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JP4956026B2 - 電子線殺菌装置 - Google Patents
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Description

本発明は、電子線の照射域内で殺菌対象容器を移送する電子線殺菌装置に関し、特に、前記殺菌対象容器の移送時に回転駆動される回転軸の軸受の劣化を防止する技術に関する。
電子線の照射域内で殺菌対象容器を移送する電子線殺菌装置として、例えば、回転軸の外周に螺旋管を巻回して螺旋状搬送手段を構成し、前記回転軸と共に回転する前記螺旋管を前記前記殺菌対象容器に接触させて、該前記殺菌対象容器に前記回転軸に沿った方向の推進力を与えるように構成されたものが提案されている。(例えば、特許文献1参照)
特開2006−061558号公報
電子線殺菌装置は、ペットボトル等の飲料用容器の殺菌に使用されるので、該容器が通過する照射チャンバ内のクリーン性を損なわせる構成要素を使用することは望ましくない。しかし、上記従来の電子線殺菌装置においては、上記回転軸の軸受としてグリス等の潤滑剤を用いる湿式軸受を使用しているので、この潤滑剤が上記チャンバ内のクリーン性を低下させるという問題を有していた。また、電子線の照射によって上記潤滑剤が劣化するため、軸受の耐久性が低くなり、このため、メンテナンス周期が短くなるという欠点があった。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、使用される回転軸の軸受に起因したクリーン性および耐久性の低下を回避することができる電子線殺菌装置を提供することにある。
本発明は、電子線の照射域内で殺菌対象容器を移送する電子線殺菌装置であって、前記殺菌対象容器の移送時に回転駆動される回転軸を有し、前記電子線の照射域内に位置される前記回転軸の軸受として乾式軸受を使用するとともに、この乾式軸受によって支持された前記回転軸の部位に、冷却媒体を流通させて前記乾式軸受を冷却する軸受け冷却用通路を形成した構成を有する。
前記乾式軸受としては、黒鉛すべり軸受が好適であるが、この乾式軸受をセラミック、超合金等の材料で形成しても良い。
前記乾式軸受は、例えば、前記回転軸の外周側を支持するように設けられ、その場合、前記乾式軸受の外周に冷却媒体を流通させる室空間を設けることができる。
前記回転軸の支持部端に該回転軸の軸線に沿う円柱状の支持孔を形成し、この支持孔の内周面を前記乾式軸受によって支持するように構成しても良い。
実施例では、前記回転軸と該回転軸の外周に同軸状に配した螺旋管とによって螺旋状搬送手段を構成し、前記回転軸と共に回転する前記螺旋管を前記殺菌対象容器に接触させて、前記殺菌対象容器に前記回転軸に沿った方向の推進力を与えるように構成している。
この場合、前記螺旋管を中空に形成し、この螺旋管に冷却媒体を流通させるように構成することができる。
実施の形態においては、前記冷却媒体、前記回転軸の一端部内に設けられて前記螺旋管の一端に接続される第1の内部通路と、前記螺旋管と、前記螺旋管の他端に接続されて前記回転軸の他端部内を通って前記一端部側に向って延びる第2の内部通路と、ロータリージョイントを介して前記第1の通路と前記第2の通路に接続される外部通路とからなる循環路を循環流通る。この場合、前記軸受け冷却用通路は、前記循環路中に含ませることができる
本発明によれば、殺菌対象容器の移送時に回転駆動される回転軸の軸受として乾式軸受を使用しているので、潤滑油が不要となって、照射チャンバ内のクリーン性を十分に維持することができる。そして、特に乾式軸受として黒鉛すべり軸受を使用することにより、耐薬品性と耐放射線性をクリアして、装置の信頼性および耐久性を一層向上することができる。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電子線殺菌装置の構成の概要を示す側面図である。
図1において、殺菌対象容器の一例であるペットボトル70は、所定間隔で配列した状態でペットボトル搬送装置100によって搬送され、その搬送中に電子線照射装置6からの電子線Eによって照射される。
ペットボトル搬送装置100は、回転軸1aの外周に中空の螺旋管2aを同軸状に配してなる上部搬送回転体30aと、回転軸1bの外周に中空の螺旋管2bを同軸状に配してなる下部搬送回転体30bとを備えている。
上記上部搬送回転体30aおよび下部搬送回転体30bの対は、図2に示すように、一部がラップして対向するように、搬送路の前方部19Fの一側と後方部19Rの他側にそれぞれ搬送中心線Lに平行する形態で配設されている。そして、上記電子線Eの中心ビームは、搬送中心線Lに対して角度α傾斜したライン上で走査される。
上記上部搬送回転体30aと下部搬送回転体30bは互いに逆の方向に回転される。これにより、各回転体30a,30bの螺旋管2a、2bがペットボトル70に押圧接触して、該ペットボトル70を上記搬送中心線Lに沿って移送する。したがって、ペットボトル70が、搬送中心線Lに沿って移送される間に該ペットボトル70のほぼ全域に電子線Eが照射されることになる。なお、符号Pは搬送中心線Lと電子線Eの走査線との交点を示している。
図3に示すように、搬送回転体30(30a,30b)aの回転軸1は、一方の端部1zがベルト5a等の動力伝達手段を介してモータ5に結合され、他方の端部が軸受4を介してハウジング3に支持されている。上記軸受4およびハウジング3は、図2から明らかなように、電子線の照射域内に位置されている
参照番号50は、回転軸1のモータ側軸端部1zに連結された冷却水導入用のロータリージョイント(詳細は後述)を示している。
図4は図3の拡大縦断面図、図5は図4のA−A断面図である。図4に示すように、前記回転軸1は、二重管構造のモータ側軸端部1zと、反モータ側に配置された二重管構造の軸受支持端部1xと、モータ側軸端部1zと軸受支持端部1xとの間に配置されて両者を連結する中間部1yとにより構成されている。
前記モータ側軸端部1zの内部には、中心部に冷却水入口通路11が軸方向に穿孔され、該冷却水入口通路11の外側に複数の冷却水出口通路17が軸方向に穿孔されている。前記冷却水入口通路11は、入口側がロータリージョイント50の冷却水導入通路64(図8参照)に接続され、出口側が前記螺旋管2の冷却水入口2cに接続されている。また前記複数の冷却水出口通路17は、入口側が前記中間部1y内の冷却水中間通路16(詳細は後述)に接続され、出口側がロータリージョイント50に形成された複数の冷却水排出通路66および65(図参照)に接続されている。
前記軸受支持端部1xの内部には、中心部に冷却水流体折返し通路の入口部13が軸方向に穿孔されるとともに、該入口部13の外側に前記冷却水折返し通路の複数の出口部15が軸方向に穿孔され、さらに、端部側に前記入口部13と出口部15とを接続する窪みからなる接続部14が形成されている。
前記冷却水折返し通路の入口部13は、入口側が前記螺旋管2の冷却水出口2dに接続されている。また、前記複数の出口部15は、出口側が前記中間部1y内の冷却水中間通路16(詳細は後述)に接続されている。
前記中間部1yの内部には、冷却水中間通路16が軸方向に穿孔されている。前記のように、冷却水中間通路16の入口側は前記冷却水折返し通路の出口部15に接続され、出口側は前記モータ側軸端部1zの冷却水出口通路17に接続されている。
軸受4は、ハウジング3に形成した軸受支持穴3z内に固定され、前記回転軸1の軸受支持端部1xを回転自在に支持している。この軸受4は乾式軸受である。この実施形態では、耐放射線性、耐薬品性および耐熱性に優れた黒鉛によって形成された黒鉛すべり軸受を軸受4として使用している。軸受4の材料は黒鉛に限定されず、セラミック、ステライト(登録商標)、超合金等も適用可能である。
上記のように、軸受4を内周回転方式に構成することにより、該軸受4の摺動内径を大きくとることが可能である。
図6は軸受部の他の例を示し、図7は図6のB‐B線断面図である。
図6において、前記した乾式軸受4は、ハウジング3に突設した円柱状の軸受サポート20の外周に固定支持されている。一方、回転軸1側においては、その軸受支持端部1xの内部に形成された前記冷却水折返し通路の外周側に環状部15aが、また、内周側に複数の穴部15bが設けられ、かつ、これらの内方側に軸端面から一定長さに亘って延びる中空部4zが形成されている。そして、軸受4は、その外周面によって前記中空部4zの内周面を回転自在に支持している。
このように、軸受4を外周回転方式に構成すれば、軸受部を回転軸1内に収容できるので、軸受支持端部1xおよび軸受4の取付部が小形コンパクトになる。
図4に戻って、前記軸受支持端部1xの冷却水折返し通路13,14,15は、前記軸受4の内側近傍に位置し、その内部を循環通流する冷却媒体(この例では、冷却水)により乾式軸受からなる軸受4を冷却する。
一方、軸受4は、ハウジング3の内部に形成された水室内を循環通流する冷却水によっても冷却される。
このように構成することにより、前記乾式軸受からなる軸受4は、冷却水折返し通路13,14,15内を通流する冷却水によってその内周側が冷却されると共に、上記水室7を通流する冷却水によってその外周側が冷却されるので、電子線の照射による乾式軸受4の過熱を効率よく抑制することができる。
図8は、前記ロータリージョイント50の詳細を示す断面図である。また図9は、このロータリージョイント50の半裁側面図を示す。図8に示すように、ロータリージョイント50は、固定ハウジング54、該固定ハウジング54の内部に軸受61,61を介して回転自在に支持された外管部52、該外管部52の内周側に配置された内管部53を備え、外管部52および内管部53からなる二重管構造の回転部分を有する。
前記内管部53の中心部には、冷却水導入通路53が穿孔されている。この冷却水導入通路53は、入口側が前記固定ハウジング54に形成された冷却水入口62に接続され、出口側が前記モータ側軸端部1zの冷却水入口通路11に接続されている。
前記内管部53の外周と外管部52の内周との間には、冷却水排出通路65が形成されている。この冷却水排出通路65は、入口側が複数の通路穴66を介して前記モータ側軸端部1zの冷却水出口通路65に接続され、出口側が前記固定ハウジング54に形成された冷却水出口63に接続されている。
外管側シール部材55は、スプリング59によりリテーナ56を介して前記外管部52の端面に一定圧力で押圧されている。この外管側シール部材55は、前記冷却水排出通路65側からの冷却水の漏洩を防止する機能と、前記外管部52の端部軸受としての機能を備えている。
内管側シール部材57は、スプリング58によりリテーナ69を介して前記内管部53の端面に一定圧力で押圧されている。この内管側シール部材57は、前記冷却水導入通路64側からの冷却水の漏洩を防止する機能と、前記内管部53の端部軸受としての機能を備えている。
接続フランジ51は、前記外管部52の端部に形成され、前記回転軸1側のフランジ1tと複数のボルト(図示省略)とによって流体密に締着されている。参照番号60は前記軸受61側からのオイルをシールするオイルシールを、参照番号67は漏洩水の排出口をそれぞれ示している。
このロータリージョイント50によれば、冷却水を漏洩することなくスムーズに固定ハウジング54側の静止部分から回転軸1側へ供給あるいは排出することができる。
以上のように構成されたペットボトル搬送装置100の冷却システムにおいては、図8に示す前記ロータリージョイント50の冷却水入口62および冷却水出口63に、図示していない熱交換器およびポンプが介在された外部循環路が接続される。
冷却水入口62に導入された冷却水は、内管部53内の冷却水導入通路64および回転軸1のモータ側軸端部1zの冷却水入口通路11を通って該モータ側軸端部1zを冷却し、さらに、冷却水入口2cから螺旋管2に流入して該螺旋管2を冷却する。そして、螺旋管2の冷却水出口2cから前記軸受支持端部1x内の冷却水折返し通路の入口部13に流入し、該冷却水折返し通路の入口部13、接続部14、出口部15を流通する過程で軸受支持端部1xおよび前記乾式軸受4を冷却する。
前記軸受支持端部1xの冷却水折返し通路の出口部15から流出した冷却水は、前記中間部1yの内部に形成された冷却水中間通路16内を流通して該中間部1yを冷却した後、前記モータ側軸端部1zの冷却水出口通路17に流入し、モータ側軸端部1zを再度冷却する。
該冷却水出口通路17から導出された冷却水は、ロータリージョイント50の冷却水排出通路65を通り、冷却水出口63から外部に排出される。
以上の構成を有する本実施形態によれば、回転軸1の軸受支持端部1xを回転自在に支持する軸受4として、黒鉛すべり軸受等の乾式軸受4を適用しているので、従来の湿式軸受のような潤滑剤が不要である。したがって、ペットボトル70が通過する照射チャンバ内のクリーン性を十分に維持することができ、また、薬品洗浄による潤滑性能の低下がないので、メンテナンスの上で有利である。そして、特に乾式軸受として黒鉛製のものを使用することにより、耐薬品性と耐放射線性の双方をクリアして、装置の信頼性および耐久性を一層向上することができる。また、本実施形態によれば、回転軸1および螺旋管2の全長に亘って万遍なく冷却することができるので、螺旋管2に接触しながら搬送される前記ペットボトル70の溶損を防止することができる。
本発明に係る電子線殺菌装置の全体構成を示す概略側面図である。 本発明に係る電子線殺菌装置における搬送装置の平面図である。 搬送回転体の構成を示す側面図である。 搬送回転体の冷却媒体通路の構成を示す断面図である。 図4のA− A線断面図である。 軸受支持端部における冷却媒体通路の他の構成を示す断面図である。 図6のB−B線断面図である。 ロータリージョイントの構成を示す断面図である。 ロータリージョイントの側面図である。
符号の説明
1,1a,1b 回転軸
1z モータ側軸端部
1y 中間部
1x 軸受支持端部
2,2a,2b
3 ハウジング
4 軸受(乾式軸受)
5 モータ
6 電子線照射装置
7 水室
11 冷却水入口通路
13,14,15,15a,15b 冷却水流体折返し通路
16 冷却水中間通路
17 冷却水出口通路
20 軸受サポート
30a 上部搬送回転体
30b 下部搬送回転体
50 ロータリージョイント
52 外管部
53 内管部
54 固定ハウジング
55 外管側シール部材
57 内管側シール部材
64 冷却水導入通路
65,66 冷却水排出通路
70 ペットボトル
100 ペットボトル搬送装置

Claims (10)

  1. 電子線の照射域内で殺菌対象容器を移送する電子線殺菌装置であって、
    前記殺菌対象容器の移送時に回転駆動される回転軸を有し、前記電子線の照射域内に位置される前記回転軸の軸受として乾式軸受を使用するとともに、この乾式軸受によって支持された前記回転軸の部位に、冷却媒体を流通させて前記乾式軸受を冷却する軸受け冷却用通路を形成したことを特徴とする電子線殺菌装置。
  2. 前記乾式軸受が黒鉛すべり軸受であることを特徴とする請求項1に記載の電子線殺菌装置。
  3. 前記乾式軸受を、セラミック、超合金のいずれかで形成したことを特徴と
    する請求項1に記載の電子線殺菌装置。
  4. 前記乾式軸受は、前記回転軸の外周側を支持するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子線殺菌装置。
  5. 前記乾式軸受の外周に冷却媒体を流通させる室空間を設けたことを特徴とする請求項4に記載の電子線殺菌装置。
  6. 前記回転軸の支持部端に該回転軸の軸線に沿う円柱状の支持孔を形成し、この支持孔の内周面を前記乾式軸受によって支持したことを特徴とする請求項1に記載の電子線殺菌装置。
  7. 前記回転軸と該回転軸の外周に同軸状に配した螺旋管とによって螺旋状搬送手段を構成し、前記回転軸と共に回転する前記螺旋管を前記殺菌対象容器に接触させて、前記殺菌対象容器に前記回転軸に沿った方向の推進力を与えるように構成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電子線殺菌装置。
  8. 前記螺旋管を中空に形成し、この螺旋管に冷却媒体を流通させるように構成したことを特徴とする請求項7に記載の電子線殺菌装置。
  9. 前記冷却媒体は、前記回転軸の一端部内に設けられて前記螺旋管の一端に接続される第1の内部通路と、前記螺旋管と、前記螺旋管の他端に接続されて前記回転軸の他端部内を通って前記一端部側に向って延びる第2の内部通路と、ロータリージョイントを介して前記第1の通路と前記第2の通路に接続される外部通路とからなる循環路を循環流通することを特徴とする請求項8に記載の電子線殺菌装置。
  10. 前記軸受け冷却用通路は、前記循環路中に含まれていることを特徴とする請求項9に記載の電子線殺菌装置。
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