(カードシステムの概念)
まず、本実施例に係るカードシステムの概念について説明する。図1は、本実施例に係るカードシステムにおける第三者管理センタ150と複数の遊技店(図1では、遊技店A、B、C)に設けたT/C100とカード処理機400による利用制限の概念を説明するための説明図である。
同図に示すように、遊技店A、B、C内の複数のパチンコ機300(図1では、遊技店Aのみで示す)にはそれぞれカード処理機400が併設されており、各カード処理機400は、島コントローラ200を介してT/C100に接続されている。
また、遊技店A、B、CのT/C100は、第三者機関であるカード会社により管理される第三者管理センタ150と接続されており、この第三者管理センタ150には、各遊技店A、B、CのT/C100から所定の時間(遊技店A、B、Cの閉店時など)にカードデータが送信される。第三者管理センタ150は、遊技店A、B、CのT/C100から受信したカードデータを売上情報として収集することにより、遊技店A、B、Cの売上情報を統括的に管理する。
すなわち、第三者管理センタは、遊技店A、B、Cの状況(カードデータ、カードデータによる売上金額、機器状況)を取得する立場にあるため、第三者管理センタの主導の下に、遊技店A、B、Cから送信された統計データ(カードデータ)を用いて利用制限を掛けるタイミングや利用制限の判定条件を動的に変えつつ、利用制限の対象となる遊技店A、B、CのT/C100に対して利用制限指示信号を送信し、この指示を受けたT/C100が実際の縮退運用を行なう構成としている。
また、T/C100は、プリペイドカードのカードIDと残度数等とを対応付けて管理する管理装置である。遊技客がカード処理機400に現金を挿入すると、この現金分の度数がカード処理機400内のプリペイドカードのカードIDに対応付けてカードデータ管理テーブル131上で管理される。
そして、第三者管理センタ150から利用制限通知が送信された遊技店A、B、CのT/C200は、カード処理機400に高額紙幣の使用を不可とするなどの縮退運用モードによる貸し出し処理を行なうように構成されている。
具体的に説明すると、かかる第三者管理センタ150は、所定の受信開始時刻(23時30分)から受信開始時刻(24時30分)に、複数の遊技店A、B、Cから送信されるべきカードデータが未受信となった際に、各遊技店A、B、C別にカードデータの未送信回数を通信状況判定部161(図4)により判定するとともに、この判定結果を未送信回数管理テーブル172に記憶する。また、利用制限判定部162により遊技店A、B、Cによるカードデータの未送信回数の平均値を基準とし、当該基準となる平均値よりも未送信回数が多い遊技店を対象として利用制限の判定を行なうように構成している。
そして、この利用制限判定部162による判定の結果、未送信回数が遊技店A、B、Cによる未送信回数から算出された未送信回数の平均値よりも多いと判定された遊技店があると判定された場合、この遊技店のT/C200に対して利用制限指示通知による縮退運用を指示する利用制限指示信号を送信するようにしている。すなわち、これによって、悪意の蓋然性が高い遊技店に対してのみ利用制限による縮退運用を行なうことができる。
カード処理機400は、このカード処理機400のカード挿入/返却口404から残度数のあるプリペイドカードが挿入されると、このプリペイドカードのカードIDに対応する残度数をT/C100から取得して、残度数の範囲内で玉貸し許可信号を送出する処理や遊技客により紙幣投入口402から投入された現金分の度数を装置内部に貯留したプリペイドカードに価値付ける処理や、パチンコ機300から玉貸し要求を受け付けた場合に、プリペイドカードの残度数の範囲内でパチンコ機300に玉貸し許可信号を送出する処理等を行なう装置である。
かかるカード処理機400は、T/C100から送信される縮退運用指示信号に基づいて、利用制限による縮退運用を行なう構成としている。具体的に説明すると、T/C100から縮退運用指示信号を受信したカード処理機400は、利用制限による縮退運用モードとなるように構成されている。
この利用制限による縮退運用モードとは、カード処理機400において、1000円札(低額紙幣)のみの使用を許可し、10000円札や5000円札等の高額紙幣の使用を不可とする利用制限のことを示している。この場合、カード処理機400には利用制限中である旨を報知する縮退運用ランプ403が点灯する。
また、第三者管理センタ150は、利用制限判定部162(図4)により利用制限の判定が解除された場合に、この利用制限による縮退運用を行なっていた遊技店を対象に、利用制限解除通知を送信するようにしており、T/C100は、第三者管理センタ150から遊技店に対する利用制限を解除する旨を示す利用制限解除通知を受信した場合に、カード処理機400に対して、利用制限を解除する旨を示す縮退運用解除信号を送信し、カード処理機400は、T/C100から送信された縮退運用解除信号を受信すると、利用制限による縮退運用モードを解除し、1000円札以外に10000円札等の高額紙幣も使用できる通常運用モードとなるように構成されている。この場合、カード処理機400の縮退運用ランプ403は消灯する。
したがって、本実施例のカードシステムによれば、第三者管理センタ150は、複数の遊技店A、B、Cから送信されるべきカードデータの未送信回数を判定するとともに、未送信回数が複数の遊技店から算出された平均値よりも多いと判定された遊技店のT/C100に対して利用制限指示信号を送信し、T/C100は、第三者管理センタ150から送信された利用制限指示信号を受信した際には、カード処理機400に縮退運用指示信号を送信し、カード処理機400では縮退運用モードによる利用制限を行なうように構成したので、このようにカードシステムの運用が縮退すると、遊技店としては、営業に支障を来たすため、これによって、意図的に第三者管理センタとの通信を途絶させ、カードデータの改竄を行なうなど悪意の蓋然性が高い遊技店に対する不正行為を防止することができ、この結果、遊技店への勧告やメンテナンス要員の手配等に係る手間を軽減することができる。
(T/C100の構成)
次に、図1に示したターミナルコントローラ(T/C)100の内部構成について説明する。図2は、図1に示したT/C100の内部構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このT/C100は、表示部110と、表示制御部111と、制御部120と、記憶部130と、入力部141と、出力部142と、通信I/F部143とを有する。
表示部110は、CRTや液晶ディスプレイ等の表示デバイスであり、この表示部110には、メニュー画面や各種管理データ等を一覧として表示することができる。なお、この表示部110は、タッチパネルとして後述する入力部141の機能をも実現するようにしてもよい。また、表示制御部111は、表示部110による表示を制御する処理部である。
制御部120は、T/C100を全体制御する制御部であり、カードデータ通知部121と、利用制限処理部122とを有する。なお、実際には、かかるカードデータ通知部121および利用制限処理部122に相当するプログラムをCPU上にロードして実行することになる。
カードデータ通知部121は、カード処理機400から通知されたカードデータ(プリペイドカードの残度数)を、カードID別に第三者管理センタ150に送信する処理を行なう処理部である。
ここで、遊技店A、B、CのT/C100から第三者管理センタ150に対してカードデータを送信するタイミングには、リアルタイムで順次送信するケース、一定時間ごと(例えば1時間ごと)に送信するケース、遊技店A、B、Cの閉店後にその日のカードデータをまとめて送信するケースがあるが、本実施例ではカードデータ通知部121により遊技店A、B、Cの閉店時(例えば、23時)にカードデータを送信することとする。なお、このカードデータ通知部121により第三者管理センタ150に送信されるカードデータは、記憶部130のカードデータ管理テーブル131に記憶されているデータである。
利用制限処理部122は、第三者管理センタ150から送信された利用制限指示信号を受信した場合に、カード処理機400に対して利用制限による縮退運用を行なう処理部である。具体的に説明すると利用制限処理部122は、第三者管理センタ150から送信された利用制限指示信号を受信した場合、カード処理機400に対して縮退運用指示信号を送信する処理を行なう。また、この利用制限処理部122は、第三者管理センタ150から送信された利用制限解除指示信号を受信した場合、カード処理機400に対して縮退運用解除信号を送信する処理を行なう。
記憶部130は、ハードディスク等の二次記憶媒体であり、ここにはカードデータ管理テーブル131を少なくとも有する。このカードデータ管理テーブル131は、遊技店に設置してある複数のカード処理機400から送信されるカードデータ(カードID別の残度数)を記憶するテーブルである。
図3は、このカードデータ管理テーブル131の一例を示している。同図に示すように、このカードデータ管理テーブル131には、カードID毎に、発行日時、発行金額、残度数、追加入金額、有効期限等の各種データが記憶されている。残度数の欄には、カード処理機400での追加入金も含めた現時点での残度数データが記憶されている。また、追加入金額の欄には、カード処理機400での追加入金の累積額が記憶されている。
図2に戻り、入力部141は、各種の情報を入力するキーボード、マウス及びトラックボールなどの入力デバイスであり、主として遊技店の管理者により使用され、この入力部141を用いた入力により、各種の設定値等を適時変更することができる。
出力部142は、プリンタなどの印刷部であり、この出力部142により表示部110に表示されるメニュー画面や各種の管理データ等を一覧として印刷することができる。
通信I/F部143は、島コントローラ200を介してカード処理機400とデータ通信するためのインターフェース部である。また、第三者管理センタ150に対して、カードデータなどをデータ通信するためのインターフェース部である。
(第三者管理センタ150の構成)
次に、図1に示した第三者管理センタ150の内部構成について説明する。図4は、図1に示した第三者管理センタ150の内部構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この第三者管理センタ150は、表示部151と、表示制御部152と、入力部153と、出力部154と、通信I/F部155と、タイマ156と、制御部160と、記憶部170とを有する。
表示部151は、CRTや液晶ディスプレイ等の表示デバイスであり、この表示部151には、メニュー画面や各種管理データ等を一覧として表示することができる。なお、この表示部151は、タッチパネルとして後述する入力部153の機能をも実現するようにしてもよい。また、表示制御部152は、表示部151による表示を制御する処理部である。
制御部160は、第三者管理センタ150を全体制御する制御部であり、通信状況判定部161と、利用制限判定部162と、利用制限通知部163とを有する。なお、実際には、かかる通信状況判定部161、利用制限判定部162及び利用制限通知部163に相当するプログラムをCPU上にロードして実行することになる。
通信状況判定部161は、T/C100と第三者管理センタ150との通信回線の途絶によるカードデータの未送信などの通信障害を判定する処理部である。具体的には、遊技店A、B、Cからカードデータの送信があったか否かの判定を行なう処理部であり、所定の受信開始時刻から受信終了時刻(例えば、23時30分から24時30分)までの間に、遊技店A、B、Cから送信されるべきカードデータが第三者管理センタ150側で未受信となった未送信回数を判定する。
利用制限判定部162は、通信状況判定部161により遊技店(遊技店A、B、Cのいずれか)から所定の受信開始時刻から受信終了時刻までの間に、カードデータの送信がないと判定された場合に、対象となる遊技店に対して、利用制限による縮退運用を判定する処理部である。
具体的に説明すると、本実施例では、遊技店のT/C100から第三者管理センタ150にカードデータを送信する時間を遊技店の閉店後(例えば、23時)としているため、この利用制限判定部162による判定条件としては、遊技店(遊技店A、B、Cのいずれか)から所定の受信開始時刻から受信終了時刻までの間に、カードデータの送信がないと判定された平均の未送信回数を算出し、この遊技店A、B、Cによるカードデータの未送信回数の平均値を基準とし、該平均値よりも未送信回数が多い遊技店を対象として利用制限の判定を行なうこととしている。
利用制限通知部163は、利用制限判定部162により利用制限の対象として判定された遊技店(遊技店A、B、Cのいずれか)のT/C200に対して、利用制限指示信号を送信する処理部である。利用制限判定部162により利用制限解除の対象として判定された遊技店(遊技店A、B、Cのいずれか)のT/C200に対して、利用制限解除信号を送信する処理部である。
記憶部170は、ハードディスク等の二次記憶媒体であり、ここには売上データ管理テーブル171と、未送信回数管理テーブル172とを少なくとも有する。このうち売上データ管理テーブル171は、遊技店A、B、Cから送信されたそれぞれのカードデータを売上データ(カードID別の残度数)および売上データの集計金額として記憶するテーブルである。
図5は、売上データ管理テーブル171の一例を示している。同図に示すように、この売上データ管理テーブル171には、遊技店A、B、Cから送信されたカードデータをもとにして、各カードID毎に、発行金額が記憶されている。第三者管理センタ150は、この売上データ管理テーブル171に記憶された遊技店A、B、Cのカードデータを売上金額として、把握することができる。
ここで、第三者管理センタ150による遊技店A、B、Cによるカードデータ(売上金額)の集計を月末(○月1日から○月31日などの30日単位)に行なうものとした場合、売上データ管理テーブル171内のデータは、遊技店A、B、Cからカードデータが送信される都度、更新処理され、最終的に30日単位で総売上金額が算出される。
また、この売上データ管理テーブルに記憶されている遊技店A、B、C別の売上データは、表示部151を利用して一覧として、表示することができ、この一覧表示により、各遊技店A、B、C別の売り上げ状況を目視により把握することができる。
図6は、未送信回数管理テーブル172の一例を示している。同図に示すように、未送信回数管理テーブル172は、予め設定されたカードデータの受信開始時刻(23時30分)から受信終了時刻(24時30分)までに遊技店から第三者管理センタ150に対するカードデータの送信がなく、第三者管理センタ150でカードデータの受信が不可となった遊技店A、B、Cによるカードデータの未送信回数が記憶されるテーブルである。
この未送信回数管理テーブル172に記憶されるデータは、月単位(例えば、○月1日から○月31日)で記憶されるとともに、カードデータの未受信があった場合に、その都度、更新される。図6に示す未送信回数管理テーブル172によると遊技店Aでは、5回、遊技店Bでは3回、遊技店Cでは2回の未送信回数があったことを示している。
具体的に説明すると、例えば、遊技店Aのカードデータが未受信であると判定された場合、未送信回数管理テーブル172に記憶されている遊技店Aの未送信回数が1回加算されるため、この場合、未送信回数が6回に更新処理される。そして、後述するように、この未送信回数管理テーブル172に記憶された未送信回数に基づいて、利用制限判定部160により、いずれかの遊技店A、B、Cに対して利用制限の判定が行なわれる。
図4に戻り、入力部153は、各種の情報を入力するキーボード、マウス及びトラックボールなどの入力デバイスであり、主として遊技店の管理者により使用され、この入力部153を用いた入力により、各種の設定値等を適時変更することができる。
出力部154は、プリンタなどの印刷部であり、この出力部154により表示部151に表示されるメニュー画面や各種の管理データ等を一覧として印刷することができる。
通信I/F部155は、第三者管理センタ150と各遊技店A、B、Cの通信I/F部(図示せず)との間でデータ通信するためのインターフェース部である。具体的には、この通信I/F部155を介して、各遊技店A、B、Cから送信されるカードデータを受信するとともに、利用制限の対象となる遊技店A、B、Cに対して、利用制限指示信号を送信する。
タイマ156は、遊技店A、B、Cから送信されるカードデータの受信開始時刻および受信終了時刻の設定を行なう。また、遊技店A、B、Cから第三者管理センタ150にカードデータが送信された際にカードデータの受信開始から受信終了までの時間経過を計時する。
(パチンコ機300及びカード処理機400の構成)
次に、図7及び図8を参照してパチンコ機300及びカード処理機400の構成について説明する。図7は、図1に示したパチンコ機300及びカード処理機400の外観正面図であり、図8は、カード処理機400の内部構成を示すブロック図である。
図7に示すように、カード処理機400は、外見上縦長に形成されており、このカード処理機400の本体部401の前面パネルには、紙幣投入口402と、縮退運用ランプ403と、カード挿入/返却口404とが設けられている。
紙幣投入口402は、遊技客が挿入する1000円札や10000円札等の高額紙幣を受け入れて、この紙幣を図8に示した紙幣処理部450に取り込むための開口である。この紙幣投入口402は、カード処理機400が利用制限による縮退運用モード時に高額紙幣が挿入された場合や紙幣識別部440により挿入された紙幣が不良紙幣(識別不能な紙幣)であると識別された場合には、挿入された高額紙幣や不良紙幣を返却する返却口となる。
縮退運用ランプ403は、T/C100から縮退運用信号が送信されて、カード処理機400が利用制限による縮退運用中である場合に点灯し、T/C100から縮退運用解除信号が送信されて、縮退運用が解除された場合に消灯するランプである。なお、この縮退運用ランプ403とともに、カード処理機400が縮退運用中であることをガイダンス表示する(例えば、「縮退運用中のため、高額紙幣は使用不可です」)表示部を備えるようにしてもよい。
カード挿入/返却口404は、プリペイドカードを受け入れてこれをカード読取部410に取り込むとともに、カード返却ボタン360が操作された場合にプリペイドカードを返却するための開口である。
一方、図7に示すように、パチンコ機300の前面上部には、遊技者がパチンコ遊技を行なう遊技領域310が設けられており、この遊技領域310の下部には上皿320と、玉の貸出などを行なうための各種操作スイッチ(度数表示部340、玉貸出しボタン350、カード返却ボタン360)が設けられている。
また、このパチンコ機300の内部には玉投出機構部330が設けられている。この玉投出機構部330は、玉貸しボタン350の押下操作に応答してカード処理機400から玉貸し許可信号を受信した場合に、貸出度数分のパチンコ玉を上皿320に投出するものである。なお、この玉投出機構部330は、パチンコ玉が入賞し賞玉を投出する場合にも利用される。
度数表示部340は、プリペイドカードに価値付けられた残度数を表示するLEDからなる表示部である。例えば、遊技客が新たに10000円を投入した場合には、0度数のプリペイドカードに「100度数」が価値付けられるため、この度数表示部340には「100」が表示される。
玉貸出しボタン350は、遊技客がプリペイドカードの残度数の範囲内でパチンコ玉の貸し出しを受ける際に押下操作されるボタンであり、カード返却ボタン360は、台移動等を行なうためにプリペイドカードを返却する際に押下操作されるボタンである。例えば、カード処理機400に残度数「10」のプリペイドカードを挿入して、5度数分の遊技を行った後にカード返却ボタン360を押下操作すると、カード挿入/返却口404から5度数が価値付けられたプリペイドカードが返却される。
(カード処理機400の構成)
次に、カード処理機400の内部構成を説明する。図8は、カード処理機400の内部構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、カード処理機400は、カード読取部410と、カード収納部420と、制御部430と、紙幣識別部440と、紙幣処理部450と、紙幣搬送路460と、通信I/F部470とを有する。
カード読取部410は、カード収納部420から繰り出された処理対象となるプリペイドカード若しくはカード挿入/返却口404から挿入されたプリペイドカードを保持するとともに、保持したプリペイドカードに記録されたカードID等を読み取るカードリーダである。すなわち、初期状態でカード収納部420に複数枚のプリペイドカードが収納されると、そのうちの一枚をカード読取部410の位置まで繰り出して該プリペイドカードを処理対象とし、カード挿入/返却口404からプリペイドカードが挿入されると、カード読取部410に所在するプリペイドカードはカード収納部420に搬送され、カード挿入/返却口404から挿入されたプリペイドカードがカード読取部410の位置まで搬送され処理対象となる。
カード収納部420は、度数が価値付けられていない(0度数)複数枚のプリペイドカードを収納する収納部である。遊技客がプリペイドカードを持参していなくとも現金により遊技可能にするため、事前に複数枚のプリペイドカードを収納したものである。遊技店の従業者が、このカード収納部420に複数枚のプリペイドカードを収納すると、そのうちの一枚がカード読取部410の位置に繰り出され、現金による度数価値付けの対象とされる。
制御部430は、カード処理機400を全体制御する制御部であり、玉貸処理部431と、カード返却処理部432と、貸出処理部433と、表示制御部436とを有する。
玉貸処理部431は、パチンコ機300の玉貸出しボタン350の押下操作がなされた際に、T/C100にプリペイドカードの残度数を問い合わせ、貸出度数以上の残度数があるならばパチンコ機300に対してパチンコ玉の投出指示を行なう処理部である。この投出指示を受け取ったパチンコ機300は、貸出度数分のパチンコ玉をパチンコ機300の上皿又は下皿に投出する。
カード返却処理部432は、パチンコ機300のカード返却ボタン360の押下操作がなされた際に、カード読取部410の位置に保持したプリペイドカードをカード挿入/返却口404から排出する処理部である。
貸出処理部433は、通常運用貸出部434と、縮退運用貸出部435とを有しており、通常運用貸出部435により通常の貸し出し処理となるように制御を行なうとともに、縮退運用貸出部434によりT/C100から送信される縮退運用指示信号に基づいて、カード処理機400による貸し出し処理が所定の利用制限による縮退運用となるように制御を行なう処理部である。T/C100から送信された縮退運用指示信号を受信すると利用制限による縮退運用モードとなる。また、カード処理機400が利用制限による縮退運用モード時に、第三者管理センタ150により送信されたT/C100から利用制限解除信号が送信された場合、縮退運用モードから通常運用モードに復帰し、通常と同様の貸し出し処理を行なう。
具体的に説明すると、貸出処理部433は、利用制限による縮退運用モード時に、紙幣投入口402から挿入された紙幣の金種が、紙幣識別部440により高額紙幣と識別された場合、紙幣処理部450に対して、返却指示信号を送信し、挿入された高額紙幣の返却を行なう。これに対して、挿入された紙幣が紙幣識別部440により高額紙幣ではないと識別された場合、カード収納部420内のプリペイドカードに対して、紙幣識別部440により識別された金種分の価値付け処理を行なう。
なお、この場合の利用制限による縮退運用モード時の縮退運用としては、高額紙幣のみ使用不可とする縮退運用ではなく、低額紙幣(1000円)の使用も不可とし、硬貨(500円、100円)による貸し出しだけを使用可とする縮退運用として構成することもできる。
さらに、利用制限時に即時、カードシステム自体の運用全般を停止することとしてもよい。この場合、カード処理機400自体の使用が強制的に不可となり1000円札の使用も停止することとなる。また、カード処理機400は、会員が所有する会員カードによる貸し出しも可能であるが、利用制限による縮退運用時には会員カードの使用を強制的に停止とする構成としてもよい。
表示制御部436は、カード処理機400の本体部401に設けられた縮退運用ランプ403の点灯を制御する処理部である。具体的には、T/C100から利用制限指示信号を受信した場合には縮退運用ランプ403を点灯させる。また、T/C100と第三者管理センタ150との通信の途絶が復旧し、T/C100から送信される利用制限解除信号を受信した場合には、縮退運用ランプ403のランプを消灯させる制御を行なう。
紙幣識別部440は、紙幣投入口402から取り込まれた紙幣の真偽並びに金種を識別し、この識別結果を制御部430の貸出処理部433及び紙幣処理部450に通知する処理部である。なお、紙幣識別部440により、紙幣投入口402から投入された紙幣が識別不能若しくは偽造紙幣であると判定された場合には、この紙幣は紙幣投入口402から返却される。
紙幣処理部450は、遊技客が紙幣投入口402から投入した紙幣を収納するとともに、貸出処理部433から紙幣の返却指示信号が通知された場合に、紙幣投入口402から挿入された紙幣を返却する処理部である。なお、この紙幣処理部450に収納された紙幣は紙幣搬送路460に導出され島端回収ボックスに搬出される。通信I/F部470は、島コントローラ200を介してT/C100とデータ通信するためのインターフェース部である。
(第三者管理センタ150によるカードデータの受信処理手順)
次に、図1に示した第三者管理センタ150によるカードデータの処理手順について説明する。図9のフローチャートは、カードデータの受信開始時刻に複数の遊技店(遊技店A、B、C)から送信されるカードデータの受信時(或いは、未受信時)に第三者管理センタ150で行なうカードデータの処理手順を示している。
同図に示すように、先ず、第三者管理センタ150は、複数の遊技店(遊技店A、B、C)のT/C100から送信されるカードデータを受信する時間(受信開始時刻)に到達したかの判定を行ない(ステップS101)、カードデータの受信開始時刻(例えば、23時30分)になったと判定された場合には(ステップS101肯定)、次に、このカードデータの受信準備処理を行なう(ステップS102)。このカードデータの受信準備処理とは、遊技店A、B、Cから送信されるカードデータを順番に受信する前準備の処理である。
そして、カードデータの受信準備処理が完了したならば、次に遊技店A、B、Cから送信されるカードデータを受信したかの判定を行ない(ステップS103)、カードデータの受信が完了したならば(ステップS103肯定)、カードデータの受信が完了した遊技店(遊技店A、B、Cのいずれか)のカードデータに基づいて売上データ管理テーブル171(図5)を更新する(ステップS104)。
この場合、売上データ管理テーブル171で更新されるカードデータは、カードデータを送信した遊技店A、B、Cによるカードデータが更新される。具体的に説明すると、第三者管理センタ150が受信したカードデータが遊技店Aのカードデータの場合、遊技店Aのカードデータが更新される。
次に、受信したカードデータによる更新処理が終了すると、カードデータの受信完了時刻(例えば、24時30分)になったか否かの判定を行ない(ステップS105)、受信完了時刻になったと判定された場合には(ステップS105肯定)、次に、カードデータの送信がない遊技店(カードデータが受信不可/カードデータが未受信となった遊技店)があるか否かの判定を行なう(ステップS106)。
すなわち、ステップS101〜ステップS106までの処理により、受信開始時刻から受信終了時刻までの間、各遊技店A、B、Cから送信されたカードデータの受信および更新処理を行ない、これに加えて、さらにカードデータが送信されない遊技店の探索を行なうこととなる。
そして、このステップS106による判定によりカードデータが未受信となった遊技店があると判定されたならば(ステップS106肯定)、未送信が判定された遊技店Aのカードデータの未送信回数を示すカウント値(C)をインクリメント(C+1)する(ステップS107)。なお、このインクリメント(C+1)されたカードデータの未送信回数(C)は未送信回数管理テーブル172(図6)上で更新処理される。
一方、ステップS160の判定により、カードデータの送信がない遊技店(カードデータが受信不可/カードデータが未受信となった遊技店)がないと判定された場合には(ステップS106否定)、そのまま処理を終了する。
(利用制限処理手順)
次に、第三者管理センタ150による利用制限の処理手順について、図10のフローチャートと未送信回数管理テーブル172(図6)を参照して詳細に説明する。図10は、利用制限が該当する遊技店に対して行なう利用制限処理手順を示すフローチャートを示している。
すなわち、同図に示すように、先ず、未送信回数管理テーブル172(図6)に記憶されている遊技店A、B、Cにおけるカードデータの未送信回数を読み出す(ステップS201)、そして、この読み出した未送信回数をもとに、未送信回数の平均値(N)を算出する(ステップS202)。
次いで、未送信回数が各遊技店A、B、Cから算出された未送信回数の平均値(N)よりも多い(未送信回数>N?)遊技店であるか否かの判定を行ない(ステップS203)、未送信回数の平均値(N)よりも多いと判定された場合には(ステップS203肯定)、対象となる遊技店AのT/C100に対して利用制限を指示する利用制限指示信号を送信する(ステップS204)。後述するように、第三者管理センタ150から利用制限指示信号が送信された遊技店A、B、CのT/C100は、カード処理機400に対して縮退運用を行なうこととなる。
一方、ステップS203の判定により、未送信回数が平均値(N)よりも多くないと判定された場合には(ステップS203否定)、遊技店A、B、Cの中で、利用制限による縮退運用中である遊技店A、B、C(利用制限指示信号を送信した遊技店)があるかの判定を行なう(ステップS205)。そして、この判定により縮退運用中である遊技店がある場合(ステップS205肯定)、この縮退運用中である遊技店に対して利用制限解除信号を送信する(ステップS206)。
ここで、ステップS203による利用制限の判定について、未送信回数管理テーブル172(図6)を参照して説明する。前述したように、未送信回数管理テーブル172は、予め設定されたカードデータの受信開始時刻(23時30分)から受信終了時刻(24時30分)までに遊技店から第三者管理センタ150に対するカードデータの送信がなく、第三者管理センタ150でカードデータの受信が不可となった遊技店A、B、Cによるカードデータの未送信回数が記憶されるテーブルである。
図6の未送信回数管理テーブル172によると遊技店Aでは、5回、遊技店Bでは3回、遊技店Cでは2回の未送信回数があったことを示している。これにより、遊技店A、B、Cから算出される未送信回数の平均値Nは、3.3回(5回+3回+2回÷3=3.3回)となる。このため、未送信回数が平均値N(3.3回)以上の遊技店は遊技店A(5回)となり、この各遊技店Aが利用制限を行なう対象となり、遊技店AのT/C200に対して、利用制限を指示する利用制限指示信号を送信することとなる。
ここで、上述した図10のフローチャートでは、複数の遊技店A、B、Cによるカードデータの未送信回数の平均値を考慮して利用制限の判定を行なう判定条件としているが、単に個別の遊技店(例えば、遊技店A)を対象に、過去のカードデータの未送信回数をもとに平均値を算出し、この平均値よりも大幅に未送信回数の変動(未送信回数の増加)があった場合に、利用制限を行なうようにしてもよい。また、カードデータの未送信回数に限定されることなく、その他、各遊技店A、B、Cの売上金額(平均売上金額、カード処理機400の1台当たりの売上金額)を利用制限の判定条件としてもよい。
この売上金額を対象とする利用制限の判定について、具体的に説明すると、すなわち、売上データ管理テーブル171(図5)において、例えば、遊技店Aによる総売上金額が10万(カード処理機400の台数が5台)、遊技店Bによる総売上金額が20万(カード処理機400の台数が10台)、遊技店Cによる総売上金額が30万(カード処理機400の台数が15台)の場合を考えると、1台当たりのカード処理機400の平均売上金額は2万円(60万円÷30台=2万円)となる。
これにより、この1台当たりのカード処理機400の売上金額を基準とすると、5台のカード処理機400が設置された遊技店Aは売上金額は10万円(2万円×5台=10万円)となるが、例えば、遊技店Aにおいて、売上金額が5万円に減少した場合には、5万円分のカード処理機400のカードデータが未送信となっていると考えられるため、この場合、遊技店Aに対して利用制限指示信号が送信される。
以上説明したように、遊技店A、B、Cによるそれぞれの売上金額を利用制限の判定条件とした場合には、カード処理機4001台当たりの売上金額に応じた利用制限判定を行なうことができるため、各遊技店A、B、Cの店舗の規模(カード処理機400の設置台数)に左右されることなく正確且つ相対的に利用制限の判定を行なうことができる。
(T/C100による縮退運用処理手順)
次に、図1に示したT/C100による縮退運用の制御手順について説明する。図11は、T/C100の利用制限による縮退運用処理手順を示している。
同図に示すように、先ず、T/C100は、第三者管理センタ150から送信される利用制限指示信号を受信したかの判定を行ない(ステップS301)、ステップS301の判定により利用制限指示信号を受信したと判定したならば(ステップS301肯定)、カード処理機400に対して縮退運用指示信号を送信する(ステップS304)。
T/C100から縮退運用指示信号が送信されたカード処理機400は、縮退運用モードとなり、この縮退運用モードによる縮退運用制御が行なわれる。前述したように、この縮退運用制御により紙幣投入口402から挿入された紙幣の金種が1000円よりも高額な紙幣である場合、この高額紙幣は返却されることとなる。すなわち、これによって、遊技店のカードシステムを縮退させることができ、この結果、遊技店による不正行為を抑制させることができる。
一方、ステップS301の判定により、利用制限指示信号の受信がないと判定されたならば(ステップS301否定)、次いで、第三者管理センタ150から送信される利用制限解除信号を受信したかの判定を行い(ステップS302)、このステップS302の判定により利用制限解除信号を受信したと判定されたならば(ステップS302肯定)、カード処理機400に対しての縮退運用解除指示信号を送信する(ステップS303)。これにより、縮退運用モードとなっているカード処理機400は、通常モードに移行し、通常の貸し出し処理を行なうこととなる。そして、T/C100は、カード処理機400に対する縮退運用指示信号か縮退運用解除指示信号の何れかの送信が終了したならば処理を終了する(ステップS305)。
上述してきたように、本実施例では、複数の遊技店A、B、Cを管理する第三者管理センタ150T/C100は、所定のカードデータの受信開始時刻から受信終了時刻までの間、各遊技店A、B、Cから送信されるカードデータの送信状況を管理し、複数の遊技店A、B、Cから送信されるべきカードデータの未送信回数を判定するとともに、遊技店A、B、Cから算出された未送信回数の平均値よりも多いと判定された遊技店のT/C100に対して利用制限指示信号を送信し、T/C100は、第三者管理センタ150から送信された利用制限指示信号を受信した際には、カード処理機400に縮退運用指示信号を送信し、カード処理機400では縮退運用モードによる利用制限を行なうように構成したので、カードデータに係る不正行為を図る遊技店に制裁を科しつつ該不正行為を効率良く未然に抑制することができるうえ、特に、意図的に第三者管理センタとの通信を途絶させ、カードデータの改竄を行なうなど悪意の蓋然性が高い遊技店に対する不正行為を防止することができ、この結果、遊技店への勧告やメンテナンス要員の手配等に係る手間を軽減することができる。
これにより、第三者管理センタに送るべきカードデータに係る不正行為を効率良く未然に抑制することができ、これによって、遊技店への勧告やメンテナンス要員の手配等に係る手間や作業を軽減することができる。
また、不正行為を行なう可能性が極めて少ない優良な遊技店にたまたま生じたカードデータの送信ミス(通信障害)に対する利用制限を回避することができるため、優良な遊技店がたまたま通信障害が発生した場合でも、この優良な遊技店が被る不利益を回避することができる。
(他の実施例)
以上説明したように、上述した実施例では、カードデータの未送信回数(通信回線の途絶頻度、未送信回数の変動や変動値)に基づいて、遊技店A、B、Cに対する利用制限(利用制限指示信号の送信)を判定しているが、この第三者管理センタ150における利用制限の判定条件としては、通信の途絶状態から通信の途絶が復旧するまでに要した時間(期間)を記憶しておき、この通信の復旧時間が他の遊技店による通信途絶時の復旧時間と比べて長い場合や通信の復旧時間が、遊技店による過去の復旧時間と比べて大きく変動した場合などに、この通信途絶時の復旧時間が長い(通信の復旧時間大きく変動している)遊技店に対して利用制限を行なうように構成してもよい。
また、利用制限の判定条件とする売上金額においては、この売上金額が通常の売上金額(平均売上金額)の所定値以下(例えば、50%以下)となった場合に利用制限を行なうなど、売上金額の変動値を予め設定するように構成してもよい。
また、遊技店A、B、Cの所在地(地区)を、それぞれ特定の別々の地区(例えば、地区X、地区Y、地区Z)に区分するとともに、それぞれの地区(地区X、Y、Z)に応じてカードデータの未送信回数(通信復旧時間)を記憶し、この地区別の未送信回数(通信復旧時間)に基づいて、利用制限を判定するようにしてもよい。具体的には、所定の期間(例えば、月単位)を基準として、カードデータの未送信回数が各遊技店A、B、Cによる平均値(未送信回数の平均値)よりも下回った日が、予め設定した所定の日数以上に到達した場合などに利用制限を行なう。
このように地区別の遊技店A、B、Cの未送信回数(通信復旧時間)に基づいて利用制限の判定を行なう場合、それぞれの地区に応じた通信状態(電波状態の強弱)を考慮した判定を行なうことができるため、より正確に悪意の蓋然性の高い遊技店に対してのみ、利用制限を行なうことができる。
また、遊技店A、B、C内のカード処理機400に並設されたパチンコ機300の機種を対象とし、このパチンコ機300の機種別に売上金額を記憶し、このパチンコ機300の機種に基づいて算出された売上金額に基づいて、平均売上金額(売上金額の変動)により利用制限を判定するように構成してもよい。
このようにパチンコ機300の機種に基づいて利用制限の判定を行なう場合、単純に売上金額を基準とするのではなく、パチンコ機300の機種を考慮して利用制限の判定を行なうことができるため、機種特性に応じた売上金額に基づいて、より詳細且つ正確に悪意の蓋然性の高い遊技店に対してのみに利用制限を行なうことができる。
また、本実施例では、利用制限が該当する遊技店に対して、利用制限指示通知を送信し、この第三者管理センタ150による利用制限の指示により対象となる遊技店に縮退運用を行なう構成としているが、この利用制限指示通知を送信した際に、利用制限指示通知を送信した遊技店を担当しているカード会社の営業担当者や技術担当者に遊技店によるカードデータの未送信を報知する旨のメールを自動的に発信し、遊技店による通信状況の確認を事前に促すように構成してもよい。この場合、カードデータの未送信に対する対応を迅速に行なうことができる。