であることを特徴とする。
また本発明の配線基板は、前記チップ部品が、シリコンチップであることを特徴とする。
また本発明の配線基板は、前記繊、波形状を成しているとともに、この波形状の周期に対して、一周期分に相当する単繊維長さが1倍より大きく1.20倍以下であることを特徴とする。
また本発明の配線基板は、前記単繊維のヤング率が10GPa以上で、かつ前記樹脂材料のヤング率は0.05GPa以上であることを特徴とする。
また本発明の配線基板は、前記単繊維の長手方向の線膨張係数(25℃以上200℃以下)は−10ppm/℃以上0ppm/℃以下で、かつ前記樹脂材料の線膨張係数(25℃以上200℃以下)は10ppm/℃以上60ppm/℃以下であることを特徴とする。
また本発明の配線基板は、前記樹脂材料が、非金属無機フィラーを20wt%以上80wt%以下含有するエポキシ樹脂から成ることを特徴とする。
また本発明の配線基板は、前記絶縁基板に対する前記第1繊維束および前記第2繊維束の体積比率が40体積%以上70体積%以下であることを特徴とする。
また本発明の配線基板は、前記単繊維の表面部に、その長手方向に沿って溝部が形成されていることを特徴とする。
また本発明の配線基板は、前記単繊維が、全芳香族ポリアミド、全芳香族ポリエステル、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾールのいずれかよりなる樹脂繊維であることを特徴とする。
また本発明の配線基板は、前記絶縁基板の少なくとも一方主面側に、絶縁層と回路層とを交互に積層してなる配線層が形成されていることを特徴とする。
また本発明の実装構造体は、前記配線基板と、前記配線基板に形成された導電部にバンプを介して接合される半導体素子と、を備えたことを特徴とする。
本発明の配線基板は、チップ部品の材料よりも低い線膨張係数を有する単繊維または複数の単繊維から成る繊維束を、チップ部品の材料よりも線膨張係数の大きい樹脂材料から成る樹脂部で被覆したので、次のような効果を奏する。
配線基板全体としての熱膨張率を、チップの材料と略同一にすることができる。したがって、半導体素子と配線基板との熱膨張の差が小さく、半導体素子のスイッチング態様の変化によって温度変化が生じた場合でも、配線基板と半導体素子との接続部に熱膨張差に起因する大きなひずみが発生せず、接続の信頼性つまり製品の信頼性が保たれる。それ故、本発明の配線基板では、低誘電率の絶縁材料を使用している半導体チップのフリップチップ実装などを行う場合の断線が発生せず、半導体素子の性能を十分に発揮することが可能となる。したがって、高密度な配線を有するとともに、接続信頼性および積層信頼性に優れた配線基板を実現することができる。
また本発明によれば、前記チップ部品がシリコンチップであっても、シリコンよりも低い線膨張係数の単繊維を用いることにより、配線基板としてシリコンと略同一の熱膨張率を保つことができる。これにより配線基板にシリコンチップを実装する場合であっても、接続部に熱膨張差に起因する大きなひずみが発生せず、接続の信頼性が保たれる。
また本発明によれば、第1繊維束と第2繊維束とが互いに編み込まれていることで、繊維束は、基板の厚み方向一方および他方に波形状にうねって配設されている。このうねりが大きければ大きい程、「ばね」の効果(ばね効果と称す)を示すため、低熱膨張係数の繊維を用いる効果が低減する。そこでこのうねりの程度を示す値は、波形状の周期に対して、一周期分に相当する単繊維長さが1倍より大きく1.20倍以下であることが望ましい。この数値が「1」の場合は、うねりがなく繊維が真直ぐになっていることを示している。数値が「1」未満であれば繊維の前記厚み方向一方および他方の変化が少ないため、配線基板の熱膨張率は低くできるが、この繊維を積層した界面で、樹脂が剥がれ易くなる問題がある。
数値が「1」より大きく「1.20」以下では、ばね効果が小さいので、界面での樹脂の剥がれもなく、低熱膨張率化の効果も大きい。この数値範囲は、最適には1.02以上1.10以下が望ましい。その数値範囲では、ばね効果を極力小さくすることが可能となり、界面での樹脂の剥がれを確実に防止することができ、低熱膨張率化の効果を一層大きくすることができる。数値が「1.20」を超えると、ばね効果が大きくなり、どのような低熱膨張の繊維を用いても、基板全体として半導体素子と略同一の低熱膨張率を得ることが難しくなる。
また本発明によれば、第1繊維束と第2繊維束とが互いに編み込まれ、繊維束の横断面形状を横長の扁平状にすることで、二方向に交差する単繊維の接触部分を大きくすることができる。これによって、交差付近部での繊維の変形を極力防止し得る。換言すれば、前記交差付近部でのばね効果を緩和することが可能となる。
逆に、繊維束の横断面形状が横長の扁平状でない場合には、前記交差付近部での繊の接触部分が小さく、該交差付近部で繊維の変形が観察される。このため、この部分でばね効果が観察され、どのような低熱膨張の繊維を用いても、基板全体として半導体素子と略同一の低熱膨張率を得ることが難しくなる。
また本発明によれば、第1繊維束と第2繊維束とが互いに編み込まれ第1繊維束と第2繊維束との交差部において互いの繊維束と近接した領域での一群の単繊維の本数が、互いの繊維束から離間した領域での単繊維の本数と略同数または同数以上であることで、二方向に交差する単繊維の接触部分を大きくすることができる。これによって、交差付近部での繊維の変形を極力防止し得る。したがって、温度変化が生じた場合でも、配線基板と半導体素子との接続部に熱膨張差に起因するひずみが発生せず、接続の信頼性が保たれる。
逆に、前記一群の単繊維の本数が、その他の単繊維の本数よりも少ない場合には、二方向に交差する単繊維の接触部分が小さく、該交差付近部で繊維の変形が観察される。このため、この部分でばね効果が観察され、どのような低熱膨張の繊維を用いても、配線基板全体として半導体素子と略同一の低熱膨張率を得ることが難しくなる。
また本発明によれば、ヤング率が10GPa以上の単繊維と、ヤング率が0.05GPa以上の樹脂材料とによって、本発明の配線基板を実現することができる。
また本発明によれば、単繊維の長手方向の線膨張係数を−10ppm/℃以上0ppm/℃以下で、かつ樹脂材料の線膨張係数を10ppm/℃以上60ppm/℃以下とすることおよびその他の条件によって、配線基板全体の熱膨張率を半導体素子と同等のレベルまで低くすることができる。
また本発明によれば、非金属無機フィラーを20wt%以上80wt%以下含有するエポキシ樹脂から成る樹脂材料によって、配線基板を実現することができる。
また本発明によれば、球状シリカによって非金属無機フィラーを実現し得る。
また本発明によれば、絶縁基板に対する前記第1繊維束および前記第2繊維束の体積比率を、40体積%以上70体積%以下にすることで、絶縁基板全体を低熱膨張率にする効果を高めることができる。第1繊維束および第2繊維束の体積比率が40体積%未満であれば、絶縁基板全体を低熱膨張率にする効果が少なく、第1繊維束および第2繊維束の体積比率が70体積%を超えると繊維と繊維との間に空隙が生じ、絶縁不良または基板の膨れなどの不良の原因となる。このように第1繊維束および第2繊維束の体積%は、40体積%以上70体積%以下が良く、最適な範囲は45体積以上55体積以下が望ましい。
また本発明によれば、単繊維の表面部には、その長手方向つまり軸方向に沿って溝部が形成されているので、繊維と樹脂部との接触面積を増やし、両者を強固に接着させることにより、繊維と樹脂部との剥離を低減することができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を説明する。なお図は該略図であり、実際の寸法比率とは必ずしも一致していない。図1は、本発明の第1の実施形態に係る配線基板1Aの要部の断面図である。図2は、一方向の繊維束4yと他方向の繊維束4xとの関係を拡大して示す断面図(図1の拡大断面図)である。第1の実施形態に係る配線基板1A(第1配線基板とも称す)は、たとえば各種AV機器や家電機器,通信機器,コンピュータ装置およびその周辺機器などの電子機器に使用される。ただしこれらの機器、装置に必ずしも限定されるものではない。以下の説明は、配線基板の製造方法の説明をも含む。第1配線基板1Aは、絶縁基板に導電部としての配線導体2,3を備えるものであり、基材としての樹脂織布4と、該樹脂織布4を被覆する樹脂部5とを有する。
先ず樹脂織布4について説明する。樹脂織布4は、全芳香族ポリアミド、全芳香族ポリエステル、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾールなどの樹脂材料からなる単繊維または複数の単繊維を束ねてなる繊維束を二方向に編み込んで形成されるものであり、本実施形態では繊維束を使用している。前記二方向のうちの一方向は、第1配線基板1の厚み方向に垂直な一方向を意味する。二方向のうちの他方向は、前記一方向および前記厚み方向に垂直な方向を意味する。ここで二方向のうち、一方向をx方向、他方向をy方向と定義し、前記厚み方向をz方向と定義する。
樹脂織布4において、その樹脂の線膨張係数は、当該第1配線基板1に搭載すべきシリコンチップの材料であるシリコンよりも低い線膨張係数に規定されている。単繊維4aは、z方向一方および他方に波形状にうねって配設されるうえ、この樹脂織布4を編み込むピッチに対応した波形状を成している。これとともに単繊維4aは、前記波形状の周期Lに対して、一周期分に相当する単繊維長さSが1倍より大きく1.20倍以下に規定されている。
つまり、うねりが大きければ大きい程、このうねりが「ばね」の効果(ばね効果と称す)を示すため、低熱膨張係数の繊維を用いる効果が低減する。このうねりの程度を示す値は、波形状の周期Lに対して、一周期分に相当する単繊維長さSが1倍より大きく1.20倍以下であることが望ましい。この数値が「1」の場合は、うねりがなく繊維が真直ぐになっていることを示している。数値が「1」未満であれば繊維の前記厚み方向一方および他方の変化が少ないため、基板の熱膨張率は低くできるが、この繊維を積層した界面で、樹脂が剥がれ易くなる問題がある。
数値が「1」より大きく「1.20」以下では、ばね効果が小さいので、界面での樹脂の剥がれもなく、低熱膨張率化の効果も大きい。この数値範囲は、最適には1.02以上1.10以下が望ましい。その数値範囲では、ばね効果を極力小さくすることが可能となり、界面での樹脂の剥がれを確実に防止することができ、低熱膨張率化の効果を一層大きくすることができる。
換言すれば、繊維束をその長手方向に垂直な仮想平面で切断して見た横断面形状が、横長の扁平状となるように、繊維束が形成されている。ここで「扁平状」とは、図7に示すように、繊維束の断面形状の最大幅をw、最大厚みをtとしたとき、(w/t)≧10のものをいい、繊維束の断面形状とは、当該繊維束を構成する単繊維に対して引いた接線同士を繋げて形成される形状のことをいう。なお、最大幅w及び最大厚みtは、繊維束をその長手方向に垂直な5箇所の仮想平面で切断して見たときの断面において測定したときの平均値である。このように繊維束の横断面形状を横長の扁平状にすることで、二方向に交差する単繊維4aの接触部分を大きくすることができる。これによって、交差付近部での繊維の変形を極力防止し得る。換言すれば、前記交差付近部でのばね効果を緩和することが可能となる。逆に、繊維束の横断面形状が横長の扁平状でない場合には、前記交差付近部での単繊維4aの接触部分が小さく、該交差付近部で繊維の変形が観察される。ここで図4は、従来の配線基板10の要部の断面図である。図5は、従来の配線基板10において、一方向の繊維束11と他方向の繊維束12との関係を拡大して示す断面図である。このため、この部分でばね効果が観察され、どのような低熱膨張の繊維を用いても、基板全体として半導体素子と略同一の低熱膨張率を得ることが難しくなる。
さらに換言すれば、xy方向に交差する繊維束のうちの一方向の繊維束4yは、他方向の繊維束4xと近接する単繊維4aの本数αが、その他の単繊維4aの本数βと略同数または同数以上に規定されている。ここで「他方向の繊維束4xと近接する単繊維4a」とは、図8に示すように、一方向の繊維束4y(4x)を構成する単繊維4aに接し且つ他方向の繊維束4x(4y)に下ろした垂線をP1、P2としたとき、垂線P1,P2と単繊維4aと他方向の繊維束4xとで囲まれた領域(図の斜線部)に他の単繊維が存在しない単繊維4a(以下、「近接単繊維」ともいう)のことをいう。例えば、図8に示される一方向の繊維束4yの3つの単繊維4aのうち、下の2つは近接単繊維であるが、上の一つは近接単繊維ではない。また「単繊維4aの本数α」とは、繊維束をその長手方向に垂直な5箇所の仮想平面で切断して見たときの断面における近接単繊維の本数の平均値であり、「その他の単繊維4aの本数β」とは、同断面における近接単繊維以外の単繊維の本数の平均値である。このように近接単繊維の本数αを、その他の単繊維の本数βと略同数または同数以上にすることで、二方向に交差する単繊維4aの接触部分を大きくすることができ、交差付近部での繊維の変形を極力防止することが可能となる。したがって、温度変化が生じた場合でも、基板と半導体素子との接続部に熱膨張差に起因する大きなひずみが発生せず、接続の信頼性が保たれる。
逆に、前記近接単繊維の本数αが、その他の単繊維の本数βよりも少ない場合には、二方向に交差する単繊維の接触部分が小さく、該交差付近部で繊維の変形が観察される。このため、この部分でばね効果が観察され、どのような低熱膨張の繊維を用いても、基板全体として半導体素子と略同一の低熱膨張率を得ることが難しくなる。
第1配線基板1において、ヤング率が10GPa以上の単繊維4aが好適に使用される。しかも単繊維4aの長手方向の線膨張係数(25℃以上200℃以下)は、−10ppm/℃以上0ppm/℃以下のものが適用される。また基板に対する樹脂織布4の体積比率を、40体積%以上70体積%以下にしている。これによって、基板全体を低熱膨張率にする効果を高めることができる。樹脂織布4の体積比率が40体積%未満であれば、基板全体を低熱膨張率にする効果が少なく、樹脂織布4の体積比率が70体積%を超えると繊維と繊維との間に空隙が生じ、絶縁不良または基板の膨れなどの不良の原因となる。このように樹脂織布4の体積%は、40体積%以上70体積%以下が良く、最適な範囲は45体積%以上55体積%が望ましい。
図3は、単繊維4aの溝部6を表す断面図である。前記単繊維4aの表面部には、その長手方向つまり軸方向に沿って溝部6が形成されているので、次のような効果を奏する。単繊維4aと樹脂部5との接触面積を増やし、両者を強固に接着させることにより、単繊維4aと樹脂部5との剥離を低減することができる。
次に樹脂部5について説明する。
前記樹脂織布4を被覆する樹脂部5は、シリコンチップの線膨張係数3ppm/℃よりも線膨張係数の大きい樹脂材料から成る。この樹脂材料は、ヤング率が0.05GPa以上のものが適用されるうえ、線膨張係数(25℃以上200℃以下)が10ppm/℃以上60ppm/℃以下のものが適用される。また前記樹脂材料は、非金属無機フィラー(たとえば球状シリカ)を20wt%以上80wt%以下含有するエポキシ樹脂から成る。このような樹脂材料から成る樹脂部5によって第1配線基板1を形成することができる。
表1は、「1」から「17」まで番号が付された配線基板の個別のデータ(ヤング率等)を表す表である。
Figure 0004953875
表2は、「18」から「34」まで番号が付された配線基板の個別のデータ(ヤング率等)を表す表である。表2におけるSガラス、Tガラス、Eガラスとは、SiOを50重量%以上70重量%以下、残部がAl、不純物としてMgO、CaO、B、NaO、KO、ZrOを少量含有するガラスと同義である。
Figure 0004953875
表3は、「1」から「17」まで番号が付された配線基板のテスト結果を表す表である。
Figure 0004953875
表4は、「18」から「34」まで番号が付された配線基板のテスト結果を表す表である。
Figure 0004953875
以上説明した第1配線基板1によれば、シリコンよりも低い線膨張係数を有する樹脂製の単繊維4aまたは複数の単繊維4aから成る繊維束を、二方向に配列して相互に編み込んで成る樹脂織布4を、シリコンよりも線膨張係数の大きい樹脂材料から成る樹脂部5で被覆したので、次のような効果を奏する。
第1配線基板全体としての熱膨張率を、シリコンと略同一にすることができる。したがって、半導体素子と基板との熱膨張の差が小さくなり、半導体素子のスイッチング態様の変化によって温度変化が生じた場合でも、基板と半導体素子との接続部に熱膨張差に起因する大きなひずみが発生せず、接続の信頼性つまり製品の信頼性が保たれる。それ故、第1配線基板1では、低誘電率の絶縁材料を使用している半導体チップのフリップチップ実装などを行う場合の断線が発生せず、半導体素子の性能を十分に発揮することが可能となる。したがって、高密度な配線を有するとともに、接続信頼性および積層信頼性に優れた配線基板を実現することができる。
シリコンよりも低い線膨張係数の単繊維4aを用いるのは、配線基板に不可避的に含まれる銅配線部分の熱膨張率が16ppm/℃であるため、第1配線基板1に銅配線部分を含む場合であっても、基板としてシリコンと略同一の熱膨張率を保つためである。このような第1配線基板1にシリコンチップを実装する場合に、接続部に熱膨張差に起因する大きなひずみが発生せず、接続の信頼性が保たれる。
ヤング率が10GPa以上の単繊維4aと、ヤング率が0.05GPa以上の樹脂材料とによって、第1配線基板1を実現することができる。第1配線基板1は、単繊維4aのヤング率が10GPa以上であることが重要である。第1配線基板1に不可避的に含まれる銅配線部分の熱膨張率が16PPM/℃であるため、銅配線を含んで全体を低熱膨張率にするためには、繊維のヤング率が65GPa以上である方が好ましい。繊維のヤング率は高ければ高いほど良いが、ヤング率が高い繊維は絶縁樹脂との接着力が低下する傾向があることから、200〜270GPa程度の繊維が望ましい。
また樹脂のヤング率が0.05Gpa未満であれば、繊維を保持する力が弱くなり、繊維が様々な方向に動くため、基板の変形が大きくなる問題がある。樹脂のヤング率が高く、かつ樹脂の熱膨張率が高い場合は、低熱膨張率の繊維による基板全体の低熱膨張化の効果が少なくなる問題がある。樹脂のヤング率が高く、かつ樹脂の熱膨張率が10PPM/℃以下の場合は、シミュレーション上、基板全体の熱膨張率を低くすることができるが、このような特性を有する樹脂材料は現在市販されていない。
単繊維および樹脂材料のヤング率は、次のような方法で計測可能である。
樹脂の場合、配線基板を作製するときと同条件で硬化して作成したフィルムを矩形状の試験片に切り出し、この試験片を引張り試験機で測定して得られた単位断面積あたりの引張り応力を樹脂の伸び量で割ることにより計測できる。また、単繊維の場合、繊維の束を引張り試験機により測定して得られた単位断面積あたりの引張り応力を繊維の伸び量で割ることで計測できる。
また、配線基板となった状態から計測することもできる。樹脂の場合、樹脂を薄片状に切り出し、四角柱や三角錐などの圧子を薄片表面に押し込み、その時の圧子にかかる荷重と圧子の下の射影面積から求める。また、単繊維の場合、樹脂を除去して繊維束を取り出し、この繊維束を引っ張り試験機により測定して得られた単位断面積あたりの引っ張り応力を繊維の伸び量で割ることで計測できる。あるいは、上記のように薄片状に切り出した樹脂から予め樹脂のヤング率を測定しておき、樹脂と繊維との複合体の状態でヤング率を測定し、この複合体のヤング率と樹脂のみのヤング率とから、シミュレーションにより単繊維のヤング率を計測することもできる。
単繊維4aの長手方向(軸方向)の線膨張係数を−10ppm/℃以上0ppm/℃以下で、かつ樹脂材料の線膨張係数を10ppm/℃以上60ppm/℃以下とすることおよびその他の条件によって、基板全体の熱膨張率を半導体素子と同等のレベルまで低くすることができる。前記単繊維4aの軸方向の線膨張係数は低ければ低いほど良い。前記線膨張係数は0ppm/℃以下であれば好適に用いられる。0ppm/℃を超えると基板全体を低熱膨張率にする効果がなくなる。樹脂材料の線膨張係数は低ければ低いほど良いが、10ppm/℃以下の線膨張係数を有するものは市販されていないため試験ができていない。樹脂材料の線膨張係数は10ppm/℃以上50ppm/℃以下のものが好適に用いられる。50ppm/℃を超えると第1配線基板全体の熱膨張率をシリコンと同等にすることができなくなるためである。
単繊維の長手方向の線膨張係数は、次のような方法で計測可能であり、樹脂材料の線膨張係数は、次のような方法で計測可能である。
樹脂の場合、例えば2×3×15mmの試験片を切り出し、この試験片に寸法測定用のプローブを接触させつつ温度を上げ、温度変化による寸法変化を測定することにより計測できる。また、単繊維の場合、繊維束を寸法測定用のプローブに取り付け、繊維束を引張る方向に荷重を加えながら温度を上げ、温度変化による寸法変化を測定することにより計測できる。
また、配線基板となった状態から計測することもできる。樹脂の場合、樹脂を適当な大きさの薄片状に切り出し、この薄片を試験片として寸法測定用のプローブに取り付け、試験片を引張る方向に荷重を加えながら温度を上げ、温度変化による寸法変化を測定することにより計測できる。また、単繊維の場合、樹脂を除去して繊維束を取り出し、繊維束を寸法測定用のプローブに取り付け、繊維束を引張る方向に荷重を加えながら温度を上げ、温度変化による寸法変化を測定することにより計測できる。あるいは、上記のように薄片状に切り出した樹脂から予め樹脂の熱膨張係数を測定しておき、樹脂と繊維との複合体の状態で熱膨張係数を測定し、この複合体の熱膨張係数と樹脂のみの熱膨張係数とから、シミュレーションにより単繊維の熱膨張係数を計測することもできる。
図6は本発明の第1の実施形態にかかる配線基板1Aの変形例、および本発明の実装構造体20の例を示す断面図である。
図6に示す配線基板1Aは、絶縁基板の両主面に絶縁層14と回路層15とを交互に積層してなる配線層13が形成されているものである。
絶縁層14は、厚み寸法が12μm以上50μm以下程度となるように設定された樹脂フィルムから成る。基板全体の熱膨張率を半導体素子と同等のレベルまで低くするためには、樹脂フィルムのヤング率10GPa以上、線膨張係数3ppm/℃以下であることが好ましい。その材料としては、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(ポリベンズオキサゾール)、ポリイミドベンゾオキサゾール、全芳香族ポリアミド、全芳香族ポリエステル、液晶ポリマーが使用できる。この樹脂フィルムには、熱膨張係数の調整や、機械的強度の向上のために、フィラが含有される。無機フィラとして用いられるセラミック材料には、シリカ(二酸化珪素)、酸化アルミニウムなどが用いられる。フィラの粒子形状は、略球状、針状およびフレーク状などがあり、充填性の観点からは略球状が好ましい。
一方、回路層15は、銅などの金属材料をめっきすることにより形成され、その厚みは、例えば3〜18μmに設定される。回路層15同士は、絶縁層14に設けたビア導体18により接続されている。ビア導体18は回路層15と同様に銅めっきなどにより形成される。
絶縁層14と回路層15との間、または絶縁層14同士の間には、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂のいずれか一つを主成分とする接着剤17が介在されており、この接着剤により絶縁層14と回路層15、または絶縁層同士がそれぞれ接着されている。絶縁層14と接着剤17との材質の組み合わせは、絶縁層14と接着剤17との接着性が良好であり、かつ耐熱性が高くなるように選択される。これによって配線基板を外部の別の基板に半田等を用いて実装する際、耐熱性が良好なものとなる。また絶縁層14と接着剤17との材質の組み合わせは、絶縁層14と接着剤17との熱膨張係数の差が小さくなるように選択される。これによって熱膨張係数の差による応力を低くすることができ、回路層15と絶縁層14との界面における剥離を防止することができる。また、配線基板1Aの全体の反りを低減することができ、その表面に実装される半導体素子の端子の狭ピッチ化にもよりよく対応可能な配線基板となすことができる。
なお、絶縁基板の一主面側の配線層13における回路層15と他主面側の配線層13における回路層15とは絶縁基板の厚み方向に貫く貫通孔の内壁面に設けられたスルーホール導体16を介して電気的に接続されている。
実装構造体20は、配線基板1Aと配線基板1Aに実装される半導体素子とを含んで構成されるものである。半導体素子はシリコンチップ21であり、配線基板1Aの一主面に形成された導電部としてのパッド23に半田や金などの導電性材料からなるバンプ22を介して実装されている。シリコンチップ21は、所定の電気信号を制御する機能、あるいは所定の情報を保持しておく機能を備え、例えば、ダイヤモンドライクカーボンなどの低誘電率材料(Low k材料)を用いて作製されたものである。このようなLow k材料を用いることにより信号を高速に処理することができる一方で、Low k材料からなるシリコンチップ21は強度が低い。それ故、従来の配線基板では、かかるシリコンチップを実装した場合、シリコンチップと配線基板との熱膨張率の不整合によりシリコンチップが破損しやすいという不都合があった。これに対し、本発明に係る配線基板にシリコンチップ21を実装した場合、シリコンチップ21と配線基板1Aとの熱膨張率の差が小さいため、熱膨張率の差に起因して発生する応力も小さくなり、その結果、シリコンチップ21の破損を抑えることが可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る配線基板1Bについて図9及び図10を用いて説明する。なお、第2の実施形態に係る配線基板1Bについては、前述の第1の実施形態に係る配線基板1Aと異なる構成を中心に説明し、同一の構成については同一の参照符号を付しその説明を省略する。
図9は第2の実施形態に係る配線基板1Bの断面図であり、図10は配線基板1Bを構成する各シートの斜視図である。第1の実施形態に係る配線基板1Aでは、基材として単繊維または繊維束を編み込んで形成された織布を用いていたのに対し、第2の実施形態に係る配線基板1Bでは、基材として、複数の前記単繊維または複数の前記繊維束が複数列をなすようにして配置させたものを用いている。このように単繊維または繊維束を一方向に揃えた基材からなる配線基板1Bは、基本的に繊維のばね効果が発現されないため、繊維の長手方向の線膨張係数を極めて小さくすることができる。一方、繊維の長手方向と直交する方向については線膨張係数はそれ程小さくない。そこで、本実施形態にかかる配線基板1Bでは、図10に示すように、一方向に揃えて整列された繊維を被覆する樹脂部5からなる複数の樹脂シート51、52、53、54を、繊維方向が異なるようにして積層している。より具体的には、最上層の樹脂シート51の繊維の長手方向を0°とすると、上から順に各樹脂シートの繊維の長手方向が、0°、90°、90°、0°となるようにして積層することにより配線基板1Bが形成されている。このようにして積層を行うことにより配線基板1B全体の線膨張係数を均一化しながら、低熱膨張化を実現することができる。なお、繊維の長手方向の向きは上記のものに限られず、例えば、0°、60°、120°、0°などでもよい。
次に、配線基板の製造方法について、表1,2も参照しつつ説明する。
織布4として、樹脂繊維3種とガラス繊維3種から成り、糸の太さや織りのピッチを各種変更したものを用意した。また、全芳香族ポリアミドとポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維については、繊維を一方向に揃えて並べたシートも用意した。
樹脂材料として絶縁樹脂を準備した。該樹脂はエポキシ系樹脂、シアネート系樹脂、ビスマレイミドトリアジン系樹脂の3種を使用した。これらの樹脂と硬化剤とをメチルエチルケトンなどの溶剤に溶解し固形物が残らないよう良く混合した。次に所定の樹脂について、あらかじめシランカップリング処理を行った球状シリカ粉末を混合した。シランカップリング処理を行った球状シリカは、予め樹脂を溶解した溶剤と同じ種類の溶剤を加えて混合することで、粒子の凝集をほぐした。ついで、樹脂とシリカ粉末を溶剤に溶かした状態で混合し、さらにナイロン製フィルターでろ過して、未溶解の樹脂やシリカの粗大な凝集粒子を除去した。次に、混合物を混合しながら乾燥し、所定の濃度と粘度を有するワニスを作製した。
次に、作製したワニスを上記の織布および繊維を一方向に並べたシートに含浸させた。含浸後、余分のワニスをスクイズロールで取り除き、繊維に対する樹脂の付着量を調整した。このシートを乾燥機で乾燥させ、プリプレグとした。該プリプレグを所定枚数かさね、表裏に厚さ8μmの銅箔を重ねて、真空プレス装置で200℃60分3.5MPaの圧力で加熱プレスを行い、両面に銅箔のついた基板を作製した。
孔加工およびコア基板回路について説明する。
前記基板作製後、この基板の両面をクリーニングして、表面に付着した樹脂などの異物を取り除いた後、レーザー装置で貫通孔を加工した。加工後の孔は再度クリーニングし、無電解めっきと電解めっきを行ってスルーホール導体16を完成した。さらに、感光性レジストを塗布して、所望の回路の露光現像を行い、エッチングを行って銅の回路を形成し、最後にレジストを剥離して、片面に1層づつ回路層15を有するコア基板とした。
ビルドアップ加工について説明する。
前記コア基板の表裏に絶縁層14と回路層15とを交互に積層してなる配線層13をビルドアップ法で形成した配線基板も作製した。ビルドアップは、セミアディティブ法を用いて行った。すなわち、前記コア基板にエポキシ系絶縁材料を塗布し、レーザー加工によりビアの孔を形成し、前面に無電解めっきを行った後、表面に感光性レジストを塗布し、めっき膜の露光と現像を行った後、無電解めっき層に通電して、電気めっきによって回路パターンを形成し、その後、レジストを剥離して、無電解銅めっきの層をエッチングで除去することにより、回路層15を形成した。さらに、この工程をもう一度繰り返すことにより、片面当たり配線層13が3層形成された図6に示す配線基板を作製した。
ビルドアップ加工した場合の基板厚さは、たとえば400μm以上500μm以下である。また、回路層15の厚さは、たとえば10μm以上12μm以下であり、回路層15の材料として用いた銅の線膨張係数はたとえば16ppm/℃である。また、絶縁層14の厚さはたとえば20μmである。
基板の評価方法について、表3,4も参照しつつ説明する。
作製した基板から、基本的特性として熱膨張率を測定した。また、気泡など内部欠陥の有無を確認するため、はんだフロートのテストを行った。さらにシリコンチップを実装した後のシリコンチップの破壊の有無について調べた。
熱膨張率の測定について説明する。
作製したコア基板について、銅箔のない基板と回路形成後の基板から熱膨張率測定用の試料を切り出し、熱膨張率を測定した。また、ビルドアップ加工を行い回路の層数が片面当たり2層、3層になっている基板からも同様に試料を切り出して熱膨張率を測定した。
はんだフロートのテストについて説明する。
はんだフロートは加熱したはんだ浴に試料を浮かせる試験で、内部に気泡などの欠陥が残っている場合、その欠陥を起点に層の剥離や膨れが発生するため、欠陥の判別が可能である。具体的には、作製した試料を280℃に加熱したはんだ浴に浮かせ、試料の膨れの有無を観察した。膨れや層の剥離による変色が認められた試料は不良と判定した。表3,4において、不良と判定された試料は「×」と表記し、良品と判定された試料は「〇」と表記した。
チップ実装後の破壊試験について説明する。
シリコンチップをフリップチップ実装して、実装後のチップの破壊の有無について、実装後のシリコンチップ表面を超音波顕微鏡と微小部X線顕微鏡で調べた。その結果を表3,4に示す。表3、4おいて、チップにクラックが発生しているものを「×」、チップにクラックが発生していなかったものを「〇」で表記している。
この試験で使用した試料は、試作した配線基板にバンプを形成し、該配線基板にLow k材料の一種であるダイヤモンドライクカーボン(略称DLC)を用いて作製したシリコンチップを実装してなる実装構造体である。Low k材料からなるシリコンチップは強度が低いため、一般的には、実装後シリコンチップと配線基板との熱膨張率の不整合によりLow k材料部分が破壊されやすい傾向にある。これに対し、本発明の配線基板を用いた実装構造体では、シリコンチップの破壊を抑えることができた。なお番号12、13の配線基板は、シリコンチップの破壊は見られなかったものの、基板に大きな変形が生じ、シリコンチップの実装不良が確認された。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
上述した本実施形態においては、繊維束をxおよびy方向の二方向に配列しているが、この配列方向は二方向だけに限定されるものではない。たとえば繊維束を三方向以上に配列して相互に編み込んで形成する場合もあり得る。この場合には、配線基板の剛性強度を、二方向に配列しているものに比べて高めることができる。また二方向に配列される繊維束は、z方向に対しては垂直に規定されるものの、垂直に交差しない場合もある。
また上述した実施形態においては、単繊維4aの表面に一筋の溝部6を形成する例を示したが、単繊維4aの表面部の周囲に、複数の溝部6を軸方向に沿って形成するようにしてもよい。溝部6を増やすことにより、繊維と樹脂部5との接触面積が増加し、両者をより強固に接着させることができる。それ故、繊維と樹脂部5との剥離を低減することができる。
また上述した実施形態における非金属無機フィラーは、球状シリカに必ずしも限定されるものではない。たとえば非球状のシリカであっても本実施形態と略同様の効果を奏する。
また上述した実施形態では、配線導体に半導体素子としてシリコンチップ21を実装する例を示したが、半導体素子は必ずしもシリコンチップに限定されるものではなく、シリコンチップの均等物であってもよい。
また上述した実施形態では、絶縁基板の両主面に配線層13を設けた配線基板にシリコンチップ21を実装した実装構造体について説明したが、配線層13を設けないタイプの配線基板にシリコンチップ21を実装するようにしてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加した形態で実施することも可能である。
本発明の第1の実施形態に係る配線基板の要部の断面図である。 一方向の繊維束と他方向の繊維束との関係を拡大して示す断面図(図1の拡大断面図)である。 単繊維の溝部を表す断面図である。 従来の配線基板の要部の断面図である。 従来の配線基板において、一方向の繊維束と他方向の繊維束との関係を拡大して示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る配線基板の要部の断面図である。 本発明の繊維束について説明するための断面図である。 近接単繊維について説明するための断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る配線基板の断面図である。 図9に示す配線基板を構成する各シートの斜視図である。
符号の説明
1・・・・・第1配線基板
2,3・・・・・配線導体
4・・・・・樹脂織布
4a・・・・・単繊維
5・・・・・樹脂部
6・・・・・溝部

Claims (11)

  1. 絶縁基板と、該絶縁基板に形成され、かつチップ部品が電気的に接続される導電部と、を備えた配線基板であって、
    前記絶縁基板は、複数の単繊維から成る複数の繊維束と該繊維束を被覆する樹脂部とを含み、
    前記単繊維、前記チップ部品の材料よりも線膨張係数の小さい樹脂材料から成り、
    前記樹脂部、前記チップ部品の材料よりも線膨張係数の大きい樹脂材料から成り、
    前記複数の繊維束は、互いに略平行に配置された複数の第1繊維束と、該第1繊維束と交差するように配置された複数の第2繊維束と、を有し、
    前記第1繊維束および第2繊維束は、相互に編み込まれており、
    前記第1繊維束および第2繊維束は、互いの交差部において、その長手方向に垂直な仮想平面で切断して見た横断面形状が横長の扁平状であり、
    前記第1繊維束と前記第2繊維束との交差部に位置する前記第1繊維束は、前記第2繊維束に近接した領域での前記単繊維の本数が、前記第2繊維束から離間した領域での前記単繊維の本数と略同数または同数以上であり、
    前記第1繊維束と前記第2繊維束との交差部に位置する前記第2繊維束は、前記第1繊維束に近接した領域での前記単繊維の本数が、前記第1繊維束から離間した領域での前記単繊維の本数と略同数または同数以上であることを特徴とする配線基板。
  2. 前記チップ部品は、シリコンチップであることを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  3. 記繊、波形状を成しているとともに、この波形状の周期に対して、一周期分に相当する単繊維長さが1倍より大きく1.20倍以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の配線基板。
  4. 前記単繊維のヤング率は10GPa以上で、かつ前記樹脂部のヤング率は0.05GPa以上であることを特徴とする請求項に記載の配線基板。
  5. 前記単繊維の長手方向の線膨張係数(25℃以上200℃以下)は−10ppm/℃以上0ppm/℃以下で、かつ前記樹脂材料の線膨張係数(25℃以上200℃以下)は10ppm/℃以上60ppm/℃以下であることを特徴とする請求項に記載の配線基板。
  6. 前記樹脂材料は、非金属無機フィラーを20wt%以上80wt%以下含有するエポキシ樹脂からなることを特徴とする請求項に記載の配線基板。
  7. 前記絶縁基板に対する前記第1繊維束および前記第2繊維束の体積比率40体積%以上70体積%以下であることを特徴とする請求項に記載の配線基板。
  8. 前記単繊維の表面部には、その長手方向に沿って溝部が形成されていることを特徴とする請求項に記載の配線基板。
  9. 前記単繊維が、全芳香族ポリアミド、全芳香族ポリエステル、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾールのいずれかよりなる樹脂繊維であることを特徴とする請求項に記載の配線基板。
  10. 前記絶縁基板の少なくとも一方主面側に、絶縁層と回路層とを交互に積層してなる配線層が形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか記載の配線基板。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の配線基板と、
    前記絶縁基板にフリップチップ実装された半導体素子と、を備える実装構造体。
JP2007082919A 2006-03-30 2007-03-27 配線基板および実装構造体 Expired - Fee Related JP4953875B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007082919A JP4953875B2 (ja) 2006-03-30 2007-03-27 配線基板および実装構造体

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006095810 2006-03-30
JP2006095810 2006-03-30
JP2006264018 2006-09-28
JP2006264018 2006-09-28
JP2007082919A JP4953875B2 (ja) 2006-03-30 2007-03-27 配線基板および実装構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008109073A JP2008109073A (ja) 2008-05-08
JP4953875B2 true JP4953875B2 (ja) 2012-06-13

Family

ID=39442147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007082919A Expired - Fee Related JP4953875B2 (ja) 2006-03-30 2007-03-27 配線基板および実装構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4953875B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010005968A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Kyocera Corp 樹脂シート、配線基板及び実装構造体
JP5288949B2 (ja) * 2008-08-29 2013-09-11 京セラ株式会社 プリプレグシート、配線基板及び実装構造体
JP2012009730A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Kyocera Corp 配線基板及びその実装構造体
SG11202110365WA (en) * 2019-03-07 2021-10-28 Univ Tokyo Electronic functional member, method for manufacturing same, and biological measurement sensor

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2527304B2 (ja) * 1985-05-07 1996-08-21 旭硝子株式会社 プリント回路基板
JPH0390671A (ja) * 1989-09-04 1991-04-16 Kanebo Ltd 芳香族ポリアミド繊維織布の処理方法
JPH0582971A (ja) * 1991-09-20 1993-04-02 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 多層プリント配線板
JP2001028475A (ja) * 1999-07-15 2001-01-30 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ポリベンザゾール繊維布基材プリント配線板の製造方法
JP2001089953A (ja) * 1999-09-22 2001-04-03 Unitika Glass Fiber Co Ltd 多層プリント配線基板用絶縁補強材ならびにそれから形成されたプリプレグおよび積層板
JP2001207375A (ja) * 1999-11-19 2001-08-03 Arisawa Mfg Co Ltd プリント配線基板用繊維織物の製造方法,プリント配線基板用繊維織物及びプリント配線基板用プリプレグ
JP4459396B2 (ja) * 2000-07-04 2010-04-28 株式会社クラレ 複合繊維およびその織物
JP2002111215A (ja) * 2000-09-28 2002-04-12 Kyocera Corp 配線基板とその製造方法
JP3879512B2 (ja) * 2002-01-08 2007-02-14 日東紡績株式会社 ガラス繊維織布、プリプレグ、及びプリント配線板
JP2003297873A (ja) * 2002-03-29 2003-10-17 Hitachi Ltd 半導体装置,構造体及び電子装置
JP2004043690A (ja) * 2002-07-15 2004-02-12 Mitsubishi Paper Mills Ltd プリプレグ
JP4070193B2 (ja) * 2002-10-01 2008-04-02 京セラ株式会社 配線基板および電子部品実装構造体
JP2005299053A (ja) * 2004-04-16 2005-10-27 Tomoegawa Paper Co Ltd 電気絶縁用基材とその製造方法、および同基材を用いたプリプレグとプリント配線板

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008109073A (ja) 2008-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8446734B2 (en) Circuit board and mounting structure
US6869665B2 (en) Wiring board with core layer containing inorganic filler
US7038142B2 (en) Circuit board and method for fabricating the same, and electronic device
US7224046B2 (en) Multilayer wiring board incorporating carbon fibers and glass fibers
TWI407850B (zh) 具有一作為部份電路之核心層的積層式印刷佈線板基材
US8890001B2 (en) Wiring board and mounting structure using the same
KR101505743B1 (ko) 프린트 배선판 및 프린트 배선판의 제조 방법
US8957321B2 (en) Printed circuit board, mount structure thereof, and methods of producing these
JP4953875B2 (ja) 配線基板および実装構造体
JP4855753B2 (ja) 多層配線基板及びその製造方法
CN102970821B (zh) 印刷线路板
US20140054068A1 (en) Printed wiring board and method for manufacturing the same
CN104823530A (zh) 多层印刷布线板及其制造方法
JP2013219204A (ja) 配線基板製造用コア基板、配線基板
CN101400221A (zh) 电路板
JP5584986B2 (ja) インターポーザ
JP3879512B2 (ja) ガラス繊維織布、プリプレグ、及びプリント配線板
JP4885591B2 (ja) 配線基板用織布およびプリプレグ
JP3699614B2 (ja) 配線基板およびその製造方法
JP4587576B2 (ja) 多層配線基板
JP5132085B2 (ja) 配線基板及びそれを用いた半導体素子の実装構造体
JP5132174B2 (ja) 配線基板および実装構造体
KR100703023B1 (ko) 다층 배선 기판, 그 제조 방법, 및 파이버 강화 수지기판의 제조 방법
JP5052808B2 (ja) 複合基板および配線基板
US9837345B2 (en) Interposer and circuit substrate

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110712

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150323

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees