従来より、負荷制御用として、図5に示すような構成の遠隔監視制御システムが提供されている(例えば、特許文献1参照)。この遠隔監視制御システムでは、伝送制御装置1に接続された2線式の信号線Lsに複数台ずつの操作端末器2および制御端末器3が分岐接続(マルチドロップ接続)されている。各操作端末器2および各制御端末器3には、それぞれ固有のアドレスが設定され、伝送制御装置1はそれらのアドレスを用いて操作端末器2および制御端末器3を個別に認識する。操作端末器2はスイッチSを備え、制御端末器3には負荷Lが接続される。また、操作端末器2には負荷Lの動作状態を確認するための表示素子(発光ダイオード)よりなる確認灯2a,2bが設けられている。負荷Lはとくに制限されないが、照明負荷を用いることが多い。
伝送制御装置1は信号線Lsに対して、図6(a)に示すフォーマットの伝送信号Vsを送出する。すなわち、信号送出開始を示す同期信号SY、伝送信号Vsのモードを示すモードデータMD、操作端末器2や制御端末器3を各別に呼び出すためのアドレスデータAD、負荷Lを制御する制御データCD、伝送誤りを検出するためのチェックサムデータCS、操作端末器2や制御端末器3からの返送信号(監視データ)を受信するタイムスロットである信号返送期間WTよりなる双極性(±24V)の時分割多重信号であり、パルス幅変調によってデータが伝送されるようになっている(図6(b))。各操作端末器2および各制御端末器3では、信号線Lsを介して受信した伝送信号Vsにより伝送されたアドレスデータADがあらかじめ設定されているアドレスに一致すると、伝送信号Vsから制御データCDを取り込むとともに、伝送信号Vsの信号返送期間WTに監視データを電流モード信号(信号線Lsを適当な低インピーダンスを介して短絡することにより送出される信号)として返送する。
伝送制御装置1から所望の操作端末器2や制御端末器3にデータを伝送する場合には、モードデータMDを制御モードとし、操作端末器2または制御端末器3のアドレスをアドレスデータADとする伝送信号Vsを送出し、この伝送信号Vsを信号線Lsに送出すれば、アドレスデータADに一致する操作端末器2または制御端末器3が制御データCDを受け取り、信号返送期間WTに監視データを返送する。伝送制御装置1では送出した制御データCDと信号返送期間WTに受信した監視データとの関係によって制御データCDが所望の操作端末器2または制御端末器3に伝送されたことを確認する。制御端末器3は受け取った制御データCDに従って負荷Lを制御するための負荷制御信号を出力し、操作端末器2では受け取った制御データCDに従って負荷Lの動作確認表示を行なうための監視信号を出力する。
一方、伝送制御装置1は常時はモードデータMDをダミーモードとした伝送信号Vsを一定時間間隔で送出しており、操作端末器2が伝送制御装置1に対して何らかの情報を伝送しようとするときには、ダミーモードの伝送信号Vsの同期信号SYに同期させて図6(c)のような割込信号を発生させる。このとき、操作端末器2は割込フラグを設定して伝送制御装置1との以後の情報授受に備える。伝送制御装置1では割込信号を受信すると、モードデータMDを割込ポーリングモードとしかつアドレスデータADの上位の半数のビット(アドレスデータADを8ビットとすれば上位4ビット)を順次増加させながら伝送信号を送出し、割込信号を発生した操作端末器2では、割込ポーリングモードの伝送信号のアドレスデータADの上位4ビットが操作端末器2に設定されているアドレスの上位4ビットに一致するときに、信号返送期間WTにアドレスの下位の半数のビットを伝送制御装置1に返送する。このように、伝送制御装置1は割込信号を発生した操作端末器2を16個ずつまとめて探すので、比較的短い時間で操作端末器2を発見することができる。
伝送制御装置1が割込信号を発生した操作端末器2のアドレスを獲得すると、モードデータMDを監視モードとし、獲得したアドレスデータADを持つ伝送信号を信号線Lsに送出するのであって、この伝送信号に対して操作端末器2は伝送しようとする情報を信号返送期間WTに返送するのである。最後に、伝送制御装置1は割込信号を発生した操作端末器2に対して割込リセットを指示する信号を送出し、操作端末器2の割込フラグを解除する。以上のようにして、操作端末器2から伝送制御装置1への情報伝送は、伝送制御装置1から操作端末器2への4回の信号伝送(ダミーモード、割込ポーリングモード、監視モード、割込リセット)によって完了する。伝送制御装置1が所望の制御端末器3の動作状態を知ろうとするときには、モードデータMDを監視データとした伝送信号を送出するだけでよい。
上述の動作を簡単にまとめる。まず、操作端末器2に対してスイッチSによる入力データが発生すると、入力データに対応した監視データを伝送制御装置1に返送し、伝送制御装置1が制御端末器3に制御データCDを伝送すると、制御端末器3は負荷制御信号を出力して負荷Lを制御する。ここで、制御端末器3には負荷監視入力が与えられ、負荷監視入力に対応する監視データを伝送制御装置1に返送し、返送された監視データを操作端末器2に伝送する。この伝送信号によって操作端末器2では監視信号を出力する。監視出力は通常は確認灯の点灯・消灯に用いられる。また、操作端末器2は最大4回路のスイッチSを備え、制御端末器3は最大4回路の負荷Lが制御可能であって、操作端末器2および制御端末器3には各スイッチSや負荷Lを個別に認識するために2ビットの負荷番号が付加されている。以下では、上述した操作端末器2ないし制御端末器3のアドレスをチャンネルと呼び、チャンネルと負荷番号とをまとめてアドレスと呼ぶことにする。つまり、各スイッチSや各負荷Lに個別のアドレスが付与されていることになる。
ところで、この種の遠隔監視制御システムでは、スイッチSと負荷Lとのアドレスの対応関係を伝送制御装置1で管理しているから、伝送制御装置1において1回路のスイッチSのアドレスに対して複数回路の負荷Lのアドレスを対応付けておけば、1回路のスイッチSで複数回路の負荷Lを一括して制御することが可能である。このような一括制御にはグループ制御とパターン制御とがある。グループ制御では複数の負荷を同じ制御状態に制御し、パターン制御では複数の負荷をあらかじめ設定した制御状態に制御する。グループ制御やパターン制御を行なう一括制御用操作端末器4のスイッチSpには一括制御用として定められているアドレスが対応付けられるが、他の構成は他の操作端末器と同様のものである。
上述のように、一括制御(パターン制御又はグループ制御)を行なうためには伝送制御装置1において一括制御用操作端末器4のスイッチSpのアドレスに複数回路の負荷Lのアドレスを対応付けて登録しておく必要があり、この種の設定操作をパターン設定及びグループ設定と称している。なお、以下では、パターン制御用操作端末器4に設けたスイッチSpをパターンスイッチと呼び、グループ制御用操作端末器(図示せず)に設けたスイッチをグループスイッチと呼び、操作端末器2に設けたスイッチSを個別スイッチと呼ぶ。
上述のようなパターン設定及びグループ設定は、例えば、専用の端末器(設定端末器)5によって設定される。この設定端末器5は、各負荷Lに対応するアドレスを選択するキーと、選択されたアドレスに応じて画面を切り換えて表示する表示器と、選択された負荷を記憶する記憶手段とが可搬な器体に設けられてなり、信号線Lsに対して着脱可能に接続され、キーを操作して設定されるパターン制御やグループ制御のための関係データを信号線Lsを介して伝送制御装置1に伝送して設定させるものである。
ここで、上記従来例においては、個別制御、パターン制御、グループ制御、調光制御の4通りの制御が選択可能であって、操作端末器2,4並びに制御端末器3に設定される固有のアドレスには各端末器2,4、3が何れの制御用のものであるかを識別する符号が含まれている。さらに、個別制御用のアドレスには0ch〜63chの64通りのチャンネルと4つの負荷番号(1,2,3,4)の組み合わせからなる256通りのアドレス(個別アドレス)、パターン制御用には1〜72までのパターン番号からなる72通りのアドレス(パターンアドレス)、グループ制御用には1〜127までのグループ番号からなる127通りのアドレス(グループアドレス)、調光制御用には0ch〜15chの16通りのアドレス(調光アドレス)がそれぞれ設定可能であって、例えば、個別制御においては対応する操作端末器2と制御端末器3とに同一の個別アドレスを設定し、パターン制御やグループ制御においては対応する一括制御用操作端末器4と制御端末器3とに同一のパターンアドレス若しくはグループアドレスを関係データとして設定することで個別制御、パターン制御、グループ制御が可能となる。
ところで、設定端末器5を用いてパターン設定やグループ設定を追加で行う場合、既に設定されている(使用されている)ものを除く未設定(未使用)のパターンアドレスやグループアドレスを知る必要がある。このために特許文献1に記載された従来例では、予め伝送制御装置1から設定端末器5へ全ての関係データをダウンロードして設定端末器5のメモリに格納しておき、設定端末器5において未使用のパターンアドレスやグループアドレスを検索できるようにしている。
特開平11−298978号公報
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、本実施形態における伝送制御装置1,操作端末器2,4、制御端末器3、設定端末器5の基本構成は従来例と共通であるから、共通の構成要素には同一の符号を付して適宜図示並びに説明を省略する。
図4は本実施形態における設定端末器5の外観図を示している。この設定端末器5は、片手で持つことができる程度の大きさに形成された扁平なケース11を備え、ケース11の前面上部には液晶表示器よりなる表示部12が設けられ、ケース11の前面下部には各種操作の操作入力を受け付けるための操作部13が設けられている。また、ケース11の上面には後述する赤外線ワイヤレス信号を透過させる窓部14と、信号線Lsへの接続端子(図示せず)が設けられている。表示部12や操作部13の具体的な構成および機能は後述する。
一方、設定端末器5のケース11には、図3に示すように、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと略称する)を主構成とする中央処理装置20が収納され、中央処理装置20はROM21に格納されたシステムプログラムにより動作するとともに、記憶手段としてのRAM(EEPROMのような不揮発性メモリを用いてもよい)22を作業領域として後述する各種作業が行なえるようになっている。また、中央処理装置20は、信号送受信回路23を介して接続端子に接続されており、信号送受信回路23は遠隔監視制御システムの信号線Lsを介して設定端末器5と伝送制御装置1との間でデータを送受可能とするものである。設定端末器5を信号線Lsに接続する際には、ジャック型の接続端子に着脱自在に結合されるコネクタを一端部に備える接続線(図示せず)を用い、接続線の他端を信号線Lsに電気的に接続すればよい。
さらに、中央処理装置20には液晶ドライバ24を介して表示部12としての液晶表示器25が接続され、さらに、液晶表示器25の背面側には発光ダイオードを光源として用いたバックライト26が配置される。操作部13は押操作の復帰力としてゴムの弾性を利用したいわゆるラバースイッチを複数用いて構成される。また、赤外線ワイヤレス信号を投受光するワイヤレス信号送受信回路27も中央処理装置20に接続されている。この設定端末器5の電源には基本的には電池が用いられるが、信号線Lsに接続しているときには信号線Lsを伝送されている伝送信号を整流し安定化することによって電源を得ることも可能になっている。電源供給の機能は電源回路28により実現される。なお、外部記憶装置(たとえばICカード)やプリンタのような周辺機器を接続するために周辺装置接続用のドライバ29aおよび周辺機器との間で授受されるデータを一時的に保持するデータラッチ29bが設けられている。
ところで、上述した表示部12は、図1に示すように、中央部に液晶表示器25の画面が配置され、液晶表示器25の画面の上辺に沿って「制御種別」「アドレスNo.」「ON/OFF」「タイマー」「調光」の文字が左から順に表記され、左辺に沿って「モード」「アドレス設定」「P・G設定」「初期」「特別」「確認」の文字が上から順に表記され、下辺に沿って「スイッチ」「入力T/U」「リレーT/U」「調光T/U」「残量表示」の文字が左から順に表記されている。また、液晶表示器25において左辺および下辺に沿って表記された文字のうち「モード」および「確認」を除いて各文字に対応する部位には、それぞれマーカMが設けられ、マーカMを反転表示(他の部分と表示色が異なることを意味する)することによってどの内容が選択されているかを示すようになっている。液晶表示器25はドットマトリクス型の表示器であって、任意の文字ないし図形を表示できるものを用いている。
ところで、操作部13には押操作される多数のキーK11〜K18、K21〜K24、K31〜K34が設けられている。これらのキーは基本的には4種類に分けて配置される。但し、電源のオンオフを切り換えるためのスライドスイッチSW1と、バックライト26のオンオフを切り換えるための押釦スイッチSW2とはケース11の側面に設けられている(図4(b)参照)。設定器34の動作モードにはアドレス設定モード、パターン・グループ設定モード、初期設定モード、特別モードの4つのモードがあり、これらのモードはキーK21〜K24の押操作により選択される。キーK21はアドレス設定モード、キーK22はパターン・グループ設定モード、キーK23は初期設定モード、キーK24は特別モードに対応する。つまり、キーK21〜K24は選択的に押操作される。
キーK21を操作してアドレス設定モードを選択すると、赤外線ワイヤレス信号により各端末器のデータ記憶部にアドレスや機能データを設定することができるようになる。アドレス設定モードが選択されると、「アドレス設定」の文字に対応するマーカMが反転表示される。また、従来例で説明したように1台の端末器には4個の負荷番号があるから、液晶表示器25の1画面には上下4行になった4アドレス分の設定欄が表示される。また、設定欄は左右5列であって、4行5列の桝目を有する。各桝目の内容を変更するには、所望の桝目が反転表示された状態とすればよく、桝目を反転表示させるにはカーソルキーK14を用いる。
カーソルキーK14は上下左右の4個の矢印キーを備え、矢印キーを押操作すればその矢印キーの向きに反転表示の位置が移動する。また、アドレス種別(1列目の桝目)が個別であるときには、アドレスNo.(2列目の桝目)はチャンネル番号と負荷番号とをハイフンで結合した形で表示され、チャンネル番号と負荷番号とが各別に反転表示される。つまり、カーソルキ−K14により反転表示の位置を移動させる際にチャンネル番号と負荷番号とは別々に反転表示になる。
アドレス種別は1列目の桝目が反転表示されている状態でキーK21〜K24を押操作することにより、グループスイッチ、パターンスイッチ、個別スイッチ、調光スイッチの中から端末器種別を選択することができる。なお、1列目が反転表示されているときには、ページキーK15の操作によっても端末器種別を変更することができる。ページキーK15は上下2個設けられており、上下のキーを操作すると端末器種別が順次表示される。
2列目の桝目内が反転表示されている状態ではページキーK15を押操作することにより2列目の桝目内に表示されている数値を変更することができる。たとえば、チャンネル番号が反転表示されているときには上下のページキーK15によりチャンネル番号を増減させ、負荷番号が反転表示されているときには負荷番号を増減させることができる。また、パターン種別がパターン(P)あるいはグループ(G)のときにはアドレスNo.が反転表示されている状態で、ページキーK15によってパターン番号(パターンアドレス)やグループ番号(グループアドレス)を変更することができる。さらに、アドレスNo.の桝目が反転表示されているときにアドレスクリアキーK12を押操作すれば、アドレスを消去することができる。
3列目の桝目が反転表示されている状態では、負荷をオンにするかオフにするかをページキーK15で選択することになるが、このような操作はパターン設定やグループ設定のときのみ有効になる。また、4列目の桝目が反転表示されているときには、ページキーK15により一時オン、遅れオフの指定ができ、合わせてその時間も選択される。つまり、一時オンでは30秒、1分、5分、60分、120分の選択が可能であり、遅れオフでは30秒、1分、5分の選択が可能になっている。具体的には、一時オン30秒、一時オン1分……というように、動作の種別と時間との組み合わせがページキーK15により順次選択される。5列目の桝目が反転表示のときにはページキーK15により調光レベルが選択される。この桝目はパターン種別が調光であるときに有効になるのであって、この設定がなされている操作端末器の操作部を操作してその操作部に対応付けられた照明負荷をオンにすれば、照明負荷を指定した調光レベルで点灯させることができる。なお、実行キーK16を用いて1つの桝目の設定内容を確定でき、キャンセルキーK17を用いて1つの桝目の設定内容を消去することができる。
上述のような操作によって1画面のアドレス設定が終了した後に、アドレスや機能データを設定する対象となる端末器との間でのみ赤外線ワイヤレス信号の授受が可能となるように、設定端末器5を端末器に近づけてキーK13を押操作すれば、ワイヤレス信号を端末器に伝送して画面上の設定内容を端末器のメモリに格納することができる。別の端末器の内容を設定する際には、上述の操作を繰り返すことも可能であるが、順送キーK18を押操作すれば、アドレス(チャンネル番号)のみを順送りにして(1つ増加させて)同じ設定内容を液晶表示器25の画面に表示させることができる。
ところで、アドレス設定モードにおいて、設定端末器5を端末器に近づけた状態で確認キーK11を押操作すれば、その端末器におけるメモリの設定内容が読み出されて液晶表示器25の画面に表示される。したがって、既設の遠隔監視制御システムの場合には、確認キーK11によりメモリの内容を確認した後に、アドレスや機能データを設定すればよい。このような操作によって、すでに設定されている内容を利用することも可能になる。
上述のようにして各端末器にアドレスおよび機能データが設定された後には、パターン設定やグループ設定が可能になる。つまり、キーK22によりパターン設定モードが選択されると、「パターン設定」の文字に対応するマーカMが反転表示になる。この状態ではキーK31またはキーK32の押操作によりグループ設定かパターン設定かの別を選択することができる。あるいはまた、1行1列の桝目が反転表示されている状態でページキーK15を操作してもグループ設定かパターン設定かの別を選択することができる。さらに、グループ設定かパターン設定かの別を実行キーK16により確定した後にページキーK15を操作すればグループ番号やパターン番号を指定することができる。尚、パターン設定及びグループ設定の詳細な設定作業については従来例と共通であるから説明を省略する。
キーK23を操作したときには、設定端末器5の各種機能を設定する初期設定モードになり、マーカMが「初期」の文字に対応する位置で反転表示される。初期設定モードが選択されると、操作部13の操作に伴ってブザーを鳴動させるか否か(発信音)、液晶表示器25の画面のコントラスト、伝送制御装置1の種別、初期特別設定の設定が可能になる。
キーK24を操作して特別モードを選択すると、「特別」の文字の位置でマーカMが反転表示される。特別モードでは、図1(a)に示す画面が表示され、伝送制御装置(図示例では「伝送ユニット」と表示されている)、チェック、編集、設定状態の4モードをページキーK15の操作によって選択した後に実行キーK16を操作することにより、各モードが選択される。
伝送ユニットは、伝送制御装置1に対する関係データの入力(読み出し<ダウンロード>)、出力(書き込み<アップロード>)、照合かを選択するモードであって、ページキーK15による選択後に実行キーK16を操作すれば何れかの状態が選択される。「入力」が選択された状態で実行キーK16を押操作すれば、すべての関係データが転送される。尚、伝送制御装置1から転送された関係データは設定端末器5のRAM22に格納される。また「出力」が選択された状態で実行キーK16を押操作すれば、既に設定済みである関係データがRAM22から読み出されて伝送制御装置1へ転送される。さらに「照合」が選択された状態で実行キーK16を押操作すれば、RAM22に格納されている関係データと伝送制御装置1が保持している関係データとが照合される。
チェックは、遠隔監視制御システムの動作状態を示すシステム状態表示、遠隔監視制御システムが設定された関係データを用いて実際に動作するか否かの動作確認、遠隔監視制御システムにおける未使用アドレスの表示、遠隔監視制御システムにおける各端末器のアドレスがパターン設定やグループ設定で使用されているか否か(端末登録表示という)の機能を有している。したがって、チェックを行なうには、接続線17を介して信号線Lsに接続していることが必要である。
システム状態表示では、各チャンネルごとに各負荷番号の負荷の現在のオンオフの状態が表示される。また、未使用チャンネルは「−」で示される。この表示のためには、伝送制御装置1が管理している負荷のオンオフに関するデータをRAM22に読み込んで、RAM22の内容を監視すればよい。
動作確認は、設定端末器5を操作端末器に代えて用いることにより、制御端末器にアドレスが適切に設定されているか否かを確認するモードであって、動作確認モードの選択後に、カーソルキーK14およびページキーK15を用いて確認しようとするパターン番号やグループ番号を選択して表示させ、その状態で実行キーK16を操作すれば、その画面に表示されているパターン番号(グループ番号)ないしアドレスが伝送制御装置1の関係データと照合される。
未使用アドレスを表示するように選択すると、予め伝送制御装置1からダウンロードしてRAM22に格納している関係データを参照して未使用のアドレス(個別アドレス及び調光アドレス)が検索され、検索された未使用のアドレスが3行4列の枡目に並べて表示される。
端末登録表示が選択されると、所望の負荷のアドレス(チャンネルと負荷番号)を入力する画面が表示され、カーソルキーK14によりチャンネルと負荷番号を選択した後に、実行キーK16を操作すれば、選択したアドレスの負荷がパターン設定ないしグループ設定で用いられているか否かを検索することができる。検索結果は、そのアドレスを用いるパターン番号およびグループ番号が画面に一覧表示される。
特別モードにおいて、編集が選択されると、反転、コピー、消去、範囲指定入力が選択可能になる。これらの選択も上述した例と同様にページキーK15により所望の項目を選択した状態で、実行キーK16を操作すればよい。尚、それぞれの機能については説明を省略する。
特別モードにおける設定状態モードでは、遠隔監視制御システムを負荷制御が行なわれる通常状態とするか、関係データを伝送制御装置1に設定する設定状態とするかを選択することができる。尚、動作状態の変更は、通常の伝送信号を用いて伝送制御装置1に指示を与えることにより実現される。
また、設定状態モードでは、各パターン番号ないしグループ番号で用いているアドレスの設定状態も表示することができる。つまり、液晶表示器25の画面には各パターン番号ないしグループ番号ごとに各アドレスの設定内容が表示される。
さらに、設定状態モードでは、図1(b)に示すように、パターン番号やグループ番号の空き状態、つまり、予め用意されているパターン番号(1〜72)やグループ番号(1〜127)が液晶表示器25の画面に8個ずつ表示され、各番号が未使用であるときには当該番号の下に○印が表示され、使用されているときには「−」が表示される。上述したように操作部13でパターン番号やグループ番号の空き状態の確認を行う操作入力が受け付けられた場合、既に伝送制御装置1からダウンロードした関係データがRAM22に格納されていれば、中央処理装置20はRAM22に格納されている関係データを検索して各パターン番号やグループ番号の使用/未使用を調べ、その結果を液晶表示器25の画面に表示する。一方、伝送制御装置1から関係データがダウンロードされていなければ、中央処理装置20は伝送制御装置1に対して未使用のパターン番号又はグループ番号の通知を要求する要求データを生成し、当該要求データを含む伝送信号を信号送受信回路23より伝送制御装置1へ信号線Lsを介して送信する。
伝送制御装置1では、設定端末器5から前記要求データを受け取ったときに、自己のメモリに保存されている関係データを参照して未使用のパターン番号又はグループ番号を抽出し、抽出された未使用のパターン番号やグループ番号を通知するためのアドレス通知データを含む伝送信号を信号線Lsを介して設定端末器5へ送信する。
設定端末器5では、伝送制御装置1から送信された前記伝送信号を信号送受信回路23で受信し、伝送信号に含まれるアドレス通知データが中央処理装置20に取り込まれる。中央処理装置20は、伝送制御装置1から受け取ったアドレス通知データから未使用のパターン番号やグループ番号を取得し、図1(b)に示すように未使用の番号の下に○印を表示することでパターン番号やグループ番号の空き状態を知らせる。
而して、従来例では伝送制御装置1から関係データがダウンロードされていない場合、先に伝送制御装置1から全ての関係データをダウンロードしてRAM22に格納した後、RAM22に格納されている関係データを検索して各パターン番号やグループ番号の使用/未使用を調べるという手順が必要であったため、伝送制御装置1から全ての関係データをダウンロードするのに要する時間(数十分から1時間程度)の分だけパターン設定やグループ設定の設定作業に要する作業時間が長くなってしまっていた。これに対して本実施形態では、上述のようにRAM22に関係データがダウンロードされていない場合、未使用のパターン番号やグループ番号のみを通知するように伝送制御装置1に対して要求し、当該要求に応答して伝送制御装置1が未使用のパターン番号やグループ番号のみを設定端末器5に通知するようにしているので、全ての関係データをダウンロードする場合と比較して非常に短い時間で未使用のパターン番号やグループ番号の情報を中央処理装置20で取得することができ、その結果、パターン設定やグループ設定の設定作業に要する作業時間を大幅に短縮することができる。
ところで、設定状態モードでは、図2に示すように、回路の空き状態、つまり、予め用意されている個別アドレス(0〜63のチャンネルと1〜4の負荷番号の組み合わせ)が液晶表示器25の画面に8個ずつ表示され、各個別アドレスが未使用であるときには当該個別アドレスの下に○印が表示され、使用されているときには「−」が表示されるようにもなっている。そして、上述したように操作部13で回路の空き状態の確認を行う操作入力が受け付けられた場合、既に伝送制御装置1からダウンロードした関係データがRAM22に格納されていれば、中央処理装置20はRAM22に格納されている関係データを検索して各回路の使用/未使用を調べ、その結果を液晶表示器25の画面に表示する。一方、伝送制御装置1から関係データがダウンロードされていなければ、中央処理装置20は伝送制御装置1に対して未使用の回路(個別アドレス)の通知を要求する要求データを生成し、当該要求データを含む伝送信号を信号送受信回路23より伝送制御装置1へ信号線Lsを介して送信する。
伝送制御装置1では、設定端末器5から前記要求データを受け取ったときに、自己のメモリに保存されている関係データを参照して未使用の個別アドレスを抽出し、抽出された未使用の個別アドレスを通知するためのアドレス通知データを含む伝送信号を信号線Lsを介して設定端末器5へ送信する。
設定端末器5では、伝送制御装置1から送信された前記伝送信号を信号送受信回路23で受信し、伝送信号に含まれるアドレス通知データが中央処理装置20に取り込まれる。中央処理装置20は、伝送制御装置1から受け取ったアドレス通知データから未使用の個別アドレスを取得し、図2に示すように未使用の個別アドレスの下に○印を表示することで回路の空き状態を知らせる。
而して、本実施形態ではバターン番号並びにグループ番号だけではなく、回路(個別アドレス)の空き状態についても従来例より短時間で知ることが可能であるから、個別制御のアドレス設定に要する作業時間を大幅に短縮することができる。