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JP4958198B2 - 化粧板 - Google Patents
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本発明は、ドアや壁材などの内装用品や家具類などの収納用品に用いられる化粧溝を施した化粧板に係り、更に詳しくは、一枚の基板から種々の形状の化粧溝を作製した化粧板に関するものである。
従来、ドアや壁材などの内装用品や家具類などの収納用品には、表面にV字形、凵字形、逆台形状の化粧溝加工がなされている。この化粧溝加工は、通常、特許文献1の従来技術に示すように、通常、基板の表面にV字形の切削溝加工を行った後、切削面に化粧シートを貼り付けて作製されている。
また、特許文献1のように、V字形の切削溝の底部に平坦部を設けた後に、切削面に化粧シートを貼り付けてV字形の化粧溝加工がなされている化粧板もある。
そして、特許文献2のように、基板の裏面からV字形の切削溝加工を行い、その後この切削面を広げて台板上に接着させて基板の表面にV字形の化粧溝加工がなされている化粧板もある。
さらに、特許文献3のように、基板の裏面から2ヶ所のV字形の切削溝加工を行った後、切削面を接着して断面を略J字形にした基板を2枚用意し、嵌合溝を設けた台板にこの略J字形の基板を嵌め込むことで、基板の表面にV字形の化粧溝加工がなされている化粧板もある。
特開2001−179710号公報
特開昭48−11823号公報
特開2002−248609号公報
しかし、従来技術である切削面に化粧シートを貼り付ける方法では、化粧溝の幅が小さかったり、溝の深さが大きかったりした場合には、化粧シートが化粧溝の底まで十分入りこまずに化粧シートが浮き上がってしまうという問題があった。そして、逆に浮き上がりを防止するために化粧シートを溝の底に押しつけると化粧シートが破れてしまい、破損した部分から吸水を起こしてしまい、耐久性が低下するという問題があった。
また、特許文献1に示す化粧板では、化粧溝の底部に平坦部を設けたことによって、化粧シートの浮き上がりや破損は防止できるが、V字形の化粧溝のシャープさといった質感を表現することが困難であるという問題があった。
そして、特許文献2に示す化粧板では、化粧シートがV字形の化粧溝の底まで密着していることから、化粧溝のシャープさを表現することはできるが、V字形の化粧溝を形成するために台板に接着することで基板と台板の間に空気層ができてしまうことから、プレス成形によって最終商品を製造することができない。
従って、最終商品となった際、中空部分に十分な強度を付与できないという問題があった。
さらに、特許文献3に示す化粧板では、V字形の切削溝加工を行い、断面を略J字形にした基板を2枚用意する必要があり、また、台板にも嵌合溝を設ける加工を行わなければならず、作業工程が複雑になるという問題があった。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、化粧溝の底部まで化粧シートを密着させつつ、化粧溝のシャープさを損なわない基板であって、なおかつ、1枚の基板のみで化粧溝を作製し、台板に加工を必要としない化粧板を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る化粧板は、基板と、この基板表面を覆う化粧シートとを備え、表面に化粧溝が形成された化粧板であって、表面に化粧シートが貼着された基板の裏面に、垂直な両側壁面と、基を略化粧シートに達するまで切削形成た化粧シートに平行な第1水平底部構成面を両側に備え、前記両第1水平底部構成面からそれぞれ切削溝の開口方向に垂直に立ち上がる2つの第1垂直底部構成面および2つの第2垂直底部構成面と、この前記第1垂直底部構成面と連接する前記第1水平底部構成面と前記平行な第2水平底部構成面と、前記両第1水平底部構成面と前記両側壁面との間に逆V字形底部構成面と、前記逆V字形底部構成面と前記第2垂直底部構成面とに連接する前記第1水平底部構成面と平行な第3水平底部構成面とを備え、前記逆V字形底部構成面同士が接着され、前記第1水平底部構成面と前記第2垂直底部構成面とが接着され、前記側壁面と前記第3水平底部構成面および前記第1垂直底部構成面とが接着され、かつ、前記第1水平底部構成面と前記第2垂直底部構成面との接着部の表面が基板表面に折り返されて接着され、化粧溝が断面凵字形をしていることを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係る化粧板は、請求項1において、側壁面の高さと、第3水平底部構成面の幅と前記第1垂直底部構成面の高さとの合計とが同じ長さであることを特徴とするものである。
ここで、本発明に用いる基板は、木材はもちろんのこと、合板、MDF、LVL、パーティクルボードなどの木質材料系の板材にも用いることができる。また、珪酸カルシウム板のような無機材料系の板材にも用いることができる。
本発明に用いる化粧シートは、基板に接着でき表面を化粧することができるものであれば特に限定されず、建材の化粧用材料として一般的に用いられている突き板を用いることができる。また、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などの合成樹脂シートも用いることができる。なお、これらの突き板や合成樹脂シートには、適宜、色や模様をつけておいてもよい。
なお、本発明においては、側面視W字形に配置された4つの底部構成面と、側壁面と間に、化粧シートに平行な水平底部構成面を設けておくことが好ましい。
ここで、水平底部構成面の幅については、0.05〜1.0mmにすることが好ましく、さらには0.1〜0.3mmにすることが好ましい。
その理由は、かかる遊びを作っておくことによって、切削面を折り曲げて接着した際に、化粧シートが折り曲げ部分で伸びることによって、破断したり、白化したりすることを防止できるからである。
また、かかる遊びを作っておくことによって、従来は冬場の温度が低い時期において、化粧シートの破断を防止するために必要であった、基板の加温の前処理作業を行うことなく切削面を折り曲げることができるからである。
従って、平坦部の幅が0.1mmよりも小さいと折り曲げた際の化粧シートの破断や白化を十分には防止できない。また、平坦部の幅が0.3mmよりも大きいと折り曲げた際に折り曲げ部で化粧シートが余り、外観が悪くなることになる。
一方、水平底部構成面の厚みについては、略化粧シートに達する状態であればよい。これは、折り曲げの際に折り曲げ作業が困難とならなければ、厚みには限定されないという意味であり、従って、水平底部構成面にわずかに基板を残した状態で切削してもよいし、あるいは、化粧シートのみを残して基板を全て切削してもよい。
請求項1の発明に係る化粧板は、基板と、この基板表面を覆う化粧シートとを備え、表面に化粧溝が形成された化粧板であって、表面に化粧シートが貼着された基板の裏面に、垂直な両側壁面と、基を略化粧シートに達するまで切削形成た化粧シートに平行な第1水平底部構成面を両側に備え、両第1水平底部構成面からそれぞれ切削溝の開口方向に垂直に立ち上がる2つの第1垂直底部構成面および2つの第2垂直底部構成面と、この第1垂直底部構成面と連接する第1水平底部構成面と平行な第2水平底部構成面と、両第1水平底部構成面と両側壁面との間に逆V字形底部構成面と、逆V字形底部構成面と第2垂直底部構成面とに連接する第1水平底部構成面と平行な第3水平底部構成面とを備え、逆V字形底部構成面同士が接着され、第1水平底部構成面と第2垂直底部構成面とが接着され、側壁面と第3水平底部構成面および第1垂直底部構成面とが接着され、かつ、第1水平底部構成面と第2垂直底部構成面との接着部の表面が基板表面に折り返されて接着されることによって、表面に断面凵字形の化粧溝が形成される構成にしてある。
従って、裏面を折り曲げることによって、化粧シートが貼着された状態で表面に化粧溝を形成することができることから、化粧溝の底部まで化粧シートを密着させつつ、化粧溝のシャープさを損なわない化粧板を作製することができる。
また、切削面を折り曲げて接着した際に、基板が巻き込まれた状態で化粧溝の開口部が形成されることから、化粧溝の強度が向上した化粧板を作製することができる。


請求項2の発明に係る化粧板は、側壁面の高さと、第3水平底部構成面の幅と第1垂直底部構成面の高さとの合計とが同じ長さである構成にしてある。
従って、折り曲げた後に化粧板の裏面がフラットになり、台板に嵌合溝の加工を必要せずに表面に凵字形の化粧溝を施した化粧板を作製することができる。
さらに、化粧板の裏面がフラットになっていることから、プレス加工によって台板に化粧板を固定することができ、中空構造とならずに強度を保持した化粧建材を作製することができる。
本発明の最良の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下に述べる実施形態は本発明を具体化した一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものでない。なお、図において、1は基板、2は化粧シート、3は台板である。
(実施例
図1は本発明の実施例に係る化粧板の製造工程を示す図である。図1(a)に示すように、厚さ3.0mmの基板1の表面に、厚さ0.1mmの塩化ビニル樹脂製の化粧シート2を、木工用接着剤(株式会社オーシカ製)によって接着した。
次に、図1(b)に示すように、裏面から基材の厚み方向に2.0mmの長さまで達する垂直な側壁面32と、1.0mm幅で化粧シート2まで達する化粧シート2に平行な第1水平底部構成面33と、両第1水平底部構成面33からそれぞれ切削溝の開口方向に垂直に立ち上がる高さ1.0mmの2つの第1垂直底部構成面34および2つの第2垂直底部構成面35と、第1垂直底部構成面34と連接する第1水平底部構成面33と平行な10.5mm幅の第2水平底部構成面36と、両第1水平底部構成面33と両側壁面32との間に切欠溝の高さ方向の長さがそれぞれ1.0mmの逆V字形底部構成面37と、逆V字形底部構成面37と第2垂直底部構成面35とに連接する第1水平底部構成面33と平行な1.0mm幅の第3水平底部構成面38を形成するように切削して、化粧板形成材39を作製した。
次に、逆V字形底部構成面37同士を接着し、第1水平底部構成面33と第2垂直底部構成面35とを接着し、側壁面32と、第1垂直底部構成面34および第3水平底部構成面38とを接着し、第1水平底部構成面33と第2垂直底部構成面35との接着部の表面を基板表面40に折り返して接着して、図1(c)に示す、化粧溝41が断面凵字形をしている化粧板42を作製した。なお、接着剤は木工用接着剤を使用した。
最後に、上記化粧板42を台板3に、成形温度25℃、成形圧力3.5MPaの条件で60分間、コールドプレスにて圧着することによって、図1(d)に示す、化粧建材43を作製した。なお、接着剤は木工用接着剤を使用した。
なお、上記の実施形態では、作製した化粧板を台板の両側に圧着したが、使用用途に合わせて台板の片面のみに圧着してもよく、例えば、壁材などに使用する場合には、外観面となる面にのみ化粧板を圧着すればよい。
さらに、上記の実施形態では、V字形、凵字形の化粧板を示したが、本発明の化粧板はそれに限定されるものでなく、例えば、切削溝の切削幅や深さを左右で変化させることによって、変形したV字形、凵字形の化粧溝を施した化粧板や逆台形状の化粧溝を施した化粧板を作製することもできる。
本発明の化粧板は、ドアや壁材などの内装用品や家具類などの収納用品に用いることができる。
本発明の実施例に係る化粧板の製造工程を示す図である。
1 基板
2 化粧シート
3 台板
32 側壁面
33 第1水平底部構成面
34 第1垂直底部構成面
35 第2垂直底部構成面
36 第2水平底部構成面
37 逆V字形底部構成面
38 第3水平底部構成面
39 化粧板形成材
40 基板表面
41 化粧溝
42 化粧板
43 化粧建材

Claims (2)

  1. 基板と、この基板表面を覆う化粧シートとを備え、表面に化粧溝が形成された化粧板であって、表面に化粧シートが貼着された基板の裏面に、垂直な両側壁面と、基を略化粧シートに達するまで切削形成た化粧シートに平行な第1水平底部構成面を両側に備え、前記両第1水平底部構成面からそれぞれ切削溝の開口方向に垂直に立ち上がる2つの第1垂直底部構成面および2つの第2垂直底部構成面と、この前記第1垂直底部構成面と連接する前記第1水平底部構成面と前記平行な第2水平底部構成面と、前記両第1水平底部構成面と前記両側壁面との間に逆V字形底部構成面と、前記逆V字形底部構成面と前記第2垂直底部構成面とに連接する前記第1水平底部構成面と平行な第3水平底部構成面とを備え、前記逆V字形底部構成面同士が接着され、前記第1水平底部構成面と前記第2垂直底部構成面とが接着され、前記側壁面と前記第3水平底部構成面および前記第1垂直底部構成面とが接着され、かつ、前記第1水平底部構成面と前記第2垂直底部構成面との接着部の表面が基板表面に折り返されて接着され、化粧溝が断面凵字形をしていることを特徴とする化粧板。
  2. 前記側壁面の高さと、前記第3水平底部構成面の幅と前記第1垂直底部構成面の高さとの合計とが同じ長さであることを特徴とする請求項1に記載の化粧板。
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